JP5143477B2 - Soiウエーハの製造方法 - Google Patents
Soiウエーハの製造方法 Download PDFInfo
- Publication number
- JP5143477B2 JP5143477B2 JP2007145624A JP2007145624A JP5143477B2 JP 5143477 B2 JP5143477 B2 JP 5143477B2 JP 2007145624 A JP2007145624 A JP 2007145624A JP 2007145624 A JP2007145624 A JP 2007145624A JP 5143477 B2 JP5143477 B2 JP 5143477B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- wafer
- soi
- polishing
- soi layer
- ion
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Active
Links
Images
Classifications
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/02—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof
- H01L21/04—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer
- H01L21/18—Manufacture or treatment of semiconductor devices or of parts thereof the devices having potential barriers, e.g. a PN junction, depletion layer or carrier concentration layer the devices having semiconductor bodies comprising elements of Group IV of the Periodic Table or AIIIBV compounds with or without impurities, e.g. doping materials
- H01L21/20—Deposition of semiconductor materials on a substrate, e.g. epitaxial growth solid phase epitaxy
-
- H—ELECTRICITY
- H01—ELECTRIC ELEMENTS
- H01L—SEMICONDUCTOR DEVICES NOT COVERED BY CLASS H10
- H01L21/00—Processes or apparatus adapted for the manufacture or treatment of semiconductor or solid state devices or of parts thereof
- H01L21/70—Manufacture or treatment of devices consisting of a plurality of solid state components formed in or on a common substrate or of parts thereof; Manufacture of integrated circuit devices or of parts thereof
- H01L21/71—Manufacture of specific parts of devices defined in group H01L21/70
- H01L21/76—Making of isolation regions between components
- H01L21/762—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers
- H01L21/7624—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using semiconductor on insulator [SOI] technology
- H01L21/76251—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using semiconductor on insulator [SOI] technology using bonding techniques
- H01L21/76254—Dielectric regions, e.g. EPIC dielectric isolation, LOCOS; Trench refilling techniques, SOI technology, use of channel stoppers using semiconductor on insulator [SOI] technology using bonding techniques with separation/delamination along an ion implanted layer, e.g. Smart-cut, Unibond
Landscapes
