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JP5482177B2 - 符号化装置、プログラム、記録媒体 - Google Patents

符号化装置、プログラム、記録媒体 Download PDF

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JP5482177B2 JP2009284416A JP2009284416A JP5482177B2 JP 5482177 B2 JP5482177 B2 JP 5482177B2 JP 2009284416 A JP2009284416 A JP 2009284416A JP 2009284416 A JP2009284416 A JP 2009284416A JP 5482177 B2 JP5482177 B2 JP 5482177B2
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Description

本発明は、符号化装置、プログラム、記録媒体に関する。
一般的に、画像は、(1)絵柄と(2)文字・線画(絵柄と異なる記号なども含む、以下では、「非絵柄」という。)と、で構成されている。近年、この画像を符号化する際には、(1)絵柄と(2)文字・線画とに分離し、各々に対して符号化を施すことが提案されている。
例えば、特許文献1などでは、MRC(ミクストラスターコンテント)モデルとよばれる手法が提案されている。図1にMRCモデルの概念図を示す。図1の例では、原画像αは、「Buy now fastest printer」という(2)文字Aと、コピー機の(1)絵柄Bとが示されている。以下では、「Buy now」を文字A1とし、「fastest printer」を文字A2とする。そして、文字A1.文字A2をまとめて文字Aという。
そして、前景P(以下、「非絵柄部色画像P」という。)と、マスクQ(以下、「非絵柄部形状画像Q」という。)と、背景R(以下、「絵柄部画像R」という。)との3つに分けられる。
非絵柄部色画像Pは、文字Aの色の画像を示した画像である。非絵柄部形状画像Qは文字A1の形状の画像を示した画像である。絵柄部画像Rは、背景を示した画像である。このように、MRCモデルでは3レイヤにわけ、レイヤごとに符号化を行う。
また、特許文献2では、MRCモデルを用いてマスクを分割し、部分画像へのアクセス性を向上させる。
MRCモデルにおける非絵柄部色画像Pの作成手法には、大略して2つある。第1の手法として、図2に模式的に示すように、文字A1の色S(図1参照)と、文字A2の色T(図1参照)との間をグラデーション状G(図1参照)にして、ぼかして非絵柄部色画像Pを作成する手法である。なお、図2の図面の簡略化のために、色Sを黒色で示し、色Tを白色で示す。図2では、文字A1、文字A2以外の画素を非文字画素という。
図2に示すように、この第1の手法は、文字A1および文字A2との間の非文字画素の色U1〜U3を、徐々に遷移させたい色(グラデーション色)とする手法である。この第1の手法を用いると、少量のエッジしか生じないために、非絵柄部色画像Pの圧縮率を上げることができる。つまり、この第1の手法では、非絵柄部色画像Pは低周波の色成分で構成される。
第2の手法による、3つのレイヤに分けた場合の模式図を図3に示す。図3は図1と比較して、非絵柄部色画像P'のみが異なる。非絵柄部色画像P'中の文字A1とA2それぞれには、色S、色Tが色づけされている。そして、文字A1とA2には背景色Cが付けられている。
図4に、第2の手法について模式的に示す。なお、図4の図面の簡略化のために、色Sを黒色で示し、色Tを白色で示す。図4に示すように、この手法は、文字A1(文字画素)および文字A2(文字画素)との間に位置し、符号量が最も少なく、非文字画素である特定画素C(例えば、黒やグレー)である。なお、特定画素Cの集合が特定画像である。従って、以下では、特定画素Cの集合を特定画像Cともいう。
そして、非文字画素の領域を特定画像Cで埋めて、非絵柄部色画像P'を生成する。換言すれば、非絵柄部色画像P'は、原画像αの非絵柄(文字など)の色画像(色画素の集合)および該非絵柄の色画像以外の位置に占める特定画像で構成されるものである。また、特定画素Cの集合が特定画像になる。
つまり、文字A1の色SおよびA2の色Tに関らず、文字A1とA2との間に、符合量が少ない特定画像Cが用いられる。特定画像Cは、符号量が少ないことからこの第2の手法により、非絵柄部色画像P'の圧縮率を上げることができる。また、この第2の手法では、文字A1と文字A2との間はなめらかに遷移せず、エッジが生じる。従って、非絵柄部色画像P'は高周波を含むものとなる。
ここで、第1の手法と第2の手法とを比べる。原稿に占める文字・線画の割合が少ない場合には、第1の手法では、文字A1と文字A2との間に広い遷移範囲E1〜E3(グラデーション領域)が生じ、非絵柄部色画像Pの符号量が増える傾向にある。一方、第2の手法であれば、符号量が少ない特定画像Cが原稿の多くを占めるため、符号量が少なくなる。
また、原稿に占める文字・線画の割合が多い場合には、第1の手法では、文字A1と文字A2との間にい遷移範囲E1〜E3が生じ、非絵柄部色画像Pの符号量が減る傾向にある。一方、第2の手法であれば、符号量が少ない特定画像が原稿の割合は少なくなり、エッジが生じるため、符号量が多くなるという問題がある。
本発明の符号化装置であれば、上記第2の手法を用いた場合でも、符号量を少なくして、適切な符号化することを目的とする。
前記目的を達成するため、原画像から、該原画像の絵柄が表示される絵柄部画像と、該原画像の非絵柄の色画像および該非絵柄の色画像以外の位置に占める特定画像が表示される非絵柄部色画像と、前記非絵柄の形状が表示されるマスク画像と、を生成する生成部と、
前記絵柄部画像および前記非絵柄部色画像を周波数変換する周波数変換部と、
前記周波数変換部により得られた前記絵柄部画像の周波数係数および前記非絵柄部色画像の周波数係数を量子化する量子化部と、
前記量子化された前記絵柄部画像の周波数係数および前記非絵柄部色画像の周波数係数を符号化する符号化部とを、有し、
前記量子化は、周波数ゲインのための正規化のための量子化を除き、
前記非絵柄部色画像の高周波帯域の周波数係数の量子化ステップ数を、前記絵柄部画像の高周波帯域の周波数係数の量子化ステップ数よりも小さくすることを特徴とする符号化装置を提供する。
本発明の符号化装置であれば、上記第2の手法を用いた場合でも、符号量を少なくして、適切な符号化することができる。
原画像を第1の手法による3つのレイヤに分けた場合を示す図。 第1の手法を模式的に示した図。 原画像を第2の手法による3つのレイヤに分けた場合を示す図。 第2の手法を模式的に示した図。 MRC符号の構成例。 JPM符号の構成例。 本実施例の符号化装置の構成例。 本実施例のCPUの機能構成例を示した図。 本実施例の符号化装置の主な処理の流れを示した図。 原画像を5つのレイヤに分けた場合を示す図。 Sobelオペレータの一例を示す図(その1)。 Sobelオペレータの一例を示す図(その2)。 DCレベルシフト後の原画像と座標系を示した図。 垂直方向へのフィルタリング後の係数の配列。 水平方向へのフィルタリング後の係数の配列。 並べ替えた係数の配列。 2回目の変換後の並べ替えた係数の配列を示した図。 デコンポジションレベルと解像度レベルの関係を示した図。 画像、タイル、サブバンドなどを示した図。 Visual distance1000[dot]のVisual Weightを示した図。 Visual distance3000[dot]のVisual Weightを示した図。 9*7ウェーブレット変換の周波数変換ゲインの平方根を示した図。 色変換のゲインの平方根を示す図。 正規化のための量子化ステップ数を示す図。 前景Pのための実質的な量子化を示す図。 背景Rのための実質的な量子化を示す図。 色差Cbの実質的な量子化ステップ数/輝度Yの実質的な量子化ステップ数を示した図。 色差Crの実質的な量子化ステップ数/輝度Yの実質的な量子化ステップ数を示した図。 前景P'のための実質的な量子化ステップ数を示した図。 変形例1の前景P'、背景Qの輝度の実質的な量子化ステップ数を示した図。 変形例1の色差Cbの実質的な量子化ステップ数/輝度Yの実質的な量子化ステップ数を示した図。 変形例1の色差Crの実質的な量子化ステップ数/輝度Yの実質的な量子化ステップ数を示した図。 変形例2の前景P'、背景Qの共通な符号化しないサブビットプレーン数を示した図。 5*3ウェーブレット変換の周波数変換ゲインの平方根を示した図。 色変換のゲインを示した図。 変形例3での正規化のための除数を示した図。 変形例3での前景P'における符号化しないビットプレーン数を示した図。 変形例3での背景Qにおける符号化しないビットプレーン数を示した図。 本実施例におけるJPMファイルのレイアウトオブジェクトを示した図(その1)。 本実施例におけるJPMファイルのレイアウトオブジェクトを示した図(その2)。 本実施例の状態通知装置の主要構成を示すハードウェア構成図を示した図。
