JP2548275Y2 - プリント基板の取付構造 - Google Patents
プリント基板の取付構造Info
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- JP2548275Y2 JP2548275Y2 JP1991054344U JP5434491U JP2548275Y2 JP 2548275 Y2 JP2548275 Y2 JP 2548275Y2 JP 1991054344 U JP1991054344 U JP 1991054344U JP 5434491 U JP5434491 U JP 5434491U JP 2548275 Y2 JP2548275 Y2 JP 2548275Y2
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- Japan
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- case
- circuit board
- printed circuit
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は、互いに対向する一対の
側壁を有したケースに底壁と略平行になるようにプリン
ト基板を固定するプリント基板の取付構造に関するもの
である。
側壁を有したケースに底壁と略平行になるようにプリン
ト基板を固定するプリント基板の取付構造に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】一般に、照明器具の点灯回路(たとえ
ば、電子バラスト)などの電子回路を実装したプリント
基板を金属のケースに収納する際には、プリント基板を
ケースに対して固定するのはもちろんのこと、プリント
基板から突出する電子部品のリードがケースに接触する
ことがないように、プリント基板とケースとの距離を所
定距離に保つことが要求される。
ば、電子バラスト)などの電子回路を実装したプリント
基板を金属のケースに収納する際には、プリント基板を
ケースに対して固定するのはもちろんのこと、プリント
基板から突出する電子部品のリードがケースに接触する
ことがないように、プリント基板とケースとの距離を所
定距離に保つことが要求される。
【0003】このような要求を満たすために、図3に示
すように、一対の側壁1aを有した断面略コ形の金属製
のケース1にプリント基板2の位置決めを行う位置決め
用の爪3a,3bを形成し、さらに、図5に示すよう
に、ケース1の底壁1bとプリント基板2との間に絶縁
材料よりなるスペーサ4を介装しているのが現状であ
る。爪3a,3bは、ケース1の各側壁1aと底壁1b
とに設けられ、側壁1aに形成された爪3aはプリント
基板2の側部の一面に当接しスペーサ4との間でプリン
ト基板2を挟持することによってプリント基板2の厚み
方向の移動を規制し、また、底壁1bに形成された爪3
bはプリント基板2の側縁とは直交する周縁に当接する
ことによってプリント基板2の側縁に沿う方向の移動を
規制する。したがって、プリント基板2をケース1に収
納するときには、爪3bを底壁1bに対して切り起こし
ケース1にスペーサ4を配置した状態で、図4に示すよ
うに、プリント基板2を周縁が爪3bに当接するように
ケース1に収納し、その後、爪3aを内側に折曲してプ
リント基板2の厚み方向への移動規制を行えばよいので
ある。ここに、外部からの衝撃などでプリント基板2に
実装された部品5のリードがケース1に接触することが
ないように、ケース1の内周面とプリント基板2との間
には、絶縁シート6が配置される。絶縁シート6は、ケ
ース1の内周面に沿うように略コ形に形成され、両脚片
には爪3aが通るように貫通孔6aが形成されている。
すなわち、絶縁シート6は、ケース1の底壁1bとスペ
ーサ4との間に挟持され、かつ、爪3aが貫通孔6aに
挿入されることによってプリント基板2の厚み方向への
移動が規制され、爪3bに当接することによってプリン
ト基板2の側縁に沿う方向の移動が規制されるのであ
る。
すように、一対の側壁1aを有した断面略コ形の金属製
のケース1にプリント基板2の位置決めを行う位置決め
用の爪3a,3bを形成し、さらに、図5に示すよう
に、ケース1の底壁1bとプリント基板2との間に絶縁
材料よりなるスペーサ4を介装しているのが現状であ
る。爪3a,3bは、ケース1の各側壁1aと底壁1b
とに設けられ、側壁1aに形成された爪3aはプリント
基板2の側部の一面に当接しスペーサ4との間でプリン
ト基板2を挟持することによってプリント基板2の厚み
方向の移動を規制し、また、底壁1bに形成された爪3
bはプリント基板2の側縁とは直交する周縁に当接する
ことによってプリント基板2の側縁に沿う方向の移動を
規制する。したがって、プリント基板2をケース1に収
納するときには、爪3bを底壁1bに対して切り起こし
ケース1にスペーサ4を配置した状態で、図4に示すよ
うに、プリント基板2を周縁が爪3bに当接するように
ケース1に収納し、その後、爪3aを内側に折曲してプ
リント基板2の厚み方向への移動規制を行えばよいので
ある。ここに、外部からの衝撃などでプリント基板2に
実装された部品5のリードがケース1に接触することが
ないように、ケース1の内周面とプリント基板2との間
には、絶縁シート6が配置される。絶縁シート6は、ケ
ース1の内周面に沿うように略コ形に形成され、両脚片
には爪3aが通るように貫通孔6aが形成されている。
すなわち、絶縁シート6は、ケース1の底壁1bとスペ
ーサ4との間に挟持され、かつ、爪3aが貫通孔6aに
挿入されることによってプリント基板2の厚み方向への
移動が規制され、爪3bに当接することによってプリン
ト基板2の側縁に沿う方向の移動が規制されるのであ
る。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】ところで、上記構成で
は、ケース1に爪3a,3bを形成する際に、打抜き加
工と曲げ加工とが要求されるから、加工工数が多くな
り、また、プリント基板2を固定する際に、スペーサ4
の取り付けや爪3aの折り曲げが要求されるから、組立
工数が多くなるという問題が生じる。さらに、プリント
基板2に対して金属の爪3a,3bが点状に直接接触し
ているから、外部から衝撃力が作用したときにプリント
基板2が割れることもある。しかも、プリント基板2の
表面に爪3aが当接するから、絶縁距離を確保できない
場合が生じる。
は、ケース1に爪3a,3bを形成する際に、打抜き加
工と曲げ加工とが要求されるから、加工工数が多くな
り、また、プリント基板2を固定する際に、スペーサ4
の取り付けや爪3aの折り曲げが要求されるから、組立
工数が多くなるという問題が生じる。さらに、プリント
基板2に対して金属の爪3a,3bが点状に直接接触し
ているから、外部から衝撃力が作用したときにプリント
基板2が割れることもある。しかも、プリント基板2の
表面に爪3aが当接するから、絶縁距離を確保できない
場合が生じる。
【0005】本考案は上記問題点の解決を目的とするも
のであり、ケースの加工工数やプリント基板の固定に要
する組立工数を削減し、外部からの衝撃力によるプリン
ト基板の割れを抑制し、さらに、ケースとプリント基板
との間に十分な絶縁距離が確保できるようにしたプリン
ト基板の取付構造を提供しようとするものである。
のであり、ケースの加工工数やプリント基板の固定に要
する組立工数を削減し、外部からの衝撃力によるプリン
ト基板の割れを抑制し、さらに、ケースとプリント基板
との間に十分な絶縁距離が確保できるようにしたプリン
ト基板の取付構造を提供しようとするものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】本考案では、上記目的を
達成するために、互いに対向する一対の側壁を有したケ
ース内に底壁と略平行になるようにプリント基板を固定
するプリント基板の取付構造であって、ケースの定位置
に固定されるとともにプリント基板を保持する合成樹脂
の固定部材と、ケースの内周面に沿うように配置されケ
ースとプリント基板とを絶縁する絶縁シートとをケース
内に備え、ケースは各側壁における対向部位にそれぞれ
貫設された嵌合孔を備え、プリント基板はケースの各側
壁に沿う各側縁にそれぞれ凹設された切欠溝を備え、固
定部材は、切欠溝に噛合する形状に形成され切欠溝の周
縁の一部に係合する係合溝を備えたスペーサ部と、両ス
ペーサ部を一体に連結する連結片部とを備え、スペーサ
部は、ケースの底壁から係合溝までの寸法がプリント基
板に実装された部品のリードのプリント基板からの突出
量よりも大きく設定され、スペーサ部におけるケースの
側壁との対向面には嵌合孔に嵌合する嵌合突起が一体に
突設されているのである。
達成するために、互いに対向する一対の側壁を有したケ
ース内に底壁と略平行になるようにプリント基板を固定
するプリント基板の取付構造であって、ケースの定位置
に固定されるとともにプリント基板を保持する合成樹脂