- Engineering & Computer Science (AREA)
- Physics & Mathematics (AREA)
- Condensed Matter Physics & Semiconductors (AREA)
- General Physics & Mathematics (AREA)
- Manufacturing & Machinery (AREA)
- Computer Hardware Design (AREA)
- Microelectronics & Electronic Packaging (AREA)
- Power Engineering (AREA)
- Element Separation (AREA)
- Mechanical Treatment Of Semiconductor (AREA)
- Recrystallisation Techniques (AREA)
Description
逆に、600℃未満の場合は、剥離直後のSOI層におけるイオン注入ダメージを十分に改善することができず、これを原因として欠陥が発生してしまい、デバイス特性の劣化を引き起こす要因となる。また、1000℃を超えると、SOIウエーハに金属汚染が生じたり、コストアップの原因となる。
逆に、研磨代が10nm未満ではSOI層表面の鏡面化が不十分となるし、50nmを超えて研磨するとSOI層において良好な膜厚均一性を得られない。
また、600−1000℃の熱処理によって、高温による金属汚染を防ぐとともに、剥離直後のSOI層におけるイオン注入ダメージをコストをかけずに改善することができる。
そして、GCIB(Gas Cluster Ion Beam:ガスクラスターイオンビーム)処理により、SOI層の表面を10−50nmエッチングするので、SOI層の表面を鏡面化できるとともに、膜厚バラツキが悪化するのを防ぎ、SOI層の膜厚均一性が高いSOIウエーハを製造することが可能である。
このように、GCIB処理後のSOI層の表面を化学機械研磨により10−30nm研磨することが可能であり、これによってSOI層表面の鏡面化を促進することができる。
本発明で使用するハンドルウエーハは、作製する半導体デバイスの目的に応じて、これらの中から適宜選択することができる。
このように、ドナーウエーハとハンドルウエーハを貼り合わせた後、400℃以下の熱処理を施してから、機械的にドナーウエーハを剥離すれば、ドナーウエーハとハンドルウエーハの貼り合わせの強度を高めることができ、ドナーウエーハを剥離するときに不良の発生を減少させることができる。
このように、本発明のSOIウエーハの製造方法であれば、化学機械研磨またはGCIB処理後のSOI層の表面の粗さのRMS値を0.5nm以下にすることができ、SOI層の表面を、通常のポリッシュドウエーハと同等の鏡面レベルにまで仕上げることが可能である。
図1は、本発明のSOIウエーハの製造方法の工程の一例を示す工程図である。
(工程A:ドナーウエーハとハンドルウエーハの準備)
まず、図1(A)に示すように、表面上に酸化膜を形成したシリコンウエーハからなるドナーウエーハ10と、ハンドルウエーハ20を準備する。
なお、以下では、ドナーウエーハ10として表面上に酸化膜を形成したシリコンウエーハを用いる場合について説明するが、これに限定されず、表面に酸化膜のないシリコンウエーハを用いることもできる。
また、ドナーウエーハ10として、シリコンウエーハを用いる場合、SOI構造とするため、ハンドルウエーハ20としては、表面上に酸化膜を形成したシリコンウエーハ等を用いることができる。
ここでは、ハンドルウエーハ20としてシリコンウエーハを用いた場合について説明する。
次に、図1(B)に示すように、ドナーウエーハ10の表面(イオン注入面)12から、内部に水素イオンを注入してイオン注入層を形成する。
このイオン注入層の形成には、水素イオンだけではなく、希ガスイオンあるいは水素イオンと希ガスイオンの両方をイオン注入するようにしても良い。注入エネルギー、注入線量、注入温度等その他のイオン注入条件も、所定の厚さの薄膜を得ることができるように適宜選択すれば良い。具体例としては、注入時のウエーハの温度を250〜350℃とし、イオン注入深さを0.5μmとし、注入エネルギーを20〜100keVとし、注入線量を1×1016〜1×1017/cm2とすることが挙げられるが、これらに限定されない。
なお、図1に示す例のように、ドナーウエーハ10として表面にシリコン酸化膜を形成したシリコンウエーハを用いて、シリコン酸化膜を通してイオン注入を行えば、注入イオンのチャネリングを抑制する効果が得られ、イオンの注入深さのばらつきをより抑えることができる。これにより、より膜厚均一性の高いSOI層を形成することもできる。
この後、図1(C)のように、ドナーウエーハ10のイオン注入した面12と、ハンドルウエーハ20の貼り合わせる面22にプラズマ活性化処理を施す。
もちろん、ドナーウエーハ10のイオン注入した面12とハンドルウエーハ20の貼り合わせる面22のいずれか一方の面にのみプラズマ活性化処理を施すようにしても良い。
プラズマ活性化処理を施した面は、OH基が増加するなどして活性化する。従って、この状態で、ドナーウエーハのイオン注入した面12とハンドルウエーハの貼り合わせる面22とを密着させれば、水素結合等により、これらのウエーハ同士をより強固に貼り合わせることができる。
