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JP4217670B2 - 給電装置 - Google Patents

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JP4217670B2
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Description

本発明は、ケース内でワイヤハーネスを略U字状に屈曲させつつスライダを経て外部に導出させ、スライダ側におけるワイヤハーネスの捩り負荷を低減させた給電装置に関するものである。
図5は従来の給電装置の一形態を示すものである(特許文献1参照)。
この給電装置41は、自動車のスライドドア42に搭載され、横長のケース44の内部にフラットワイヤハーネス45を略U字状に屈曲させて収容し、ケース44にスライダ46をスライド自在に設け、ワイヤハーネス45の一端をスライダ46に固定し、ワイヤハーネス45の他端をケース44に固定したものである。
スライダ46は可撓性のアーム47で車両ボディ43に連結され、ワイヤハーネス45の一端からアーム47に沿って車両ボディ側のワイヤハーネス48が配線されて電源等に続いている。ワイヤハーネス45の他端はスライドドア側のパワーウィンドモータやドアロックユニットやスイッチユニットやスピーカ等の補機(図示せず)に続くドア側ワイヤハーネス(図示せず)に接続されている。
フラットワイヤハーネス45には弛みを防止するために可撓性の補強板を付設させている。ケース44には底壁が設けられ、ワイヤハーネス45はケース44の上壁49と平行な底壁とに沿って略U字状に屈曲している。
図5のドア半開状態からスライドドア42を矢印Aの如く前方へ閉めると、スライダ46はケース44の後方へ相対的に移動し、ワイヤハーネス45は上下ほぼ同じ長さでU字状に屈曲する。また、図5のドア半開状態からスライドドア42を矢印Bの如く後方へ開けると、スライダ46はケース44の前方へ相対的に移動し、ワイヤハーネス45は上側部分45aよりも下側部分45bが短くなって、略J字状に屈曲する。これらによってワイヤハーネス45の弛みが吸収され、スライドドア内の各補機に確実に常時給電が行われる。
特開平11−342807号公報(第4頁、図1〜図2)
しかしながら、上記従来の給電装置41にあっては、ワイヤハーネス45としてフラットワイヤハーネスを用いているために、ケース内でのワイヤハーネス45の弛みを抑える可撓性の補強板を必要とし、補強板の取付コストや部品コストがかかるという問題があった。
そこで、本出願人はフラットワイヤハーネスに代えて断面略円形ないし長円形の通常のワイヤハーネスを用いて、図6に示す給電装置を考案した。
この給電装置51は、合成樹脂製のケース52と、ケース52の底壁53に沿ってスライド自在なスライダ54と、スライダ54の下半部に揺動自在に支持された揺動部材58とを備え、ワイヤハーネス55はケース内で略U字状ないしJ字状に屈曲して収容され、ワイヤハーネス55の一端側がスライダ54に固定されつつ略コの字状ないし略クランク状に屈曲して揺動部材58から外部に導出され、ワイヤハーネス55の他端側がケース52の上壁56側に固定されたものである。
ケース52は横長の略長方形に形成され、上下に平行な壁部56,53を有する。揺動部材58はケース52の底壁53から下側に突出し、ワイヤハーネス55はスライダ54から揺動部材58にかけて略コの字状ないし略クランク状に屈曲して配索され、揺動部材58からスライドドア等の移動構造体に向けて導出されている。