の固定部材と、ケースの内周面に沿うように配置されケ
ースとプリント基板とを絶縁する絶縁シートとをケース
内に備え、ケースは各側壁における対向部位にそれぞれ
貫設された嵌合孔を備え、プリント基板はケースの各側
壁に沿う各側縁にそれぞれ凹設された切欠溝を備え、固
定部材は、切欠溝に噛合する形状に形成され切欠溝の周
縁の一部に係合する係合溝を備えたスペーサ部と、両ス
ペーサ部を一体に連結する連結片部とを備え、スペーサ
部は、ケースの底壁から係合溝までの寸法がプリント基
板に実装された部品のリードのプリント基板からの突出
量よりも大きく設定され、スペーサ部におけるケースの
側壁との対向面には嵌合孔に嵌合する嵌合突起が一体に
突設されているのである。
【0007】
【作用】上記構成によれば、ケースの側壁に形成された
嵌合孔に嵌合してケースに固定されるとともにプリント
基板を保持する合成樹脂の固定部材を介してプリント基
板をケースに固定するから、ケースには爪を形成する必
要がなく、ケースの加工工数が削減され、しかも、ケー
スの爪を曲げたりする必要がないから、組立工数も削減
されるのである。また、プリント基板の側縁に形成した
切欠溝に合成樹脂の固定部材の一部を嵌合させるととも
に、固定部材に形成された係合溝にプリント基板の一部
を係合させるので、プリント基板がケースに直接接触す
ることがなく、プリント基板と固定部材との接触状態が
線状ないし面状であって接触面積が大きくなるから、外
部から衝撃力が作用してもプリント基板に割れが発生す
るのを防止できるのである。さらに、ケースとプリント
基板との間に合成樹脂の固定部材が介在しているので、
ケースが金属であっても絶縁距離が確保できるのであ
る。加えて、ケースの内周面に沿うように配置されケー
スとプリント基板とを絶縁する絶縁シートをケース内に
設けたことによって、ケースとプリント基板との間の電
気的絶縁の機能を絶縁シートに持たせ、固定部材はケー
スに対してプリント基板を機械的に保持する機能を主機
能とすればよい。言い換えると、固定部材は電気的絶縁
をほとんど考慮する必要がないからプリント基板よりも
十分に小さいものを用い、絶縁シートは機械的強度が不
要であるから薄肉のものを用いることができるのであ
る。ここに、プリント基板よりも面積が大きい絶縁シー
トを薄肉の部材とすることにより、電気的絶縁と機械的
保持とを1部材で兼用する場合に比較すると、少ない材
料で形成することが可能になり、コストの低減や軽量化
ないし小形化が可能になるのである。
嵌合孔に嵌合してケースに固定されるとともにプリント
基板を保持する合成樹脂の固定部材を介してプリント基
板をケースに固定するから、ケースには爪を形成する必
要がなく、ケースの加工工数が削減され、しかも、ケー
スの爪を曲げたりする必要がないから、組立工数も削減
されるのである。また、プリント基板の側縁に形成した
切欠溝に合成樹脂の固定部材の一部を嵌合させるととも
に、固定部材に形成された係合溝にプリント基板の一部
を係合させるので、プリント基板がケースに直接接触す
ることがなく、プリント基板と固定部材との接触状態が
線状ないし面状であって接触面積が大きくなるから、外
部から衝撃力が作用してもプリント基板に割れが発生す
るのを防止できるのである。さらに、ケースとプリント
基板との間に合成樹脂の固定部材が介在しているので、
ケースが金属であっても絶縁距離が確保できるのであ
る。加えて、ケースの内周面に沿うように配置されケー
スとプリント基板とを絶縁する絶縁シートをケース内に
設けたことによって、ケースとプリント基板との間の電
気的絶縁の機能を絶縁シートに持たせ、固定部材はケー
スに対してプリント基板を機械的に保持する機能を主機
能とすればよい。言い換えると、固定部材は電気的絶縁
をほとんど考慮する必要がないからプリント基板よりも
十分に小さいものを用い、絶縁シートは機械的強度が不
要であるから薄肉のものを用いることができるのであ
る。ここに、プリント基板よりも面積が大きい絶縁シー
トを薄肉の部材とすることにより、電気的絶縁と機械的
保持とを1部材で兼用する場合に比較すると、少ない材
料で形成することが可能になり、コストの低減や軽量化
ないし小形化が可能になるのである。
【0008】
【実施例】図1に示すように、ケース1は、底壁1bの
両側縁に互いに対向する一対の側壁1aが立ち上がる断
面略コ形に鋼板等の板金によって形成される。このケー
ス1は、図1における前後面および上面が開放されてい
るが、必要に応じて別部材によって開放面を閉塞しても
