JP6584986B2 - 核酸検出方法 - Google Patents
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Description
実施形態に従う核酸検出方法は、試料中の標的核酸を検出する方法である。標的核酸は第1の配列を含む。当該方法は、基体と、前記基体の少なくとも一つの面に一方の端が固定されており、前記第1の配列に相補的な配列または前記第1の配列と同じ配列を含む核酸プローブとを備えるプローブ固定基体を用いて行われる。当該方法は、当該少なくとも一つの面に接して前記核酸プローブを含むように反応場を形成し、当該反応場で、前記試料、検出可能な信号を生ずる標識物質、前記第1の配列またはその相補配列を含む増幅産物核酸を生成するポリメラーゼ、プライマーセット、および予め定められた濃度の塩を含んでいる反応液を増幅条件下に維持することと;増幅条件下で前記増幅産物核酸と前記核酸プローブとの結合および/または近接により生ずる標識物質からの信号を検出することと;当該検出結果から前記標的核酸の有無および/または量を決定することとを含む。標識物質は、前記核酸プローブに結合および/または近接している核酸の存在または存在量の増加により、前記検出可能な信号が変化する物質である。当該予め定められた濃度は、以下の第1の塩濃度および第2の塩濃度のうち、より高い方の濃度よりも高く、第3の塩濃度以下である。前記第1の塩濃度は、前記ポリメラーゼおよび前記プライマーセットを含む評価用反応液中で標準配列を含む評価用核酸から評価用増幅産物核酸が形成されるときの増幅反応速度がピークとなるときの濃度である。前記標準配列は前記第1の配列である。前記第2の塩濃度は、前記核酸プローブと、前記評価増幅反応により形成された評価用増幅産物核酸とのハイブリダイズ速度が0auよりも高くなるときの濃度である。前記第3の塩濃度は、前記評価用増幅産物核酸の検出量が予め定められた閾値以上となる塩濃度のうちの最も高い濃度である。
当該第1の配列を含む標的核酸の検出は、プローブ固定基体を用いて行われ得る。
前記第1〜第nの標的核酸は、それぞれ第11〜1nの配列それぞれ含み、
前記核酸プローブは、第1〜第nの複数の前記核酸プローブを含み、前記第1〜第nの核酸プローブは、それぞれ前記第11〜1nの配列に相補的な配列をそれぞれ含み、
前記プライマーセットは、前記第11〜1nの配列またはそれらの相補配列をそれぞれ含む、第1〜第nの増幅産物核酸を生成するための第1〜第nの複数の前記プライマーセットを含み、
前記標準配列は、前記第11〜1nの配列の特徴を代表する配列である核酸検出方法。
更なる実施形態において、プローブは、例えば二本鎖であってもよい。そのようなプローブは、アンカー核酸鎖と被覆核酸鎖とを含む。アンカー核酸鎖は、以下「アンカー鎖」と記す。被覆核酸鎖は、以下「被覆鎖」と記す。
前記第1〜第nのアンカー核酸鎖は、前記基体の少なくとも一つの面に一方の端が固定されており、第21〜2nの配列をそれぞれ含み、前記第1〜第nの被覆核酸鎖は、前記第21〜2nの配列のそれぞれに相補的な前記第21〜2nの配列結合領域と前記第11〜1nの配列のそれぞれに相補的な第11〜1nの配列結合領域とをそれぞれ含み、前記第1〜第nのアンカー核酸鎖にそれぞれハイブリダイズしており
前記標準配列は、前記第11〜1nの配列の特徴を代表する配列である。
<例1>
塩濃度に対するハイブリダイゼーション速度を測定した例を記載する。塩濃度に対するパルボウイルスの人工配列の増幅産物とプローブとのハイブリダイズ速度を求めた。パルボウイルスの人工配列は103〜105コピーであり、表1に示した配列である(配列番号1)。プローブは、表2の配列番号2に示す配列を有する。
