JP5338803B2 - 電力変換装置 - Google Patents
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Description
正極バスバー95と負極バスバー96は金属板からなり、板厚方向へ所定間隔をおいて対向配置されている。これら正極バスバー95と負極バスバー96とは、絶縁樹脂97によって固定されている。この絶縁樹脂97は、図示しない金属製の収納ケースに接続されている。
上記パワー端子が接続される複数のバスバーとを備え、
複数の上記パワー端子には、直流電源の正極に電気的に接続される上記パワー端子である正極パワー端子と、上記直流電源の負極に電気的に接続される上記パワー端子である負極パワー端子と、交流負荷に電気的に接続される上記パワー端子である交流パワー端子とがあり、
上記複数のバスバーには、上記正極パワー端子に接続した正極バスバーと、上記負極パワー端子に接続した負極バスバーと、上記交流パワー端子に接続した複数の交流バスバーとがあり、
上記正極バスバーと上記負極バスバーとからなる直流バスバー群と、上記複数の交流バスバーからなる交流バスバー群とのうち、いずれか一方のバスバー群は絶縁樹脂で一部が封止されており、他方のバスバー群は上記絶縁樹脂で封止されておらず、
上記一方のバスバー群を封止する上記絶縁樹脂には台座が形成され、該台座の座面に上記他方のバスバー群を載置してあり、
上記一方のバスバー群は上記交流バスバー群であり、上記他方のバスバー群は上記直流バスバー群であり、
上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、板厚方向へ貫通した貫通孔を有し、上記絶縁樹脂には上記台座の上記座面に開口した複数のナットが上記貫通孔に対応する位置にインサートされており、ボルトを上記貫通孔に挿入すると共に上記ナットに螺合させることにより、上記他方のバスバー群を上記絶縁樹脂に固定してあることを特徴とする電力変換装置にある(請求項1)。
このようにすると、直流バスバー群と交流バスバー群のうち、一方のバスバー群のみ絶縁樹脂で封止すればよく、他方のバスバー群は絶縁樹脂で封止しなくてすむ。そのため、絶縁樹脂の使用量、樹脂成形型数、成形工程を減らすことができ、製造コストを下げることが可能となる。
本発明において、上記一方のバスバー群は上記交流バスバー群であり、上記他方のバスバー群は上記直流バスバー群である。
そのため、電力変換装置を製造しやすくなる。すなわち、正極バスバーまたは負極バスバーは複数のパワー端子に共通して接続するため、金属板の側部にパワー端子接続用のスリットを設けた簡単な形状にする場合が多いのに対し、交流バスバーは個々のパワー端子に個別に接続するため複雑な形状になる場合が多い。この複雑な形状の交流バスバーからなる交流バスバー群を絶縁樹脂で封止し、一個の部品にすれば、取り扱いが簡単になる。そのため、電力変換装置を製造する際に交流バスバー群の組付性を向上させることができる。
したがって、ボルトとナットを用いることにより、他方のバスバー群を絶縁樹脂にしっかりと固定することができる。そのため、車両等に搭載される場合等、振動が発生しやすい環境で電力変換装置を使用する場合でも、他方のバスバー群(直流バスバー)とパワー端子との接続部に、振動によるストレスが加わりにくくなる。例えば、パワー端子と直流バスバーとを互いに溶接した構成において、その溶接部に振動によるストレスが加わることを抑制することができ、溶接部にクラック等が発生することを抑制することができる。そのため、電力変換装置の信頼性を向上できる。
この場合には、正極バスバー及び負極バスバーを、ボルトとナットを使ってそれぞれ複数箇所で絶縁樹脂に固定できるため、これら正極バスバー及び負極バスバーの耐振性を高めることができる。そのため、直流バスバーとパワー端子との接続部に振動ストレスがより加わりにくくなり、電力変換装置の信頼性をより向上できる。
このようにすると、ボルトとナットとによって上記バスバーを挟持した状態で上記台座にバスバーを締結固定することができるため、ボルトが緩みにくくなる。すなわち、仮にナット端面が、絶縁樹脂の台座の座面から突出していなかったとすると、直流バスバーとナットとの間に隙間ができてしまい、振動を受けた場合等にボルトが緩みやすくなる。しかしながら上述のように、絶縁樹脂の台座の座面からナット端面が突出し、ナット端面にバスバーに当接して、直流バスバーとナット端面との間の隙間を無くすことにより、ボルトとナットとの間にバスバーを挟持した状態で固定することができる。そのため、ボルトを強固に締結することが可能となり、ボルトが緩みにくくなる。
