JP6447379B2 - 認証装置、認証システムおよび認証方法 - Google Patents
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Description
具体的には、生体情報を用いてユーザの識別を行う識別手段と、ユーザと、ユーザに対して付与された権限と、を関連付けた情報である権限情報を記憶する記憶手段と、前記識別したユーザと、前記ユーザに対応する権限情報に基づいて、エンジンの始動またはドア
の開錠を行う制御手段と、第一のユーザを識別した状態において、新規ユーザである第二のユーザに対応する生体情報を取得し、前記第二のユーザに対応する権限情報を生成する権限付与手段と、を有し、前記権限付与手段は、前記第二のユーザに対して、前記第一のユーザが有している権限と同等か、少ない権限を付与することを特徴とする。
また、制御手段は、識別したユーザが有する権限に基づいて、ドアの解錠やエンジンの始動を行う手段である。ユーザが有する権限は、複数の種類に分かれていてもよい。例えば、ドアの解錠のみが可能な権限と、ドアの解錠に加えてエンジンの始動も可能な権限に分かれていてもよい。また、権限は恒久的なものであってもよいし、一時的なものであってもよい。なお、アクセスの対象はドアやエンジン以外であってもよい。例えば、トランクルームやセキュリティボックスの解錠、無線通信などの可否を制御してもよい。
かかる構成によると、生体認証を利用するシステムにおいて、セキュリティ性を保ったままで他のユーザに車両を利用させることが可能となる。
携帯端末によって新規ユーザの生体情報を取得し、認証装置に送信することで、新規ユーザが車両から離れている状況であってもユーザの登録が行えるようになる。
<システム構成>
以下、本発明の好ましい実施形態について図面を参照しながら説明する。
第一の実施形態に係る認証装置は、自動車に搭載される装置であって、ユーザの生体情報に基づいて、ドアの解錠またはエンジン始動の可否を判定する装置である。
認証装置100は、生体情報取得部101、記憶部102、制御部103、CAN通信部104、入出力部105から構成される。
また、図3は、第二のカメラの設置位置を表した図である。本例では、車両のダッシュボードにカメラ301が設置されており、運転席に着座した人物の目を撮像する。カメラ301は、例えば、視線検出用のカメラと共用するようにしてもよい。
第一のカメラは、車両に乗車しようとするユーザの認証に利用され、第二のカメラは、エンジンを始動しようとするユーザの認証に利用される。
ここで、権限について説明する。本実施形態に係る認証装置は、以下の三種類の権限を、認証対象のユーザに関連付ける。
(1)ドアの解錠を行う権限
(2)エンジンの始動を行う権限
(3)新規ユーザの登録(すなわち権限の付与)を行う権限
また、それぞれの権限には、有効期間を関連付けることができる。
ユーザテーブルは、ユーザの生体情報を記憶するテーブルである。ユーザテーブルには、ユーザの生体情報のほか、ユーザに関連付いたユーザ種別が定義されている。ユーザ種別とは、ユーザに与えられた権限のタイプを表し、本実施形態では、以下の5種類を定義する。
車両の管理者であり、ドア解錠、エンジン始動、新規ユーザ登録を行うことができる。(2)一般1
車両を日常的に利用するユーザであり、例えば、車両オーナーの家族などである。ドア解錠およびエンジン始動を行うことができるが、登録できるユーザに制限がある(ゲストユーザのみ登録可能)という点で、管理者と異なる。
(3)一般2
ユーザ種別「一般1」から、エンジン始動の権限を削除した種別である。例えば、車両オーナーの家族であって、免許証を保有していないユーザに付与される。
(4)ゲスト1
車両を一時的に利用するユーザであり、例えば、旅行中に行程を共にするユーザなどである。「ゲスト1」は、「一般1」と同様に、ドア解錠およびエンジン始動を行うことができるが、権限に有効期限が設定されている。有効期限は、ユーザ登録を行う際に設定され、これを過ぎると、権限は失効する。また、新規ユーザ登録を行うことはできない。
(5)ゲスト2
ユーザ種別「ゲスト1」から、エンジン始動の権限を削除した種別である。例えば、旅行中に行程を共にするユーザであって、免許証を保有していないユーザに付与される。
を有する。また、新規ユーザの登録を行う機能を有する。詳細な処理については後述する。
前述した手段がソフトウェアとして構成される場合、補助記憶装置に記憶されたプログラムが主記憶装置にロードされ、CPUによって実行されることによって各手段が機能する。(CPU、補助記憶装置、主記憶装置はいずれも不図示)
次に、本実施形態に係る認証装置が実行する認証処理のフローチャートについて、図5を参照しながら説明する。
