JP5764931B2 - 有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストおよび有機−無機複合導電性パターンの製造方法 - Google Patents
有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストおよび有機−無機複合導電性パターンの製造方法 Download PDFInfo
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Description
本発明の目的は比較的低温で導電性が発現でき、比抵抗率の低い有機−無機複合導電性パターンが得られる有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストおよび有機−無機複合導電性パターンの製造方法を得ることである。
<パターニング性の評価方法>
基板上に有機−無機複合導電性パターン形成用ペーストを乾燥厚みが12μmになるように塗布、乾燥し、一定のラインアンドスペース(L/S)で配列する直線群を1つのユニットとし、L/Sの値が異なる9種類のユニットを有する透光パターンを有するフォトマスクを介して露光、現像、キュアすることによって有機−無機複合導電性パターンを得た。各ユニットのL/Sの値は500/500、250/250、100/100、50/50、40/40、30/30、25/25、20/20、15/15とした(それぞれライン幅(μm)/間隔(μm)を表す)。光学顕微鏡を用いてパターンを観察し、パターン間に残渣がなく、かつパターン剥がれのない最小のL/Sの値を持つパターンを確認し、この最小のL/Sの値を現像可能なL/Sとした。
<比抵抗率の評価方法>
図1に示すパターンの透光部Aを有するフォトマスクを介して露光し、現像、キュアすることによって比抵抗率測定用導電性パターンを得た。導電性パターンのライン幅は0.40mm、ライン長さは80mmである。得られたパターンの端部を表面抵抗計でつなぎ、表面抵抗値を測定し、下記の計算式に当てはめて比抵抗率を算出した。なお膜厚の測定は触針式段差計“サーフコム1400”(商品名、(株)東京精密製)を用いて行った。膜厚の測定はランダムに3箇所の位置にて測り、その3点の平均値を膜厚とした。測長は1mm、走査速度は0.3mm/sとした。線幅はパターンを光学顕微鏡でランダムに3箇所の位置を観察し、画像データを解析して得られた3点の平均値を線幅とした。
比抵抗率=表面抵抗値×膜厚×線幅/ライン長
実施例、比較例で用いた材料は以下の通りである。
2以上のアルコキシ基を有する化合物(A)
BX−4000(商品名、株式会社三和ケミカル社製)
BX−37(商品名、株式会社三和ケミカル社製)
ニカラックMW−100LM(商品名、株式会社三和ケミカル社製)
ニカラックMX−410(商品名、株式会社三和ケミカル社製)
HMOM−TPHAP(商品名、株式会社本州化学工業社製)
不飽和二重結合を有する感光性成分(B)
アクリルポリマーAP−003:メタクリル酸/メタクリル酸メチル/スチレン=40/30/30からなる共重合体のカルボキシル基に対して0.8当量のグリシジルメタクリレートを付加反応させたもの(重量平均分子量29000、酸価110)(東レ株式会社製)
光重合開始剤(C)
IRGACURE 907(商品名、チバジャパン株式会社製)
IRGACURE OXE−01(商品名、チバジャパン株式会社製)
導電性フィラー(D)
表1に記載の材料、平均粒子径のものを用いた。なお、平均粒子径は以下の方法により求めた。
<平均粒子径の測定>
導電性フィラー(D)の平均粒子径は、HORIBA社製動的光散乱式粒度分布計により体積平均粒子径を測定した。
酸発生剤(E)
サンエイドSI−110(商品名、三新化学工業株式会社製)
全塩素含有量が300ppm以上である化合物(F)
エポキシエステル80MFA(共栄社化学株式会社製、全塩素濃度300ppm超)
デナコールEX−212(ナガセケムテックス株式会社製、全塩素濃度300ppm超)
<導電性フィラー(D)を除く全固形分量における全塩素含有量の測定方法>
本発明の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストをテーブルトップ遠心機2420(商品名、久保田商事株式会社製)に50gいれ、3000rpmで30分間遠心分離を行い、上澄み溶液を150℃で10時間乾燥させて得られたものを溶剤で100倍に希釈し、固層抽出用カートリッジGL-PakPLS-3(GLサイエンス社製)でろ過したろ液について塩素・硫黄分析装置TOX−2100H(三菱アナリテック社製)を用いて全塩素含有量を測定した。導電性フィラー(D)を除く全固形分量については、本発明の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストを150℃で10時間乾燥させたものを下記の条件でTG測定して得られた重量減少率の値を用いて求めた。
温度:600℃1時間保持
昇温速度:5℃/min
雰囲気:大気
溶剤:γ−ブチロラクトン(三菱ガス化学株式会社製)
参考例1
100mlクリーンボトルにアルカリ可溶性アクリルポリマーAP−003(東レ株式会社製、A−1)を20g、BX−4000(商品名、株式会社三和ケミカル社製)を2g、光重合開始剤OXE−01(チバジャパン株式会社製)を4g、酸発生剤SI−110(三新化学工業株式会社製、E−1)を0.6g、γ−ブチロラクトン(三菱ガス化学株式会社製)を10gいれ、“あわとり練太郎”(商品名ARE−310、株式会社シンキー社製)で混合し、感光性樹脂溶液36.6g(固形分72.7wt%)を得た。得られた感光性樹脂溶液8.52gと平均粒子径2μmのAg粒子を41.48g混ぜ合わせ、3本ローラー“EXAKT M−50”(商品名、EXAKT社製)を用いて混練し、50gの有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストを得た。
表1に示す有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストを参考例1と同様の方法
で製造し、評価結果を表2に示した。
表1に示す有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストを参考例1と同様の方法
で製造し、評価結果を表2に示した。
Claims (10)
- 加熱により縮合する2以上のアルコキシ基を有する化合物(A)、不飽和二重結合を有する感光性成分(B)、光重合開始剤(C)および導電性フィラー(D)を含み、さらに全塩素含有量が300ppm以上である化合物(F)を含み、前記加熱により縮合する2以上のアルコキシ基を有する化合物(A)がアルキル化アミノ化合物であることを特徴とする有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 前記加熱により縮合する2以上のアルコキシ基を有する化合物(A)がアルコキシ基を4以上有する請求項1記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 前記加熱により縮合する2以上のアルコキシ基を有する化合物(A)が1以上のブトキシ基を有する請求項1〜2のいずれかに記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 前記光重合開始剤(C)が分子内にベンゾイル骨格を含むことを特徴とする請求項1〜3のいずれかに記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 前記光重合開始剤(C)が1,2−オクタンジオン,1−[4−(フェニルチオ)−,2−(O−ベンゾイルオキシム)]、2,4,6−トリメチルベンゾイル−ジフェニル−フォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、ビス(2,4,6−トリメチルベンゾイル)−フェニルフォスフィンオキサイド、またはエタノン,1−[9−エチル−6−2(2−メチルベンゾイル)−9H−カルバゾール−3−イル]−,1−(O−アセチルオキシム)である請求項1〜4のいずれかに記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- さらに酸発生剤(E)を含有する請求項1〜5のいずれかに記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 前記酸発生剤(E)がスルホニウム塩である請求項6に記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 前記全塩素含有量が300ppm以上である化合物(F)が不飽和二重結合含有化合物もしくはグリシジル基含有化合物であることを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 請求項1〜8のいずれかに記載の感光性導電ペーストの導電性フィラー(D)を除く全固形分量に対する全塩素含有量が100ppm以上であることを特徴とする有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペースト。
- 請求項1〜9のいずれかに記載の有機−無機複合導電性パターン形成用感光性ペーストを基板上に塗布し、乾燥し、露光し、現像した後に150℃以上400℃以下の温度でキュアすることを特徴とする有機−無機複合導電性パターンの製造方法。
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