この場合には、電圧検出用ワイヤーを固定するためのボルト及びナットと、正極バスバーを絶縁樹脂に固定するためのボルト及びナットとを兼用することができる。そのため、電圧検出用ワイヤーを固定するためのボルト及びナットを別途設ける必要がなくなり、ボルト及びナットの使用数を減らすことができる。そのため、電力変換装置の製造コストを低減できる。
この場合には、同一形状のバスバーを正極バスバーにも負極バスバーにも使用できるため、使用する部品の種類を減らすことができる。そのため、コストを低減することができると共に、組み付け工程の容易化を図ることができる。
このようにすると、他方のバスバー群を台座に載置する際に、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。そのため、電力変換装置を製造する作業者の負担を減らすことができる。
この場合には、正極バスバー又は負極バスバーをパワー端子に接続する工程を容易に行うことができる。すなわち、上述のように、積層方向に隣り合う複数の直流用端子接続部の間の間隔を広くすれば、直流バスバーを精確に位置合わせしなくても、積層方向に隣り合うパワー端子の間に直流用端子接続部を容易に入れ、直流バスバーを台座に載置することができる。そして、台座に載置した後で、直流バスバーを台座上で動かし、上記係合部に上記被係合部を係合させて、位置合わせ作業を行うことができる。それゆえ、正極バスバー及び負極バスバーを絶縁樹脂に容易に組み付けることができる。
このように、直流バスバーを台座に載置した後で位置合わせできるため、被係合部を穴形状としても、該被係合部に係止部を嵌入させる作業も困難でなくなる。これにより、穴形状の被係合部を用いることが可能となり、その結果、被係合部を各直流バスバーごとに2個ずつとすることができる。そのため、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。
このようにすると、他方のバスバー群を台座に載置する工程を容易に行うことが可能になる。すなわち、上記構成を使って他方のバスバー群を載置する際には、作業者は、全ての位置合わせ部を一度に係合させるのではなく、余裕小位置合わせ部を先ず係合させる。これにより、他方のバスバー群の、台座に対する位置合わせを精確に行うことができる。また、余裕大位置合わせ部は係合部と被係合部のクリアランスが相対的に大きいため、一旦、余裕小位置合わせ部を係合させてしまえば、係合していない余裕大位置合わせ部は、容易に係合させることができる。
さらに、上記構成にすれば、バスバー又は台座が熱膨張した場合であっても、余裕大位置合わせ部において熱膨張差を吸収できるため、係合部と被係合部との間に無理な応力が生じることを防ぐことができる。
本発明の実施例にかかる電力変換装置につき、図1〜図8を用いて説明する。
図2に示すごとく、本例の電力変換装置1は、電力変換回路を構成するスイッチング素子20(図8参照)を内蔵した本体部21を有し、該スイッチング素子20に導通するパワー端子3が本体部21から突出した複数の半導体モジュール2を備える。
また、図1に示すごとく、電力変換装置1は、パワー端子3が接続される複数のバスバー4を備える。
図2に示すごとく、複数のパワー端子3には、直流電源の正極に電気的に接続されるパワー端子3である正極パワー端子30と、直流電源の負極に電気的に接続されるパワー端子3である負極パワー端子31と、交流負荷に電気的に接続されるパワー端子3である交流パワー端子32とがある。
また、図1に示すごとく、複数のバスバー4には、正極パワー端子30に接続した正極バスバー40と、負極パワー端子31に接続した負極バスバー41と、交流パワー端子32に接続した複数の交流バスバー42とがある。
そして、一方のバスバー群である交流バスバー群51を封止する絶縁樹脂6には台座60が形成され、この台座60に他方のバスバー群である直流バスバー群50が載置されている。
以下、詳説する。
また、個々の半導体モジュール2は、図示しない制御回路基板と接続する制御端子23を備える。制御回路基板から送信される制御信号によって、スイッチング素子の動作を制御している。
封止部601は、第1部分425a、第2部分425b、第3部分425c、第4部分425dの間の屈曲部をすべて覆うように中間部425を封止している。封止部601は、図1に示すごとく、Z方向に突出した突出部610を備える。この突出部610内に、第3部分425cが封止されている。
他方の台座60bの各座面65における一対の係合部70は、Y方向に平行に並んで配置されており、一方の台座60aの各座面65における一対の係合部70は、X方向にオフセット配置されている。
