Nothing Special   »   [go: up one dir, main page]

JP6485598B1 - 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法 - Google Patents

石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法 Download PDF

Info

Publication number
JP6485598B1
JP6485598B1 JP2018538802A JP2018538802A JP6485598B1 JP 6485598 B1 JP6485598 B1 JP 6485598B1 JP 2018538802 A JP2018538802 A JP 2018538802A JP 2018538802 A JP2018538802 A JP 2018538802A JP 6485598 B1 JP6485598 B1 JP 6485598B1
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
phosphite
heat exchanger
dispersant
phosphite compound
process fluid
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Active
Application number
JP2018538802A
Other languages
English (en)
Other versions
JPWO2018207708A1 (ja
Inventor
錦織 弘宜
弘宜 錦織
浩気 甲田
浩気 甲田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Katayama Chemical Works Co Ltd
Nalco Japan GK
Original Assignee
Katayama Chemical Works Co Ltd
Nalco Japan GK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Katayama Chemical Works Co Ltd, Nalco Japan GK filed Critical Katayama Chemical Works Co Ltd
Application granted granted Critical
Publication of JP6485598B1 publication Critical patent/JP6485598B1/ja
Publication of JPWO2018207708A1 publication Critical patent/JPWO2018207708A1/ja
Active legal-status Critical Current
Anticipated expiration legal-status Critical

Links

Images

Classifications

    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G75/00Inhibiting corrosion or fouling in apparatus for treatment or conversion of hydrocarbon oils, in general
    • C10G75/04Inhibiting corrosion or fouling in apparatus for treatment or conversion of hydrocarbon oils, in general by addition of antifouling agents
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C10PETROLEUM, GAS OR COKE INDUSTRIES; TECHNICAL GASES CONTAINING CARBON MONOXIDE; FUELS; LUBRICANTS; PEAT
    • C10GCRACKING HYDROCARBON OILS; PRODUCTION OF LIQUID HYDROCARBON MIXTURES, e.g. BY DESTRUCTIVE HYDROGENATION, OLIGOMERISATION, POLYMERISATION; RECOVERY OF HYDROCARBON OILS FROM OIL-SHALE, OIL-SAND, OR GASES; REFINING MIXTURES MAINLY CONSISTING OF HYDROCARBONS; REFORMING OF NAPHTHA; MINERAL WAXES
    • C10G2300/00Aspects relating to hydrocarbon processing covered by groups C10G1/00 - C10G99/00
    • C10G2300/80Additives
    • CCHEMISTRY; METALLURGY
    • C23COATING METALLIC MATERIAL; COATING MATERIAL WITH METALLIC MATERIAL; CHEMICAL SURFACE TREATMENT; DIFFUSION TREATMENT OF METALLIC MATERIAL; COATING BY VACUUM EVAPORATION, BY SPUTTERING, BY ION IMPLANTATION OR BY CHEMICAL VAPOUR DEPOSITION, IN GENERAL; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL
    • C23FNON-MECHANICAL REMOVAL OF METALLIC MATERIAL FROM SURFACE; INHIBITING CORROSION OF METALLIC MATERIAL OR INCRUSTATION IN GENERAL; MULTI-STEP PROCESSES FOR SURFACE TREATMENT OF METALLIC MATERIAL INVOLVING AT LEAST ONE PROCESS PROVIDED FOR IN CLASS C23 AND AT LEAST ONE PROCESS COVERED BY SUBCLASS C21D OR C22F OR CLASS C25
    • C23F11/00Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent
    • C23F11/08Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids
    • C23F11/10Inhibiting corrosion of metallic material by applying inhibitors to the surface in danger of corrosion or adding them to the corrosive agent in other liquids using organic inhibitors
    • C23F11/167Phosphorus-containing compounds

Landscapes

  • Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Oil, Petroleum & Natural Gas (AREA)
  • Engineering & Computer Science (AREA)
  • Organic Chemistry (AREA)
  • Chemical Kinetics & Catalysis (AREA)
  • General Chemical & Material Sciences (AREA)
  • Production Of Liquid Hydrocarbon Mixture For Refining Petroleum (AREA)
  • Preventing Corrosion Or Incrustation Of Metals (AREA)
  • Materials Engineering (AREA)
  • Mechanical Engineering (AREA)
  • Metallurgy (AREA)

Abstract

石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法を提供する。石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法であって、前記熱交換器を通過するプロセス流体に、亜リン酸エステル化合物と分散剤とを添加することを含む汚れ防止方法に関する。

Description

本開示は、石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法に関する。
原油を精製するための石油精製プラントの蒸留工程では、熱交換器及び加熱炉において原油が加熱された後、蒸留塔に送られ蒸留操作が行われる。熱交換器内や加熱炉内では原油が熱履歴を受け、多量の汚れが付着する。汚れ成分の一形態として、アスファルテンと呼ばれる有機系高分子成分が混合された形態がある。汚れの付着は、熱交換器や加熱炉の熱交換率の低下を引き起こし、出口温度を維持するための燃料使用量を増大させる結果となっている。
特許文献1は、デソルター前のプロセス流体に添加する熱交換器及び加熱炉の汚れ防止剤及び汚れ防止方法を開示する。また、特許文献2は、リン酸エステル系防食剤と分散剤とを用いて石油プロセスにおける予熱交のアスファルテン由来の汚れを防止する方法を開示する。
特開2010−163539号公報 WO2015/022979
本発明者はリン酸エステル系の防食剤が、予熱交におけるアスファルテン由来の汚れ防止に特に有用であることを見出している(特許文献2)。しかし、従来の汚れ防止剤に代えてリン酸エステルを使用したところ、一般的な汚れ防止剤の貯蔵タンク及び薬注設備に使用されている炭素鋼やステンレス鋼では、リン酸エステルによる腐食が生じるという問題があった。特に、リン酸エステルの腐食性は、リン酸エステルの温度の上昇に伴い顕著となる。注入点では高いところはリン酸エステルの温度はおよそ200℃まで上がる。このため、従来の薬注設備ではリン酸エステルの腐食に耐えることができず、薬注設備の材質を耐食材料に変更しなければならないという問題がある。
本開示は、一態様において、石油プロセスにおける熱交換器の汚れを防止可能な新たな方法を提供する。
本開示は、一態様において、石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法であって、前記熱交換器を通過するプロセス流体に、亜リン酸エステル化合物と分散剤とを添加することを含む汚れ防止方法に関する。
本開示は、その他の態様において、本開示の汚れ防止方法に使用するための汚れ防止剤であって、亜リン酸エステル化合物及び分散剤を含有する汚れ防止剤に関する。
本開示によれば、石油プロセスにおける熱交換器の汚れを抑制できる。本開示によれば、一又は複数の実施形態において、汚れ防止剤の貯蔵タンクや薬注設備の腐食を抑制できる。
図1は、常圧蒸留塔を備える石油精製処理装置の一例を示すブロック図である。 図2は、汚れ防止試験に用いた加熱管の断面図である。 図3は、加熱管を加熱管保持器に挿入した状態の断面図である。
本開示は、亜リン酸エステル化合物と分散剤とを併用することによって、石油プロセスの予熱交等の熱交換器における汚れを防止できるという知見に基づく。また、本開示は、リン酸エステル系防食剤を汚れ防止剤として使用した場合に生じる薬注設備の腐食を、リン酸エステル系防食剤に替えて亜リン酸エステル化合物を使用することで低減できるという知見に基づく。
本開示によれば、一又は複数の実施形態において、石油プロセスにおける予熱交等の熱交換器の汚れを防止でき、好ましくは熱交換器の熱交換率の向上/維持が可能となり、燃料コストや清掃コストを抑制できる。また、本開示によれば、一又は複数の実施形態において、薬注設備を変更することなく従来の薬注設備を使用し、石油プロセスの熱交換器における汚れの防止を行うことができる。
本開示の汚れ防止方法において、熱交換器、とりわけ予熱交における汚れを防止できる詳細は明らかではないが、メカニズムは以下のように推定される。すなわち、汚れの原因の一つとして、アスファルテンの硫黄原子が、熱交換器の表面で硫化物を形成して沈着することがあるが、亜リン酸エステル化合物と分散剤とを添加すると、亜リン酸エステル化合物及び/又は高温下で分解した亜リン酸エステル化合物による被膜が熱交換器表面に形成され、この被膜により熱交換器表面における硫化物の形成を抑制できると考えられる。但し、本開示はこれらの考え方に限定されなくてもよい。
本開示において「石油プロセス」とは、原油等の炭化水素を原料とし、これらから各種石油製品が製造されるまでの工程の全部又は一部をいう。石油プロセスは、一又は複数の実施形態において、原油等の炭化水素を加熱すること、加熱したこれらの炭化水素を常圧蒸留装置において沸点の差を利用してLPG、ナフサ等の揮発油及び軽油等といった各種成分に分離することを少なくとも含みうる。本開示における石油プロセスは、一又は複数の実施形態において、石油精製プロセスを含みうる。
