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JP4578556B2 - ガスセンサ及びその製造方法 - Google Patents

ガスセンサ及びその製造方法 Download PDF

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Description

本発明は、例えば燃焼器や内燃機関等の燃焼ガスや排気ガスに含まれるNOx等の特定ガスの濃度を検出するガスセンサ素子を備えたガスセンサ及びその製造方法に関する。
自動車等の内燃機関の排気ガス規制の強化に伴い、排気ガス中の窒素酸化物(NOx)量の低減が要求されており、NOx濃度を直接測定できるNOxセンサが開発されている。
NOxセンサは、ジルコニア等の酸素イオン伝導性の固体電解質層の表面に一対の電極を形成してなるセルを1つないし複数備えたガスセンサ素子を有し、被測定ガス空間に連通する第1測定室内の酸素を第1ポンピングセルによって汲み出し、又、第1測定室内の酸素濃度を酸素濃度検出セルによって測定し、第1測定室内が所定の酸素濃度になるよう第1ポンピングセルを制御する。さらに、酸素濃度が制御された被測定ガスが第1測定室から第2測定室へ流入し、第2ポンピングセルに一定電圧を印加することによって被測定ガスに含まれるNOxをN2とO2に分解し、この際、第2ポンピングセルの一対の電極間に流れる第2ポンプ電流を測定することにより被測定ガス中のNOx濃度が検出される。
このようなNOxセンサにおいて、第2ポンピングセルの内側第2ポンプ電極は第2測定室内に設けられ、微量NOxガス中のO2成分のポンピングを行うことが主な機能である。そして、内側第2ポンプ電極の耐久性を向上させるため、電極材料として、Pt−Rh合金とセラミックからなるサーメットを用いる技術が開発されている(特許文献1参照)。又、内側第2ポンプ電極の電極材料として、Pt−Rh粉にジルコニア粉を混合したものを用いる技術が開発されている(特許文献2参照)。
特開平11−183434号公報 特開2005−283240号公報
ところで、上記したように第2ポンピングセルは微量NOxガス中のO2成分のポンピングを行うことが主な機能であり、ポンピング対象のNOxガス濃度は第2ポンプ電流に換算して数μA程度である。そのため、第2ポンピングセルのポンピング能力が低くても、NOx濃度測定を測定する際の少量のNOxガスを分解するには十分である。
一方、NOxセンサの起動時には、第2測定室内に残っている高濃度のO2を強制的にポンプ゜アウトする必要があり、第2ポンピングセルのポンピング能力が不足する。その結果、いわゆるライトオフ時間(センサの立ち上げ制御をはじめたときから、ポンピングにより第2測定室内のO2濃度(第2ポンプ電流)が低減するまでの時間)が長くなるという問題がある。
すなわち、本発明は、第2ポンピングセルのポンピング能力を向上させてライトオフ時間を短縮することができるガスセンサ及びその製造方法の提供を目的とする。
上記課題を解決するため、本発明のガスセンサは複数の固体電解質層にて構成され、
該ガスセンサは、間隔を開けて積層される2層の前記固体電解質層の間に区画され外部から被測定ガスを導入する第1測定室と、前記第1測定室に面して配置される内側第1ポンプ電極と該内側第1ポンプ電極の対極電極とを備え前記第1室内の酸素分圧を制御するための第1ポンピングセルと、前記第1測定室に連通して周囲から区画され前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスを導入する第2測定室と、前記第2測定室内に設けられた内側第2ポンプ電極と該内側第2ポンプ電極の対極電極とをいずれかの前記固体電解質層上に設け、前記第2測定室内の被測定ガス中の特定ガス成分を検出する第2ポンピングセルとを有、前記内側第2ポンプ電極は、沈降式粒度分布で測定した粒径比が1.75〜14.2となる異なる粒径の2種類のPt粒子を主成分とし、かつ粒径の大きいPt粒子と粒径の小さいPt粒子との配合割合が質量比で、(前記粒径の大きいPt粒子/前記粒径の小さいPt粒子)=10/90〜50/50となる材料から形成され、600℃における前記第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値が150Ω以下である。
このような構成とすると、内側第2ポンプ電極に含まれるPt粒子のうち、粒径の大きいPt粒子が、粒径の小さいPt粒子の粒成長、及び凝集による電極の断線を防止し、又、粒径の小さいPt粒子が固体電解質層の表面に疎な電極を形成して3層界面比率が向上し、電極活性が高くなる。その結果、第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値が150Ω以下になり、従来のNOxセンサに比べてライトオフ時間が短縮される。
前記内側第2ポンプ電極の平均厚みが15μm以下であり、かつ最小厚みが4μm以上11μm以下であることが好ましい。
