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JP4839569B2 - 酵素固定化電極およびその製造方法ならびに電極反応利用装置およびその製造方法 - Google Patents

酵素固定化電極およびその製造方法ならびに電極反応利用装置およびその製造方法 Download PDF

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Description

この発明は、固定化担体およびその製造方法ならびに電極およびその製造方法ならびに電極反応利用装置およびその製造方法に関し、例えば、バイオセンサー、バイオリアクター、バイオ燃料電池など、生体代謝を模倣し、電極反応に利用した各種の電極反応利用装置に適用して好適なものである。
生物内で行われている生体代謝は基質選択性が高く、極めて高効率な反応機構であり、室温・中性の比較的穏やかな雰囲気下で反応が進行する特徴を持つ。ここで言う生体代謝には、酸素や糖類・脂肪・タンパク質などの種々の栄養素を、微生物や細胞の成長に必要なエネルギーに変換する呼吸や光合成などが含まれる。
このような生体内反応には、タンパク質から成る生体触媒、すなわち酵素が大きく関与している。この酵素の触媒作用を利用するという考え方は、人類の歴史とともに古くから実践されてきた。その応用範囲は、醸造業、発酵業、繊維工業、皮革工業、食品工業、医薬品工業など多種にわたり、近年では、その触媒機能を電極系に組み込んだバイオセンサー、バイオリアクター、バイオ燃料電池など、エレクトロニクス分野への応用も検討・実用化されてきている。
ところで、酵素はタンパク質から成り、一般に、熱、強酸、強アルカリ、有機溶媒などに不安定であるため、酵素の使用は、専ら水溶媒中に制限されてきた。従来、酵素反応を行うには、酵素を水溶媒中に溶解させて基質に作用させるバッチ法(batch process)が用いられているが、反応終了液中から酵素のみを変性させずに回収・再利用することは技術的に非常に困難であるため、一反応ごとに酵素を捨てることになり、不経済な使用法であると言える。
このような背景から、水に不溶な固定化酵素の提案がなされている。これによれば、水に不溶化させることで、特異性の高い酵素を一般の化学反応に用いられているような固体触媒と同様に取り扱うことができ、酵素の利用方法として非常に有用である。
酵素を電極系に応用する場合にも同様なことが言え、電極上に酵素を高密度で固定化することにより、電極近傍で起こっている酵素反応現象を効率良く電気信号として捉えることが可能となる。ちなみに、電極系を検討する場合、タンパク質である酵素と電極との間では、一般的に、電子媒介が起こり難く、電子伝達媒体となる電子受容体化合物が必要となるが、この電子受容体化合物も酵素と同様に固定化されるのが望ましい。
酵素の固定化法は大きく分けると包括法と結合法との2種に分類される。包括法は、格子型とマイクロカプセル型とに細分される。一方、結合法は、その結合様式により吸着法および共有結合法(架橋法)などに細分される。
包括法は、酵素自身とは結合反応を起こすことなく、水不溶性の半透膜性の高分子物質によって酵素を包み込む方法であり、そのメリットは比較的温和な条件にて固定化されるため、酵素活性を損なう心配が低い点が挙げられる。反面、固定化した際に酵素は溶出せず、一方で、酵素の反応基質は透過しやすい空孔を有する必要があるため、酵素−基質の組み合わせが替わるごとに適当な包括剤の選択が求められる。
吸着法は、酵素のイオン吸着あるいは物理吸着を利用するもので、固定化の方法が容易な反面、使用条件により吸着状態が影響を受けやすく、酵素の吸着および脱離が不安定になりやすいため、一般的な固定化法とは言い難い。
共有結合法は、架橋試薬を用いて酵素のアミノ基、カルボキシ基などを結合に用いる方法で、酵素が比較的容易な方法で安定に固定化される反面、架橋試薬が酵素の活性中心付近を修飾したり、架橋される条件が酵素にとって厳しいものだったりする場合があり、酵素活性が失活することが少なくない。
なお、多孔体電極の内部に導電性高分子を生成するモノマーと支持電解質とを含有させた溶液を含浸させ、これを支持電解質溶液の中で電解酸化させることにより、多孔体電極内全表面に導電性高分子被膜を形成する機能電極の製造方法が提案されている(特許文献1)。また、酵素反応を利用した、D−乳酸とL−乳酸などの光学異性体の測定方法が提案されている(特許文献2)。
特開平6−271655号公報 特開平6−121697号公報
以上のように、上述の従来の各固定化法は、いずれもデメリットが存在するため、酵素−基質の組み合わせごとに最適な固定化法を検討する必要があった。さらに、電極系への固定化を検討する場合には、先に述べたように電子伝達媒体となる電子受容体化合物の固定化も望ましく、酵素−電子受容体化合物−基質それぞれの能力を生かす固定化が必要とされ、より困難を極める。
したがって、この発明が解決しようとする課題は、酵素を電極系に固定化しあるいは、酵素および電子受容体化合物を同時に固定化し、酵素の触媒機能を電極系に組み込んだ、高効率な機能性電極を実現するのに好適な固定化担体、これを用いた電極およびこの電極を用いた電極利用反応装置ならびにそれらの製造方法を提供することにある。
本発明者らは、上記の課題を解決すべく鋭意検討を行った結果、架橋剤にグルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを用いた固定化担体の使用が有効であることを見出した。望ましくは、これらの架橋剤に加えて電子受容体化合物、特にアミノ基を有する電子受容体化合物を組み合わせることが有効である。さらに検討を行った結果、一般的には、架橋剤に、アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物(上記のグルタルアルデヒドはその一例)とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物(上記のポリ−L−リシンはその一例)とを含む固定化担体、あるいは、カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを含む固定化担体の使用が有効であるという結論に至った。
