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JP6432535B2 - 車両の前部車体構造 - Google Patents

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Description

本発明は、車両におけるヒンジピラー周辺の前部車体構造に関し、車両の車体構造の技術分野に属する。
一般に、車両の前方衝突時には、車両の車体前部において車体前後方向に延びるように設けられた左右一対のフロントサイドフレームが潰れることで衝撃荷重が吸収されると共に、該フロントサイドフレームを経由して車体各部へ衝撃荷重が分散されることで、車室の変形が抑制される。
また、フロントサイドフレームの車体幅方向外側において車体前後方向に延びるように配設されたサイドシルの前端部と、フロントサイドフレームとがトルクボックスを介して連結される車体構造が知られている。この場合、トルクボックスを介したサイドシルとの連結によってフロントサイドフレームのねじれが抑制されることで、車両の走行安定性の向上を図ることができる。
ところが、フロントサイドフレームよりも車体幅方向外側の領域(片側で車体幅の25%程度を占める領域)と衝突物が車体幅方向にオーバラップする所謂スモールオーバラップ衝突が起こった場合、当該オーバラップ領域に配置された前輪が車体に対して相対的に後退して、該前輪からヒンジピラーに衝撃荷重が入力されることで、車室を変形させることがある。
このようなスモールオーバラップ衝突による車室の変形を抑制するために、例えば特許文献1には、ヒンジピラーの上端部から車体前方側に延びるエプロンレインフォースメントとヒンジピラーとが連結部材によって筋交い状に連結されることで、エプロンレインフォースメントとヒンジピラーとの結合剛性を高めると共に、ヒンジピラーの閉断面内において、前記連結部材との連結部分の高さ位置に節部材が配設されることで、ヒンジピラーの剛性を高めるようにした構造が開示されている。
この特許文献1の車体構造によれば、スモールオーバラップ衝突時に相対的に後退した前輪が連結部材に当接することで、該連結部材に入力された衝撃荷重がヒンジピラーとエプロンレインフォースメントとに分散され、さらに、ヒンジピラーからサイドシルやフロントピラー等を経由して車体後方側へ分散される。また、前輪から連結部材を経由して衝撃荷重が入力されるヒンジピラー部分は節部材により剛性が高められていることによって、サイドシルやフロントピラー等を介した車体後方側への荷重分散が良好に行われ、これにより、車室の変形が抑制される。
特許第5239474号公報
しかしながら、従来のスモールオーバラップ衝突対策において、前輪から連結部材を介してヒンジピラー側に入力された衝撃荷重は、サイドシルやフロントピラー等の車体後方側へ延びる経路に集中的に伝達されるため、衝撃荷重の分散を図る上で改善の余地がある。
そこで、本発明は、前輪を相対的に後退させるような衝撃荷重が車体前方側から入力されたときに、車体各部への荷重分散効果を高めることができる車両の前部車体構造を提供することを課題とする。
前記課題を解決するため、本発明に係る車両の前部車体構造は次のように構成したことを特徴とする。
まず、本願の請求項1に記載の発明に係る車両の前部車体構造は、
車体前後方向に延びるサイドシルと、
前記サイドシルの前端部から車体幅方向内側に延びるトルクボックスとを備え、
前記トルクボックスは、前記サイドシルの上面と略同じ高さに配置された上面部と、前記サイドシルの下面と略同じ高さに配置された下面部とを有し、
前記サイドシルの前端部は、前記トルクボックスの材料に比べて引張り強度が低い材料からなることを特徴とする。
また、請求項2に記載の発明は、前記請求項1に記載の発明において、
前記トルクボックスの閉断面内に補強部材が配設されていることを特徴とする。
さらに、請求項3に記載の発明は、前記請求項2に記載の発明において、
前記補強部材は、前記トルクボックスの内部空間を車体幅方向に仕切る節部材であることを特徴とする。
まず、請求項1に記載の発明によれば、車体に対して相対的に前輪を後退させるような車体前方側からの衝撃荷重が入力されたとき、前輪からヒンジピラー等を介して或いは直接サイドシルの前端部に入力された衝撃荷重は、サイドシルを経由して車体後方側へ分散されると共に、サイドシルの上面及び下面からトルクボックスの上面部及び下面部へ効果的に分散される。そのため、車両の走行安定性向上を図るために設けられたトルクボックスを利用して、サイドシルの前端部から車体幅方向内側に向かってフロントサイドフレーム等の車体骨格部材に荷重を分散させることができる。したがって、衝撃荷重を車体各部へ効果的に分散させることができ、これにより、車室の変形を効果的に抑制できる。