次に、図1(D)のように、ドナーウエーハ10のイオン注入した面12とハンドルウエーハ20の貼り合わせる面22とを密着させる。
このように、表面活性化処理をした表面を貼り合わせ面として、例えば減圧又は常圧下、室温でウエーハを密着させれば、高温処理を施さなくても、両ウエーハを後の機械的剥離に耐え得るほど十分に強固に貼り合わせることができる。
なお、このドナーウエーハ10とハンドルウエーハ20を密着させる工程の後、該密着したウエーハを、400℃以下で熱処理する熱処理工程を行うと良い。
このように、ドナーウエーハ10とハンドルウエーハ20を密着させた後、該密着したウエーハを、400℃以下、例えば100〜400℃で熱処理することで、ドナーウエーハ10とハンドルウエーハ20の貼り合わせの強度を高めることができる。特に、熱処理温度が、100〜300℃であれば、異種材料のウエーハの貼り合わせでも、熱膨張係数の差異による熱歪、ひび割れ、剥離等が発生する恐れが少ない。貼り合わせ強度を高めれば、剥離工程での不良の発生を減少させることができる。
また、このような低温度の熱処理であれば、スマートカット法の熱剥離とは異なり、マイクロキャビティと呼ばれる微小な空洞はイオン注入界面で発生しないので、次の工程でドナーウエーハの一部を機械的に剥離して形成されるSOI層の表面において、面粗さが著しく大きくなることもない。
次に、図1(E)のように、貼り合わせたウエーハに機械的外力を加えることによって、ドナーウエーハ10の一部の剥離を行い、ドナーウエーハ10を薄膜化してSOI層31とする。
例えば、ドナーウエーハ10とハンドルウエーハ20の裏面(貼り合わせ面とは反対側の面)を保持具により保持し、両保持具を離間させるような力を加えつつイオン注入層付近に楔状部材、あるいは、空気、窒素ガス、純水等の高圧流体等で外部衝撃を付与してドナーウエーハ10の剥離を開始し、両保持具を相対的に離していくことにより、ドナーウエーハ10とハンドルウエーハ20とを外部衝撃を付与した一端部から他端部に向かってイオン注入層にて順次離間させて、ドナーウエーハ10を剥離することができる。
一方、スマートカット法による熱剥離では、1×1μmの領域において、PV値で65nm程度の高低差が発生し、ウエーハ全域では100nm以上の高低差が発生しているものと考えられる。すなわち、研磨等により除去しなければならない厚さが増し、最終的なSOI層の膜厚を面内で均一にすることが難しくなる。
そして、上記のように機械的剥離を行って作製したSOIウエーハ30に対し、600−1000℃の熱処理を施す。これにより、図1(F)のように、イオン注入によるダメージを改善したSOI層31’を有するSOIウエーハ30’を得る。
剥離直後のSOI層31中には、工程B(イオン注入)で行ったイオン注入によるダメージ層が形成されている。例えば、非特許文献2に、剥離直後のSOI層には剥離界面(すなわちSOI層表面)からイオン注入ダメージ層が約0.12μm程度広がっていることが開示されている。このようなダメージは、これを原因として結晶欠陥が発生してしまい、デバイス特性を悪化させる要因となり得る。このため、上記イオン注入ダメージ層を回復させる必要がある。
そこで、本発明では、剥離後に熱処理を行うことによって、このダメージを低減し、イオン注入ダメージ層を回復させる。なお、この熱処理により、SOI層の表面の粗さも幾分改善されると考えられる。
一方、熱処理温度を1000℃以下とすることにより、熱処理炉からの重金属汚染を防ぐことが可能である。また、必要以上に高温としないので、必要以上のコストアップを防ぐことができる。
また、ハンドルウエーハとして、例えば、ガラス転移温度が1050℃近傍の石英ウエーハ等を用いる場合であっても、熱処理温度が1000℃以下であるため、熱処理を施すことが可能である。
また、用いる熱処理炉は特に限定されず、例えば、抵抗加熱ヒータによるもの、あるいはランプ加熱によるもの(急速加熱・急速冷却装置)等を用いることができる。急速加熱・急速冷却装置を用いれば、短時間でより効率よく熱処理を行うことができる。
次に、このようにしてイオン注入ダメージ層が回復したSOIウエーハ30’に対し、化学機械研磨法(CMP法)によって、SOI層31’の表面を10−50nm研磨する。これにより、図1(G)に示すように、SOI層31’’の表面が鏡面化されたSOIウエーハ30’’を得ることができる。
図2に一般的なCMP装置の一例の概略を示す。このCMP装置200は、研磨が行われる本体201と研磨スラリー供給機構202からなっている。
本体201には、円盤状の研磨定盤203が水平配置されている。研磨定盤203の上面には、研磨布204が貼り付けられている。研磨布204の鉛直上方には、被処理ウエーハWを保持しつつ研磨圧力を付与する研磨ヘッド205、および研磨スラリー206を供給するためのノズル207が設けられている。研磨定盤203および研磨ヘッド205は、モータ等により個別に回転駆動される。
また、研磨スラリー供給機構202には、研磨スラリー206を貯めたタンク208やその流量を調整するためのポンプが配設されており、タンク206からノズル207を通して研磨スラリー206を研磨布204へ供給することができる。
これらの研磨布204、研磨スラリー206、また、他の機構は特に限定されるものではなく、例えば、従来と同様のものとすることができる。研磨条件等に応じて適切なものを選択することができる。
ただし、研磨するSOI層31’の取り代は10−50nmの範囲内である。
本発明では、上述したように、工程E(ドナーウエーハの機械的剥離)でドナーウエーハ10を剥離してSOI層31とするとき、熱剥離ではなく機械的に剥離を行っている。そのため、比較的平滑な表面を有するSOI層を得ることができる。したがって、本発明では、剥離直後のSOI層31、さらには、工程F(イオン注入ダメージ回復のための熱処理)での熱処理後のSOI層31’の表面の粗さは、スマートカット法のような熱剥離の場合に比べると粗れが著しく小さく、この工程Gで化学機械研磨を行うときに、その研磨代を十分に小さくすることが可能であり、50nm以下とすることができる。ただし、当然、鏡面化するにはある程度の研磨を要し、具体的には、10nm以上研磨する必要がある。
一方、本発明では、研磨代は最大でも50nmであるため、研磨後に得られるSOI層の膜厚は95−105nmとなり、10%以下の膜厚バラツキとすることが可能である。
また、このように研磨代が最小化されたことから、当然、研磨に要するコストや時間を低減することもできる。
まず、この製造方法では、工程A(ドナーウエーハとハンドルウエーハの準備)から工程F(イオン注入ダメージ回復のための熱処理)は、上記の化学機械研磨を用いたSOIウエーハの製造方法と同様の工程とすることができる(図1参照)。
そして、この後、GCIB処理によって、SOI層の表面を10−50nmエッチングする。
図3に一般的なGCIB処理装置の一例の概略を示す。このGCIB処理装置300は、主に、原料ガスが導入され、真空中に断熱膨張させるガスクラスター(塊状原子集団)生成部301、ガスクラスターをイオン化させるイオン化電極302、ガスクラスターイオンを加速電圧により加速させる加速電極303から構成されている。また、ガスクラスター生成部301と対峙する位置には被処理ウエーハWを保持する機構304が備えられている。この他、排気のためのポンプ(不図示)が設けられている。
このように、本発明で用いることができるGCIB処理装置300は特に限定されず、従来より用いられているものと同様のものとすることができる。
被処理ウエーハWの表面に衝突したガスクラスターイオン、すなわち塊状の原子集団は壊れ、被処理ウエーハWの表面に沿って流動し、被処理ウエーハWの表面をエッチングしていく。
ただし、エッチングするSOI層の厚さは10−50nm範囲であり、このようなエッチング代の範囲であれば、化学機械研磨の場合と同様に、SOI層の膜厚均一性を損なうことなく、通常のポリッシュドウエーハと同等の鏡面レベルにすることができる。
すなわち、図1(G)のような、表面が鏡面であり、膜厚均一性が良好なSOI層31’’を有するSOIウエーハ30’’を得ることができる。
(実施例1−6、比較例1−5)
ドナーウエーハとして直径150mmのシリコンウエーハを準備し、その表面に熱酸化によりシリコン酸化膜を100nm形成した。このウエーハに、シリコン酸化膜を通して水素イオンを注入し、イオン注入層を形成した。イオン注入条件は注入エネルギーを35keV、注入線量を9×1016/cm2とし、注入深さは後の化学機械研磨工程の研磨代(あるいはGCIB処理工程のエッチング代)に合わせて適宜調整した。
また、ハンドルウエーハとして直径150mmのシリコンウエーハを準備した。
そして、これらのウエーハを室温で貼り合わせ、300℃で30分間熱処理を行った後、イオン注入層を境界としてドナーウエーハの一部を機械的に剥がし、ハンドルウエーハの表面上にSOI層を形成したSOIウエーハを作製した。
さらに、図2に示すCMP装置を用いて化学機械研磨によりSOI層の表面を研磨代を変更して研磨した。
研磨布はウレタンを発泡させたものを用い、研磨スラリーはコロイダルシリカを分散したアルカリ水溶液を用いた。
そして、このような工程を経て、最終的に膜厚100nmのSOI層を有するSOIウエーハを得た。
実施例1:熱処理温度 600℃、 研磨代 10nm
実施例2:熱処理温度 600℃、 研磨代 30nm
実施例3:熱処理温度 600℃、 研磨代 50nm
実施例4:熱処理温度 980℃、 研磨代 10nm
実施例5:熱処理温度 980℃、 研磨代 30nm
実施例6:熱処理温度 980℃、 研磨代 50nm
比較例1:熱処理温度 550℃、 研磨代 30nm
比較例2:熱処理温度1050℃、 研磨代 30nm
比較例3:熱処理温度 600℃、 研磨代 5nm
比較例4:熱処理温度 600℃、 研磨代 60nm
比較例5:熱処理温度1100℃、 研磨代100nm
さらに、SOI層においてイオン注入によるダメージを調査したところ、これらのダメージは除去されていた。
このように、本発明を実施した実施例1−6では、デバイス作製に好適な高品質のSOIウエーハを得ることができた。
また、熱処理温度が1000℃を超えた比較例2、5では、必要以上にコストがかかってしまい、生産性が低下してしまった。さらには、SOI層に金属汚染が生じてしまった。
さらに、研磨代が10nmに満たない比較例3では、SOI層の表面の研磨量が足らなかったと考えられ、粗さのRMS値は1.0nmであり、十分に鏡面化することができなかった。
また、研磨代が50nmを超えた比較例4、5ではSOI層の表面を鏡面化できたものの、その膜厚は、比較例4では92−107nm、また比較例5では90−112nmとさらに悪化し、双方とも膜厚バラツキが10%を超え、各実施例に比べて膜厚均一性が劣ることが判った。
以上のように、比較例1−5のSOIウエーハでは、コストがかかりすぎて現実的ではなかったり、デバイスを作製するには適さないものとなった。
