本発明者は、「背景技術」の欄において記載した安否確認サービスに関連して、以下の課題を見出した。
ところで、上記の安否確認サービスとは別に、帰宅前に自宅の外から携帯電話等を使用してエアコンなどの電気機器をオンしたり、外出後に自宅の外から携帯電話等を使用してエアコンをオフしたりする遠隔操作が知られている。登録した携帯電話は自宅内、自宅外のどちらにおいてもエアコンを遠隔操作できるので使用者は自宅内・自宅外を意識せずに遠隔操作できる。この遠隔操作が可能な携帯電話は使用者の携帯電話だけに限らず、登録すれば他者(たとえば使用者の家族)の携帯電話からも遠隔操作ができる。
またエアコンなどの電気機器にはタイマー予約運転の機能があり、予めタイマー運転を設定することで使用者がその時間に操作をしなくてもエアコンを運転オン/オフすることが可能である。
安否確認サービスにおいて、上記のエアコンのように遠隔操作やタイマー予約運転が可能な電気機器の操作履歴を使用するときに次のような課題が発生する。(1)自宅内、自宅外のどちらにおいても電気機器を操作できるので、電気機器を操作した時間に使用者は自宅に居たのか、あるいは自宅外に居たのか判別が困難である。(2)複数の携帯電話から遠隔操作できるので、遠隔操作を行った場合に使用者が操作したのか、あるいは別の者が操作したのか判別が困難である。(3)タイマー予約運転ができるので、電気機器の運転状況が変わった場合、使用者がその時間に運転操作したのか、あるいは前もってタイマー予約運転を設定していたのか判別が困難である。操作履歴においてこれらが判別することができれば家族は使用者の生活の様子(操作をした時間と場所)がより詳細にわかり、安否確認サービスの質をさらに高めることができる。
ここではエアコンを例に挙げたが、本発明は、遠隔操作やタイマー予約運転が可能な電気機器でも同様である。
上記問題を解決するために、本発明の一態様に係る制御方法は、1つまたは複数の操作であって、電気機器を操作するために1つまたは複数の操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された前記操作の内容に基づいて前記電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、前記1つまたは複数の操作端末のうち、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報とを提供する電気機器の管理方法である。
これによれば、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、1つまたは複数の操作端末のうち、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
例えば、当該動作のための操作の内容が、前記1つまたは複数の操作端末のうち、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報は、前記当該動作のために、使用者が前記操作端末を用いて操作の内容を入力するときに、前記電気機器と同じ宅内から操作するときの操作画面と、宅外から操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じて定められる。
これによれば、使用者が前記操作端末を用いて操作の内容を入力するときに、電気機器と同じ宅内から操作するときの操作画面と、宅外から操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じて、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
例えば、当該動作のための操作の内容が、前記1つまたは複数の操作端末のうち、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報は、前記当該動作のための操作信号が前記操作端末から前記電気機器へ送信されるときに、宅外の通信回線を経由したか否かに応じて定められる。
これによれば、操作信号を操作端末から電気機器へ送信するときに、宅外の通信回線を経由したか否かに応じて、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
また、本発明の一態様に係る電気機器の管理方法は、1つまたは複数の操作であって、電気機器を操作するために1つまたは複数の操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された前記操作の内容に基づいて前記電気機器の動作を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされたのかを示す情報と、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報とを提供する電気機器の管理方法である。
これによれば、通常の操作による運転とタイマー予約運転とを判別することができる。
例えば、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報は、当該動作のために、ユーザが前記操作端末を用いて操作の内容を入力するときに、タイマー予約運転を設定操作するときの操作画面と、リアルタイムに運転を操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じて定められる。
これによれば、ユーザが操作端末を用いて操作の内容を入力するときに、タイマー予約運転を設定操作するときの操作画面と、リアルタイムに運転を操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じて判別することができる。
例えば、前記電気機器の動作の状況は、記憶された前記操作の内容に基づいて、時系列に沿って並べられて表示される。
これによれば、時系列に沿って操作履歴を判別することができる。
また、本発明の一態様に係る管理システムは、1つまたは複数の電気機器と、操作信号を送信して前記電気機器を操作する1つまたは複数の操作端末と、前記操作端末からの操作履歴を記憶するサーバとを備える管理システムにおいて、前記操作端末は前記サーバと通信して前記操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの前記操作履歴を区別して表示する、または、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの前記操作履歴のみを表示する管理システムである。
これによれば、電気機器の操作履歴を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、1つまたは複数の操作端末のうち、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
例えば、前記操作端末から前記電気機器に操作信号が送信するときに、前記操作端末から前記サーバを介して送信したか否かによって前記操作信号が前記電気機器と同じ宅内からの送信であるか否かを判別する。
これによれば、操作信号を操作端末から電気機器へ送信するときに、操作端末からサーバを介して送信したか否かに応じて、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
また、本発明の一態様に係る管理システムは、1つまたは複数の電気機器と、操作信号を送信して前記電気機器を操作する1つまたは複数の操作端末と、前記操作端末からの操作履歴を記憶するサーバとを備える管理システムにおいて、前記操作端末は前記サーバと通信して前記操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、タイマー予約運転の操作履歴を区別して表示する管理システムである。
これによれば、通常の操作による運転とタイマー予約運転とを判別することができる。
また、本発明の一態様に係る電気機器は、操作端末からの操作信号を受信して運転制御する電気機器において、サーバを介して受信した操作信号と前記サーバを介さずに受信した操作信号とを判別し、前記サーバを介さずに受信した前記操作信号の情報を前記サーバに送信することで、前記サーバが記憶する前記操作信号の履歴に追加を行う電気機器である。
これによれば、サーバを介さずに操作端末から電気機器に送信された操作の履歴、すなわち自宅内から送信された操作信号の履歴をサーバに記憶することができる。
また、本発明の一態様に係る操作端末は、1つまたは複数の電気機器の操作履歴を表示する操作端末であって、1つまたは複数の操作端末からの操作履歴とともに前記電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報を記憶するサーバと通信して、前記操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの前記操作履歴を区別して表示する、または前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの前記操作履歴のみを表示する操作端末である。
これによれば、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