「発明を実施するための形態」の説明をする前に、本実施例の背景を述べる。近年、インターネット等のネットワークや公衆回線の発達および画像圧縮技術の進歩により、画像データの伝送速度は飛躍的に向上している。これに伴い、伝送可能な画像データの高解像度化、高階調化、カラー化が進んでおり、400dpi(dot per inch)のフルカラー画像も実用的な伝送対象となってきている。ところで、このようなフルカラー画像をネットワークあるいは公衆回線を通じて伝送する際には、通常、画像を圧縮する。そのときの圧縮アルゴリズムとしては、一般的にはJPEGアルゴリズムが用いられている。また、画像ファイリングなどの画像の蓄積も盛んに行なわれており、カラー画像の蓄積には同様にJPEGアルゴリズムなどを用いて圧縮されたデータが使用されている。
ここで、JPEGアルゴリズムについて説明する。まず、圧縮アルゴリズムについて説明する。入力された画像データは、必要ならば例えばRGB色空間からL* a* b* 色空間へというように色空間変換が施された後、8画素×8画素のブロックに分割され、ブロックごとにDCT(Discrete CosineTransform)によって周波数領域に変換され、ブロックと同じ大きさの量子化テーブルで量子化された後、ジグザグスキャンでブロックデータからラスターデータに変換され、2次元ハフマン符号化によって圧縮データとなる。伸長アルゴリズムは、圧縮アルゴリズムの逆のアルゴリズムであり、ハフマン復号、ラスタ−ブロック変換、逆量子化、IDCT(Inverse DCT)によって画像データが復元される。
しかし、上述の説明からもわかるように、JPEGアルゴリズムでは非可逆過程である量子化を行なうため、伸長された画像は圧縮前の画像データよりも画質が劣化した画像となる。通常、量子化テーブルには圧縮率を稼ぐために高周波成分ほど量子化ステップが粗くなる量子化テーブルが用いられる。そのため、特に文字や線画のように高周波成分を多く含むエッジが存在する部分で、画質の劣化が著しく、また圧縮率も低下していた。
また、図1で説明したように、MRC方式では、1つの背景に対して、複数の「前景P(非絵柄部色画像P)+マスクQ(非絵柄部形状画像Q)」を重ねあわせていく方式が一般的である。マスクQとは前景Pを(例えば文字の形に)切り取るための形状情報を持つ。マスクQの値が前景Pの透過率(前景と背景Q(絵柄部画像Q)の混合比)を持つ場合もある。また、前景P、マスクQ、背景R、の解像度は、任意に選択できることもできる。
図5は、MRCモデルによる符号構成の説明図である。MRCを用いた符号フォーマットは、MRC符号であること等を示す全体用ヘッダと、1つの背景符号およびそのヘッダと、それに重ね合わせる1つ若しくは複数の「前景符号とマスク符号のペア」およびそのペア用のヘッダで構成されるのが典型である。
例えば、本実施の形態では、背景、前景、およびマスクの符号化方式として、JPEG
2000を選択可能にしたJPM(JPEG2000 Multi Layer)を用いる。もちろん、JPMでは、JPEG2000以外の符号化方式としてJPEG、MMR、JBIG等も選択可能であり、そのJPM符号のフォーマットも、図5に示すような符号の構成をとる。
例えば、前記MRCモデルの前景、マスク、背景の圧縮方式としてJPEG2000の選択を可能にしたJPMという符号化方式が標準化されている。
図6は、JPM符号の構成例の説明図である。なお、点線部分はオプションであるの
で、実線部分を中心に簡単に説明する。図6において、「JPEG2000 Signature box」は
、当該符号がJPEG2000ファミリーに属することを示す全体のヘッダである。「Fi
le Type box」は、当該符号がJPMフォーマットであることを示す全体のヘッダである
。「Compound Image Header box」は、当該符号の全般的な情報を含む全体のヘッダであ
る。「Page Collection box」は、当該符号がマルチページからなる場合に各ページの順
番を示す目次的なものである。「Page box」は、ページの解像度等を示す全体のヘッダで
ある。ここで、ページとは、画像を順次重ねて(合成して)いくためのキャンバスであり
、合成が終った後の画像と同じ大きさを持つ。JPMの場合、ページには、前景とマスク
のペアで構成される「layout object(レイアウト・オブジェクト)」が順次描画される
。「Layout Object box」は、前景とマスクのサイズや位置等を示す、前景及びマスク用
のヘッダである。「Media Data box」や「Contiguous Codestream box」は、前景やマス
クの符号を含む部分である。なお、JPMでは、背景(BasePage)は、レイアウト・オブ
ジェクトが描画される前の初期的なページとして扱われる。
なお、JPMでは、上述したように、背景に対して前景とマスクとのペアとして定義さ
れるレイアウト・オブジェクトを順次重ねて画像を合成する処理において、前景と背景と
を合成する方法として、
(i)前景か背景のいずれかを選択する方法
(ii)前景の値と背景の値の加重平均をとる方法
が選択可能である。(i)の場合には、マスクを2値とし、その値が1のときに前景を選
択し、0のときに背景を選択するものである。また、(ii)の場合には、マスクに8ビ
ットの正の値を持たせ、以下に示す式(1)により前景と背景の加重平均により合成するものである。
合成画像=(マスク値/255)×前景+{(255-マスク値)/255}×背景 (1)
これらのいずれの合成方法をとるかは、前景とマスクのペアごとに指定可能であり、各ペア用のヘッダに記載する。
さて、以上のMRCモデルでの符号化では、高圧縮率化のために、前景や背景を高い圧縮率(例えば1/40)で圧縮する。こうした高い圧縮率下では、量子化の巧拙が画質に大きく影響するため、前景や背景を圧縮する際に適用する量子化については、最適化の必要がある。
ここで、MRC符号の作成法としては、前景画像を減色し、前景を数色で(極端な場合には一色で)表現する方法が典型的である。こうした減色を用いれば、前景画像は人工画像的になり、人工画像用の符号化方式を用いて高い圧縮率を得ることができる。
しかしながら、減色を行う方式は、減色のための処理時間を要し、かつ減色のための画質劣化を生じる。この減色による画質劣化を防ぐためには、一色で表現する領域を狭くする必要があるが、そのためには前景画像を多くの部分画像に分割する必要が生じ、いずれにしても処理時間が必要となる(そもそもMRCモデルでは、前景・背景の生成のために多くの処理時間を必要とするため、符号化にかける時間は極力少なくしたいという事情がある)。また、前景と背景の分離を完全に行うことは困難であり、本来背景であるべき部分が前景として分離された場合、これが減色されてしまうと、画像欠陥として認識されてしまうという問題もある。
したがって、MRC符号を高速に作成しようと思えば、前景画像をあまり減色・分割することなく、高速かつ高い圧縮率で符号化できる方法が必要である。
このように前景画像の減色を省略する場合には、スキャンによってノイズが重畳された状態の前景画像を圧縮する必要があるため、人工画像用の符号化方式で高い圧縮率を得ることはできない。従って減色を省略して高い圧縮率を得るためには、前景・背景の両方に、周波数変換を利用した方式(自然画像用の符号化方式)を適用することになる。
さて、減色を行わない以上(=高圧縮であるが画質・処理速度は維持したい)、前景画像の量子化については最適化を行いたいところであるが、減色を行わない理由が高速化であるため、最適化に処理時間をかけることはできない。例えば、画像の特徴量や内容を解析し、それに応じて符号化方式や量子化方式を選択する方法は知られているが、こうした解析は一般に処理量が多く、採用することは困難である。
そこで出願人は、減色を行わない前景画像を高速かつ最適に符号化するに際し、MRCモデルの持つ構造・機能に着目した。すなわち、前景に対して周波数変換と量子化を用いた符号化を採用する場合、「前景は色」というレイヤ自体が持つ機能を考慮すると、画像の内容を解析することなしに、該機能の差を量子化に反映することができるのである。しかしながら(発明者の知る限り)これまでは、前景に対して、こうした機能を反映した量子化はなされてこなかった。
なお、ブロック図において同じ機能を持つ構成部やフローチャート図において同じ処理を行う過程には同じ番号を付し、重複説明を省略する。
また、以下の説明では、非絵柄とは、絵柄ではないもの、例えば、文字、線図、記号などを示す。
[全体的な流れ]
まず、全体的な流れについて説明する。図7は、本実施の形態にかかるPCのハードウェア構成を示すブロック図である。本実施の形態にかかるPC100は、CPU(Central Processing Unit)101、RAM(Random Access Memory)102、HDD(Hard Disk Drive)103等をシステムバス104により相互接続した一般的なパーソナルコンピュータである。
CPU101は、PC100の全体を制御するためのマイクロプロセッサである。RAM102は、各種データを書換え可能に記憶する性質を有していることから、CPU101の作業エリアとして機能してバッファ等の役割を果たす。HDD103は、画像やCPU101により実行される各種プログラムを記憶する情報記録媒体である。