ドナーウエーハを500℃30分の熱処理により熱剥離する以外は、実施例1と同様の手順により、剥離後の熱処理、化学機械研磨を行ってSOIウエーハを製造したところ、SOI層の表面は、粗さのRMS値が1.4nmであり、鏡面化することができなかった。これは、400℃を超える熱処理によってドナーウエーハの剥離を行ったために、マイクロキャビティがイオン注入界面(SOI層の表面)に発生し、剥離直後のSOI層の表面が、機械剥離による実施例1−6の場合に比べて粗くなってしまい、その表面粗さを十分に低減することができなかったためと考えられる。
剥離後の熱処理の後、化学機械研磨の代わりにGCIB処理により、SOI層の表面を10−50nmエッチングする他は、実施例1−6と同様にしてSOIウエーハを製造した。
原料ガスにはSF6を用い、クラスターサイズが1000個以上、また、イオン化電極に印加する電流は300μA、加速電極に印加する電圧は30kVとした。
22…貼り合わせる面、 30、30’、30’’…SOIウエーハ、
31、31’、31’’…SOI層、
200…CMP装置、 201…本体、 202…研磨スラリー供給機構、
203…研磨定盤、 204…研磨布、 205…研磨ヘッド、
206…研磨スラリー、 207…ノズル、 208…タンク、
300…GCIB処理装置、 301…ガスクラスター生成部、
302…イオン化電極、 303…加速電極、
304…保持機構、 W…被処理ウエーハ。
Claims (4)
- 少なくとも、シリコンウエーハまたは表面上に酸化膜を形成したシリコンウエーハからなるドナーウエーハに、表面から水素イオンまたは希ガスイオンあるいはこれらの両方を注入してイオン注入層を形成し、
前記ドナーウエーハのイオン注入した面と、該イオン注入した面と貼り合わせるハンドルウエーハの表面の少なくとも一方の面にプラズマ活性化処理を施し、
前記ドナーウエーハのイオン注入した面と、前記ハンドルウエーハの表面を密着させて貼り合わせ、
前記イオン注入層を境界として、前記ドナーウエーハを機械的に剥離することにより薄膜化してSOI層とした後、600−1000℃の熱処理を施してから、
前記SOI層の表面をGCIB処理により10−50nmエッチングし、
その後、該GCIB処理後のSOI層の表面を、化学機械研磨により10−30nm研磨することを特徴とするSOIウエーハの製造方法。 - 前記ハンドルウエーハを、シリコンウエーハ、表面上に酸化膜を形成したシリコンウエーハ、石英ウエーハ、ガラスウエーハ、アルミナ(サファイア)ウエーハ、SiCウエーハ、窒化アルミニウムウエーハのいずれかとすることを特徴とする請求項1に記載のSOIウエーハの製造方法。
- 前記ドナーウエーハのイオン注入した面と、前記ハンドルウエーハの表面を密着させて貼り合わせた後、400℃以下の熱処理を施してから、前記イオン注入層を境界として、前記ドナーウエーハを機械的に剥離することを特徴とする請求項1または請求項2に記載のSOIウエーハの製造方法。
- 前記化学機械研磨またはGCIB処理後のSOI層の表面の粗さのRMS値を0.5nm以下にすることを特徴とする請求項1から請求項3のいずれか一項に記載のSOIウエーハの製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007145624A JP5143477B2 (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | Soiウエーハの製造方法 |
US12/153,160 US8268700B2 (en) | 2007-05-31 | 2008-05-14 | Method for manufacturing SOI wafer |
TW097117856A TWI456689B (zh) | 2007-05-31 | 2008-05-15 | Soi晶圓的製造方法 |
EP08009380.0A EP1998368B8 (en) | 2007-05-31 | 2008-05-21 | Method for manufacturing soi wafer |
KR20080050893A KR101482792B1 (ko) | 2007-05-31 | 2008-05-30 | Soi 웨이퍼의 제조 방법 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007145624A JP5143477B2 (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | Soiウエーハの製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2008300660A JP2008300660A (ja) | 2008-12-11 |
JP5143477B2 true JP5143477B2 (ja) | 2013-02-13 |
Family
ID=39789380
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007145624A Active JP5143477B2 (ja) | 2007-05-31 | 2007-05-31 | Soiウエーハの製造方法 |
Country Status (5)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US8268700B2 (ja) |
EP (1) | EP1998368B8 (ja) |
JP (1) | JP5143477B2 (ja) |
KR (1) | KR101482792B1 (ja) |
TW (1) | TWI456689B (ja) |
Families Citing this family (17)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
FR2935536B1 (fr) | 2008-09-02 | 2010-09-24 | Soitec Silicon On Insulator | Procede de detourage progressif |
EP2200077B1 (en) * | 2008-12-22 | 2012-12-05 | Soitec | Method for bonding two substrates |
JP2011061060A (ja) * | 2009-09-11 | 2011-03-24 | Sumco Corp | 貼り合わせ基板の製造方法 |
FR2961630B1 (fr) | 2010-06-22 | 2013-03-29 | Soitec Silicon On Insulator Technologies | Appareil de fabrication de dispositifs semi-conducteurs |
US8141429B2 (en) * | 2010-07-30 | 2012-03-27 | Rosemount Aerospace Inc. | High temperature capacitive static/dynamic pressure sensors and methods of making the same |
US8338266B2 (en) | 2010-08-11 | 2012-12-25 | Soitec | Method for molecular adhesion bonding at low pressure |
FR2964193A1 (fr) | 2010-08-24 | 2012-03-02 | Soitec Silicon On Insulator | Procede de mesure d'une energie d'adhesion, et substrats associes |
JP5629594B2 (ja) * | 2011-02-09 | 2014-11-19 | 信越化学工業株式会社 | シリコン薄膜転写ウェーハの製造方法および研磨装置 |
CN102431961A (zh) * | 2011-12-07 | 2012-05-02 | 华中科技大学 | 一种低温等离子体活化直接键合的三维硅模具制备方法 |
CN103776660B (zh) | 2012-10-24 | 2016-03-09 | 艾博生物医药(杭州)有限公司 | 一种装置 |
US9202711B2 (en) * | 2013-03-14 | 2015-12-01 | Sunedison Semiconductor Limited (Uen201334164H) | Semiconductor-on-insulator wafer manufacturing method for reducing light point defects and surface roughness |
US9240357B2 (en) | 2013-04-25 | 2016-01-19 | Samsung Electronics Co., Ltd. | Method of fabricating semiconductor device having preliminary stacked structure with offset oxide etched using gas cluster ion |
DE102014223603B4 (de) | 2014-11-19 | 2018-05-30 | Siltronic Ag | Halbleiterscheibe und Verfahren zu deren Herstellung |
JP6545053B2 (ja) * | 2015-03-30 | 2019-07-17 | 東京エレクトロン株式会社 | 処理装置および処理方法、ならびにガスクラスター発生装置および発生方法 |
CN108695147A (zh) * | 2017-04-08 | 2018-10-23 | 沈阳硅基科技有限公司 | Soi键合硅片的制备方法 |
KR102463727B1 (ko) * | 2018-06-08 | 2022-11-07 | 글로벌웨이퍼스 씨오., 엘티디. | 얇은 실리콘 층의 전사 방법 |
JP7166966B2 (ja) * | 2019-03-15 | 2022-11-08 | 株式会社Screenホールディングス | 処理条件選択方法、基板処理方法、基板製品製造方法、処理条件選択装置、コンピュータープログラム、および、記憶媒体 |
Family Cites Families (20)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS57149301A (en) | 1981-03-11 | 1982-09-14 | Daiichi Togyo Kk | Novel polysaccharide having coagulating property |