よい。各側壁1aにおける対向部位にはそれぞれ矩形状
の嵌合孔1cが形成される。一方、プリント基板2の両
側縁には、嵌合孔1cに対応する部位で切欠溝2aがそ
れぞれ凹設される。ケース1にプリント基板2を固定す
るには絶縁材料である合成樹脂製の固定部材7を用い
る。
両側縁に互いに対向する一対の側壁1aが立ち上がる断
面略コ形に鋼板等の板金によって形成される。このケー
ス1は、図1における前後面および上面が開放されてい
るが、必要に応じて別部材によって開放面を閉塞しても
よい。各側壁1aにおける対向部位にはそれぞれ矩形状
の嵌合孔1cが形成される。一方、プリント基板2の両
側縁には、嵌合孔1cに対応する部位で切欠溝2aがそ
れぞれ凹設される。ケース1にプリント基板2を固定す
るには絶縁材料である合成樹脂製の固定部材7を用い
る。
【0009】固定部材7は、プリント基板2の各切欠溝
2aにそれぞれ嵌合する一対のスペーサ部7aを、ケー
ス1の底壁1bとプリント基板2との間に配設される連
結片部7bにより一体に連結した形状に形成されてい
る。ここにおいて、連結片部7bは、プリント基板2に
実装された部品5の配置を妨げないように、強度が許す
範囲でできるだけ細幅に形成される。逆に、スペーサ部
7aは、プリント基板2との接触面積が大きくなるよう
に広幅に形成される。したがって、図1の上方から見た
固定部材7の形状は略H形になる。スペーサ部7aには
プリント基板2に形成された切欠溝2aの奥端縁に係合
する係合溝7cが形成されている。係合溝7cはプリン
ト基板2の側縁に沿うように形成され、スペーサ部7a
の図1における下端から係合溝7cまでの距離は、プリ
ント基板2に実装された部品5のリードがプリント基板
2から突出する寸法よりも大きく設定されている。すな
わち、プリント基板2に係合溝7cが係合することによ
って、プリント基板2の厚み方向の移動が規制されると
ともに、部品5のリードがケース1の底壁1bに接触し
ないように底壁1bとプリント基板2との距離が保たれ
るのである。両スペーサ部7aの距離は、連結片部7b
によってケース1の両側壁1aの間の距離にほぼ等しく
なるように設定されており、スペーサ部7aにおける両
側壁1aとの対向面には嵌合孔1cに嵌合する嵌合突起
7dが一体に突設されている。この嵌合突起7dが嵌合
孔1cに嵌合することにより、固定部材7がケース1に
固定されるのである。
2aにそれぞれ嵌合する一対のスペーサ部7aを、ケー
ス1の底壁1bとプリント基板2との間に配設される連
結片部7bにより一体に連結した形状に形成されてい
る。ここにおいて、連結片部7bは、プリント基板2に
実装された部品5の配置を妨げないように、強度が許す
範囲でできるだけ細幅に形成される。逆に、スペーサ部
7aは、プリント基板2との接触面積が大きくなるよう
に広幅に形成される。したがって、図1の上方から見た
固定部材7の形状は略H形になる。スペーサ部7aには
プリント基板2に形成された切欠溝2aの奥端縁に係合
する係合溝7cが形成されている。係合溝7cはプリン
ト基板2の側縁に沿うように形成され、スペーサ部7a
の図1における下端から係合溝7cまでの距離は、プリ
ント基板2に実装された部品5のリードがプリント基板
2から突出する寸法よりも大きく設定されている。すな
わち、プリント基板2に係合溝7cが係合することによ
って、プリント基板2の厚み方向の移動が規制されると
ともに、部品5のリードがケース1の底壁1bに接触し
ないように底壁1bとプリント基板2との距離が保たれ
るのである。両スペーサ部7aの距離は、連結片部7b
によってケース1の両側壁1aの間の距離にほぼ等しく
なるように設定されており、スペーサ部7aにおける両
側壁1aとの対向面には嵌合孔1cに嵌合する嵌合突起
7dが一体に突設されている。この嵌合突起7dが嵌合
孔1cに嵌合することにより、固定部材7がケース1に
固定されるのである。
【0010】プリント基板2をケース1に収納する際に
は、ケース1の内周面に沿うように断面略コ形に形成さ
れた絶縁シート6を配置する。絶縁シート6には嵌合孔
1cに対応する部位に貫通孔6aが形成されている。し
かるに、ケース1に絶縁シート6を収納し、プリント基
板2に固定部材7を取り付けた状態でプリント基板2を
ケース1に押し込むと、ケース1の嵌合孔1cに固定部
材7の嵌合突起7dが嵌合して固定部材7がケース1に
固定されるのである。このとき同時に、絶縁シート6が
固定部材7とケース1との間に挟持されてケース1に対