この給電装置51を自動車のスライドドアに適用した場合、スライドドアを開けると、鎖線の如くスライダ54がケース52の前方に相対的に移動しつつ、ワイヤハーネス55の下半部55bがケース52の底壁53に沿って前方へ摺動し、スライドドアを閉じると、実線の如くスライダ54がケース52の後方に相対的に移動しつつ、ワイヤハーネス55の下半部55bがケース52の底壁53に沿って後方へ摺動する。ケース52はスライドドアと一体に前後に移動し、スライダ54はさほど動かず、車両ボディ側との接続用のハーネス部分57と共にほぼ定位置にある。
この給電装置51は自動車のスライドドア以外にもスライドシートや回動式のバックドアやトランク、自動車以外の機械等のスライドドア等にも適用可能なものである。これらスライドドアやスライドシートやトランク等は移動構造体と呼称され、車両ボディ等の電源側は固定構造体と呼称される。
しかしながら、上記給電装置51にあっては、スライダ54の下半側の揺動部材58がケース52から下方に突出しているために、ケース52の上端から揺動部材58までの距離が増大し、給電装置51が高さ方向に肥大化するという問題や、スライダ54の下半部や揺動部材58がスライド時に外部と干渉し、スムーズなスライド動作が行われないという心配があると共に、給電装置51の見栄えが低下するといった問題があった。
また、スライダ54から揺動部材58にかけてワイヤハーネス55が略コの字状や略クランク状というように近接する二箇所でそれぞれ90゜方向に屈曲するために(屈曲部の間隔をLで示す)、スライダ54の移動に伴って両屈曲部の間でワイヤハーネス55に大きな捩れ力が作用し、繰り返しの捩れによってワイヤハーネス55の耐久性が低下するという問題があった。
本発明は、上記した点に鑑み、スライダや揺動部材の突出に起因する給電装置の肥大化や外部との干渉等を防止すると共に、スライダや揺動部材におけるワイヤハーネスの捩り負荷を低減させて、ワイヤハーネスの耐久性を高めることのできる給電装置を提供することを目的とする。
上記目的を達成するために、本発明の請求項1に係る給電装置は、ワイヤハーネスを略U字状に折り返して収容するケースと、該ケースに設けられた水平なレール部と、該レール部に沿って該ケース内を進退するスライダとを備え、該ケースの一方の壁部から他方の壁部にかけて該ワイヤハーネスが折り返され、折り返し側のハーネス部分が該ケース内で該一方の壁部に向けて湾曲しつつ該スライダ内に導入されて、該スライダ内で垂直方向から水平方向に屈曲され、該一方の壁部に沿う固定側のハーネス部分と該他方の壁部に沿う折り返し側のハーネス部分との間において、該固定側のハーネス部分の近傍で、該ケースに水平なスリット状の長形の開口が設けられ、該スライダ内で屈曲されたワイヤハーネス部分が該開口から外部に揺動自在に導出されたことを特徴とする。
上記構成により、スライダが一方の壁部に沿ってワイヤハーネスの折返し部(屈曲部)に向けて移動した際に、ワイヤハーネスはケースの一方の壁部と他方の壁部との間でスライダに向けて大きな半径で略ループ状に湾曲し、スライダが一方の壁部に沿って折返し部とは反対側に移動した際に、ワイヤハーネスはケースの一方の壁部と他方の壁部との間でスライダに向けて横長で略半ループ状に大きな半径で湾曲する。何れの場合もケース内でスライダに導入されるハーネス部分は大きな半径で無理なくスムーズに屈曲し、且つ他方の壁部からスライダにかけて大きな間隔で配索される。ワイヤハーネスは他方の壁部側の大きな半径の第一の屈曲部とスライダ側の小さな半径の第二の屈曲部とを有するが、両屈曲部の間隔が大きいから、スライダの移動に伴う両屈曲部間のワイヤハーネスの捩れが小さくなり(単位長さ当たりの捩れ角が減少し)、繰り返しの捩れに対するワイヤハーネスの耐久性が向上する。ケース内でワイヤハーネスが小さな半径で屈曲する部位はスライダにおける一箇所のみである。また、スライダはケース内に完全に収容され、外部との干渉が防止され、且つ見栄えも向上する。スライダがケース内に完全に収容されたことで、給電装置自体がコンパクト化される。