本開示の汚れ防止方法において「熱交換器」は、石油プロセスに使用される熱交換器である。熱交換器としては、限定されない一又は複数の実施形態において、予熱交(予備加熱熱交又は予熱交換器ともいう)、プレヒータ−、リボイラー等が挙げられる。これらの熱交換器において、特に汚れが発生し蓄積しやすいのは、約200℃以上の高温部分である。本開示の汚れ防止方法は、一又は複数の実施形態において、処理時に約200℃、例えば、180℃以上、190℃以上、200℃以上、210℃以上、又は220℃以上となる高温部分がある熱交換器の汚れ防止方法である。本開示の汚れ防止方法は、一又は複数の実施形態において、汚れ防止効果を約200℃以上でより効果的に発揮する。
石油プロセスにおける熱交換器としては、一又は複数の実施形態において、石油精製プロセスの熱交換器、又は石油プロセスの予熱交等が挙げられる。
本開示において「プロセス流体」とは、石油プロセスにおいて供される液体又は気体をいう。プロセス流体としては、一又は複数の実施形態において、石油プロセスにおいて処理される原油又はこれら由来の炭化水素等が挙げられる。プロセス流体としては、特に限定されない一又は複数の実施形態において、石油精製プロセスにおいて予熱交に供給される液体、又は予熱交内の液体等が挙げられる。
本開示の汚れ防止方法において「汚れ」は、限定されない一又は複数の実施形態において、アスファルテン(asphaltene)を含むものをいい、又は、熱交換器内で付着及び/又は蓄積するアスファルテンを含む汚れをいう。したがって、本開示における熱交換器における汚れ防止は、一又は複数の実施形態において、熱交換器内におけるアスファルテンの付着及び/又は蓄積の抑制である。
[汚れ防止方法]
本開示は、一態様において、石油プロセスにおける熱交換器を通過するプロセス流体に、亜リン酸エステル化合物と分散剤とを添加することを含む、石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法(本開示の汚れ防止方法)に関する。
[亜リン酸エステル化合物]
本開示の汚れ防止方法において使用される亜リン酸エステル化合物としては、一又は複数の実施形態において、石油プロセスにおいて使用される亜リン酸エステル化合物が挙げられる。
亜リン酸エステル化合物としては、特に限定されない一又は複数の実施形態において、ホスホン酸型亜リン酸エステル化合物、亜リン酸型亜リン酸エステル化合物、及びジホスファイト型亜リン酸エステル化合物等が挙げられる。ホスホン酸型亜リン酸エステル化合物としては、式(I)で表される亜リン酸エステル化合物が挙げられる。亜リン酸型亜リン酸エステル化合物としては、式(II)で表される亜リン酸エステル化合物が挙げられる。ジホスファイト型亜リン酸エステル化合物としては、一又は複数の実施形態において式(II)の構造を2つ含むもの又は式(II)の化合物の二量体(二量化物)等が挙げられる。ジホスファイト型亜リン酸エステル化合物としては、一又は複数の実施形態において、式(III)又は(IV)で表される化合物が挙げられる。
Figure 0006485598
式(I)において、R1及びR2は、同一又は異なり、1〜30個の炭素原子を有する基である。式(II)において、R3、R4及びR5は、同一又は異なり、1〜30個の炭素原子を有する基である。式(III)において、R6、R7及びR8は、同一又は異なり、1〜30個の炭素原子を有する基であり、X1は酸素原子又は炭素原子である。式(IV)において、R9及びR10は、同一又は異なり、1〜30個の炭素原子を有する基であり、X2は炭素原子である。
1〜30個の炭素原子を有する基としては、一又は複数の実施形態において、炭素数1以上30以下のアルキル基、炭素数1以上30以下のアルケニル基、炭素数6以上30以下のアリール基、炭素数7以上30以下のアルアルキル基、又は炭素数7以上30以下のアルキルアリール基が挙げられる。アルキル基、アルケニル基、アリール基、アルアルキル基、及びアルキルアリール基は、一又は複数の実施形態において、置換基を有していてもよい。アルキル基は、一又は複数の実施形態において、直鎖アルキル基であってもよいし、分岐鎖アルキル基であってもよい。
式(I)において、R1及びR2は、同一であってもよいし、異なっていてもよいが、R1及びR2が同一であることが好ましい。式(II)において、R3、R4及びR5は、同一であってもよいし、異なっていてもよいが、R3、R4及びR5が同一であることが好ましい。式(III)において、R6及びR8は、同一であってもよいし、異なっていてもよいが、R6及びR8が同一であることが好ましい。
亜リン酸エステル化合物としては、一又は複数の実施形態において、
トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、トリオレイルホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジフェニルモノ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト;
ジエチルハイドロゲンホスファイト、ビス(2−エチルヘキシル)ハイドロゲンホスファイト、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、ジオレイルハイドロゲンホスファイト、ジフェニルハイドロゲンホスファイト;
