JP5832719B2 - トナー - Google Patents
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Description
なおポリエステル樹脂(A)の重量平均分子量とポリエステル樹脂(B)の重量平均分子量との差は耐久性の点から20,000以下であることが好ましい。
また、3価以上の多価アルコールとしては、ソルビトール、1,2,3,6−ヘキサンテトラロール、1,4−ソルビタン、ペンタエリスリトール、ジペンタエリスリトール、トリペンタエリスリトール、1,2,4−ブタントリオール、1,2,5−ペンタトリオール、グリセロール、2−メチルプロパントリオール、2−メチル−1,2,4−ブタントリオール、トリメチロールエタン、トリメチロールプロパン、1,3,5−トリヒドロキシメチルベンゼン等が挙げられる。
3価以上の多価カルボン酸としてはトリメリット酸またはその酸無水物、3価以上の多価アルコールとしては、ペンタエリスリトール、トリメチロールプロパンが好ましい。
また、本発明においては、ポリエステル樹脂の特性を損なわない限り、全酸成分100モル部に対し、10モル部以下の範囲で、上記以外のモノマーを使用してもよい。
着色剤としては、一般に使用されているカーボンブラック、有彩色の顔料および染料が使用できる。
島津製作所社製フローテスターCFT−500を用いて、1mmφ×10mmのノズル、荷重294N、昇温速度3℃/minの等速昇温下で、サンプル1.0g中の4mmが流出したときの温度を測定した。
島津製作所社製示差走差熱量計DSC−60を用いて、昇温速度5℃/minにおけるチャートのベースラインと吸熱カーブの接線との交点から測定した。
ポリエステル樹脂をベンジルアルコールに溶解させ、1/50N NaOHベンジルアルコール溶液にて滴定し、KOH換算した。
GPC法によりポリスチレン換算値を以下の条件下で求めた。
装置:東洋ソーダ工業(株)製、高速GPC装置「CP8000」
カラム:東洋ソーダ工業(株)製、TSKgelG5000HXLとTSKgelG3000HXLを2本直列に連結に連結。
オーブン温度:40℃
溶離液:クロロホルム
試料濃度:3mg/10mL
濾過条件:0.45μmテフロン(登録商標)メンブレンフィルターで試料溶液を濾過。
流速:1ml/分
注入量:0.1ml
検出器:RI(示差屈折計)
(5)耐ホットオフセット性の評価法
シリコーンオイルが塗布されていない定着ローラーを有し、ローラー速度100mm/秒に設定した温度変更可能であるプリンター(カシオ計算機(株)製SPEEDIA N4−614)を用いて印刷を行い、耐ホットオフセット性の評価を行った。また、定着時に定着ローラーにトナーが移行するときの最高温度をオフセット発生温度と定め、以下の基準を用いて非オフセット性を判断した。
◎(非常に良好):オフセット発生温度が200℃以上
○(良好) :オフセット発生温度が190℃以上200℃未満
△(使用可能) :オフセット発生温度が180℃以上190℃未満
×(劣る) :オフセット発生温度が180℃未満
(6)低温定着性の評価法
耐ホットオフセット性の評価方法と同一条件でトナーを紙に定着させたときに、トナーが紙に定着し始めるときの最低温度を定着温度とし、次の基準で判定した。
◎(非常に良好):定着温度が140℃未満
○(良好) :定着温度が140℃以上150℃未満
△(使用可能) :定着温度が150℃以上160℃未満
×(劣る) :定着温度が160℃以上
(7)光沢性の評価法
定着性試験と同様な条件で普通紙に定着させたトナーの光沢をハンディ光沢計(日本電色工業社製PG−1:75度)を用いて測定した。
◎(非常に良好):最大値が20GU以上
○(良好) :最大値が15GU以上20GU未満
△(使用可能) :最大値が10GU以上15GU未満
×(劣る) :最大値が10GU未満
(8)耐久性の評価法
画像安定性と同様の方法にて印刷を一万枚行った後、ブレード融着、印字面のカブリにより耐久性を評価した。
◎(非常に良好):ブレード融着やカブリは認められない。
○(良好) :ブレード融着やカブリはごくわずかに見られる程度。
△(使用可能):ブレード融着やカブリは若干認められるが添加剤などにより改良可能。
×(劣る) :ブレード融着やカブリが大いに見られる。
トナーを約5g秤量してサンプル瓶に投入し、これを50℃に保温された乾燥機に24時間放置し、トナーの凝集程度を評価して耐ブロッキング性の指標とした。評価基準を以下の通りとした。
◎(非常に良好):サンプル瓶を逆さにするだけで分散する
○(良好) :サンプル瓶を逆さにし、1回叩くと分散する
△(使用可能) :サンプル瓶を逆さにし、2〜3回叩くと分散する
×(劣る) :サンプル瓶を逆さにし、4〜5回以上叩くと分散する
製造例1〜13
表1に示される仕込み組成に従って、モノマー及び全酸成分に対して500ppmのジブチルスズオキサイドを蒸留塔備え付けの反応容器に投入した。次いで、撹拌回転数を24rpm、反応系内温度265℃の条件でエステル化反応を行った。エステル化反応は、水が留出しなくなった時点で終了させた。
表2に示される仕込み組成に従って、ポリエステル樹脂91質量部、キナクリドン顔料(クラリアント社製E02)を5質量部、カルナバワックス(東洋ペトロライト社製、カルナバワックス1号)3質量部、負帯電性の荷電制御剤(オリエント化学社製E−85)1重量部をヘンシェルミキサーで30分間混合し、得られた混合物を二軸押出機(池貝製作所社製、PCM29)で溶融混練した。溶融混練は内温を樹脂の軟化温度に設定して行った。混練後、冷却しトナー魂を得、ジェットミル微粉砕機で微粉砕し、分級機でトナーの粒径を整え、粒径を8μmとした。得られた微粉末に対して、0.25質量%のシリカ(日本アエロジル社製、R−972)を加え、ヘンシェルミキサーで混合し付着させ、トナーを得た。
比較例1〜8
表2に示される仕込み組成に従って、実施例と同様の方法でトナーを得た。
得られたトナーについて実施例と同様の方法でトナー評価を行なった。これらのトナーの評価結果を表2に示す。
Claims (2)
- 3価以上の多価カルボン酸および/または3価以上の多価アルコールを、全酸成分100モル部に対し1モル部以上5モル部未満含む単量体混合物を縮重合した、軟化温度が120℃以上150℃未満で、重量平均分子量(Mw)が10,000〜50,000のポリエステル樹脂(A)と、
3価以上の多価カルボン酸および/または3価以上の多価アルコールを、全酸成分100モル部に対し5モル部以上30モル部未満含む単量体混合物を縮重合した、軟化温度が90℃以上120℃未満のポリエステル樹脂(B)を含み、前記ポリエステル樹脂(A)と前記ポリエステル樹脂(B)の比は、10:90〜90:10(質量比)の範囲であり、前記ポリエステル樹脂(A)と前記ポリエステル樹脂(B)の合計量が、トナー全量中の20質量%以上であり、トナー全量中に前記ポリエステル樹脂(A)と前記ポリエステル樹脂(B)以外の結着樹脂成分が、前記ポリエステル樹脂(A)と前記樹脂(B)の合計100質量部に対して、30質量部以下であるトナー。 - 前記ポリエステル樹脂(A)と前記ポリエステル樹脂(B)の質量比が80:20である請求項1に記載のトナー。
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