また、レール部にスライダがスライド自在に係合し、スライダの一方が横長の開口に対向して位置し、スライダの他方が開口から他方の壁部に向けて位置する。スライダは中間部をレール部で安定に支持され、スムーズにスライド可能となる。ケース内でワイヤハーネスは一方の壁部と他方の壁部に沿って配索され、スライダはレール部に沿ってワイヤハーネスに干渉することなくスムーズに進退する。
請求項に係る給電装置は、請求項記載の給電装置において、前記スライダ揺動部材を有し該揺動部材の内側で前記ワイヤハーネスが垂直方向から水平方向に屈曲されつつ外部に導出されたことを特徴とする。
上記構成により、ケース内でワイヤハーネスがスライダに導入され、スライダから揺動部材にかけて屈曲されつつ外部に導出される。ケース内でワイヤハーネスが小さな半径で屈曲される部位はこの部分のみとなり、従来に較べて半減される。スライダの進退に伴って揺動部材が揺動してワイヤハーネスの捩れを吸収する。
請求項1記載の発明によれば、スライダの進退に伴ってケース内でスライダに導入されるハーネス部分が大きな半径で無理なくスムーズに屈曲すると共に、ハーネス部分の屈曲部とスライダ側の屈曲部との間でワイヤハーネスが大きな間隔を存して小さな捩れ角で捩られるから、ワイヤハーネスに作用する繰り返しの曲げ負荷や捩り負荷(応力)が低減され、ワイヤハーネスの耐久性が向上する。また、スライダはケース内に完全に収容され、外部との干渉が防止され、且つ見栄えも向上する。スライダがケース内に完全に収容されたことで、給電装置自体がコンパクト化される。
また、レール部に沿ってスライダがワイヤハーネスに干渉することなくスムーズに進退し、ケース内でのワイヤハーネスの屈曲が大きな半径でスムーズに行われる
請求項記載の発明によれば、スライダの進退に伴って揺動部材が揺動してワイヤハーネスの捩れ動作をスムーズに行わせ、ケースの他方の壁部と一方の壁部側のスライダとの間の大きな間隔でワイヤハーネスの捩れをスムーズに吸収させるから、ワイヤハーネスの耐久性が高められる。
図1〜図4は、本発明に係る給電装置の一実施形態を示すものである。図1は給電装置の概要、図2〜図4は給電装置のスライダ移動時の形態をそれぞれ示している。
この給電装置1は、ワイヤハーネス2を略U字状から略ループ状に屈曲させた状態に収容する合成樹脂製の略長方形状のケース3と、ケース3の内側においてワイヤハーネス2の上側部分(復部又は折り返し側のハーネス部分)2aと下側部分(往部)2bとの間でスライド自在に係合し、揺動部材5と共にワイヤハーネス2を略L字状に屈曲させつつ横長の開口6からケース外部に導出させる合成樹脂製のスライダ4とを備えたものである。
ケース3は、背面側の垂直なベース壁7と、ベース壁7の上端に直交する横長の水平で真直な上壁(他方の壁部)8と、上壁8と平行に且つ長手方向中間部で段部9(図2)を介して続く底壁(一方の壁部)10と、段部9に設けられたハーネス固定側の幅狭な開口11と、ベース壁7の前後端に直交する前後の垂直な各壁部11,12と、ベース壁7に対向して平行に設けられるカバー壁13とで構成されている。図1においてはカバー壁13の図示を省略している。
ケース3の底壁10は段部9を介して前半側10aが高く、後半側10bが低く形成され、ワイヤハーネス2は段部9の垂直な開口11から後半の底壁10bに沿ってケース内に導入され、ワイヤハーネス2の下側部分2bが開口11の近傍でバンド等の固定手段(図示せず)でケース3に固定されている。
ケース3の前半側の底壁10aに沿ってカバー部13(図2)にハーネス導出用の横長な開口6が水平に設けられ、開口6の前端はケース3の前壁11を貫通し、開口6の後端は後壁12の手前に達している。開口6の下端6bと上端6aは底壁10と上壁8に平行に位置している。ワイヤハーネス2の下側部分2bは後半の底壁10bと開口6との間に位置している。
