JP4635041B2 - ランフラットタイヤ - Google Patents
ランフラットタイヤ Download PDFInfo
- Publication number
- JP4635041B2 JP4635041B2 JP2007316106A JP2007316106A JP4635041B2 JP 4635041 B2 JP4635041 B2 JP 4635041B2 JP 2007316106 A JP2007316106 A JP 2007316106A JP 2007316106 A JP2007316106 A JP 2007316106A JP 4635041 B2 JP4635041 B2 JP 4635041B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- tire
- carcass
- run
- tread
- rubber layer
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Images
Landscapes
- Tires In General (AREA)
Description
前記ベルト層と前記カーカスとの間に、硬度が70度以上かつ損失正接tanδが0.15以下である1種のゴム材からなるトレッド補強ゴム層を具え、
前記トレッド補強ゴム層は、前記ベルト層とタイヤ半径方向外側に凸となる滑らかな円弧状曲面をなすカーカスの外面のプロファイルとの隙間を埋めるように、タイヤ赤道からベルト層の外端まで漸増するとともに、
該トレッド補強ゴム層のタイヤ軸方向の幅は、ベルト層のタイヤ軸方向の幅の1.0倍以上1.1倍以下であることを特徴とする。
T=N×√{(0.125×D/2)/ρ}×10−3 …(1)
(ただし、Nは上撚り数(回/10cm)、Dはトータル表示デシテックス(繊度)、ρはコード材料の比重である。)
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
の関係を満足する請求項1乃至6の何れかに記載のランフラットタイヤである。
図1は、本実施形態のランフラットタイヤ1の正規状態におけるタイヤ子午線断面図である。本実施形態のランフラットタイヤ1は、トレッド部2からサイドウォール部3をへてビード部4のビードコア5に至るカーカス6と、トレッド部2の内方かつ前記カーカス6の半径方向外側に配されるベルト層7とを具えるチューブレスタイプの乗用車用タイヤ1Aとして構成される。なお、特に言及されていない場合、タイヤの各部の寸法は、この正規状態での値とする。
T=N×√{(0.125×D/2)/ρ}×10−3 …(1)
初期歪:10%
振幅:±1%
周波数:10Hz
変形モード:引張
測定温度:70度C
(タイヤ断面高さ)=(断面幅の呼び)×(扁平比の呼び/100)
=195mm×0.60=117mm
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
RY75=Y75/SH
RY90=Y90/SH
RY100 =Y100 /SH
として前記関係を満足する範囲RYiを図6に例示する。図5及び図6のように、上記関係を満足するプロファイルは、サイドウォール部3の領域が短いという特徴を有するため、ランフラットタイヤに採用することにより、サイド補強ゴム層11のゴムボリュームを低減しタイヤ質量の軽量化に効果がある。しかも、このプロファイルは、トレッドが非常に丸くなるため、フットプリントが、接地巾が小かつ接地長さを大とした縦長楕円形状となる。これは、例えば騒音性能やハイドロプレーニング性能を向上するのにも役立つ(例えば、特許第2994989号公報参照)。なおRY60、RY75、RY90及びRY100 の値が、各下限値を下回ると、トレッド部2を中心としてタイヤ外面2Aが平坦化するため、従来タイヤとのプロファイルの差が少なくなる。逆に各上限値を上回ると、トレッド部2を中心としてタイヤ外面2Aが著しく凸状をなすため、接地巾が過小となり、通常走行時において必要な走行性能を確保することができないおそれがある。
カーカス:プライ枚数1、コード角度90度(対タイヤ赤道)
ベルト層:ベルトプライ枚数2、コード角度±24度(対タイヤ赤道)
サイド補強ゴム層:ゴム硬度90度
ベルト層のタイヤ軸方向の巾Wb:194mm
トレッド補強ゴム層のタイヤ軸方向の巾Wc:194mm
レーヨン繊維コードの比重:1.51
アラミド繊維コードの比重:1.44
タイヤ外面のプロファイル:
A:RY60=0.06、RY75=0.08、RY90=0.19、RY100=0.57
B:RY60=0.09、RY75=0.14、RY90=0.37、RY100=0.57
テスト方法は、次の通りである。
各供試タイヤを、バルブコアを取り去ったリム(18×8.5J)にリム組し、デフレート状態でドラム試験機上を速度(80km/h)、縦荷重(4.14kN)、室温38±2°Cの条件にて走行させ、タイヤが破壊するまでの走行距離を測定し、従来例を100とする指数により評価した。数値が大きいほどランフラット耐久性能に優れている。
タイヤ1本当たりの質量を測定し、従来例を100とする指数で表示した。数値が小さいほど軽量である。
リム(18×8.5J)に装着された供試タイヤを内圧230kPa及び荷重5kNの条件で平面に接地させ、タイヤの縦たわみ量が測定された。そして、前記荷重5kNを縦たわみ量で除すことにより、近似的に縦バネ定数を得た。結果は、従来例を100とする指数で表示した。数値が小さいほど縦バネが小さく乗り心地に有利であることを示す。
排気量4300ccの国産FR自動車の4輪に、内圧230kPa及びリム18×8.5Jの条件で装着し、ドライアスファルト路面の段差路、ベルジャン路(石畳の路面)、ビッツマン路(小石を敷き詰めた路面)を走行させた。そして、ドライバーの官能により、ゴツゴツ感、突き上げ及びダンピングを総合評価し、従来例を100とする評点で表示した。数値が大きいほど良好である。
<操縦安定性>
テストの結果を表1に示す。
2 トレッド部
3 サイドウォール部
4 ビード部
5 ビードコア
6 カーカス
6A カーカスプライ
7 ベルト層
9 トレッド補強ゴム層
11 サイド補強ゴム層
20 カーカスコード
21 アラミド繊維コード
Claims (7)
- トレッド部からサイドウォール部をへてビード部のビードコアに至るカーカスと、
前記トレッド部の内方かつ前記カーカスの外側に配された少なくとも2枚のベルトプライからなるベルト層と、
前記サイドウォール部に配されかつ最大厚さを有する中央部分から半径方向内外に厚さを減じてのびる断面略三日月状のサイド補強ゴム層とを具えるランフラットタイヤであって、
前記カーカスは、タイヤ赤道に対して70〜90度の角度で配列したカーカスコードをトッピングゴムで被覆したカーカスプライからなるとともに、
前記カーカスコードは、次式(1)で示される撚り係数Tが0.50〜0.70であるアラミド繊維コードからなり、
前記ベルト層と前記カーカスとの間に、硬度が70度以上かつ損失正接tanδが0.15以下である1種のゴム材からなるトレッド補強ゴム層を具え、
前記トレッド補強ゴム層は、前記ベルト層とタイヤ半径方向外側に凸となる滑らかな円弧状曲面をなすカーカスの外面のプロファイルとの隙間を埋めるように、タイヤ赤道からベルト層の外端まで漸増するとともに、
該トレッド補強ゴム層のタイヤ軸方向の幅は、ベルト層のタイヤ軸方向の幅の1.0倍以上1.1倍以下であることを特徴とするランフラットタイヤ。
T=N×√{(0.125×D/2)/ρ}×10−3 …(1)
(ただし、Nは上撚り数(回/10cm)、Dはトータル表示デシテックス(繊度)、ρはコード材料の比重である。)
- 前記トレッド補強ゴム層は、損失正接(tanδ)が0.04〜0.12である請求項1に記載のランフラットタイヤ。
- 前記トレッド補強ゴム層は、タイヤ赤道位置において、厚さが2〜6mmである請求項1又は2に記載のランフラットタイヤ。
- 前記トレッド補強ゴム層のタイヤ軸方向の幅は、ベルト層のタイヤ軸方向の幅の1.0〜1.05倍である請求項1乃至3の何れかに記載のランフラットタイヤ。
- 前記カーカスコードは、下撚りしたフィラメント束の2本を、上撚りにて互いに撚り合わせた2本撚り構造をなす請求項1乃至4の何れかに記載のランフラットタイヤ。
- 前記カーカスコードは、前記撚り係数Tが0.60〜0.70である請求項1乃至5の何れかに記載のランフラットタイヤ。
- 正規リムにリム組みされかつ正規内圧が充填されしかも無負荷である正規状態におけるタイヤ回転軸を含むタイヤ子午線断面において、
タイヤ外面のプロファイルは、タイヤ赤道面Cからタイヤ最大断面巾SWの45%の距離SPを隔てるタイヤ外面上の点をPとするとき、
タイヤ外面の曲率半径RCが、タイヤ赤道点CPから前記点Pに至るまでの間で徐々に減少するとともに、
前記タイヤ赤道面Cから前記タイヤ最大断面巾SWの半巾(SW/2)の60%、75%、90%及び100%の距離X60、X75、X90及びX100 を夫々隔てるタイヤ外面上の各点と、タイヤ赤道点CPとの間の各半径方向距離をそれぞれY60、Y75、Y90及びY100 とし、かつタイヤ断面高さをSHとするとき、
0.05< Y60 /SH ≦0.1
0.1< Y75 /SH ≦0.2
0.2< Y90 /SH ≦0.4
0.4< Y100 /SH ≦0.7
の関係を満足する請求項1乃至6の何れかに記載のランフラットタイヤ。
Priority Applications (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007316106A JP4635041B2 (ja) | 2007-12-06 | 2007-12-06 | ランフラットタイヤ |
PCT/JP2008/071373 WO2009072420A1 (ja) | 2007-12-06 | 2008-11-26 | ランフラットタイヤ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2007316106A JP4635041B2 (ja) | 2007-12-06 | 2007-12-06 | ランフラットタイヤ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2009137448A JP2009137448A (ja) | 2009-06-25 |
JP4635041B2 true JP4635041B2 (ja) | 2011-02-16 |
Family
ID=40868533
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2007316106A Expired - Fee Related JP4635041B2 (ja) | 2007-12-06 | 2007-12-06 | ランフラットタイヤ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP4635041B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP6707863B2 (ja) * | 2016-01-08 | 2020-06-10 | 住友ゴム工業株式会社 | 空気入りタイヤ |
WO2021079672A1 (ja) * | 2019-10-25 | 2021-04-29 | 住友ゴム工業株式会社 | タイヤ |
Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0825923A (ja) * | 1994-07-15 | 1996-01-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 安全タイヤ |
JP2002012004A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-15 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2004299639A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2004359145A (ja) * | 2003-06-06 | 2004-12-24 | Bridgestone Corp | ランフラットタイヤ |
JP2005219512A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2005297954A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | 空気入りランフラットタイヤ |
JP2007069890A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-03-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ランフラットタイヤ |
JP2007161071A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ランフラットタイヤ |
JP2007302097A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP4769228B2 (ja) * | 2007-06-01 | 2011-09-07 | 住友ゴム工業株式会社 | ランフラットタイヤ |
-
2007
- 2007-12-06 JP JP2007316106A patent/JP4635041B2/ja not_active Expired - Fee Related
Patent Citations (9)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0825923A (ja) * | 1994-07-15 | 1996-01-30 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 安全タイヤ |
JP2002012004A (ja) * | 2000-06-28 | 2002-01-15 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
JP2004299639A (ja) * | 2003-04-01 | 2004-10-28 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2004359145A (ja) * | 2003-06-06 | 2004-12-24 | Bridgestone Corp | ランフラットタイヤ |
JP2005219512A (ja) * | 2004-02-03 | 2005-08-18 | Yokohama Rubber Co Ltd:The | 空気入りタイヤ |
JP2005297954A (ja) * | 2004-04-06 | 2005-10-27 | Goodyear Tire & Rubber Co:The | 空気入りランフラットタイヤ |
JP2007069890A (ja) * | 2005-08-08 | 2007-03-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ランフラットタイヤ |
JP2007161071A (ja) * | 2005-12-13 | 2007-06-28 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | ランフラットタイヤ |
JP2007302097A (ja) * | 2006-05-10 | 2007-11-22 | Sumitomo Rubber Ind Ltd | 空気入りタイヤ |
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JP2009137448A (ja) | 2009-06-25 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
JP4769228B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4880990B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4971700B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5297151B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5123587B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2002012004A (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP5180562B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2010083318A (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5462468B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2009137449A (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4971680B2 (ja) | 空気入りタイヤ | |
JP2009023552A (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2009126347A (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5185599B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4635041B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4971671B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP4635040B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5226268B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5221945B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5139762B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5001609B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP5139757B2 (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2009090776A (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2010030477A (ja) | ランフラットタイヤ | |
JP2009154704A (ja) | ランフラットタイヤ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090327 |
|
A131 | Notification of reasons for refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A131 Effective date: 20090818 |
|
A521 | Request for written amendment filed |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A523 Effective date: 20090929 |
|
TRDD | Decision of grant or rejection written | ||
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 20101102 |
|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 |
|
A61 | First payment of annual fees (during grant procedure) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A61 Effective date: 20101119 |
|
R150 | Certificate of patent or registration of utility model |
Ref document number: 4635041 Country of ref document: JP Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R150 |
|
FPAY | Renewal fee payment (event date is renewal date of database) |
Free format text: PAYMENT UNTIL: 20131126 Year of fee payment: 3 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |