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JP4835355B2 - バッテリ劣化判定装置 - Google Patents

バッテリ劣化判定装置 Download PDF

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Description

本発明は、バッテリ劣化判定装置に関し、特に自動車に搭載可能なバッテリ劣化判定装置に関する。
近年、自動車においては、排気ガスの削減と燃費の改善のために、信号待ちや渋滞時などの停車時に自動的にエンジン作動を停止するアイドリングストップ機能を備えるものが増えている。アイドリングストップ車のバッテリは、エンジン再始動のみならず、アイドリングストップ時に負荷に給電することが必要になる。このように、アイドリングストップ車のバッテリは非アイドリングストップ車のバッテリに比べて消耗度の激しい使い方となる。ここでバッテリの劣化に関する情報を得ることができれば、それに応じた電力管理を行うことでバッテリの寿命を引き延ばすことができる。また、バッテリの劣化に関する情報を得ることができれば、ユーザはそのバッテリの交換時期を前もって知ることができ、突然の機能停止を回避することができる。したがって、高精度かつ低コストなバッテリ劣化判定機構を実現することは重要な要請である。
二次バッテリの劣化は、充放電を繰り返すことによって、あるいは放置によって、経時的にバッテリの内部抵抗値が高くなりバッテリの端子電圧が低下していく現象として現れることが知られている。したがって、バッテリの劣化度合は、内部抵抗を計測することで推定することが可能である(内部抵抗法)。
特開2003−177164号公報
しかしながら、発明者の実験によれば、アイドリングストップの繰り返しによる劣化モードにおける内部抵抗の増加量は、アイドリングストップ以外の通常の劣化モード(たとえば、放置劣化)における内部抵抗の増加量に比べて、きわめて小さいことが分かっている。したがって、アイドリングストップの繰り返しによるバッテリの劣化状態を内部抵抗に基づいて判定することは困難である。
また、アイドリングストップ車では、バッテリは、アイドリングストップを行う前に満充電またはそれに近い状態におかれるように運用されるのが一般的である。ところが、バッテリの満充電付近の状態では、アイドリングストップの繰り返しによって劣化したバッテリの内部抵抗と、新品バッテリの内部抵抗とでは、ほとんど違いがみられない。つまり、通常バッテリが満充電状態になるように制御される点を考慮すれば、アイドリングストップの繰り返しによるバッテリの劣化状態を内部抵抗に基づいて判定することは、さらに困難であるといえる。
なお、実験によれば、アイドリングストップの繰り返しによって劣化したバッテリと新品バッテリとでは、両者ともに充電量を低下させていくと、アイドリングストップの繰り返しによって劣化したバッテリの内部抵抗は新品バッテリの内部抵抗に比べ大幅に増加することが分かっている。したがって、バッテリの充電量を所定値(たとえば、80%)以下にした状態にすれば、内部抵抗に基づいてバッテリの劣化状態を判定することは可能ではある。しかし、このように内部抵抗に基づいてバッテリの劣化状態を判定できるようになるまでバッテリの充電量を低下させてしまうと、アイドリングストップ状態からのエンジン再始動不能に陥る可能性がある。つまり、このようなバッテリの劣化判定ではエンジン始動性を確保することができず、自動車の走行中に行う判定手法としては採用できない。
したがって、内部抵抗法に比べて高精度な判定を行うことができ、かつ、アイドリングストップ車の走行中にも実行可能なように、満充電付近の状態で行えるバッテリ劣化判定手法が必要である。
本発明の一側面によれば、充放電可能なバッテリの劣化を判定するバッテリ劣化判定装置であって、前記バッテリの満充電状態から放電状態に切り替わった後の所定時間における前記バッテリの端子電圧変化と放電電流変化とに基づいて、寄生容量を算出する算出手段と、算出された前記寄生容量が所定の寿命レベルを下回ったときに、前記バッテリの寿命と判定する判定手段とを有することを特徴とするバッテリ劣化判定装置が提供される。
この構成によれば、内部抵抗法に比べて高精度にバッテリの劣化を判定することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記所定時間は、前記バッテリの満充電状態から放電を行ったときの前記バッテリの端子電圧の時間変化を示す放電曲線において略直線変化をなす時間とすることが好ましい。
この構成によれば、バッテリの寄生容量に依存するバッテリの端子電圧の時間変化を容易に検出することができるので、バッテリ劣化判定処理の簡便化が図れる。
本発明の別の側面によれば、上記の特徴を備えるバッテリ劣化判定装置を有する自動車が提供される。この構成の自動車によれば、運転中に高精度なバッテリの劣化処理を行うことができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記自動車は、前記バッテリを満充電状態または満充電付近の状態に制御した上で、所定条件を満たす場合にエンジンのアイドリングを自動的に停止するアイドリングストップ手段を更に有し、前記バッテリ劣化判定装置は、前記アイドリングストップ手段が動作したときに動作することが好ましい。
この構成によれば、バッテリ劣化判定装置の動作の際に、バッテリが満充電もしくは満充電付近の状態におかれていることが保証され、高精度な劣化判定を確保することができる。
本発明の好適な実施形態によれば、前記判定手段により前記バッテリが寿命と判定された場合に警告を行う警告手段を更に有することが好ましい。
この構成によれば、自動車のドライバはバッテリの交換時期を容易かつ適時に知ることができる。
本発明によれば、車載可能な安価な構成で精度よくバッテリの劣化を判定可能なバッテリ劣化判定装置が実現される。
(実施形態1)
図1に、本実施形態におけるバッテリの基本回路モデルの例を示す。同図において、Eは起電力、Rは格子抵抗、RB1は充電抵抗、RB2は放電抵抗、Cは寄生キャパシタを表す。
バッテリの極板を構成する格子は、活物質を保持して外部と活物質の間の電気伝導の役割を果たす。図2に示すように、活物質は、経時的に、充放電によるストレスを受けて粒子間の結合力が弱まり、徐々に極板から脱落していく。活物質が脱落すると残存容量も減少し、最終的にはバッテリの寿命へとつながる。寄生容量Cは、活物質の表面積に比例する。このことから、活物質の脱落は、残存容量の減少であるとともに、寄生容量Cの減少であるとみることもできる。よって、寄生容量Cの値を推定することによりバッテリの劣化判定を行うことが可能であると考えられる。
ここで、図3に満充電状態から放電を行ったときの放電曲線(バッテリ電圧VBATの時間変化)の一例を示す。(A)の区間では、寄生キャパシタCの電圧Vが起電力Eより大きく、寄生キャパシタCによる定電流放電となり、VBATは概ね直線的な特性を示す。一方、(B)の区間では、寄生キャパシタCの電圧Vが起電力E以下となり、起電力Eのアシストが加わることによってVBATの落ち方が鈍くなることが分かる。
さて、(A)の区間、すなわち、寄生キャパシタCの電圧Vが起電力Eより大きい場合においては、バッテリの電圧変化ΔVBATは次式で表される。
ΔVBAT=ΔQ/C=(I/C)t
ただし、ΔQは電荷量変化、Iはバッテリ電流、tは時間である。
そうすると、
ΔVBAT/ΔI=(1/C)t
となる。発明者は、このことから、図3の(A)の略直線区間の傾きは1/Cに対応し、(A)の略直線区間の傾きを求めることにより寄生容量Cの値を推定可能であると考えた。しかもこの略直線区間は数秒間に亘って持続する。現在のところ、コストの観点から実際に自動車に搭載できる電流センサ、電圧センサのサンプリングタイムは、一般には最速のもので5msecオーダのものである。したがって、この略直線区間においてバッテリ電流の変化分ΔIを求めるべく2時点の電流値を検出することは十分に可能であると考えられる。