また、車体に対して相対的に後退した前輪からの衝撃荷重がヒンジピラー等を介して或いは直接サイドシルの前端部に入力されたとき、サイドシルの前端部の潰れによって衝撃エネルギを効果的に吸収しつつ、サイドシルの前端部よりも潰れ難い材料からなるトルクボックスの上面部及び下面部を介して、車体幅方向内側への荷重分散を効果的に行うことができる。
また、請求項2に記載の発明によれば、トルクボックスの閉断面内に補強部材が配設されていることにより、トルクボックスの閉断面の変形を抑制することができる。そのため、トルクボックスの上面部及び下面部の変形が抑制されることにより、これらの上面部及び下面部を介した車体幅方向内側への荷重伝達を良好に行うことができ、これにより、上述した車体各部への荷重分散を効果的に行うことができる。
さらに、請求項3に記載の発明によれば、上記補強部材として、トルクボックスの内部空間を車体幅方向に仕切る節部材が用いられることで、補強部材の材料コストの削減を図りつつ、上述のトルクボックスの上面部及び下面部を介した車体幅方向内側への荷重分散を効果的に行うことができる。
本発明の実施形態に係る車両の前部車体構造を示す斜視図である。 図1に示す車体部分を車体右側から見た側面図である。 ヒンジピラー及びその周辺部の内部構造を車体幅方向内側から見た断面図である。 車体前部の右側部分を車体幅方向内側の斜め上方から見た一部破断斜視図である。 エプロンレインフォースメント及び連結部材の断面形状を示す図2のA−A線断面図である。 エプロンリヤパネル及びその周辺部を上方から見た図2のB−B線断面図である。 図6に示す車体部分を車体前方側の斜め上方から見た一部破断斜視図である。 エプロンリヤパネル及びその周辺部を示す平面図である。 エプロンリヤパネル及びその周辺部を車体前方側から見た図8のC−C線断面図である。 ダッシュパネルとヒンジピラーに跨がる補強部材及びその周辺部を車体幅方向内側から見た図8のD−D線断面図である。 トルクボックス及びその周辺部を車体前方側から見た図8のE−E線断面図である。 トルクボックス及びその周辺部を示す底面図である。 トルクボックス内の補強部材を示す斜視図である。
以下、添付図面を参照しながら、本発明に係る車両の前部車体構造の詳細を説明する。なお、以下の説明において、「前」、「後」、「右」、「左」、「上」、「下」等の方向を示す用語は、特段の説明がある場合を除いて、車両の前進走行時の進行方向を「前」とした場合における車体の各方向を指すものとする。また、添付図面では、車体幅方向に符号「X」、車体前後方向に符号「Y」、車体上下方向に符号「Z」を付している。
図1〜図4に示すように、本実施形態に係る前部車体構造を有する自動車1は、フロアパネル2(図4参照)、左右一対のサイドシル4、ダッシュパネル10、左右一対のサイドインナパネル27、左右一対のヒンジピラー24、左右一対のフロントサイドフレーム20、左右一対のエプロンレインフォースメント30、及び、左右一対のホイールハウス40を備えている。
サイドシル4は、フロアパネル2の車体幅方向の端部に沿って車体前後方向に延びるように設けられている。サイドシル4は、車体幅方向X内側に開放した断面ハット状のサイドシルアウタ5(5a,5b)と、車体幅方向X外側に開放した断面ハット状のサイドシルインナ6を備えている。サイドシルアウタ5は、その前端部を構成する前部サイドシルアウタ5aと、前部サイドシルアウタ5aの後端部から車体後方側に延びる後部サイドシルアウタ5bとに分割されている。後部サイドシルアウタ5bは、サイドシルインナ6の車体幅方向X外側に結合されており、後部サイドシルアウタ5bとサイドシルインナ6との間に、車体前後方向Yに連続する閉断面が形成されている。本明細書では、当該閉断面を「サイドシル4の閉断面」という。
ダッシュパネル10は、左右のヒンジピラー24間に亘って車体幅方向Xに延びるように配設されており、これにより、車室内空間とエンジンルームを車体前後方向Yに仕切っている。ダッシュパネル10は、フロアパネル2の前端部から車体上方側に立ち上がるダッシュパネルロア11と、ダッシュパネルロア11の上端部に接合されたダッシュパネルアッパ12とを備えている。
ダッシュパネルロア11の上部の前面には、車体幅方向Xに延びる帯状の補強パネル17が接合されている。補強パネル17の上端部は、ダッシュパネルアッパ12の下面に接合されている。ダッシュパネルアッパ12の後端部には、車体幅方向Xに延びるカウルインナパネル15が接合されており、カウルインナパネル15の車体前方側に、車体幅方向Xに延びるカウルアウタパネル16が接合されている。