この発明は、上記の検討に基づいて案出されたものである。
すなわち、上記課題を解決するために、この発明の第1の発明は、
グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを含むことを特徴とする固定化担体である。
この発明の第2の発明は、
グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとが架橋した構造を有することを特徴とする固定化担体である。
グルタルアルデヒド(グルタルジアルデヒド)は2つのアルデヒド基を有し、シッフ塩基を形成するものであり、架橋法に用いられる試薬として応用されてきている。しかしながら、グルタルアルデヒド単体を用いた実際の酵素固定化ではその酵素固定化量に限界があり、また、酵素の膜外溶出も完全には抑制されていない。一方、ポリ−L−リシン(ポリペプチド)を構成するL−リシンはα−アミノ酸の一種で、殆んど全てのタンパク質の構成アミノ酸として存在しており、側鎖に一級アミノ基を有するために豊富な陽電荷を持ち、酵素に対する毒性もない。また、ポリ−L−リシンはその豊富な陽電荷から、陰電荷を持つ酵素との静電作用的なポリイオンコンプレックス法の固定化担体として用いられることもあるが、周囲の電荷バランスの影響を受けやすく、使用条件によって酵素固定化量や安定性が大きく変化する。また、これらの固定化法・材料を用いた酵素・電子受容体化合物の同時固定化の実施例は少なく、酵素・電子受容体化合物の固定化量と活性保持とを両立させ、しかも、酵素固定化電極が反応全体の律速とならない高効率な機能性電極の報告例はなかった。
これに対し、第1および第2の発明においては、上記のようにグルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの組み合わせから成る固定化担体を用いることで、それぞれが持つ酵素固定化能力を大きく改善することが可能となり、固定化担体全体として優れた酵素固定化能力を得ることができる。
グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの組成比は、固定化する酵素と、それに対応する基質とに応じて最適な値が異なるが、一般的には任意の組成比で構わない。
第1および第2の発明において、固定化担体は、好適にはさらに、電子受容体化合物を含む。この電子受容体化合物は、基本的には、固定化担体を電極に形成した場合に、電極と比較的容易に電子の授受を行うことができるものであればいかなるものでも良いが、アミノ基を有していれば、なお好ましい。グルタルアルデヒドおよびポリ−L−リシンから成る架橋剤にこの電子受容体化合物を組み合わせることで、電子受容体化合物の固定化と同時に、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの架橋を支持する役目も果たすことが可能である。
固定化担体には、必要に応じて、上記の電子受容体化合物以外の化合物を含ませても良い。
この発明の第3の発明は、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを含むことを特徴とする固定化担体である。
この発明の第4の発明は、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とが架橋した構造を有することを特徴とする固定化担体である。
この発明の第5の発明は、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを含むことを特徴とする固定化担体である。
この発明の第6の発明は、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とが架橋した構造を有することを特徴とする固定化担体である。
この発明の第7の発明は、
グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを含む固定化担体と酵素とを含むことを特徴とする電極である。
この発明の第8の発明は、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを含む固定化担体と酵素とを含むことを特徴とする電極である。
この発明の第9の発明は、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とが架橋した構造を有する固定化担体と酵素とを含むことを特徴とする電極である。
この発明の第10の発明は、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを含む固定化担体と酵素とを含むことを特徴とする電極である。
この発明の第11の発明は、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とが架橋した構造を有する固定化担体と酵素とを含むことを特徴とする電極である。
この発明の第12の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置において、
固定化担体が、アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを含むことを特徴とするものである。
この発明の第13の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置において、
固定化担体が、アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とが架橋した構造を有することを特徴とするものである。