なお、情報記録媒体としては、HDD103のみならずCD(Compact Disk)−ROM、DVD(Digital Versatile Disk)などの各種の光ディスク、各種光磁気ディスク、フレキシブルディスクなどの各種磁気ディスク等、半導体メモリ等の各種方式のメディアを用いることができる。また、図示しない外部I/F装置を介してインターネットなどのネットワークからプログラムをダウンロードし、HDD103にインストールするようにしてもよい。この場合に、送信側のサーバでプログラムを記憶している記憶装置も、この発明における情報記録媒体である。なお、プログラムは、所定のOS(Operating System)上で動作するものであってもよいし、その場合に後述する各種処理の一部の実行をOSに肩代わりさせるものであってもよいし、所定のアプリケーションソフトやOSなどを構成する一群のプログラムファイルの一部として含まれるものであってもよい。
このシステム全体の動作を制御するCPU101は、このシステムの主記憶装置として使用されるHDD103に記憶されたプログラムに基づいて各種処理を実行する。
次に、PC100のHDD103に記憶されているプログラムがCPU101に実行させる機能のうち、本実施の形態のPC100が備える特長的な機能について説明する。 次に、図7を用いて、PC100が備える特長的な機能の概略について説明する。(1)HDD103より処理対象となる原画像がCPU101からの命令によってRAM102に読み込まれる。(2)CPU101は、RAM102上の原画像を読み込み、MRCモデルを用いた符号化を行う。(3)CPU101は、符号化されたデータをRAM102上の別の領域に書き込む。(4)CPU101からの命令によってその符号化されたデータがHDD103に保存される。
[実施形態1]
次に、実施形態1のCPU101内の機能構成例を図8に示す。また、CPU101の処理の流れを図9に示す。
図8の例では、実施形態1のCPU101は、生成部2、DCレベルシフト部4、周波数変換部8、量子化部10、ビットプレーン符号化部12、パケット生成部14とを含む。また、原画像を号化する場合には、図8中の矢印の順番で、処理が行われるが、符号化された原画像を復号化する場合には、矢印と逆向き(つまり、パケット生成部14)から順番に行われる。また、本実施例ではJPEG2000を使用する例を説明する。
まず、符号化の対象である原画像αが入力部(図示せず)に入力される(ステップS2)。入力された原画像αは生成部2に入力される。生成部2により原画像αから生成された画像について、図10に示す。生成部2は、原画像αから、該原画像の絵柄が表示される絵柄部画像R(「背景R」ともいう。)と、該原画像αの非絵柄の色を表す非絵柄部色画像P'(「前景P'」ともいう。)と、非絵柄部形状画像(「マスクQ」ともいう。)とを生成する。更に、生成部2は、第2マスクVと第2背景Wとにを生成する。
次に生成部2の処理の詳細について説明する。生成部2は、ステップS2で入力された原画像に対し、画素単位で、文字・線画を構成する画素(以下、「文字画素」という。)であるかどうかが判別する。文字画素は、例えば、図2、図4の文字A1、文字A2を示す。
該判別は公知の像域判別技術によって行われ、例えば、原画像の各画素に対し、エッジ検出オペレータとして周知のSobelフィルタを作用させる。Sobelフィルタは、注目画素を中心とした上下左右の9つの画素に対して、図11に示す第1の重みマトリクスを乗算して、その和HSを算出し、同様に図12に示す第2のマトリクスを乗算してその和VSを算する。そして、(HS+VS)の平方根をフィルタの出力値とする。
該フィルタ出力値が例えば30以上の場合に、注目画素が文字画素であると判断し、該注目画素位置の値を1にし、それ以外の画素の値を0にすることで、マスクQ(非絵柄部形状画像Q)を生成する(二値画像の場合、黒=1、白=0が通例である)(ステップS4)。
また、文字・線画領域に属さない画素(以下、非文字画素)の色を、固定値(128、128、128)で置換し、前景P(非絵柄部色画像P)を生成する(ステップS6)。本実施例では上述のように、前景Pの生成手法に第2の手法を用いるからである。
ここで、上述したように、非絵柄部色画像Pは、原画像の非絵柄の色画像(図10の色S、Tの箇所)および該非絵柄の色画像以外の位置に占める特定画像Cにより構成される。
次に、原画像αおける文字・線画領域の画素の色を、当該画素の最も近傍に位置する非文字画素の色で置換し、絵柄部画像R(背景R)を生成する(ステップS8)。
続いて、原画像と同じサイズの画素値1の画像として第2マスクVを作成し(ステップS10)する。原画像と同じサイズの白い画像として第2背景画像Wを作成する(ステップS12)。
なお、ステップS4からステップS12までの処理の流れはこれらに限られない。
このうち、非絵柄部色画像P'と、絵柄部画像Rとは、DCレベルシフト部4に入力される。
<DCレベルシフト部4の処理>
次にDCレベルシフト部4の処理については説明する。本実施例では、「DCレベルシフト部4により、画像信号に対して、色変換をしない実施形態1」と「DCレベルシフト部4により、画像信号に対して、色変換をする実施形態2」を説明する。段落<DCレベルシフト部4の処理>では、色変換の処理についても説明する。また、色変換した後の輝度信号をYとし、色差信号をCb、Crとする。
まず、画像は矩形のタイルに分割される(分割数≧1)。次に、タイルは、例えば、RGBの3コンポーネントで構成されるカラー画像を符号化する場合、DCレベルシフトと輝度・色差のコンポーネントへの色変換が施される。より厳密には、色変換を施す前に、DCレベルシフトを行う。DCレベルシフトは、入力される画像信号がRGB信号値のような正の数である場合に所定の変換式を用いて各信号値から信号のダイナミックレンジの1/2を減算するレベルシフト処理を行い、色変換ではRGB画像を輝度信号(画像)Y、色差信号Cr、Cb画像に変換することによりカラー画像の圧縮効率を高める処理を行うことができる。
DCレベルシフトは、画像信号がRGB信号値のような正の数(符号なし整数)である場合には、式(1)に示すように順変換では各信号値から信号のダイナミックレンジの半
分を減算するレベルシフトを、逆変換では各信号値に信号のダイナミックレンジの半分を
加算するレベルシフトを行う。但し、レベルシフトは画像信号がYCbCr信号における
CbやCrのような符号付き整数の場合には適用しない。
JPEG2000のDCレベルシフトの順変換および逆変換に用いる式(1)は以下の
通りである。
I(x,y)←I(x,y)-2Ssiz(i)・・・順変換
(1)
I(x,y)←I(x,y)+2Ssiz(i) ・・・逆変換
ここで、Ssiz(i)とは画像の各コンポーネントi(RGB画像ならi=0,1,2)のビット深さから1を減じたものである。I(x,y)は座標(x,y)における信号値(画素値)である。
色変換は、カラー画像を効率良く圧縮するために行う。これはJPEGでもRGB画像
を輝度画像Y、色差画像Cr、Cbに変換後に圧縮を行うと圧縮率が向上し、結果的には再生画質が良くなることと目的は同じである。色変換には、可逆と非可逆の2つの方法が定義されている。
可逆変換は、RCT(Reversible multiple component transformation)と呼ばれ、変
換式の係数が整数値であることが特徴である。この変換式を式(2)に示す。
Y0(x,y)=floor((I0(x,y)+2×(I1(x,y)+I2(x,y))/4)
Y1(x,y)=I2(x,y)−I1(x,y) 順変換
Y2(x,y)=I0(x,y)−I1(x,y)
(2)
I1(x,y)=Y0(x,y)−floor((Y2(x,y)+Y1(x,y))/4)
I0(x,y)=Y2(x,y)+I1{x,y) 逆変換
I2(x,y)=Y1(x,y)+I1[x,y)
なお、Iは原信号を示し、Yは変換後の信号を示している。また、IやYに続く0〜2はサフィクスである。具体的には、RGB信号を可逆変換する場合、I信号においてはI0=R,I1=G,I2=Bと表され、Y信号においてはY0=Y,Y1=Cb,Y2=Crと表される。さらに、floor(x)は、xのフロア関数(実数xを、xを越えず、かつxに最も近い整数に置換する関数)を示している。
非可逆変換はICT(Irreversible multiple component transformation)と呼ばれ、変換式の係数がRCTと異なり実数値であることが特徴である。この変換式を式(3)に
示す。
Y0(x,y)=0.299×I0(x,y)+0.587×I1(x,y)+0.144×I2(x,y)
Y1(x,y)=−0.16875×I0(x,y)−0.33126×1(x,y)+0.5*I2(x,y) 順変換
Y2(x,y)=0.5×I0(x,y)−0.41869×I1(x,y)−0.08131×I2(x,y)
(3)
I0(x,y)=Y0(x,y)+1.402×Y2(x,y)
I1(x,y)=Y0(x,y)−0.34413×Y1(x,y)−0.71414×Y2(x,y) 逆変換