塩濃度に対するポリメラーゼによる核酸増幅速度を測定した例を記載する。ポリメラーゼとしてBst、Bst2.0、Bst3.0、GspSSDを用いて、パルボウイルスまたはパピローマウイルスの人工配列(103〜105コピー)(表1,配列番号1に示す)の塩濃度に対する増幅速度を求めた。まず上述のポリメラーゼを一種類ずつ含む反応液を調製した。反応液は、上述の何れかのポリメラーゼ、pH調製用緩衝剤、マグネシウムイオン、アンモニウムイオン、界面活性剤、dNTPs、LAMPプライマー(表3,配列番号3〜6に示す)を各ポリメラーゼの反応に必要な標準的な濃度で含む。各反応液のpHは、ポリメラーゼの種類に応じて、pH8〜9に調節した。例えば、Bstを含む反応液は、20mMのTris−HCl(pH8.8)、8mMの硫酸マグネシウム、10mMの硫酸アンモニウム、0.1%のTween20、1.4mMのdNTPs(dATP、dTTP、dGTP、およびdCTP)、8ユニットのBstDNAポリメラーゼ、LAMPプライマー(表3,配列番号3〜6に示す)を含む。これらの反応液を各ポリメラーゼごとに所望の数で調製した。各反応液に、塩化カリウムを加え、24μLに調製した。塩化カリウムは、各反応液における塩の終濃度が10mM〜300mMまでの複数の所望の種類の濃度となるように反応液に加えられた。その後、各反応液にパルボウイルスまたはパピローマウイルスの人工配列(配列番号1)を1μLとなるように加え、60℃〜65℃の等温で加温し、増幅反応を開始した。増幅反応と並行して、各反応液の濁度を濁度計LT−16によって測定した。濁度(au)を増幅速度として、図12に、各ポリメラーゼにおける塩濃度に対する増幅速度の実験結果を示した。
プローブ固定基体を含む遺伝子定量チップを作成し、ポリメラーゼとしてGspSSDを用いて標的核酸の検出を行った例を示す。
Pyrex(登録商標)(d=8mm)ガラス表面にチタン(500nm)および金(2000nm)の薄膜をスパッタリングにより形成した。その後、エッチング処理により、チタンおよび金の電極を形成した。その上に絶縁膜を塗布して、エッチング処理により、絶縁膜に円形窓および矩形窓を開口して作用極、対極、参照極およびプローバー接触部を露出させた。
表4に示す配列番号8の3’末端をチオールで標識したプローブ核酸DNAを3μMずつ含むプローブ核酸DNA溶液を調製して、この溶液100nLを作用極上にスポットした。40℃にて乾燥し、超純水により洗浄後、作用極表面に残った超純水を除去し、チップ素材の作用極にプローブ核酸DNAを固定した。
LAMP増幅反応は63℃で行った。プローブ核酸を固定したチップ上でLAMP増幅を行った後、75μMのヘキスト33258溶液を作用させ、酸化電流値の測定を行った。検出結果を図13に示す。図13に示されるように、塩濃度30mMからヘキスト電流値が増え、60mMで最大となった。従って、GspSSDを用いた場合、塩濃度60mMの反応液において標的核酸の検出が可能であることが明らかとなった。
遺伝子定量チップを作成し、ポリメラーゼとしてBst3.0を用いて標的核酸の検出を行った例を示す。
以下に、本願出願の当初の特許請求の範囲に記載された発明を付記する。
[1]
試料中の標的核酸を検出する方法であって、
前記標的核酸は第1の配列を含み、
前記方法は、
基体と、前記基体の少なくとも一つの面に一方の端が固定されており、前記第1の配列に相補的な配列または前記第1の配列と同じ配列を含む核酸プローブとを備えるプローブ固定基体の、