EP0387754A1 (de) | 1989-03-17 | 1990-09-19 | Schott Glaswerke | Kathetersystem zur Uebertragung von Laserstrahlung in Gefaesssysteme des menschlichen Koerpers |
JP3324469B2 (ja) * | 1997-09-26 | 2002-09-17 | 信越半導体株式会社 | Soiウエーハの製造方法ならびにこの方法で製造されるsoiウエーハ |
JPH11145438A (ja) | 1997-11-13 | 1999-05-28 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | Soiウエーハの製造方法ならびにこの方法で製造されるsoiウエーハ |
JP3911901B2 (ja) * | 1999-04-09 | 2007-05-09 | 信越半導体株式会社 | Soiウエーハおよびsoiウエーハの製造方法 |
US6287941B1 (en) | 1999-04-21 | 2001-09-11 | Silicon Genesis Corporation | Surface finishing of SOI substrates using an EPI process |
US6537606B2 (en) * | 2000-07-10 | 2003-03-25 | Epion Corporation | System and method for improving thin films by gas cluster ion beam processing |
FR2827078B1 (fr) * | 2001-07-04 | 2005-02-04 | Soitec Silicon On Insulator | Procede de diminution de rugosite de surface |
JP2004063730A (ja) * | 2002-07-29 | 2004-02-26 | Shin Etsu Handotai Co Ltd | Soiウェーハの製造方法 |
US6774040B2 (en) * | 2002-09-12 | 2004-08-10 | Applied Materials, Inc. | Apparatus and method for surface finishing a silicon film |
FR2846788B1 (fr) | 2002-10-30 | 2005-06-17 | Procede de fabrication de substrats demontables | |
JP4509488B2 (ja) | 2003-04-02 | 2010-07-21 | 株式会社Sumco | 貼り合わせ基板の製造方法 |
US7026249B2 (en) * | 2003-05-30 | 2006-04-11 | International Business Machines Corporation | SiGe lattice engineering using a combination of oxidation, thinning and epitaxial regrowth |
US20060014363A1 (en) * | 2004-03-05 | 2006-01-19 | Nicolas Daval | Thermal treatment of a semiconductor layer |
EP1962340A3 (en) * | 2004-11-09 | 2009-12-23 | S.O.I. TEC Silicon | Method for manufacturing compound material wafers |
DE102004054564B4 (de) * | 2004-11-11 | 2008-11-27 | Siltronic Ag | Halbleitersubstrat und Verfahren zu dessen Herstellung |
JP2006210899A (ja) * | 2004-12-28 | 2006-08-10 | Shin Etsu Chem Co Ltd | Soiウエーハの製造方法及びsoiウェーハ |
US7405152B2 (en) * | 2005-01-31 | 2008-07-29 | International Business Machines Corporation | Reducing wire erosion during damascene processing |
JP4934966B2 (ja) * | 2005-02-04 | 2012-05-23 | 株式会社Sumco | Soi基板の製造方法 |
JP5249511B2 (ja) | 2006-11-22 | 2013-07-31 | 信越化学工業株式会社 | Soq基板およびsoq基板の製造方法 |
-
2007
- 2007-05-31 JP JP2007145624A patent/JP5143477B2/ja active Active
-
2008
- 2008-05-14 US US12/153,160 patent/US8268700B2/en active Active