I2(x,y)=Y0(x,y)+1.772×Y1(x,y)
なお、Iは原信号を示し、Yは変換後の信号を示している。また、IやYに続く0〜2はサフィクスである。具体的には、RGB信号を非可逆変換する場合、I信号においては、I0=Y,I1=G,I2=Bと表され、Y信号においてはI0=Y,I1=Cb,I2=Crと表される。
<周波数変換部8について>
次に周波数変換部8の処理について説明する。周波数変換部8は、絵柄部画像R、非絵柄部色画像P、特定画像Cを周波数変換する。周波数変換後は、絵柄部画像Rの周波数成分f、および非絵柄部色画像Pの周波数成分fが出力される。周波数変換部8の処理の詳細について説明する。
タイル毎に、色変換後のコンポーネント(タイルコンポーネントと呼ばれる)は、周波数変換部8によって周波数変換される。この実施例では、周波数変換の手法としてウェーブレット変換を用いる例を説明する。ウェーブレット変換によって、LL,HL,LH,HHと略称される4つのサブバンドに分割される。そしてLLサブバンドに対して再帰的にウェーブレット変換(以下、「デコンポジション」という場合もある。)を繰返すと、最終的に1つのLLサブバンドと複数のHL,LH,HHサブバンドが生成される。ここで、JPEG2000で採用されている2次元ウェーブレット変換について説明する。
色変換後、施される2次元ウェーブレット変換では、5*3フィルタを施す5*3ウェーブレット変換と、9*7フィルタを施す9*7ウェーブレット変換を選択することができる。5*3ウェーブレット変換とは、5画素を用いて1つのローパスフィルタの出力(ローパス係数)が得られ、3画素を用いて1つのハイパスフィルタの出力(ハイパス係数)が得られる変換である。
同様に、9*7ウェーブレット変換とは、9画素を用いて1つのローパスフィルタの出力(ローパス係数)が得られ、7画素を用いて1つのハイパスフィルタの出力(ハイパス係数)が得られる変換である。主な違いは、フィルタの範囲の違いであり、偶数位置中心にローパスフィルタ、奇数位置中心にハイパスフィルタが施されるのは同様である。9*7フィルタにも同様に当てはまる。
5*3ウェーブレット変換の変換式を式(4)に示す。
順変換
C(2i+1)=P(2i+1)−floor((P(2i)+P(2i+2))/2) [step1]
C(2i)=P(2i)+floor((C(2i−1)+C(2i+1)+2)/4) [step2]
逆変換 (4)
P(2i)=C(2i)−floor((C(2i−1)+C(2i+1)+2)/4) [step3]
P(2i+1)=C(2i+1)+floor((P(2i)+P(2i+2))/2) [step4]
9*7ウェーブレット変換の変換式を式(5)に示す。
順変換
C(2n+1)=P(2n+1)+α×(P(2n)+P(2n+2)) [step1]
C(2n)=P(2n)+β×(C(2n−1)+C(2n+1)) [step2]
C(2n+1)=C(2n+1)+γ×(C(2n)+C(2n+2)) [step3]
C(2n)=C(2n)+δ×(C(2n−1)+C(2n+1)) [step4]
C(2n+1)=K×C(2n+1) [step5]
C(2n)=(1/K)×C(2n) [step6]
逆変換 (5)
P(2n)=K×C(2n) [step1]
P(2n+1)=(1/K)×C(2n+1) [step2]
P(2n)=X(2n)−δ×(P(2n−1)+P(2n+1)) [step3]
P(2n+1)=P(2n+1)−γ×(P(2n)+P(2n+2)) [step4]
P(2n)=P(2n)−β×(P(2n−1)+P(2n+2)) [step5]
P(2n)=P(2n+1)-α×(P(2n)+P(2n+2)) [step6]
但し、α=-1.586134342059924
β=-0.052980118572961
γ=0.882911075530934
δ=0.443506852043971
K=1.230174104914001
次に、ウェーブレット変換の手順、並びにデコンポジションレベル、解像度レベル、サ
ブバンドの定義について説明する。
図13は、16×16の画像の輝度コンポ−ネントに対して、ウェーブレット変換(5×3変換)を2次元(垂直方向および水平方向)で施す過程におけるDCレベルシフト後の原画像と座標系、ミラーリングを例示したものである。図14は、上記同過程における垂直方向へのフィルタリング後の係数の配列を例示したものである。図15は、上記同過程における水平方向へのフィルタリング後の係数の配列を例示したものである。図16は、上記同過程における並べ替えた係数の配列を例示したものである。
図13を参照すれば、xy座標をとり、或るxについて、y座標がyである画素の画素値をP(y)(0≦y≦15)と表わす。JPEG2000では、先ず垂直方向(Y座標方向)にy座標が奇数(y=2i+1)の画素を中心にハイパスフィルタを施して係数C(2i+1)を取得し、次にy座標が偶数(y=2i)の画素を中心にローパスフィルタを施して係数C(2i)を取得するようにし、こうした処理を全てのxについて行う。
ここで、ハイパスフィルタ、ローパスフィルタは、順に上述したStep1、Step2の関係式で表わされる。尚、画像の端部にフィルタを施す場合には、中心となる画素に対して隣接画素が十分に存在しないことがあり、こうした場合はミラーリング(図13参照)と呼ばれる手法によって適宜画素値を補うことになる。ミラーリングとは、画像端部の外側に仮想的な画素を想定し、画像端部の画素を対称軸として、端部の内側の画素値を、端部の外側の画素に対して線対称にコピーする周知の手法である。ミラーリングは画像(タイル)の上下左右の4端全てで行われる。
説明を簡単にするため、ハイパスフィルタで得られる係数をH、ローパスフィルタで得
られる係数をLと表記すれば、垂直方向の変換によって図13に示した画像は図14に示されるようなL係数、H係数(周波数係数)の配列へと変換される。
次に、図13に示されるような係数配列に対して、先ず水平方向にx座標が奇数(y=2i+1)の係数を中心にハイパスフィルタを施し、次にx座標が偶数(x=2i)の係数を中心にローパスフィルタを施すようにし、これらの処理を全てのyについて行う。この場合、第1ステップ、第2ステップのP(2i)等は係数値を表わすものと読み替える。
次に、説明を簡単にするため、上述したL係数を中心にローパスフィルタを施して得られる係数をLL、L係数を中心にハイパスフィルタを施して得られる係数をHL、H係数を中心にローパスフィルタを施して得られる係数をLH、H係数を中心にハイパスフィルタを施して得られる係数をHHと表記すれば、図13に示される係数配列は、図14に示されるような係数配列へと変換される。ここで同一の記号を付した係数群は、サブバンドと呼ばれ、図11に示される形態では4つのサブバンドで構成される。
以上は、垂直・水平の各方向に対して各1回のウェーブレット変換(1回のデコンポジ
ション(分解))が終了し、上述したLL係数だけを集めて図15に示されるようにサブバンド毎に集め、LLサブバンドだけ取り出すと、丁度原画像の1/2の解像度の"画像"
が得られる。因みに、このようにサブバンド毎に分類することはデインターリーブと呼ば
れ、図1を参照して説明したような処理状態に配置することはインターリーブと呼ばれる
2回目のウェーブレット変換は、LLサブバンドを原画像とみなして、上述した場合と
同様の変換を行えば良い。この場合、並べ替えを行うと、図17に示されるような形態となる。ここでの係数の接頭の1や2は、水平・垂直に関し各何回のウェーブレット変換で係数が得られたかを示しており、デコンポジションレベルと呼ばれる。
図18は、デコンポジションレベルと解像度レベルとの関係を例示したものである。ここでは、解像度レベルがデコンポジションレベルとほぼ逆の関係にあることを示している。
以上の説明において、1次元のみのウェーブレット変換を行う場合には、何れかの方向
だけの処理を行えば良く、その何れかの方向に関してウェーブレット変換を行った回数が
デコンポジションレベルとなる。
ウェーブレットフィルタとして9*7フィルタを選択した場合には、上述した分割の後
、サブバンド毎に係数の線形量子化が成されるが、5*3フィルタを選択した場合には、
サブバンド毎の線形量子化はしない仕様となっている。
次なる処理として、各サブバンドはプリシンクトとよばれる矩形に分割される。プリシ
ンクトとは、サブバンドを矩形に分割したものをHL、LH、HHの3つのサブバンドに
ついて集めたもので、大まかな意味では画像中の場所(Position)を表わすもの
である。プリシンクトは3つで1纏まりであるが、LLサブバンドを分割した場合には1
つで1纏まりとなる。また、プリシンクトはサブバンドと同じサイズにでき、プリシンク
トをさらに矩形に分割したものがコードブロックである。
図19は、画像(タイル)、サブバンド、プリシンクト、コードブロックの関係を例示したものである。ここでは、物理的な大きさの序列として、画像≧タイル>サブバンド≧プリシンクト≧コードブロックとなることを示している。
[量子化部10について]
量子化部10の量子化について、本実施例では、周波数ゲインのための正規化のための量子化を除く。量子化部10の説明の前に、「周波数ゲインのための正規化のための量子化を除く」理由を説明する。
変換符号化における量子化は、周波数変換ゲインの正規化のための量子化と、人の視覚特性や画像特性を反映するための量子化の2つにわかれ、通常以下のように成される。
(I)周波数変換部8による周波数変換が直交変換である場合
周波数変換が直交変換である場合は、その定義より、各帯域の周波数係数に生じた誤差は、周波数逆変換で算出される画素値に等しい割合で寄与する。このため、前記寄与度を考慮することなく(周波数変換ゲインの正規化のための量子化が必要なく)、人の視覚特性等を考慮して量子化(係数の量子化またはトランケーションまたは両者)を行う。
(II)周波数変換が非直交変換(ex.双直交変換)である場合
(II−i)各帯域の周波数係数に生じた誤差が、周波数逆変換で算出される画素値に寄与する度合い(いわゆる周波数変換ゲイン)が帯域ごとに異なるため、まずは帯域ごとに前記寄与度を考慮した正規化がなされる。前記正規化は、帯域ごとの係数の線形量子化でなされるのが典型(ex.寄与度の小さい帯域の係数を予め量子化して、誤差を与えておく)であり、これは形態としては量子化であるが、その意図するところは正規化である。
(II−ii)次に、人の視覚特性等を考慮して量子化(係数の量子化またはトランケーションまたは両者)を行う。
ただし、係数の量子化ができず、トランケーションのみを行える符号化においては、(II−i)における正規化を(II−ii)でのトランケーション量に含めた形で反映することになる。前記のように、「(ii)におけるビットプレーンn枚分の符号化省略や破棄は、(i)において係数を2のn乗で除算することと等価であり、(iii)における量子化は、S1×(2のn乗)で係数を除算するのと等価である」からである。
また、(II−i)における正規化ができる方式でも、線形量子化を2度行うのを避けるために、(II−i)における量子化と(II−ii)での量子化を一緒にあわせて行うのもの典型である。
尚カラー画像の符号化においては、周波数変換と同時に色変換を行う。本願で用いる色変換の典型例は、RGB信号を輝度・色差信号に変換するものであるが、周波数変換での議論と同様、色変換が直交変換でない場合には、該色変換のゲインを反映して、輝度・色差ごとの誤差の正規化が同時に行われる。
以上のように、本実施例での量子化は「周波数ゲインのための正規化のための量子化」または「輝度・色差変換ゲインの正規化のための量子化」を除く。つまり、正規化を除く視覚的量子化を指す。
また、変換符号化がサブバンド変換を用いる方式である場合、サブバンドごとの係数の視覚的な重要度を定義することができる。例えば、ウェーブレットによるサブバンド変換を用いるJPEG2000である場合、本願実施の際の視覚的量子化の量を表す指標として、Visual Weightという名称の量が存在する。Visual Weightは、サブバンド(帯域)ごとの視覚的な重要度を示したものであり、値が大きいほど重要度が大きいことを示す指標である。
Visual Weightは、人の視覚特性(視覚の感度、実験値)を、当該サブバンドの帯域区間において積分した値であるから(簡単にいえば、その周波数帯域における人の視覚の感度を数値化したもの)、ウェーブレット変換に固有の指標ではなく、如何なるサブバンド変換に対しても定義可能な値である。ただし、輝度、色差の両方に対してVisual Weightを規定したい場合には、輝度・色差空間を特定し、特定した色差空間における実験値をもとに当該色差成分に対する視覚感度を求め、積分する必要がある。
図20(A)〜(C)には、輝度信号Y、色差信号Cb、CrのVisual distance1000[dot]のHL(図15など参照)などのVisual Weightのデコンポジションレベルを示す。また、図21(A)〜(C)には、輝度信号Y、色差信号Cb、CrのVisual distance3000[dot]のHLなどのVisual Weightのデコンポジションレベルを示す。
ウェーブレット変換のサブバンドの帯域は、画像自体の帯域から算出されるものである。しかし、画像までのVisual distanceが近いほど高周波の誤差までが目に付き、Visual distanceが遠ければ低周波の誤差しか目に付かないことから、観察者の目にとってのサブバンドの帯域は、画像と観察者のVisual distanceの関数となる。このためVisual Weightは、Visual distanceごとに定められる。そして、Visual distanceが遠いほど、低周波よりも高周波の重要度が小さく、かつ輝度成分よりも色差成分の重要度が小さくなるように設定されている(例えば、図20、図21参照)。
JPEG2000において、このVisual Weightを反映して係数を線形量子化する場合には、量子化部10による量子化処理の除算の分母(量子化ステップ数)を
量子化ステップ数=(正規化のために除算に用いるサブバンドごとの値/ 当該サブバンドのVisual Weight)×n(nは、圧縮率等に応じてユーザが選択する定数) (6)
とするのが一般的である。よってVisual Weightが小さい程、すなわち視覚的な重要度が小さいサブバンドほど、大きく量子化されることになる。
そして、式(6)によって量子化ステップ数を算出する場合、本実施例における「周波数変換ゲインの正規化および色変換ゲインの正規化のための量子化を除いた」量子化の程度とは、量子化ステップ数や、サブビットプレーン数などを示す。
(1/当該サブバンドのVisual Weight)×n (7)
となる。以下、式(7)で算出される値を「実質的な量子化ステップ数」と呼ぶ。前景P'と背景Qとでnを共通にする場合には、「実質的な量子化ステップ数」はVisual Weightの逆数となる。
周波数変換部8の処理の説明について戻す。次に、周波数変換部8は、背景Rについて周波数変換(ウェーブレット変換)する。図22に、9×7ウェーブレット変換の周波数ゲインの平方根の一例を示す。
各周波数変換係数に生じた誤差の二乗和は、周波数逆変換時に図22に示された値についてゲイン倍され、さらに逆色変換時に図23に示すゲイン倍される。従って、公知の様に、周波数ごとの係数を「周波数変換ゲイン×色変換ゲイン」の平方根の逆数(図24に示す)で除算しておけば、各係数に生じた量子化誤差の影響を、周波数間かつコンポ−ネント(各輝度信号Y、色差信号Cb、Cr)間で均等にすることができる。
前述のように、本実施例では、[量子化部10において、周波数変換ゲインの正規化のための量子化を除く理由]で述べたように、図24のような正規化のための量子化を除くため、本実施例においては、前記式(7)(実質的な量子化ステップ数)によって量子化の程度を規定する。
以上より図25(A)(B)(C)は、それぞれ、Y信号、Cb信号、Cr信号についての前景P'のための実質的な量子化ステップ数の一例であり、各周波数・コンポ−ネントごとに全て64という値をとっている。これは式(7)において、Visual Weightを各周波数・コンポ−ネントについて1とし、かつn=64としたものである。図25(A)〜(C)では、前景P'の量子化ステップ数は、高周波から低周波まで全て同じである。
一方、図26の(A)(B)(C)は、それぞれ、本実施例における背景Rのための実質的な量子化ステップ数の一例である。これは式(7)において、Visual distance1000のVisual Weightを各周波数・コンポ−ネントについて適用し、かつn=64としたものである。図26(A)(B)(C)は、実質的な量子化ステップ数が、高周波HHの方は低周波よりも大きくなっている。
ここで、本実施形態1では、図25(前景P’の量子化ステップ)、図26(背景の量子化ステップ)に示すように、非絵柄部色画像(前景P’)の高周波成分HHの量子化の程度を、絵柄部画像(背景)の高周波数成分HHの量子化の程度よりも弱く(小さく)する。ここで、量子化の程度とは、例えば、量子化ステップ、サブビットプレーン数などを意味する。また、量子化部10は、周波数係数の量子化、または周波数係数の下位ビットの破棄、のうち少なくとも一方を行う。
上述のように、本実施例では、第2の手法(前景P'に符号量が最も小さい特定画像C(図4参照)を生成する手法)を用いている。特定画像Cは、色Sおよび色Tと極端に異なる色である場合が多い。従って、第1の問題として、前景P'の高周波成分を残さない場合には、色S、色Tと色Vとが混合してしまい不具合が生じてしまう。
そこで、本実施形態のように、非絵柄部色画像(前景P')の高周波成分HHの量子化の程度を弱くする(つまり、高周波成分を残す)ことで、色S、色Tと色Vとが混合するという不具合は生じないという効果を奏する。
また第2の問題として、MRCの前景P'においては、文字A1、A2の色である色S、色Tの再現性が重要な一方で、特定画像Cである色Vの再現性は、ほとんど問われないという事情がある。特に、マスクによって前景P'または背景Qの一方が選択されるような形態では、非文字画素Cの色Vの再現性は全く問われない。
従って、MRCの前景P'を量子化する場合、第1の手法、第2の手法に限らず、本来は特定画像Cに量子化誤差を集中させ、文字画素には誤差を生じさせないことが好ましい。