このような構成とすると、3層界面が形成される状況において、内側第2ポンプ電極が断線しない程度に薄く形成されていれば、電極上で酸素が分解後にすぐに固体電解質層に移動できるため、ポンピング能力が向上する。
さらに、本発明のガスセンサは、間隔を開けて積層される2層の固体電解質層の間に区画され外部から被測定ガスを導入する第1測定室と、前記第1測定室に面して配置される内側第1ポンプ電極と該内側第1ポンプ電極の対極電極とを備え前記第1室内の酸素分圧を制御するための第1ポンピングセルと、前記第1測定室に連通して周囲から区画され前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスを導入する第2測定室と、前記第2測定室内に設けられた内側第2ポンプ電極と該内側第2ポンプ電極の対極電極とを備え、前記第2測定室内の被測定ガス中の特定ガス成分を検出する第2ポンピングセルとを有するガスセンサであって、
前記内側第2ポンプ電極は、Ptを主成分とする複数のPt粒子の凝集体からなり、前記ガスセンサの積層方向に切断した切断面のうち、前記内側第2ポンプ電極及び該内側第2ポンプ電極が接触する固体電解質層との境界を含む反射電子像を観察したときに、該反射電子像上において、前記Pt粒子の中で前記内側第2ポンプ電極としての最外表面をなす面を測定対象面として定義し、個々の前記Pt粒子の前記測定対象面と前記境界との間の最大高さと最小高さを、当該境界に対して垂直な向きの直線距離のもと求め、それぞれ求められた前記最大高さのうちの最も大きい値から順に3つの値の平均値をT1(μm)、前記最小高さのうちの最も小さい値から順に3つの値の平均値をT2(μm)としたとき、T1−T2≧5、かつT2/T1≦0.75である。
このような構成とすると、内側第2ポンプ電極に含まれるPt粒子のうち、粒径の大きいPt粒子が、粒径の小さいPt粒子の粒成長、及び凝集による電極の断線を防止し、又、粒径の小さいPt粒子が固体電解質層の表面に疎な電極を形成して3層界面比率が向上し、電極活性が高くなる。なお、T1−T2<5、又はT2/T1>0.75のいずれかであれば、露出するPt粒子の表面積が小さくなり、3層界面比率が減少する。
なお、「内側第2ポンプ電極が接触する固体電解質層との境界」とは、該反射電子像上において、内側第2ポンプ電極中のPt粒子のうち、最も固体電解質層側に位置するPt粒子とその次に固体電解質層側に位置するPt粒子とを結んだ直線のことを指す。
前記内側第2ポンプ電極は、10〜28質量%のジルコニアを含有することが好ましい。
このような構成とすると、固体電解質層の主成分であるジルコニアによって電極内の3層界面比率の向上、及び密着性の向上が同時に満たされる。なお、ジルコニアとしては、イットリア等にて部分安定化されたジルコニアを用いることが好ましい。この部分安定化ジルコニアを用いることで、電極内の空間内にジルコニアが埋設されにくく、空間内に露出する3層界面を充分に機能させることで、電極活性が高くなる。また、ジルコニアとしては、0.2〜2μmの粒径を有するジルコニアを用いることが好ましい。これにより、電極内の空間内にジルコニアが埋設されにくく、空間内に露出する3層界面を充分に機能させることで、電極活性が高くなる。
本発明のガスセンサの製造方法は複数の固体電解質層にて構成されるガスセンサの製造方法であって、該ガスセンサは、、間隔を開けて積層される2層の前記固体電解質層の間に区画され外部から被測定ガスを導入する第1測定室と、前記第1測定室に面して配置される内側第1ポンプ電極と該内側第1ポンプ電極の対極電極とを備え前記第1室内の酸素分圧を制御するための第1ポンピングセルと、前記第1測定室に連通して周囲から区画され前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスを導入する第2測定室と、前記第2測定室内に設けられた内側第2ポンプ電極と該内側第2ポンプ電極の対極電極とをいずれかの前記固体電解質層上に設け、前記第2測定室内の被測定ガス中の特定ガス成分を検出する第2ポンピングセルとを有、沈降式粒度分布で測定した粒径比が1.75〜14.2となる異なる粒径の2種類のPt粒子を主成分とし、かつ粒径の大きいPt粒子と粒径の小さいPt粒子との配合割合が質量比で、(前記粒径の大きいPt粒子/前記粒径の小さいPt粒子)=50/50〜10/90であるペーストを塗布した後、焼成して前記内側第2ポンプ電極を形成する。


前記内側第2ポンプ電極は、前記2種類のPt粒子の合計質量に対し、10〜28質量%のジルコニアを含有することが好ましい。
このような構成とすると、固体電解質層の主成分であるジルコニアによって電極内の3層界面比率の向上、及び密着性の向上が同時に満たされる。
この発明によれば、第2ポンピングセルのポンピング能力を向上させてライトオフ時間を短縮することができる。
以下、本発明の実施形態について説明する。
図1は、本発明の実施形態に係るガスセンサ(NOxセンサ)200の長手方向に沿う断面図を示す。NOxセンサ200は、排気管に固定されるためのねじ部139が外表面に形成された筒状の主体金具138と、軸線方向(NOxセンサ200の長手方向:図中上下方向)に延びる板状形状をなすNOxセンサ素子(ガスセンサ素子)10と、NOxセンサ素子10の径方向周囲を取り囲むように配置される筒状のセラミックスリーブ106と、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔168の内壁面がNOxセンサ素子の後端部の周囲を取り囲む状態で配置される絶縁コンタクト部材166と、NOxセンサ素子10と絶縁コンタクト部166との間に配置される6個の接続端子110(図1では、2個図示)とを備えている。
主体金具138は、軸線方向に貫通する貫通孔154を有し、貫通孔154の径方向内側に突出する棚部152を有する略筒状形状に構成されている。また、主体金具138は、NOxセンサ素子10を先端側が貫通孔154の先端側外部に配置し、電極端子部220、221を貫通孔154の後端側外部に配置する状態で貫通孔154に保持している。さらに、棚部152は、軸線方向に垂直な平面に対して傾きを有する内向きのテーパ面として形成されている。
なお、主体金具138の貫通孔154の内部には、NOxセンサ素子10の径方向周囲を取り囲む状態で環状形状のセラミックホルダ151、粉末充填層153、156(以下、滑石リング153、156ともいう)、および上述のセラミックスリーブ106がこの順に先端側から後端側にかけて積層されている。また、セラミックスリーブ106と主体金具138の後端部140との間には、加締めパッキン157が配置されており、セラミックホルダ151と主体金具138の棚部152との間には、滑石リング153やセラミックホルダ151を保持し、気密性を維持するための金属ホルダ158が配置されている。なお、主体金具138の後端部140は、加締めパッキン157を介してセラミックスリーブ106を先端側に押し付けるように、加締められている。
一方、図1に示すように、主体金具138の先端側(図1における下方)外周には、NOxセンサ素子10の突出部分を覆うと共に、複数の孔部を有する金属製(例えば、ステンレスなど)二重の外部プロテクタ142および内部プロテクタ143が、溶接等によって取り付けられている。
そして、主体金具138の後端側外周には、外筒144が固定されている。また、外筒144の後端側(図1における上方)の開口部には、NOxセンサ素子10の電極端子部220、221とそれぞれ電気的に接続される6本のリード線146(図1では5本のみ)が挿通されるリード線挿通孔161が形成されたグロメット150が配置されている。
また、主体金具138の後端部140より突出されたNOxセンサ素子10の後端側(図1における上方)には、絶縁コンタクト部材166が配置される。なお、この絶縁コンタクト部材166は、NOxセンサ素子10の後端側の表面に形成される電極端子部220、221の周囲に配置される。この絶縁コンタクト部材166は、軸線方向に貫通するコンタクト挿通孔168を有する筒状形状に形成されると共に、外表面から径方向外側に突出する鍔部167が備えられている。絶縁コンタクト部材166は、鍔部167が保持部材169を介して外筒144に当接することで、外筒144の内部に配置される。
次に、NOxセンサ素子10の構造について、長手方向に沿う断面図2を用いて説明する。
図2において、NOxセンサ素子10は、第1固体電解質層11a、絶縁層14a、第2固体電解質層12a、絶縁層14b、第3固体電解質層13a、及び絶縁層14c、14dをこの順に積層した構造を有する。第1固体電解質層11aと第2固体電解質層12aとの層間に第1測定室16が画成され、第1測定室16の左端(入口)に配置された第1拡散抵抗体15aを介して外部から被測定ガスGMが導入される。
第1測定室16のうち入口と反対端には第2拡散抵抗体15bが配置され、第2拡散抵抗体15bを介して第1測定室16の右側には、第1測定室16と連通する第2測定室18が画成されている。第2測定室18は、第2固体電解質層12aを貫通して第1固体電解質層11aと第3固体電解質層13aとの層間に形成されている。
絶縁層14c、14dの間にはNOxセンサ素子10の長手方向(固体電解質層11a〜13aの積層方向)に沿って延びる長尺板状のヒータ50が埋設されている。ヒータ50はガスセンサを活性温度に昇温し、固体電解質層の酸素イオンの伝導性を高めて動作を安定化させるために用いられる。
絶縁層14a〜14dはアルミナを主体とし、第1拡散抵抗体15a及び第2拡散抵抗体15bはアルミナ等の多孔質物質からなる。又、ヒータ50は白金等からなる。
第1ポンピングセル11は、酸素イオン伝導性を有するジルコニアを主体とする第1固体電解質層11aと、これを挟持するように配置された内側第1ポンプ電極11c及び対極となる第1対極電極(外側第1ポンプ電極)11bとを備え、内側第1ポンプ電極11cは第1測定室16に面している。内側第1ポンプ電極11c及び外側第1ポンプ電極11bはいずれも白金を主体とし、各電極の表面は多孔質体からなる保護層11e、11dでそれぞれ覆われている。
酸素濃度検出セル12は、ジルコニアを主体とする第2固体電解質層12aと、これを挟持するように配置された検知電極12b及び基準電極12cとを備え、検知電極12bは内側第1ポンプ電極11cより下流側で第1測定室16に面している。検知電極12b及び基準電極12cはいずれも白金を主体としている。
なお、絶縁層14bは、第2固体電解質層12aに接する基準電極12cが内部に配置されるように切り抜かれ、その切り抜き部には多孔質体が充填されて基準酸素室17を形成している。そして、酸素濃度検出セル12に予め微弱な一定値の電流を流すことにより、酸素を第1測定室16から基準酸素室17内に送り込み、酸素基準とする。
第2ポンピングセル13は、ジルコニアを主体とする第3固体電解質層13aと、第3固体電解質層13aのうち第2測定室18に面した表面に配置された内側第2ポンプ電極13b及び対極となる第2対極電極(対極第2ポンプ電極13c)とを備えている。内側第2ポンプ電極13b及び対極第2ポンプ電極13cはいずれも白金を主体とする。
なお、対極第2ポンプ電極13cは、第3固体電解質層13a上における絶縁層14bの切り抜き部に配置され、基準電極12cに対向して基準酸素室17に面している。
次に、NOxセンサ素子10の動作の一例について説明する。まず、エンジンが始動されて外部電源から電力の供給を受けると、所定の制御回路を介してヒータ50が作動し、第1ポンピングセル11、酸素濃度検出セル12、第2ポンピングセル13を活性化温度まで加熱する。そして、各セル11〜13が活性化温度まで加熱されると、第1ポンピングセル11は、第1測定室16に流入した被測定ガス(排ガス)GM中の過剰な酸素を内側第1ポンプ電極11cから第1対電極11bへ向かって汲み出す。
このとき、第1測定室16内の酸素濃度は、酸素濃度検出セル12の電極間電圧(端子間電圧)Vsに対応したものとなるため、この電極間電圧Vsが一定電圧V1(例えば425mV)になるように第1ポンピングセル11の電極間電圧(端子間電圧)Vp1を制御することにより、第1測定室16内の酸素濃度をNOxが分解しない程度に調整する。
酸素濃度が調整された被測定ガスGNは第2測定室18に向かってさらに流れる。そして、第2ポンピングセル13の電極間電圧(端子間電圧)Vp2として、被測定ガスGN中のNOxガスが酸素とN2ガスに分解する程度の一定電圧Vp2(酸素濃度検出セル12の制御電圧の値より高い電圧、例えば450mV)を印加することにより、NOxが窒素と酸素に分解される。そして、NOxの分解により生じた酸素が第2測定室18から汲み出されるように、第2ポンピングセル13に第2ポンプ電流Ip2が流れることになる。この際、第2ポンプ電流Ip2とNOx濃度の間には直線関係があるため、Ip2を検出することにより被測定ガス中のNOx濃度を検出することができる。
次に、内側第2ポンプ電極13bについて説明する。内側第2ポンプ電極13bは、沈降式粒度分布で測定した粒径比が1.75〜14.2となる異なる粒径の2種類のPt粒子を主成分として形成され、かつ粒径の大きいPt粒子と粒径の小さいPt粒子との配合割合が質量比で、(前記粒径の大きいPt粒子/前記粒径の小さいPt粒子)=10/90〜50/50になっている。内側第2ポンプ電極13bは、このようなPt粒子の混合物をバインダー、固体電解質層の成分、及び溶媒等と共にペーストにして塗布し、800℃以上程度で焼成することによって形成されるが、形成方法はこれに限られない。
内側第2ポンプ電極13bがこのようなPt粒子の混合物から形成されていると、第2ポンピングセル13間の10kHz-1Hz抵抗値が150Ω以下となり、ライトオフ時間が短縮される。この理由としては、粒径の小さいPt粒子は、固体電解質層の表面に疎な電極を形成させて3層界面比率が向上することで電極活性を高め、一方で粒径の大きいPt粒子が混在することにより、粒径の小さいPt粒子の粒成長及び凝集に起因した内側第2ポンプ電極13bの断線を防止できる。
異なる粒径の2種類のPt粒子の粒径比は、1.75〜14.2である必要がある。上記粒径比が1.75未満であると、ライトオフ時間が短縮されない。これは、2種類のPt粒子の粒径の差が小さいため、粒径の大きいPt粒子によって粒径の小さいPt粒子の粒成長を抑制できず、内側第2ポンプ電極13bに断線が生じるためと考えられる。一方、上記粒径比が14.2を超えてもライトオフ時間が短縮されない。これは、2種類のPt粒子の粒径の差が大きいため、粒径の小さいPt粒子の粒成長、及び凝集が加速され、電極断線しやすくなると考えられる。
ここで、沈降式粒度分布で測定した粒径とは、微粒子が静止流体中を沈降する際、沈降速度が粒子径に依存することを利用して求めた粒子径および粒度分布である。沈降式粒度分布は、例えば、島津製作所製 遠心沈降式粒度分布測定装置(SA-CP3)を用いて測定することができる。
又、内側第2ポンプ電極13bに含まれるPt粒子の配合割合は、質量比で、(前記粒径の大きいPt粒子/前記粒径の小さいPt粒子)=10/90〜50/50になっている必要がある。上記質量比が10/90未満であると、粒径の大きいPt粒子が少なくなり、粒径の小さいPt粒子の粒成長や凝集により内側第2ポンプ電極13bに断線が生じる。一方、上記質量比が50/50を超えると、粒径の小さいPt粒子が少ないために固体電解質層の表面に疎密に電極形成され難く、3層界面比率が向上せず、電極活性が高くならない。
なお、内側第2ポンプ電極13bを形成後、Pt粒子は粉末状態から粒成長しているため、電極を観察してもPt粒子の粒径の違いを確認することは難しい。しかしながら、上記したPt粒子を用いて内側第2ポンプ電極を形成した場合、600℃における第2ポンピングセル13間の10kHz-1Hz抵抗値が150Ω以下になるという特性がある。
第2ポンピングセル13間の10kHz-1Hz抵抗値を150Ω以下とすることにより、従来のNOxセンサに比べてライトオフ時間が1/2以上短縮されることが実験的に判明した。ここで、10kHz-1Hz抵抗値は、第2ポンピングセル13の1対の電極間の交流インピーダンス測定を0〜100KHzまでの単一周波数で行い、測定結果をcole-coleプロット(複素インピーダンス平面へのプロット)して得られる値である。
ライトオフ時間は、センサの立ち上げ制御をはじめたときから、ポンピングにより第2測定室内のO2濃度(第2ポンプ電流)が低減するまでの時間である。ライトオフ時間の測定としてはいくつかの方法があるが、例えば、図3に示す方法がある。まず、常温の大気雰囲気中にガスセンサを設置し、ヒータ通電開始から第2ポンプ電流Ip2のセンサ出力値の時間変化を測定する。そして、ヒータ通電開始から30分後のIp2を飽和値Isとみなし、Ip2がIs±10ppmの値となるときの時間tLをライトオフ時間とする。通常、ヒータ通電開始時にはIp2は高い値にあり、Ip2がIsより10ppm高いときの時間がtLとなる。
なお、内側第2ポンプ電極13bのうち、第2測定室に露出して電極として反応する部分については、上記したPt粒子を用いて形成される必要があるが、その他のリード部は、通常のPt材料を用いることが好ましい。
内側第2ポンプ電極13bが、上記した2種類のPt粒子の合計質量に対し10〜28質量%のジルコニアを含有すると、電極の密着性が向上するため好ましい。ジルコニアは固体電解質層の主成分である。ジルコニアの含有量が10質量%未満であると、電極の密着性の向上が少なく、3層界面比率が低下する傾向にある。又、ジルコニアの含有量が28質量%を超えると、電極の密着性は向上するものの、電極に断線が生じたり、3層界面比率が低下する傾向にある。
さらに、内側第2ポンプ電極13bの活性を向上させる成分として、Rh,Pd,Ru及びIrのうち1種以上が添加されていることが好ましい。
内側第2ポンプ電極13bの平均厚みが15μm以下であり、かつ最小厚みが11μm以下であることが好ましい。これは、3層界面が形成される状況においては、内側第2ポンプ電極13bが薄いほど、電極上で酸素が分解後にすぐに固体電解質層に移動できるため、ポンピング能力が向上するためである。なお、内側第2ポンプ電極13bの最小厚みは4μm以上あることが好ましい。これにより、内側第2ポンプ電極13bが断線することなく、第2測定室18内の酸素を十分に汲み出すことができる。
ここで、内側第2ポンプ電極の平均厚み及び最小厚みは、JIS B0651(3.2 接触式表面粗さ測定機)に規定する表面粗さ測定機により、例えば図2の長手方向にそって、(左側に露出した)第3固体電解質層13aから、内側第2ポンプ電極13bを乗り越え、(右側に露出した)第3固体電解質層13aへ至るように内側第2ポンプ電極13bを跨ぐようにスイープすることで形状を特定することができる。
そして、内側第2ポンプ電極の平均厚みは、Rz(全)−Rc(電極)で求めることができる。ここで、Rz(全)は上記した全スイープ範囲内での最大高さであり、Rc(電極)は内側第2ポンプ電極13bをスイープした範囲内での平均高さである。又、内側第2ポンプ電極の最小厚みは、Rz(全)−Rz(電極)で求めることができる。ここで、Rz(電極)は内側第2ポンプ電極13bをスイープした範囲内での最大高さである。
さらに、内側第2ポンプ電極13bを構成するPt粒子の中で、内側第2ポンプ電極13bとしての最外表面をなす面を測定対象面として定義し、個々のPt粒子の測定対象面と、内側第2ポンプ電極13bと第3固体電解質層13aとの境界との間の最大高さと最小高さを、該境界に対して垂直な向きNの直線距離のもと求める。そして、それぞれ求められた最大高さのうちの最も大きい値から3つの値の平均値をT1(μm)、前記最小高さのうちの最も小さい値から3つの値の平均値をT2(μm)としたとき、T1−T2≧5、T2/T1≦0.75とすることが好ましい。このような構成とすると、内側第2ポンプ電極13bに含まれるPt粒子のうち、粒径の大きいPt粒子が、粒径の小さいPt粒子の粒成長、及び凝集による電極の断線を防止し、又、粒径の小さいPt粒子が第3固体電解質層13aの表面に疎な電極を形成して3層界面比率が向上し、電極活性が高くなる。