して固定されることになる。以上のようにして、図2に
示すように、固定部材7によってケース1とプリント基
板2と絶縁シート6とが互いに固定されるのである。
は、ケース1の内周面に沿うように断面略コ形に形成さ
れた絶縁シート6を配置する。絶縁シート6には嵌合孔
1cに対応する部位に貫通孔6aが形成されている。し
かるに、ケース1に絶縁シート6を収納し、プリント基
板2に固定部材7を取り付けた状態でプリント基板2を
ケース1に押し込むと、ケース1の嵌合孔1cに固定部
材7の嵌合突起7dが嵌合して固定部材7がケース1に
固定されるのである。このとき同時に、絶縁シート6が
固定部材7とケース1との間に挟持されてケース1に対
して固定されることになる。以上のようにして、図2に
示すように、固定部材7によってケース1とプリント基
板2と絶縁シート6とが互いに固定されるのである。
【0011】ここにおいて、ケース1とプリント基板2
との間には、固定部材7が介在するから、ケース1とプ
リント基板2との絶縁距離が比較的大きくとれることに
なる。加えて、プリント基板2と固定部材7とは線状な
いし面状に接触するから、外部から衝撃力が作用しても
プリント基板2に金属部材が当たって割れることが防止
できるのである。固定部材7としては、絶縁性を確保す
るとともに衝撃力を緩和する効果が得られるように、ポ
リプロピレン等を用いるのが望ましい。また、ケース1
の側壁1aが低いときや両側壁1aの距離が小さいとき
には、従来のようなケース1に爪を有する構造では、ケ
ース1とプリント基板2との絶縁距離の確保が難しいと
いう問題があったが、本発明では固定部材7を用いてい
るから、ケース1の寸法に制約がなく任意の寸法に形成
することができるのである。
との間には、固定部材7が介在するから、ケース1とプ
リント基板2との絶縁距離が比較的大きくとれることに
なる。加えて、プリント基板2と固定部材7とは線状な
いし面状に接触するから、外部から衝撃力が作用しても
プリント基板2に金属部材が当たって割れることが防止
できるのである。固定部材7としては、絶縁性を確保す
るとともに衝撃力を緩和する効果が得られるように、ポ
リプロピレン等を用いるのが望ましい。また、ケース1
の側壁1aが低いときや両側壁1aの距離が小さいとき
には、従来のようなケース1に爪を有する構造では、ケ
ース1とプリント基板2との絶縁距離の確保が難しいと
いう問題があったが、本発明では固定部材7を用いてい
るから、ケース1の寸法に制約がなく任意の寸法に形成
することができるのである。
【0012】なお、固定部材9におけるスペーサ部9a
と連結片部9bとの寸法関係や連結位置は上述したもの
に限定されるものではない。
と連結片部9bとの寸法関係や連結位置は上述したもの
に限定されるものではない。
【0013】
【考案の効果】本考案は上述のように、ケースの側壁に
形成された嵌合孔に嵌合してケースに固定されるととも
にプリント基板を保持する合成樹脂の固定部材を介して
プリント基板をケースに固定するから、ケースには爪を
形成する必要がなく、ケースの加工工数が削減され、し
かも、ケースの爪を曲げたりする必要がないから、組立
工数も削減されるという利点がある。また、プリント基
板の側縁に形成した切欠溝に合成樹脂の固定部材の一部
を嵌合させるとともに、固定部材に形成された係合溝に
プリント基板の一部を係合させるので、プリント基板が
ケースに直接接触することがなく、プリント基板と固定
部材との接触状態が線状ないし面状であって接触面積が
大きくなるから、外部から衝撃力が作用してもプリント
基板に割れが発生するのを防止できるのである。さら
に、ケースとプリント基板との間に合成樹脂の固定部材
が介在しているので、ケースが金属であっても絶縁距離
が確保できるという効果を奏するのである。加えて、ケ
ースの内周面に沿うように配置されケースとプリント基
板とを絶縁する絶縁シートをケース内に設けているの
で、電気的絶縁と機械的保持とを1部材で兼用する場合
に比較すると、少ない材料で形成することが可能にな
り、コストの低減や軽量化ないし小形化が可能になると
いう利点を有する。
形成された嵌合孔に嵌合してケースに固定されるととも
にプリント基板を保持する合成樹脂の固定部材を介して
プリント基板をケースに固定するから、ケースには爪を
形成する必要がなく、ケースの加工工数が削減され、し
かも、ケースの爪を曲げたりする必要がないから、組立
工数も削減されるという利点がある。また、プリント基
板の側縁に形成した切欠溝に合成樹脂の固定部材の一部
