JP3519313B2 - 動作補助装置及び冷蔵庫用の動作補助装置 - Google Patents
動作補助装置及び冷蔵庫用の動作補助装置Info
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
- E05F—DEVICES FOR MOVING WINGS INTO OPEN OR CLOSED POSITION; CHECKS FOR WINGS; WING FITTINGS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, CONCERNED WITH THE FUNCTIONING OF THE WING
- E05F15/00—Power-operated mechanisms for wings
- E05F15/60—Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators
- E05F15/603—Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors
- E05F15/611—Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings
- E05F15/616—Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings operated by push-pull mechanisms
- E05F15/619—Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings operated by push-pull mechanisms using flexible or rigid rack-and-pinion arrangements
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
- E05—LOCKS; KEYS; WINDOW OR DOOR FITTINGS; SAFES
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- E05F15/616—Power-operated mechanisms for wings using electrical actuators using rotary electromotors for swinging wings operated by push-pull mechanisms
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- E—FIXED CONSTRUCTIONS
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- E05Y—INDEXING SCHEME ASSOCIATED WITH SUBCLASSES E05D AND E05F, RELATING TO CONSTRUCTION ELEMENTS, ELECTRIC CONTROL, POWER SUPPLY, POWER SIGNAL OR TRANSMISSION, USER INTERFACES, MOUNTING OR COUPLING, DETAILS, ACCESSORIES, AUXILIARY OPERATIONS NOT OTHERWISE PROVIDED FOR, APPLICATION THEREOF
- E05Y2201/00—Constructional elements; Accessories therefor
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- E05Y2900/31—Application of doors, windows, wings or fittings thereof for domestic appliances for refrigerators
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、冷蔵庫等に設置さ
れた旋回式の扉や引き出しの前面等、筐体の内部空間を
外部に開放したり、外部から遮断する開閉部材に適用さ
れるもので、当該開閉部材の動作を補助する動作補助装
置及び冷蔵庫に使用する冷蔵庫用の動作補助装置に関す
る。
れた旋回式の扉や引き出しの前面等、筐体の内部空間を
外部に開放したり、外部から遮断する開閉部材に適用さ
れるもので、当該開閉部材の動作を補助する動作補助装
置及び冷蔵庫に使用する冷蔵庫用の動作補助装置に関す
る。
【0002】
【従来の技術】旋回式の扉や引き出し等のついた家電製
品や家具などにおいて、扉や引き出しの前面を筐体本体
側にマグネットなどの磁気的作用を利用して保持させる
ものがある。このような扉や引き出し(以下、開閉部材
という)は、閉じる寸前にマグネットの磁気吸引力によ
り筐体本体側に吸引されるため、小さな力で確実に閉め
ることができ、また、閉まった状態では一定の閉じ力で
閉じ状態が保持される。したがって、多少の振動などが
あっても自然に扉や引き出しが開いてしまうというよう
な不都合も解消できることから多くの製品に適用されて
いる。
品や家具などにおいて、扉や引き出しの前面を筐体本体
側にマグネットなどの磁気的作用を利用して保持させる
ものがある。このような扉や引き出し(以下、開閉部材
という)は、閉じる寸前にマグネットの磁気吸引力によ
り筐体本体側に吸引されるため、小さな力で確実に閉め
ることができ、また、閉まった状態では一定の閉じ力で
閉じ状態が保持される。したがって、多少の振動などが
あっても自然に扉や引き出しが開いてしまうというよう
な不都合も解消できることから多くの製品に適用されて
いる。
【0003】このような一定の閉じ力により閉じられて
いる開閉部材は、通常では、それほど苦にならずに開け
られるが、たとえば、両手に物を持っていて、僅かな力
で開閉部材を開けようとするような場合、簡単には開か
ないことが生じる。また、腕力や握力等の落ちた高齢者
にとっては操作性が良いとはいえない。
いる開閉部材は、通常では、それほど苦にならずに開け
られるが、たとえば、両手に物を持っていて、僅かな力
で開閉部材を開けようとするような場合、簡単には開か
ないことが生じる。また、腕力や握力等の落ちた高齢者
にとっては操作性が良いとはいえない。
【0004】この種の開閉部材は、閉じ状態を確実に保
持するという要素と、容易な開操作が可能という両方の
要素を満たす必要があるが、確実な閉じ状態の保持とい
う観点から考えると、或る程度の閉じ力を持たせる必要
性は否めない。したがって、一定以上の閉じ力を持ちな
がら、容易に開けられるような開閉機構とすることが望
まれる。
持するという要素と、容易な開操作が可能という両方の
要素を満たす必要があるが、確実な閉じ状態の保持とい
う観点から考えると、或る程度の閉じ力を持たせる必要
性は否めない。したがって、一定以上の閉じ力を持ちな
がら、容易に開けられるような開閉機構とすることが望
まれる。
【0005】そこで、操作を少しでも容易なものとする
ための装置として、本出願人は、特開平4−17548
号公報記載のモータアクチュエーターを開発した(図1
0参照)。このモータアクチュエーターは、モータ51
と、モータ51の駆動力を減速して伝達する減速機構5
2と、この減速機構52の最終段のピニオン53に噛合
するラック54を有するロッド55と、ロッド55の位
置を検出するための位置検出手段56と、これらの部材
を収納するケース57と、を有している。
ための装置として、本出願人は、特開平4−17548
号公報記載のモータアクチュエーターを開発した(図1
0参照)。このモータアクチュエーターは、モータ51
と、モータ51の駆動力を減速して伝達する減速機構5
2と、この減速機構52の最終段のピニオン53に噛合
するラック54を有するロッド55と、ロッド55の位
置を検出するための位置検出手段56と、これらの部材
を収納するケース57と、を有している。
【0006】このモータアクチュエーターは、扉(図示
省略)に設けたスイッチ機構にユーザーが触れると、モ
ータ51が通電され、モータ51の駆動力によりロッド
55を前方へスライド移動させるようになっており、こ
のロッド55の前方へのスライド移動を利用して、前方
に配置される扉の開動作を補助するようになっている。
省略)に設けたスイッチ機構にユーザーが触れると、モ
ータ51が通電され、モータ51の駆動力によりロッド
55を前方へスライド移動させるようになっており、こ
のロッド55の前方へのスライド移動を利用して、前方
に配置される扉の開動作を補助するようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うなモータアクチュエーターでは、扉の開動作を補助し
た後、前方にロッドが残ったままになっていると、ユー
ザーが扉を閉めた際に、扉に押されてロッドがケース内
に戻ってくる。そのため、ロッドの戻り方向へのスライ
ド移動によって、減速輪列が無理に回転しようとし、減
速輪列の各歯車を破損してしまうおそれが生じる。
うなモータアクチュエーターでは、扉の開動作を補助し
た後、前方にロッドが残ったままになっていると、ユー
ザーが扉を閉めた際に、扉に押されてロッドがケース内
に戻ってくる。そのため、ロッドの戻り方向へのスライ
ド移動によって、減速輪列が無理に回転しようとし、減
速輪列の各歯車を破損してしまうおそれが生じる。
【0008】そのため、このような装置では、減速輪列
にスリップ機構を備えたり、あるいは駆動力が一方向
(ロッドを前進させる方向)にのみ伝達されるクラッチ
機構を備えたりすることが考えられる。これらを組み込
めば、前方へ残っているロッドがケース内へ押し戻され
たとしても、組み込んだスリップ機構部分等で歯車等が
空回り等することにより、押し込まれた力が逃げて、減
速輪列やモータ等の内部機構を傷めないものとなる。
にスリップ機構を備えたり、あるいは駆動力が一方向
(ロッドを前進させる方向)にのみ伝達されるクラッチ
機構を備えたりすることが考えられる。これらを組み込
めば、前方へ残っているロッドがケース内へ押し戻され
たとしても、組み込んだスリップ機構部分等で歯車等が
空回り等することにより、押し込まれた力が逃げて、減
速輪列やモータ等の内部機構を傷めないものとなる。
【0009】しかしながら、スリップ機構やクラッチ機
構を設けることにより、ロッドの戻り方向のスライド移
動時の歯車損傷問題に対応するようにしたとしても、扉
を閉める度に扉とロッドが衝突し、ロッドもしくは扉の
内側を損傷する危険性は避けることができない。
構を設けることにより、ロッドの戻り方向のスライド移
動時の歯車損傷問題に対応するようにしたとしても、扉
を閉める度に扉とロッドが衝突し、ロッドもしくは扉の
内側を損傷する危険性は避けることができない。
【0010】上述のモータアクチュエーターでは、この
ような問題に対処すべく、モータを逆回転させてロッド
を元の位置へ戻す制御をおこなっている。すなわち、ロ
ッド55が所定位置まで前方へスライド移動すると、こ
れを位置検出手段56で検知する。そして、この検知に
基づいて制御回路(図示省略)の駆動制御によりモータ
51を停止させる。その後、モータ51を逆回転させる
ことにより、ロッド55を逆方向にスライド移動させ、
ロッド55が元の位置まで戻す。
ような問題に対処すべく、モータを逆回転させてロッド
を元の位置へ戻す制御をおこなっている。すなわち、ロ
ッド55が所定位置まで前方へスライド移動すると、こ
れを位置検出手段56で検知する。そして、この検知に
基づいて制御回路(図示省略)の駆動制御によりモータ
51を停止させる。その後、モータ51を逆回転させる
ことにより、ロッド55を逆方向にスライド移動させ、
ロッド55が元の位置まで戻す。
【0011】しかしながら、このような制御を行うた
め、上述のモータアクチュエーターは、ロッド55の位
置を検出するための位置検出手段56と、この位置検出
手段56による位置検出の結果に基づきモータ51を双
方向回転させるための駆動回路(図示省略)を備えてい
る。そのため、部品点数が多くなると共に、構造が複雑
化してしまい、装置全体が大型化してしまう。これらの
問題は、高級品や大型装置に組み込む場合は大きな問題
とはならないが、低価格商品や小型の商品に組み込む場