当該少なくとも一つの面に接して前記核酸プローブを含むように反応場を形成し、前記反応場で、前記試料、検出可能な信号を生ずる標識物質、前記第1の配列またはその相補配列を含む増幅産物核酸を生成するポリメラーゼ、プライマーセット、および予め定められた濃度の塩を含んでいる反応液を増幅条件下に維持することと;
前記増幅条件下で前記増幅産物核酸と前記核酸プローブとの結合および/または近接により生ずる前記標識物質からの信号を検出することと;
前記検出結果から前記標的核酸の有無および/または量を決定することと
を含み、
前記標識物質は、前記核酸プローブに結合および/または近接している核酸の存在または存在量の増加により、信号が変化する物質であり、
前記予め定められた濃度は、以下の第1の塩濃度および第2の塩濃度のうちのより高い方の濃度よりも高く、第3の塩濃度以下であり、
前記第1の塩濃度は、前記ポリメラーゼおよび前記プライマーセットを含む評価用反応液中で標準配列を含む評価用核酸から評価用増幅産物核酸が形成されるときの増幅反応速度がピークとなるときの濃度であり、前記標準配列は前記第1の配列であり、
前記第2の塩濃度は、前記核酸プローブと、前記評価用増幅産物核酸とのハイブリダイズ速度が0auよりも高くなるときの濃度であり、
前記第3の塩濃度は、前記評価用増幅産物核酸の検出量が予め定められた閾値以上となる塩濃度のうちの最も高い濃度である
核酸検出方法。
[2]
前記標的核酸は、第1〜第nの複数の前記標的核酸を含み、
前記nは2以上の整数であり、
前記第1〜第nの標的核酸は、それぞれ第1 1 〜1 n の配列をそれぞれ含み、
前記核酸プローブは、第1〜第nの複数の前記核酸プローブを含み、前記第1〜第nの核酸プローブは、それぞれ前記第1 1 〜1 n の配列に相補的な配列をそれぞれ含み、
前記プライマーセットは、前記第1 1 〜1 n の配列またはそれらの相補配列をそれぞれ含む、第1〜第nの増幅産物核酸を生成するための第1〜第nの複数の前記プライマーセットを含み、
前記標準配列は、前記第1 1 〜1 n の配列の特徴を代表するする配列である
[1]に記載の方法。
[3]
前記第1〜第nの複数の核酸プローブは、それぞれ第1〜第nのアンカー核酸鎖と第1〜第nの被覆核酸鎖とをそれぞれ含む複数の二本鎖核酸プローブであり、
前記第1〜第nのアンカー核酸鎖は、前記基体の少なくとも一つの面に一方の端が固定されており、第2 1 〜2 n の配列をそれぞれ含み、前記第1〜第nの被覆核酸鎖は、前記第2 1 〜2 n の配列のそれぞれに相補的な前記第2 1 〜2 n の配列結合領域と前記第1 1 〜1 n の配列のそれぞれに相補的な第1 1 〜1 n の配列結合領域とをそれぞれ含み、前記第1〜第nのアンカー核酸鎖にそれぞれハイブリダイズしており
前記標準配列は、前記第1 1 〜1 n の配列の特徴を代表する配列であり、
前記nは、2以上の整数である
[1]に記載の方法。
[4]
前記標準配列が、前記第1 1 〜1 n の配列から選択される何れかの配列を含む[2]または[3]に記載の方法。
[5]
前記増幅産物核酸の生成と、前記検出とが同時期内に行われる[1]〜[4]の何れか1つに記載の方法。
[6]
前記ポリメラーゼが、GspSSD、Bst2.0またはBst3.0である[1]〜[5]の何れか1つに記載の方法。
[7]
前記塩が塩化カリウムである[1]〜[6]の何れか1つに記載の方法。
[8]
前記反応液中の前記塩の濃度が、30mM以上60mM未満である[1]〜[7]の何れか1つに記載の方法。
[9]
前記反応液中の前記塩の濃度が、60mM以上120mM未満である[1]〜[7]の何れか1つに記載の方法。
[10]
前記反応液中の前記塩の濃度が、120mM以上である[1]〜[7]の何れか1つに記載の方法。
