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JP3588709B2 - センサー取付け構造 - Google Patents

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JP3588709B2
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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、温度ヒューズ、温度センサーなど任意のセンサーを電気機器のシャーシやハウジングやキャビネットなどの取り付け対象に取り付ける構造に関する。とりわけ、電子レンジにおいてオーブン室壁に温度ヒューズを取り付ける際に有効な技術に関する。もっとも、そのようなものに限定するものではなく、任意の装置・機器に適用されるものとする。
【0002】
【従来の技術】
従来の技術に関して、電子レンジにおける温度ヒューズの取り付けの構造を例にあげて説明する。
【0003】
(1)第1の従来例
図9において、符号の10はセンサーの一例としての温度ヒューズ、20は薄い金属製の薄板状体からなる取り付け対象の一例としてのオーブン室壁である。温度ヒューズ10は、ハウジングとしてのセンサー本体部11、センサー本体部11より外部に突出している一対のリード部12,12、取り付けのためにセンサー本体部11の底部から両横外側方に突出された一対の薄い板状の取付け片13,13などを構成要素として有している。各取付け片13には取付けビス70を挿通するための貫通孔15が形成されている。オーブン室壁20には一対の貫通孔15のピッチと同一ピッチで一対のビス挿通孔26が形成されている。
【0004】
オーブン室壁20の一対のビス挿通孔26,26に対して温度ヒューズ10の一対の取付け片13,13の各貫通孔15,15を位置合わせし、両取付け片13,13をオーブン室壁20の外面に当接した状態で、取付けビス70,70を挿通し締め付けることにより、温度ヒューズ10をオーブン室壁20に取り付けるようになっている。なお、ビス挿通孔26があらかじめ形成されてない場合には、セルフタッピングによりビス止めすることになる。
【0005】
取付けビス70を2つ用いており、ドライバー(ネジ回し)を操作して締め付ける。
【0006】
(2)第2の従来例
図10の場合は、温度ヒューズ10の2つの取付け片13,13のうち一方の取付け片13をオーブン室壁20の板状係止部27に挿通するようにしてある。板状係止部27はオーブン室壁20を構成する薄い金属製の薄板状体の矩形領域を切り起こす(打ち出す)ことによって形成されたものである。その矩形領域の一つの対向2辺は金属製薄板状体と一体につながっており、残りの対向2辺は切断され、その1辺が開口部となっている。28は切り起こしによって生じた打ち抜き孔である。板状係止部27を開口部の正面からみると、門形となっている。板状係止部27は薄板状のものである。一対の貫通孔15の中心間の寸法と同じ寸法だけ板状係止部27から離れた箇所においてオーブン室壁20にビス挿通孔26が形成されている。温度ヒューズ10の構成については図9の場合と同じであり、同じ構成要素には同一の符号を付すにとどめ、説明を省略する。
【0007】
温度ヒューズ10の一対の取付け片13,13をオーブン室壁20の外面に沿わせる状態で一方の取付け片13を薄板状の板状係止部27の開口部に位置合わせし、矢印Z方向に沿ってそのままスライドさせて取付け片13を板状係止部27に差し込み係止する。もう一方の取付け片13の貫通孔15をオーブン室壁20のビス挿通孔26に位置合わせし、ビス挿通孔26に取付けビス70を挿通し締め付けることにより、温度ヒューズ10をオーブン室壁20に取り付けるようになっている。
【0008】
取付けビス70を1つ用いており、ドライバーを操作して締め付ける。
【0009】
(3)第3の従来例