テトラフェニルジプロピレングリコールジホスファイト、テトラ(C12−15アルキル)−4,4'−イソプロピリデンジフェニルジホスファイト、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイトとビス(ノニルフェニル)ペンタエリスリコールジホスファイトとの混合物、ビス(トリデシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ビス(デシル)ペンタエリスリトールジホスファイト、ジステアリルペンタエリスリトールジホスファイト;
テトラフェニル(テトラトリデシル)ペンタエリスリトールテトラホスファイト、水添ビスフェノールA・ペンタエリスリトールホスファイトポリマー、又は
これらの組み合わせが挙げられる。
亜リン酸エステル化合物としては、一又は複数の実施形態において、石油プロセスにおける熱交換器のさらなる汚れ防止、及び/又は貯蔵タンクや薬注設備のさらなる腐食抑制の観点から、トリフェニルホスファイト、トリスノニルフェニルホスファイト、トリクレジルホスファイト、トリエチルホスファイト、トリス(2−エチルヘキシル)ホスファイト、トリデシルホスファイト、トリラウリルホスファイト、トリス(トリデシル)ホスファイト、トリオレイルホスファイト、トリステアリルホスファイト、ジフェニルモノ(2−エチルヘキシル)ホスファイト、ジフェニルモノデシルホスファイト、ジフェニルモノ(トリデシル)ホスファイト、トリス(2,4−ジ−tert−ブチルフェニル)ホスファイト、ジエチルハイドロゲンホスファイト、ビス(2−エチルヘキシル)ハイドロゲンホスファイト、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、ジオレイルハイドロゲンホスファイト、ジフェニルハイドロゲンホスファイト又はこれらの組み合わせが好ましい。同様の観点から、亜リン酸エステル化合物としては、ホスホン酸型亜リン酸エステル化合物が好ましく、ジエチルハイドロゲンホスファイト、ビス(2−エチルヘキシル)ハイドロゲンホスファイト、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、ジオレイルハイドロゲンホスファイト、ジフェニルハイドロゲンホスファイト又はこれらの組み合わせがより好ましい。
亜リン酸エステル化合物は、一又は複数の実施形態において、一種類で使用しもよいし、複数種類を組み合わせて使用してもよい。
熱交換器に供給されるプロセス流体における亜リン酸エステル化合物の濃度としては、一又は複数の実施形態において、1〜100ppm、2〜80ppm、又は3〜50ppmが挙げられる。本開示の汚れ防止方法は、一又は複数の実施形態において、熱交換器に供給されるプロセス流体における亜リン酸エステルの濃度が1〜100ppm、2〜80ppm、又は3〜50ppmとなるように、プロセス流体に亜リン酸エステルを添加することを含む。
[分散剤]
本開示の汚れ防止方法において使用されうる分散剤としては、石油プロセス又は石油プロセスの熱交換器の汚れ防止として従来使用され、或いは今後使用されうるものが挙げられる。本開示の汚れ防止方法において使用されうる分散剤は、限定されない一又は複数の実施形態において、ポリオレフィンエステル、ポリアルケニル置換コハク酸エステル、又はこれらの組み合わせ等が挙げられる。
熱交換器に供給されるプロセス流体における分散剤の濃度としては、一又は複数の実施形態において、1〜100ppm、2〜80ppm、又は3〜50ppmが挙げられる。本開示の汚れ防止方法は、一又は複数の実施形態において、熱交換器に供給されるプロセス流体における分散剤が1〜100ppm、2〜80ppm、又は3〜50ppmとなるように、プロセス流体に分散剤を添加することを含む。
熱交換器に供給されるプロセス流体における亜リン酸エステル化合物と分散剤の含有量(ppm)の比としては、一又は複数の実施形態において、5:1〜1:5、3:1〜1:3、又は2:1〜1:2が挙げられる。本開示の汚れ防止方法は、一又は複数の実施形態において、熱交換器に供給されるプロセス流体における亜リン酸エステル化合物と分散剤の含有量(ppm)の比が、5:1〜1:5、3:1〜1:3、又は2:1〜1:2となるように、プロセス流体に亜リン酸エステル化合物及び分散剤を添加することを含む。
亜リン酸エステル化合物と分散剤をプロセス流体に添加する場所は特に限定されず、一又は複数の実施形態において、上記の濃度の亜リン酸エステル化合物と分散剤が、汚れ防止の対象の熱交換器に導入されうる場所が挙げられ、又は、対象の熱交換器の手前が挙げられる。亜リン酸エステル化合物と分散剤の添加順序は特に制限されず、一又は複数の実施形態において、同時に添加されてもよく、別々に添加されてもよく、互いに異なる場所で添加されてもよい。
図1は、常圧蒸留塔を備える石油精製処理装置の一例を示すブロック図である。この石油精製処理装置では、ポンプ6を介して供給された原油は、脱塩装置1で脱塩された後、予熱交2(熱交換器2)で150〜180℃に加熱され、さらに予熱交3(熱交換器3)に導入され240〜280℃に加熱され、加熱炉4で350〜380℃に加熱されて、常圧蒸留塔5に導入される。常圧蒸留塔5の塔底から缶出液はポンプ7を介して熱交換器3及び2に熱源として送られる。
図1の石油プロセスの熱交換器3において本開示の汚れ防止方法を行う場合、亜リン酸エステル化合物と分散剤の添加場所としては、限定されない一又は複数の実施形態において、熱交換器3の手前である図1の矢印Aで示す場所が挙げられるが、さらに手前の矢印Cで示す場所であってもよい。図1の熱交換器3において、加熱側で本開示の汚れ防止方法を行う場合、亜リン酸エステル化合物と分散剤の添加場所としては、限定されない一又は複数の実施形態において、熱交換器3の手前である図1の矢印Bで示す場所が挙げられる。
[汚れ防止剤]
本開示は、一態様において、本開示の汚れ防止方法に使用するための汚れ防止剤であって、亜リン酸エステル及び分散剤を含有する汚れ防止剤に関する。本態様の汚れ防止剤の形態は、一又は複数の実施形態において、粉末、錠剤等の固体であってもよく、溶媒に溶解された状態、すなわち、濃縮液の形態であってもよい。
[使用]
本開示は、一態様において、本開示の汚れ防止方法における亜リン酸エステル化合物の使用に関する。また、本開示は、その他の態様において、分散剤が添加されたプロセス流体が通過する石油プロセスの熱交換器の汚れを防止するための、亜リン酸エステル化合物の使用に関する。亜リン酸エステル化合物としては、上述の通りである。
本開示は、以下の一又は複数の実施形態に関しうる;
[1] 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法であって、
前記熱交換器を通過するプロセス流体に、亜リン酸エステル化合物と分散剤とを添加することを含む、汚れ防止方法。
[2] 熱交換器に供給されるプロセス流体における亜リン酸エステル化合物の濃度が1〜100ppmとなるように、前記プロセス流体に前記亜リン酸エステル化合物を添加することを含む、[1]記載の汚れ防止方法。
[3] 熱交換器に供給されるプロセス流体における分散剤の濃度が1〜100ppmとなるように、前記プロセス流体に前記分散剤を添加することを含む、[1]又は[2]に記載の汚れ防止方法。
[4] 熱交換器に供給されるプロセス流体における前記亜リン酸エステル化合物と前記分散剤の含有量(ppm)の比(亜リン酸エステル化合物:分散剤)が5:1〜1:5となるように、前記亜リン酸エステル化合物及び前記分散剤を前記プロセス流体に添加することを含む、[1]から[3]のいずれかに記載の汚れ防止方法。
[5] 前記汚れ防止が、熱交換器内におけるアスファルテン(asphaltene)の付着及び/又は蓄積を抑制することを含む、[1]から[4]のいずれかに記載の汚れ防止方法。
[6] [1]から[5]のいずれかに記載の汚れ防止方法に使用するための汚れ防止剤であって、亜リン酸エステル化合物及び分散剤を含有する汚れ防止剤。
[7] 分散剤が添加されたプロセス流体が通過する石油プロセスの熱交換器の汚れを防止するための、亜リン酸エステル化合物の使用。
以下の実施例及び比較例に基いて本開示を説明するが、本開示はこれに限定されるものではない。
[テストピース]
下記の2種類のテストピースを準備した。
カーボンスチール:10mm×60mm×1mm、SPCC、7.85g/cm3
ステンレス鋼:10mm×60mm×1mm、SUS304、7.93g/cm3
[薬剤]
下記薬剤を準備した。
亜リン酸エステル配合品A:亜リン酸エステルA(ホスホン酸型の亜リン酸エステル化合物)と分散剤とを含む
亜リン酸エステル配合品B:亜リン酸エステルB(ホスホン酸型の亜リン酸エステル化合物)と分散剤とを含む
亜リン酸エステル配合品C:亜リン酸エステルC(亜リン酸型の亜リン酸エステル化合物)と分散剤とを含む
亜リン酸エステル配合品D:亜リン酸エステルD(亜リン酸型の亜リン酸エステル化合物)と分散剤とを含む
亜リン酸エステル配合品E:亜リン酸エステルA(ホスホン酸型の亜リン酸エステル化合物)と亜リン酸エステルC(亜リン酸型の亜リン酸エステル化合物)と分散剤とを含む
リン酸エステル配合品:高温用防食剤として使用されるリン酸エステルと分散剤とを含む
亜リン酸エステルAと亜リン酸エステルB、及び亜リン酸エステルCと亜リン酸エステルDは、それぞれ異なる亜リン酸エステル化合物である。分散剤としては、ポリオレフィンエステルを使用した。
<配合品の調製方法>