サイドインナパネル27は、車体前部の側面部を構成する部材である。サイドインナパネル27は、ダッシュパネルロア11よりも車体後方側に位置する部分においてヒンジピラーインナ27aを構成し、ダッシュパネルロア11よりも車体前方側に位置する部分においてカウルサイドパネル27bを構成している。
ただし、ヒンジピラーインナ27aとカウルサイドパネル27bは、互いに異なる部材で構成されてもよい。また、ヒンジピラーインナ27aが複数の部材で構成されたり、カウルサイドパネル27bが複数の部材で構成されたりしてもよい。
ヒンジピラー24は、サイドシル4の前端近傍部から上方に延びるように配設されている。ヒンジピラー24は、前部サイドシルアウタ5aよりも車体後方側に配置されている。ヒンジピラー24は、ヒンジピラーインナ27aと、その車室外側に配置されたヒンジピラーアウタ25とを備えている。
図6に示すように、ヒンジピラーアウタ25は、ヒンジピラーインナ27aの車体幅方向X外側に間隔を空けて配置された側面部25cと、側面部25cの車体前方側の縁部から車体幅方向X内側に延びる前面部25aと、側面部25cの車体後方側の縁部から車体幅方向X内側に延びる後面部25bとを有し、全体として車体幅方向Xの内側に開放した断面ハット状に形成されている。前面部25a及び後面部25bの車体幅方向X内側の端部はヒンジピラーインナ27aに接合されており、これにより、ヒンジピラーアウタ25とヒンジピラーインナ27aとの間に、車体上下方向Zに連続する閉断面を形成している。本明細書では、当該閉断面を「ヒンジピラー24の閉断面」という。
図1及び図2に示すように、フロントサイドフレーム20は、ダッシュパネル10の車体前方側において車体前後方向に延びるように配設されている。フロントサイドフレーム20は、サイドシル4よりも車体幅方向Xの内側かつ車体上下方向Zの上側に配置されている。フロントサイドフレーム20の後端部は、フロアパネル2の下面に沿って車体前後方向Yに延びるサイドフレーム23の前端部に接続されている。
図1及び図9に示すように、エプロンレインフォースメント(以下、「エプロンレイン」ともいう)30は、フロントサイドフレーム20よりも車体幅方向Xの外側において車体前後方向Yに延びるように配設されている。エプロンレインフォースメント30は、ヒンジピラー24の上端部から車体前方側に延びる後部エプロンレインフォースメント(以下、「後部エプロンレイン」ともいう)31と、後部エプロンレイン31の前端部から更に車体前方側に延びる前部エプロンレインフォースメント(以下、「前部エプロンレイン」ともいう)32とを備えている。
図5に示すように、後部エプロンレイン31は、カウルサイドパネル27bの車体幅方向X外側に間隔を空けて対向配置された側面部31aと、側面部31aの上縁部から車体幅方向X内側に延びる上面部31bと、側面部31aの下縁部から車体幅方向X内側に延びる下面部31cとを有する断面ハット状の部材である。上面部31b及び下面部31cの車体幅方向X内側の端部はカウルサイドパネル27bに接合されており、これにより、カウルサイドパネル27bと後部エプロンレイン31との間に、車体前後方向Yに連続する閉断面が形成されている。本明細書では、当該閉断面を「エプロンレイン30の閉断面」という。なお、後部エプロンレイン31と前部エプロンレイン32は一体に設けられてもよい。
図1及び図4に示すように、ホイールハウス40は、ダッシュパネル10の車体前方側に配置されており、ホイールハウス40には前輪(図示せず)が収容される。図5に示すように、ホイールハウス40は、車体幅方向Xにおいてカウルサイドパネル27bの内側に配置されたホイールハウスインナ41と、カウルサイドパネル27bの外側に配置されたホイールハウスアウタ42とを備えている。ホイールハウスインナ41とホイールハウスアウタ42は、カウルサイドパネル27bを介して相互に接合されている。
また、図1及び図4に示すように、ホイールハウス40は、前輪用サスペンション部材(図示せず)を収容するサスペンションハウジング44を備えている。サスペンションハウジング44は、ホイールハウスインナ41に接合されているが、ホイールハウスインナ41と一体に設けられてもよい。サスペンションハウジング44は、フロントサイドフレーム20と前部エプロンレイン32とに跨がって取り付けられている。
ホイールハウスインナ41は、その後端部においてダッシュパネルロア11に接合され(図10参照)、車体幅方向X内側端部においてフロントサイドフレーム20に接合され、車体幅方向X外側端部においてカウルサイドパネル27bに接合されている。
図5に示すように、ホイールハウスアウタ42は、その車体幅方向Xの内側端部においてカウルサイドパネル27bに接合され、外側端部において、次に説明する連結部材52に接合されている。