- 2008-05-15 TW TW097117856A patent/TWI456689B/zh not_active IP Right Cessation
- 2008-05-21 EP EP08009380.0A patent/EP1998368B8/en active Active
- 2008-05-30 KR KR20080050893A patent/KR101482792B1/ko not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
KR101482792B1 (ko) | 2015-01-14 |
JP2008300660A (ja) | 2008-12-11 |
EP1998368A3 (en) | 2012-05-23 |
KR20080106094A (ko) | 2008-12-04 |
EP1998368B1 (en) | 2014-06-04 |
US8268700B2 (en) | 2012-09-18 |
TWI456689B (zh) | 2014-10-11 |
EP1998368B8 (en) | 2014-07-30 |
US20090023270A1 (en) | 2009-01-22 |
TW200913128A (en) | 2009-03-16 |
EP1998368A2 (en) | 2008-12-03 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP5143477B2 (ja) | Soiウエーハの製造方法 | |
JP5415676B2 (ja) | Soiウェーハの製造方法 | |
US8138064B2 (en) | Method for producing silicon film-transferred insulator wafer | |
JP5065748B2 (ja) | 貼り合わせウエーハの製造方法 | |
JP3911901B2 (ja) | Soiウエーハおよびsoiウエーハの製造方法 | |
KR100776381B1 (ko) | 접합웨이퍼의 제조방법 및 그 방법으로 제조된 접합웨이퍼 | |
EP2256787B1 (en) | Process for producing soi wafer | |
JP6036732B2 (ja) | 貼り合わせウェーハの製造方法 | |
WO2013102968A1 (ja) | 貼り合わせsoiウェーハの製造方法 | |
JPWO2005022610A1 (ja) | 貼り合わせウェーハの製造方法 | |
JP2007227415A (ja) | 貼り合わせ基板の製造方法および貼り合わせ基板 | |
TWI573173B (zh) | Method for manufacturing conformable SOI wafers | |
JP5249511B2 (ja) | Soq基板およびsoq基板の製造方法 | |
JP5703853B2 (ja) | 貼り合わせウェーハの製造方法 | |
WO2003079447A1 (fr) | Procede de production de plaquettes par collage | |
JP3697052B2 (ja) | 基板の製造方法及び半導体膜の製造方法 | |
JP4624812B2 (ja) | Soiウエーハの製造方法 | |
KR102022504B1 (ko) | 접합 웨이퍼의 제조방법 | |
JP5368000B2 (ja) | Soi基板の製造方法 | |
CN118633150A (zh) | 用于制造双绝缘体上半导体结构的方法 |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A621 | Written request for application examination |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A621 Effective date: 20090625 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20120814 |
|
A977 | Report on retrieval |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A971007 Effective date: 20120816 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20121012 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20121106 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20121121 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20151130 Year of fee payment: 3 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 5143477 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |