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JP6588379B2 - 作業機械 - Google Patents

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JP6588379B2
JP6588379B2 JP2016078136A JP2016078136A JP6588379B2 JP 6588379 B2 JP6588379 B2 JP 6588379B2 JP 2016078136 A JP2016078136 A JP 2016078136A JP 2016078136 A JP2016078136 A JP 2016078136A JP 6588379 B2 JP6588379 B2 JP 6588379B2
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Description

本発明は、建設機械等の作業機械に関する。
建設機械の一例として、走行装置と、走行装置の上部に設けられた旋回体と、旋回体の前側に設けられた作業装置とを備えて構成されたパワーショベルがある(例えば、特許文献1を参照)。パワーショベルの旋回体は、走行装置に対して旋回可能な旋回フレームと、旋回フレームの前側に設けられたオペレータキャビンと、旋回フレームの後側に収容されたエンジンおよび油圧ポンプとを有して構成される。旋回フレームの後部に、開閉カバーにより開閉可能な開口ハッチが形成され、開閉カバーを上方に揺動させて開口ハッチを開いた状態で、旋回フレームに収容されたエンジン等に対するメンテナンス作業を行うことができるようになっている。開閉カバーは、開口ハッチを閉鎖する閉鎖位置から、開口ハッチを開放する開放位置まで上方に揺動可能に構成される。
特許5631835号公報
しかしながら、開口ハッチを開いてメンテナンス作業を行う際、開閉カバーが開放位置まで揺動して開口ハッチを全開状態にする場合と、開閉カバーが中間位置まで揺動して開口ハッチを半開状態にする場合とがあり、開閉カバーの開度を複数の段階に設定可能にする要望があった。
本発明は、このような問題に鑑みてなされたものであり、開閉カバーの開度を複数の段階に設定可能な作業機械を提供することを目的とする。
このような目的達成のため、本発明に係る作業機械(例えば、実施形態におけるパワーショベル1)は、外部からアクセス可能な開口ハッチが開口形成されたフレーム(例えば、実施形態における旋回フレーム31)と、前記フレームに取り付けられて前記開口ハッチを揺動開閉可能な開閉カバー(例えば、実施形態におけるエンジンカバー61)と、前記開口ハッチを閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置よりも上方に揺動変位して前記開口ハッチを開放する開放位置との間で、前記開閉カバーを上下方向に揺動させることが可能な揺動開閉機構とを備え、前記揺動開閉機構は、前記開閉カバーに設けられたプレート部と、一端側が前記フレームと揺動自在に連結されるとともに、他端側が前記プレート部と連結されたロッド部とを有し、前記プレート部は、長穴状に形成されたガイド穴部を有し、前記ロッド部は、前記ロッド部の他端側に設けられ、前記ガイド穴部に沿って移動可能に前記ガイド穴部と係合して、前記ロッド部の他端側を前記プレート部と連結させるガイドピン部を有し、前記開閉カバーが前記閉鎖位置から前記開放位置に向けて揺動すると、前記ガイドピン部が前記ガイド穴部の一端側から他端側に向けて移動するように構成されている。そして、前記ガイド穴部は、前記ガイド穴部の中間部に下方に屈曲して形成され、前記開閉カバーが前記閉鎖位置と前記開放位置との間の中間位置に揺動変位すると前記ガイドピン部が落ち込んで、前記開放位置に向けた前記開閉カバーの揺動を規制するが、前記閉鎖位置に向けた前記開閉カバーの揺動を可能にする中間揺動規制部と、前記ガイド穴部の他端に形成され、前記開閉カバーが前記開放位置に揺動変位すると前記ガイドピン部
が当接して、前記開放位置を越えた前記開閉カバーの揺動を規制する最大揺動規制部とを有し、前記ロッド部を揺動させて前記中間揺動規制部に落ち込んだ前記ガイドピン部を前記ガイド穴部の他端側に向けて移動させることにより、前記中間位置において前記開放位置に向けた前記開閉カバーの揺動が可能になるように構成される。