この発明の第14の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置において、
固定化担体が、カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを含むことを特徴とするものである。
この発明の第15の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置において、
固定化担体が、カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とが架橋した構造を有することを特徴とするものである。
この発明の第16の発明は、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを重合反応させるようにしたことを特徴とする固定化担体の製造方法である。
この発明の第17の発明は、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを重合反応させるようにしたことを特徴とする固定化担体の製造方法である。
この発明の第18の発明は、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを含む固定化担体に酵素を固定化するようにしたことを特徴とする電極の製造方法である。
この発明の第19の発明は、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを含む固定化担体に酵素を固定化するようにしたことを特徴とする電極の製造方法である。
この発明の第20の発明は、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを重合反応させた固定化担体に酵素を固定化するようにしたことを特徴とする電極の製造方法である。
この発明の第21の発明は、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを重合反応させた固定化担体に酵素を固定化するようにしたことを特徴とする電極の製造方法である。
この発明の第22の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置の製造方法において、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを含む固定化担体に酵素を固定化することにより電極を製造する工程を有することを特徴とするものである。
この発明の第23の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置の製造方法において、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを含む固定化担体に酵素を固定化することにより電極を製造する工程を有することを特徴とするものである。
この発明の第24の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置の製造方法において、
アミノ基またはイミノ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第1の化合物とアミノ基またはイミノ基を有する第2の化合物とを重合反応させた固定化担体に酵素を固定化することにより電極を製造する工程を有することを特徴とするものである。
この発明の第25の発明は、
固定化担体と酵素とを含む電極を用いた電極反応利用装置の製造方法において、
カルボキシ基を有する化合物と重合反応することができる基を2つ以上有する第3の化合物とカルボキシ基を有する第4の化合物とを重合反応させた固定化担体に酵素を固定化することにより電極を製造する工程を有することを特徴とするものである。
第3〜第25の発明において、第1の化合物と第2の化合物との組成比あるいは第3の化合物と第4の化合物との組成比は、使用する化合物の種類と、固定化する酵素と、それに対応する基質とに応じて最適な値が異なるが、一般的には任意の組成比で構わない。固定化担体が好適にはさらに電子受容体化合物を含むこと、必要に応じて電子受容体化合物以外の化合物を含ませて良いことは、第1および第2の発明と同様である。
架橋剤(架橋試薬)として用いられる第1〜第4の化合物の具体例を挙げると、次のとおりである。ただし、以下の架橋剤の例において、RまたはR’は、脂肪族炭化水素、脂環式炭化水素、芳香族炭化水素、α, β, γ−シクロデキストリンなどのシクロデキストリン、クラウンエーテル、カリックスアレン、ペプチド、酵素、発色色素などから成る群より選ばれる少なくとも1種である。また、RおよびR’は互いに異なっていても同一でも構わない。
まず、酵素のNH2 基、あるいは固定化担体にNH2 基を有する電子受容体化合物も含ませる場合にはそのNH2 基と架橋することができるものとして、例えば、以下に例示する架橋剤の中から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。グルタルアルデヒドはアルデヒド(R−CHO)の1種である。
・カルボン酸(R−COOH)
・過酸(R−CO(OOH))
・チオカルボン酸(R−CSOH)
・イソシアン化合物(R−NC)
・シアン酸エステル(R−OCN)
・イソシアン酸エステル(R−NOC)
・チオシアン酸エステル(R−SCN)
・アルデヒド(R−CHO)
・チオアルデヒド(R−CHS)
・ケトン(R−CO−R’)
・チオケトン(R−CS−R’)
・チオール(R−SH)
・イミン(R=NH)
・過酸化物(R−OOR’)
次に、酵素のCOOH基、あるいは固定化担体にCOOH基を有する電子受容体化合物も含ませる場合にはそのCOOH基と架橋することができるものとして、例えば、以下に例示する架橋剤の中から選ばれる1種または2種以上を用いることができる。