図2に示すように、連結部材52は、後部エプロンレイン31の下側に配置されており、エプロンレインフォースメント30とヒンジピラー24との間を筋交い状に連結している。連結部材52は、ヒンジピラー24の下端部から上方に向かって車体前方側に傾斜した方向に延びるように配置されている。
図5に示すように、連結部材52は、カウルサイドパネル27bの車体幅方向X外側に間隔を空けて対向する側面部52aと、側面部52aの後縁部から車体幅方向X内側に延びる後面部52bとを有する断面L字状の部材である。側面部52aの前縁部には、上記のホイールハウスアウタ42の車体幅方向X外側の端部が接合されている。後面部52bの車体幅方向X内側の端部は、カウルサイドパネル27bに接合されている。
図2に示すように、連結部材52の側面部52aの上端部は、後部エプロンレイン31の前端部に接合されている。側面部52aは、後面部52bの下端よりも下方へ延びるように設けられており、側面部52aの下端部は、前部サイドシルアウタ5aに接合されている。
図3に示すように、連結部材52の後面部52bは、その上端部において後部エプロンレイン31の下面部31cに接合されており、下端部においてヒンジピラーアウタ25の前面部25aに接合されている。
車体前後方向Yにおいて連結部材52の後面部52bと後部エプロンレイン31の下面部31cとの接合部が位置する部分には、エプロンレイン30の閉断面内に板状の節部材92が配設されている。節部材92は、車体前後方向Yに略直角に配置されており、後部エプロンレイン31の側面部31a、上面部31b及び下面部31c並びにカウルサイドパネル27bに接合されている。
連結部材52の後面部52bの車体後方側の斜め下方には、ヒンジピラー24の閉断面内に設けられた板状の補強部材94が配置されている。補強部材94は、後部サイドシルアウタ5bの上面からヒンジピラーアウタ25の前面部25aまで車体前方側に向かって斜め上方に延びるように配設されている。補強部材94は、車体幅方向Xの内側から見て、連結部材52の後面部52bと略同一直線上に配置されている。
車体上下方向Zにおいて連結部材52の後面部52bが位置する高さ範囲には、連結部材52の側面部52a及び後面部52b、カウルサイドパネル27b並びにホイールハウスアウタ42の間に閉断面が形成されている。また、車体上下方向Zにおいて連結部材52の後面部52bよりも下側で且つ側面部52aが位置する高さ範囲には、連結部材52の側面部52a、カウルサイドパネル27b、ホイールハウスアウタ42及びヒンジピラーアウタ25の前面部25aの間に閉断面が形成されている。これらの閉断面は、連結部材52の長さ方向において相互に連続している。以下、これらの閉断面を総称して、「連結部材52の閉断面」という。
図1、図4及び図6〜図9に示すように、ホイールハウス40の後部とダッシュパネル10との間には、エプロンリヤパネル80が配設されている。具体的には、図6及び図7に示すように、エプロンリヤパネル80は、ホイールハウスインナ41とダッシュパネルロア11とに跨がって配置されており、これらを相互に連結している。また、エプロンリヤパネル80は、カウルサイドパネル27bとフロントサイドフレーム20とに跨がって配置されており、これらを相互に連結している。
エプロンリヤパネル80は、車体幅方向Xに長い概ね四角形の板材であり、車体上下方向Zに略直角に配置されている。エプロンリヤパネル80の車体前方側、車体後方側、車体幅方向X内側及び車体幅方向X外側の縁部には、上方に立ち上がる前側フランジ部80a、後側フランジ部80b、内側フランジ部80c、外側フランジ部80dが設けられている。
図7に示すように、エプロンリヤパネル80の前側フランジ部80aはホイールハウスインナ41に、後側フランジ部80bはダッシュパネルロア11に、内側フランジ部80cはフロントサイドフレーム20に、外側フランジ部80dはカウルサイドパネル27bにそれぞれ接合されている。
図6及び図7に示すように、エプロンリヤパネル80は、カウルサイドパネル27bを挟んで連結部材52の車体幅方向X内側に隣接して配置されている。連結部材52の閉断面内において、エプロンリヤパネル80の車体幅方向X外側に隣接する部分には補強部材81が配設されている。
補強部材81は、車体上下方向Zに略直角に配置された板状の節部材である。補強部材81は、連結部材52、カウルサイドパネル27b、ホイールハウスアウタ42及びヒンジピラーアウタ25間に形成された内部空間を車体上下方向Zに仕切っている。このようにして連結部材52の閉断面内に補強部材81が配設されていることにより、連結部材52の剛性が高められている。