を嵌合させるとともに、固定部材に形成された係合溝に
プリント基板の一部を係合させるので、プリント基板が
ケースに直接接触することがなく、プリント基板と固定
部材との接触状態が線状ないし面状であって接触面積が
大きくなるから、外部から衝撃力が作用してもプリント
基板に割れが発生するのを防止できるのである。さら
に、ケースとプリント基板との間に合成樹脂の固定部材
が介在しているので、ケースが金属であっても絶縁距離
が確保できるという効果を奏するのである。加えて、ケ
ースの内周面に沿うように配置されケースとプリント基
板とを絶縁する絶縁シートをケース内に設けているの
で、電気的絶縁と機械的保持とを1部材で兼用する場合
に比較すると、少ない材料で形成することが可能にな
り、コストの低減や軽量化ないし小形化が可能になると
いう利点を有する。
【図1】実施例を示す分解斜視図である。
【図2】実施例を示す斜視図である。
【図3】従来例を示す分解斜視図である。
【図4】従来例を示す斜視図である。
【図5】従来例を示す断面図である。
1 ケース 1a 側壁 1b 底壁 2 プリント基板 2a 切欠溝 5 部品 7 固定部材 7a スペーサ部 7b 連結片部 7c 係合溝 7d 嵌合突起
フロントページの続き (72)考案者 下田 雅康 兵庫県姫路市西延末404−1 池田電機 株式会社内 (72)考案者 山口 五郎 兵庫県姫路市西延末404−1 池田電機 株式会社内 (56)参考文献 実開 平1−114796(JP,U) 実開 平1−145185(JP,U) 実開 平1−115283(JP,U)
Claims (1)
- 【請求項1】 互いに対向する一対の側壁を有したケー
ス内に底壁と略平行になるようにプリント基板を固定す
るプリント基板の取付構造であって、ケースの定位置に
固定されるとともにプリント基板を保持する合成樹脂の
固定部材と、ケースの内周面に沿うように配置されケー
スとプリント基板とを絶縁する絶縁シートとをケース内
に備え、ケースは各側壁における対向部位にそれぞれ貫
設された嵌合孔を備え、プリント基板はケースの各側壁
に沿う各側縁にそれぞれ凹設された切欠溝を備え、固定
部材は、切欠溝に噛合する形状に形成され切欠溝の周縁
の一部に係合する係合溝を備えたスペーサ部と、両スペ
ーサ部を一体に連結する連結片部とを備え、スペーサ部
は、ケースの底壁から係合溝までの寸法がプリント基板
に実装された部品のリードのプリント基板からの突出量
よりも大きく設定され、スペーサ部におけるケースの側
壁との対向面には嵌合孔に嵌合する嵌合突起が一体に突
設されて成るプリント基板の取付構造。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991054344U JP2548275Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | プリント基板の取付構造 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991054344U JP2548275Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | プリント基板の取付構造 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH058985U JPH058985U (ja) | 1993-02-05 |
JP2548275Y2 true JP2548275Y2 (ja) | 1997-09-17 |
Family
ID=12968006
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991054344U Expired - Lifetime JP2548275Y2 (ja) | 1991-07-15 | 1991-07-15 | プリント基板の取付構造 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2548275Y2 (ja) |
Families Citing this family (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
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1991
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