また、本発明の一態様に係るプログラムは、1つまたは複数の電気機器と、操作信号を送信して前記電気機器を操作する1つまたは複数の操作端末と、前記操作端末からの操作履歴を記憶するサーバとを備える管理システムのプログラムにおいて、前記操作端末は前記サーバと通信して前記操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの前記操作履歴を区別して表示する、または前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの前記操作履歴のみを表示する管理システム、としてコンピュータを機能させるプログラムである。
これによれば、電気機器の操作履歴を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、1つまたは複数の操作端末のうち、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
なお、これらの包括的または具体的な態様は、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたはコンピュータ読み取り可能なCD−ROMなどの記録媒体で実現されてもよく、システム、方法、集積回路、コンピュータプログラムまたは記録媒体の任意な組み合わせで実現されてもよい。
以下、実施の形態について、図面を参照しながら説明する。
なお、以下で説明する実施の形態は、いずれも包括的または具体的な例を示すものである。以下の実施の形態で示される数値、形状、材料、構成要素、構成要素の配置位置及び接続形態、ステップ、ステップの順序などは、一例であり、本発明を限定する主旨ではない。また、以下の実施の形態における構成要素のうち、最上位概念を示す独立請求項に記載されていない構成要素については、任意の構成要素として説明される。
(実施の形態1)
図1に、本実施の形態における管理システムを示す。管理システムは、操作端末100と101、サーバ200、中継装置300、電気機器400と402、電気機器400のリモコン500を備える。操作端末101は、操作端末100と同じ構成、動作なので詳細な説明を省略する。電気機器402は、電気機器400と同じ構成、動作なので詳細な説明を省略する。
操作端末100は、例えばパソコン、タブレットPC、携帯電話やスマートフォンなどである。操作端末100は、外部からアプリケーションプログラムを入手(ダウンロード)することが可能であり、以下に説明する操作端末100の処理はアプリケーションプログラムによって実行されるものである。
操作端末100と公衆回線やデータ通信網で接続されるサーバ200は、操作端末100から送信される種々の信号を処理、記憶または中継装置300へ転送する。
中継装置300は、例えば電気機器400の使用者の自宅内に設置されるホームゲートウェイや無線LANの親機であり、サーバ200から光回線やインターネット回線を経由して送信された種々の信号を電気機器400へ送信することで中継し、また電気機器400から送信される種々の信号をサーバ200へ送信することで中継する。
電気機器400は、使用者の自宅内に設置される電気機器であり、例えばエアコンやテレビやレコーダー、空気調和機、空気清浄機、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、給湯器、暖房便座、掃除機などである。以下、電気機器はエアコンを例にして説明する。
中継装置300と電気機器400との無線通信は、無線LAN、Bluetooth(登録商標)、小電力無線など様々な通信手段(通信規格)によって実現される。なお別の形態として、サーバ200と電気機器400とは中継装置300を介さずに通信を行う形態でもよい。また、サーバ200と中継装置300とを一体化して使用者の自宅内に設置する形態でもよい。
リモコン500は、赤外線通信や無線通信によって電気機器400と通信し制御するものである。リモコン500と電気機器400との通信は、直接通信する方法と自宅内の中継装置300を経由して通信する方法とがあるが、ここではリモコン500と電気機器400とが直接通信するものとする。なお、リモコン500が自宅内の中継装置300を経由して電気機器400と通信する場合は、以下の説明において、操作端末100が自宅内にあって電気機器400を操作するときと同じなので特に詳細な説明はしない。
図1において、サーバ200は、操作端末100から送られてきた制御信号を解読して、電気機器400が接続されている通信回線を特定する。この通信回線は、インターネット回線(ADSLや光ケーブルなど)に代表される宅外回線を介してサーバ200と通信を行うブロードバンドルータと、家庭内LANに代表される宅内回線を介してブロードバンドルータに接続するゲートウェイとによって決定される。
図1において、操作端末100から送られてきた制御信号は、ブロードバンドルータが固定ネットワークアドレス(固定IPアドレスなど)で管理されている場合は、サーバ200からブロードバンドルータを通して、ゲートウェイに送信されることができる。
ブロードバンドルータが可変ネットワークアドレス(DHCPなど)で管理されている場合は、ゲートウェイがブロードバンドルータ及びサーバ200を介して操作端末100から送られてきた制御信号を取得する。ここで、サーバ200は固定ネットワークアドレスで管理されているものとする。
本実施の形態の中継装置300はこれらのブロードバンドルータやゲートウェイを含む。
図20は、本実施の形態の全体動作フローを示す図である。すなわち、本実施の形態の管理システムは、1つまたは複数の電気機器400、402を操作するために操作端末100、101のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し(ステップS800)、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示する(ステップS810)ときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報を提供する(ステップS820)とともに、当該動作のための操作の内容が、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報を提供する(ステップS830)。
また、図21は本実施の形態の別の全体動作フローを示す図である。すなわち、本実施の形態の管理システムは、1つまたは複数の電気機器400、402を操作するために操作端末100、101のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し(ステップS900)、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作を表示する(ステップ910)ときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされたのかを示す情報を提供する(ステップS920)とともに、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報を提供する(ステップS930)。
図2は、操作端末100、サーバ200、中継装置300、電気機器400、及び、リモコン500のブロック構成図である。
操作端末100は、操作部110、表示部120、送受信部130、及び、制御部140を備える。
送受信部130は、電気機器400の使用者が操作部110で操作した内容をサーバ200や中継装置300に送信する。また、送受信部130は、サーバ200や中継装置300から受信した内容を表示部120で表示して使用者に知らせる。
操作部110は、操作端末100に物理的に設けられた操作ボタンやタッチパネル上に設けられた操作ボタンを備える。
表示部120は、操作端末100の機能に関わる様々な情報を表示するディスプレイである。またLED表示や報知音を含めて表示部を構成してもよい。
近年では操作部110と表示部120の機能を兼ね備えたタッチパネルが普及しており、表示部120に表示される操作ボタンによって操作部110を実現してもよい。
送受信部130は、サーバ200や中継装置300と通信するための手段であり、無線公衆回線やデータ通信網、無線LANなどによって送受信を行う。
すなわち、電気機器400や中継装置300の設置される宅内では、操作端末100は無線LANやBluetooth(登録商標)、小電力無線などによって中継装置300と通信を行う。また、宅外では操作端末100は中継装置300と直接通信ができない通信エリアにあるため、どこでも通信できる無線の公衆回線やデータ通信網などを用いてサーバ200と通信を行い、サーバ200を介して中継装置300と通信する。なお、操作端末100と中継装置300と通信を認証して許可するステップはいろいろな方法があるのでここでは説明を省く。
もちろん、操作端末100は自宅内においても無線公衆回線やデータ通信網を用いてサーバ200と通信を行うことができるが、無線LANなどによって操作端末100が中継装置300と直接に通信を行うことができる場合には操作端末100は中継装置300と直接に通信を行う経路を優先する。このほうが通信時間を短くすることができ、かつ通信費用がかからないメリットがある。
操作端末100の制御部140は、操作部110、表示部120、及び、送受信部130を制御する。制御部140は送受信部130の通信状況(中継装置300からの電波を受信しているか否か、中継装置300と直接通信できるかなど)によって、送受信部130が中継装置300と通信するか、あるいは送受信部130がサーバ200と通信するかを選択する。
サーバ200は、送受信部210、制御部220、操作履歴記憶部230を備える。操作端末100と中継装置300との通信を中継して、操作端末が自宅外にあるときの通信を成立させる。また、操作端末100で電気機器400、402を操作した内容を操作履歴として記憶する。操作履歴記憶部230には操作履歴のほかに電気機器400、402の運転動作履歴を記憶しても構わない。
送受信部210は、操作端末100との通信、及び中継装置300との通信を公衆回線やデータ通信網で行う。
なお、本実施の形態では、送受信部210は、送信部と受信部とを分けて構成することや、操作端末100と通信する送受信部と中継装置300と通信する送受信部とを分けて送受信部を構成することは適宜可能とする。
操作履歴記憶部230は、後述する方法によって、電気機器400、402の操作履歴を取得し記憶する。
制御部220は、送受信部210、及び、操作履歴記憶部230を制御する。
サーバ200には、操作端末100と電気機器400との通信の中継を行うために他にも様々な機能を実行するが、本実施の形態では説明を省略する。
中継装置300は、サーバ200と電気機器400との通信を中継して、操作端末100が自宅外にあるときの通信を成立させる。また、操作端末100と電気機器400との通信を中継して、操作端末100が自宅内にあるときの通信を成立させる。
送受信部310は、サーバ200から送信された種々の信号を受信するとともに、その信号を電気機器400へ中継する。中継装置300とサーバ200とは有線通信(光回線など)で接続してもよいし無線通信(データ通信網など)で接続してもよい。
また、自宅内にある操作端末100から送信された種々の信号を受信するとともに、その信号を電気機器400へ中継する。中継装置300と操作端末100とは無線通信(無線LAN、Bluetooth(登録商標)、小電力無線)などで接続する。
中継装置300と電気機器400とは有線通信(有線LANなど)で接続してもよいし無線通信(無線LAN、Bluetooth(登録商標)、小電力無線など)で接続してもよい。
なお、中継装置300は、サーバ200と通信する送受信部と、操作端末100と通信する送受信部、電気機器400と通信する送受信部、とを分けて送受信部を構成することは適宜可能とする。
中継装置300には、中継を行うために他にも様々な機能を実行するが、本実施の形態では説明を省略する。
電気機器400は、通信部410、駆動部420、制御部430、及び、リモコンからの信号を受信する受光部440を備える。
通信部410は、中継装置300と通信するための手段であり、無線LANやBluetooth(登録商標)、小電力無線などによって送受信を行う。
通信部410は電気機器400に内蔵された一体型のほか、通信部410をアダプタ型として電気機器400に後から取り付け可能な構成としてもよい。
駆動部420は、電気機器400の動力である電力を運動に変換する機関である。一例を挙げると、電気機器400が洗濯機であれば、駆動部420は洗濯槽を回転させるモーターに相当する。また、電気機器400が空気調和機であれば、駆動部420はコンプレッサーに相当する。また駆動部の代わりに熱変換器等であってもよく、駆動部420の形態について本実施の形態では特にこだわらない。
リモコン受光部440は、リモコン500からの操作信号を受信する。赤外線通信だけでなく無線通信でもよい。また、リモコン受光部440としたがリモコン500からの操作信号を受信する片方向の通信だけでなく、電気機器400の運転動作状況や設定状況をリモコン受光部440からリモコン500に送信する双方向の通信の形態であってもよい。
制御部430は、通信部410、駆動部420、及び、リモコン受光部440を制御する。
リモコン500は、電気機器400に操作信号を送信する送光部510、及び、操作部520を備える。
リモコン500は、使用者が操作部520で操作した内容を送光部510から電気機器400に送信する。
なお、図2の形態に限らず、たとえば電気機器400の通信部410に宅外通信(公衆回線、データ通信網、光回線やインターネット回線)の通信機能を備えることで、中継装置300を介さずに、サーバ200と電気機器400とが直接に通信する形態でもよい。また、中継装置300を介さずに、操作端末100と電気機器400とが直接に通信する形態でもよい。サーバ200と中継装置300とを一体化して使用者の宅内に設置する形態でもよい。
図3は、自宅外にて操作端末100から操作信号を送信し、その操作信号を受けて電気機器400を遠隔操作するための動作を説明するシーケンス図である。
ここで、中継装置300は操作端末100の送受信部130から送信される操作信号が中継装置300の送受信部310に直接届く(または受信可能な)ときは宅内操作とし、直接届かないときやサーバ200経由で届くときは宅外操作と判断する。また、操作端末100は中継装置300の送受信部310から送信される信号が操作端末100の送受信部130に直接届く(または受信できる)ときは宅内通信(無線LANやBluetooth(登録商標)、小電力無線など)を用いて中継装置300に送信し、直接届かないときは宅外通信(公衆回線やデータ通信網)を用いてサーバ200に送信する。なお、操作端末100とサーバ200との通信と、中継総300との通信と、中継装置300とサーバ200と通信をそれぞれ認証して許可するステップはいろいろな方法があるのでここでは説明を省く。
またIPアドレスを用いた場合、中継装置300は操作信号を送信した操作端末100が中継装置300と同一のサブネットワークにあるのか否かを識別することができる。そして、操作信号を送信した操作端末100が中継装置300と同一のサブネットワークにあるときは、宅内操作により送信されたものであると判断する。逆に、中継装置300は操作信号を送信した操作端末100が中継装置300と同一のサブネットワークではないときは宅外操作により送信されたものと判断する。また、IPアドレスによって操作端末100は中継装置300が操作端末100と同一のサブネットワークにあるのか否かを識別することができる。そして、中継装置300が操作装置100と同一のサブネットワークにあるときは、宅内通信(無線LANやBluetooth(登録商標)、小電力無線など)を用いて中継装置300に送信する。操作端末100は中継装置300が操作端末100と同一のサブネットワークではないときは宅外通信(公衆回線やデータ通信網)を用いてサーバ200に送信する。
まず、操作端末100の使用者は操作部110を用いて電気機器400の操作内容情報を入力し、ステップS300にて制御部140は操作内容の情報を含む操作信号を生成して、宅内通信か宅外通信かを受信状況やIPアドレスに応じて判断し、図3では宅外通信を用いて送受信部130からサーバ200へ送信する。
ステップS310にて送受信部210で操作信号を受信したサーバ200は、ステップS320にてその操作信号を中継装置300へ送信し、ステップS330にて中継装置300はその操作信号を電気機器400に送信する。
ステップS340にて、電気機器400の通信部410は、中継装置300から送信された操作信号を受信すると、ステップS350にて制御部430は操作信号に含まれる操作内容情報に従って駆動部420を運転制御する。
ステップS360にて、サーバ200は電気機器400へ送信した操作信号を操作履歴記憶部230に記憶し操作履歴を作成する。
なお、図示しないが、サーバ200から中継装置300を介して電気機器400へ操作信号を送信した(ステップS320)後、その操作信号が電気機器400で受信され実行された(ステップS340、S350)ことを示す応答信号(操作信号と同じフォーマットとする)が電気機器400から中継装置300を介してサーバ200に送信する形態が考えられる。その場合は、サーバ200はその応答信号を受信して操作内容を記憶する形態でもよい。この形態では応答信号内に含まれる電気機器400の操作履歴を使って操作履歴の記憶をサーバ200で作成することができる。
図4は、自宅内にて操作端末100から操作信号を送信し、その操作信号を受けて電気機器400を遠隔操作するための動作を説明するシーケンス図である。
図3との差異は、自宅内であるのでサーバ200を介さずに操作端末100と中継装置300とで直接通信を行うことである。操作端末100が中継装置300と同じサブネットワーク(たとえば宅内無線LANや小電力通信網)に存在する場合などである。
まず、操作端末100の使用者は操作部110を用いて電気機器400の操作内容情報を入力し、ステップS400にて制御部140は操作内容情報を含む操作信号を生成して、宅内通信か宅外通信かを受信状況やIPアドレスに応じて判断し、図4では宅内通信を用いて送受信部130を介して中継装置300へ送信する。
ステップS410にて送受信部310で操作信号を受信した中継装置300は、ステップS410にてその操作信号を電気機器400に送信する。