発明者は、この仮説の検証を行った。図4は、発明者の実験により得られた、新品バッテリとアイドリングストップの繰り返しによって劣化したバッテリ(以下「IS劣化バッテリ」)という。)の、満充電状態から放電を行ったときの放電曲線であり、図5は、図4の放電曲線における(A)の略直線区間の傾きから寄生容量Cの値を求めることを複数回に亘って繰り返した結果を示している。図5の結果から、IS劣化バッテリの寄生容量は新品バッテリの寄生容量よりも大きく低下していることがわかる。したがって、放電曲線における略直線区間の傾きから求められる寄生容量値に基づいて、バッテリの劣化判定を行うことが可能であるといえる。
以下、上述の知見に基づくバッテリの劣化判定装置の実施例を説明する。
図6は、本発明のバッテリ劣化判定装置が搭載される自動車の要部を示すブロック図である。
図6において、1はエンジン、2は始動用モータを兼ねるジェネレータ(発電機)である。エンジン1は駆動機構(図示省略)を介して左右の駆動輪3,3間に設けられたデファレンシャルギア4に連結されているジェネレータ2での発電電力は、電源ライン5を介してバッテリ6に給電される。バッテリ6は充放電可能な二次バッテリであり、たとえば鉛蓄電池、ニッケル水素電池、リチウムイオン電池などで構成される。バッテリ6の放電電力は負荷8に供給される。負荷8はたとえば空調装置、オーディオ機器、ヘッドライト、室内灯などの電装品である。
7はバッテリ6の劣化判定処理を行うバッテリECU(Electronic Control Unit)である。このバッテリECU7は典型的には、図示の如く、制御を司るCPU71、制御プログラムや固定的なデータを記憶しているROM72、CPU71のワークエリアを提供するRAM73を有するマイクロコンピュータで実現される。
9はバッテリ6に直列接続されバッテリ6に流れる放電電流および充電電流を検出する電流センサ、10はバッテリ6に並列接続されバッテリ6の端子電圧を検出する電圧センサである。これら電流センサ9および電圧センサ10はそれぞれ、バッテリECU7のインタフェース(I/F)74および75に接続される。I/F74,75はそれぞれ、電流センサ9,電圧センサ10の出力値をディジタル値に変換するA/D変換器(図示省略)を含む。
図8は、本実施形態におけるバッテリ6の劣化判定処理を示すフローチャートである。このフローチャートに対応するプログラムはROM72に記憶されている制御プログラムに含まれ、CPU71によって実行されるものである。この処理は、イグニッションがONされてからOFFされるまでの間、繰り返し行われうる。
この劣化判定処理では、図7に示すように、放電曲線の略直線区間(図3の(A)区間に相当)における2時点(T1,T2)でのバッテリ6の端子電圧VBATを検出する処理を含んでいる。
まずステップS1では、バッテリ6が満充電状態になるのを待機する。たとえば、電流センサ9により検出されるバッテリ6の充電電流値が所定値(たとえば1A)、かつ電圧センサ10により検出されるバッテリ6の端子電圧が所定値(たとえば14.8V)となったときに、バッテリ6は満充電状態になったと判断する。
バッテリ6の満充電が検出されると、次にバッテリ6が放電状態となったかどうかを判定する(ステップS2)。ここでバッテリ6の放電が検出されるとステップS3以降の処理が実行される。なお、このようにステップS1,S2がそれぞれYESとなるタイミングとしては、典型的には、アイドリングストップの実行時がある。一方、バッテリ6の放電が終了した場合には、ステップS16に進み、タイムカウンタT、バッテリ電圧値V1,V2、放電電流値I1,I2の変数がそれぞれ0にリセットされる。
ステップS3ではタイムカウンタTをインクリメントし、ステップS4で、タイムカウンタTが時刻T1に相当する値になったかどうかを判断する。タイムカウンタTが時刻T1に相当する値になったときはステップS5に進み、時刻T1において電圧センサ10により検出されたバッテリ6の端子電圧VBATをV1とする。その後ステップS6で、電流センサ9により検出されたバッテリ6の放電電流の積分値∫Idtを0にリセットする。続いて、ステップS7で、時刻T1において電流センサ9により検出されたバッテリ6の放電電流値IをI1とする。
その後、処理はステップS3に戻りタイムカウンタTをインクリメントし、ステップS4でタイムカウンタTが時刻T1に相当する値かどうかを判断する。上記の処理においていったんT1が検出されてステップS5〜S7の処理が完了したならば、処理はステップS4からステップS8に進むことになる。
ステップS8では、タイムカウンタTが時刻T2に相当する値になったかどうかを判断する。タイムカウンタTが時刻T2に相当する値になっていなければ、ステップS9に進み、電流センサ9により検出されたバッテリ6の放電電流値を積算することで、積分値∫Idtを更新する。
一方、ステップS8でタイムカウンタTが時刻T2に相当する値になったときは、ステップS10に進み、時刻T2において電圧センサ10により検出されたバッテリ6の端子電圧VBATをV2とする。次にステップS11に進み、ステップS9で得られた時刻T1からT2までの放電電流積分値を、∫Idtとする。続いて、ステップS12で、時刻T2において電流センサ9により検出されたバッテリ6の放電電流値IをI2とする。
そして、ステップS13で寄生容量Cを算出する。寄生容量Cは、公知の回路理論に基づき、次式により求められる。ただし、ここでは図3の(A)区間に対応する寄生容量Cによる放電は定電流放電ではない場合(すなわち、I1≠I2)を想定している。
Figure 0004835355
次に、ステップS14に進み、ステップS13で求めた寄生容量Cが所定の寿命ラインを下回ったかどうかを判断する。ここで寄生容量Cがこの寿命ライン以上であればそのまま本処理を抜ける。一方、寄生容量Cが寿命ラインを下回った場合には、バッテリ6の寿命と判断し、たとえば自動車のインストルメントパネルに設けられたインジケータによって警告表示を行った後(ステップS15)、本処理を抜ける。
このように、本実施形態によれば、バッテリの放電曲線における略直線区間の傾きから求められる寄生容量値に基づいて、バッテリの劣化判定を行うことができる。この手法によれば、従来の内部抵抗法に比べて高精度にバッテリの劣化状態を判定することが可能になる。また、上述したように、放電曲線における略直線区間は数秒間に亘って持続するため、低速な電流センサを用いてもその傾きを求めることができるので、この手法は低コストで実現が可能である。
(実施形態2)
上述の実施形態1では、図1に示したバッテリ基本回路モデルを用いて、図3の(A)における略直線区間の傾きから求められる寄生容量値に基づいてバッテリの寿命を判定する例を示した。ただし、図3にも示されているように、(A)区間より手前には、より急勾配の略直線区間があることが分かる。この急勾配の略直線区間の傾きを求めることができれば、それによってバッテリの寿命を判定することも可能である。
そこで本実施形態では、図1のバッテリ基本回路モデルに代えて、図9に示すようなバッテリ基本回路モデルを使用する。
図9のバッテリ基本回路モデルは、起電力Eに対して直列に接続された3つの抵抗R、R、R、および、RとRとの間の寄生キャパシタC、RとRとの間の寄生キャパシタCで構成される。図9の例では、Rが図1の格子抵抗Rに相当し、RとRが充放電抵抗Rに相当するものとする。また、C≪C(例えば、C≒5F、C≒200F)とする。
この回路モデルによれば、寄生キャパシタC+Cの電圧が起電力Eより大きいときには、図11の放電曲線の例に示すように、寄生キャパシタCからの放電による略直線区間A1が得られる。この略直線の傾きは、1/Cに対応する。その後で、C(≒C+C)からの放電による略直線区間A2が得られる。この略直線の傾きは、1/Cに対応する。
そこで、1/Cに対応する傾きの略直線区間A1において上述のバッテリの劣化判定処理を適用する。すなわち、上述の電流および電圧検出時点T1およびT2を、A1区間内に設定して、Cの値を推定し、これにより寿命判定を行う。この場合、Cの値を推定して寿命判定を行う場合より早いタイミングで判定結果が得られることは明らかである。すなわち、より高速な劣化判定処理を実現できる。
ただし、寄生キャパシタCからの定電流放電による1/Cに対応する傾きは寄生キャパシタCからの定電流放電による1/Cに対応する傾きよりも急勾配であるため、略直線区間A1はA2に比べてきわめて短期間(例えば、1秒以内)であることが想定される。電流センサおよび電圧センサにはこのA1の期間内に2点の検出を行うことのできるサンプリングタイムのものを使用する必要がある。しかし、コストの観点から、そのような精度のセンサを自動車に搭載することができない場合もあることが考えられる。
このような場合には、図9の基本回路モデルをそのまま用いて、電流および電圧検出時点T1およびT2をA2区間内に設定して、Cの値を推定し、これにより寿命判定を行うようにすればよい。この場合は、図10に示すように、R+Rを格子抵抗R、Rを充放電抵抗Rとみなすことになる。A2区間は厳密にはCとCからの放電であるが、上記のとおりC≪Cであるから、C≒C+Cである。よって、電流および電圧検出時点T1およびT2をA2区間内に設定することにより、Cの値を十分な精度で推定することができる。
このように、本実施形態によれば、どのようなサンプリングタイムの電流センサおよび電圧センサを使用するかにかかわらず、共通の基本回路モデルに基づくバッテリの劣化判定アルゴリズムを用いることができる。すなわちこの場合には、使用する電流センサおよび電圧センサのサンプリングタイムに応じてT1,T2を変更するだけでよいため、本発明に係るバッテリ劣化判定装置はさまざまな車種に広く搭載可能である。
バッテリの基本回路の一例を示す図である。 バッテリの活物質の脱落を説明する図である。 バッテリの満充電状態から放電を行ったときの放電曲線の一例を示す図である。 新品バッテリとアイドリングストップの繰り返しによって劣化したバッテリの、満充電状態から放電を行ったときの放電曲線を示す図である。 図4の放電曲線における(A)の略直線区間の傾きから寄生容量の値を求めることを複数回に亘って繰り返した結果を示す図である。 実施形態におけるバッテリ劣化判定装置を有する自動車の要部を示すブロック図である。 実施形態のバッテリ劣化判定処理におけるバッテリ端子電圧の検出タイミングを説明する図である。 実施形態におけるバッテリ劣化判定処理を示すフローチャートである。 別のバッテリの基本回路の例を示す図である。 図9、図10の基本回路に基づくバッテリの放電曲線の例を示す図である。
符号の説明
1:エンジン
2:ジェネレータ
3:駆動輪
4:デファレンシャルギア
5:電源ライン
6:バッテリ
7:バッテリECU
8:負荷(電装品)
9:電流センサ
10:電圧センサ
11:温度センサ

Claims (5)

  1. 充放電可能なバッテリの劣化を判定するバッテリ劣化判定装置であって、
    前記バッテリの満充電状態から放電状態に切り替わった後の所定時間における前記バッテリの端子電圧変化と放電電流変化とに基づいて、寄生容量を算出する算出手段と、
    算出された前記寄生容量が所定の寿命レベルを下回ったときに、前記バッテリの寿命と判定する判定手段と、
    を有することを特徴とするバッテリ劣化判定装置。
  2. 前記所定時間は、前記バッテリの満充電状態から放電を行ったときの前記バッテリの端子電圧の時間変化を示す放電曲線において略直線変化をなす時間とすることを特徴とする請求項1に記載のバッテリ劣化判定装置。
  3. 請求項1または2に記載のバッテリ劣化判定装置を備える自動車。
  4. 前記バッテリを満充電状態または満充電付近の状態に制御した上で、所定条件を満たす場合にエンジンのアイドリングを自動的に停止するアイドリングストップ手段を更に有し、
    前記バッテリ劣化判定装置は、前記アイドリングストップ手段が動作したときに動作することを特徴とする請求項3に記載の自動車。
  5. 前記判定手段により前記バッテリが寿命と判定された場合に警告を行う警告手段を更に有することを特徴とする請求項3または4に記載の自動車。
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