各配合品A〜Dは、ヘビーアロマティックナフサを溶媒として、上記の亜リン酸エステル又はリン酸エステルと分散剤とが1:1(重量比)の比率でそれぞれ30重量%となるように調整した。亜リン酸エステル配合品Eは、亜リン酸エステルAと亜リン酸エステルCの等量混合物と分散剤とが1:1(重量比)の比率でそれぞれ30重量%となるように調整した。
[防食効果確認試験1]
カーボンスチール製のテストピースを用い、以下の手順で防食効果確認試験を行った。 まず、下記表1の薬剤100mlを100mlスクリュー管に入れた。アセトン脱脂及び乾燥を行った後、前重量を測定したテストピースをスクリュー管に入れて蓋をし、50℃の恒温槽で7日間静置した。
[評価]
試験終了後、テストピースを回収し、15%塩酸水溶液及び水道水にて赤錆を除去し、試験前後のテストピースの重量差から腐食度(MDD)及び侵食度(mm/y)を下記式から算出した。その結果を下記表1に示す。
腐食度(MDD)=(M1−M2)/(S×T)
侵食度(mm/y)=MDD×{365×10-4}/d
1:テストピースの試験前の質量(mg)
2:テストピースの試験後の質量(mg)
S:テストピースの表面積(dm2
T:試験日数
d:テストピースの密度(g/cm3
Figure 0006485598
表1に示す通り、リン酸エステル配合品を使用した比較例1ではカーボンスチールの腐食が生じた。これに対し、亜リン酸エステル配合品を使用した実施例1〜5では、いずれもカーボンスチールの腐食が確認されなかった。
[防食効果確認試験2]
ステンレス鋼製のテストピースを用い、以下の手順で防食効果確認試験を行った。
150℃で試験を行うため、JIS K2276(石油製品−航空燃料油試験方法)の酸化安定度試験方法に記載されている酸化安定度試験器とボンベ一式と試験容器一式を用いた。まず、下記薬剤100mlを、ガラス製の試験容器に入れた。アセトン脱脂及び乾燥を行った後、前重量を測定したテストピースを試験容器に入れてカバーをかけたら、ボンベに入れた後ボンベ内の酸素を窒素置換するために0.5MPaで窒素を注入して開放する操作を3回繰り返し3回目は窒素を圧入した状態で密閉した。酸化安定度試験器に窒素置換後のボンベを入れて150℃の恒温槽で3日間静置した。試験終了後、防食効果確認試験1と同様の評価を行った。その結果を下記表2に示す。
Figure 0006485598
表2に示すように、リン酸エステル配合品を使用した比較例2ではステンレス鋼の腐食が生じた。これに対し、亜リン酸エステル配合品を使用した実施例6〜10では、いずれもステンレス鋼の腐食が確認されなかった。
[汚れ(ファウリング)防止試験]
汚れ(ファウリング)防止試験は、石油精製用汚れ防止剤の汚れ防止効果を調べたりするための試験であり、汚れを付着させるための試験部材として、図2に示す加熱管(ヒートロッド)21を用い、加熱管を油に接触させて、その汚れの付着状況を測定することにより行うものである。この加熱管21は、JIS K2276に規定された熱安定度試験器に使用されるものであり、軟鋼製で端部21a、21bが大径とされ、中間部21cが小径とされた、くびれた管形状をなしている。この加熱管21を図3に示す管形状の加熱管保持器22の中へ挿入する。加熱管保持器22の上部及び下部には流入管23aと流出管23bとが接続されており、加熱管21の中央部には熱電対24が挿入されており、図示しない温度調節器により、熱電対24によって感知される温度が所定の温度となるように、加熱管21の両部21a、21bから電流を流すことが可能とされている。試験装置は、上述の加熱管21を備えたアルコア(Alcor)社製のHotLiquidProcessSimurator試験器を用いた。
前記試験装置により、下記条件のように加熱管21を加熱し、サンプルを流入管23aから導入して、試験を行った。
サンプル:下記表3の薬剤を、原油サンプルに対して分散剤と亜リン酸エステル化合物又はリン酸エステルとの濃度がそれぞれ10ppmになるように添加して調製した。
加熱管21の温度:360℃(20分かけて360℃まで昇温)
タンク、ライン、ポンプの温度:100℃
サンプル量:500ml(タンク内で仕切られているため戻ったサンプルは混合しない)サンプル導入流速:1ml/分
系内圧力:500psi(窒素で圧力調整)
試験時間:5時間
汚れ防止効果は、サンプルの出口温度変化(Δt)に基づき、下記の評価基準で評価した。その結果を下記表3に示す。
〔サンプルの出口温度変化:Δt〕
流出管23b(加熱部出口)における試験開始後最高温度のサンプル温度と、5時間経過後のサンプル温度の温度変化(Δt)を測定した。加熱管21に汚れが付着するほど、Δtが大きくなる。
評価基準 A:Δtが8未満
B:Δtが8以上15未満
C:Δtが15以上
Figure 0006485598
表3に示すとおり、亜リン酸エステル配合品を使用した実施例11及び12は、リン酸エステル配合品を使用した参考例1と同等のレベルで汚れの付着を抑制できた。つまり、亜リン酸エステルと分散剤とを併用することで、石油プロセスにおける熱交換器の汚れを十分に防止できることが確認できた。

Claims (9)

  1. 石油プロセスにおける熱交換器のアスファルテン汚れ防止方法であって、
    前記熱交換器を通過するプロセス流体に、亜リン酸エステル化合物と分散剤とを添加することを含
    前記亜リン酸エステル化合物が、式(I)で表される亜リン酸エステル化合物である、汚れ防止方法。
    Figure 0006485598
    [式(I)において、R 1 及びR 2 は、同一又は異なり、1〜30個の炭素原子を有する基である。]
  2. 熱交換器に供給されるプロセス流体における亜リン酸エステル化合物の濃度が1〜100ppmとなるように、前記亜リン酸エステル化合物を前記プロセス流体に添加することを含む、請求項1記載の汚れ防止方法。
  3. 熱交換器に供給されるプロセス流体における分散剤の濃度が1〜100ppmとなるように、前記分散剤を前記プロセス流体に添加することを含む、請求項1又は2に記載の汚れ防止方法。
  4. 熱交換器に供給されるプロセス流体における前記亜リン酸エステル化合物と前記分散剤の含有量(ppm)の比が、5:1〜1:5となるように、前記亜リン酸エステル化合物及び前記分散剤を前記プロセス流体に添加することを含む、請求項1から3のいずれかに記載の汚れ防止方法。
  5. 前記汚れ防止が、熱交換器内におけるアスファルテン(asphaltene)の付着及び/又は蓄積を抑制することを含む、請求項1から4のいずれかに記載の汚れ防止方法。
  6. 請求項1から5のいずれかに記載の汚れ防止方法に使用するためのアスファルテン汚れ防止剤であって、亜リン酸エステル化合物及び分散剤を含有
    前記亜リン酸エステル化合物が、式(I)で表される亜リン酸エステル化合物である、汚れ防止剤。
    Figure 0006485598
    [式(I)において、R 1 及びR 2 は、同一又は異なり、1〜30個の炭素原子を有する基である。]
  7. 分散剤が添加されたプロセス流体が通過する石油プロセスの熱交換器のアスファルテン汚れを防止するための、亜リン酸エステル化合物の使用であって
    前記亜リン酸エステル化合物が、式(I)で表される亜リン酸エステル化合物である、使用。
    Figure 0006485598
    [式(I)において、R 1 及びR 2 は、同一又は異なり、1〜30個の炭素原子を有する基である。]
  8. 前記亜リン酸エステル化合物が、ジエチルハイドロゲンホスファイト、ビス(2−エチルヘキシル)ハイドロゲンホスファイト、ジラウリルハイドロゲンホスファイト、ジオレイルハイドロゲンホスファイト、ジフェニルハイドロゲンホスファイト又はこれらの組み合わせである、請求項1から5のいずれかに記載の汚れ防止方法。
  9. 前記分散剤が、ポリオレフィンエステル、ポリアルケニル置換コハク酸エステル、又はこれらの組み合わせである、請求項1から5及び8のいずれかに記載の汚れ防止方法。
JP2018538802A 2017-05-09 2018-05-02 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法 Active JP6485598B1 (ja)

Applications Claiming Priority (3)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2017093197 2017-05-09
JP2017093197 2017-05-09
PCT/JP2018/017550 WO2018207708A1 (ja) 2017-05-09 2018-05-02 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JP6485598B1 true JP6485598B1 (ja) 2019-03-20
JPWO2018207708A1 JPWO2018207708A1 (ja) 2019-06-27

Family

ID=64104668

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2018538802A Active JP6485598B1 (ja) 2017-05-09 2018-05-02 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法

Country Status (3)

Country Link
JP (1) JP6485598B1 (ja)
KR (1) KR102374179B1 (ja)
WO (1) WO2018207708A1 (ja)

Families Citing this family (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
WO2021152718A1 (ja) * 2020-01-29 2021-08-05 株式会社片山化学工業研究所 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
WO2021199439A1 (ja) * 2020-04-03 2021-10-07 株式会社片山化学工業研究所 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
JPWO2022004434A1 (ja) * 2020-07-01 2022-01-06

Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6397679A (ja) * 1986-09-30 1988-04-28 ペトロライト コーポレーシヨン 汚れ防止組成物およびその使用
US4752374A (en) * 1987-04-20 1988-06-21 Betz Laboratories, Inc. Process for minimizing fouling of processing equipment
JPS63221185A (ja) * 1987-03-10 1988-09-14 Kurita Water Ind Ltd 石油精製用汚れ防止剤
JPH0718265A (ja) * 1993-07-01 1995-01-20 Kurita Water Ind Ltd 石油化学プロセス用汚れ防止剤
JP2001502389A (ja) * 1996-10-15 2001-02-20 クラリアント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング アスファルテン―分散剤としてのアルカンスルホン酸の使用方法

Family Cites Families (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
US3558470A (en) * 1968-11-25 1971-01-26 Exxon Research Engineering Co Antifoulant process using phosphite and ashless dispersant
JP5275826B2 (ja) 2009-01-16 2013-08-28 伯東株式会社 予熱交換器及び加熱炉の汚れ防止方法
KR20160036593A (ko) * 2013-08-15 2016-04-04 날코 재팬 고도카이샤 석유 프로세스에 있어서의 열교환기의 오염 방지 방법

Patent Citations (5)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JPS6397679A (ja) * 1986-09-30 1988-04-28 ペトロライト コーポレーシヨン 汚れ防止組成物およびその使用
JPS63221185A (ja) * 1987-03-10 1988-09-14 Kurita Water Ind Ltd 石油精製用汚れ防止剤
US4752374A (en) * 1987-04-20 1988-06-21 Betz Laboratories, Inc. Process for minimizing fouling of processing equipment
JPH0718265A (ja) * 1993-07-01 1995-01-20 Kurita Water Ind Ltd 石油化学プロセス用汚れ防止剤
JP2001502389A (ja) * 1996-10-15 2001-02-20 クラリアント・ゲゼルシャフト・ミト・ベシュレンクテル・ハフツング アスファルテン―分散剤としてのアルカンスルホン酸の使用方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPWO2018207708A1 (ja) 2019-06-27
WO2018207708A1 (ja) 2018-11-15
KR102374179B1 (ko) 2022-03-14
KR20190141778A (ko) 2019-12-24

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2682656C (en) Naphthenic acid corrosion inhibition using new synergetic combination of phosphorus compounds
JP6485598B1 (ja) 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
CA2682373C (en) High temperature naphthenic acid corrosion inhibition using organophosphorous sulphur compounds and combinations thereof
CN101868514B (zh) 一种抑制环烷酸腐蚀的添加剂及其使用方法
US9777230B2 (en) Effective novel non-polymeric and non-fouling additive for inhibiting high-temperature naphthenic acid corrosion and method of using the same
KR20110049879A (ko) 산부식 억제용의 새로운 첨가제 및 상기 새로운 첨가제의 사용방법
JP2012500299A (ja) 石油精油所プロセスでの汚れ軽減のための金属スルホネート添加剤
JP5275826B2 (ja) 予熱交換器及び加熱炉の汚れ防止方法
JP5914915B2 (ja) 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
JP7480962B2 (ja) 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
US5460712A (en) Coker/visbreaker and ethylene furnace antifoulant
JPS6022037B2 (ja) エチレン分解炉の汚染及び腐食防止方法
JP2022067630A (ja) 石油精製プロセスにおける原料油予熱用熱交換器の汚れ防止剤、石油精製プロセス用原料油および石油精製プロセスにおける原料油予熱用熱交換器の汚れ防止方法
US5593568A (en) Coker/visbreaker and ethylene furnace antifoulant
WO2022004434A1 (ja) 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
JP7537685B2 (ja) 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
JP2022148818A (ja) 石油プロセスにおける熱交換器の汚れ防止方法
JPH10176174A (ja) ヒーターに防汚剤を蒸気相で配給する方法
JP2007106926A (ja) 石油精製用汚れ防止剤及び石油精製プラントの汚れ防止方法
JP2018090884A (ja) リン酸エステル組成物、及びそれを用いたリン酸エステルによる鉄鋼材料の腐食抑制方法
MXPA97008014A (en) Method for the supply, in steam phase, of anti-cranks for heating

Legal Events

Date Code Title Description
A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181105

A621 Written request for application examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621

Effective date: 20181105

A871 Explanation of circumstances concerning accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A871

Effective date: 20181105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A821

Effective date: 20181105

A521 Request for written amendment filed

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523

Effective date: 20181225

TRDD Decision of grant or rejection written
A975 Report on accelerated examination

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971005

Effective date: 20190125

A01 Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01

Effective date: 20190131

A61 First payment of annual fees (during grant procedure)

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61

Effective date: 20190204

R150 Certificate of patent or registration of utility model

Ref document number: 6485598

Country of ref document: JP

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150

S531 Written request for registration of change of domicile

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R313531

R350 Written notification of registration of transfer

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R350

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250