補強部材81の周縁部には、複数のフランジ部81a,81cが設けられており、これらのフランジ部81a,81cにおいて、補強部材81は、ホイールハウスアウタ42、ヒンジピラーアウタ25の前面部25a、カウルサイドパネル27b、連結部材52の側面部52aに接合されている。
図9に示すように、エプロンリヤパネル80は、カウルサイドパネル27bを挟んで補強部材81の車体幅方向X内側に隣接して配置されており、車体上下方向Zにおいて連結部材52の閉断面内の補強部材81と略同じ高さに配置されている。
なお、エプロンリヤパネル80と補強部材81は、完全に同じ高さに配置されなくてもよいが、車体上下方向Zにおいて相互にオーバラップして配置されることが好ましい。特に、カウルサイドパネル27bとの接合部において、エプロンリヤパネル80と補強部材81が車体上下方向Zにオーバラップして配置されることが好ましい。
これにより、前輪が車体に対して相対的に後退するような衝撃荷重が車体前方側から入力されたとき、前輪からホイールハウスアウタ42を介して連結部材52に入力された荷重の一部は、補強部材81からカウルサイドパネル27bを介してエプロンリヤパネル80へ効果的に分散される。エプロンリヤパネル80に伝達された荷重は、さらにダッシュパネルロア11やフロントサイドフレーム20等を介して車体各部に分散される。
図1、図4、図7及び図9に示すように、ダッシュパネルロア11の前面には、車体幅方向Xに延びる補強部材82が接合されている。図1に示すように、補強部材82は、その長さ方向中央部がフロアトンネルの形状に合わせて後上方に膨出するように湾曲している。図4に示すように、補強部材82は、車体後方側に開放した断面ハット状の部材であり、ダッシュパネルロア11との間に、車体幅方向Xに連続する閉断面を形成している。本明細書では、当該閉断面を「補強部材82の閉断面」という。
図9に示すように、補強部材82は、ダッシュパネルロア11の車体前方側に間隔を空けて対向する前面部82a、前面部82aの上縁部からダッシュパネルロア11に向かって車体後方側に延びる上面部82b、前面部82aの下縁部からダッシュパネルロア11に向かって車体後方側に延びる下面部82c、前面部82aの長さ方向の端部からダッシュパネルロア11に向かって車体後方側に延びる側面部82d、上面部82bの車体後方側の端部から上方に延びてダッシュパネルロア11に接合された上側フランジ部82e、下面部82cの車体後方側の端部から下方に延びてダッシュパネルロア11に接合された下側フランジ部82f、側面部82dの車体後方側の端部から車体幅方向X外側に延びてダッシュパネルロア11に接合された側方フランジ部82gを備えている。
補強部材82は、付け根レインフォースメント(以下、「付け根レイン」ともいう)91を介して、フロントサイドフレーム20の後端部に連結されている。付け根レイン91は、フロントサイドフレーム20の後端部の上部の車体幅方向X内側と補強部材82の前面側とに跨がって取り付けられている。
補強部材82は、車体前方視においてホイールハウスインナ41とオーバラップして配置されている。補強部材82の下側フランジ部82fは、ホイールハウスインナ41の後端部とダッシュパネルロア11との間に挟み込まれている。これにより、車体に対して相対的に後退した前輪からホイールハウスインナ41に衝撃荷重が入力されたとき、該荷重はホイールハウスインナ41から補強部材82へ効果的に分散される。
また、補強部材82は、車体前方視においてエプロンリヤパネル80とオーバラップして配置されている。具体的には、補強部材82の上側フランジ部82eが、車体前方視においてエプロンリヤパネル80の後側フランジ部80bとオーバラップしており、該オーバラップ領域において、エプロンリヤパネル80の後側フランジ部80bは、直接的には補強部材82の上側フランジ部82eに接合されており、該上側フランジ部82eを介して間接的にダッシュパネルロア11に接合されている。
これにより、相対的に後退した前輪からホイールハウスアウタ42、連結部材52、その閉断面内の補強部材81及びカウルサイドパネル27bを介してエプロンリヤパネル80に分散された荷重は、補強部材82に効果的に分散される。このようにしてエプロンリヤパネル80から補強部材82の長さ方向の端部に入力された荷重は、ダッシュパネルロア11に分散されながら補強部材82に沿って車体幅方向Xの内側へ伝達されて、補強部材82の長さ方向中央部からフロアトンネル3(図11参照)を介して車体後方側へ分散される。
図6及び図10に示すように、ダッシュパネルロア11の車体後方側には、ダッシュパネルロア11とヒンジピラーインナ27aとに跨がる補強部材83が配設されている。補強部材83は、ダッシュパネルロア11の車体後方側に対向する前面部83a、ヒンジピラーインナ27aの車体幅方向X内側に対向する側面部83b、及び、前面部83aと側面部83bを一体に繋げる湾曲部83cを有する板状部材である。
補強部材83の前面部83aは、例えばブラケット95を介してダッシュパネルロア11に接合されている。ブラケット95は、フロアパネル2の前端近傍部とダッシュパネルロア11とに跨がって設けられており、例えば溶接によってダッシュパネルロア11とフロアパネル2に接合されている。ブラケット95の上端部は、ダッシュパネルロア11を挟んでエプロンリヤパネル80の後側フランジ部80bの車体後方側に重ねて配置されている。補強部材83の前面部83aは、車体上下方向Zにおいてエプロンリヤパネル80よりも下側に配置されており、例えばボルトによってブラケット95に接合されている。
補強部材83の側面部83bは、車体上下方向Zにおいて前面部83aよりも大きな寸法を有し、側面部83bの下端部はエプロンリヤパネル80よりも下側に配置され、側面部83bの上端部はエプロンリヤパネル80よりも上側に配置されている。側面部83bの上端部は、例えばボルトによってヒンジピラーインナ27aに接合されている。
補強部材83は、側面部83b及び湾曲部83cの下端から車体幅方向X内側に延びるフランジ部83dを更に有し、フランジ部83dは、例えばボルトによってサイドシルインナ6の上面に接合されている。
補強部材83は、図6に示すように、車体幅方向Xにおいてエプロンリヤパネル80とオーバラップすると共に、図10に示すように、車体上下方向Zにおいてもエプロンリヤパネル80とオーバラップして配置されている。すなわち、エプロンリヤパネル80は、車体前方視において補強部材83とオーバラップして配置されている。
これにより、相対的に後退した前輪からホイールハウスアウタ42、連結部材52、その閉断面内の補強部材81及びカウルサイドパネル27bを介してエプロンリヤパネル80に分散された荷重は、ダッシュパネルロア11を介してその車体後方側の補強部材83に効果的に分散され、さらに、補強部材83からヒンジピラー24及びサイドシル4に効果的に分散される。
図3に示すように、ヒンジピラー24の閉断面内には、ヒンジピラーアウタ25の前面部25aと連結部材52の後面部52bとの接合部の車体後方側に隣接して補強部材84が配設されている。補強部材84は、車体上下方向Zに略直角に配置された節部材であり、ヒンジピラー24の内部空間を上下に仕切っている。
補強部材84は、その前縁部から上方に延びる前側フランジ部84aと、後縁部から下方に延びる後側フランジ部84bを備え、前側フランジ部84aにおいてヒンジピラーアウタ25の前面部25aに接合され、後側フランジ部84bにおいてヒンジピラーアウタ25の後面部25bに接合されている。前側フランジ部84aは、ヒンジピラーアウタ25の前面部25aにおける連結部材52の後面部52bとの接合部の上側近傍部に接合されている。
このようにしてヒンジピラー24の閉断面内に補強部材84が配設されていることにより、ヒンジピラー24における連結部材52からの荷重入力部分の剛性が効果的に高められている。そのため、相対的に後退した前輪から連結部材52を介してヒンジピラー24の高剛性部分に入力された衝撃荷重を、ヒンジピラー24からサイドシル4やフロントピラー60等を介して車体各部へ効果的に分散させることができる。
また、連結部材52の後面部52bからヒンジピラーアウタ25の前面部25aに入力された衝撃荷重を、補強部材84を介してヒンジピラーアウタ25の後面部25bに効果的に分散させることができるため、車体後方側への効果的な荷重分散が可能になる。
図11及び図12に示すように、自動車1は、サイドシル4の前端部から車体幅方向X内側に延びるトルクボックス70を備えている。トルクボックス70は、サイドシル4の前端部とフロントサイドフレーム20の後端部とを連結している。これにより、フロントサイドフレーム20のねじれがトルクボックス70を介してサイドシル4によって抑制されることで、自動車1の走行安定性の向上が図られている。
図10に示すように、トルクボックス70は、上方に開放して車体幅方向Xに延びる溝状のトルクボックスロア71と、トルクボックスロア71の上方に配置された車体幅方向Xに長い板状のトルクボックスアッパ72とを備えている。
トルクボックスロア71及びトルクボックスアッパ72は、車体前方側の端部同士が相互に接合されている。トルクボックスロア71は、その車体後方側の端部においてフロアパネル2の下面に接合され、トルクボックスアッパ72は、その車体後方側の端部においてダッシュパネルロア11の前面に接合されている。