上述の発明において、前記中間揺動規制部は、前記中間揺動規制部に落ち込んだ前記ガイドピン部が前記中間揺動規制部の他端側に形成された当接面に当接することで、前記開放位置に向けた前記開閉カバーの揺動を規制するが、前記中間揺動規制部に落ち込んだ前記ガイドピン部が前記中間揺動規制部の一端側に形成された傾斜面に摺接することで、前記閉鎖位置に向けた前記開閉カバーの揺動を可能にすることが好ましい。
上述の発明において、前記揺動開閉機構は、前記開閉カバーが前記閉鎖位置から前記開放位置に向けて揺動する方向に付勢力を加える付勢手段(例えば、実施形態におけるガススプリング77)を有することが好ましい。
上述の発明において、前記開閉カバーに取手部が設けられ、前記取手部を把持して、前記開閉カバーを前記付勢手段の付勢力に抗して前記開放位置から前記閉鎖位置に向けて揺動させると、前記ガイドピン部が前記ガイド穴部の他端側から前記中間揺動規制部を滞りなく通って前記ガイド穴部の一端側に移動し、前記開閉カバーが前記開放位置から前記中間位置を越えて揺動可能に構成されることが好ましい。
本発明によれば、ガイド穴部は、ガイド穴部の中間部に下方に屈曲して形成され、開閉カバーが中間位置に揺動変位するとガイドピン部が落ち込んで、開放位置に向けた開閉カバーの揺動を規制するが、閉鎖位置に向けた開閉カバーの揺動を可能にする中間揺動規制部と、ガイド穴部の他端に形成され、開閉カバーが開放位置に揺動変位するとガイドピン部が当接して、開放位置を越えた開閉カバーの揺動を規制する最大揺動規制部とを有している。そして、ロッド部を揺動させて中間揺動規制部に落ち込んだガイドピン部をガイド穴部の他端側に向けて移動させることにより、中間位置において開放位置に向けた開閉カバーの揺動が可能になるように構成される。これにより、開閉カバーの開度を複数の段階に設定することが可能になる。また、開閉カバーを開放位置から閉鎖位置に向けて揺動させると、ガイドピン部がガイド穴部の他端側から中間揺動規制部を滞りなく通ってガイド穴部の一端側に移動するため、開閉カバーの開度を複数の段階に設定しつつ、開閉カバーを開放位置から閉鎖位置まで(ロッド部を揺動させることなく)一度の操作で揺動変位させることができる。
上述の発明において、中間揺動規制部は、ガイドピン部が中間揺動規制部の当接面に当接することで、開放位置に向けた開閉カバーの揺動を規制するが、ガイドピン部が中間揺動規制部の傾斜面に摺接することで、閉鎖位置に向けた開閉カバーの揺動を可能にすることが好ましく、これにより、中間揺動規制部の形状を単純にすることができる。
上述の発明において、揺動開閉機構は、開閉カバーが閉鎖位置から開放位置に向けて揺動する方向に付勢力を加える付勢手段を有することが好ましく、これにより、開閉カバーが開放位置もしくは中間位置に揺動変位して開口ハッチを全開もしくは半開にする状態を保持することができる。
上述の発明において、取手部を把持して、開閉カバーを開放位置から閉鎖位置に向けて揺動させるようにすることが好ましく、これにより、開閉カバーの開度を複数の段階に設定しつつ、取手部を用いて容易に、開閉カバーを開放位置から閉鎖位置まで(ロッド部を揺動させることなく)一度の操作で揺動変位させることができる。
エンジンカバーにおけるプレート部の近傍を示す側断面図である。 パワーショベルの側面図である。 パワーショベルの平面図である。 パワーショベルの背面図である。 エンジンカバーの側面図である。 プレート部の側面図である。 エンジンカバーが開いた状態を示す斜視図である。
以下、図面を参照して本発明の好ましい実施形態について説明する。本実施形態に係る作業機械の一例としてパワーショベル1を図2〜図4に示す。本実施形態のパワーショベル1は、図2〜図4に示すように、走行台車12の左右に走行機構11,11が設けられて構成される走行装置10と、走行台車12の前部に上下に揺動自在に設けられたブレード18と、走行台車12の上部に旋回可能に設けられた旋回体30と、旋回体30の前部に設けられたショベル機構20とを備えて構成される。
走行装置10を構成する左右一対の走行機構11,11は、詳細な図示を省略するが、走行台車12の前後に設けられた駆動用スプロケットホイールとアイドラホイールとの間に履帯が巻き掛けられて構成される。なお、走行機構11の駆動用スプロケットホイールは、例えば油圧モータからなる走行モータ(図示せず)により回転駆動される。ブレード18は、油圧駆動式のブレードシリンダ(図示せず)の作動により揺動される。旋回体30は、例えば油圧モータからなる旋回モータ(図示せず)により旋回動される。
ショベル機構20は、詳細な図示を省略するが、旋回体30の前部に起伏動自在に枢結されたブーム21と、ブーム21の先端部にブーム21の起伏面内で上下に揺動自在に枢結されたアーム(図示せず)と、アームの先端に上下で揺動自在に枢結されたバケット(図示せず)とから構成される。なお、ブーム21は、油圧駆動式のブームシリンダ26により起伏動され、アームおよびバケットは、油圧駆動式のアームシリンダおよびバケットシリンダ(図示せず)により揺動される。
旋回体30は、走行台車12に対して旋回自在な旋回フレーム31と、旋回フレーム31の左前部上側に立設され、旋回フレーム31とともに旋回可能な運転者搭乗用のオペレータキャビン41とを有して構成される。旋回フレーム31の前部に、前述のショベル機構20が設けられる。図7に示すように、旋回フレーム31の後側内部に、エンジン46等が収容されるエンジンルーム32が形成される。エンジン46は、前述の走行モータ(図示せず)、ブレードシリンダ(図示せず)、旋回モータ(図示せず)、バケットシリンダ(図示せず)、アームシリンダ(図示せず)、ブームシリンダ26等に作動油を供給する油圧ポンプ(図示せず)を駆動する。
図3に示すように、旋回フレーム31の後側上部に、外部(上方)からエンジンルーム32内にアクセス可能な上部ハッチ33が開口形成される。旋回フレーム31の後側上部における上部ハッチ33の右方に、エンジン46と繋がったマフラーパイプ47(図5を参照)から排気される排気ガスを外部に放出するための排気ダクト34が設けられる。また、旋回フレーム31の後側上部に、上部ハッチ33を開閉可能なメンテナンスカバー51が取り付けられる。メンテナンスカバー51は、上部ハッチ33の形状に合わせて左右方向に延びる長方形の板状に形成される。図1に示すように、メンテナンスカバー51は、上部ヒンジ機構52により上部ハッチ33を揺動開閉可能に構成される。メンテナンスカバー51には、後述のエンジンカバー61と干渉しないようにメンテナンスカバー51
の揺動範囲を規制するカバーストッパ53が設けられる。
図2〜図4に示すように、旋回フレーム31の後部に、外部(後方)からエンジンルーム32内にアクセス可能な開口ハッチ35が開口形成される。また、旋回フレーム31の後部に、開口ハッチ35を開閉可能なエンジンカバー61が取り付けられる。そこで、エンジンカバー61の詳細について、図1および図5〜図7を参照して説明する。
エンジンカバー61は、図5に示すように、開口ハッチ35の上方を覆う平板状の上カバー部62と、開口ハッチ35の後方を覆う湾曲板状の後カバー部66とを有し、揺動開閉機構71により開口ハッチ35を揺動開閉可能に構成される。図7に示すように、上カバー部62の内面側中央部に、プレート結合部63が形成される。プレート結合部63には、溶接等により、揺動開閉機構71のプレート部81がリブ状に前後方向に延びる状態で結合される。後カバー部66の内面側左右上部に、ガススプリング連結部67が設けられる。左右のガススプリング連結部67には、揺動開閉機構71を構成する左右のガススプリング77が連結される。また、図5に示すように、後カバー部66の内面側下部に、エンジンカバー61が開いた状態でオペレータが把持可能な取手部68が取り付けられる。
揺動開閉機構71は、図1、図5および図7に示すように、ヒンジ機構部72と、左右のガススプリング77と、プレート部81と、ロッド部91とを有して構成される。揺動開閉機構71は、開口ハッチ35を閉鎖する閉鎖位置と、閉鎖位置よりも上方に揺動変位して開口ハッチ35を開放する開放位置との間で、エンジンカバー61を上下方向に揺動させることができるようになっている。本実施形態において、エンジンカバー61は、閉鎖位置から上方に67度だけ揺動変位して開放位置に達するように設定される。
ヒンジ機構部72は、図1に示すように、旋回フレーム31の上部後端部とエンジンカバー61の上カバー部62とに跨って設けられ、旋回フレーム31に対してエンジンカバー61を上下方向に揺動自在に連結する。ガススプリング77は、図7に示すように、エンジンカバー61が閉鎖位置から開放位置に向けて揺動する方向に付勢力を加える。左右のガススプリング77により、開放位置もしくは後述の中間位置に位置する状態でエンジンカバー61を保持できるようになっている。ガススプリング77の一端(キャップ側の端部)は、旋回フレーム31に設けられたガススプリング連結部(図示せず)に揺動自在に連結される。一方、ガススプリング77の他端(ヘッド側の端部)は、エンジンカバー61に設けられたガススプリング連結部67に揺動自在に連結される。
プレート部81は、図1、図6および図7に示すように、前後方向に延びる板状に形成される。プレート部81の上縁部は、溶接等により、エンジンカバー61の上カバー部62に形成されたプレート結合部63に結合される。プレート部81には、左右方向(板厚方向)に貫通して前後方向に延びる長穴状のガイド穴部82が形成される。ガイド穴部82は、ロッド部91のガイドピン部93よりも若干大きい幅を有して形成され、ガイドピン部93がガイド穴部82に沿って移動可能に構成される。
ロッド部91は、図1および図7に示すように棒状に形成され、一端側が旋回フレーム31に設けられたロッド連結部37と連結されるとともに、他端側がエンジンカバー61に設けられたプレート部81と連結される。ロッド部91の一端に、旋回フレーム31のロッド連結部37と揺動自在に連結されるフレーム側連結部92が形成される。一方、ロッド部91の他端に、プレート部81のガイド穴部82と係合して、ロッド部91の他端側をプレート部81と連結させるガイドピン部93が形成される。そして、図1に示すように、エンジンカバー61が閉鎖位置から開放位置に向けて揺動すると、ガイドピン部93がガイド穴部82の後端側から前端側に向けて移動するように構成される。なお、ガイ
ドピン部93には、ガイド穴部82からガイドピン部93が抜けないようにするためのガイドワッシャー94が結合される。
図1および図6に示すように、プレート部81におけるガイド穴部82の中間部に、略V字形に下方に屈曲した中間揺動規制部83が形成される。エンジンカバー61が閉鎖位置と開放位置との間の中間位置に揺動変位すると、ロッド部91のガイドピン部93が中間揺動規制部83に落ち込むようになっている。本実施形態において、エンジンカバー61は、閉鎖位置から上方に45度だけ揺動変位して中間位置に達するように設定される。中間揺動規制部83の前側には、ガイドピン部93が当接可能な壁面状の当接面83aが形成される。エンジンカバー61が閉鎖位置から中間位置まで上方に揺動変位すると、ガイドピン部93がガイド穴部82の中間揺動規制部83に落ち込んで中間揺動規制部83の当接面83aに当接し、中間位置において開放位置に向けたエンジンカバー61の揺動が規制されるようになっている。なおこのとき、ロッド部91を上方に揺動させて、中間揺動規制部83に落ち込んだガイドピン部93をガイド穴部82の前端側に向けて移動させることにより、中間位置のエンジンカバー61を開放位置に向けて揺動させることができるようになっている。
中間揺動規制部83の後側には、ガイドピン部93が摺接可能な傾斜面83bが形成される。エンジンカバー61が開放位置から中間位置まで下方に揺動変位すると、ガイドピン部93がガイド穴部82の中間揺動規制部83に落ち込んで中間揺動規制部83の傾斜面83bに摺接し、エンジンカバー61が中間位置において滞りなく閉鎖位置に向けて揺動できるようになっている。ガイド穴部82の前端部に、ガイドピン部93が当接可能な最大揺動規制部84が形成される。エンジンカバー61が開放位置まで揺動変位すると、ガイドピン部93が最大揺動規制部84当接して、開放位置を越えたエンジンカバー61の揺動が規制されるようになっている。
以上のように構成されるパワーショベル1において、エンジンカバー61は、不図示の施錠装置により、開口ハッチ35を閉鎖する状態でロック保持される。オペレータが施錠装置によるロックを解除してエンジンカバー61を上方に揺動させると、エンジンカバー61は、ガススプリング77の付勢力等を受けて、閉鎖位置から開放位置に向けて上方に揺動する。
メンテナンス作業として通常の始業点検を行う場合、オペレータは、エンジンカバー61を中間位置まで揺動変位させ、エンジンカバー61により開口ハッチ35を半開状態にする。図1および図6に示すように、エンジンカバー61が閉鎖位置から中間位置まで上方に揺動変位すると、プレート部81と連結されたロッド部91が上方に揺動するとともに、ロッド部91のガイドピン部93が、プレート部81におけるガイド穴部82の後端側から前端側に向けて移動して、(重力の作用により)ガイド穴部82の中間揺動規制部83に落ち込む。このとき、ガイドピン部93が中間揺動規制部83の前側の当接面83aに当接することで、中間位置において開放位置に向けたエンジンカバー61の揺動が規制される。そして、ガススプリング77の付勢力により、エンジンカバー61が中間位置に揺動変位して開口ハッチ35を半開にする状態が保持される。
始業点検が終了すると、オペレータは、取手部68を把持して、エンジンカバー61をガススプリング77の付勢力に抗して中間位置から閉鎖位置に向けて揺動させる。このとき、ガイドピン部93が中間揺動規制部83の後側の傾斜面83bに摺接することで、中間位置において閉鎖位置に向けたエンジンカバー61の揺動が可能になる。エンジンカバー61が中間位置から閉鎖位置まで下方に揺動変位すると、プレート部81と連結されたロッド部91が下方に揺動するとともに、ロッド部91のガイドピン部93が、プレート部81におけるガイド穴部82の中間揺動規制部83から後端側まで移動する。
メンテナンス作業としてエンジンルーム32内の部品交換等を行う場合、オペレータは、エンジンカバー61を開放位置まで揺動変位させ、エンジンカバー61により開口ハッチ35を全開状態にする。エンジンカバー61が閉鎖位置から中間位置まで上方に揺動変位すると、プレート部81と連結されたロッド部91が上方に揺動するとともに、ロッド部91のガイドピン部93が、プレート部81におけるガイド穴部82の後端側から前端側に向けて移動して、(重力の作用により)ガイド穴部82の中間揺動規制部83に落ち込む。このとき、ガイドピン部93が中間揺動規制部83の前側の当接面83aに当接することで、中間位置において開放位置に向けたエンジンカバー61の揺動が規制される。
そこで、オペレータは、半開状態のエンジンカバー61の内面側にアクセスし、ロッド部91を手動で上方に揺動させて、中間揺動規制部83に落ち込んだガイドピン部93をガイド穴部82の前端側に向けて移動させる。これにより、ガイドピン部93が中間揺動規制部83の当接面83aから離れるため、中間位置において開放位置に向けたエンジンカバー61の揺動が可能になる。エンジンカバー61が中間位置から開放位置まで上方に揺動変位すると、プレート部81と連結されたロッド部91が上方に揺動するとともに、ロッド部91のガイドピン部93が、プレート部81におけるガイド穴部82の前端まで移動する。このとき、ガイドピン部93がガイド穴部82の前端の最大揺動規制部84に当接することで、開放位置を越えたエンジンカバー61の揺動が規制される。そして、ガススプリング77の付勢力により、エンジンカバー61が開放位置に揺動変位して開口ハッチ35を全開にする状態が保持される。
部品交換等が終了すると、オペレータは、取手部68を把持して、エンジンカバー61をガススプリング77の付勢力に抗して開放位置から閉鎖位置に向けて揺動させる。エンジンカバー61が開放位置から閉鎖位置まで下方に揺動変位すると、プレート部81と連結されたロッド部91が下方に揺動するとともに、ロッド部91のガイドピン部93が、プレート部81におけるガイド穴部82の前端側(最大揺動規制部84)から後端側まで移動する。このとき、ガイドピン部93は、ガイド穴部82の中間揺動規制部83に落ち込んで、中間揺動規制部83の後側の傾斜面83bに摺接する。そのため、ガイドピン部93は、ガイド穴部82の前端側(最大揺動規制部84)から中間揺動規制部83を滞りなく通ってガイド穴部82の後端側まで移動することができる。このように、中間位置において閉鎖位置に向けたエンジンカバー61の揺動が可能であるため、エンジンカバー61を開放位置から閉鎖位置まで(ロッド部91を揺動させることなく)一度の操作で揺動変位させることができる。
以上説明したように、本実施形態によれば、ガイド穴部82は、ガイド穴部82の中間部に下方に屈曲して形成され、エンジンカバー61が中間位置に揺動変位するとガイドピン部93が落ち込んで、開放位置に向けたエンジンカバー61の揺動を規制するが、閉鎖位置に向けたエンジンカバー61の揺動を可能にする中間揺動規制部83と、ガイド穴部82の他端に形成され、エンジンカバー61が開放位置に揺動変位するとガイドピン部93が当接して、開放位置を越えたエンジンカバー61の揺動を規制する最大揺動規制部84とを有している。そして、ロッド部91を揺動させて中間揺動規制部83に落ち込んだガイドピン部93をガイド穴部82の前端側に向けて移動させることにより、中間位置において開放位置に向けたエンジンカバー61の揺動が可能になるように構成される。これにより、エンジンカバー61の開度を2段階に設定することが可能になる。また、エンジンカバー61を開放位置から閉鎖位置に向けて揺動させると、ガイドピン部93がガイド穴部82の前端側から中間揺動規制部83を滞りなく通ってガイド穴部82の後端側に移動するため、エンジンカバー61の開度を2段階に設定しつつ、エンジンカバー61を開放位置から閉鎖位置まで(ロッド部91を揺動させることなく)一度の操作で揺動変位させることができる。
なお、エンジンカバー61の開度を2段階に設定することができるため、エンジンカバー61の開度を必要最小限に抑えることで、開口ハッチ35から旋回フレーム31の内部に塵埃が入り込んで汚れるのを防止することが可能になる。また、エンジンカバー61を必要以上に開放位置まで揺動変位させることがなくなるため、特に大型のパワーショベルにおいて、大きく開いたエンジンカバー61を閉鎖位置まで揺動変位させる作業の手間を低減させることができる。また、エンジンカバー61を構成する平板状の上カバー部62に、前後方向に延びるプレート部81が結合されることで、上カバー部62においてロッド部91から作用する集中荷重を分散させることができ、エンジンカバー61(上カバー部62)の変形を防止することが可能になる。
また、中間揺動規制部83は、中間揺動規制部83に落ち込んだガイドピン部93が中間揺動規制部83の前側に形成された当接面83aに当接することで、開放位置に向けたエンジンカバー61の揺動を規制するが、中間揺動規制部83に落ち込んだガイドピン部93が中間揺動規制部83の後側に形成された傾斜面83bに摺接することで、閉鎖位置に向けたエンジンカバー61の揺動を可能にする。これにより、中間揺動規制部83の形状を単純にすることができる。
また、揺動開閉機構71は、エンジンカバー61が閉鎖位置から開放位置に向けて揺動する方向に付勢力を加えるガススプリング77を有している。これにより、エンジンカバー61が開放位置もしくは中間位置に揺動変位して開口ハッチ35を全開もしくは半開にする状態を保持することができ、エンジンカバー61が開口ハッチ35を全開もしくは半開にする状態での各種メンテナンス作業(前述の始業点検や部品交換等)を効率的に行うことができる。また、ガイド穴部82は、開放位置を越えたエンジンカバー61の揺動を規制する最大揺動規制部84を有しているため、エンジンカバー61が開放位置を越えた位置まで揺動変位して、ガススプリング77が過度に延びるのを防止することができ、ガススプリング77の破損を防止することが可能になる。
また、取手部68を把持して、エンジンカバー61をガススプリング77の付勢力に抗して開放位置から閉鎖位置に向けて揺動させると、ガイドピン部93がガイド穴部82の前端側から中間揺動規制部83を滞りなく通ってガイド穴部82の後端側に移動し、エンジンカバー61が開放位置から中間位置を越えて揺動可能に構成される。これにより、エンジンカバー61の開度を2段階に設定しつつ、取手部68を用いて容易に、エンジンカバー61を開放位置から閉鎖位置まで(ロッド部91を揺動させることなく)一度の操作で揺動変位させることができる。また、使用頻度の高いエンジンカバー61を中間位置まで揺動変位させる場合に合わせて、取手部68を形成することで、中間位置で開いた状態のエンジンカバー61の内面側から、オペレータの手が届く高さ位置(例えば、地上から1900mm以下の高さ位置)までの長さ、すなわち、取手部68の長さを短くすることができる。そのため、エンジンルーム32内において取手部68を収容する空間を小さくすることができ、エンジンルーム32内におけるエンジン46等の部品配置の自由度を高めることが可能になる。
上述の実施形態において、プレート部81におけるガイド穴部82の中間部に、中間揺動規制部83が1つだけ設けられているが、これに限られるものではなく、中間揺動規制部83が複数並んで設けられるようにしてもよい。これにより、エンジンカバー61の開度を3段階以上の複数の段階に設定することが可能になる。
上述の実施形態において、エンジン駆動式のパワーショベル1を例に説明したが、これに限られるものではなく、例えば、電気駆動式のパワーショベルや、移動式クレーン、フォークリフト等、開閉カバーを備えた作業機械であれば、本実施形態を適用することが可
能である。
1 パワーショベル
10 走行装置
30 旋回体
31 旋回フレーム
32 エンジンルーム
35 開口ハッチ
61 エンジンカバー(開閉カバー)
71 揺動開閉機構
72 ヒンジ機構部
77 ガススプリング(付勢手段)
81 プレート部
82 ガイド穴部
83 中間揺動規制部(83a 当接面、83b 傾斜面)
84 最大揺動規制部
91 ロッド部
93 ガイドピン部

Claims (4)

  1. 外部からアクセス可能な開口ハッチが開口形成されたフレームと、
    前記フレームに取り付けられて前記開口ハッチを揺動開閉可能な開閉カバーと、
    前記開口ハッチを閉鎖する閉鎖位置と、前記閉鎖位置よりも上方に揺動変位して前記開口ハッチを開放する開放位置との間で、前記開閉カバーを上下方向に揺動させることが可能な揺動開閉機構とを備え、
    前記揺動開閉機構は、前記開閉カバーに設けられたプレート部と、一端側が前記フレームと揺動自在に連結されるとともに、他端側が前記プレート部と連結されたロッド部とを有し、
    前記プレート部は、長穴状に形成されたガイド穴部を有し、
    前記ロッド部は、前記ロッド部の他端側に設けられ、前記ガイド穴部に沿って移動可能に前記ガイド穴部と係合して、前記ロッド部の他端側を前記プレート部と連結させるガイドピン部を有し、
    前記開閉カバーが前記閉鎖位置から前記開放位置に向けて揺動すると、前記ガイドピン部が前記ガイド穴部の一端側から他端側に向けて移動するように構成されており、
    前記ガイド穴部は、
    前記ガイド穴部の中間部に下方に屈曲して形成され、前記開閉カバーが前記閉鎖位置と前記開放位置との間の中間位置に揺動変位すると前記ガイドピン部が落ち込んで、前記開放位置に向けた前記開閉カバーの揺動を規制するが、前記閉鎖位置に向けた前記開閉カバーの揺動を可能にする中間揺動規制部と、
    前記ガイド穴部の他端に形成され、前記開閉カバーが前記開放位置に揺動変位すると前記ガイドピン部が当接して、前記開放位置を越えた前記開閉カバーの揺動を規制する最大揺動規制部とを有し、
    前記ロッド部を揺動させて前記中間揺動規制部に落ち込んだ前記ガイドピン部を前記ガイド穴部の他端側に向けて移動させることにより、前記中間位置において前記開放位置に向けた前記開閉カバーの揺動が可能になるように構成されることを特徴とする作業機械。
  2. 前記中間揺動規制部は、前記中間揺動規制部に落ち込んだ前記ガイドピン部が前記中間揺動規制部の他端側に形成された当接面に当接することで、前記開放位置に向けた前記開閉カバーの揺動を規制するが、前記中間揺動規制部に落ち込んだ前記ガイドピン部が前記中間揺動規制部の一端側に形成された傾斜面に摺接することで、前記閉鎖位置に向けた前記開閉カバーの揺動を可能にすることを特徴とする請求項1に記載の作業機械。
  3. 前記揺動開閉機構は、前記開閉カバーが前記閉鎖位置から前記開放位置に向けて揺動する方向に付勢力を加える付勢手段を有することを特徴とする請求項1または2に記載の作業機械。
  4. 前記開閉カバーに取手部が設けられ、
    前記取手部を把持して、前記開閉カバーを前記付勢手段の付勢力に抗して前記開放位置から前記閉鎖位置に向けて揺動させると、前記ガイドピン部が前記ガイド穴部の他端側から前記中間揺動規制部を滞りなく通って前記ガイド穴部の一端側に移動し、前記開閉カバーが前記開放位置から前記中間位置を越えて揺動可能に構成されることを特徴とする請求項3に記載の作業機械。
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