ステップS420にて、電気機器400の通信部410は、中継装置300から送信された操作信号を受信すると、ステップS430にて制御部430は操作信号に含まれる操作内容情報に従って駆動部420を運転制御する。
そして、サーバ200の操作履歴記憶部230に操作履歴を作成するために、ステップS440にて、電気機器400の制御部430は中継装置300から受信した操作信号を通信部410から中継装置300に送信する。送受信部310で操作信号を受信した中継装置300は、ステップS450にてその操作信号をサーバ200に送信する。仮にステップS430の制御変更において操作信号に含まれる操作内容情報に従った運転制御が出来ない場合は、その結果情報を含めてステップS440で操作信号を通信部410から中継装置300に送信し、ステップS450にてその操作信号をサーバ200に送信する。
ステップS460で中継装置300から送信された操作信号を送受信部210で受信したサーバ200は、ステップS470にて、その操作信号を操作履歴記憶部230に記憶し操作履歴を作成する。
ここで、図3のように自宅外にて操作端末100から操作信号を送信する場合は、操作信号がサーバ200を通過する際に操作信号を記憶する(ステップS360)ので、このように電気機器400から操作内容を送信することは必須ではない。なお、電気機器400で操作信号を受信した(ステップS420)後、その操作信号が電気機器400で受信され実行された(ステップS430)ことを示す応答信号が電気機器400から中継装置300を介してサーバ200に送信する形態が考えられる。その場合は、サーバ200はその応答信号を受信して操作内容を記憶する形態でもよい。具体的には上記のステップS440において操作内容を送信する代わりに応答信号を送信し、ステップS470において応答信号内に含まれる電気機器400の操作履歴を使って操作履歴の記憶をサーバ200で作成する。
以上によれば、操作端末からの操作信号を受信して運転制御する電気機器において、サーバを介して受信した操作信号とサーバを介さずに受信した操作信号とを判別し、サーバを介さずに受信した操作信号の情報をサーバに送信することで、サーバの操作履歴記憶部230に記憶する操作信号の履歴にこれを追加することができる。
以上によって、サーバを介さずに操作端末から電気機器に送信された操作の履歴、すなわち自宅内から送信された操作信号の履歴をサーバに記憶して操作履歴を作成することができる。
上記の図4では電気機器400の制御部430が、受信した操作信号をサーバ200に送信するようにしたが、これを中継装置300の送受信部310が行う形態も考えられる。すなわち、中継装置300は操作端末100と直接通信して受信した操作信号をサーバ200に送信して操作履歴記憶部230に操作履歴を作成させる。また、自宅内にて操作端末100から操作信号を送信する場合でも宅外通信(公衆回線やデータ通信網)を用いて、図3のように操作端末100からサーバ200に送信し、サーバ200から中継装置300を介して電気機器400に送信する形態も考えられる。
図5は、リモコン500から操作信号を送信し、その操作信号を受けて電気機器400を遠隔操作するための動作を説明するシーケンス図である。
図3及び図4との差異は、サーバ200や中継装置300を介さずにリモコン500と電気機器400とで直接通信を行うことである。
まず、リモコン500の使用者は操作部520を用いて電気機器400の操作内容情報を入力し、ステップS500にて操作内容情報を含む操作信号を生成して送光部510から電気機器400へ送信する。
ステップS510にて、電気機器400のリモコン受光部440は、リモコン500から送信された操作信号を受信すると、ステップS520にて制御部430は操作信号に含まれる操作内容情報に従って駆動部420を運転制御する。
そして、リモコン500から送信された操作信号についてサーバ200に操作履歴を作成するために、ステップS530にて、リモコン500から受信した操作信号を電気機器400の制御部430は通信部410から中継装置300に送信する。送受信部310で操作信号を受信した中継装置300は、図4のステップS450と同様に、ステップS540にてその操作信号をサーバ200に送信する。
ステップS550で中継装置300から送信された操作信号を送受信部210で受信したサーバ200は、図4のステップS470と同様に、ステップS560にて、その操作信号を操作履歴記憶部230に記憶し操作履歴を作成する。なお、リモコン500から電気機器400へ操作信号を送信した(ステップS500)後、その操作信号が電気機器400で受信され実行された(ステップS520)ことを示す応答信号が電気機器400から中継装置300を介してサーバ200に送信する形態が考えられる。その場合は、サーバ200はその応答信号を受信して操作内容を記憶する形態でもよい。具体的には上記のステップS530において操作内容を送信する代わりに応答信号を送信し、ステップS560において応答信号内に含まれる電気機器400の操作履歴を使って操作履歴の記憶をサーバ200で作成する。
これによって、リモコンから電気機器に送信された操作の内容についても、操作信号の履歴をサーバに記憶して操作履歴を作成することができる。
以上のように、操作端末(リモコンを含めて)からの操作信号を受信して運転制御する電気機器において、サーバを介して受信した操作信号とサーバを介さずに受信した操作信号とを判別し、サーバを介さずに受信した操作信号の情報をサーバに送信することで、サーバが記憶する操作信号の履歴に追加を行うことができる。
そして、以上のようにしてサーバ200の操作履歴記憶部230に作成した操作履歴を操作端末100で閲覧するときのシーケンスについて図6で説明する。電気機器400の使用者についての安否確認のサービスを行う場合は、操作履歴の閲覧を希望するのは電気機器400の使用者本人ではなく、たとえば使用者の家族で別宅に住む者が想定される。操作端末100は複数であり、使用者、家族それぞれが操作端末を所有しているとする。
本実施の形態では使用者の家族のほかに使用者自身が自分の操作履歴を閲覧することも可能として説明する。
まず、電気機器400の使用者またはその家族は自身が所有する操作端末100の操作部110を用いて電気機器400の操作履歴の要求を入力し、ステップS600にて制御部140は操作履歴の要求を含む操作履歴要求信号を生成して送受信部130を介してサーバ200へ送信する。
ステップS610にて送受信部210で操作履歴要求信号を受信したサーバ200の制御部220は、ステップS620にて操作履歴記憶部230から操作履歴情報を取得する。なお、操作履歴の要求者が使用者またはその家族であることを認証して閲覧を許可するステップはいろいろな方法があるのでここでは説明を省く。
ステップS630にてその操作履歴情報を操作端末100に送信する。
ステップS640にて、送受信部130はサーバ200からの操作履歴情報を受信し、ステップS650にて表示部120はその操作履歴情報を表示する。
その後、サーバ200は、操作端末100に操作履歴情報を送信したこと、つまり、操作履歴の閲覧要求があったことの報告を送信する(ステップS660)。操作履歴の要求者を認証した結果、要求者が使用者以外である場合は、送信された操作履歴の閲覧報告は中継装置300を経由して電気機器400で受信される(ステップS680)。これを受信した電気機器400は操作履歴の閲覧報告があったことを使用者に報知する(ステップS690)。
これによって、電気機器400の使用者以外が操作端末を操作して操作履歴を取得・閲覧したことを、電気機器400の使用者に知らせることができる。つまり、操作履歴の確認があったことを使用者に知らせ、安否確認サービスでは別宅に住む家族から見守られている感覚を使用者に与えることができる。
操作履歴の閲覧報告があったときに、たとえば電気機器400本体に備えるLEDを点滅させたり、音声で「見守りがありました」と知らせたりする。あるいは図示しないが、操作履歴の閲覧報告があったことを電気機器400や中継装置300からリモコン500や電気機器400の使用者が所有する操作端末に転送して、それらが備えるLEDを点滅させたり、表示部に「見守りがありました」と表示させたりしてもよい。
このとき、後述するように、サーバ200は誰が所有する操作端末から操作履歴の要求が来たのか判別して操作履歴の閲覧報告の情報に閲覧要求者の情報を含めて、たとえば「Bさんから見守りがありました」と操作履歴の要求の主体者を使用者に知らせてもよい。
なお、図6は操作端末100が自宅外にあるときのシーケンスである。操作端末100が自宅内にあるときは、操作端末100から中継装置300を介してサーバ200と接続して操作履歴要求、操作履歴情報を通信すればよい。
なお、図3、図4、図5、及び、図6において中継装置300を記載したが、中継装置を使用しない形態も考えられる。たとえば電気機器400の通信部410に宅外通信(公衆回線、データ通信網、光回線やインターネット回線)の通信機能を備えて、中継装置300を用いずにサーバ200と電気機器400とが直接に通信する形態や、操作端末100と電気機器400とが直接に通信する形態であってもよい。