合は、大きな欠点となってしまう。
め、上述のモータアクチュエーターは、ロッド55の位
置を検出するための位置検出手段56と、この位置検出
手段56による位置検出の結果に基づきモータ51を双
方向回転させるための駆動回路(図示省略)を備えてい
る。そのため、部品点数が多くなると共に、構造が複雑
化してしまい、装置全体が大型化してしまう。これらの
問題は、高級品や大型装置に組み込む場合は大きな問題
とはならないが、低価格商品や小型の商品に組み込む場
合は、大きな欠点となってしまう。
【0012】さらに、上述のモータアクチュエーター
は、ロッド55を原点位置に戻す際には、必ずモータ5
1の駆動力を必要とする。そのため、ロッド55が飛び
出してしまっている状態で停電になったり、その状態で
回路的損傷が生じた場合は、手動等によりロッド55を
ケース57内に押し戻すこととなるが、モータ51のロ
ータへ伝わる力は増速関係となるため、モータ51への
負荷が極めて大きくなり、簡単には押し戻すことができ
ない。仮に、強引に押し戻すとすると、上述のように歯
車輪列中の歯車を破損してしまう。これを避けるためス
リップ機構やクラッチ機構を設けると、やはり部品点数
の増大、構造の複雑化、装置の大型化を招いてしまう。
は、ロッド55を原点位置に戻す際には、必ずモータ5
1の駆動力を必要とする。そのため、ロッド55が飛び
出してしまっている状態で停電になったり、その状態で
回路的損傷が生じた場合は、手動等によりロッド55を
ケース57内に押し戻すこととなるが、モータ51のロ
ータへ伝わる力は増速関係となるため、モータ51への
負荷が極めて大きくなり、簡単には押し戻すことができ
ない。仮に、強引に押し戻すとすると、上述のように歯
車輪列中の歯車を破損してしまう。これを避けるためス
リップ機構やクラッチ機構を設けると、やはり部品点数
の増大、構造の複雑化、装置の大型化を招いてしまう。
【0013】本発明は、モータを双方向回転させるよう
な複雑な駆動回路や、突き出し部材の位置検出をするた
めの手段を備えず、かつ停電時や回路的故障時にも、手
動等により突き出し部材を容易に原点位置へ復帰させる
ことにより、扉や突き出し部材及び装置の内部機構の保
護が可能な動作補助装置及び該装置を使用した冷蔵庫を
提供することを目的とする。
な複雑な駆動回路や、突き出し部材の位置検出をするた
めの手段を備えず、かつ停電時や回路的故障時にも、手
動等により突き出し部材を容易に原点位置へ復帰させる
ことにより、扉や突き出し部材及び装置の内部機構の保
護が可能な動作補助装置及び該装置を使用した冷蔵庫を
提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】かかる目的を達成するた
め、本発明の動作補助装置は、モータの駆動力によって
スライド移動して、開閉部材に直接または間接的に当接
可能な突き出し部材を有し、突き出し部材のスライド動
作により開閉部材の動作を補助する動作補助装置であっ
て、突き出し部材が所定の位置までスライド移動した
後、突き出し部材とモータとの連結関係を解除する解除
手段と、この解除手段によって解除された突き出し部材
をスライド移動前の位置(原点位置)に復帰させる突き
出し部材復帰手段とを備え、モータの駆動力を突き出し
部材へ伝達する歯車輪列の一部として回転すると共に、
突き出し部材に形成した直線状のラック歯部と係合する
区間(第1の区間という)と、ラック歯部との係合が外
れる区間(第2の区間という)とを有する係脱歯車を、
解除手段として備え、かつラック歯部と係脱歯車との係
合が外れ、突き出し部材が突き出し部材復帰手段の作用
で原点位置に復帰した後、この状態の突き出し部材と係
脱歯車との位置関係を突き出し部材のスライド移動前の
位置関係に戻すべく、係脱歯車をさらに回転させて所定
位置で停止させる歯車位置復帰手段を有しているもので
ある。
め、本発明の動作補助装置は、モータの駆動力によって
スライド移動して、開閉部材に直接または間接的に当接
可能な突き出し部材を有し、突き出し部材のスライド動
作により開閉部材の動作を補助する動作補助装置であっ
て、突き出し部材が所定の位置までスライド移動した
後、突き出し部材とモータとの連結関係を解除する解除
手段と、この解除手段によって解除された突き出し部材
をスライド移動前の位置(原点位置)に復帰させる突き
出し部材復帰手段とを備え、モータの駆動力を突き出し
部材へ伝達する歯車輪列の一部として回転すると共に、
突き出し部材に形成した直線状のラック歯部と係合する
区間(第1の区間という)と、ラック歯部との係合が外
れる区間(第2の区間という)とを有する係脱歯車を、
解除手段として備え、かつラック歯部と係脱歯車との係
合が外れ、突き出し部材が突き出し部材復帰手段の作用
で原点位置に復帰した後、この状態の突き出し部材と係
脱歯車との位置関係を突き出し部材のスライド移動前の
位置関係に戻すべく、係脱歯車をさらに回転させて所定
位置で停止させる歯車位置復帰手段を有しているもので
ある。
【0015】上述のような構成により、本発明の動作補
助装置は、モータの駆動力によって突き出し部材を前方
へスライド移動させた後、突き出し部材とモータとの連
結関係を解除させ、かつ突き出し部材を元の位置に戻す
こととなる。そのため、モータを逆転させることなく、
突き出し部材を復帰手段により原点位置へ復帰させるの
で、モータを逆転させるための制御回路等、複雑な部材
を必要としないものとすることが可能となる。
助装置は、モータの駆動力によって突き出し部材を前方
へスライド移動させた後、突き出し部材とモータとの連
結関係を解除させ、かつ突き出し部材を元の位置に戻す
こととなる。そのため、モータを逆転させることなく、
突き出し部材を復帰手段により原点位置へ復帰させるの
で、モータを逆転させるための制御回路等、複雑な部材
を必要としないものとすることが可能となる。
【0016】また、他の発明は、上述の動作補助装置に
加えて、突き出し部材復帰手段は、突き出し部材のスラ
イド動作に伴い弾性エネルギーを貯え、解除手段の解除
動作により、弾性エネルギーを発揮して突き出し部材を
原点位置に復帰させるコイルバネで構成されている。
加えて、突き出し部材復帰手段は、突き出し部材のスラ
イド動作に伴い弾性エネルギーを貯え、解除手段の解除
動作により、弾性エネルギーを発揮して突き出し部材を
原点位置に復帰させるコイルバネで構成されている。
【0017】
【0018】
【0019】また、他の発明は、上述の動作補助装置に
加えて、係脱歯車の停止位置を、モータの電流値の変化
を利用して所定電流値の時点を測定基準時とし、当該測
定基準時から0を含む所定時間後であって、係合が外れ
た状態となっている位置としている。
加えて、係脱歯車の停止位置を、モータの電流値の変化
を利用して所定電流値の時点を測定基準時とし、当該測
定基準時から0を含む所定時間後であって、係合が外れ
た状態となっている位置としている。
【0020】また、本発明の冷蔵庫用の動作補助装置
は、開閉部材を冷蔵庫本体に磁気的作用を利用して吸着
保持された扉もしくは引き出しとし、上述した動作補助
装置の突き出し部材が開閉部材を磁気的作用によっては
動作しない範囲まで動かした後に、係脱歯車と突き出し
部材との係合が外れるように取り付けられている。
は、開閉部材を冷蔵庫本体に磁気的作用を利用して吸着
保持された扉もしくは引き出しとし、上述した動作補助
装置の突き出し部材が開閉部材を磁気的作用によっては
動作しない範囲まで動かした後に、係脱歯車と突き出し
部材との係合が外れるように取り付けられている。
【0021】このように構成すると、本装置を取り付け
た冷蔵庫が、僅かな力で扉や引き出しを開けることが可
能となると共に、閉じ状態では確実に冷気を庫内に閉じ
込めることが可能となる。しかも、扉等を開ける際に突
き出てくる突き出し部材を、複雑な回路や構成等を設け
ることなく、原点位置へ復帰させることができ、コスト
の低減が可能となると共に、冷蔵庫内の狭い部分にも容
易に取り付けることができる。
た冷蔵庫が、僅かな力で扉や引き出しを開けることが可
能となると共に、閉じ状態では確実に冷気を庫内に閉じ
込めることが可能となる。しかも、扉等を開ける際に突
き出てくる突き出し部材を、複雑な回路や構成等を設け
ることなく、原点位置へ復帰させることができ、コスト
の低減が可能となると共に、冷蔵庫内の狭い部分にも容
易に取り付けることができる。
【0022】
【発明の実施の形態】以下に、本発明の実施の形態にお
ける動作補助装置について、図1から図9に基づき説明
する。なお、本実施の形態では、動作補助装置を冷蔵庫
に取り付けたものとして説明するが、本発明は、特に、
冷蔵庫に取り付けるものに限定されるものではない。
ける動作補助装置について、図1から図9に基づき説明
する。なお、本実施の形態では、動作補助装置を冷蔵庫
に取り付けたものとして説明するが、本発明は、特に、
冷蔵庫に取り付けるものに限定されるものではない。
【0023】冷蔵庫用の動作補助装置1は、図1に示す
ように、筐体としての冷蔵庫2のフレーム3の扉4と対
向する位置に備えられており、前方に配置された開閉部
材としての扉4の開動作の補助を行う装置となってい
る。なお、扉4は、冷蔵庫2に形成された冷蔵室5の開
放端部分を開放/閉塞するためのものとなっており、冷
蔵室5の開放端の一部に一端が回動自在に支持されてい
る。
ように、筐体としての冷蔵庫2のフレーム3の扉4と対
向する位置に備えられており、前方に配置された開閉部
材としての扉4の開動作の補助を行う装置となってい
る。なお、扉4は、冷蔵庫2に形成された冷蔵室5の開
放端部分を開放/閉塞するためのものとなっており、冷
蔵室5の開放端の一部に一端が回動自在に支持されてい
る。
【0024】そして、扉4の他端には、吸着マグネット
6が備えられている。この吸着マグネット6は、閉塞時
に冷蔵庫2本体の冷蔵室5の開放端の一部に磁気的作用
を利用して扉4を吸着保持させるためのものとなってお
り、これによって扉4で冷蔵室5を完全に密封できるよ
うになっている。
6が備えられている。この吸着マグネット6は、閉塞時
に冷蔵庫2本体の冷蔵室5の開放端の一部に磁気的作用
を利用して扉4を吸着保持させるためのものとなってお
り、これによって扉4で冷蔵室5を完全に密封できるよ
うになっている。
【0025】動作補助装置1は、図2及び図3に示すよ
うに、DCモータ(以下、単にモータという)7と、モ
ータ7の駆動力を伝達する歯車輪列8と、歯車輪列8を
介して入力されるモータ7の駆動力によってスライド移
動して扉4に当接可能な突き出し部材9と、スライド移
動後の突き出し部材9を原点位置に復帰させる突き出し
部材復帰手段としてのコイルバネ10と、これらの各部
を内部に収納するケース11と、を有している。なお、
歯車輪列8の最終段には、突き出し部材9を所定位置ま
でスライド移動させた後に、突き出し部材9とモータ7
との連結関係を解除する解除手段としての係脱歯車12
が設けられている。
うに、DCモータ(以下、単にモータという)7と、モ
ータ7の駆動力を伝達する歯車輪列8と、歯車輪列8を
介して入力されるモータ7の駆動力によってスライド移
動して扉4に当接可能な突き出し部材9と、スライド移
動後の突き出し部材9を原点位置に復帰させる突き出し
部材復帰手段としてのコイルバネ10と、これらの各部
を内部に収納するケース11と、を有している。なお、
歯車輪列8の最終段には、突き出し部材9を所定位置ま
でスライド移動させた後に、突き出し部材9とモータ7
との連結関係を解除する解除手段としての係脱歯車12
が設けられている。
【0026】そして、動作補助装置1は、突き出し部材
9のスライド動作により、扉4の全動作範囲のうちの所
定範囲の動作を補助するものとなっている。すなわち、
突き出し部材9が扉4の内側にぶつかりながらさらにス
ライド動作することによって扉4を押し出す。扉4は吸
着マグネット6の磁気的作用である磁気吸引力により冷
蔵庫2本体側に引き付けられているが、動作補助装置1
が、磁気吸引力によって引き付けられない位置まで扉4
を押し出す。なお、本実施の形態では、このように磁気
的作用によっては扉4が動作しない範囲まで扉4を動か
すものとしているが、本発明は、特に、マグネットの吸
着力を使用する扉に使用する場合に限られるものではな
く、バネ等で閉じ力を生成しているものや、マグネッ
ト、バネ等の閉じ力を持たないものにも適用することが
できる。
9のスライド動作により、扉4の全動作範囲のうちの所
定範囲の動作を補助するものとなっている。すなわち、
突き出し部材9が扉4の内側にぶつかりながらさらにス
ライド動作することによって扉4を押し出す。扉4は吸
着マグネット6の磁気的作用である磁気吸引力により冷
蔵庫2本体側に引き付けられているが、動作補助装置1
が、磁気吸引力によって引き付けられない位置まで扉4
を押し出す。なお、本実施の形態では、このように磁気
的作用によっては扉4が動作しない範囲まで扉4を動か
すものとしているが、本発明は、特に、マグネットの吸
着力を使用する扉に使用する場合に限られるものではな
く、バネ等で閉じ力を生成しているものや、マグネッ
ト、バネ等の閉じ力を持たないものにも適用することが
できる。
【0027】このように、モータ7の回転駆動力によっ
て突き出し部材9を移動させることで、扉4を冷蔵庫2
本体への吸着保持から解除させる。なお、この動作補助
装置1は、扉4を冷蔵庫2の前方へのみ動作させる装置
となっている。したがって、扉4をこの動作補助装置1
によって前方へ駆動し、その後、ユーザーが手動で扉4
を開いて冷蔵室5内に食品等を出し入れした後は、ユー
ザーが、手動によって扉4を閉じるものとなっている。
て突き出し部材9を移動させることで、扉4を冷蔵庫2
本体への吸着保持から解除させる。なお、この動作補助
装置1は、扉4を冷蔵庫2の前方へのみ動作させる装置
となっている。したがって、扉4をこの動作補助装置1
によって前方へ駆動し、その後、ユーザーが手動で扉4
を開いて冷蔵室5内に食品等を出し入れした後は、ユー
ザーが、手動によって扉4を閉じるものとなっている。
【0028】なお、本実施の形態の動作補助装置1で
は、このとき、既に突き出し部材9が上述のコイルバネ
10によって原点位置に復帰させられた後の状態となっ
ているので、ユーザーが閉めた扉4と突き出し部材9と
が衝突して突き出し部材9を損傷したり、あるいは衝撃
音が発生したりすることのないようになっている。
は、このとき、既に突き出し部材9が上述のコイルバネ
10によって原点位置に復帰させられた後の状態となっ
ているので、ユーザーが閉めた扉4と突き出し部材9と
が衝突して突き出し部材9を損傷したり、あるいは衝撃
音が発生したりすることのないようになっている。
【0029】また、本実施の形態では、突き出し部材9
を、扉4に直接当接可能なものとしているが、突き出し
部材9は、何らかの部材を介し間接的に扉4に当接可能
なものとしてもよい。
を、扉4に直接当接可能なものとしているが、突き出し
部材9は、何らかの部材を介し間接的に扉4に当接可能
なものとしてもよい。
【0030】さらに、動作補助装置1は、突き出し部材
9によって扉4の動作補助を行った後、突き出し部材9
と歯車輪列8の係脱歯車12との係合が外れることによ
り、突き出し部材9とモータ7との連結関係が絶たれ、
モータ7の駆動力が突き出し部材9側へ伝達されないよ
うに構成されている。すなわち、歯車輪列8の最終段に
設けられ、歯車輪列8の一部として回転する係脱歯車1
2は、突き出し部材9と係合する区間(以下、第1の区
間という=図4参照)12aと、突き出し部材9との係
合が外れる区間(以下、第2の区間という=図4参照)
12bとを有しており、突き出し部材9とモータ7との
連結関係を解除する解除手段となっている。
9によって扉4の動作補助を行った後、突き出し部材9
と歯車輪列8の係脱歯車12との係合が外れることによ
り、突き出し部材9とモータ7との連結関係が絶たれ、
モータ7の駆動力が突き出し部材9側へ伝達されないよ
うに構成されている。すなわち、歯車輪列8の最終段に
設けられ、歯車輪列8の一部として回転する係脱歯車1
2は、突き出し部材9と係合する区間(以下、第1の区
間という=図4参照)12aと、突き出し部材9との係
合が外れる区間(以下、第2の区間という=図4参照)
12bとを有しており、突き出し部材9とモータ7との
連結関係を解除する解除手段となっている。
【0031】そのため、歯車輪列8の係脱歯車12の回
転により、突き出し部材9を前方へ突き出し、扉4の動
作補助を行った後は、突き出し部材9と係脱歯車12と
の係合が外れる。なお、上述したように、突き出し部材
9は、係脱歯車12との係合が外れた後、コイルバネ1
0の弾性エネルギーによって元の位置(原点位置)に復
帰する。
転により、突き出し部材9を前方へ突き出し、扉4の動
作補助を行った後は、突き出し部材9と係脱歯車12と
の係合が外れる。なお、上述したように、突き出し部材
9は、係脱歯車12との係合が外れた後、コイルバネ1
0の弾性エネルギーによって元の位置(原点位置)に復
帰する。
【0032】このような構成となっているため、本実施
の形態の動作補助装置1は、特に、歯車輪列8にクラッ
チ機構やスリップ機構等を設けていないが、突き出し部
材9により扉4の動作補助を行った後にユーザーが扉4
を閉めても、扉4が突き出し部材9にぶつかることはな
く、したがって突き出し部材9の逆方向へのスライド動
作によって歯車輪列8の各歯車を破損するという問題は
生じない。なお、突き出し部材9の原点位置への復帰手
段としては、例えば、コイルバネ10を用いず、マグネ
ットの磁気吸引力等を利用するような構成としてもよ
い。歯車輪列8の各歯車の構成は、後で詳述する。
の形態の動作補助装置1は、特に、歯車輪列8にクラッ
チ機構やスリップ機構等を設けていないが、突き出し部
材9により扉4の動作補助を行った後にユーザーが扉4
を閉めても、扉4が突き出し部材9にぶつかることはな
く、したがって突き出し部材9の逆方向へのスライド動
作によって歯車輪列8の各歯車を破損するという問題は
生じない。なお、突き出し部材9の原点位置への復帰手
段としては、例えば、コイルバネ10を用いず、マグネ
ットの磁気吸引力等を利用するような構成としてもよ
い。歯車輪列8の各歯車の構成は、後で詳述する。
【0033】モータ7は、ケース11内に形成されたモ
ータ保持部13内に保持されている。このモータ保持部
13は、モータ7を取り囲むように形成されている。モ
ータ7の出力軸14は、モータ保持部13からケース1
1の内部空間内に突出している。なお、モータ7は、複
数本からなるリード線15により端子部材16と接続さ
れている。そして、端子部材16は、電源及び制御手段
を兼ねた外部の制御装置17と接続されている。このた
め、モータ7は、リード線15及び端子部材16を介し
て、外部の制御装置17に接続されており、制御装置1
7によって制御駆動されるようになっている。
ータ保持部13内に保持されている。このモータ保持部
13は、モータ7を取り囲むように形成されている。モ
ータ7の出力軸14は、モータ保持部13からケース1
1の内部空間内に突出している。なお、モータ7は、複
数本からなるリード線15により端子部材16と接続さ
れている。そして、端子部材16は、電源及び制御手段
を兼ねた外部の制御装置17と接続されている。このた
め、モータ7は、リード線15及び端子部材16を介し
て、外部の制御装置17に接続されており、制御装置1
7によって制御駆動されるようになっている。
【0034】モータ7の出力軸14のモータ保持部13
から突出している部分には、歯車輪列8の一部を構成す
るウォーム18が連結板19を介して一体回転可能に取
り付けられている。そのため、モータ7の駆動力は、ウ
ォーム18を介して歯車輪列8側に減速されて伝わるよ
うになっている。
から突出している部分には、歯車輪列8の一部を構成す
るウォーム18が連結板19を介して一体回転可能に取
り付けられている。そのため、モータ7の駆動力は、ウ
ォーム18を介して歯車輪列8側に減速されて伝わるよ
うになっている。
【0035】また、突き出し部材9は、歯車輪列8の最
終段の係脱歯車12と係合し、モータ7の駆動力を受け
ることにより、ケース11内に形成されたガイドレール
1aに案内されて、図2において矢示A方向にスライド
移動可能となっている。突き出し部材9は、矢示A方向
にスライド移動することによって、先端部分がケース1
1から外部へ突出するようになっている。このケース1
1から突出する部分には、上述した扉4が配置されてい
る。すなわち、この突き出し部材9は、モータ7の駆動
力で前方(図2において矢示A方向)へスライド移動す
ることにより、扉4に当接し扉4を開方向(図2におい
て矢示B方向)に突き出すものとなっている。
終段の係脱歯車12と係合し、モータ7の駆動力を受け
ることにより、ケース11内に形成されたガイドレール
1aに案内されて、図2において矢示A方向にスライド
移動可能となっている。突き出し部材9は、矢示A方向
にスライド移動することによって、先端部分がケース1
1から外部へ突出するようになっている。このケース1
1から突出する部分には、上述した扉4が配置されてい
る。すなわち、この突き出し部材9は、モータ7の駆動
力で前方(図2において矢示A方向)へスライド移動す
ることにより、扉4に当接し扉4を開方向(図2におい
て矢示B方向)に突き出すものとなっている。
【0036】なお、突き出し部材9の先端部分は、突き
出し部材9が最奥部に引っ込んだ状態でケース11と略
面一となるように配置される。この突き出し部材9の配
置に関しては、突き出し部材9と扉4との配置関係、及
びモータ7の始動時から突き出し部材9を扉4へ当接さ
せるまでの時間制御の関係等、種々の関係により適宜変
更可能である。
出し部材9が最奥部に引っ込んだ状態でケース11と略
面一となるように配置される。この突き出し部材9の配
置に関しては、突き出し部材9と扉4との配置関係、及
びモータ7の始動時から突き出し部材9を扉4へ当接さ
せるまでの時間制御の関係等、種々の関係により適宜変
更可能である。
【0037】また、動作補助装置1は、突き出し部材9
と係脱歯車12との係合が外れた際、突き出し部材9を
スライド移動前の位置(原点位置)に復帰させるための
突き出し部材復帰手段としてのコイルバネ10を、ケー
ス11内に備えている。このコイルバネ10は、ケース
11と突き出し部材9とに挟まれた位置に配置され、一
端をケース11の扉4と対向する側の内壁11aから突
出した突出部1bに係止させていると共に、他端を突き
出し部材9に嵌合された後述するマグネット1cに対す
るヨークとなる金属製のプレート20に当接させてい
る。
と係脱歯車12との係合が外れた際、突き出し部材9を
スライド移動前の位置(原点位置)に復帰させるための
突き出し部材復帰手段としてのコイルバネ10を、ケー
ス11内に備えている。このコイルバネ10は、ケース
11と突き出し部材9とに挟まれた位置に配置され、一
端をケース11の扉4と対向する側の内壁11aから突
出した突出部1bに係止させていると共に、他端を突き
出し部材9に嵌合された後述するマグネット1cに対す
るヨークとなる金属製のプレート20に当接させてい
る。
【0038】そして、コイルバネ10は、突き出し部材
9が、図2において矢示A方向にスライド移動される
と、このスライド動作に伴いプレート20に押されて収
縮する。これによって、コイルバネ10は、突き出し部
材9を原点位置へ復帰させるための弾性エネルギーを貯
える。
9が、図2において矢示A方向にスライド移動される
と、このスライド動作に伴いプレート20に押されて収
縮する。これによって、コイルバネ10は、突き出し部
材9を原点位置へ復帰させるための弾性エネルギーを貯
える。
【0039】この状態で突き出し部材9と係脱歯車12
との係合が外れ、モータ7と突き出し部材9との連結関
係が解除されると、コイルバネ10は、上述の弾性エネ
ルギーを発揮して突き出し部材9を原点位置に復帰させ
る。なお、原点位置まで戻された突き出し部材9は、金
属製のプレート20が、ケース11内に配置されるマグ
ネット1cに吸着されることにより、ケース11内の原
点位置で保持されることとなる。なお、プレート20と
マグネット1cとの関係は、逆、すなわち突き出し部材
9にマグネットを備え、ケース11に金属製のプレート
を配置することにより、突き出し部材9の原点位置での
保持をするようにしてもよいし、双方マグネットとして
もよい。
との係合が外れ、モータ7と突き出し部材9との連結関
係が解除されると、コイルバネ10は、上述の弾性エネ
ルギーを発揮して突き出し部材9を原点位置に復帰させ
る。なお、原点位置まで戻された突き出し部材9は、金
属製のプレート20が、ケース11内に配置されるマグ
ネット1cに吸着されることにより、ケース11内の原
点位置で保持されることとなる。なお、プレート20と
マグネット1cとの関係は、逆、すなわち突き出し部材
9にマグネットを備え、ケース11に金属製のプレート
を配置することにより、突き出し部材9の原点位置での
保持をするようにしてもよいし、双方マグネットとして
もよい。
【0040】さらに、コイルバネ10は、突き出し部材
9の前方へのスライド移動によって収縮して弾性エネル
ギーを貯えるのではなく、伸張することにより縮み方向
への弾性エネルギーを貯えるもので構成されてもよい。
9の前方へのスライド移動によって収縮して弾性エネル
ギーを貯えるのではなく、伸張することにより縮み方向
への弾性エネルギーを貯えるもので構成されてもよい。
【0041】歯車輪列8は、モータ7の出力軸14と一
体的に回転可能なウォーム18と、このウォーム18に
噛合する第1歯車部21と、この第1歯車部21に噛合
する第2歯車部22と、この第2歯車部22に噛合する
第3歯車部23と、この第3歯車部23に噛合すると共
に突き出し部材9のラック歯部31と係脱自在で突き出
し部材9とモータ7との連結関係を解除する解除手段と
しての係脱歯車12から構成されている。
体的に回転可能なウォーム18と、このウォーム18に
噛合する第1歯車部21と、この第1歯車部21に噛合
する第2歯車部22と、この第2歯車部22に噛合する
第3歯車部23と、この第3歯車部23に噛合すると共
に突き出し部材9のラック歯部31と係脱自在で突き出
し部材9とモータ7との連結関係を解除する解除手段と
しての係脱歯車12から構成されている。
【0042】ウォーム18は、上述したようにモータ7
の出力軸14に固定されていると共に、先端部分をケー
ス11の側壁内側に形成された軸受け部25に回転自在
に支承されている。このようにウォーム18を支承する
軸受け部25をケース11の内側に設けることにより、
ケース11が補強されている。
の出力軸14に固定されていると共に、先端部分をケー
ス11の側壁内側に形成された軸受け部25に回転自在
に支承されている。このようにウォーム18を支承する
軸受け部25をケース11の内側に設けることにより、
ケース11が補強されている。
【0043】第1歯車部21は、ケース11に両端を支
持された金属製の軸26に回転自在に支持されており、
ウォーム18と噛合する大径の受け歯車21aと、第2
歯車部22の受け歯車22aと噛合する小径の送り歯車
21bから構成されている。これらの受け歯車21aと
送り歯車21bとは、一体的に形成されている。
持された金属製の軸26に回転自在に支持されており、
ウォーム18と噛合する大径の受け歯車21aと、第2
歯車部22の受け歯車22aと噛合する小径の送り歯車
21bから構成されている。これらの受け歯車21aと
送り歯車21bとは、一体的に形成されている。
【0044】第2歯車部22は、ケース11に両端を支
持された金属製の軸27に回転自在に支持されており、
第1歯車部21の送り歯車21bと噛合する大径の受け
歯車22aと、第3歯車部23の受け歯車23aと噛合
する小径の送り歯車22bから構成されている。これら
の受け歯車22aと送り歯車22bとは、一体的に形成
されている。
持された金属製の軸27に回転自在に支持されており、
第1歯車部21の送り歯車21bと噛合する大径の受け
歯車22aと、第3歯車部23の受け歯車23aと噛合
する小径の送り歯車22bから構成されている。これら
の受け歯車22aと送り歯車22bとは、一体的に形成
されている。
【0045】第3歯車部23は、ケース11に両端を支
持された金属製の軸28に回転自在に支持されており、
第2歯車部22の送り歯車22bと噛合する大径の受け
歯車23aと、係脱歯車12と噛合する小径の送り歯車
23bから構成されている。これらの受け歯車23aと
送り歯車23bとは、一体的に形成されている。
持された金属製の軸28に回転自在に支持されており、
第2歯車部22の送り歯車22bと噛合する大径の受け
歯車23aと、係脱歯車12と噛合する小径の送り歯車
23bから構成されている。これらの受け歯車23aと
送り歯車23bとは、一体的に形成されている。
【0046】突き出し部材9とモータ7との連結関係を
解除する解除手段としての係脱歯車12は、歯車輪列8
の最終段歯車となっており、ケース11に両端を支持さ
れた金属製の軸29に回転自在に支持されている。この
係脱歯車12は、図2から図5に示すように、突き出し
部材9のラック歯部31及び第3歯車部23の送り歯車
23bの双方に係合可能な112度に渡る第1の区間1
2aと、第3歯車部23の送り歯車23bにのみ係合可
能な残り248度に渡る第2の区間12bとから構成さ
れている。
解除する解除手段としての係脱歯車12は、歯車輪列8
の最終段歯車となっており、ケース11に両端を支持さ
れた金属製の軸29に回転自在に支持されている。この
係脱歯車12は、図2から図5に示すように、突き出し
部材9のラック歯部31及び第3歯車部23の送り歯車
23bの双方に係合可能な112度に渡る第1の区間1
2aと、第3歯車部23の送り歯車23bにのみ係合可
能な残り248度に渡る第2の区間12bとから構成さ
れている。
【0047】第1の区間12aは、第2の区間12bに
比して歯の軸方向の厚みを2倍程度厚く形成された全歯
形状となっており、上述したようにラック歯部31と第
3歯車部23の送り歯車23bとの双方に係合可能とな
っている(図4及び図5参照)。なお、この第1の区間
12aは、第3歯車部23の送り歯車23bとは軸方向
全面を利用して係合する。すなわち、送り歯車23b
は、係脱歯車12の第1の区間12aの軸方向全面と係
合できる歯部となっている。この第1の区間12aは、
突き出し部材9のラック歯部31とは、図3に示すよう
に、下側半面のみを利用して係合する。すなわち、突き
出し部材9のラック歯部31は、係脱歯車12の全歯部
となる第1の区間12aの軸方向下側半面とのみ係合で
きる歯部となっている。
比して歯の軸方向の厚みを2倍程度厚く形成された全歯
形状となっており、上述したようにラック歯部31と第
3歯車部23の送り歯車23bとの双方に係合可能とな
っている(図4及び図5参照)。なお、この第1の区間
12aは、第3歯車部23の送り歯車23bとは軸方向
全面を利用して係合する。すなわち、送り歯車23b
は、係脱歯車12の第1の区間12aの軸方向全面と係
合できる歯部となっている。この第1の区間12aは、
突き出し部材9のラック歯部31とは、図3に示すよう
に、下側半面のみを利用して係合する。すなわち、突き
出し部材9のラック歯部31は、係脱歯車12の全歯部
となる第1の区間12aの軸方向下側半面とのみ係合で
きる歯部となっている。
【0048】そして、係脱歯車12が、図2において矢
示C方向に回転し、円弧状に並べられた係脱歯車12の
第1の区間12aの歯が直線状に並べられたラック歯部
31の歯に順に噛み合うことによって、ラック歯部31
が徐々に前方(図2において矢示A方向)へスライド移
動させられる。なお、このとき、同時に噛み合う歯数
は、このスライド移動に必要な数、例えば3つとなって
いる。
示C方向に回転し、円弧状に並べられた係脱歯車12の
第1の区間12aの歯が直線状に並べられたラック歯部
31の歯に順に噛み合うことによって、ラック歯部31
が徐々に前方(図2において矢示A方向)へスライド移
動させられる。なお、このとき、同時に噛み合う歯数
は、このスライド移動に必要な数、例えば3つとなって
いる。
【0049】これに対して、第2の区間12bの歯は、
第1の区間12aの歯に比して歯の軸方向の厚みを1/
2程度に薄く形成されたものとなっており、上述したよ
うにラック歯部31とは係合せず、第3歯車部23の送
り歯車23bとのみ係合可能となっている。すなわち、
係脱歯車12の第2の区間12bは、図3において下側
半分を切り欠いた形状となっており、この切り欠いた部
分が突き出し部材9のラック歯部31と対向するように
なっている。したがって、係脱歯車12は、モータ7の
駆動力によって回転し、第2の区間12bがラック歯部
31と対向する位置まで移動すると、ラック歯部31と
の係合が外れるようになっている。
第1の区間12aの歯に比して歯の軸方向の厚みを1/
2程度に薄く形成されたものとなっており、上述したよ
うにラック歯部31とは係合せず、第3歯車部23の送
り歯車23bとのみ係合可能となっている。すなわち、
係脱歯車12の第2の区間12bは、図3において下側
半分を切り欠いた形状となっており、この切り欠いた部
分が突き出し部材9のラック歯部31と対向するように
なっている。したがって、係脱歯車12は、モータ7の
駆動力によって回転し、第2の区間12bがラック歯部
31と対向する位置まで移動すると、ラック歯部31と
の係合が外れるようになっている。
【0050】なお、このように構成された係脱歯車12
は、第1の区間12aでラック歯部31を前方へ送り出
し、さらに第2の区間12bが対向することによってラ
ック歯部31との係合が外れた後も、後述する係脱歯車
復帰手段によって、所定位置(原点位置)まで回転させ
られる。すなわち、係脱歯車12は、第1区間12aの
最初の歯がラック歯部31の最初の歯と係合する手前と
なる位置まで回転させられる。このため、本実施の形態
の動作補助装置1は、扉4を手動で閉めた後の次の動作
補助時に、確実にしかもスムーズに動作を開始すること
ができる。
は、第1の区間12aでラック歯部31を前方へ送り出
し、さらに第2の区間12bが対向することによってラ
ック歯部31との係合が外れた後も、後述する係脱歯車
復帰手段によって、所定位置(原点位置)まで回転させ
られる。すなわち、係脱歯車12は、第1区間12aの
最初の歯がラック歯部31の最初の歯と係合する手前と
なる位置まで回転させられる。このため、本実施の形態
の動作補助装置1は、扉4を手動で閉めた後の次の動作
補助時に、確実にしかもスムーズに動作を開始すること
ができる。
【0051】このように構成された係脱歯車12の第1
の区間12aは、図4に示すように、全周360度のう
ち112度形成されており、残りの248度が第2の区
間12bとなっている。そのため、係脱歯車12が突き
出し部材9に係合し、112度回転する間、突き出し部
材9は図2において矢示A方向へ前進し、この区間が終
了し係合が外れると、コイルバネ10の弾性エネルギー
により原点位置に戻ることとなる。一方、係脱歯車12
は、送り歯車23bとは常時係合しており、係脱歯車復
帰手段としての制御装置17のモータ7の駆動制御によ
り、この状態よりさらに248度回転させられ、原点位
置に復帰する。
の区間12aは、図4に示すように、全周360度のう
ち112度形成されており、残りの248度が第2の区
間12bとなっている。そのため、係脱歯車12が突き
出し部材9に係合し、112度回転する間、突き出し部
材9は図2において矢示A方向へ前進し、この区間が終
了し係合が外れると、コイルバネ10の弾性エネルギー
により原点位置に戻ることとなる。一方、係脱歯車12
は、送り歯車23bとは常時係合しており、係脱歯車復
帰手段としての制御装置17のモータ7の駆動制御によ
り、この状態よりさらに248度回転させられ、原点位
置に復帰する。
【0052】なお、歯車輪列8の最終段歯車としての係
脱歯車を、上述したように下側半分に欠け歯形状を有す
る歯車とするのではなく、図6に示すような2段の歯車
で構成してもよい。すなわち、図6に示す係脱歯車12
0は、歯車輪列の前段となる歯車121に常時係合して
いる大径の受け歯車122と、この受け歯車122と同
軸上に一体的に形成された小径の送り歯車123とから
構成されている。送り歯車123は、突き出し部材9の
ラック歯部31に係合する第1の区間123aと、ラッ
ク歯部31との係合が外れる第2の区間123bとから
構成されている。そして、係脱歯車120が、図6にお
いて矢示C’方向に回転し、円弧状に並べられた係脱歯
車120の第1の区間123aの歯が直線状に並べられ
たラック歯部31の歯に順に噛み合うことによって、突
き出し部材9が徐々に前方(図6において矢示A’方
向)へスライド移動させられる。さらに、係脱歯車12
0が回転し、第2の区間123bがラック歯部31と対
向する位置となると、係脱歯車120とラック歯部31
との係合が外れる。
脱歯車を、上述したように下側半分に欠け歯形状を有す
る歯車とするのではなく、図6に示すような2段の歯車
で構成してもよい。すなわち、図6に示す係脱歯車12
0は、歯車輪列の前段となる歯車121に常時係合して
いる大径の受け歯車122と、この受け歯車122と同
軸上に一体的に形成された小径の送り歯車123とから
構成されている。送り歯車123は、突き出し部材9の
ラック歯部31に係合する第1の区間123aと、ラッ
ク歯部31との係合が外れる第2の区間123bとから
構成されている。そして、係脱歯車120が、図6にお
いて矢示C’方向に回転し、円弧状に並べられた係脱歯
車120の第1の区間123aの歯が直線状に並べられ
たラック歯部31の歯に順に噛み合うことによって、突
き出し部材9が徐々に前方(図6において矢示A’方
向)へスライド移動させられる。さらに、係脱歯車12
0が回転し、第2の区間123bがラック歯部31と対
向する位置となると、係脱歯車120とラック歯部31
との係合が外れる。
【0053】上述したように構成された本実施の形態の
動作補助装置1は、冷蔵庫2の扉4を駆動するために、
冷蔵庫2のフレーム3に着脱自在にネジ止め固定される
ようになっている。この冷蔵庫2は、図1及び図7に示
すように、前面に旋回式の扉4を有すると共に内部に飲
料製品等の冷蔵保存の必要な食品類を保存するための冷
蔵室5を有している。扉4には、扉4を開ける際にユー
ザーが握って手前に引くための引き用把手35が設けら
れており、この引き用把手35の一部にユーザーが引き
用把手を掴んだことを検知するセンサー32が備えられ
ている。
動作補助装置1は、冷蔵庫2の扉4を駆動するために、
冷蔵庫2のフレーム3に着脱自在にネジ止め固定される
ようになっている。この冷蔵庫2は、図1及び図7に示
すように、前面に旋回式の扉4を有すると共に内部に飲
料製品等の冷蔵保存の必要な食品類を保存するための冷
蔵室5を有している。扉4には、扉4を開ける際にユー
ザーが握って手前に引くための引き用把手35が設けら
れており、この引き用把手35の一部にユーザーが引き
用把手を掴んだことを検知するセンサー32が備えられ
ている。
【0054】また、冷蔵室5内には、扉4が密閉状態か
ら解除されるとオンする扉スイッチ33と、扉スイッチ
33のオンによって点灯する室内灯34と、が設けられ
ている。そのため、扉4が動作補助装置1によってわず
かに開放されると、扉スイッチ33がオンし、冷蔵室5
内の室内灯34が点灯するようになっている。なお、こ
の扉スイッチ33のオンオフ動作と連動させて、上述の
動作補助装置1のモータ7の駆動停止を行うようにして
もよい。この場合、扉スイッチ33がオンするタイミン
グは、扉4が吸着マグネット6の磁気的作用によって閉
まってしまわない程度、扉4が開放された後にすると共
に、突き出し部材9と係脱歯車12との係合が外れた後
にする必要がある。
ら解除されるとオンする扉スイッチ33と、扉スイッチ
33のオンによって点灯する室内灯34と、が設けられ
ている。そのため、扉4が動作補助装置1によってわず
かに開放されると、扉スイッチ33がオンし、冷蔵室5
内の室内灯34が点灯するようになっている。なお、こ
の扉スイッチ33のオンオフ動作と連動させて、上述の
動作補助装置1のモータ7の駆動停止を行うようにして
もよい。この場合、扉スイッチ33がオンするタイミン
グは、扉4が吸着マグネット6の磁気的作用によって閉
まってしまわない程度、扉4が開放された後にすると共
に、突き出し部材9と係脱歯車12との係合が外れた後
にする必要がある。
【0055】また、冷蔵庫2は、1つの扉4と2つの引
き出し39,41を有する筐体となっているが、扉を2
つ以上としたり、引き出しを1つまた3つ以上としても
良い。また、扉が2つ以上設けられていたり、引き出し
が3つ以上設置されている場合、動作補助装置1を扉の
数及び引き出しの数を足した数と同じ数だけ配置し、全
ての扉及び引き出しをそれぞれ駆動するようにしても良
いし、また一部の扉もしくは引き出しのみを駆動するよ
うに動作補助装置1を配置しても良い。
き出し39,41を有する筐体となっているが、扉を2
つ以上としたり、引き出しを1つまた3つ以上としても
良い。また、扉が2つ以上設けられていたり、引き出し
が3つ以上設置されている場合、動作補助装置1を扉の
数及び引き出しの数を足した数と同じ数だけ配置し、全
ての扉及び引き出しをそれぞれ駆動するようにしても良
いし、また一部の扉もしくは引き出しのみを駆動するよ
うに動作補助装置1を配置しても良い。
【0056】上述したように構成された冷蔵庫2の扉4
は、ユーザーが引き用把手35を握ってセンサー32が
働くことより、動作補助装置1のモータ7が起動し、こ
のモータ7の駆動力によって前方へ僅かに押し出される
ものとなっている。なお、センサー32は、図8に示す
ように、制御装置17に接続される。この制御装置17
には、モータ7も接続されている。そのため、センサー
32からの信号の入力があると、制御装置17は、モー
タ7に電力を供給しモータ7を駆動させる。これによっ
て、モータ7の駆動力が歯車輪列8を介して突き出し部
材9へ伝達され、突き出し部材9が前方に動作し、扉4
を押し出すこととなる。
は、ユーザーが引き用把手35を握ってセンサー32が
働くことより、動作補助装置1のモータ7が起動し、こ
のモータ7の駆動力によって前方へ僅かに押し出される
ものとなっている。なお、センサー32は、図8に示す
ように、制御装置17に接続される。この制御装置17
には、モータ7も接続されている。そのため、センサー
32からの信号の入力があると、制御装置17は、モー
タ7に電力を供給しモータ7を駆動させる。これによっ
て、モータ7の駆動力が歯車輪列8を介して突き出し部
材9へ伝達され、突き出し部材9が前方に動作し、扉4
を押し出すこととなる。
【0057】なお、本実施の形態では、ユーザーが扉4
を開こうとしているのを検知するためにセンサー32を
タッチセンサーで構成したが、タッチセンサーの代わり
に圧電素子や赤外線による検知手段等、他の検知手段を
設けるようにしてもよい。
を開こうとしているのを検知するためにセンサー32を
タッチセンサーで構成したが、タッチセンサーの代わり
に圧電素子や赤外線による検知手段等、他の検知手段を
設けるようにしてもよい。
【0058】制御装置17は、このようにセンサー32
からの信号に基づきモータ7を駆動し突き出し部材9を
前進させるための制御を行うが、一方、突き出し部材9
のラック歯部31との係合が外れた後の係脱歯車12を
原点位置で停止させる制御も行う。この制御は、突き出
し部材9が原点位置に復帰した後、この状態の突き出し
部材9と係脱歯車12との位置関係を、突き出し部材9
のスライド前の位置関係に戻すためのものである。な
お、本実施の形態では、この当初の位置関係、すなわち
係脱歯車12の停止位置を、第1の区間12aの最初の
歯が突き出し部材9のラック歯部31の最初の歯に噛合
する寸前の位置に設定している。
からの信号に基づきモータ7を駆動し突き出し部材9を
前進させるための制御を行うが、一方、突き出し部材9
のラック歯部31との係合が外れた後の係脱歯車12を
原点位置で停止させる制御も行う。この制御は、突き出
し部材9が原点位置に復帰した後、この状態の突き出し
部材9と係脱歯車12との位置関係を、突き出し部材9
のスライド前の位置関係に戻すためのものである。な
お、本実施の形態では、この当初の位置関係、すなわち
係脱歯車12の停止位置を、第1の区間12aの最初の
歯が突き出し部材9のラック歯部31の最初の歯に噛合
する寸前の位置に設定している。
【0059】すなわち、係脱歯車12は、この回転角度
(ラック歯部31と係合する寸前で停止する角度)が原
点位置となっており、突き出し部材9による扉4の動作
補助後、制御装置17は、係脱歯車12を原点位置で停
止させる制御を行うようになっている。言い換えれば、
制御装置17は、係脱歯車12を元の位置に復帰させる
ための歯車位置復帰手段となっている。
(ラック歯部31と係合する寸前で停止する角度)が原
点位置となっており、突き出し部材9による扉4の動作
補助後、制御装置17は、係脱歯車12を原点位置で停
止させる制御を行うようになっている。言い換えれば、
制御装置17は、係脱歯車12を元の位置に復帰させる
ための歯車位置復帰手段となっている。
【0060】このときの制御装置17の制御方法を、図
9を用いて、以下に説明する。なお、図9は、モータ7
に加わる電流値の経時変化を示したもので、モータ7に
かかる負荷の変化に対応させることができる。
9を用いて、以下に説明する。なお、図9は、モータ7
に加わる電流値の経時変化を示したもので、モータ7に
かかる負荷の変化に対応させることができる。
【0061】図9によれば、モータ7に流れる電流値
は、起動時が一番高く(図9において矢示a1)、その
後、一旦落ちる(図9において矢示a2)が、依然高い
レベルを維持する。これは、停止状態からモータ7を駆
動開始させる際に大電流の、いわゆる起動電流が必要と
されるためであり、その起動電流が流れた直後、突き出
し部材9が扉4に当接するため、モータ7にかかる負荷
が非常に高くなるためである。そして、突き出し部材9
がモータ7の駆動力によって扉4を前方へ押し出し、扉
4と突き出し部材9との当接が離れると、モータ7に流
れる電流値が急激に低下する(図9において矢示a
3)。上述したように、扉4から受ける負荷がなくなる
からである。
は、起動時が一番高く(図9において矢示a1)、その
後、一旦落ちる(図9において矢示a2)が、依然高い
レベルを維持する。これは、停止状態からモータ7を駆
動開始させる際に大電流の、いわゆる起動電流が必要と
されるためであり、その起動電流が流れた直後、突き出
し部材9が扉4に当接するため、モータ7にかかる負荷
が非常に高くなるためである。そして、突き出し部材9
がモータ7の駆動力によって扉4を前方へ押し出し、扉
4と突き出し部材9との当接が離れると、モータ7に流
れる電流値が急激に低下する(図9において矢示a
3)。上述したように、扉4から受ける負荷がなくなる
からである。
【0062】なお、本実施の形態では、扉4の動作補助
を行った(扉4との当接が離れた)後も、モータ7の回
転は停止せず、突き出し部材9をさらに前方まで突き出
させる。この間、モータ7に流れる電流値は、徐々に上
昇する(図9において矢示a4)。これは、モータ7で
突き出し部材9を前方へ駆動すると、モータ7の駆動力
に抗して、上述した突き出し部材復帰手段としてのコイ
ルバネ10の弾性エネルギーが徐々に貯えられていき、
僅かであるがモータ7への負荷を増加させているためで
ある。
を行った(扉4との当接が離れた)後も、モータ7の回
転は停止せず、突き出し部材9をさらに前方まで突き出
させる。この間、モータ7に流れる電流値は、徐々に上
昇する(図9において矢示a4)。これは、モータ7で
突き出し部材9を前方へ駆動すると、モータ7の駆動力
に抗して、上述した突き出し部材復帰手段としてのコイ
ルバネ10の弾性エネルギーが徐々に貯えられていき、
僅かであるがモータ7への負荷を増加させているためで
ある。
【0063】そして、突き出し部材9が前方終端まで駆
動されると、突き出し部材9と係脱歯車12との係合が
外れる。そのため、モータ7の駆動力は、突き出し部材
9へ伝達されず、係脱歯車12は空転する。このとき、
すなわち、突き出し部材9と係脱歯車12との係合が外
れた瞬間のモータ7に流れる電流値は急激に低下(図9
において矢示a5)し、係脱歯車12が空転している間
中、その低下した状態の電流値を維持することとなる
(図9において矢示a6)。
動されると、突き出し部材9と係脱歯車12との係合が
外れる。そのため、モータ7の駆動力は、突き出し部材
9へ伝達されず、係脱歯車12は空転する。このとき、
すなわち、突き出し部材9と係脱歯車12との係合が外
れた瞬間のモータ7に流れる電流値は急激に低下(図9
において矢示a5)し、係脱歯車12が空転している間
中、その低下した状態の電流値を維持することとなる
(図9において矢示a6)。
【0064】本実施の形態の動作補助装置1では、この
ようなモータ7に流れる電流値の変化を利用して、モー
タ7の駆動制御をしている。すなわち、本実施の形態で
は、上述の矢示a4の区間(扉4の解放によりモータ7
の電流値が急激に低下した後、徐々に上昇に向かう区
間)における任意の電流値nを設定し、この電流値nを
超えた時点を測定基準時としている。そして、制御装置
17は、この測定基準時に達したときから所定時間s、
モータ7への電力供給を行うことにより、係脱歯車12
を原点位置まで回転させる制御を行う。
ようなモータ7に流れる電流値の変化を利用して、モー
タ7の駆動制御をしている。すなわち、本実施の形態で
は、上述の矢示a4の区間(扉4の解放によりモータ7
の電流値が急激に低下した後、徐々に上昇に向かう区
間)における任意の電流値nを設定し、この電流値nを
超えた時点を測定基準時としている。そして、制御装置
17は、この測定基準時に達したときから所定時間s、
モータ7への電力供給を行うことにより、係脱歯車12
を原点位置まで回転させる制御を行う。
【0065】このような制御方法を採用するのは、以下
の理由による。すなわち、動作補助装置1は、ユーザー
が引き用把手35を触れることによりセンサー32が働
き、これによって制御装置17の制御によりモータ7の
駆動が開始する。そして、このモータ7の駆動を所定時
間行えば、通常、突き出し部材9が前方終端まで動作を
し、扉4を開放するようになる。
の理由による。すなわち、動作補助装置1は、ユーザー
が引き用把手35を触れることによりセンサー32が働
き、これによって制御装置17の制御によりモータ7の
駆動が開始する。そして、このモータ7の駆動を所定時
間行えば、通常、突き出し部材9が前方終端まで動作を
し、扉4を開放するようになる。
【0066】しかしながら、何らかの理由、例えば、扉
4を持ったまま開けない状態が続いたりして、突き出し
部材9がスムーズに駆動されない場合、モータ7の起動
時から突き出し部材9の全動作(原点位置から前方終端
までのスライド動作)が終了するまでにかかる時間に
は、予期せぬばらつきが生じる。
4を持ったまま開けない状態が続いたりして、突き出し
部材9がスムーズに駆動されない場合、モータ7の起動
時から突き出し部材9の全動作(原点位置から前方終端
までのスライド動作)が終了するまでにかかる時間に
は、予期せぬばらつきが生じる。
【0067】そのため、モータ7の起動時から所定時間
を経過した後モータ7を停止するという制御では、ばら
つきが積み重なることで突き出し部材9の前方終端まで
の移動が確実に行われない場合が生ずる危険がある。突
き出し部材9が前方終端まで駆動されず、途中位置で止
まった状態でモータ7を停止させてしまうと、扉4の動
作補助を完全に行わない場合が生じる。また、扉4の動
作補助は行えたものの、突き出し部材9が前方へ突出し
た状態になったままでいると、扉4が閉められた際に扉
4が係脱歯車12に係合したままの状態の突き出し部材
9にぶつかってしまい、突き出し部材9がケース11内
部に押し込まれてしまう。この結果、ケース11内部の
歯車輪列8を破損してしまうおそれが生じる。
を経過した後モータ7を停止するという制御では、ばら
つきが積み重なることで突き出し部材9の前方終端まで
の移動が確実に行われない場合が生ずる危険がある。突
き出し部材9が前方終端まで駆動されず、途中位置で止
まった状態でモータ7を停止させてしまうと、扉4の動
作補助を完全に行わない場合が生じる。また、扉4の動
作補助は行えたものの、突き出し部材9が前方へ突出し
た状態になったままでいると、扉4が閉められた際に扉
4が係脱歯車12に係合したままの状態の突き出し部材
9にぶつかってしまい、突き出し部材9がケース11内
部に押し込まれてしまう。この結果、ケース11内部の
歯車輪列8を破損してしまうおそれが生じる。
【0068】また、扉4の開放時点から所定時間後にモ
ータ7を停止させる制御の場合、組み立て誤差等によっ
て扉4の開放時点がばらつく。このばらつきは先に示し
たと同様な問題を発生させる。すなわち、突き出し部材
9が突き出た状態で停止したり、突き出し部材9の動作
開始までの時間が一定しなくなる。
ータ7を停止させる制御の場合、組み立て誤差等によっ
て扉4の開放時点がばらつく。このばらつきは先に示し
たと同様な問題を発生させる。すなわち、突き出し部材
9が突き出た状態で停止したり、突き出し部材9の動作
開始までの時間が一定しなくなる。
【0069】そこで、本実施の形態の動作補助装置1で
は、上述したような制御方法を採用している。上述の制
御方法を採用した場合、扉4の動作補助後の負荷が少な
くスムーズに駆動されているモータ7の駆動時間を測定
することとなるので、測定時間にばらつきが生じにく
く、確実な位置での係脱歯車12の停止が可能となる。
このようにして確実に係脱歯車12を原点位置に停止さ
せると、次の扉4の動作補助時も、係脱歯車12が原点
位置から回転を開始することとなり、係脱歯車12と突
き出し部材9とが短時間で係合し、かつその時間も毎回
一定なものとなり、常時、安定した動作を期待できるこ
ととなる。また、突き出し部材9が突き出た状態でモー
タ7が停止してしまうこともなくなる。
は、上述したような制御方法を採用している。上述の制
御方法を採用した場合、扉4の動作補助後の負荷が少な
くスムーズに駆動されているモータ7の駆動時間を測定
することとなるので、測定時間にばらつきが生じにく
く、確実な位置での係脱歯車12の停止が可能となる。
このようにして確実に係脱歯車12を原点位置に停止さ
せると、次の扉4の動作補助時も、係脱歯車12が原点
位置から回転を開始することとなり、係脱歯車12と突
き出し部材9とが短時間で係合し、かつその時間も毎回
一定なものとなり、常時、安定した動作を期待できるこ
ととなる。また、突き出し部材9が突き出た状態でモー
タ7が停止してしまうこともなくなる。
【0070】なお、モータ7の駆動時間を測定する測定
基準時は、上述の時点でなくても良く、例えば、組み立
て誤差を発生させないようにした場合等では、突き出し
部材9と扉4との当接が解除となり急激にモータ7に流
れる電流値が低下した時点(図9において矢示a3)と
してもよい。また、測定基準時は、突き出し部材9を前
方終端まで駆動し突き出し部材9と係脱歯車12との係
合が外れてモータ7に流れる電流値が低下した時点(図
9において矢示a5)でもよい。また、実際には、ばら
つきが生じる可能性もあるが、ある程度の精度誤差が許
容されたり、他の誤差対策が施されているような場合に
は、起動電流の発生時(図9において矢示a1)や、起
動電流発生後の急激な電流の低下時(図9において矢示
a2)でも良い。
基準時は、上述の時点でなくても良く、例えば、組み立
て誤差を発生させないようにした場合等では、突き出し
部材9と扉4との当接が解除となり急激にモータ7に流
れる電流値が低下した時点(図9において矢示a3)と
してもよい。また、測定基準時は、突き出し部材9を前
方終端まで駆動し突き出し部材9と係脱歯車12との係
合が外れてモータ7に流れる電流値が低下した時点(図
9において矢示a5)でもよい。また、実際には、ばら
つきが生じる可能性もあるが、ある程度の精度誤差が許
容されたり、他の誤差対策が施されているような場合に
は、起動電流の発生時(図9において矢示a1)や、起
動電流発生後の急激な電流の低下時(図9において矢示
a2)でも良い。
【0071】さらには、このように電流値の変化を利用
するのではなく、例えば、上述の扉スイッチ33のオン
時を測定基準時として、その後のモータ7の駆動時間を
制御する等、他の制御方法によってモータ7の停止時を
設定して、係脱歯車12を所定位置で停止させるように
しても良い。
するのではなく、例えば、上述の扉スイッチ33のオン
時を測定基準時として、その後のモータ7の駆動時間を
制御する等、他の制御方法によってモータ7の停止時を
設定して、係脱歯車12を所定位置で停止させるように
しても良い。
【0072】なお、上述したように、係脱歯車12を係
合寸前の位置となる原点位置で常に停止させるようにす
ると、次の動作時に短時間で突き出し部材9との係合が
始まることとなるが、特に、このような制御をしなくて
もよく、少なくとも係脱歯車12が突き出し部材9と係
合し始め係合が外れるまでの間、モータ7を駆動し、係
合が外れている間にモータ7を停止させる制御を行うよ
うにしてもよい。その場合は、次の動作開始時が若干遅
れる場合も生じるが、動作的には問題がない。
合寸前の位置となる原点位置で常に停止させるようにす
ると、次の動作時に短時間で突き出し部材9との係合が
始まることとなるが、特に、このような制御をしなくて
もよく、少なくとも係脱歯車12が突き出し部材9と係
合し始め係合が外れるまでの間、モータ7を駆動し、係
合が外れている間にモータ7を停止させる制御を行うよ
うにしてもよい。その場合は、次の動作開始時が若干遅
れる場合も生じるが、動作的には問題がない。
【0073】また、本実施の形態では、制御装置17か
らモータ7への電力供給を単に停止することにより、モ
ータ7を停止させるようにしているが、これに加え電力
供給の停止直後に、モータ7の駆動回路を短絡させてモ
ータ7を停止させるような短絡ブレーキを働かせる制御
を行うようにしてもよい。
らモータ7への電力供給を単に停止することにより、モ
ータ7を停止させるようにしているが、これに加え電力
供給の停止直後に、モータ7の駆動回路を短絡させてモ
ータ7を停止させるような短絡ブレーキを働かせる制御
を行うようにしてもよい。
【0074】また、ケース11は、図3に示すように、
2つのケース半体11c,11dを4つのボルト11e
等で固定するようにして構成され、上述したように、モ
ータ7や歯車輪列8や突き出し部材9等を内部に収納す
る箱形状のものとなっている。すなわち、ケース11
は、各部材を取り付けるための面(底面及び蓋となる
面)と、各部材を囲む面(側壁)とを有している。
2つのケース半体11c,11dを4つのボルト11e
等で固定するようにして構成され、上述したように、モ
ータ7や歯車輪列8や突き出し部材9等を内部に収納す
る箱形状のものとなっている。すなわち、ケース11
は、各部材を取り付けるための面(底面及び蓋となる
面)と、各部材を囲む面(側壁)とを有している。
【0075】このケース11の内部には、歯車輪列8の
各歯車をそれぞれ回転自在に支承するための機構、具体
的には、軸26の両端をそれぞれ支持する固定部11
f,11gや、軸27の両端をそれぞれ支持する固定部
11h,11jや、軸28の両端をそれぞれ支持する固
定部11k,11mや、軸29の両端をそれぞれ支持す
る固定部11p,11qなどが設けられている。
各歯車をそれぞれ回転自在に支承するための機構、具体
的には、軸26の両端をそれぞれ支持する固定部11
f,11gや、軸27の両端をそれぞれ支持する固定部
11h,11jや、軸28の両端をそれぞれ支持する固
定部11k,11mや、軸29の両端をそれぞれ支持す
る固定部11p,11qなどが設けられている。
【0076】次に、上述した本実施の形態の動作補助装
置1を用いて、冷蔵庫2の扉4の動作を補助するための
動作について、今までの説明と若干重複するが、以下に
説明する。なお、扉4は、吸着マグネット6によって冷
蔵室5の開放端に吸着保持されている。
置1を用いて、冷蔵庫2の扉4の動作を補助するための
動作について、今までの説明と若干重複するが、以下に
説明する。なお、扉4は、吸着マグネット6によって冷
蔵室5の開放端に吸着保持されている。
【0077】ユーザーが冷蔵庫2の扉4を開けようとし
て、引き用把手35を握ると、引き用把手35に設けら
れたセンサー32がこの接触を検知して信号を制御装置
17に伝達する。すると、制御装置17から複数本のリ
ード線15を介して動作補助装置1のモータ7に電力が
供給される。
て、引き用把手35を握ると、引き用把手35に設けら
れたセンサー32がこの接触を検知して信号を制御装置
17に伝達する。すると、制御装置17から複数本のリ
ード線15を介して動作補助装置1のモータ7に電力が
供給される。
【0078】モータ7に電力が供給されると、モータ7
の出力軸14とウォーム18とが一体的に回転する。ウ
ォーム18が回転すると、この回転は、第1、第2、第
3歯車部21,22,23を介して係脱歯車12へ伝達
され、係脱歯車12が図2において矢示C方向に回転す
る。
の出力軸14とウォーム18とが一体的に回転する。ウ
ォーム18が回転すると、この回転は、第1、第2、第
3歯車部21,22,23を介して係脱歯車12へ伝達
され、係脱歯車12が図2において矢示C方向に回転す
る。
【0079】なお、係脱歯車12は、原点位置(モータ
7の起動時点)において、第1区間12aの最初の歯が
突き出し部材9のラック歯部31の最初の歯に係合する
寸前で停止している。そして、同時に、係脱歯車12
は、第3歯車部23の送り歯車23bとも第1区間12
aで噛合している。そして、係脱歯車12は、モータ7
の駆動力により43度40分15秒回転すると、第3歯
車部23の送り歯車23bとの噛合は第2区間12bへ
と移行する。すなわち、第3歯車部23の当初の回転
は、送り歯車23bから係脱歯車12の第1の区間12
aに伝達され、その後、第2の区間12bに伝達され
る。
7の起動時点)において、第1区間12aの最初の歯が
突き出し部材9のラック歯部31の最初の歯に係合する
寸前で停止している。そして、同時に、係脱歯車12
は、第3歯車部23の送り歯車23bとも第1区間12
aで噛合している。そして、係脱歯車12は、モータ7
の駆動力により43度40分15秒回転すると、第3歯
車部23の送り歯車23bとの噛合は第2区間12bへ
と移行する。すなわち、第3歯車部23の当初の回転
は、送り歯車23bから係脱歯車12の第1の区間12
aに伝達され、その後、第2の区間12bに伝達され
る。
【0080】そして、係脱歯車12の回転は、突き出し
部材9のラック歯部31に伝達される。これにより、突
き出し部材9が、マグネット1cのプレート20に対す
る保持力に抗して原点位置から矢示A方向にスライド移
動する。この間、突き出し部材9のプレート20に一端
を当接させているコイルバネ10は収縮し、突き出し部
材9を原点位置に戻すための弾性エネルギーを貯える。
部材9のラック歯部31に伝達される。これにより、突
き出し部材9が、マグネット1cのプレート20に対す
る保持力に抗して原点位置から矢示A方向にスライド移
動する。この間、突き出し部材9のプレート20に一端
を当接させているコイルバネ10は収縮し、突き出し部
材9を原点位置に戻すための弾性エネルギーを貯える。
【0081】そして、係脱歯車12が起動時より112
度回転し、突き出し部材9が前方終端まで動作すると、
突き出し部材9と係脱歯車12との係合が外れる。これ
によって、突き出し部材9は、コイルバネ10の弾性エ
ネルギーによって原点位置側に戻される。この復帰によ
ってプレート20がマグネット1cの磁力が作用する付
近まで戻されるとマグネット1cの磁気的作用によりマ
グネット1cは、プレート20の当接部20aと当接
し、突き出し部材9はその位置、すなわち原点位置で固
定される。
度回転し、突き出し部材9が前方終端まで動作すると、
突き出し部材9と係脱歯車12との係合が外れる。これ
によって、突き出し部材9は、コイルバネ10の弾性エ
ネルギーによって原点位置側に戻される。この復帰によ
ってプレート20がマグネット1cの磁力が作用する付
近まで戻されるとマグネット1cの磁気的作用によりマ
グネット1cは、プレート20の当接部20aと当接
し、突き出し部材9はその位置、すなわち原点位置で固
定される。
【0082】なお、コイルバネ10がケース11に引っ
掛かる等して、突き出し部材9が原点位置に復帰せず途
中位置で停止してしまったとしても、突き出し部材9の
ラック歯部31が係脱歯車12の第1の区間12aと係
合していないため、扉4を閉めたり手動等によって容易
に突き出し部材9を原点位置に復帰させることができ
る。
掛かる等して、突き出し部材9が原点位置に復帰せず途
中位置で停止してしまったとしても、突き出し部材9の
ラック歯部31が係脱歯車12の第1の区間12aと係
合していないため、扉4を閉めたり手動等によって容易
に突き出し部材9を原点位置に復帰させることができ
る。
【0083】なお、突き出し部材9との係合が外れた後
も、係脱歯車12の矢示C方向への回転は継続する。こ
のときのモータ7の駆動制御は、上述した方法により制
御装置17で行う。そして、係脱歯車12が360度回
転し、原点位置(第1の区間12aの最初の歯が突き出
し部材9のラック歯部31の最初の歯に係合する寸前と
なる位置)まで駆動されると、制御装置17の制御によ
り係脱歯車12が停止する。なお、開放された扉4は、
上述したように動作補助装置1によって前方へ押し出さ
れた後、さらに開いたりあるいは閉めたりする際は、ユ
ーザーが手動によって行うものとなっている。
も、係脱歯車12の矢示C方向への回転は継続する。こ
のときのモータ7の駆動制御は、上述した方法により制
御装置17で行う。そして、係脱歯車12が360度回
転し、原点位置(第1の区間12aの最初の歯が突き出
し部材9のラック歯部31の最初の歯に係合する寸前と
なる位置)まで駆動されると、制御装置17の制御によ
り係脱歯車12が停止する。なお、開放された扉4は、
上述したように動作補助装置1によって前方へ押し出さ
れた後、さらに開いたりあるいは閉めたりする際は、ユ
ーザーが手動によって行うものとなっている。
【0084】なお、上述の実施の形態は、本発明の好適
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形
実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、動作
補助装置1を冷蔵庫2に取り付けたが、特にこれに限定
されるものではなく、他の筐体、例えば、箪笥や机等の
スライド式の引き出しを有するものや、金庫等の旋回式
の扉を有するものに取り付けても良い。
な実施の形態の例であるが、これに限定されるものでは
なく、本発明の要旨を逸脱しない範囲において種々変形
実施可能である。例えば、上述の実施の形態では、動作
補助装置1を冷蔵庫2に取り付けたが、特にこれに限定
されるものではなく、他の筐体、例えば、箪笥や机等の
スライド式の引き出しを有するものや、金庫等の旋回式
の扉を有するものに取り付けても良い。
【0085】また、上述の実施の形態の動作補助装置1
は、冷蔵庫2のフレーム3の扉4の上端に対向する位置
にのみ取り付けられているが、例えば、冷蔵室5とその
下の室となる冷凍室との仕切り部分にも取り付けて、上
下の動作補助装置1で協働させるようにしてもよい。
は、冷蔵庫2のフレーム3の扉4の上端に対向する位置
にのみ取り付けられているが、例えば、冷蔵室5とその
下の室となる冷凍室との仕切り部分にも取り付けて、上
下の動作補助装置1で協働させるようにしてもよい。
【0086】さらに、上述した実施の形態の動作補助装
置1では、扉4の動作補助後(突き出し部材9と扉4と
の当接が解除になった後)も、突き出し部材9を前方へ
突き出させる構成となっているが、動作補助終了と同時
のタイミングで突き出し部材9と係脱歯車12との係合
も外れるように構成してもよい。
置1では、扉4の動作補助後(突き出し部材9と扉4と
の当接が解除になった後)も、突き出し部材9を前方へ
突き出させる構成となっているが、動作補助終了と同時
のタイミングで突き出し部材9と係脱歯車12との係合
も外れるように構成してもよい。
【0087】また、さらに、動作補助終了のタイミング
でモータ7を停止させる制御を行うようにしてもよい
し、このタイミングと扉スイッチ33のオンのタイミン
グの同期をとり、扉スイッチ33のオン動作と共にモー
タ7を停止させるようにしても良い。また、人が速く扉
4を開けた場合さらなる突き出し部材9の突き出しを中
止させるため、動作補助終了をモータ7の電流値で検出
し(図9の矢示a3)、モータ7を停止させ、その後モ
ータ7を逆回転させて突き出し部材9を元の位置に戻す
ようにしてもよい。
でモータ7を停止させる制御を行うようにしてもよい
し、このタイミングと扉スイッチ33のオンのタイミン
グの同期をとり、扉スイッチ33のオン動作と共にモー
タ7を停止させるようにしても良い。また、人が速く扉
4を開けた場合さらなる突き出し部材9の突き出しを中
止させるため、動作補助終了をモータ7の電流値で検出
し(図9の矢示a3)、モータ7を停止させ、その後モ
ータ7を逆回転させて突き出し部材9を元の位置に戻す
ようにしてもよい。
【0088】また、突き出し部材9と歯車輪列8との係
合外れを係脱歯車12を利用した係合外れではなく、突
き出し部材9がスライド移動すると、ケース11の一方
の側に移動し、歯車輪列8の最終段歯車との噛合が外れ
るように構成してもよい。また、係脱歯車12の第1の
区間12aと第2の区間12bを各1つではなく、交互
に各2つや3つ等、複数設ける構成としてもよい。
合外れを係脱歯車12を利用した係合外れではなく、突
き出し部材9がスライド移動すると、ケース11の一方
の側に移動し、歯車輪列8の最終段歯車との噛合が外れ
るように構成してもよい。また、係脱歯車12の第1の
区間12aと第2の区間12bを各1つではなく、交互
に各2つや3つ等、複数設ける構成としてもよい。
【0089】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の動作補助
装置によれば、モータの駆動力により突き出し部材を動
作させ、開閉部材の動作を補助した後、突き出し部材と
モータとの連結関係を解除させると共に、突き出し部材
を原点位置に復帰させるようにしている。そのため、動
作補助後は、突き出し部材が原点位置に戻ることとな
り、開閉部材を手動で閉める際に、開閉部材と突き出し
部材が衝突して衝突部分を破損したり、あるいは衝突に
よる衝撃音が生じない動作補助装置となる。
装置によれば、モータの駆動力により突き出し部材を動
作させ、開閉部材の動作を補助した後、突き出し部材と
モータとの連結関係を解除させると共に、突き出し部材
を原点位置に復帰させるようにしている。そのため、動
作補助後は、突き出し部材が原点位置に戻ることとな
り、開閉部材を手動で閉める際に、開閉部材と突き出し
部材が衝突して衝突部分を破損したり、あるいは衝突に
よる衝撃音が生じない動作補助装置となる。
【0090】また、仮に、動作補助後の突き出し部材が
復帰手段の故障により突出した位置で停止してしまって
いたとしても、突き出し部材とモータとの連結が解除さ
れているので、この状態で突き出し部材を扉や手動等で
押し込んだとしてもその動力がモータ側に伝達されず、
モータ側の動力伝達手段(例えば、歯車輪列を組んでモ
ータと突き出し部材とを連結している場合)を損傷した
りすることを防止できる。このような構成から、モータ
を逆転させるための制御回路やスリップ機構等、複雑な
部材を必要としない動作補助装置とすることが可能とな
る。
復帰手段の故障により突出した位置で停止してしまって
いたとしても、突き出し部材とモータとの連結が解除さ
れているので、この状態で突き出し部材を扉や手動等で
押し込んだとしてもその動力がモータ側に伝達されず、
モータ側の動力伝達手段(例えば、歯車輪列を組んでモ
ータと突き出し部材とを連結している場合)を損傷した
りすることを防止できる。このような構成から、モータ
を逆転させるための制御回路やスリップ機構等、複雑な
部材を必要としない動作補助装置とすることが可能とな
る。
【0091】また、突き出し部材復帰手段を、突き出し
部材のスライド動作に伴い弾性エネルギーを貯え、解除
手段の解除動作により、弾性エネルギーを発揮して突き
出し部材を原点位置に復帰させるコイルバネで構成する
と、より簡単な構成で突き出し部材の原点復帰を果たす
ことができる。さらに、突き出し部材に形成した直線状
のラック歯部に対し、第1の区間でのみ係合し、第2の
区間では係合が外れる係脱歯車を前記解除手段として備
えると、より簡単な構成で突き出し部材の解除が可能と
なる。
部材のスライド動作に伴い弾性エネルギーを貯え、解除
手段の解除動作により、弾性エネルギーを発揮して突き
出し部材を原点位置に復帰させるコイルバネで構成する
と、より簡単な構成で突き出し部材の原点復帰を果たす
ことができる。さらに、突き出し部材に形成した直線状
のラック歯部に対し、第1の区間でのみ係合し、第2の
区間では係合が外れる係脱歯車を前記解除手段として備
えると、より簡単な構成で突き出し部材の解除が可能と
なる。
【0092】また、突き出し部材が原点位置に復帰した
後、この状態の突き出し部材と係脱歯車との位置関係を
元の位置に戻すべく係脱歯車を原点位置へ復帰させる歯
車復帰手段を備えると、次の動作開始時に、係脱歯車の
回転が原点位置から開始されることとなり、安定した動
作を毎回行わせることができる。
後、この状態の突き出し部材と係脱歯車との位置関係を
元の位置に戻すべく係脱歯車を原点位置へ復帰させる歯
車復帰手段を備えると、次の動作開始時に、係脱歯車の
回転が原点位置から開始されることとなり、安定した動
作を毎回行わせることができる。
【0093】また、歯車復帰手段を、モータの電流値の
変化を利用して、モータを所定時間駆動させることによ
り係脱歯車を元の位置に復帰させるもので構成すると、
係脱歯車の位置検出のために検出素子をわざわざ設ける
必要がなくなり、コスト及びスペース的に有利なものと
なる。また、突き出し部材が何らかの理由により滑らか
なスライド動作ができない場合においても、測定基準時
を好ましい数値に選ぶことで、より確実に係脱歯車を原
点位置に復帰させることが可能となる。
変化を利用して、モータを所定時間駆動させることによ
り係脱歯車を元の位置に復帰させるもので構成すると、
係脱歯車の位置検出のために検出素子をわざわざ設ける
必要がなくなり、コスト及びスペース的に有利なものと
なる。また、突き出し部材が何らかの理由により滑らか
なスライド動作ができない場合においても、測定基準時
を好ましい数値に選ぶことで、より確実に係脱歯車を原
点位置に復帰させることが可能となる。
【0094】また、他の発明の冷蔵庫用の動作補助装置
は、磁気的作用を利用して冷蔵庫本体側に吸着保持され
た扉もしくは引き出しを、突き出し部材が開閉部材を磁
気的作用が及ばない範囲まで動作させた後に、係脱歯車
と突き出し部材との係合が外れるようになっている。そ
のため、ユーザーは、モータの駆動力によって磁気的作
用の及ばない範囲まで駆動された後の扉を弱い力で容易
に開放することができる。さらに、その後、ユーザーが
扉や引き出しを閉めたとしても、その力が動作補助装置
の内部機構に影響を与えない、すなわち内部機構を破壊
する危険性のない安全性の高い動作補助装置となり、冷
蔵庫の高級感や使用感を増すことができる。
は、磁気的作用を利用して冷蔵庫本体側に吸着保持され
た扉もしくは引き出しを、突き出し部材が開閉部材を磁
気的作用が及ばない範囲まで動作させた後に、係脱歯車
と突き出し部材との係合が外れるようになっている。そ
のため、ユーザーは、モータの駆動力によって磁気的作
用の及ばない範囲まで駆動された後の扉を弱い力で容易
に開放することができる。さらに、その後、ユーザーが
扉や引き出しを閉めたとしても、その力が動作補助装置
の内部機構に影響を与えない、すなわち内部機構を破壊
する危険性のない安全性の高い動作補助装置となり、冷
蔵庫の高級感や使用感を増すことができる。
【図1】本発明の実施の形態における動作補助装置を取
り付けた冷蔵庫の外観を示す縦断面図である。
り付けた冷蔵庫の外観を示す縦断面図である。
【図2】図1に示した動作補助装置の内部機構を示す平
面図である。
面図である。
【図3】図2に示した動作補助装置の内部機構から突き
出し部材復帰手段とその周辺を除いた状態を示す断面展
開図である。
出し部材復帰手段とその周辺を除いた状態を示す断面展
開図である。
【図4】図2と同方向からの図で、第3歯車部と係脱歯
車と突き出し部材のラック歯部との関係を、係脱歯車の
第1の区間に基づいて説明するための図である。
車と突き出し部材のラック歯部との関係を、係脱歯車の
第1の区間に基づいて説明するための図である。
【図5】図2に示した動作補助装置の係脱歯車を示す図
で、(A)はその部分側面図で、(B)は(A)の矢示
B方向から見た図でかつ図3の矢示V方向から見た底面
図である。
で、(A)はその部分側面図で、(B)は(A)の矢示
B方向から見た図でかつ図3の矢示V方向から見た底面
図である。
【図6】本発明の実施の形態における動作補助装置の内
部機構の一部を変形した変形例を示す図であって、係脱
歯車付近を示した図である。
部機構の一部を変形した変形例を示す図であって、係脱
歯車付近を示した図である。
【図7】図1に示した冷蔵庫を正面側から見た外観斜視
図である。
図である。
【図8】本発明の実施の形態における動作補助装置の制
御回路を模式的に示したブロック図である。
御回路を模式的に示したブロック図である。
【図9】本発明の実施の形態における動作補助装置のモ
ータに流れる電流値の時間的変化を示したグラフであ
る。
ータに流れる電流値の時間的変化を示したグラフであ
る。
【図10】従来の動作補助装置としてのモータアクチュ
エーターを示した断面図である。
エーターを示した断面図である。
1 動作補助装置
2 冷蔵庫
4 扉(開閉部材)
6 吸着マグネット
7 モータ(歯車位置復帰手段の一部)
8 歯車輪列
9 突き出し部材
10 コイルバネ(突き出し部材復帰手段)
12 係脱歯車(解除手段)
12a 第1の区間
12b 第2の区間
17 制御装置(歯車位置復帰手段)
31 ラック歯部
─────────────────────────────────────────────────────
フロントページの続き
(56)参考文献 特開 平3−295991(JP,A)
特開 平4−17549(JP,A)
特開 平2−146487(JP,A)
(58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名)
F25D 23/02 306
F25D 25/00
Claims (4)
- 【請求項1】モータの駆動力によってスライド移動し
て、開閉部材に直接または間接的に当接可能な突き出し
部材を有し、上記突き出し部材のスライド動作により上
記開閉部材の動作を補助する動作補助装置であって、 上記突き出し部材が所定の位置までスライド移動した
後、上記突き出し部材と上記モータとの連結関係を解除
する解除手段と、この解除手段によって解除された上記
突き出し部材をスライド移動前の位置(原点位置)に復
帰させる突き出し部材復帰手段とを備え、 上記モータの駆動力を上記突き出し部材へ伝達する歯車
輪列の一部として回転すると共に、上記突き出し部材に
形成した直線状のラック歯部と係合する区間(第1の区
間という)と、上記ラック歯部との係合が外れる区間
(第2の区間という)とを有する係脱歯車を、上記解除
手段として備え、 かつ上記ラック歯部と上記係脱歯車との係合が外れ、上
記突き出し部材が上記突き出し部材復帰手段の作用で上
記原点位置に復帰した後、この状態の突き出し部材と上
記係脱歯車との位置関係を上記突き出し部材のスライド
移動前の位置関係に戻すべく、上記係脱歯車をさらに回
転させて所定位置で停止させる歯車位置復帰手段を有し
ている、 ことを特徴とする動作補助装置。 - 【請求項2】前記突き出し部材復帰手段は、前記突き出
し部材のスライド動作に伴い弾性エネルギーを貯え、前
記解除手段の解除動作により、上記弾性エネルギーを発
揮して前記突き出し部材を前記原点位置に復帰させるコ
イルバネで構成したことを特徴とする請求項1記載の動
作補助装置。 - 【請求項3】前記係脱歯車の停止位置を、前記モータの
電流値の変化を利用して所定電流位置の時点を測定基準
時とし、当該測定基準時から0を含む所定時間後であっ
て、前記係合が外れた状態となっている位置としたこと
を特徴とする請求項1又は2記載の動作補助装置。 - 【請求項4】開閉部材を、冷蔵庫本体に磁気的作用を利
用して吸着保持された扉もしくは引き出しとし、請求項
1から3のいずれか1項に記載の動作補助装置の前記突
き出し部材が、上記開閉部材を上記磁気的作用によって
は動作しない範囲まで動かした後に、前記動作補助装置
内の係脱歯車と上記突き出し部材との係合が外れるよう
に取り付けられたことを特徴とする冷蔵庫用の動作補助
装置。
Priority Applications (4)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13133499A JP3519313B2 (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 動作補助装置及び冷蔵庫用の動作補助装置 |
TW089108497A TW472431B (en) | 1999-05-12 | 2000-05-04 | Action auxiliary device |
CNB001086464A CN1186870C (zh) | 1999-05-12 | 2000-05-09 | 动作辅助装置 |
KR1020000024867A KR100360508B1 (ko) | 1999-05-12 | 2000-05-10 | 동작보조장치 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP13133499A JP3519313B2 (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 動作補助装置及び冷蔵庫用の動作補助装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP2000320955A JP2000320955A (ja) | 2000-11-24 |
JP3519313B2 true JP3519313B2 (ja) | 2004-04-12 |
Family
ID=15055525
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP13133499A Expired - Fee Related JP3519313B2 (ja) | 1999-05-12 | 1999-05-12 | 動作補助装置及び冷蔵庫用の動作補助装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3519313B2 (ja) |
Cited By (2)
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---|---|---|---|---|
WO2018084582A1 (ko) * | 2016-11-03 | 2018-05-11 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 |
WO2018186569A1 (ko) * | 2017-04-05 | 2018-10-11 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 |
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US8176804B2 (en) | 2005-01-14 | 2012-05-15 | Nidec Sankyo Corporation | Motor actuator and opening/closing device |
JP2009085283A (ja) * | 2007-09-28 | 2009-04-23 | Nidec Sankyo Corp | 直動装置 |
KR200449998Y1 (ko) | 2008-09-18 | 2010-08-30 | 주식회사 에스 씨디 | 냉장고 도어 열림장치 |
KR101658668B1 (ko) * | 2009-10-13 | 2016-09-21 | 엘지전자 주식회사 | 냉장고 도어의 개방방법 |
JP6230899B2 (ja) * | 2013-12-19 | 2017-11-15 | 日立アプライアンス株式会社 | 開扉装置及びこれを備えた機器 |
CN106761136B (zh) * | 2016-12-27 | 2018-04-20 | 青岛海尔股份有限公司 | 自动开门装置及具有该装置的冰箱 |
JP6439017B2 (ja) * | 2017-08-08 | 2018-12-19 | 日立アプライアンス株式会社 | 開扉装置 |
TR201902445A2 (tr) * | 2019-02-19 | 2020-09-21 | Vestel Beyaz Esya Sanayi Ve Ticaret Anonim Sirketi | Otomatik kapı açma sistemi ve ilgili yöntem. |
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JPH0823249B2 (ja) * | 1990-04-16 | 1996-03-06 | 株式会社三協精機製作所 | 扉開閉機構 |
JPH0417549A (ja) * | 1990-05-08 | 1992-01-22 | Sankyo Seiki Mfg Co Ltd | モータアクチュエータ |
-
1999
- 1999-05-12 JP JP13133499A patent/JP3519313B2/ja not_active Expired - Fee Related
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Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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