図9に示すように、トルクボックスロア71は、トルクボックス70の下面を構成する下面部71aを備え、該下面部71aは、車体上下方向Zに略直角に配置されている。下面部71aは、その車体幅方向X内側の端部において、例えばブラケット79を介してフロントサイドフレーム20の下面に接合されており、車体幅方向X外側の端部においてカウルサイドパネル27bに接合されている。
トルクボックスアッパ72は、トルクボックス70の上面を構成する上面部72aを備え、該上面部72aは、車体上下方向Zに略直角に配置されている。上面部72aは、その車体幅方向X内側の端部において、フロントサイドフレーム20の側面に接合されており、車体幅方向X外側の端部においてカウルサイドパネル27bに接合されている。
トルクボックスロア71とトルクボックスアッパ72は、車体幅方向Xにおいてサイドシルインナ6とオーバラップして配置されている。サイドシルインナ6の前端部6a(図12参照)は、車体上下方向Zにおいてトルクボックス70の下面部71aと上面部72aとの間に配置されている。
図10に示すように、サイドシルインナ6よりも車体幅方向Xの内側において、トルクボックスロア71、トルクボックスアッパ72及びフロアパネル2の間には、車体幅方向Xに連続する閉断面が形成されている。本明細書では、当該閉断面を「トルクボックス70の閉断面」という。
図9に示すように、トルクボックス70は、カウルサイドパネル27bを介して前部サイドシルアウタ5aに接合されている。前部サイドシルアウタ5aは、カウルサイドパネル27bの車体幅方向X外側に間隔を空けて対向配置された側面部96、側面部96の上縁部から車体幅方向X内側に延びる上面部97、及び、側面部96の下縁部から車体幅方向X内側に延びる下面部98を有する全体として断面ハット状の部材である。
前部サイドシルアウタ5aの上面部97と下面部98は、それぞれの車体幅方向X内側の端部においてカウルサイドパネル27bに接合されており、これにより、前部サイドシルアウタ5aとカウルサイドパネル27bとの間に閉断面が形成されている。
前部サイドシルアウタ5aは、後部サイドシルアウタ5b、トルクボックスロア71及びトルクボックスアッパ72の材料に比べて引張り強度が低い材料からなる。これにより、車体前方側からの衝撃荷重に対する耐力は、後部サイドシルアウタ5b、トルクボックスロア71及びトルクボックスアッパ72に比べて前部サイドシルアウタ5aが低い。なお、後部サイドシルアウタ5b、トルクボックスロア71及びトルクボックスアッパ72の材料は、いずれも同程度の引張り強度を有する。
トルクボックス70の上面部72aは、車体上下方向Zにおいて前部サイドシルアウタ5aの上面部97と略同じ高さに配置されている。トルクボックス70の上面部72aは、カウルサイドパネル27bを挟んで前部サイドシルアウタ5aの上面部97の車体幅方向X内側に重ねて配置されている。すなわち、トルクボックス70の上面部72aと前部サイドシルアウタ5aの上面部97は、車体上下方向Zの略同じ高さ位置でカウルサイドパネル27bに接合されている。
トルクボックス70の下面部71aは、車体上下方向Zにおいて前部サイドシルアウタ5aの下面部98と略同じ高さに配置されている。トルクボックス70の下面部71aは、カウルサイドパネル27bを挟んで前部サイドシルアウタ5aの下面部98の車体幅方向X内側に重ねて配置されている。すなわち、トルクボックス70の下面部71aと前部サイドシルアウタ5aの下面部98は、車体上下方向Zの略同じ高さ位置でカウルサイドパネル27bに接合されている。
トルクボックス70の閉断面内には補強部材78が配設されており、これにより、トルクボックス70の剛性が高められている。補強部材78は、トルクボックス70の内部空間を車体幅方向Xに仕切る板状の節部材である。
図13に示すように、補強部材78の周縁部には、例えば一対のフランジ部78a,78bが設けられている。一方のフランジ部78aは、補強部材78の周縁の大部分から車体幅方向Xの例えば外側に延びるように設けられ、トルクボックスロア71及びトルクボックスアッパ72の内面に接合されている。他方のフランジ部78bは、補強部材78の周縁の残りの部分から車体幅方向Xの例えば内側に延びるように設けられ、フロアパネル2の下面に接合されている。
以上のようにトルクボックス70が設けられていることにより、車体に対して相対的に前輪を後退させるような車体前方側からの衝撃荷重が入力されたとき、前輪から連結部材52やヒンジピラー24等を介して或いは直接サイドシル4の前端部に入力された衝撃荷重は、サイドシル4を経由して車体後方側へ分散されると共に、前部サイドシルアウタ5aの上面部97及び下面部98からトルクボックス70の上面部72a及び下面部71aへ効果的に分散される。そのため、車両の走行安定性向上を図るために設けられたトルクボックス70を利用して、サイドシル4の前端部から車体幅方向X内側に向かってフロントサイドフレーム20等へ荷重を分散させることができる。
