JP4635941B2 - ディスクアレイサブシステム - Google Patents
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Description
この場合、ディスクアレイサブシステムとしては、HDDにアクセスする場合のパスが半分になり、同時に使用できるHDDがFCパスの帯域上の問題から性能が通常時よりも悪化する、という不都合があった。
かかる状況は、システムとして頻繁にアクセスが発生する環境にあってはJBOD内のアダプタ回路の故障による性能低下の影響がでてくる、という不都合があった。
これにより、ディスクアレイコントローラは故障にかかるアダプタ回路の特定を瞬時に行うことができ、当該故障に伴う装置全体の性能低下および信頼性の喪失を予め有効に排除することができる。
まず、本実施形態におけるディスクアレイサブシステムは、当該ディスクアレイサブシステムにおけるディスクアレイコントローラに接続されるFC−AL(Fibre channel Arbitrated Loop) のHDDを複数内蔵した複数のJBOD(Just Bunch of Disk)装置において、当該各JBOD装置に併設されファイバチャネルのパスを持つアダプタ回路が冗長的に構成され、その構成において冗長を構成するアダプタ回路の故障及び交換においても、HDDにアクセスするパスを維持したまま、ディスクアレイコントローラの性能に影響を与えないようにしたことを特徴とする。
ここで、迂経路SS0,SS1は、システム内に障害等の異常が発生しない場合にあっては稼働停止状態に設定されている。
他の大容量記憶装置(JBOD)2,3,……も同様の構成となっている。
又、記号T0,T1は、アダプタ回路10(11),20(21),30(31),……におけるPCパス等のパス通路の入出力端子を示す。
今、図1,図3に示すアダプタ回路20(#20)に障害が発生している場合を想定する。この場合、PBC駆動制御部200は、冗長構成における相手方のPBC駆動制御部100との間で相互に相手方の動作状態をSES間バス120を介して監視している。そして、アダプタ回路20に障害が発生していることを検出すると、PBC駆動制御部200は、図2のディスクアレイコントローラA1へ状態を通知する(ステップS101:第1の工程)。
又、図6のJBOD3のPBC駆動制御部200(SES#200)は、ディスクアレイコントローラA1からの指令を受け取ると、制御バス230を介してPBC回路110に前段から入力される異常時の迂経路SS1からのFCパスを入力とするように切換え制御する。かかる制御はPBC回路110に対しては最優先で実行される。
そして、前述したディスクアレイコントローラA1は、例えばアダプタ回路20の故障が解消した旨の情報がディスクアレイコントローラA0又はPBC駆動制御部200から入力された場合に作動し前記各アダプタ回路21におけるPBC駆動制御部200に対して前記パス通路迂経路の構築維持を解消して元の正常状態に戻すための正常復帰指令を発信する(ステップS106:正常復帰指令発信機能の発動)。
他のアダプタ回路10が障害を起こした場合および他のJBOD1,3……におけるアダプタ回路10,20が障害を起こした場合にも、上述した動作と全く同一の動作が各構成要素間で実行される。
このようにしても、上述した実施形態におけるディスクアレイコントローラA0(A1)で実行される動作内容と同等の効果を得ることができる。
この時、アダプタ回路10(11)……内の故障であっても、HDDnにアクセスすることができる代替パスがJBOD1,2,3,……のBB共通部上(図2参照)に形成されることとなる。
それを受信した、各JBOD2のPBC駆動制御部200は指示どおりに各PBC回路を動作させ、問題箇所を迂回するパスを上述したように形成する。これによりHDDnにアクセスするパスを維持しつつ、問題となっているアダプタ回路20を除去及び交換し、その間も性能の低下を防止することが出来るという効果が得られる。
第1の効果は、冗長構成のJBOD内のアダプタ回路の故障が生じても、性能低下を起こすことがないディスクアレイサブシステムを提供することができる。
第2の効果は、制御上の問題でアクセスするパスがなくなることでディスクアレイコントローラの縮退を防止する効果が得られる。
10,11 アダプタ回路
100,200 PBC駆動制御部(SES)
100A,100B,101,200A,200B,201,10n PBC回路
110,210 入力側PBC回路
111,211 出力側PBC回路
A0,A1 ディスクアレイコントローラ
HDDn(n=1,2,3,……) ハードディスクドライブ
PS0,PS1 主経路
SS0,SS1 迂経路
T0,T1 パス連結部(入出力端子)
Claims (5)
- 複数のHDDと当該各HDDを駆動制御する冗長構成された第一及び第二のPBC回路とを備えた複数の大容量記憶装置(JBOD)と、この各JBODに個別に併設され前記HDDにおける情報の読み書きに際しては前記各PBC回路に所定の動作制御信号を送り込む冗長構成された第一及び第二のアダプタ回路と、前記PBC回路と前記アダプタ回路とから成る冗長構成された第一及び第二のHDD制御系の動作を各別に制御するディスクアレイコントローラとを備えたディスクアレイサブシステムにおいて、
通常のアクセス用のパスを主経路とし、異常時に切換え使用するパスを迂経路としたとき、
前記第一のHDD制御系には前記第一のPBC回路及び前記第一のアダプタ回路が属し、
前記第二のHDD制御系には前記第二のPBC回路及び前記第二のアダプタ回路が属し、
前記第一のPBC回路は、当該第一のPBC回路を備える前記JBODに併設された前記第一のアダプタ回路と次段の前記JBODに併設された前記第一のアダプタとに前記主経路を介して接続されるとともに、当該第一のPBC回路を備える前記JBODに併設された前記第二のアダプタ回路と次段の前記JBODに併設された前記第二のアダプタとに前記迂回路介して接続され、
前記第二のPBC回路は、当該第二のPBC回路を備える前記JBODに併設された前記第二のアダプタ回路と次段の前記JBODに併設された前記第二のアダプタとに前記主経路を介して接続されるとともに、当該第二のPBC回路を備える前記JBODに併設された前記第一のアダプタ回路と次段の前記JBODに併設された前記第一のアダプタとに前記迂回路を介して接続された、
ことを特徴とするディスクアレイサブシステム。 - 請求項1記載のディスクアレイサブシステムにおいて、
同じ前記JBODに備えられた前記第一及び第二のPBC回路並びに当該JBODに併設された前記第一及び第二のアダプタ回路について、
前記第一のアダプタ回路が、前記第二のPBC回路を駆動制御する第一のPBC駆動制御部を装備し、前記第二のアダプタ回路が、前記第一のPBC回路を駆動制御する第二のPBC駆動制御部を装備すると共に、
前記第一のPBC駆動制御部が、前記第二のPBC駆動制御部の動作を監視して前記第二のアダプタ回路における故障の有無を検知する故障検知機能と、この第二のアダプタ回路の故障を検知した場合に作動し当該故障発生にかかる第二のアダプタ回路を特定して前記ディスクアレイコントローラに故障情報を送信する故障情報送信機能を備え、
前記第二のPBC駆動制御部が、前記第一のPBC駆動制御部の動作を監視して前記第一のアダプタ回路における故障の有無を検知する故障検知機能と、この第一のアダプタ回路の故障を検知した場合に作動し当該故障発生にかかる第一のアダプタ回路を特定して前記ディスクアレイコントローラに故障情報を送信する故障情報送信機能を備えている、
ことを特徴としたディスクアレイサブシステム。 - 請求項2記載のディスクアレイサブシステムにおいて、
前記第一のPBC駆動制御部が、前記第二のPBC回路を、前記ディスクアレイコントローラの指令に基づいて駆動制御する相手方PBC駆動制御機能を備え、
前記第二のPBC駆動制御部が、前記第一のPBC回路を、前記ディスクアレイコントローラの指令に基づいて駆動制御する相手方PBC駆動制御機能を備えている、
ことを特徴としたディスクアレイサブシステム。 - 請求項3記載のディスクアレイサブシステムにおいて、
前記ディスクアレイコントローラは、特定された前記第一及び第二のアダプタ回路にかかる故障情報を入力した場合に作動し前記第一及び第二のPBC駆動制御部に対して前記迂経路に基づいたパス通路迂回路を構築するための迂経路構築指令を発信する迂経路構築指令発信機能を備え、
前記故障情報を受信した前記第一及び第二のPBC駆動制御部およびその上流側および下流側に位置する前記第一及び第二のPBC駆動制御部は、前記ディスクアレイコントローラから出力される迂経路構築指令に基づいて作動し相互に協同して前記パス通路迂回路を構築し維持する迂経路構築機能を備えている、
ことを特徴としたディスクアレイサブシステム。 - 請求項4記載のディスクアレイサブシステムにおいて、
前記ディスクアレイコントローラは、前記故障が解消した旨の情報を入力した場合に作動し前記第一及び第二のPBC駆動制御部に対して前記パス通路迂経路の構築維持を解消し元の正常状態に戻すための正常復帰指令を発信する正常復帰指令発信機能を備え、
前記第一及び第二のPBC駆動制御部は、前記正常復帰指令に基づいて前記パス通路迂経路の構築維持状態を解消する迂経路解消機能を備えている、
ことを特徴としたディスクアレイサブシステム。
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