図5に示した処理は、車両の乗員を検出した場合に、制御部103によって実行される。例えば、カメラ201が、車両のドアに正対している人を検出した場合、ドアの解錠を行うための処理が開始され、カメラ301が、運転席に着座している人を検出した場合、エンジンの始動を行うための処理が開始される。なお、本例では二種類を例示するが、異なる他の位置にある乗員を検出し、対応する処理を開始するようにしてもよい。例えば、車両の後部ハッチあるいはトランクに正対している人を検出した場合、ハッチあるいはトランクの解錠を行うための処理を開始してもよい。
次に、ステップS13で、記憶部102に記憶されているユーザテーブルを参照し、取得した特徴量に基づいて、ユーザIDおよびユーザ種別の特定を行う。例えば、図4の例において、虹彩の特徴量が「USER001」と一致した場合、「管理者」というユーザ種別が
特定される。そして、特定したユーザが、対象となる権限を有しているか否かを判定する。例えば、図5の処理がドア解錠を行う処理である場合、ユーザ権限テーブルを参照し、特定したユーザが、「ドア解錠」の権限を有しているか否かを確認する。また、図5の処理がエンジン始動を行う処理である場合、特定したユーザが、「エンジン始動」の権限を有しているか否かを確認する。
次に、新規にユーザ登録を行う処理について説明する。
ユーザ登録を行うことができるユーザの種別は、「管理者」「一般1」「一般2」の三種類である。すなわち、ユーザ種別がいずれかであるユーザが乗車している場合に、ユーザ登録処理が可能となる。ただし、一度ドアが解錠されると乗り降りが自由となるため、ドアを解錠した際の判定結果だけでは、当該ユーザが現在も乗車しているかを確認することができない。そこで、本実施形態では、運転席に設けられたカメラ301を用いて認証を再度行い、権限を有するユーザを識別できた場合にのみユーザ登録処理を行う。
ステップS21〜S23の処理は、生体情報取得部101が、車内に設置されたカメラ301を利用して画像を取得するという点と、制御部103が、識別したユーザが「ユーザ登録」の権限を有しているか否かを確認するという点を除き、ステップS11〜S13の処理と同様であるため、説明は省略する。
ステップS24では、入出力部105を介して、登録対象のユーザ(以下、被登録ユーザ)についての情報を取得する。具体的には、登録実行ユーザから、付与する権限に関する情報の入力を受け付ける。また、ステップS24では、被登録ユーザの顔画像を撮像し、虹彩の特徴量を取得したうえで、記憶部102が保持するユーザテーブルに格納する処理を行う。
また、登録実行ユーザが「一般1」の場合、「管理者」,「一般1」,「一般2」が選択不可となり、登録実行ユーザが「一般2」の場合、これに加え、「ゲスト1」が選択不可となる。
また、チェックされたユーザ種別がゲストである場合、有効期限の入力が必須となる。
なお、当該フィールドに値が存在する場合、認証処理を行う際にチェックが行われ(図5のステップS13)、当該日時を経過している場合、無権限ユーザとして扱われる。
第一の実施形態では、ユーザが明示的な操作を行った場合に、新規ユーザの登録処理を実行した。これに対し、第二の実施形態は、車両に乗車した新規ユーザを検出し、ユーザ登録の実行を能動的に実行する実施形態である。
違する。同乗者の顔を撮像するカメラは、各座席の前方(前列座席のヘッドレスト付近や、ダッシュボード付近)にそれぞれ設置されてもよいし、ルームミラー付近など、車内を見渡せる位置に設置されていてもよい。
ステップS31〜S32の処理は、複数の同乗者それぞれについて処理を行うという点を除き、ステップS11〜S12の処理と同様である。なお、カメラが複数ある場合、それぞれが顔画像を取得してもよいし、一台のカメラで複数人の顔画像を取得してもよい。
なお、第二の実施形態では、認証済みのユーザに対して登録の可否を確認したが、確認を省略し、自動で登録を行うようにしてもよい。このようにすることで、一度車両に乗車したユーザであれば、設定された期間だけ自由に乗降ができるようになる。
第一ないし第二の実施形態では、実際に車両に乗車しなければユーザ登録を行うことができなかった。これに対し、第三の実施形態は、事前に取得した顔画像を用いて、ネットワーク経由でユーザ登録を行う実施形態である。
ステップS21〜S23で行う処理は、コンピュータ200からネットワークを経由して顔画像を取得するという点を除き、第一の実施形態と同様であるため、説明は省略する。登録実行ユーザの顔画像は、例えば、コンピュータ200に内蔵されたカメラを介して取得することができる。
ステップS23で認証したユーザが、ユーザ登録を行う権限を有している場合、ステップS24で、登録を行うユーザの顔画像を取得する。なお、ステップS24で取得する画像は、コンピュータ200に内蔵されたカメラを用いて撮影した画像であってもよいし、それ以外(例えば、他のコンピュータから送信された画像等)であってもよい。
が所持する携帯端末とのペアで構成されていてもよい。例えば、まず、管理者が所持する第一の携帯端末と通信を行って認証を行い、認証結果に基づいて、新規ユーザが所持する第二の携帯端末に通知を送信し、第二の携帯端末から顔画像を取得するようにしてもよい。このようにすることで、プライバシーに配慮することができる。