また、トルクボックス70の剛性は、その閉断面内に補強部材78が配設されていることにより高められているため、トルクボックス70の閉断面の変形が効果的に抑制される。そのため、トルクボックス70の上面部72a及び下面部71aの変形が抑制されることにより、これらの上面部72a及び下面部71aを介した車体幅方向X内側への荷重伝達を良好に行うことができる。
トルクボックス70からフロントサイドフレーム20へ伝達された荷重は、フロントサイドフレーム20及びその車体後方側に続くサイドフレーム23(図12参照)を介して車体後方側へ分散されたり、ダッシュパネルロア11やフロアパネル2に分散されたり、上述の補強部材82(図9及び図11参照)を介してフロアトンネル3(図11参照)に分散されたりする。このように、車体各部へ衝撃荷重が効果的に分散されることで、車室の変形が効果的に抑制される。
また、車体に対して相対的に後退した前輪からの衝撃荷重が連結部材52やヒンジピラー24等を介して或いは直接、前部サイドシルアウタ5aに入力されたとき、トルクボックス70に比べて車体前方側からの衝撃荷重に対する耐力が低い前部サイドシルアウタ5aが潰れることで、衝撃エネルギを効果的に吸収しつつ、トルクボックス70の座屈が抑制されることで、トルクボックス70の上面部72a及び下面部71aを介した車体幅方向X内側への荷重分散を効果的に行うことが可能になる。
以上、上述の実施形態を挙げて本発明を説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではない。
例えば、上述の実施形態では、トルクボックス70がトルクボックスロア71とトルクボックスアッパ72で構成される例を説明したが、トルクボックス70は1つ又は3つ以上の部材で構成されてもよい。
また、上述の実施形態では、トルクボックス70内の補強部材78として節部材が用いられる例を説明したが、該節部材に代えて発泡充填剤が用いられてもよい。
以上のように、本発明によれば、前輪を相対的に後退させるような衝撃荷重が車体前方側から入力されたときに、トルクボックスを介して車体各部へ効果的に衝撃荷重を分散させることが可能となるから、トルクボックスを備えた自動車の製造産業分野において好適に利用される可能性がある。
1 自動車
2 フロアパネル
3 フロアトンネル
4 サイドシル
5 サイドシルアウタ
5a 前部サイドシルアウタ
5b 後部サイドシルアウタ
6 サイドシルインナ
6a サイドシルインナの前端部
10 ダッシュパネル
11 ダッシュパネルロア
12 ダッシュパネルアッパ
20 フロントサイドフレーム
24 ヒンジピラー
25 ヒンジピラーアウタ
27 サイドインナパネル(サイドパネル)
27a ヒンジピラーインナ
27b カウルサイドパネル
30 エプロンレインフォースメント(エプロンレイン)
31 後部エプロンレインフォースメント(後部エプロンレイン)
32 前部エプロンレインフォースメント(前部エプロンレイン)
40 ホイールハウス
41 ホイールハウスインナ
42 ホイールハウスアウタ
44 サスペンションハウジング
52 連結部材
60 フロントピラー
70 トルクボックス
71 トルクボックスロア
71a トルクボックスの下面部
72 トルクボックスアッパ
72a トルクボックスの上面部
78 補強部材
79 ブラケット
80 エプロンリヤパネル
96 前部サイドシルアウタの側面部
97 前部サイドシルアウタの上面部
98 前部サイドシルアウタの下面部

Claims (3)

  1. 車体前後方向に延びるサイドシルと、
    前記サイドシルの前端部から車体幅方向内側に延びるトルクボックスとを備え、
    前記トルクボックスは、前記サイドシルの上面と略同じ高さに配置された上面部と、前記サイドシルの下面と略同じ高さに配置された下面部とを有し、
    前記サイドシルの前端部は、前記トルクボックスの材料に比べて引張り強度が低い材料からなることを特徴とする車両の前部車体構造。
  2. 前記トルクボックスの閉断面内に補強部材が配設されていることを特徴とする請求項1に記載の車両の前部車体構造。
  3. 前記補強部材は、前記トルクボックスの内部空間を車体幅方向に仕切る節部材であることを特徴とする請求項2に記載の車両の前部車体構造。
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