・アミン(R−NH2 , RR’NH)
・過酸(R−CO(OOH))
・チオカルボン酸(R−CSOH)
・エステル(R−COOR’)
・ハロゲン化合物(R−X,X:ハロゲン原子)
・酸ハロゲン化物(R−COX,X:ハロゲン原子)
・アミド(R−CONH2
・ヒドラジド(R−CO−NHNH2
・イミド(R−CO−NH−OC−R’)
・アミジン(R−CNH(NH2 ))
・ニトリル(R−CN)
・イミン(R=NH)(ポリエチレンイミンなど)
なお、デンドリマー(例えば、ポリアミドアミンやポリプロピレンイミンなど)を用いることも可能である。
この発明による酵素の固定化法はいかなる酵素にも適用することができ、酵素タンパク質中の官能基にアミノ基を有するものであればなお好ましいが、アミノ基を有していなくとも構わない。また、酵素は1種でも良いし、2種類以上のものを組み合わせても良く、後述の補酵素が必要な1種または2種類以上の酵素と補酵素が必要でない1種または2種類以上の酵素とを組合せても良い。酵素の具体例を挙げると、NADH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)/NAD+ (ニコチンアミドアデニンジヌクレオチド)の酸化還元酵素として知られるジアホラーゼや、グルコースデヒドロゲナーゼ(NAD依存型酵素)などである。
ここで、酵素の分類(IUBMB:国際生化学分子生物学連合/酵素命名委員会)について説明する。
酵素は酵素番号(EC番号)によって分類されており、次の6種類(EC1〜EC6)に大別される。
EC1;オキシドレダクターゼ(oxidoreductase)(酸化還元酵素)
・酸化還元に関与する酵素は全てここに分類され、酵素表の約26%を占める。
[例]alcohol dehydrogenase [EC1.1.1.1]
diaphorase [EC1.6.99.-] (後述の発明の実施例で用いるジアホラーゼもここに分類される)
以降、第2、第3の数字で細分化される。第4の数字は委員会に公認されてから与えられる番号である。
上記例の場合、[EC1.1.--](酸化還元酵素のうち)供与体のCH−OH基に作用するもの
[EC1.6.--]:NADHあるいはNADPHに作用するもの
EC2;トランスフェラーゼ(transferase)(転移酵素)
・1つの化合物(供与体)のある官能基を他の化合物(受容体)に移す反応を触媒する。
[例] aspartate carbamoyltransferase[EC2.1.3.2]
hexokinase[EC2.7.1.1]
EC3;ヒドロラーゼ(hydrolase)(加水分解酵素)
・基質の加水分解を触媒する。
[例] β-amylase[EC3.2.1.2]
pepsin A[EC3.4.23.1]
EC4;リアーゼ(lyase)
・C−C結合、C−O結合、C−N結合などから脱離反応により二重結合を残す反応やその逆反応を触媒する酵素がここに分類される。
[例] oxaloacetate decarboxylase[EC4.1.1.3]
fumarate hydratase[EC4.2.1.2]
EC5;イソメラーゼ(isomerase) (異性化酵素)
・異性化反応を触媒する。
[例] alanine racemase[EC5.1.1.1]
triose-phosphate isomerase[EC5.3.1.1]
EC6;リガーゼ(ligase)(合成酵素)
・合成反応を触媒する。
[例] tyrosine-tRNA ligase[EC6.1.1.1]
acetate-CoA ligase[EC6.2.1.1]
また、酵素が働くためには酵素と基質のほかに、補酵素と呼ばれる、酵素と結合して反応に不可欠な働きをする低分子の有機化合物を必要とする場合があり、この補酵素も酵素や電子受容体化合物と同様に固定化されるのが望ましい。NADHやNAD+ 、あるいはNADPH(還元型ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)やNADP(ニコチンアミドアデニンジヌクレオチドリン酸)はこの補酵素の例である。
電極の材料は、導電性を有し、かつ水に不溶の物質であればいかなる物質でも良く、これらの物質を単独で用いても、これらの物質を他の物質と組み合わせても良い。カーボンフェルト、活性炭などの高表面積を有する材料を電極材料に使用すれば、単位体積あたりに固定化される酵素・電子受容体化合物量の増大も期待することができる。
電極反応利用装置としては、具体的には、例えば、生体代謝を模倣した、バイオセンサー、バイオリアクター、バイオ燃料電池などが挙げられる。
上述のように構成されたこの発明によれば、固定化担体に含まれる第1の化合物と第2の化合物とが架橋し、あるいは、第3の化合物と第4の化合物とが架橋することにより、具体的には例えば、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとが架橋することにより、充分に長く、しかも3次元的にほぼ自由な構造をとることができるポリマーが形成される。そして、電極に酵素を固定化する場合にこの固定化担体を用いることにより、このポリマーにより酵素を良好な形態で包括することができる。さらに、固定化担体に電子受容体化合物も含ませることにより、酵素と電極との間の電子伝達も容易にすることができる。
この発明によれば、固定化担体による電極への酵素の固定化あるいは酵素および電子受容体化合物の同時固定化と高密度固定化とが可能となり、基質供給律速を実現する高効率な機能性電極の実現が可能となる。また、測定系にあたる電極性能律速がなくなることにより、バイオセンサー、バイオリアクター、バイオ燃料電池などにおける反応系の詳細な検討が可能となり、各バイオデバイスの発展に大きく貢献することが可能となる。また、この発明は電極系以外への酵素の固定化にも応用可能である。
以下、この発明の一実施形態について図面を参照しながら説明する。
この一実施形態においては、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとに加えて、電子受容体化合物を含む固定化担体を用い、酵素および電子受容体化合物、あるいは、酵素、補酵素および電子受容体化合物を電極に同時固定化する。ここで、電子受容体化合物としては、アミノ基を有するものであってもそうでなくても良い。
固定化担体による酵素および電子受容体化合物の電極上への同時固定化のイメージを図1に示す。ただし、固体化担体は、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとに加えて、アミノ基を有する電子受容体化合物を含み、また、酵素はアミノ基を有するものとする。図1中、PLLはポリ−L−リシン、NH2 −Rはアミノ基を有する電子受容体化合物を示す。図1に示すように、グルタルアルデヒドの両端の2つのアルデヒド基とポリ−L−リシンのアミノ基とがアミド結合を形成して架橋することで十分に長く、しかも3次元的にほぼ自由な構造をとることができるポリマーが形成されており、このポリマー全体でアミノ基を有する酵素が包括されている(破線で描かれた楕円は包括のイメージを示す)。これに加えて、この場合、酵素および電子受容体化合物ともアミノ基を有するため、グルタルアルデヒドの一端のアルデヒド基とポリ−L−リシンのアミノ基とがアミド結合を形成すると同時にグルタルアルデヒドの他端のアルデヒド基と酵素のアミノ基とがアミド結合を形成して架橋したり、グルタルアルデヒドの一端のアルデヒド基とポリ−L−リシンのアミノ基とがアミド結合を形成すると同時にグルタルアルデヒドの他端のアルデヒド基と電子受容体化合物のアミノ基とがアミド結合を形成して架橋したり、グルタルアルデヒドの一端のアルデヒド基と酵素のアミノ基とがアミド結合を形成すると同時にグルタルアルデヒドの他端のアルデヒド基と電子受容体化合物のアミノ基とがアミド結合を形成して架橋したりすることが可能である。図1に示す構造体はポリイオンコンプレックスの一例である。
次に、実施例について説明する。
実施例1
まず、酵素としてジアホラーゼ、アミノ基を有する電子受容体化合物として2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノン(ACNQ)を固定化した機能性電極のNADH酸化能を評価する。ジアホラーゼを用いない反応系の場合、図2に示すように、NADHは電極上で直接酸化されてNAD+ となり電子(e- )を電極に放出し、図3に示すように、サイクリックボルタモグラム(CV)上では0.7V付近にピークとして現れる。このように、NADHを電極上で直接酸化する場合には大きな過電圧が必要であることが分かる。そのため、酵素固定化電極には、この過電圧を低減させ、かつ効率良くNADHを酸化させる機能が求められる。図4はジアホラーゼ(DI)、ACNQを介したNADH酸化反応機構であり、NADHがジアホラーゼ−ACNQを介して酸化され、CV上ではACNQの酸化還元電位である−0.3V付近に触媒電流としてその状態が観測され、NADHの酸化過電圧が低減される。以下、実際の実験条件を示す。
容量1mlのポリテトラフルオロエチレン製電解セルを反応槽として、電圧を印加することによりNADHの電気化学的酸化反応を行った。反応槽に水性緩衝溶液としてリン酸緩衝溶液pH8.0−1mlを注入し、15分間の窒素ガス置換を行い、充分量にあたるNADHリン酸緩衝溶液(10mM)を添加した。この反応溶液中に対極として白金線を浸漬し、参照電極には銀(Ag)/塩化銀(AgCl)電極を用いた。次に、グラッシーカーボン電極(BAS,φ=3.0mm)上に、ジアホラーゼ(ユニチカ, from Bacillus stearothermophilus (下線部は斜体字))リン酸緩衝溶液(47μM)を2μl、ACNQエタノール溶液(10mM)を2.8μl、グルタルアルデヒド水溶液(0.125%)を3μl、ポリ−L−リシン水溶液(1%)を3μl滴下し、良く混合させて室温にて風乾の後、蒸留水で水洗し、ジアホラーゼ/ACNQ固定化電極とした。また、比較のために、ジアホラーゼとACNQ滴下量(各2μl、2.8μl)はそのままに、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンの滴下量を、合計滴下量6μlのまま、それぞれ2μlと4μl、および4μlと2μlに組成を変化させたもの、さらにはグルタルアルデヒドおよびポリ−L−リシンのみをそれぞれ単独で6μl用いたものを同様の方法にて作製し、それぞれ固定化電極を用意した。ジアホラーゼ/ACNQ固定化部位をリン酸緩衝溶液中に浸漬した。これらの対極、参照電極およびジアホラーゼ/ACNQ固定化電極をポテンシオスタットに接続し、電位走査法(サイクリックボルタンメトリー、CV)にて電位掃引を行い、電気化学的に反応を観察した。電位の掃引範囲は−0.5〜0.1Vとし、この範囲で観測される最大触媒電流値を表1に示した。なお、実験に用いた酵素、試薬、装置あるいは実験雰囲気は実験を通して同一条件であり、作製した酵素固定化部位の固定化量・安定性・膜特性などの優劣が最大触媒電流の差として現れている。また、このときのCV上での曲線形状も併せて示した。グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを組み合わせたものは、それぞれ単独で同量を用いたものと比較して優位性が確認できる(表1−(1),(2)vs.(4) ,(5))。また、CV上での曲線形状については図5においてその具体例を示す。シグモイド型の触媒電流は、すなわち電極性能の限界(電極性能律速)を示唆する電流であり、0.7V付近に直接酸化波が表れることからも充分にNADHが残っていることを表しているのに対し、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを組み合わせたものに見られるピーク型のものは、基質であるNADHの供給律速を示すもので、0.7V付近のNADHの直接酸化波が観測されないことから、電極近傍のNADHが全て酵素反応に消費され、電極性能が勝っていることが示唆され、更なる電流値上昇が期待できる高機能電極であることが分かる。
Figure 0004839569
実施例2
上記実施例1と同様の測定装置を用い、酵素固定化電極の条件を変えて同一の実験を行った。実施例1の固定化電極作製方法に対し、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンの滴下量(各3μl)はそのままに、ジアホラーゼのみを2μl滴下・固定化したジアホラーゼ固定化電極を準備した。このときの最大触媒電流値を表1に示した。ジアホラーゼ・ACNQともに電極上に固定化せず、リン酸緩衝溶液中に溶解させた場合(無固定状態)と比べて、ジアホラーゼ固定化電極は得られる触媒電流の面で優位であり(表1−(6)vs.(7) )、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの組み合わせにより酵素だけの固定化も可能であることが分かるが、実施例1の結果と比較すると、アミノ基を有するACNQを同時固定化させた方が電極性能として好ましいことが分かる(表1−(1) vs.(6))。
実施例3
上記実施例1の固定化電極作製方法に対し、電子受容体化合物に2−メチル−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノン(ビタミンK3、VK3)を用い、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとを組み合わせた(各3μl)もの、さらに、グルタルアルデヒドおよびポリ−L−リシンのみをそれぞれ単独で6μl用いたVK3固定化電極を作製し、同一条件下において同様の測定を行った。なお、VK3の滴下濃度はACNQの場合と同量とした。図6AにVK3の構造を示すが、アミノ基が存在しない以外は図6Bに示すACNQと構造が類似しており、電気化学的特性も同じような傾向を示す。このときの最大触媒電流値を表1に示した。グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの組み合わせは、それぞれを単独で用いた場合よりも優位であることがアミノ基を有しないVK3においても示唆された(表1−(8) vs.(9),(10) )。しかしながら、実施例1の結果からも、電子受容体化合物にACNQを用いた場合のほうが優位であり、アミノ基を有する電子受容体化合物を同時固定化させた方が電極性能として優位であることが分かる(表1−(1) vs.(8))。なお、酵素をグルコースオキシダーゼにした場合においても、同様の傾向があることを確認済みである。
以上の実施例1〜3から、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの組み合わせからなる固定化担体は有用で、いかなる酵素、いかなる電子受容体化合物受容体にも適用可能であることが分かるが、好ましくは、電子受容体化合物にはアミノ基を有するものを用いた方が電極性能、固定化部位安定化において優位である。
実施例4
実施例1の酵素固定化電極においては、酵素としてジアホラーゼおよび電子受容体化合物としてACNQが同時固定化されているが、この実施例4においては、これらに加えてさらに、酵素としてグルコースデヒドロゲナーゼおよびその補酵素であるNADH(NAD+ )も同時固定化した。グルコースデヒドロゲナーゼの固定化により、グルコース(ブドウ糖)から電流を取り出すことができることが確認された。この場合、グルコース→グルコースデヒドロゲナーゼ→NADH(NAD+ )→ジアホラーゼ→電子受容体化合物→電極の順で電子が伝播する。NADHから下流は実施例1と同様である。この場合に得られたサイクリックボルタモグラムを図7に示す。
次に、この一実施形態による酵素固定化電極の電極反応利用装置への適用例について説明する。
図8はこの酵素固定化電極を利用したバイオ燃料電池(Bio Fuel Cell)である酵素型燃料電池を示す。
図8に示すように、この酵素型燃料電池においては、反応槽11内が仕切り12により二つに分けられており、それぞれに反応溶液13が入れられている。そして、仕切り12により仕切られた一方の側の反応溶液13中にバイオカソード14(負極)が浸漬され、他方の側の反応溶液13中にバイオアノード15(正極)が浸漬されている。バイオカソード14とバイオアノード15との間には配線16を介して負荷抵抗17が接続される。
バイオカソード14およびバイオアノード15としてはこの一実施形態による酵素固定化電極が用いられ、例えば図9に示すような構造を有する。図9に示すように、これらのバイオカソード14およびバイオアノード15は、電極基板18上に酵素/電子受容体化合物固定化層19が形成されたものである。図9中、Enzyは酵素を表し、Medは電子受容体化合物を表す。
この酵素型燃料電池においては、バイオカソード14に例えばNADHを燃料として送り込むとともに、バイオアノード15には酸化剤として例えば酸素などを送り込むことにより発電を行う。この場合、バイオカソード14においては、酵素/電子受容体化合物固定化層19の酵素および電子受容体化合物により、実施例1で説明した原理でNADHから供給された電子(e- )が電極基板18に受け渡され、この電子が配線16を通ってバイオアノード15に移動し、発電が行われる。
図10はこの酵素固定化電極を利用したバイオリアクターを示す。
図10に示すように、このバイオリアクターにおいては、反応槽20内に反応溶液21が入れられており、その中にワーキング電極22、参照電極23および対向電極24が浸漬されている。ワーキング電極22としてはこの一実施形態による酵素固定化電極が用いられ、例えば図9に示すような構造を有する。参照電極23と対向電極24との間には定電圧発生装置25が接続され、参照電極23が一定電位に保持されるようになっている。ワーキング電極22は、定電圧発生装置25の参照電極23が接続された端子に接続されている。
このバイオリアクターにおいては、基質(例えば、NADH)をワーキング電極22に送り込み、酵素反応を起こさせて所望の生成物を生成する。
以上のように、この一実施形態によれば、グルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとに加えて、電子受容体化合物を含む固定化担体を用い、酵素および電子受容体化合物を電極に同時固定化して酵素固定化電極を構成しているので、従来の固定化担体、例えばグルタルアルデヒド単体やポリ−L−リシン単体を用いて酵素および電子受容体化合物を電極に同時固定化する場合と比べて、酵素固定化量を増加させることができ、酵素の溶出もほぼ完全に抑制することができ、周囲の電荷バランスの影響を受けにくく、使用条件による酵素固定化量や安定性の変化も少なく、酵素の活性も保持することができ、しかも酵素固定化電極が反応全体の律速とならない高効率な機能性電極を得ることができる。そして、この酵素固定化電極を利用することにより、高性能の電極反応利用装置、例えばバイオ燃料電池、バイオリアクター、バイオセンサーなどを実現することが可能となる。
以上、この発明の一実施形態および実施例について具体的に説明したが、この発明は、上述の実施形態および実施例に限定されるものではなく、この発明の技術的思想に基づく各種の変形が可能である。
例えば、上述の一実施形態および実施例において挙げた数値、構造、材料、プロセスなどはあくまでも例に過ぎず、必要に応じてこれらと異なる数値、構造、材料、プロセスなどを用いても良い。
この発明の一実施形態において固定化担体による酵素および電子受容体化合物の電極上への同時固定化のイメージを示す略線図である。 NADHを電気化学的に酸化させた時の反応機構モデルを示す略線図である。 NADHを電気化学的に酸化させた時の、直接酸化波を表すサイクリックボルタモグラムを示す略線図である。 ジアホラーゼおよびACNQを用いてNADHを電気化学的に酸化させた時の反応機構モデルを示す略線図である。 触媒電流における、シグモイド型(表1−(6))およびピーク型(表1−(1))を表すサイクリックボルタモグラムを示す略線図である。 VK3およびACNQの構造を示す略線図である。 実施例4において得られたサイクリックボルタモグラムを示す略線図である。 この発明の一実施形態による酵素固定化電極を利用した酵素型燃料電池を示す略線図である。 図8に示す酵素型燃料電池に用いられる酵素固定化電極の一部を拡大して示す略線図である。 この発明の一実施形態による酵素固定化電極を利用したバイオリアクターを示す略線図である。
符号の説明
11、20…反応槽、12…仕切り、13…反応溶液、14…バイオカソード、15…バイオアノード、18…電極基板、19…酵素/電子受容体化合物固定化層、22…ワーキング電極、23…参照電極、24…対向電極

Claims (28)

  1. 電極上に、ジアホラーゼリン酸緩衝溶液、2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノンのエタノール溶液、グルタルアルデヒド水溶液およびポリ−L−リシン水溶液を滴下し、混合させて乾燥の後、水洗するようにした酵素固定化電極の製造方法。
  2. 0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2μl:4μlから3μl:3μlの範囲にする請求項1記載の酵素固定化電極の製造方法。
  3. 0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2:4から3:3の範囲にする請求項1記載の酵素固定化電極の製造方法。
  4. 上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中のポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2μl:4μlから3μl:3μlの範囲にしたときのグルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比となるようにする請求項1記載の酵素固定化電極の製造方法。
  5. 上記電極上にグルコースデヒドロゲナーゼおよびNADHをさらに固定化する請求項1〜4のいずれか一項記載の酵素固定化電極の製造方法。
  6. 上記電極がカーボン電極である請求項1〜5のいずれか一項記載の酵素固定化電極の製造方法。
  7. 電極上に、グルタルアルデヒドおよびポリ−L−リシンを含む固定化担体により、ジアホラーゼおよび2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノンが固定化された酵素固定化電極。
  8. 上記固定化担体に含まれる上記グルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液の量と1%ポリ−L−リシン水溶液の量との比が2:4から3:3の範囲のときの、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中の上記ポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比である請求項7記載の酵素固定化電極。
  9. 上記電極上にグルコースデヒドロゲナーゼおよびNADHがさらに固定化されている請求項7または8記載の酵素固定化電極。
  10. 上記電極がカーボン電極である請求項7〜9のいずれか一項記載の酵素固定化電極。
  11. 電極上に、ジアホラーゼリン酸緩衝溶液、2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノンのエタノール溶液、グルタルアルデヒド水溶液およびポリ−L−リシン水溶液を滴下し、混合させて乾燥の後、水洗することにより酵素固定化電極を製造する工程を有する電極反応利用装置の製造方法。
  12. 0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2μl:4μlから3μl:3μlの範囲にする請求項11記載の電極反応利用装置の製造方法。
  13. 0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2:4から3:3の範囲にする請求項11記載の電極反応利用装置の製造方法。
  14. 上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中のポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2μl:4μlから3μl:3μlの範囲にしたときのグルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比となるようにする請求項11記載の電極反応利用装置の製造方法。
  15. 上記電極上にグルコースデヒドロゲナーゼおよびNADHをさらに固定化する請求項11〜14のいずれか一項記載の電極反応利用装置の製造方法。
  16. 上記電極がカーボン電極である請求項11〜15のいずれか一項記載の電極反応利用装置の製造方法。
  17. 電極上に、グルタルアルデヒドおよびポリ−L−リシンを含む固定化担体により、ジアホラーゼおよび2−アミノ−3−カルボキシ−1,4−ナフトキノンが固定化された酵素固定化電極を用いた電極反応利用装置。
  18. 上記固定化担体に含まれる上記グルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液の量と1%ポリ−L−リシン水溶液の量との比が2:4から3:3の範囲のときの、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中の上記ポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比である請求項17記載の電極反応利用装置。
  19. 上記電極上にグルコースデヒドロゲナーゼおよびNADHがさらに固定化されている請求項17または18記載の電極反応利用装置。
  20. 上記電極がカーボン電極である請求項17〜19のいずれか一項記載の電極反応利用装置。
  21. 電極上に、酵素緩衝溶液、アミノ基を有する電子受容体化合物を含む溶液、グルタルアルデヒド水溶液およびポリ−L−リシン水溶液を滴下し、混合させて乾燥の後、水洗するようにし、この際、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中のポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2μl:4μlから3μl:3μlの範囲にしたときのグルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比となるようにする酵素固定化電極の製造方法。
  22. 上記電極上にグルコースデヒドロゲナーゼおよびNADHをさらに固定化する請求項21記載の酵素固定化電極の製造方法。
  23. 上記電極がカーボン電極である請求項21または22記載の酵素固定化電極の製造方法。
  24. 電極上に、グルタルアルデヒドおよびポリ−L−リシンを含む固定化担体により、酵素およびアミノ基を有する電子受容体化合物が固定化され、
    上記固定化担体に含まれる上記グルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液の量と1%ポリ−L−リシン水溶液の量との比が2:4から3:3の範囲のときの、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中の上記ポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比である酵素固定化電極。
  25. 上記電極がカーボン電極である請求項24記載の酵素固定化電極。
  26. 電極上に、酵素緩衝溶液、アミノ基を有する電子受容体化合物を含む溶液、グルタルアルデヒド水溶液およびポリ−L−リシン水溶液を滴下し、混合させて乾燥の後、水洗するようにし、この際、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中のポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液および1%ポリ−L−リシン水溶液を用い、上記グルタルアルデヒド水溶液の滴下量と上記ポリ−L−リシン水溶液の滴下量との比を2μl:4μlから3μl:3μlの範囲にしたときのグルタルアルデヒドとポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比となるようにすることにより酵素固定化電極を製造する工程を有する電極反応利用装置の製造方法。
  27. 電極上に、グルタルアルデヒドおよびポリ−L−リシンを含む固定化担体により、酵素およびアミノ基を有する電子受容体化合物が固定化され、
    上記固定化担体に含まれる上記グルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシンとの重量比が、0.125%グルタルアルデヒド水溶液の量と1%ポリ−L−リシン水溶液の量との比が2:4から3:3の範囲のときの、上記グルタルアルデヒド水溶液中のグルタルアルデヒドと上記ポリ−L−リシン水溶液中の上記ポリ−L−リシンとの重量比に相当する重量比である酵素固定化電極を用いた電極反応利用装置。
  28. 上記電極がカーボン電極である請求項27記載の電極反応利用装置。
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