なお、T1、T2は、ガスセンサ素子10を積層方向に切断した切断面のうち、第2内側ポンプ電極13b、及び第2内側ポンプ電極13bと第3固体電解質層13aとの境界Lを含む反射電子像(SEM)を観察することで特定することができる。
具体的には、図7に示されるような反射電子像上において、まず、境界Lを特定する。境界Lは、内側第2ポンプ電極13b中のPt粒子のうち、最も第3固体電解質層13a側に位置するPt粒子(K1)とその次に第3固体電解質層13a側に位置するPt粒子(K2)とを結んだ直線と特定する。
次に、Pt粒子の中で内側第2ポンプ電極13bとしての最外表面をなす面を測定対象面Mとして定義する。そして、個々のPt粒子の測定対象面Mと境界Lとの間の最大高さと最小高さを、境界Lに対して垂直な向きの直線距離のもと求める。なお、図7においては、最大高さD1、D2、D3、D4、最小高さE1、E2、E3、E4のみ記載されているが、その他の最大高さ、最小高さについてもそれぞれ求めている。
そして、それぞれ求められた最大高さのうちの最も大きい値から順に3つの値(図7において、D2、D3、D4)の平均値をT1とする。また、最小高さのうちの最も小さい値から順に3つの値(図7において、E1、E2、E3)の平均値をT2とする。
なお、T1及びT2の測定は、内側第2ポンプ電極13bと第3固体電解質層13aとの境界を含み、ガスセンサの積層方向に切断した切断面を、走査型電子顕微鏡(SEM)の反射電子像を観察して行う。反射電子像の測定範囲は倍率1000倍以上であればよく、通常、70×50μm程度の視野で観察することができる。
又、T1−T2≧5(μm)とした理由は、両者の差が絶対値として5μm以上になると、上記したように粒径の大きいPt粒子が粒径の小さいPt粒子に比べて内側第2ポンプ電極13bの表面側に位置し、最外表面の凹凸が大きくなる。
さらに、T2/T1≦0.75になると、T1がT2の長さの1/4を超えて突出し、内側第2ポンプ電極13bの最外表面の凹凸が大きくなる。
この凹凸が大きいほど、粒径の大きいPt粒子が内側第2ポンプ電極13bの外側に多く分布するようになり、その分だけ粒径の小さいPt粒子が第3固体電解質層13aの表面に多く分布する度合いを示していると考えられる。
なお、ガスセンサにおいては、第2ポンピングセル13のポンピング能力は低く、第1ポンピングセル11を流れる電流が第2ポンピングセル13を流れる電流の20倍以上であるのが通例である。
例えば、第1測定室16の酸素濃度の下限が1%である場合、第1ポンプ電流Ip1の最小値は0.125mA(=125μA)である。このとき、第2測定室18内のNOx濃度の上限が2000ppmとすると、第2ポンプ電流Ip2は6μA程度である。
又、図2に示すように、第2ポンピングセル13の各内側第2ポンプ電極13b、対極第2ポンプ電極13cが第3固体電解質層13aの同じ面(図では上面)側にあると、各内側ポンプ電極13b、対極第2ポンプ電極13cが対向する場合に比べて高抵抗となりポンピング能力が低下するので、本発明が有効である。
以下、実施例を挙げて、本発明を具体的に説明するが、本発明は勿論これらの例に限定されるものではない。
図1、図2に示す上記実施形態に係るNOxセンサを、従来の方法に従って作製した。
内側第2ポンプ電極13aは、以下のPtペーストを第3固体電解質層13a上にスクリーン印刷し、他の層と積層した後、全体を焼成(例えば1500℃で1時間)して形成した。
Ptペーストは、平均粒径7.9μmのPt粉(粒径の大きいPt粒子)と、平均粒径4.5μmのPt粉(粒径の小さいPt粒子)とを表1に示す割合で配合し、さらに、全Ptに対し、それぞれ表1に示す割合でジルコニア、有機バインダーを配合し、溶剤及び可塑剤を適宜加えて調製した。
得られたNOxセンサの第2ポンピングセル13における内側第2ポンプ電極13bと対極第2ポンプ電極13cとの間のインピーダンスを、インピーダンスアナライザ(ソーラトロン社製1260型)により測定した。測定時にはヒータでセンサを制御温度600℃に制御した。印加電圧を交流(AC)200mVとし、測定周波数領域10k〜1Hzでスイープした。
ライトオフ時間は、上記図3で説明したように、常温の大気雰囲気中にガスセンサを設置し、ヒータ通電開始から第2ポンプ電流Ip2のセンサ出力値の時間変化を測定した。
そして、ヒータ通電開始から30分後のIp2を飽和値Isとみなし、Ip2がIs+10ppmの値となるときの時間tLをライトオフ時間とした。ヒータはセンサ温度が680℃になるよう制御した。
得られた結果を表1及び図4に示す。質量比で、(粒径の大きいPt粒子/粒径の小さいPt粒子)=10/90〜50/50の範囲にある発明例1〜14の場合、ライトオフ時間がいずれも40秒以下であり、このときの第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値が150Ω以下であった。
一方、粒径の小さいPt粒子のみを用いた比較例1〜3の場合、及び、粒径の大きいPt粒子の割合が50質量%を超えた比較例4〜10の場合、ライトオフ時間がいずれも40秒を超え、このときの第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値も150Ωを超えた。
以上より、各Pt粒子の配合割合を10/90〜50/50とし、第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値を150Ω以下とすることが必要である。なお、実施例1において、各Pt粒子の粒径比は、1.75である。
なお、得られた発明例10を反射電子像(SEM)を観察する(図8参照)と、T1−T2=8.9、T2/T1=0.586となった。一方、比較例6を反射電子像(SEM)を観察する(図9参照)と、T1−T2=2.4、T2/T1=0.879となった。
次に、発明例1〜14について、内側第2ポンプ電極の密着性及び断線について評価した。
電極の密着性はJIS H8504に従い、以下のように行った。まず、内側第2ポンプ電極13bの電極面のなるべく平らな面に、貼付しない部分を10mm残したセロテープ(登録商標)を貼付し、このとき気泡ができないように注意しながら指で約10秒間強く押し続けた。次に、貼付せずに残した部分のテープ片を電極面に垂直になるように強く引っ張り、テープを瞬間的に引き剥がし、貼付面の状態を目視した。貼付面に電極材料の付着が視認できなければ、密着性良好(〇)とし、電極材料の付着が視認できた場合を密着性がやや劣る(△)とした。但し、評価が△でも実用上は問題がない。
電極の断線はテスターを用い、常温で4端子法にて断線の有無を判定した。10個のセンサのサンプルのうち、1個以上(10%以上)が断線していた場合、断線しているもの(△)と判定した。但し、評価が△でも実用上は問題がない。
発明例1、2の場合、内側第2ポンプ電極13bにおいて全Ptに対するジルコニアの含有割合が10質量%未満となり、他の発明例に比べて電極の密着性が低下した。一方、発明例13,14の場合、内側第2ポンプ電極13bにおいて全Ptに対するジルコニアの含有割合が28質量%を超え、電極の断線が生した。
実施例1と同様にして、NOxセンサを常法に従って作製した。内側第2ポンプ電極13aは、表2のPtペーストを第3固体電解質層13a上にスクリーン印刷し、他の層と積層した後、全体を焼成(例えば1500℃で1時間)して形成した。
実施例2においては、各Pt粒子の配合割合は、質量比で、(粒径の大きいPt粒子A/粒径の小さいPt粒子B)=50/50で一定とした。
得られた結果を表2及び図5、図6に示す。各Pt粒子の粒径比が1.75〜14.2の間にある発明例21〜24の場合、ライトオフ時間がいずれも40秒以下であり、このときの第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値が150Ω以下であった。
一方、各Pt粒子の粒径比が14.2を超えた比較例11の場合、及び各Pt粒子の粒径比が1.75未満である比較例12の場合、ライトオフ時間がいずれも40秒を超え、このときの第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値も150Ωを超えた。
以上より、各Pt粒子の粒径比を1.75〜14.2とし、第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値を150Ω以下とすることが必要である。
本発明は上記実施形態に限定されず、本発明の思想と範囲に含まれる様々な変形及び均等物に及ぶことはいうまでもない。例えば、ヒータの平面形状は上記に限定されない。
又、上記実施形態では、NOxセンサ素子を構成する固体電解質層を3層としたが、固体電解質層を2層としてもよい。固体電解質層が2層であるNOxセンサ素子構造は、例えば特開2004−354400号公報(図3)に記載されている。
本発明は、自動車や各種内燃機関の排ガス中や、ボイラ等の燃焼ガス中のNOxガス濃度検出用ガスセンサや、全領域空燃比センサ等の酸素センサに適用することができるが、これらの用途に限られない。例えば、NOX以外のガス(例えばCOXやH2O、HCなど)の濃度を測定するためのガスセンサ素子を有するガスセンサに対して適用することもできる。
本発明の実施形態に係るNOxセンサの長手方向に沿う断面図である。 NOxセンサ素子の長手方向に沿う断面図である。 ライトオフ時間を測定する方法を示す図である。 第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値と、ライトオフ時間との関係を示す図である。 内側第2ポンプ電極に用いる各Pt粒子の粒径比と、ライトオフ時間との関係を示す図である。 内側第2ポンプ電極に用いる各Pt粒子の粒径比と、第2ポンピングセル間10kHz-1Hz抵抗値との関係を示す図である。 反射電子像による、T1、T2を算出するための説明図である。 発明例10の試料の反射電子像である。 比較例6の試料の反射電子像である。
10 ガスセンサ素子(NOxセンサ素子)
11 第1ポンピングセル
12 酸素濃度検出セル
13 第2ポンピングセル
11a〜13a 第1固体電解質層〜第3固体電解質層
11b 対極電極(外側第1電極)
11c 内側第1ポンプ電極
12b 検知電極
12c 基準電極
13b 内側第2ポンプ電極
13c 第2対極電極(対極第2ポンプ電極)
16 第1測定室
18 第2測定室
200 ガスセンサ

Claims (6)

  1. 複数の固体電解質層にて構成されるガスセンサであって、
    該ガスセンサは、
    間隔を開けて積層される2層の前記固体電解質層の間に区画され外部から被測定ガスを導入する第1測定室と、
    前記第1測定室に面して配置される内側第1ポンプ電極と該内側第1ポンプ電極の対極電極とを備え前記第1室内の酸素分圧を制御するための第1ポンピングセルと、
    前記第1測定室に連通して周囲から区画され前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスを導入する第2測定室と、
    前記第2測定室内に設けられた内側第2ポンプ電極と該内側第2ポンプ電極の対極電極とをいずれかの前記固体電解質層上に設け、前記第2測定室内の被測定ガス中の特定ガス成分を検出する第2ポンピングセルとを有
    前記内側第2ポンプ電極は、沈降式粒度分布で測定した粒径比が1.75〜14.2となる異なる粒径の2種類のPt粒子を主成分とし、かつ粒径の大きいPt粒子と粒径の小さいPt粒子との配合割合が質量比で、(前記粒径の大きいPt粒子/前記粒径の小さいPt粒子)=10/90〜50/50となる材料から形成され、
    600℃における前記第2ポンピングセル間の10kHz-1Hz抵抗値が150Ω以下であるガスセンサ。
  2. 前記内側第2ポンプ電極の平均厚みが15μm以下であり、かつ最小厚みが4μm以上11μm以下である請求項1記載のガスセンサ。
  3. 間隔を開けて積層される2層の固体電解質層の間に区画され外部から被測定ガスを導入する第1測定室と、
    前記第1測定室に面して配置される内側第1ポンプ電極と該内側第1ポンプ電極の対極電極とを備え前記第1室内の酸素分圧を制御するための第1ポンピングセルと、
    前記第1測定室に連通して周囲から区画され前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスを導入する第2測定室と、
    前記第2測定室内に設けられた内側第2ポンプ電極と該内側第2ポンプ電極の対極電極とを備え、前記第2測定室内の被測定ガス中の特定ガス成分を検出する第2ポンピングセルとを有するガスセンサであって、
    前記内側第2ポンプ電極は、Ptを主成分とする複数のPt粒子の凝集体からなり、
    前記ガスセンサの積層方向に切断した切断面のうち、前記内側第2ポンプ電極及び該内側第2ポンプ電極が接触する固体電解質層との境界を含む反射電子像を観察したときに、該反射電子像上において、
    前記Pt粒子の中で前記内側第2ポンプ電極としての最外表面をなす面を測定対象面として定義し、個々の前記Pt粒子の前記測定対象面と前記境界との間の最大高さと最小高さを、当該境界に対して垂直な向きの直線距離のもと求め、
    それぞれ求められた前記最大高さのうちの最も大きい値から順に3つの値の平均値をT1(μm)、前記最小高さのうちの最も小さい値から順に3つの値の平均値をT2(μm)としたとき、T1−T2≧5、かつT2/T1≦0.75であることを特徴とするガスセンサ。
  4. 前記内側第2ポンプ電極は、10〜28質量%のジルコニアを含有する請求項3記載のガスセンサ。
  5. 複数の固体電解質層にて構成されるガスセンサの製造方法であって、
    該ガスセンサは、
    間隔を開けて積層される2層の前記固体電解質層の間に区画され外部から被測定ガスを導入する第1測定室と、
    前記第1測定室に面して配置される内側第1ポンプ電極と該内側第1ポンプ電極の対極電極とを備え前記第1室内の酸素分圧を制御するための第1ポンピングセルと、
    前記第1測定室に連通して周囲から区画され前記第1測定室から前記酸素分圧が制御された被測定ガスを導入する第2測定室と、
    前記第2測定室内に設けられた内側第2ポンプ電極と該内側第2ポンプ電極の対極電極とをいずれかの前記固体電解質層上に設け、前記第2測定室内の被測定ガス中の特定ガス成分を検出する第2ポンピングセルとを有
    沈降式粒度分布で測定した粒径比が1.75〜14.2となる異なる粒径の2種類のPt粒子を主成分とし、かつ粒径の大きいPt粒子と粒径の小さいPt粒子との配合割合が質量比で、(前記粒径の大きいPt粒子/前記粒径の小さいPt粒子)=50/50〜10/90であるペーストを塗布した後、焼成して前記内側第2ポンプ電極を形成するガスセンサの製造方法。
  6. 前記内側第2ポンプ電極は、前記2種類のPt粒子の合計質量に対し、10〜28質量%のジルコニアを含有する請求項5記載のガスセンサの製造方法。
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