開口6の上端6aに沿ってベース壁7とカバー壁13との内面に一対のレール部14が対向して水平に設けられ、スライダ4の高さ方向中間部がレール部14にスライド自在に係合し、スライダ4の矩形ブロック状の上半部4a(図2)が開口6よりも上側に位置し、スライダ4の断面略L字状(枠状)の下半部4b(図2)が開口6内に位置している。一対のレール部14は開口6の近傍に配置されている。
スライダ4の下半部4bに矩形ブロック状の揺動部材5が軸支されて水平方向揺動自在に設けられ、揺動部材5の揺動先端側の部分が揺動時に開口6から突出可能となっている。揺動部材5を短く形成すれば、開口6からの突出は阻止される。ケース3の底壁10と上壁8との間にハーネス収容空間が形成され、スライダ4の上半部4aと上壁8との間には十分な広さの空間が位置している。
底壁側の開口11からケース内に導入されたワイヤハーネス2は、ケース3の後壁12側(寄り)で略U字状に上向きに屈曲して、上壁8に沿って前向きに配索されつつ、下向きに大きな半径で屈曲(湾曲)してスライダ4内に導入され、スライダ4を上下に貫通して下側の揺動部材5の内側で直交方向に屈曲しつつ横長の開口6から外部に導出される。スライダ上方におけるワイヤハーネス2のハーネス部分2dの屈曲半径RはU字状の屈曲部2cの半径とほぼ同程度に大きなものである。従って、ワイヤハーネス2が小さな径で屈曲される部分2eはスライダ4から揺動部材5にかけての部分のみとなる。
図3(図2の拡大図)の如く、レール部14はケース3の高さ方向ほぼ中央寄りにおいて断面矩形状(三角形状でもよい)に形成され、スライダ4の高さ方向ほぼ中央において左右の壁部15に断面矩形状(又は三角形状)のスライド係合溝16が設けられている。
スライダ4のブロック状の上半部4aは前後又は左右に分割可能であることが好ましく、両分割ブロックの内側に断面半円形のハーネス挿通溝が上壁から下壁にかけて垂直に設けられ、両挿通溝が合体して断面円形の垂直なハーネス挿通孔17が構成される。両分割ブロックは係止爪と係合凹部等の係止手段(図示せず)で相互に係止固定されることが好ましい。
ワイヤハーネス2の上側部分2aは大きな半径で屈曲しつつ屈曲部2dとしてスライダ4の上壁18の開口から挿通孔17内に導入され、スライダ4から揺動部材5にかけて直交方向に湾曲して揺動部材5から外部に導出されている。
スライダ4の枠状の下半部4bの内側空間に揺動部材5が配置され、揺動部材5は上下の図示しない垂直な軸部(又は凹部)でスライダ4の内側空間の上下壁の図示しない凹部(又は軸部)に揺動自在に支持されている。揺動部材5は上下に分割可能で、両分割ブロックの内側に直交方向の湾曲状のハーネス挿通溝を有し、両ハーネス挿通溝が合体してハーネス挿通孔19が構成されている。
本例の揺動部材5は、ワイヤハーネス外周の保護チューブである合成樹脂製の断面長円形のコルゲートチューブ20を保持するべく、断面長円形のハーネス挿通孔19を有し、ハーネス挿通孔19の端部の内周面にコルゲートチューブ20の周溝に係合するリブ(図示せず)を有している。
スライダ4の上半部4aは、ワイヤハーネス外周の保護チューブ(符号2で代用)である断面円形の例えば柔軟な網状チューブ又はコルゲートチューブ等を保持するべく、断面円形のハーネス挿通孔17を有し、ハーネス挿通孔17内に保護チューブの端部が固定されている。
図1の実線及び図2の如く、スライダ4が横長の開口6に沿ってケース3の後端側に移動した際に、ケース内のワイヤハーネス2はケース3の後壁12に沿って下側部分2bからスライダ4にかけて略円形ループ状にスムーズに屈曲する。逆に言えば、スライダ4からケース3内に導入されたハーネス部分2d,2cは略円形ループ状にスムーズに屈曲してケース3の底壁10b上の下側部分2bに続く。ワイヤハーネス3は揺動部材5において初めて直交方向に屈曲されつつ後方に向けて揺動される。
このように、ワイヤハーネス2の小径な屈曲部分2e(図1)は揺動部材5における一箇所のみであり、従来(図6)の実線で示すワイヤハーネスの小径な屈曲部分がスライダと揺動部材とにおける二箇所であり、且つ折返し方向に屈曲されることに較べて、ワイヤハーネス2に作用する曲げ応力(負荷)が半分ないしそれ以下に低減される。
図1の鎖線及び図4の如く、スライダ4が横長の開口6に沿ってケース3の前端側に移動した際に、ケース内のワイヤハーネス2はケース3の長手方向ほぼ中央において略U字ないしJ字状に屈曲しつつ上側部分2aがケース3の上壁8に沿って真直に位置し、上側部分2aからスライダ4にかけてのハーネス部分2dが屈曲部(符号2dで代用)として大きな半径で下向きに滑らかに屈曲する。逆に言えば、スライダ4からケース内に上向きに導入されたハーネス部分2dは大きな半径で後向きにスムーズに屈曲してケース3の上壁8に沿う上側部分2aに続く。ワイヤハーネス2は揺動部材5において初めて直交方向に屈曲されつつ前方に向けて揺動される。
このように、ワイヤハーネス2の小径な屈曲部分2eは揺動部材5における一箇所のみであり、従来(図6)の鎖線で示すワイヤハーネスの小径な屈曲部分がスライダと揺動部材とにおける二箇所であり、且つ略クランク状に屈曲されることに較べて、ワイヤハーネス2に作用する曲げ負荷が半分ないしそれ以下に低減される。
図1の如く、ケース内のワイヤハーネス2の曲げ区間はケース3の高さ方向の寸法L’で示されるように、従来(図6)の曲げ区間Lに較べて大幅に増大している。これにより、ワイヤハーネス2に作用する捩り負荷が大幅に低減されている。すなわち、ケース3の上壁8側におけるハーネス部分2dの大きな半径の屈曲部と、ケース3の底壁10側のスライダ5におけるハーネス部分の小さな半径の屈曲部2eとの間隔L’が従来の間隔Lよりも格段に大きく設定されているから、スライダ4の移動時における両屈曲部間のハーネス部分の捩り角度が従来よりも大幅に低減されている(単位長さ当たりの捩り角度が低減されている)。
上記給電装置1を自動車の左側のスライドドア(移動構造体)に搭載した場合、図1の実線及び図2の状態はスライドドアの全閉状態となる。ケース内でスライダ4が後方に引かれ、ケース3の後部側でワイヤハーネス2がループ状に屈曲して縮められ、揺動部材5は斜め後向きに揺動する。
ケース3の下側(固定側)の開口11から導出されたハーネス部分2fはスライドドア内に配索されて、スライドドアのパワーウィンドモータやドアロックユニットやドアミラー駆動モータやスピーカやカーテシランプやスイッチユニットといった補機にコネクタ接続される。スライダ4と揺動部材5を経て導出されたハーネス部分(符号20で代用)はスライドドアと車両ボディ(固定構造体)との間の渡り空間を経て車両ボディ側のワイヤハーネスにコネクタ接続される。
スライドドアの全閉状態からスライドドアを後方にスライドさせることで、図1の鎖線及び図4のスライドドアの全開状態となる。スライダ4はケース3の前部に位置し、ケース内でワイヤハーネス2は横長の略半ループ状に伸長され、揺動部材5は斜め前向きに揺動する。
上記給電装置1は自動車のスライドドアや機器等のスライドドアに限らず、自動車のスライドシートにも適用可能である。この場合、ケース3の下側の開口11から導出されたハーネス部分2fが電源側のフロアワイヤハーネスにコネクタ接続され、揺動部材5から導出されたハーネス部分20がスライドシートの着座センサやヒータ等の補機に接続される。
スライドシートに適用する場合はケース3を垂直(縦置き)ではなく水平(横置き)に配置することが好ましい。また、スライドドアではなく車両ボディ側に上記給電装置1を配置することも可能である。この場合、固定側の開口11から導出されたハーネス部分2fが車両ボディ(電源側)のワイヤハーネスに接続され、揺動部材5から導出されたハーネス部分20が渡り空間を経てスライドドア側に配索される。
また、スライドドアやスライドシート等に適用する場合、上記給電装置1を上下逆にして(180゜反転して)配置することも可能である。この場合、図1の実線及び図2はスライドドアの全開状態、図1の鎖線及び図4はスライドドアの全閉状態となり、ケース3の上壁は底壁に、底壁は上壁に、後壁は前壁に、前壁は後壁となる。
上記給電装置1はトランクやバックドアといった回動式の移動構造体やその他の昇降式の移動構造体にも適用可能である。これらの場合、給電装置1の長手方向を上下方向とし、開口11側のハーネス部分2fを電源側回路に接続し、揺動部材5側のハーネス部分20を移動構造体に配索する。
また、上記実施形態においては、揺動部材5を用いたが、ハーネス部分20の揺動角度が小さい場合は、揺動部材5を廃除してスライダ4の下半部4bから直接的にハーネス部分20を外部に導出させることも可能である。この場合、スライダ4の下半部4bはブロック状とし、内部にワイヤハーネス2を直交方向に屈曲させるハーネス挿通孔(19)を有していることが好ましい。
また、ケース3のレール部14にスライダ4の溝部16をスライド係合させる代わりに、レール部14に係合する滑車等をスライダ4に回動自在に設けることも可能である。また、ケース内にレール部14を一対ではなく一本のみ設け、レール部14と反対側でスライダ4を回動ボール等でケース3の内壁面に低摩擦で摺動させたり、スライダ4の摺動面を低摩擦材料で形成したりすることも可能である。また、上記レール部14に代えて、又はレール部としてケースにスリット状の長孔を設け、スライダ4の前後の突軸を長孔にスライド自在に係合させることも可能である。
また、ケース3の底壁10の前半部10aは省スペース化のために段差9を介して高く形成されているものであり、省スペース化の必要のない場合は、底壁10の前半10aを後半10bと同じ高さとし、底壁10の途中に固定側の水平な開口(11)を設けてハーネス部分2fを開口11から屈曲させつつ導出させることも可能である。
本発明に係る給電装置の一実施形態の概要を示す正面図である。 同じく給電装置の詳細例におけるスライダを一端側に移動させた状態の斜視図である。 図2の要部を拡大して示す斜視図である。 同じく給電装置の詳細例におけるスライダを他端側に移動させた状態の斜視図である。 従来の給電装置の一形態を示す斜視図である。 従来の給電装置の他の形態の概要を示す正面図である。
符号の説明
1 給電装置
2 ワイヤハーネス
2a 上側部分(折り返し側のハーネス部分)
2d ハーネス部分
3 ケース
4 スライダ
5 揺動部材
6 開口
8 上壁(他方の壁部)
10 底壁(一方の壁部)
14 レール部

Claims (2)

  1. ワイヤハーネスを略U字状に折り返して収容するケースと、該ケースに設けられた水平なレール部と、該レール部に沿って該ケース内を進退するスライダとを備え、該ケースの一方の壁部から他方の壁部にかけて該ワイヤハーネスが折り返され、折り返し側のハーネス部分が該ケース内で該一方の壁部に向けて湾曲しつつ該スライダ内に導入されて、該スライダ内で垂直方向から水平方向に屈曲され、該一方の壁部に沿う固定側のハーネス部分と該他方の壁部に沿う折り返し側のハーネス部分との間において、該固定側のハーネス部分の近傍で、該ケースに水平なスリット状の長形の開口が設けられ、該スライダ内で屈曲されたワイヤハーネス部分が該開口から外部に揺動自在に導出されたことを特徴とする給電装置。
  2. 前記スライダ揺動部材を有し該揺動部材の内側で前記ワイヤハーネスが垂直方向から水平方向に屈曲されつつ外部に導出されたことを特徴とする請求項記載の給電装置。
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