図11の場合は、アングル部材80をオーブン室壁20の外面にスポット溶接aをもって固着してある。アングル部材80は、別の薄い金属板を打ち抜いて加圧成形したもので、取付け基部81の両端から直角に一対のバネ板部82,82が延出され、バネ板部82,82の遊端部は大きく傾斜した差し込みガイド部83,83として折り曲げられ、その近傍に返しの抜け止め舌片84,84が切り出し形成されている。オーブン室壁20の外面の該当箇所においてアングル部材80を当接し、取付け基部81の両端部においてスポット溶接a,aを施すことにより、アングル部材80をオーブン室壁20に固着してある。温度ヒューズ10の構成については図9の場合と同じであり、同じ構成要素には同一の符号を付すにとどめ、説明を省略する。
【0010】
オーブン室壁20の外面においてアングル部材80の横側部の箇所で温度ヒューズ10の一対の取付け片13,13を位置させた状態で温度ヒューズ10をアングル部材80に向けて矢印Z1の方向へスライドさせ、一対の取付け片13,13を一対の差し込みガイド部83,83にくぐらせるようにして一対のバネ板部82,82の下に差し込むことで、温度ヒューズ10をアングル部材80に取り付けてある。
【0011】
取付けビスおよび工具としてのドライバーを用いない代わりに、特殊な形状のアングル部材80を用いている。スポット溶接aのために溶接手段を用いることになる。
【0012】
【発明が解決しようとする課題】
上記した従来の技術には次のような問題点がある。
【0013】
第1の従来例の場合、取付けビス70を2つも必要としている。その取付けビス70を一つずつ、ドライバー操作して締め付ける必要があり、作業性が悪く、生産性において好ましくない。
【0014】
第2の従来例の場合も取付けビス70を必要とする。ドライバーでの締め付け作業を要するので、同様に好ましくない。
【0015】
第3の従来例の場合、特殊な形状のアングル部材80を必要とし、しかもスポット溶接aの作業をしなければならないので、生産性の面で問題がある。バネ板部82による取付け片13の弾性押さえが不充分となりがちで、温度ヒューズ10ががたつくおそれがあり、そうなると正確な温度感知に支障をきたす可能性がある。
【0016】
また、いずれの従来例にも共通にいえることだが、オーブン室壁20に対して温度ヒューズ10を取り付けるのに、取付けビスや特殊形状のアングル部材などの別部品を用いており、部品点数の面からもコスト面からも好ましくない。
【0017】
本発明は上記した課題の解決を図ることを目的としている。
【0018】
【課題を解決するための手段】
本発明にかかわる請求項1のセンサー取付け構造は、その前提的な構成要件として、センサー本体部から両側に突設された一対の取付け片を有しそれらの取付け片に貫通孔が形成されている温度ヒューズなどのセンサーをオーブン室壁などの取り付け対象に取り付けるための構造である。これを前提として次のように構成したものである。オーブン室壁などの取り付け対象を構成している薄板状体を切り起こしすることによって一対の板状係止部が形成されている。それらの一対の板状係止部のそれぞれには切り起こし側とは反対側に突出する嵌係止突起が一体的に形成されている。そして、温度ヒューズなどのセンサーにおける一対の取付け片の貫通孔が一対の各嵌係止突起に嵌係止されるような状態にしながら、一対の取付け片を一対の板状係止部に差し込み係止してある。
【0019】
請求項1による作用は次のとおりである。嵌係止を含む差し込み係止であるので、取り付け対象の面に沿った二次元方向においてもまたその面に垂直な方向でも温度ヒューズなどのセンサーが確実・強力に位置決めされる。従来の技術のような取付けビスも特殊な形状のアングル部材も用いておらず、取り付け対象の薄板状体の切り起こしによって一対の板状係止部を構成してあるから、ドライバー作業が不要であるとともにスポット溶接も不要であり、部品点数が少なく、作業性も優れているので、コスト面でも有利となる。
【0020】
請求項2のセンサー取付け構造は、上記請求項1の構成において、さらに、一対の板状係止部の間に取り付け対象の切り起こしによって板バネ舌片が形成されたという構成となっている。そして、この板バネ舌片によってセンサー本体部を弾性的に押圧する構成としてある。両側での嵌係止による押さえの方向と中央での板バネ舌片による押さえの方向とが逆であるため、取付け片と板状係止部とで厚み寸法上の製造公差が多少存在していても、それにかかわらず温度ヒューズなどのセンサーの取り付けが安定的なものとなり、センサーのがたつきに対する抑止作用が有効となって、正確な感知機能にとってさらにプラスに作用する。