しかし、第1の手法による前景Pでは、上記「非文字画素に量子化誤差を集中させ、文字画素には誤差を生じさせない」制御が行いにくい。なぜなら第1の手法は、文字A1の色Sと、文字A2の色Tの間にグラデーション状にぼかして前景Pを作成する方法である。従って文字画素、非文字画素は、周波数的には同じ帯域(ほぼ低域)の周波数に属してしまう(正確な表現は、文字画素、非文字画素から算出される周波数は、同じ低域の帯域に属する、となろうが、ここで便宜的に上記のような表現を用いている)。
周波数変換を伴う符号化では、周波数係数の量子化を行うが、同じ帯域の周波数係数に対しては、ほぼ同じ程度の量子化を施すのが通常である。そして、量子化後の係数に、逆量子化と周波数逆変換を施して画素値にもどす場合、周波数係数に生じた量子化誤差は、その周波数係数の算出に用いられた画素値の誤差に反映されるため、同じ帯域に属する係数には、ほぼ同じ程度の誤差が生じることになる。
つまり、あえてエッジを生じさせない第1の手法では、エッジを生じさせないがゆえに、非文字画素に誤差を集中させることができない。
一方、第2の手法による前景P'においては、エッジに隣接する2画素、すなわち文字画素A1とそれに隣接する非文字画素(特定画像C)は高周波帯域に属する。しかし、それ以外の非文字画素は低周波帯域に属する。類似した色の文字画素同士が隣接する場合には、それらの文字画素も低周波帯域に属するが、通常、前景P'に占める文字画素の割合が少ないことを考えれば、低域に属する画素の殆どは非文字画素である。
つまり、第2の手法によれば、非文字画素の殆どを低周数を生じさせる画素にすることができ、かつ低周波を多めに量子化すれば、そうしない場合に比べて非文字画素に誤差を集中させることができるのである。
画像の符号化においては、低周波を多めに量子化することは通常行わない。何故なら、人間は低周波の誤差に敏感だからである。しかし、前景Pの生成に第2の手法を用いたMRC符号化という特殊な条件下においては、低周波こそ多めに量子化すべきであり、かつその量子化誤差は、再構成された状態(背景と前景が合成された状態)での画像においては、何ら観察者に見えることはない。
以上より、「前景は色」というレイヤ自体が持つ機能を考慮する場合でも、前景画像の作成方法(これはアプリケーションによって予め決まっていることが多い)をさらに考慮に入れて、この作成方法を前景の量子化に反映すべきであるということになる。
このようにして、背景R、前景Pについては、量子化処理を行う(ステップS18、ステップS24)。その後、符号化部12は背景R、前景Pを公知の技術で符号化する(ステップS20、ステップS26)。
また、符号化部12は、係数のエントロピー符号化(ビットプレーン単位でのMQ符号化)が、プリシンクト単位で、コードブロック毎かつビットプレーン順に成される。本願実施例においては、最上位ビットプレーンから、テーブルで予め規定された下位ビットプレーンまでをMQ符号化する。
また、符号化部12は、前記「最上位ビットプレーンから、量子化テーブルで予め規定された下位ビットプレーンまで」を必要な符号と見なすため、で括弧で記載した不要な符号は存在しない。これら「最上位ビットプレーンから、量子化テーブルで予め規定された下位ビットプレーンまで」の符号に対して、ヘッダをつけたものをパケットと呼ぶ。パケットヘッダには、当該パケットに含まれる符号に関する情報が含まれ、各パケットは独立に扱うことができる。いわばパケットは符号の単位である。
また、マスクQ、第2マスクVについては公知の技術であるMMR(Modified Modified READ)で符号化する(ステップS28)。また、第2背景WをJPMで符号化する(ステップS30)。そして、パケット生成部14が、全ての符号化を結合してパケットを生成する。そして、パケット生成部14は、パケットを並べて符号を形成する(図39、図40参照)。また、パケット生成部14は、サブバンド毎に上位ビットプレーンから(必要な)下位ビットプレーンまでをビットプレーン符号化してもよい。パケット生成部14は、必要な符号をまとめ、パケットを生成する。そして、パケット生成部14は、全てのプリンシクト(全てのコードブロック=全てのサブバンド)に関してパケットを並べて符号を生成する。
このように、本実施形態1では、非絵柄部色画像の高周波成分の量子化の程度を、絵柄部画像の高周波数成分の量子化の程度よりも弱くすることで、第2の手法を用いたとしても、復号化した場合に、特定画像が、文字画像(文字画素)に混ざらなくなる。
[実施形態2]
実施形態2では、DCレベルシフト部4内の輝度色差変換部が、絵柄部画像R、非絵柄部色画像P'を輝度・色差変換して、前記絵柄部画像の輝度Yおよび色差C、および非絵柄部色画像Pの輝度Yおよび色差Cを生成する。
通常符号化においては、輝度・色差変換を行い、輝度毎、色差毎に量子化を行う。通常の自然画においては、色よりも輝度に敏感な人間の視覚特性を反映して、
輝度の量子化の程度 << 色差の量子化の程度
とするのが一般的である。
しかし、輝度の量子化の程度 < 色差の量子化の程度
あるいは 輝度の量子化の程度 ≒ 色差の量子化の程度
のように、自然画像ではあっても、MRCの前景P'の輝度と色差の量子化の割合(色差の量子化の程度/輝度の量子化の程度)を、背景Rのそれとは変えることが望ましい。
従って、実施形態2では、非絵柄部色画像P’の、色差の量子化の程度/輝度の量子化の程度を、絵柄部画像の、色差の量子化の程度/輝度の量子化の程度よりも小さくする。このようにすることで、実施形態1と同様の効果を得ることができる。
また、図27の縦軸に、図25記載の前景P'の色差Cbの量子化のステップ数/輝度Yの量子化のステップ数(実線で示し、以下、「前景P'の色差Cbの比」という。)と、図26記載の背景Rの色差Cbの量子化のステップ数/輝度Yの量子化のステップ数(破線で示し、以下、「背景Rの色差Cbの比」という。)とを示す。破線、実線については以下も同様である。また、「色差の量子化の程度(量子化ステップ数)の輝度の量子化の程度(量子化ステップ数)に対する割合」を「色差Cb(またはCr)の量子化のステップ数/輝度Yの量子化のステップ数」と示す。
また、図28の縦軸に、図25記載の前景P'の色差Crの量子化のステップ数/輝度Yの量子化のステップ数(実線で示し、以下、「前景P'の色差Crの比」という。)と、図26記載の背景Rの色差Crの量子化のステップ数/輝度Yの量子化のステップ数(破線で示し、「以下、背景Rの色差Crの比」という。))とを示す。なお、図27、図28ともに横軸は、周波数帯である。該周波数帯において、2LLは、全ての比は最も低意周波数体であり、2HLと2LHでは同一の周波数帯であり、1HH最も高い周波数帯である。
このように、実施形態2では、非絵柄部色画像Rの、色差の量子化の程度/輝度の量子化の程度を、絵柄部画像の、色差の量子化の程度/輝度の量子化の程度よりも、(2LLを除き、)小さくする。
ここで、「2LLを除き」としたのは、2LLの実質的な量子化ステップ数は、輝度、色差ともに、1とすることが多いからである。つまり、大小関係の比較において、2LLは除外すべきケースが多いということである。
[実施形態3]
本実施形態3の符号化装置では、非絵柄部色画像P'(前景P')の輝度Yの高周波成分を最も量子化し、絵柄部画像の色差の高周波成分を最も量子化する。これにより、更に、符号量を少なく符号化できる。また、この実施形態3の符号化装置では、上記第1の手法、第2の手法のうちどちらを用いても良い。
まず、「非絵柄部色画像P'(前景P')の輝度Yの高周波成分を最も量子化する」ことについて、理由を説明する。非絵柄部色画像P'は、「色」を表す画像である。従って、非絵柄部色画像P'の色差を残すべく、輝度Yを最も量子化する。また、輝度Yの高周波成分を最も量子化することで、色差が多く残ることは、経験的に知られていることである。
また、「絵柄部画像の色差の高周波成分を最も量子化する」ことについて、理由を説明する。上述のように、人間は、色よりも輝度に敏感である。従って、絵柄部画像の色差の高周波成分を最も量子化する。
[具体例1]
実施形態1、2を実現するための具体例を説明する。具体例1として、図8に示す符号化装置に、重み付け部16を更に設ける。具体例1では、重み付け係数を用いる。この具体例1ではVisual Distanceを用いる。Visual Distanceについては後述する。
上述したウェーブレット変換のサブバンドの帯域は、画像自体の帯域から算出されるものである。しかし、画像までのVisual distanceが近いほど高周波の誤差までが目に付き、Visual distanceが遠ければ低周波の誤差しか目に付かないことから、観察者の目にとってのサブバンドの帯域は、画像と観察者のVisual distanceの関数(例えば、1次関数)となる。このため重み付け係数は、上述のVisual distanceごとに示されており、Visual distanceが遠いほど、低周波よりも高周波の重要度が小さく、かつ輝度成分よりも色差成分の重要度が小さくなるように設定されている。
また、本具体例1の周波数変換部8は、入力された信号に対して、周波数変換によりサブバンドごとに分割する。そして、重み付け部16は、サブバンドごとの前記量子化の程度に対して重み付け係数を算出し、該重み付け係数で重み付けを行う。重み付け係数の算出に際しては、非絵柄部色画像のVisual Distance<絵柄部画像のVisual Distanceとする。重み付け係数の算出については、[具体例2]で説明する。
具体的な数値を用いて、具体例1を説明する。図29に、変形例1の非絵柄部色画像P'の実質的な量子化ステップ数を示す。また、図29に示す値は、これは上記式(7)において、Visual distance800のVisual Weightを各周波数・コンポ−ネントについて適用し、かつn=64としたものである。実施形態1で説明したとおり、図26、図29に示す値は、非絵柄部色画像の高周波成分の量子化ステップ数を、絵柄部画像の高周波数成分の量子化ステップ数よりも弱くしている。なお、図30に、輝度について、前景P'、背景Qの実質的な量子化ステップ数を比較したものを示す。なお、図30では、背景Qを破線で示し、前景Pを実線で示す。
同様に、図27、図30、に示した前景P'、背景Qの実質的な量子化ステップ数を、周波数毎に、色差Cb/輝度Y、色差Cr/輝度Yの比として表したものが、図31、32である。実施形態2で説明したように、図31から明らかなように、「色差の実質的な量子化ステップ数/輝度の実質的な量子化ステップ数」は、(2LLを除き)前景P'の方が背景Qより小さい。また、図32においても、1HHを除いて「色差の実質的な量子化ステップ数/輝度の実質的な量子化ステップ数」は、(LLを除き)前景P'の方が背景Qより小さい。図32においては、前記「1HHを除いて」と記載したが、全ての周波数で比較すれば明らかなように、平均的には「色差の実質的な量子化ステップ数/輝度の実質的な量子化ステップ数」は、(LLを除き)前景2の方が前景1より小さい(実施形態2で説明)。
また、図26のVisual distanceは1000、図29のVisual distanceは、800である。従って、本変形例1の値である。
[具体例2]
この具体例2では、実施形態1、2を実現するために、VisualWeightを用いた具体例2を説明する。VisualWeight、および具体例1で説明したVisual Distanceについて説明する。
<1>Contrast Sensitivity Function(CSF)とその式
Visual Weightの算出に先立ち、まずContrast Sensitivity Function(CSF)とその式について説明する。後述するが、Visual Weightは、所定帯域におけるCSFの積分値として求められるからである。CSFとは、所定Visual distanceにおいて所定空間周波数のラインペア(縞)を観察した場合に、観察者が判別できる濃淡の差/和(=コントラスト)の逆数を示したものであり、実験で求められるものである。そして、一般的に、人間は高周波ほどコントラストを判別しにくい。
コントラストを「原画と圧縮伸張後の画像の差」と考えた場合、CSFは「各周波数で、原画と圧縮後の画像の濃淡差がこれ以下なら判別できない」という限界を示したものである。そして、ウェーブレット係数が原画像のコントラストを概ね反映することから、CSFは「各周波数(=各サブバンド)で、原画と圧縮後の画像のウェーブレット係数の差がこれ以下なら、その係数が反映する原画と伸張後の画像の差も判別できない」という限界を示す指標と解釈されている。したがって、ウェーブレット係数を「CSFの逆数の2倍以下」で量子化すれば、各係数に生じる量子化誤差はCSFの逆数以下になるので、画質劣化が認識されないはず、というのが一般的である。
<2>VisualWeightの算出方法について、
CSFは「各周波数におけるウェーブレット係数の許容量子化誤差量」であるため、例えば垂直方向に1回デコンポジションして得られる1Hサブバンドの許容量子化量を考えるとする。1Hサブバンドは、ハイパスのウェーブレットフィルタが通過させた、ある周波数以上の周波数を広く含むが、どの周波数でのCSFの値を採用すればいいかに関しては、簡易に以下のように考える。
まず、原画像の解像度がd [dpi]で、これを距離v [inch]から観察した場合の空間周波数fの近似式は、
f = v・d・tan(π/360) (8)
であり、これが原画像が含みうる最大の周波数である。
ここで上記式(8)の右辺中のv・dがVisual Distance(日本語だと、Visual distance)である。Visual Distanceは、本来は被験者の実際のVisual distanceから算出されるもので、後述の通り「そのVisual distanceにおいて通常の自然画像を観察した場合に、最も画質がよく感じられる量子化パラメータを算出するため」に使用される。
ただし、Visual Distanceとして実際のVisual distance以外の値を用いると、「そのVisual distanceではない距離において通常の自然画像を観察した場合に、最も画質がよく感じられる量子化パラメータ」や「そのVisual distanceにおいて通常の自然画像ではない画像(ex.MRCの前景)を観察した場合に、最も画質がよく感じられる量子化パラメータ」を得ることが可能となる。本願では、後者のパラメータを算出するために、Visual Distanceとして実際のVisual distance以外の値を用いることがある。
さて、先の通り、原画像が含みうる最大の空間周波数fmaxは、
f max= v・d・tan(π/360) (9)
であり、通常のウェーブレット変換では1回のデコンポジション毎に1/2にサブサンプリングされるため、デコンポジションレベル毎に空間周波数の最大値は半分になる。
そこで、ウェーブレットフィルタを理想的なハイパスフィルタおよびローパスフィルタであると見なし、0≦f≦fmaxの帯域が、1回のデコンポジションで0≦f<fmax/2とfmax/2≦f≦fmaxに二分されると仮定する。つまり、1H係数の帯域はfmax/2≦f≦fmax、1L係数の帯域は0≦f<fmax/2と見なす。
よって、1H係数のcsfとしては、帯域fmax/2≦f≦fmaxにおけるCSFの平均値を用い、1L係数のCSFとしては、帯域0≦f<fmax/2におけるCSFの平均値を用いる。そして、シーケンシャルに連結した線形フィルタの特性が個々のフィルタの特性の積で表わされることを根拠に、1LH係数のCSFとしては、帯域fmax/2≦f≦fmaxにおける平均値と、帯域0≦f<fmax/2における平均値の積を用いる。
ここで平均値とは、各帯域内におけるCSFの積分を、積分区間の幅で割ったものである。
よって、各サブバンドに対して適用すべきCSFの値は、次式で算出され、これがJPEG2000においてVisual Weight(あるいはCSFweight)と呼ばれるものである。
hはhorizontal、vはverticalでWhは水平方向の区間の積分, Wvは垂直方向の区間の積分である。またW(f) は、最大値を1に正規化したCSFであり、Y,Cb,Crの各コンポ−ネント毎に1に正規化したものを用いる左辺のwは、VisualWeightを示す。
そして、非絵柄部色画像に対しては、VisualWeightを適用せず、前記絵柄部画像に対しては、前記絵柄部画像に対しては、VisualWeightを適用する。このように、VisualWeightを用いることで実施形態1、2は実現される。
[変形例1]
変形例1について説明する。図9中のステップS16、ステップS22において、背景R、前景P'のウェーブレット変換を9*7フィルタを用いて、行う場合を説明する。この場合には、図24と図26に示す値を用いて、上記式(7)によって、正規化を含めた量子化ステップ数を算出し、周波数係数の量子化を行う。ただし本変形例2の場合は、量子化後の係数の全ビットプレーンを符号化するのではなく、図33に示した数の下位サブビットプレーンの符号化を行わないようにする。ここで図33中のtは任意の整数であり、tの大小によって、符号量自体を選択することができる。
上述したように、量子化後の係数は(ビットプレーン1枚あたりの)数学的な誤差が正規化され、かつ視覚的な重みも反映されたものであるから、全ての周波数において、同じ数の枚数だけのサブビットプレーンの符号を省略すれば、バランスがとれた主観画質が得られる。ただし本例においては、あくまでLLのサブビットプレーンは全て符号化することにする。
[変形例2]
次に変形例2について説明する。変形例2では、背景Rのウェーブレット変換を5*3フィルタを用いて、行う場合を説明する。下位ビットプレーンの符号化の省略によって量子化を行う例である。
図34は、5*3フィルタを用いて、ウェーブレット変換の周波数ゲインの平方根である。また、図35は、変形例2における、可逆色変換(RCT)のゲインの平方根である。上述したとおり、周波数ごとの係数を「周波数変換ゲイン×色変換ゲイン」の平方根の逆数(図36に示す)で除算しておけば、各係数に生じた量子化誤差の影響を、周波数間かつコンポ−ネント間で均等にすることができるが、本例では線形量子化を用いずに、下位ビットプレーンの符号化の省略によって量子化を行う。つまり、式(7)を用いて、図36の定数倍の値に、さらにVisual Weightを反映し、これを2のべき乗に変換した場合の指数(ただし整数に近似した値)として、符号化を省略するビットプレーン数を算出する。
以上より図37は、変形例2における、前景P'のため符号化しないビットプレーン数である。これは式(6)において、Visual Weightを各周波数・コンポ−ネントについて1とし(=Visual Weightを適用せずに)、かつn=64として、2のべき乗に変換した場合の指数として算出したものである。
一方、図38は、本変形例3における背景Qのための実質的な量子化ステップ数である。これは式(6)において、Visual distance1000のVisual Weightを各周波数・コンポ−ネントについて適用し、かつn=64として、2のべき乗に変換した場合の指数として算出したものである。尚、RCT用のVisual Weightは規定されていないため、本実施例ではICT用のものを流用している。
尚、JPMにおける、背景に対する各レイアウトオブジェクトの配置や大きさの情報であるが、図39の様に、レイアウトオブジェクトのIDや重ね順、縦横の画素数、背景に対する配置上のオフセットは、Layout Object Header Box に記載する。
また、各レイアウトオブジェクトを構成する前景、背景の配置や大きさの情報であるが、図40の様に、背景に対する配置上のオフセットは、Object Header Box に記載する。各オブジェクトの画素数は、各オブジェクトの符号中に記載する。
また、以上の実施例ではファイルフォーマットとしてJPMを用いたが、MRCタイプであれば何でも良く、MRCタイプのPDFもその範疇である。
また以上の実施例では、周波数変換にウェーブレット変換を用いたが、これに限定されるものではなく、離散コサイン変換に代表される他の周波数変換の適用が可能なことは明らかである。また、本願請求項における「高周波成分」とは、最も周波数の高い帯域(の係数)だけを指す場合と、少なくとも最も周波数の高い帯域(の係数)を含み最も低域の帯域(の係数)は含まない場合、の2通りが考えられる。
[プログラム]
図41に、本発明による状態通知装置の主要構成を示すハードウェア構成図である。状態通知装置は、主要な構成として、CPU101、ROM(Read Only Memory)202、RAM(Random Access Memory)102、補助記憶部204、外部記憶装置I/F部205、入力部206、表示部207、及び通信装置208を含む構成である。
CPU201は、マイクロプロセッサ及びその周辺回路から構成され、状態通知装置全体を制御する回路である。また、ROM202は、CPU2で実行される所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を格納するメモリであり、RAM203は、CPU201がROM202に格納された所定の制御プログラム(ソフトウェア部品)を実行して各種の制御を行うときの作業エリア(ワーク領域)として使用するメモリである。
補助記憶部204は、汎用のOS(Operating System)、本発明によるプロジェクト管理プログラム、タスク情報などのプロジェクトに関する情報を含む各種情報を格納する装置であり、不揮発性の記憶装置であるHDD(Hard Disk Drive)などが用いられる。なお、上記各種情報は、補助記憶装置204以外にも、CD−ROM(Compact Disk - ROM)やDVD(Digital Versatile Disk)などの記憶媒体やその他のメディアを記憶されてもよく、これらの記憶媒体に格納された各種情報は、記憶媒体読取装置205などのドライブ装置を介して読み取ることが可能である。よって、必要に応じて記録媒体515を記憶媒体読取装置205にセットすることで、各種情報が得られる。
入力装置206は、ユーザが各種入力操作を行うための装置である。入力装置206は、マウス、キーボード、表示装置207の表示画面上に重畳するように設けられたタッチパネルスイッチなどを含む。
表示部20は、プロジェクト管理に係る各種データを表示画面に表示する装置である。例えば、LCD(Liquid Crystal Display)、CRT(Cathode Ray Tube)などから構成される。
2・・・分解部
4・・・DCレベルシフト部
8・・・周波数変換部
10・・・量子化部
12・・・符号化部
14・・・パケット生成部
H11−177977号公報 2007−005844号公報

Claims (8)

  1. 原画像から、該原画像の絵柄が表示される絵柄部画像と、該原画像の非絵柄の色画像および該非絵柄の色画像以外の位置に占める特定画像が表示される非絵柄部色画像と、前記非絵柄の形状が表示されるマスク画像と、を生成する生成部と、
    前記絵柄部画像および前記非絵柄部色画像を周波数変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部により得られた前記絵柄部画像の周波数係数および前記非絵柄部色画像の周波数係数を量子化する量子化部と、
    前記量子化された前記絵柄部画像の周波数係数および前記非絵柄部色画像の周波数係数を符号化する符号化部とを、有し、
    前記量子化は、周波数ゲインのための正規化のための量子化を除き、
    前記非絵柄部色画像の高周波帯域の周波数係数の量子化ステップ数を、前記絵柄部画像の高周波帯域の周波数係数の量子化ステップ数よりも小さくすることを特徴とする符号化装置。
  2. 原画像から、該原画像の絵柄が表示される絵柄部画像と、該原画像の非絵柄の色画像および該非絵柄の色画像以外の位置に占める特定画像が表示される非絵柄部色画像と、前記非絵柄の形状が表示されるマスク画像と、を生成する生成部と、
    前記絵柄部画像、前記非絵柄部色画像を輝度・色差変換して、前記絵柄部画像の輝度および色差、並びに、前記非絵柄部色画像の輝度および色差を生成する輝度・色差変換部と、
    前記絵柄部画像の輝度および色差、並びに、前記非絵柄部色画像の輝度および色差を周波数変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部により得られた前記絵柄部画像の輝度および色差の周波数係数並びに、前記非絵柄部色画像の輝度および色差の周波数係数を量子化する量子化部と、
    前記量子化された絵柄部画像の輝度および色差の周波数係数並びに、前記量子化された非絵柄部色画像の輝度および色差の周波数係数を符号化する符号化部と、を有し、
    前記量子化は、周波数ゲインのための正規化のための量子化および輝度・色差変換ゲインの正規化のための量子化を除き、
    前記非絵柄部色画像の、色差の量子化ステップ数/輝度の量子化ステップ数を、前記絵柄部画像の、色差の量子化ステップ数/輝度の量子化ステップ数よりも小さくすることを特徴とする符号化装置。
  3. 原画像から、該原画像の絵柄が表示される絵柄部画像と、該原画像の非絵柄の色画像が表示される非絵柄部色画像と、前記非絵柄の形状が表示されるマスク画像と、を生成する生成部と、
    前記絵柄部画像、前記非絵柄部色画像を輝度・色差変換して、前記絵柄部画像の輝度および色差、並びに、前記非絵柄部色画像の輝度および色差を生成する輝度・色差変換部と、
    前記絵柄部画像の輝度および色差、並びに、前記非絵柄部色画像の輝度および色差を周波数変換する周波数変換部と、
    前記周波数変換部により得られた周波数変換後の前記絵柄部画像の輝度および色差の周波数係数並びに、前記非絵柄部色画像の輝度および色差の周波数係数を量子化する量子化部と、
    前記量子化された絵柄部画像の輝度および色差の周波数係数並びに、前記非絵柄部色画像の輝度および色差の周波数係数を符号化する符号化部と、を有し、
    前記量子化は、周波数ゲインのための正規化のための量子化および輝度・色差変換ゲインの正規化のための量子化を除き、
    前記非絵柄部色画像の輝度の高周波帯域の周波数係数を最も量子化し、前記絵柄部画像の色差の高周波帯域の周波数係数を最も量子化することを特徴とする符号化装置。
  4. 前記量子化部は、周波数係数の下位ビットの破棄を行うことを特徴とする請求項1〜3何れかに記載の符号化装置。
  5. 前記周波数変換部は、周波数変換によりサブバンドごとに分割し、
    前記サブバンドごとの前記量子化に対する重み付け係数を算出し、該重み付け係数で重み付けを行う重み付け部を有し、
    前記重み付け部は、重み付け係数の算出に際して、前記非絵柄部色画像のVisual Distance<前記絵柄部画像のVisual Distanceとすることを特徴とする請求項1〜4何れかに記載の符号化装置。
  6. 前記符号化部は、JPEG2000方式を採用しており、
    前記非絵柄部色画像に対しては、VisualWeightを適用せず、前記絵柄部画像に対しては、VisualWeightを適用することを特徴とする請求項1〜5何れかに記載の符号化装置。
  7. コンピュータを請求項1〜6何れかに記載の符号化装置として機能させるためのプログラム。
  8. 請求項7記載のプログラムを記録したコンピュータ読み取り可能な記録媒体。
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