また、操作端末100の代わりに、電気機器400の操作信号を発しない表示端末(図示しない)によってサーバ200に作成した操作履歴を閲覧してもよい。表示端末は別の電気機器の操作端末や、パソコン、スマートフォン、携帯端末が想定される。
また図示しないが、操作端末の代わりにリモコン500でサーバ200から操作履歴情報を取得して表示してもよい。リモコン500から電気機器400と中継装置300を介してとサーバ200に操作履歴の閲覧要求を送信し、サーバ200から操作履歴情報をリモコン500で受信すればよい。このときのリモコン500は双方向通信となる。
ところで、操作履歴記憶部230をサーバ200が有する代わりに中継装置300に備える形態、又は、電気機器400に備える形態も考えられる。操作履歴の記憶をサーバ200、中継装置300、電気機器400、及び、使用者の所有する操作端末、のどこに記憶部を備えて本実施の形態を実現するかについては、その記憶部を備える機器に操作履歴を送信して記憶させ、その記憶部を備える機器に操作履歴の閲覧要求を送信して操作履歴を取得すれば実現できるので、様々な形態が考えられる。
本実施の形態では、操作履歴の記憶手段の容量を確保できる点などを考慮して操作履歴記憶部230をサーバ200に備えることとした。また、操作履歴記憶部を操作端末100と通信するサーバ200とは別のサーバに備えて、操作履歴のセキュリティを高める形態でもよい。あるいはまた、操作履歴記憶部を自宅内の中継装置300に備える構成も考えられる。このときは図3のS330で中継装置300が操作信号を中継するとき、図4のS450、図5のS540にて中継装置300で操作信号を受信したときに操作内容を中継装置300が備える操作履歴記憶部に記憶する。このときはS460やS550のように中継器300からサーバ200への送信は不要となる。
ここで操作信号のフォーマットについて図7で説明する。
操作信号には少なくとも以下の情報が含まれる。
(1)送信先情報71:この操作信号の送信先の機器のIDを示す。操作端末100から電気機器400を操作する場合、電気機器400のIDになる。
(2)送信元情報72:この操作信号を発信した機器のIDを示す。操作端末100から電気機器400を操作する場合、操作端末100のIDになる。
(3)端末種別情報73:送信元の端末機器の種別を示す。たとえば、端末種別情報が「0」のときはリモコン500、「1」のときは操作端末100を示す。
(4)宅内/宅外情報74:送信元である操作端末100が送信先の端末機器(電気機器)400と同じ宅内であるのか、宅外であるのかを示す。たとえば、宅内/宅外情報が「2」のときは同じ宅内からの送信、「3」のときは宅外からの送信、「0」のときはリモコンからの送信を示す。どのようにして宅内/宅外を操作端末100が判断するかについては後述する。なお、リモコンは赤外線通信を用いる場合、電気機器400と同じ宅内からの送信となるので「2」としてもよいが、ここでは操作端末100とリモコン500とで判別可能なように「0」とした。
(5)タイマー予約情報75:操作する内容がタイマー予約運転であるか否かを示す。たとえば、タイマー予約運転情報が「1」のときはタイマー予約運転であり、「0」のときはタイマー予約運転でない(リアルタイムな運転操作)を示す。
(6)制御情報76:送信先の機器(電気機器400)を制御する内容である。電気機器がエアコンであれば、運転ON/OFF、冷房/暖房/除湿、設定温度、設定風量、設定風向などが含まれる。また(5)タイマー予約情報75がタイマー予約運転有りのときは、タイマー予約運転ONまたは予約運転OFFの設定時刻も含まれる。
次にサーバ200が作成、記憶する操作履歴の情報について図8で説明する。
図8の(a)は操作履歴の一例である。
サーバ200の制御部220は操作信号を受信し操作履歴記憶部230に記憶していく。操作履歴は図7の操作信号フォーマットに基づいており、たとえば図8の(a)の一番上の操作履歴は以下の内容を示している。
(1)送信先情報:「A001」の機器。
(2)送信元情報:「X001」の機器。
(3)端末種別:「1」であるので操作端末。
(4)宅内/宅外情報:「3」であるので宅外からの送信。
(5)タイマー予約情報:「0」であるのでタイマー予約運転でない(リアルタイムな運転操作)。
(6)制御情報:暖房運転ON。設定温度26度。
(7)操作時間情報:2013年2月6日15時04分。
なお、(7)操作時間は操作端末にて操作した時刻や操作端末から送信した時刻を付与する。あるいは電気機器400にて操作信号を受信した時刻やサーバ200で操作信号を受信した時刻を付与してもよい。また、それらの複数の時刻の組合せを操作履歴として記憶してもよい。
また、サーバ200は図8の(b)の端末IDリストを備えている。これはサーバ200が属する管理システムの端末機器のIDと属性を予め登録して作成するものである。
例えば、上記操作履歴の図8の(a)の(1)送信先情報の「A001」は居間に設置したエアコンを示し、(2)送信元情報の「X001」はAさんが所有する操作端末(たとえばスマートフォンや携帯電話)を示す。
したがって、図8の(a)の一番上の操作履歴は2013年2月6日15時04分にAさんが所有する操作端末によって自宅外から、居間のエアコンの暖房運転を26度の設定で運転ONしたことを示す。
なお、図8の(a)には過去の操作履歴を4つ示したが、サーバは操作履歴記憶部の記憶容量の許す限り操作履歴を記憶する。
そして、図6で説明したように、図8の(a)の操作履歴を操作端末100から要求して閲覧することができる。その表示例を幾つか説明する。別宅に住む家族がこの操作履歴を見ることによって、使用者の生活の様子を知ることができる(安否確認サービス)。
図9は過去の操作と運転動作の履歴をリスト形式で操作端末100に表示したものである。また図10は過去の操作・運転動作履歴を操作端末別(操作端末を所有する人別)にリスト形式でまとめて操作端末100に表示したものである。
操作・運転動作履歴はその操作時刻を基にして時系列に沿って並べて表示され、現時点から所定期間前(図9では過去3日分)のものを表示している。
自宅内に存在する操作端末からの操作履歴を斜体文字や太文字、色文字で強調するなど区別して表示するので、その時間には電気機器の使用者Aさんが自宅内に居たことが閲覧者に容易にわかる。
またタイマー予約運転の操作履歴を斜体文字や太文字、異なる色文字で強調するなど区別して表示するので、実際に電気機器400が運転ONまたはOFFした時間にAさんが操作したわけでなく前もって別の時間にタイマー予約されていたことが閲覧者にわかる。
また、Aさんの所有する操作端末で自宅外からの操作履歴があれば、その時間にAさんが外出していたことが閲覧者にわかる。
なお、操作履歴の表示は、自宅外からの操作端末による操作履歴を表示しないようにして、自宅内に存在する操作端末とリモコンからの操作のみ表示するようにして誰かが自宅に居た時刻がわかるようにしてもよい。また、特定の操作端末(所有する使用者)に関する操作履歴のみを表示するようにして使用者Aさんが自宅にいた時刻と自宅外にいた時刻をわかるようにしてもよい。
以上のように、操作端末は、操作履歴について、過去(現時点から所定期間前)に電気機器に対して行われた1以上の操作内容と、当該操作を指示した操作端末とを対応づけて表示するものである。
これによれば、操作履歴について、現時点から所定期間前の操作内容と操作端末を判別することができる。
また、操作端末は、記憶された操作の内容に基づいて、時系列に沿って並べられて表示することで、操作履歴の時系列を容易に判別できる。
以上によって、1つまたは複数の電気機器の操作履歴を表示する操作端末は、1つまたは複数の操作端末からの操作履歴とともに電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報を記憶するサーバと通信して、操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの操作履歴を区別して表示する、または電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの操作履歴のみを表示することができる。
これによれば、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
以上によって、1つまたは複数の電気機器の操作履歴を表示する操作端末は、1つまたは複数の操作端末からの操作履歴とともに電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報を記憶するサーバと通信して、操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報とを提供するものである。
これによれば、通常の操作による運転とタイマー予約運転とを判別することができる。
ここで、図7で操作信号のフォーマットを説明したが、この中で(4)宅内/宅外情報74と(5)タイマー予約情報75とについて詳細を説明する。