第四の実施形態は、災害などの緊急時において、ユーザの指示に基づいて、無登録のユーザに対してもドアの解錠やエンジンの始動を許可する実施形態である。
第四の実施形態では、エンジンの始動権限を有するユーザが、制御部103に対して、「非常時モード」を設定することができる。
また、装置の状態が非常時モードにある場合、制御部103は、図5に示した処理(ステップS13)において、取得した生体情報が、テーブルに記録されたいずれの生体情報とも一致しない場合、ユーザ種別が「非常運転」であるユーザ(以下、非常運転ユーザ)が認証されたものとして扱う。
上記の実施形態はあくまでも一例であって、本発明はその要旨を逸脱しない範囲内で適宜変更して実施しうる。
例えば、実施形態の説明では、顔画像から虹彩に対応する特徴量を求めて認証を行ったが、顔全体に対応する特徴量を用いて認証を行うようにしてもよい。また、カメラ以外のセンサを設け、指紋や声紋など、他の生体情報を用いて認証を行うようにしてもよい。
また、特徴量以外を生体情報として扱ってもよい。例えば、センサが取得した生のデータや、カメラが取得した画像を生体情報として扱ってもよい。
限を行ってもよい。この場合、ユーザテーブルの有効期限フィールドに、残り距離や回数を格納して随時更新するようにすればよい。
101・・・生体情報取得部
102・・・記憶部
103・・・制御部
104・・・CAN通信部
105・・・入出力部
Claims (10)
- 車両に搭載される認証装置であって、
生体情報を用いてユーザの識別を行う識別手段と、
ユーザと、ユーザに対して付与された権限と、を関連付けた情報である権限情報を記憶する記憶手段と、
前記識別したユーザと、前記ユーザに対応する権限情報に基づいて、エンジンの始動またはドアの開錠を行う制御手段と、
第一のユーザに関連付いた第一の端末と通信を行った結果に基づいて、新規ユーザである第二のユーザに関連付いた第二の端末と通信を行い、前記第二の端末から、前記第二のユーザに対応する生体情報を取得し、前記第二のユーザに対応する権限情報を生成する権限付与手段と、
を有し、
前記権限付与手段は、前記第二のユーザに対して、前記第一のユーザが有している権限と同等か、少ない権限を付与する、
認証装置。 - 前記権限は、ドアの開錠とエンジンの始動が可能な第一の権限と、ドアの開錠のみが可能な第二の権限と、を含み、
前記権限付与手段は、前記第一のユーザが第一の権限を有している場合に、前記第二のユーザに第一の権限または第二の権限を付与し、前記第一のユーザが第二の権限を有している場合に、前記第二のユーザに第二の権限を付与する、
請求項1に記載の認証装置。 - 前記権限付与手段は、前記第一のユーザが第一の権限を有している場合に、前記第二のユーザに、前記第一の権限に有効期限を付加した第三の権限、または、前記第二の権限に有効期限を付加した第四の権限を付与する、
請求項2に記載の認証装置。 - 前記識別手段は、車両の外部に向けて設置されたカメラが撮像した画像に基づいてユーザの識別を行い、
前記制御手段は、前記識別手段が行った識別結果に基づいて、車両のドアを解錠するか
否かを決定する、
請求項1から3のいずれかに記載の認証装置。 - 前記識別手段は、車両の運転席に正対するカメラが撮像した画像に基づいてユーザの識別を行い、
前記制御手段は、前記識別手段が行った識別結果に基づいて、エンジンの始動を許可するか否かを決定する、
請求項1から4のいずれかに記載の認証装置。 - 前記制御手段は、前記識別手段が行った識別結果に基づいてエンジンの始動またはドアの開錠を許可する第一のモードと、前記識別手段が行った識別結果にかかわらずエンジンの始動またはドアの開錠を許可する第二のモードとを切り替え可能である、
請求項1から5のいずれかに記載の認証装置。 - 前記制御手段は、前記第二のモードによってエンジンが始動された場合に、車両の利用に所定の制限を加える、
請求項6のいずれかに記載の認証装置。 - 前記所定の制限は、エンジンの出力制限または最高速度制限である、
請求項7のいずれかに記載の認証装置。 - 請求項1から8のいずれかに記載の認証装置と、前記第一の端末と、前記第二の端末と、
からなる認証システム。 - 車両に搭載される認証装置が行う認証方法であって、
生体情報を用いてユーザの識別を行う識別ステップと、
ユーザと、ユーザに対して付与された権限と、を関連付けた情報である権限情報を取得する取得ステップと、
前記識別したユーザと、前記ユーザに対応する権限情報に基づいて、エンジンの始動またはドアの開錠を行う制御ステップと、
第一のユーザに関連付いた第一の端末と通信を行った結果に基づいて、新規ユーザである第二のユーザに関連付いた第二の端末と通信を行い、前記第二の端末から、前記第二のユーザに対応する生体情報を取得し、前記第二のユーザに対応する権限情報を生成する権限付与ステップと、
を含み、
前記権限付与ステップでは、前記第二のユーザに対して、前記第一のユーザが有している権限と同等か、少ない権限を付与する、
認証方法。
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