Claims (17)
- 予め定められた濃度の塩を含む同一の反応液中で、試料中の標的核酸に含まれる第1の配列の増幅反応と、前記増幅反応により得られた増幅産物核酸の核酸プローブへの結合及び/又は近接と、前記結合及び/又は近接の検出とを行うための、前記予め定められた濃度を決定する方法であって、
前記増幅反応に使用するポリメラーゼおよびプライマーセットを含む評価用反応液中で前記第1の配列を含む評価用核酸から評価用増幅産物核酸が形成されるときの増幅反応速度がピークとなるときの塩濃度(第1の塩濃度)と、
前記核酸プローブと、前記評価用増幅産物核酸とのハイブリダイズ速度が0auよりも高くなるときの塩濃度(第2の塩濃度)と、
前記評価用増幅産物核酸の検出量が予め定められた閾値以上となる塩濃度のうちの最も高い塩濃度(第3の塩濃度)とを決定することと;
前記第1の塩濃度および前記第2の塩濃度のうちのより高い方の濃度よりも高く、前記第3の塩濃度以下である塩濃度を前記予め定められた濃度と決定することと;
を含む塩濃度決定方法。 - 試料中の、第1の配列を含む標的核酸を検出する方法であって、
検出可能な信号を生ずる標識物質、前記第1の配列またはその相補配列を含む増幅産物核酸を生成するポリメラーゼおよびプライマーセットを含み、請求項1の方法により決定された前記予め定められた濃度で塩を含む反応液を調整することと;
基体と、前記基体の少なくとも一つの面に一方の端が固定されており、前記第1の配列に相補的な配列または前記第1の配列と同じ配列を含む前記核酸プローブとを備えるプローブ固定基体の、
当該少なくとも一つの面に接して前記核酸プローブを含むように反応場を形成し、前記反応場で、前記試料及び前記反応液を増幅条件下に維持することと;
前記増幅条件下で、前記予め定められた濃度の塩を含む前記反応液内において、前記増幅産物核酸と前記核酸プローブとの結合および/または近接により生ずる前記標識物質からの信号を検出することと;
前記検出結果から前記標的核酸の有無および/または量を決定することと;
を含み、
前記標識物質は、前記核酸プローブに結合および/または近接している核酸の存在または存在量の増加により、信号が変化する物質である
核酸検出方法。 - 試料中の、第1の配列を含む標的核酸を検出する方法であって、
基体と、前記基体の少なくとも一つの面に一方の端が固定されており、前記第1の配列に相補的な配列または前記第1の配列と同じ配列を含む核酸プローブとを備えるプローブ固定基体を用意することと;
反応液の塩濃度(予め定められた濃度)を決定する工程であって、
前記第1の配列またはその相補配列を含む増幅産物核酸を生成するためのポリメラーゼおよびプライマーセットを含む評価用反応液中で前記第1の配列を含む評価用核酸から評価用増幅産物核酸が形成されるときの増幅反応速度がピークとなるときの塩濃度(第1の塩濃度)と、
前記核酸プローブと、前記評価用増幅産物核酸とのハイブリダイズ速度が0auよりも高くなるときの塩濃度(第2の塩濃度)と、
前記評価用増幅産物核酸の検出量が予め定められた閾値以上となる塩濃度のうちの最も高い塩濃度(第3の塩濃度)とを決定し、
前記第1の塩濃度および前記第2の塩濃度のうちのより高い方の濃度よりも高く、前記第3の塩濃度以下である塩濃度を、前記予め定められた濃度と決定することと;
前記基体の前記少なくとも一つの面に接して前記核酸プローブを含むように反応場を形成し、前記反応場で、前記試料、検出可能な信号を生ずる標識物質、前記ポリメラーゼ、前記プライマーセット、および前記予め定められた濃度の塩を含んでいる前記反応液を増幅条件下に維持することと;
前記増幅条件下で、前記予め定められた濃度の塩を含む前記反応液内において、前記増幅産物核酸と前記核酸プローブとの結合および/または近接により生ずる前記標識物質からの信号を検出することと;
前記検出結果から前記標的核酸の有無および/または量を決定することと;
を含み、
前記標識物質は、前記核酸プローブに結合および/または近接している核酸の存在または存在量の増加により、信号が変化する物質である、
核酸検出方法。 - 前記標的核酸は、第1〜第nの複数の前記標的核酸を含み、
前記nは2以上の整数であり、
前記第1〜第nの標的核酸は、それぞれ第11〜1nの配列をそれぞれ含み、
前記核酸プローブは、第1〜第nの複数の前記核酸プローブを含み、前記第1〜第nの核酸プローブは、それぞれ前記第11〜1nの配列に相補的な配列をそれぞれ含み、
前記プライマーセットは、前記第11〜1nの配列またはそれらの相補配列をそれぞれ含む、第1〜第nの増幅産物核酸を生成するための第1〜第nの複数の前記プライマーセットを含み、
前記第1の塩濃度の決定に用いられる前記第1の配列は、前記第11〜1nの配列の特徴を代表するする配列である
請求項1〜3の何れか1項に記載の方法。 - 前記第1〜第nの複数の核酸プローブは、それぞれ第1〜第nのアンカー核酸鎖と第1〜第nの被覆核酸鎖とをそれぞれ含む複数の二本鎖核酸プローブであり、
前記第1〜第nのアンカー核酸鎖は、前記基体の少なくとも一つの面に一方の端が固定されており、第21〜2nの配列をそれぞれ含み、前記第1〜第nの被覆核酸鎖は、前記第21〜2nの配列のそれぞれに相補的な前記第21〜2nの配列結合領域と前記第11〜1nの配列のそれぞれに相補的な第11〜1nの配列結合領域とをそれぞれ含み、前記第1〜第nのアンカー核酸鎖にそれぞれハイブリダイズしており
前記第1の塩濃度の決定に用いられる前記第1の配列は、前記第11〜1nの配列の特徴を代表する配列であり、
前記nは、2以上の整数である
請求項4に記載の方法。 - 前記第1の塩濃度の決定に用いられる前記第1の配列が、前記第11〜1nの配列から選択される何れかの配列である請求項4または5に記載の方法。
- 前記増幅産物核酸の生成と、前記検出とが同時期内に行われる請求項1〜6の何れか1項に記載の方法。
- 前記ポリメラーゼが、GspSSD、Bst2.0またはBst3.0である請求項1〜7の何れか1項に記載の方法。
- 前記塩が塩化カリウムである請求項1〜8の何れか1項に記載の方法。
- 前記反応液中の前記塩の濃度が、30mM以上である請求項1〜9の何れか1項に記載の方法。
- 前記反応液中の前記塩の濃度が、30mM以上60mM未満である請求項10に記載の方法。
- 前記反応液中の前記塩の濃度が、60mM以上120mM未満である請求項10に記載の方法。
- 前記反応液中の前記塩の濃度が、120mM以上である請求項10に記載の方法。
- 請求項2〜13の何れか1項に記載の方法に用いるためのキットの製造方法であって、
前記プローブ固定基体と、
前記ポリメラーゼと、
前記プライマーセットと、
前記反応液中に存在させたときの濃度が、前記予め定められた濃度となるような量で含まれる前記塩と、
を含むキットの製造方法。 - 前記ポリメラーゼが、GspSSD、Bst2.0またはBst3.0である請求項14に記載のキットの製造方法。
- 前記塩が塩化カリウムである請求項14又は15に記載のキットの製造方法。
- 前記塩が、前記反応液中の濃度が30mM以上となるような量で前記キットに含まれる請求項14〜16の何れか1項に記載のキットの製造方法。
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