宅内/宅外情報は、操作端末100からの操作信号の(4)宅内/宅外情報の初期値を宅内「2」としておき、図2において操作信号がサーバ200を経由したときに宅外通信と判断して、サーバ200で宅外「3」に変更する方法がある。また別の方法として、中継装置300が操作信号をサーバ200から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅外「3」とし、操作端末100から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅内「2」とする方法でもよい。また、リモコン500から操作信号を送信するときは(4)宅内/宅外情報をリモコン「0」として送信する。
これによれば、操作信号を操作端末100から電気機器400へ送信するときに、操作端末100からサーバ200を介して送信したか否かに応じて、電気機器400と同じ宅内に存在する操作端末100を用いてなされたのか否かの情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。
また別の方法として、図2において、操作端末100からサーバ200に送信するときに宅外の通信回線(公衆回線やデータ通信網、光通信網)を使用するので、操作端末100からの操作信号の(4)宅内/宅外情報を宅外「3」とし、操作端末100から中継装置300に送信するときに宅内の通信回線(無線LANやBluetooth(登録商標)、小電力無線など)を使用するので、操作端末100からの操作信号の(4)宅内/宅外情報を宅内「2」とする方法がある。あるいはまた、中継装置300が操作信号を宅外の通信回線から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅外「3」とし、宅内の通信回線から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅内「2」とする方法もよい。
これによれば、操作信号を操作端末100から電気機器400へ送信するときに、宅外の通信回線を経由したか否かに応じて、電気機器400と同じ宅内に存在する操作端末100を用いてなされたのか否かの情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。
さらに別の方法として、操作端末100で操作するときに、図11のように、エアコン(電気機器)を操作するときの画面で、「自宅内から操作する」のか「外出先から操作する」のかを使用者に選択させる画面を用意し、「自宅内から操作する」を使用者が選択したときは操作端末100が図7の宅内/宅外情報74を宅内「2」にして操作信号を中継装置300に送信する。「外出先から操作する」を使用者が選択したときは操作端末100が宅内/宅外情報74を宅外「3」にして操作信号をサーバ200に送信する。
これによれば、使用者が操作端末100を用いて操作の内容を入力するときに、電気機器400と同じ宅内から操作するときの操作画面と、宅外から操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じて、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かの情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。この方法は、自宅内において操作端末100から操作信号を送信する場合に宅外通信(公衆回線やデータ通信網)を用いて、図3のように操作端末100からサーバ200に送信し、サーバ200から中継装置300を介して電気機器400に送信する形態でも有効である。
上記の「自宅内から操作する」のか「外出先から操作する」のかを使用者に選択させる画面と同様に、図7のタイマー予約情報75について、操作端末100で操作するときに、図12のように、エアコン(電気機器)を操作するときの画面で、「タイマー予約操作」するのか「いますぐ操作」(リアルタイムに操作)するのかを使用者に選択させる画面を用意し、「タイマー予約操作」を選択したときは操作端末100がタイマー予約情報75をタイマー予約有り「1」にして送信する。「いますぐ操作」を選択したときは操作端末100がタイマー予約情報75をタイマー予約無し「0」にして送信する。
これによれば、ユーザが操作端末100を用いて操作の内容を入力するときに、タイマー予約運転を設定操作するときの操作画面と、リアルタイムに運転を操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じた情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、1つまたは複数の、電気機器を操作するために操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、1つまたは複数の操作端末のうち、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報とを提供するものである。
これによれば、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
また、1つまたは複数の、電気機器を操作するために操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされたのかを示す情報と、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報を提供するものである。これによれば、通常の操作による運転とタイマー予約運転とを判別することができる。
(実施の形態2)
本実施の形態に係る管理システムを説明する。
図13に本実施の形態における管理システムを示す。実施の形態1(図1)と同じである構成については同じ番号を付与し詳細な説明を省く。
全体動作フローは実施の形態1の図20、図21と同じなので詳細な説明を省くが、本実施の形態の管理システムは、1つまたは複数の電気機器を操作するために操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報を提供するとともに、当該動作のための操作の内容が、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報を提供する。また、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされたのかを示す情報を提供するとともに、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報を提供する。
サーバ201は、図1に加えて、状態変化記憶部240を備える。状態変化記憶部240は、後述する方法によって、電気機器400の運転動作状態の変化を取得し記憶する。
制御部221は、送受信部210、及び、操作履歴記憶部230に加えて状態変化記憶部240を制御する。
また、電気機器401は、図1に加えて人感センサ450を備える。
人感センサ450は、電気機器の周囲に居る人やその動きを感知するセンサである。たとえば、赤外線センサや温度センサ、画像センサなどで人の存在の有無や人の動きの大きさを検知する。
制御部431は、通信部410、駆動部420、及び、リモコン受光部440に加えて、人感センサ450を制御する。制御部431は人感センサ450の検知結果を通信部410から中継装置300を介してサーバ200へ送信する。
図14は、自宅外にて操作端末100から操作信号を送信し、その操作信号を受けて電気機器401を遠隔操作するための動作を説明するシーケンス図である。実施の形態1(図3)と同じであるステップについては同じ番号を付与し詳細な説明を省く。
電気機器401は、ステップS350にて制御部431は操作信号に含まれる操作内容情報に従って駆動部420を運転制御すると電気機器401の運転動作の状態が変更される。ステップS370にて制御部431はこの状態変化を検知し、状態変化の内容を示す状態変化通知信号を通信部410から中継装置300に送信する(ステップ380)。このとき、電気機器401の制御部431は状態変化を検知した時間を状態変化時間情報として状態変化通知信号に付与する。
ステップS390にて、送受信部310で状態変化通知信号を受信した中継装置300は、その状態変化通知をサーバ201に送信する。
ステップS391にて、中継装置300から送信された状態変化通知信号を送受信部210で受信したサーバ201は、ステップS392にて、その状態変化通知信号を状態変化記憶部240に記憶し状態変化通知の履歴を作成する。
状態変化通知信号の内容は、操作信号がトリガーになるのに対して状態通知はその結果となるので操作信号と状態通知信号のフォーマットは似たものとなる。例えば、状態変化通知信号は図8の(a)の操作信号のフォーマットを基に説明すると、送信先情報、送信元情報、端末種別、宅内/宅外情報は備えていないが、タイマー予約情報、変化した後の電気機器の状態情報(制御された情報)、そして、操作時間情報の代わりに状態変化が起こった時刻である状態変化時間情報を備えている。
電気機器401の状態変化は図14のように自宅外の操作端末から操作した場合、図15のように自宅内の操作端末から操作した場合、図16のようにリモコンから操作した場合に発生するので以下にこれを説明する。
図15は、自宅内にて操作端末100から操作信号を送信し、その操作信号を受けて電気機器401を遠隔操作するための動作を説明するシーケンス図である。実施の形態1(図4)と同じであるステップについては同じ番号を付与し詳細な説明を省く。