【0021】
【発明の実施の形態】
以下、本発明にかかわるセンサー取付け構造の実施の形態を図面に基づいて詳細に説明する。以下の実施の形態においては、センサーとして温度ヒューズを例にあげ、取り付け対象として電子レンジのオーブン室壁を例にあげる。
【0022】
図8は一般的な電子レンジにおけるオーブン50を斜め上の方向から見た斜視図である。図8において、符号の51は天板、52は底板、53は側板、54はターンテーブル装着部、55はトランスやマグネトロンなどの収容部である。センサーとしての温度ヒューズ10は天板51の辺縁部の所定の取り付け箇所Pにおいて取り付けるようになっている。
【0023】
以下、いくつかの実施の形態を説明するが、いずれの実施の形態においても、温度ヒューズ10をオーブン室壁20に取り付けるに際して、取付けビスやアングル部材のような第三の部品を用いないで取り付けるように工夫してあり、この点が本発明のポイントである。なお、オーブン室壁20は天板51の一部分である。
【0024】
〔実施の形態1〕
実施の形態1は平行スライド方式のものである。図1は取り付け完成状態を示し、図1(a)は平面図、図1(b)は図1(a)におけるI−Iで破断した状態の側面図である。図2は取り付けの作業状況を示し、図2(a)は平面図、図2(b)は図2(a)におけるII−IIで破断した状態の側面図である。
【0025】
センサーの一例としての温度ヒューズ10は、ヒューズ動作の主要部である感温溶断部(図示せず)を内蔵して封入しているハウジングとしてのセンサー本体部11、内部の感温溶断部に電気的に接続されて外部に突出している一対のリード部12,12、取り付けのためにセンサー本体部11の底部から両横外側方に突出された一対の薄い板状の取付け片13,13などを構成要素として有している。各取付け片13には嵌係止用の円形の貫通孔14が形成されている。一対の取付け片13,13はセンサー本体部11の長辺方向の一点鎖線で示す中心軸Aに沿って互いに逆方向に突出されており、それぞれの貫通孔14,14の中心はセンサー本体部11の中心軸Aに一致しているとともに、センサー本体部11の中心点OAから等寸法の位置にあるように構成されている。つまり、高精度な対称性をもっている。
【0026】
金属製薄板状体からなるオーブン室壁20において、温度ヒューズ10の取付け部として、一対の薄板状の板状係止部21,21が一体的に設けられている。これらの板状係止部21,21はオーブン室壁20を構成している金属製薄板状体のほぼ矩形の領域を切り起こす(打ち出す)ことによって形成されている。両板状係止部21,21のほぼ中央部には逆方向への打ち出しによって円状の嵌係止突起22,22が形成されている。板状係止部21,21の板面はオーブン室壁20に対して平行であり、板状係止部21,21とオーブン室壁20との隙間の寸法は温度ヒューズ10の取付け片13,13の厚みより少し大きい程度である。
【0027】
一対の板状係止部21,21に対する温度ヒューズ10の平行スライドによる取り付け方向をXとする。一対の板状係止部21,21は互いに対称形をなしている。その対称軸をBとし、一対の嵌係止突起22,22どうしを結ぶ一点鎖線で示した線を中心軸Cとする。中心軸Cは対称軸Bと直交する。その交点を中心点OBとする。板状係止部21,21はその一部がオーブン室壁20と一体的につながっている。すなわち、板状係止部21,21のうち中心点OBに関して外側に位置して対称軸Bに平行な辺縁部21a,21aにおいて一体的につながり、スライド方向Xの下手側の辺縁部21b,21bにおいて一体的につながり、これら両辺縁部を結ぶ1/4円弧状の辺縁部21c,21cにおいて一体的につながっている。残りの部分はオーブン室壁20から切り離され、その部分においてオーブン室壁20に切り起こしによるL字状打ち抜き孔23,23が現れている。一対の嵌係止突起22,22の中心間寸法は温度ヒューズ10における一対の貫通孔14,14の中心間寸法と一致している。嵌係止突起22,22のサイズは貫通孔14,14よりもわずかに小さくなっている。
【0028】
次に、以上のように構成された取り付け部30に対する温度ヒューズ10の取り付けの要領について説明する。図2に示すように、温度ヒューズ10をその一対の取付け片13,13がオーブン室壁20の外面に沿うように位置させ、各取付け片13,13と各板状係止部21,21とがほぼ位置対応するようにした状態で、温度ヒューズ10を太線矢印で示すスライド方向Xに沿ってオーブン室壁20の外面上で平行スライドさせ、一対の取付け片13,13を一対の板状係止部21,21内に嵌係止突起22,22からの抵抗に抗して差し込み、一対の嵌係止突起22,22が少し弾性変形して貫通孔14,14に嵌係止するようになるまで押し込んで差し込み係止を完了する。取り付け完成状態では温度ヒューズ10の中心点OAが中心点OBと一致し、温度ヒューズ10の中心軸Aが取り付け部30の中心軸Cと一致する状態が理想的である。
【0029】
以上のような嵌係止を含む差し込み係止での取り付けにより、温度ヒューズ10はオーブン室壁20の外面に沿った二次元方向で確実で強力な位置決めが行われる。また、嵌係止突起22,22が取付け片13,13をオーブン室壁20の外面に弾性的に押し付けるとともに、薄板状の板状係止部21,21も取付け片13,13を押さえるので、オーブン室壁20に垂直な方向でも確実な位置決めが行われる。
【0030】
本実施の形態1においては、従来の技術のような取付けビスも特殊な形状のアングル部材も用いることなく、温度ヒューズ10を取り付け対象であるオーブン室壁20に一体に構成した取り付け部30に対して取り付けることができている。取り付け部30として用いるのは、オーブン室壁20を構成している金属製薄板状体の切り起こしによって一体的に形成した嵌係止突起22,22付きの板状係止部21,21のみである。したがって、工具としてのドライバーは不要である。少なくともドライバーの回転による締め付け作業は不要である。また、スポット溶接も不要である。部品点数が少なく、作業性も優れているので、コスト面でも有利となる。弾性的嵌係止によっているので、取り付け状態において温度ヒューズ10のがたつきは生じにくく、正確な温度感知にとってプラスに作用する。
【0031】
〔実施の形態2〕
実施の形態2は回転スライド方式のものである。図3は取り付け作業の途中状態を示す平面図である。一対の板状係止部21,21の各嵌係止突起22,22の中心どうしを結ぶ中心軸Cとその垂直二等分線Dとの交点を中心点OCとする。一方の板状係止部21と他方の板状係止部21とは中心点OCを中心とする180°回転の回転対称形をなしている。双方の辺縁部21a,21aどうしも、辺縁部21b,21bどうしも、1/4円弧状の辺縁部21c,21cどうしも、さらに双方のL字状打ち抜き孔23,23どうしも中心点OCを中心とする180°回転の回転対称形をなしている。その他の構成は実施の形態1(図1、図2)と同様であるので、同一部分について同一符号を付すにとどめ、説明を省略する。
【0032】
以上のように構成された取り付け部30に対する温度ヒューズ10の取り付けの要領を説明すると、まず、温度ヒューズ10を一対の板状係止部21,21の中間においてその一対の取付け片13,13がオーブン室壁20の外面に沿うように位置させる。つまり、温度ヒューズ10の中心軸Aが前述の垂直二等分線Dに対してだいたい一致し、温度ヒューズ10の中心点OAが取り付け部30の中心点OCに対してだいたい一致するような感覚で位置させる。そして、中心点OAをなるべく位置変化させない状態で、オーブン室壁20の外面上で回転スライドさせる要領で、その中心点OAまわりに太線矢印で示した時計方向の回転スライド方向Yに沿って90°回転させ、温度ヒューズ10の一対の取付け片13,13を一対の板状係止部21,21内に嵌係止突起22,22からの抵抗に抗して差し込み、一対の嵌係止突起22,22が少し弾性変形して貫通孔14,14に嵌係止するようになるまで押し込んで差し込み係止を完了する。取り付け完成状態では温度ヒューズ10の中心点OAが取り付け部30の中心点OCと一致し、温度ヒューズ10の中心軸Aが取り付け部30の中心軸Cと一致する状態が理想的である。
【0033】
本実施の形態2の温度ヒューズの取付け構造の場合の作用・効果は実施の形態1の場合と同じである。
【0034】
この実施の形態2の変形として、温度ヒューズ10を反時計方向に回転スライドさせて取り付ける方式のものも考えられる。それは、図3の紙面の上下方向に沿って紙面に垂直に立てた鏡に映った像のような形態のものである。
【0035】
〔実施の形態3〕
実施の形態3は平行スライド方式で実施の形態1の変形に相当するものである。図4は取り付け完成状態を示す平面図、図5は取り付け完成状態を示す側面側面図である。図6はオーブン室壁における取り付け部分を示し、図6(a)は平面図、図6(b)は図6(a)におけるIII−III で破断した状態の側面図である。
【0036】
嵌係止突起22,22やL字状打ち抜き孔23,23を含めて一対の板状係止部21,21の形状・構造は実施の形態1(図1、図2)の場合と同じとなっている。両板状係止部21,21の中間においてオーブン室壁20を構成している金属製薄板状体のほぼ矩形の領域を切り起こす(打ち出す)ことによってわずかに傾斜する板バネ舌片24を形成している。板バネ舌片24の打ち出し方向は板状係止部21,21の打ち出し方向と同じ方向である。板バネ舌片24は中心軸Cに沿った辺であってスライド方向Xの上手側に位置する1つの辺24aにおいてオーブン室壁20に一体的につながっており、残りの3つの辺では切り離されている。板バネ舌片24はスライド方向Xの下手側ほどオーブン室壁20からの突出量が大きくなるような傾斜姿勢となっている。板バネ舌片24の最大の突出量は板状係止部21,21の打ち出し量と同じ程度である。板バネ舌片24の大きさは1つの板状係止部21の大きさとほぼ同じである。中心点OBに対して板バネ舌片24の中心点ODがほぼ一致している。
【0037】
温度ヒューズ10の取り付けの要領は、実施の形態1の場合と同様にスライド方向Xに沿っての差し込みと嵌係止であるが、平行スライドによる取付け片13,13の板状係止部21,21に対する差し込みの途中でセンサー本体部11の底面が板バネ舌片24から抵抗を受ける。取り付けが完了した状態では、一対の取付け片13,13における貫通孔14,14に対して一対の嵌係止突起22,22が弾性的に嵌係止している。温度ヒューズ10の両側の取付け片13,13が板状係止部21,21の嵌係止突起22,22からオーブン室壁20の外面に近づく方向W1の押圧力を受け、同時に温度ヒューズ10の中間のセンサー本体部11が板バネ舌片24からオーブン室壁20の外面より遠ざかる方向W2の押圧力を受けるため、詳しくは両側での嵌係止による押さえの方向と中央での板バネ舌片による押さえの方向とが逆であるため、取付け片13,13と板状係止部21,21とで厚み寸法上の製造公差が多少存在していても、それにかかわらず温度ヒューズ10を安定的に取り付けることができる。温度ヒューズ10のがたつきに対する抑止作用が実施の形態1よりも優れており、正確な温度感知にとってさらにプラスに作用する。
【0038】
〔実施の形態4〕
実施の形態4は回転スライド方式で実施の形態2の変形に相当するものである。図7は取り付け作業の途中状態を示す平面図である。嵌係止突起22,22やL字状打ち抜き孔23,23を含めて一対の板状係止部21,21の形状・構造は実施の形態2(図3)の場合と同じとなっている。両板状係止部21,21の中間においてオーブン室壁20を構成している金属製薄板状体のほぼ矩形の領域を切り起こす(打ち出す)ことによって中心軸Cに対して45°の姿勢のわずかに傾斜する一対の板バネ舌片25,25を形成している。両板バネ舌片25,25は中心点OBを中心とする180°回転の回転対称形をなしている。各板バネ舌片25,25は、回転スライド方向Yの上手側に位置する1つの辺25a,25aにおいてオーブン室壁20に一体的につながっており、残りの3つの辺では切り離されている。
【0039】
取り付けの要領は実施の形態2の場合と同様であり、作用・効果は実施の形態3の場合と同様である。
【0040】
以上の4つの実施の形態においては、センサーとして温度ヒューズを例にあげ、取り付け対象として電子レンジのオーブン室壁を例にあげたが、本発明はこれに限定するものではない。センサーとしては温度センサー・湿度センサー・赤外線センサー・光センサー・超音波センサー・磁気センサーなど任意のセンサーを対象としてよく、取り付け対象としても各種の電気機器のシャーシやハウジングやキャビネットなどとしてよい。
【0041】
【発明の効果】