正極バスバー40はZ方向から見た面積が、負極バスバー41よりも大きい。正極バスバー40は、一方の余裕小位置合わせ部7aと余裕大位置合わせ部7bとの間から、繋ぎ部602側へ向かうと共に繋ぎ部602を超す位置まで延設されている。そして、正極バスバー40は、X方向から見た形状がクランク形状となるように、積層体100側へ屈曲している。この延設側の端部に、後述するスリット部400が形成されている。
かかる形状を有する正極バスバー40は、繋ぎ部602(図3参照)を、パワー端子3の突出側から覆っている。
そして図7に示すごとく、この一方の側部401に形成された位置合わせ部7a,7bを中心にして負極バスバー41を回転することにより、他方の側部402を台座60に接近させる。そして、この他方の側部402に形成された2箇所の被係合部71bを台座60の係合部70bに係合させる。
また、この電力変換回路1は車両に搭載されている。スイッチング素子20のスイッチング動作によって直流電源12の電力を交流に変換し、三相交流モータ13を駆動して、車両を走行させる。
本例の電力変換装置1は、図3、図4に示すごとく、交流バスバー群51を絶縁樹脂6で封止し、その絶縁樹脂6で台座60を形成するとともに、絶縁樹脂6で封止されていない直流バスバー群50をこの台座60に載置した。
このようにすると、交流バスバー群51のみ絶縁樹脂6で封止すればよく、直流バスバー群50は絶縁樹脂6で封止しなくてすむ。そのため、絶縁樹脂6の使用量、樹脂成形型数、成形工程を減らすことができ、製造コストを下げることが可能となる。
このようにすると、電力変換装置1を製造しやすくなる。すなわち、正極バスバー40または負極バスバー41は複数のパワー端子3に共通して接続するため、金属板の側部にパワー端子3接続用のスリットを設けた簡単な形状にする場合が多いのに対し、交流バスバー42は個々のパワー端子3に個別に接続するため複雑な形状になる場合が多い。この複雑な形状の交流バスバー42からなる交流バスバー群51を絶縁樹脂6で封止し、一個の部品にすれば、取り扱いが簡単になる。そのため、電力変換装置1を製造する際に交流バスバー群51の組付性を向上させることができる。
このようにすると、図6、図7に示すごとく、正極バスバー40および負極バスバー41を台座60に載置する際に、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。そのため、電力変換装置1を製造する作業者の負担を減らすことができる。
このようにすると、図6、図7に示すごとく、直流バスバー群50を台座60に載置する工程を容易に行うことが可能になる。すなわち、上述したように、負極バスバー41を台座60に載置する際には、作業者は、全ての位置合わせ部7を一度に係合させるのではなく、余裕小位置合わせ部7aを先ず係合させる。これにより、負極バスバー41を台座に対して精確に位置合わせすることができる。また、余裕大位置合わせ部7bは係合部70bと被係合部71bのクリアランスが相対的に大きいため、一旦、余裕小位置合わせ部7aを係合させてしまえば、負極バスバー41の他方の側部402に形成されている被係合部71bは、係合部70bに容易に係合させることができる。
本例は、図11〜図14、図16に示すごとく、ボルト85及びナット86を用いて、直流バスバー群50を絶縁樹脂6に固定した例である。図12、図16に示すごとく、本例では、他方のバスバー群としての直流バスバー群50を構成する正極バスバー40及び負極バスバー41は、板厚方向へ貫通した貫通孔87を有する。また、図11に示すごとく、絶縁樹脂6には、台座60に開口した複数のナット86が、貫通孔87に対応する位置にインサートされている。そして、ボルト85を貫通孔87に挿入すると共にナット86に螺合させることにより、他方のバスバー群(直流バスバー群50)を絶縁樹脂6に固定してある。
係合部70には、一方の台座60aの負極座面65bに形成された第1係合部70aと、他方の台座60bの負極座面65bに形成された第2係合部70bと、一方の台座60aの正極座面65aに形成された第3係合部70cと、他方の台座60bの正極座面65aに形成された第4係合部70dとがある。これら第1係合部70aと、第2係合部70bと、第3係合部70cと、第4係合部70dとは、長辺がX方向に平行な長方形の頂点を占める位置に、それぞれ設けられている。
なお、上記主面492a,491aとは、直流用端子接続部492または平板状部分491の外形を構成する複数の面のうち、最も面積が大きい面を意味する。
円柱形状の係合部70を嵌入させている。
このとき、正極バスバー40は、絶縁樹脂6の台座60の座面65には直接接触せず、該座面65よりも突出したナット86のナット端面860に当接する。
次いで、正極バスバー40の第2貫通孔87bと第3貫通孔87cとにそれぞれボルト85を挿入し、ナット86に螺合することにより、各貫通孔87の周囲において、ボルト85とナット86との間に正極バスバー40を挟持して締結した状態とし、正極バスバー40を絶縁樹脂6に固定する。この際、第2貫通孔87bに挿入したボルト85を使って、電圧検出用ワイヤー11の一端を、正極バスバー40と共締めする。
その他は、実施例1と同様である。
本例では、図12に示すごとく、他方のバスバー群(直流バスバー群50)に形成した貫通孔87にボルト85を挿入し、絶縁樹脂6にインサートしたナット86に螺合することにより、直流バスバー群50を絶縁樹脂6に固定した。
このようにすると、ボルト85とナット86を用いることにより、直流バスバー49を絶縁樹脂6にしっかりと固定することができる。そのため、車両等に搭載される場合等、振動が発生しやすい環境で電力変換装置1を使用する場合でも、直流バスバー49とパワー端子3との接続部に、振動によるストレスが加わりにくくなる。例えば、パワー端子3と直流バスバー49とを互いに溶接した構成において、その溶接部に振動によるストレスが加わることを抑制することができ、溶接部にクラック等が発生することを抑制することができる。そのため、電力変換装置1の信頼性を向上できる。
このようにすると、ボルト85とナット86とによって直流バスバー49を挟持した状態で台座60に直流バスバー49を締結固定することができるため、ボルト85が緩みにくくなる。すなわち、仮に図20に示すごとく、ナット端面860が、絶縁樹脂6の台座60の座面65から突出していなかったとすると、直流バスバー49が座面65に密着し、直流バスバー49とナット端面860との間に隙間d2ができてしまう。そのため、振動を受けた場合等にボルト85が緩みやすくなる。しかしながら図16に示すごとく、台座60の座面65からナット端面860が突出して、直流バスバー49とナット端面860との間の隙間を無くすことにより、ボルト85とナット86との間に直流バスバー49を挟持した状態で固定することができる。そのため、ボルト85を強固に締結することが可能になり、ボルト85が緩みにくくなる。
このようにすると、電圧検出用ワイヤー11を固定するためのボルト及びナットと、正極バスバー40を絶縁樹脂6に固定するためのボルト85及びナット86とを兼用することができる。そのため、電圧検出用ワイヤー11を固定するためのボルト及びナットを別途設ける必要がなくなり、ボルト及びナットの使用数を減らすことができる。そのため、電力変換装置1の製造コストを低減できる。
このようにすると、同一形状の直流バスバー49を正極バスバー40にも負極バスバー41にも使用できるため、使用する部品の種類を減らすことができる。そのため、コストを低減することができると共に、組み付け工程の容易化を図ることができる。
この場合には、正極バスバー40又は負極バスバー41をパワー端子3に接続する工程を容易に行うことができる。すなわち、上述のように、X方向に隣り合う複数の直流用端子接続部492の間の間隔Dを大きくすれば、直流バスバー49を精確に位置合わせしなくても、X方向に隣り合うパワー端子3の間に直流用端子接続部492を容易に入れ、直流バスバー49を台座60に載置することができる。そして、台座60に載置した後で、直流バスバー49を台座60上で動かし、係合部70に被係合部71を係合させて、位置合わせ作業を行うことができる。それゆえ、正極バスバー40及び負極バスバー41を絶縁樹脂に容易に組み付けることができる。
このように、直流バスバー49を台座60に載置した後で位置合わせできるため、被係合部71を穴形状としても、被係合部71に係合部70を嵌入させる作業も困難でなくなる。これにより、穴形状の被係合部71を用いることが可能となり、その結果、被係合部71を各直流バスバー49ごとに2個ずつとすることができる。そのため、位置合わせ作業を容易に行うことが可能になる。
その他、実施例1と同様の作用効果を備える。
本例は、バスバー4の構成を変更した例である。図18に示すごとく、本例では、正極バスバー40と負極バスバー41とからなる直流バスバー群50の一部を絶縁樹脂6で封止し、この絶縁樹脂6によって台座60を形成し、絶縁樹脂6で封止していない交流バスバー群51を台座60に載置して固定した。
その他、実施例1と同様の構成を備える。
本例では、直流バスバー群50の一部のみ絶縁樹脂6で封止すればよく、交流バスバー群51は絶縁樹脂6で封止する必要がない。そのため、絶縁樹脂6の使用量を少なくすることが可能である。また、絶縁樹脂6からなる台座60に交流バスバー群51を載置することができるため、バスバー群5の位置関係のバリエーションが増え、設計自由度を高めることができる。
その他、実施例1と同様の作用効果を奏する。
2 半導体モジュール
3 パワー端子
30 正極パワー端子
31 負極パワー端子
32 交流パワー端子
4 バスバー
40 正極バスバー
41 負極バスバー
42 交流バスバー
50 直流バスバー群
51 交流バスバー群
6 絶縁樹脂
60 台座
Claims (8)
- 電力変換回路を構成するスイッチング素子を内蔵した本体部を有し、該スイッチング素子に導通するパワー端子が上記本体部から突出した複数の半導体モジュールと、
上記パワー端子が接続される複数のバスバーとを備え、
複数の上記パワー端子には、直流電源の正極に電気的に接続される上記パワー端子である正極パワー端子と、上記直流電源の負極に電気的に接続される上記パワー端子である負極パワー端子と、交流負荷に電気的に接続される上記パワー端子である交流パワー端子とがあり、
上記複数のバスバーには、上記正極パワー端子に接続した正極バスバーと、上記負極パワー端子に接続した負極バスバーと、上記交流パワー端子に接続した複数の交流バスバーとがあり、
上記正極バスバーと上記負極バスバーとからなる直流バスバー群と、上記複数の交流バスバーからなる交流バスバー群とのうち、いずれか一方のバスバー群は絶縁樹脂で一部が封止されており、他方のバスバー群は上記絶縁樹脂で封止されておらず、
上記一方のバスバー群を封止する上記絶縁樹脂には台座が形成され、該台座の座面に上記他方のバスバー群を載置してあり、
上記一方のバスバー群は上記交流バスバー群であり、上記他方のバスバー群は上記直流バスバー群であり、
上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、板厚方向へ貫通した貫通孔を有し、上記絶縁樹脂には上記台座の上記座面に開口した複数のナットが上記貫通孔に対応する位置にインサートされており、ボルトを上記貫通孔に挿入すると共に上記ナットに螺合させることにより、上記他方のバスバー群を上記絶縁樹脂に固定してあることを特徴とする電力変換装置。 - 請求項1に記載の電力変換装置において、上記正極バスバーと上記負極バスバーには、それぞれ複数の上記貫通孔が形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1又は請求項2に記載の電力変換装置において、上記ナットは、上記絶縁樹脂の上記台座の上記座面よりも突出したナット端面を有し、該ナット端面が、上記他方のバスバー群に当接していることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜請求項3のいずれか1項に記載の電力変換装置において、上記正極バスバーには、該正極バスバーの電圧を検出するための電圧検出用ワイヤーが電気的に接続しており、上記正極バスバーを上記絶縁樹脂に固定する上記ボルトによって、上記電圧検出用ワイヤーの一端を共締めしていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の電力変換装置において、上記他方のバスバー群を構成する上記正極バスバーと上記負極バスバーとは、同一形状であることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項1〜請求項5のいずれか1項に記載の電力変換装置において、上記絶縁樹脂は、上記他方のバスバー群に形成された被係合部に係合する係合部を有し、該係合部と上記被係合部とが係合することにより、上記他方のバスバー群の、上記台座上における位置合わせができるよう構成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項6に記載の電力変換装置において、上記複数の半導体モジュールと、該半導体モジュールを冷却する冷媒が流れる冷媒流路とが積層して積層体を構成しており、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記積層体の積層方向に配列した複数の上記半導体モジュールの上記パワー端子にそれぞれ接続するための複数の直流用端子接続部を備え、上記積層方向に隣り合う上記複数の直流用端子接続部の間の間隔は、上記積層方向における上記直流用端子接続部の幅よりも大きく、上記正極バスバー及び上記負極バスバーは、上記被係合部をそれぞれ2個備え、該被係合部は、上記係合部を嵌入させるように穴形状に形成されていることを特徴とする電力変換装置。
- 請求項6に記載の電力変換装置において、上記係合部と上記被係合部との対からなる位置合わせ部が複数箇所形成されており、該複数箇所の位置合わせ部のうち、一部の上記位置合わせ部は、上記係合部と上記被係合部とのクリアランスが相対的に小さい余裕小位置合わせ部であり、他の上記位置合わせ部は、上記係合部と上記被係合部との上記クリアランスが相対的に大きい余裕大位置合わせ部であることを特徴とする電力変換装置。
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