すなわち、実施の形態1の図4において操作内容の送信(ステップS440)をする代わりに、ステップS480にて制御部431は状態変化を検知し状態変化通知信号を生成して、通信部410から状態変化通知信号を中継装置300に送信する(ステップS481)。この状態変化通知信号を受信した中継装置300はこれをサーバ201へ送信する(ステップS482)。ステップS483でこの状態変化通知信号を受信したサーバ201は、状態変化通知信号を状態変化記憶部240に記憶し状態変化通知の履歴を作成する(ステップS484)。
なお、図15では実施の形態1の図4のステップS440〜ステップS470のように電気機器401からサーバ201に操作信号を送信することがないので、図15では操作履歴記憶部230に操作履歴は作成されない。この点については後述する。
図16は、自宅内のリモコン500から操作信号を送信し、その操作信号を受けて電気機器401を遠隔操作するための動作を説明するシーケンス図である。実施の形態1(図5)と同じであるステップについては同じ番号を付与し詳細な説明を省く。
すなわち、実施の形態1の図5において操作内容の送信(ステップS530)をする代わりに、ステップS570にて制御部431は状態変化を検知し状態変化通知信号を生成して、通信部410から状態変化通知信号を中継装置300に送信する(ステップ580)。この状態変化通知信号を受信した中継装置300はこれをサーバ201へ送信する(ステップS581)。ステップS582でこの状態変化通知信号を受信したサーバ201は、状態変化通知信号を状態変化記憶部240に記憶し状態変化通知の履歴を作成する(ステップS583)。
なお、図16では実施の形態1の図5のステップS530〜ステップS560のように電気機器401からサーバ201に操作信号を送信することがないので、図16では操作履歴記憶部230に操作履歴は作成されない。この点については後述する。
以上のように、自宅外の操作端末、自宅内の操作端末、リモコンから操作した場合の全ての操作の結果(電気機器401の状態変化)が状態変化記憶部240に記憶される。
次に、サーバ201に作成した操作履歴と状態変化通知の履歴を利用して操作端末100で操作履歴を閲覧するときのシーケンスについて図17に示す。実施の形態1(図6)と同じであるステップについては同じ番号を付与し詳細な説明を省く。
ステップS621にて、操作履歴記憶部230に記憶した操作履歴と状態変化記憶部240に記憶した状態変化通知の履歴とをサーバ201の制御部220で照合することによって、自宅外の操作端末から操作した履歴と自宅内の操作端末やリモコンから操作した履歴とを判別した操作履歴を作成することができる。
すなわち、自宅外の操作端末から操作した操作履歴と操作した結果である状態変化の履歴はサーバ201の操作履歴記憶部230と状態変化履歴記憶部240の両方に記憶されている。一方で、自宅内の操作端末やリモコンから操作した操作履歴はサーバ201の操作履歴記憶部230に記憶されておらず、操作した結果である状態変化通知の履歴のみが状態変化記憶部240に記憶されている。
そのため、操作履歴と状態変化通知の履歴とを照合することで、操作履歴と状態変化通知の履歴とが対応して記憶されている操作は自宅外の操作端末から操作されたことがわかる。また、状態変化通知の履歴のみが記憶されていて操作履歴が記憶されていない履歴については、そのトリガーとなる操作は自宅内の操作端末またはリモコンから操作されたことがわかる。
このように自宅外の操作端末から操作した操作履歴と自宅内の操作端末やリモコンから操作した操作履歴とを判別することが可能となり、実施の形態1の図8の(a)の操作履歴の(4)宅内/宅外情報に相当する情報を状態変化通知の履歴に追加することができる。ただし、自宅内の操作端末から操作した操作履歴やリモコンから操作した操作履歴についての詳細な情報は得られない。
サーバ201は、自宅外の操作端末から操作した操作履歴(操作履歴記憶部230に記憶されている操作履歴)と、自宅内の操作端末やリモコンから操作した操作履歴(状態変化履歴記憶部240に記憶されている状態変化通知の履歴に(4)宅内/宅外情報に相当する情報を追加したもの)とを上記のように照合した操作履歴を操作端末100に送信して表示させる(ステップS622、S640、S650)。
また別の形態として、図14のステップS370にて、制御部431が状態変化を検知し、状態変化の内容を示す状態変化通知信号を通信部410から中継装置300に送信するときに、電気機器401の制御部431はS420で受信した操作信号を基にして、これに状態変化を検知した時間(状態変化時間情報)を付加して状態変化通知信号を作成する形態でもよい。図15のステップS480、図16のステップS570でも同様に電気機器401の制御部431は受信した操作信号を基にして、これに状態変化時間情報を付加して状態変化通知信号を作成する。
この形態では、状態変化のトリガーとなった操作信号の送信先情報、送信元情報、端末種別、宅内/宅外情報が状態変化通知信号に含まれるので、実施の形態1のように自宅内、自宅外、リモコンから操作した操作履歴について操作履歴を操作端末100に表示できる。
操作内容の宅内/宅外情報を判別する方法は実施の形態1と同様である。宅内/宅外情報は、操作端末100からの操作信号の(4)宅内/宅外情報の初期値を宅内「2」としておき、図13において操作信号がサーバ200を経由したときに宅外通信と判断して、サーバ200で宅外「3」に変更する方法がある。また別の方法として、中継装置300が操作信号をサーバ200から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅外「3」とし、操作端末100から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅内「2」とする方法でもよい。また、リモコン500から操作信号を送信するときは(4)宅内/宅外情報をリモコン「0」として送信する。
これによれば、操作信号を操作端末100から電気機器400へ送信するときに、操作端末100からサーバ200を介して送信したか否かに応じて、電気機器400と同じ宅内に存在する操作端末100を用いてなされたのか否かの情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。
また別の方法として、図13において、操作端末100からサーバ200に送信するときに宅外の通信回線(公衆回線やデータ通信網、光通信網)を使用するので、操作端末100からの操作信号の(4)宅内/宅外情報を宅外「3」とし、操作端末100から中継装置300に送信するときに宅内の通信回線(無線LANやBluetooth(登録商標)、小電力無線など)を使用するので、操作端末100からの操作信号の(4)宅内/宅外情報を宅内「2」とする方法がある。あるいはまた、中継装置300が操作信号を宅外の通信回線から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅外「3」とし、宅内の通信回線から受信したときは(4)宅内/宅外情報を宅内「2」とする方法もよい。
これによれば、操作信号を操作端末100から電気機器400へ送信するときに、宅外の通信回線を経由したか否かに応じて、電気機器400と同じ宅内に存在する操作端末100を用いてなされたのか否かの情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。
さらに別の方法として、操作端末100で操作するときに、実施の形態1の図11のように、エアコン(電気機器)を操作するときの画面で、「自宅内から操作する」のか「外出先から操作する」のかを使用者に選択させる画面を用意し、「自宅内から操作する」を使用者が選択したときは操作端末100が図7の宅内/宅外情報74を宅内「2」にして操作信号を中継装置300に送信する。「外出先から操作する」を使用者が選択したときは操作端末100が宅内/宅外情報74を宅外「3」にして操作信号をサーバ200に送信する。
この方法は、自宅内にて操作端末100から操作信号を送信する場合でも宅外通信(公衆回線やデータ通信網)を用いて、図14のように操作端末100からサーバ201に送信し、サーバ201から中継装置300を介して電気機器400に送信する形態でも有効である。
これによれば、使用者が操作端末100を用いて操作の内容を入力するときに、電気機器400と同じ宅内から操作するときの操作画面と、宅外から操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じて、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かの情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。
タイマー予約情報を判別する方法は実施の形態1と同様である。操作端末100で操作するときに、図12のように、エアコン(電気機器)を操作するときの画面で、「タイマー予約操作」するのか「いますぐ操作」(リアルタイムに操作)するのかを使用者に選択させる画面を用意し、「タイマー予約操作」を選択したときは操作端末100がタイマー予約情報75をタイマー予約有り「1」にして送信する。「いますぐ操作」を選択したときは操作端末100がタイマー予約情報75をタイマー予約無し「0」にして送信する。
これによれば、ユーザが操作端末100を用いて操作の内容を入力するときに、タイマー予約運転を設定操作するときの操作画面と、リアルタイムに運転を操作するときの操作画面とのいずれを選択して操作の内容を入力したのかに応じた情報を操作信号の履歴に含めることができ、例えば安否確認サービスにおいてその情報を得ることができる。
以上のように本実施の形態によれば、1つまたは複数の、電気機器を操作するために操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、1つまたは複数の操作端末のうち、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報とを提供するものである。
これによれば、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
また、1つまたは複数の、電気機器を操作するために操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された操作の内容に基づいて電気機器の動作を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされたのかを示す情報と、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報とを提供するものである。これによれば、通常の操作による運転とタイマー予約運転とを判別することができる。
また、状態変化通知信号に操作履歴に人感センサ450の検知結果を含めても良い。人感センサ450は所定間隔で検知した結果を記憶しておき、制御部431は状態変化があった時点で人感センサの検知結果を状態変化通知信号に含めて中継装置301に送信する。
そして図17のステップS621で操作履歴と照合するときに、人感センサ450の検知結果を操作履歴に含めて操作端末100に送信して表示させる(ステップS650)。このようにすれば、状態変化があったときに電気機器401の付近に人が居たか否かの情報を操作履歴とあわせて得ることができる。あるいは、人感センサ450の検知結果は状態変化通知信号とは別にして、人感センサ検知信号として電気機器401から中継装置301を介してサーバ201へ定期的に送信するようにしてもよいし、人感センサの検知結果が変化したときに送信するようにしてもよい。
図18は操作履歴と状態変化履歴とを用いてエアコンの操作と運転動作の履歴を作成し表示したものである。
操作信号の操作時刻と電気機器の運転動作時刻(状態変化時間情報)とを基にして時系列に沿って、現時点から所定期間(例えば過去48時間以内)のものを表示する。現在エアコンが運転中であるか否か、その運転ONは誰が自宅内/自宅外から操作したのか、タイマー予約運転であればいつ予約設定されていつ運転動作したか、操作履歴と運転動作履歴とを関連づけて閲覧者にわかる。
あわせて、人感センサの検知結果を表示してもよい。図18では人感検知の有/無で表示しているが、人感センサの検知結果を強/中/弱/無のように複数の段階にしてこれを表示してもよい。
実施の形態1の図9と同様に、自宅内に存在する操作端末からの操作履歴を斜体文字や太文字、色文字で強調するなど区別して表示するので、その時間にはAさんが自宅内に居たことがわかる。タイマー予約運転の操作履歴を斜体文字や太文字、異なる色文字で強調するなど区別して表示するので、実際に電気機器400が運転ON/OFFした時間にAさんが操作したわけでなく予め別の時間にタイマー予約されていたこと、その時間にはAさんが自宅内に居たことがわかる。人感センサの検知結果が有りのときを色で強調するなど区別して表示すれば、エアコンは運転しているが人はいない、人はいるがエアコンは使っていないという様子が閲覧者にわかる。
以上によって、1つまたは複数の電気機器の操作履歴を表示する操作端末は、1つまたは複数の操作端末からの操作履歴とともに電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報を記憶するサーバと通信して、操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの操作履歴を区別して表示する、または電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの操作履歴のみを表示することができる。
また、操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、当該動作がタイマー予約運転によるものであるか否かを示す情報を提供する。これによれば、通常の操作による運転とタイマー予約運転とを判別することができる。
なお、操作履歴の表示は、自宅外からの操作端末による操作履歴を表示しないようにして、自宅内に存在する操作端末とリモコンからの操作のみ表示するようにして誰かが自宅に居た時刻がわかるようにしてもよい。また、特定の操作端末(所有する使用者)に関する操作履歴のみを表示するようにして使用者Aさんが自宅にいた時刻と自宅外にいた時刻をわかるようにしてもよい。
ここで、人感センサ450は実施の形態2に必須ではない。図19は電気機器(エアコン)が複数台あるときの操作と運転動作の履歴を作成し表示したものである。また図示しないが、実施の形態1の構成に人感センサを備えて、電気機器からの操作内容の送信に人感センサの検知結果を含めて送信し、図18のように操作端末100で操作履歴と共に人感センサの検知結果を表示してもよい。
なお、上述の実施の形態1、2では管理システムとして本実施の形態を説明したが、これを、電気機器と、操作信号を送信して電気機器を操作する1つまたは複数の操作端末と、操作端末からの操作履歴を記憶するサーバとからなる管理システムの管理方法の発明として、操作履歴について、電気機器に対する操作内容を操作端末に表示するとともに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報、もしくは操作端末に対応づけられた固有の情報を表示する管理システムの管理方法で実施してもよい。
また、1つまたは複数の電気機器と、操作信号を送信して電気機器を操作する1つまたは複数の操作端末と、操作端末からの操作履歴を記憶するサーバとからなる管理システムのプログラムにおいて、操作端末はサーバと通信して操作履歴を表示するときに、当該電気機器に対してどの操作端末から操作指示されたのかを特定する情報とともに、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの操作履歴を区別して表示する、または電気機器と同じ宅内に存在する操作端末からの前記操作履歴のみを表示する管理システム、としてコンピュータを機能させるプログラムで実施してもよい。
これによれば、電気機器の操作履歴を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、1つまたは複数の操作端末のうち、電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを判別することができる。
また、本実施の形態で述べた表示形態は、操作端末を含む、操作信号を発しない表示端末についても適用できるものである。
なお、本実施の形態では電気機器をエアコンで説明したが、これに限らず、テレビやレコーダー、空気調和機、空気清浄機、冷蔵庫、洗濯機、炊飯器、電子レンジ、給湯器、暖房便座、掃除機、HEMS(ホームエネルギーマネージメントシステム)などであってもよい。また、安否確認サービスに限らず、管理システムの操作履歴を記憶・閲覧するシステムに適用できる。
なお、上記各実施の形態において、各構成要素は、専用のハードウェアで構成されるか、各構成要素に適したソフトウェアプログラムを実行することによって実現されてもよい。各構成要素は、CPUまたはプロセッサなどのプログラム実行部が、ハードディスクまたは半導体メモリなどの記録媒体に記録されたソフトウェアプログラムを読み出して実行することによって実現されてもよい。ここで、上記各実施の形態の管理システムなどを実現するソフトウェアは、次のようなプログラムである。
すなわち、このプログラムは、コンピュータに、1つまたは複数の操作であって、電気機器を操作するために1つまたは複数の操作端末のいずれかを用いてなされた操作の内容を記憶し、記憶された前記操作の内容に基づいて前記電気機器の動作の状況を表示するときに、当該動作がいずれの操作端末を用いてなされた操作によるものであるのかを示す情報と、当該動作のための操作の内容が、前記1つまたは複数の操作端末のうち、前記電気機器と同じ宅内に存在する操作端末を用いてなされたのか否かを示す情報とを提供する電気機器の管理方法を実行させる。
以上、一つまたは複数の態様に係る電気機器の管理方法について、実施の形態に基づいて説明したが、本発明は、この実施の形態に限定されるものではない。本発明の趣旨を逸脱しない限り、当業者が思いつく各種変形を本実施の形態に施したものや、異なる実施の形態における構成要素を組み合わせて構築される形態も、一つまたは複数の態様の範囲内に含まれてもよい。