センサー本体部から両側に突設された一対の取付け片を有しそれらの取付け片に貫通孔が形成されている温度ヒューズなどのセンサーをオーブン室壁などの取り付け対象に取り付けるための構造についての請求項1の発明によれば、オーブン室壁などの取り付け対象を構成している薄板状体を切り起こしすることによって一対の板状係止部が形成され、さらに一対の板状係止部のそれぞれに嵌係止突起が一体的に形成されているので、従来の技術のような取付けビスも特殊な形状のアングル部材を不要化し、またドライバー作業やスポット溶接作業も不要化し、部品点数を少なくすることもあいまって、コスト面を有利に展開できる。さらに、嵌係止を含む差し込み係止であるので、温度ヒューズなどのセンサーを三次元方向において確実・強力に位置決めした状態で取り付けることができる。
【0042】
請求項2の発明によれば、一対の板状係止部の間の板バネ舌片によってセンサー本体部を弾性的に押圧するもので、その板バネ舌片による押圧の方向が、両側での嵌係止突起が取付け片の貫通孔に弾性的に嵌係止することによる押圧の方向とは逆方向となっていることから、取付け片と板状係止部とで厚み寸法上の製造公差が多少存在していても、それにかかわらず温度ヒューズなどのセンサーの取り付けを充分に安定的なものとし、センサーのがたつきに対する抑止作用を発揮させるので、センサーの感知機能を正確なものにすることができる。
【0043】
本発明は、センサーが温度ヒューズ、取り付け対象が電子レンジにおけるオーブン室壁の場合に適用すると、その効果をいかんなく発揮できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施の形態1のセンサー取付け構造(温度ヒューズ取付け構造)を示す平面図と一部破断の側面図
【図2】実施の形態1の場合の取り付け作業状況を示す平面図と一部破断の側面図
【図3】実施の形態2のセンサー取付け構造(温度ヒューズ取付け構造)を示す平面図
【図4】実施の形態3のセンサー取付け構造(温度ヒューズ取付け構造)を示す平面図
【図5】実施の形態3のセンサー取付け構造(温度ヒューズ取付け構造)を示す側面図
【図6】実施の形態3のセンサー取付け構造(温度ヒューズ取付け構造)における取り付け部を示す平面図と一部破断の側面図
【図7】実施の形態4のセンサー取付け構造(温度ヒューズ取付け構造)を示す平面図
【図8】電子レンジにおけるオーブンの斜視図
【図9】第1の従来例の温度ヒューズ取付け構造を示す平面図と側面図
【図10】第2の従来例の温度ヒューズ取付け構造を示す平面図と側面図
【図11】第3の従来例の温度ヒューズ取付け構造を示す平面図と側面図
【符号の説明】
10……温度ヒューズ、11……センサー本体部、12……リード部、13……取付け片、14……貫通孔、20……オーブン室壁、21……板状係止部、22……嵌係止突起、23……L字状打ち抜き孔、24,25……板バネ舌片、30……取り付け部、50……オーブン、51……天板、P……取り付け箇所、X……スライド方向、Y……回転スライド方向

Claims (3)

  1. センサー本体部から両側に突設された一対の取付け片を有しそれらの取付け片に貫通孔が形成されているセンサーを取付け対象に取付けるために、前記取付け対象を構成している薄板状体の切り起こしによって一対の板状係止部が形成され、それらの板状係止部に切り起こし側とは反対側に突出する嵌係止突起が形成され、前記各取付け片の貫通孔が前記各嵌係止突起に嵌係止される状態にセンサーの前記一対の取付け片を前記一対の板状係止部に差し込み係止されるセンサー取付け構造であって、
    前記一対の板状係止部の各嵌係止突起の中心どうしを結ぶ中心線とその垂直二等分線との交点を中心として前記センサー本体を回転させることにより、前記一対の取付け片が前記一対の板状係止部に回転スライドされて差し込み係止されることを特徴とするセンサー取付け構造。
  2. 一対の板状係止部の間に取り付け対象の切り起こしによって板バネ舌片が形成され、センサー本体部をこの板バネ舌片によって弾性的に押圧する構成としてある請求項1に記載のセンサー取付け構造。
  3. センサーが温度ヒューズであり、取り付け対象が電子レンジにおけるオーブン室壁である請求項1または請求項2に記載のセンサー取付け構造。
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