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JP3562108B2 - Anti-vibration support device - Google Patents

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JP3562108B2
JP3562108B2 JP5044196A JP5044196A JP3562108B2 JP 3562108 B2 JP3562108 B2 JP 3562108B2 JP 5044196 A JP5044196 A JP 5044196A JP 5044196 A JP5044196 A JP 5044196A JP 3562108 B2 JP3562108 B2 JP 3562108B2
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Description

【0001】
【産業上の利用分野】
この発明は、例えば車両のエンジン等のような振動体側を車体等の支持体側に防振しつつ支持する装置に係わり、特に、電磁アクチュエータの電磁石の磁力により可動部材を微振動させて、支持弾性体によって画成された流体室内の容積を積極的に変化させることにより能動的な支持力を発生することができる防振支持装置に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に車両のパワーユニットを支持するために用いられる防振支持装置であるエンジンマウントには、主として、アイドル振動やこもり音振動及び加速時騒音振動等に対して良好な防振機能が発揮されることが要求されるが、これら各種の振動のうち、20〜30Hz程度の比較的大振幅の振動であるアイドル振動を低減するために防振支持装置に要求される特性は、高動ばね定数で且つ高減衰であるのに対し、80〜800Hz程度の比較的小・中振幅の振動であるこもり音振動・加速時騒音振動を低減するために防振支持装置に要求される特性は、低動ばね定数で且つ低減衰である。従って、通常の弾性体のみからなるエンジンマウントや、従来の液体封入式のエンジンマウントでは、全ての振動を防振することは困難である。
【0003】
そこで、例えば自動車のエンジン等の振動体を能動的に減衰して支持することが可能な防振支持装置として、特開平5−240289号公報(以下、従来技術と称する。)に開示したゴムマウントが知られている。
【0004】
この従来技術は、振動体側及び支持体側にそれぞれ連結体を連結し、一方の連結体に外殻(公報では、成端板と称している。以下、括弧内に示す部材は公報で使用している部材とする。)を設け、他方の連結体に中空円錐状の弾性体からなる支持弾性体(膨張ばね)を設け、これら外殻及び支持弾性体を筒状部材で連結して内部空間を画成している。そして、この内部空間を弾性体からなるダイアフラム(ゴム弾性補償隔膜)で仕切ることにより、ダイアフラムと外殻との間の支持方向の一方側に第1空間を形成し、ダイアフラムと支持弾性体との間の支持方向(振動体の荷重が加わる方向)の他方側に第2空間を形成している。ここで、第1空間は大気と連通する構造としている。そして、前記第2空間に、筒状部材の内部に弾性体からなるシール部材により固定した一対の電磁アクチュエータ(電磁コイル)を支持方向に互いに離間して配設し、これら電磁アクチュエータの間の空隙部に外縁部を位置させた軟磁性体からなる振動板(補償壁)を支持弾性体に対向して配設している。なお、この振動板の軸中央部には、オリフィス(通孔)が形成されている。そして、第1空間に流体を封入することにより、振動板及び支持弾性体の間の空間を主流体室(液充填作動室)とし、この主流体室とオリフィスを介して連通する振動板及びダイアフラムの間の空間を副流体室(液充填補償室)としている。また、電磁コイル及び振動板の外縁部の周囲は、ダイアフラムと一体に形成した弾性部材からなる被覆部によって取り囲まれており、一対の電磁アクチュエータの間の空隙部の気密が保持されている。
【0005】
そして、この従来技術は、一対の電磁アクチュエータの互いに逆向きの電流により発生する電磁力によって振動板を振動させると主流体室に容積変動が生じるので、振動体側の振動の発生状態に応じて振動板を適宜振動させ、支持体側に伝達される振動を低減して能動的な支持力が発生するようにしている。また、主流体室は、オリフィスを介して副流体室に連通するようになっており、振動体側から入力される振動によって支持弾性体が変形して主流体室に容積変動が生じると、主流体室内に封入した流体と副流体室内に封入した流体とがオリフィスを介して互いに移動し合うことで減衰力が発生するので、受動的な流体封入式の防振支持装置の作用も得ることができる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した従来技術の防振支持装置は、電磁アクチュエータ及び振動体の外縁部への気密性の低下によって、防振支持装置の性能が低下してしまうおそれがある。
【0007】
すなわち、一対の電磁アクチュエータを固定しているシール部材には振動体の支持力が伝達される構造となっており、この弾性体のシール部材に支持力が長期に亘って伝達されるとシール部材が劣化し、一対の電磁アクチュエータの間の空隙部の気密が保持されず、電磁アクチュエータを構成している励磁コイル、ヨークや振動板の外縁部に錆が発生するおそれがある。これにより、振動板の外縁部と一対の電磁アクチュエータとの間の隙間の精度が悪化したり、電磁アクチュエータの電磁力が減少するおそれがあるので、能動的な支持力を高精度に発生することができない。
【0008】
本発明は、このような従来技術が有する解決すべき課題に着目してなされたものであって、電磁アクチュエータ近傍の気密性を確実に保持し、且つ流体室に封入した流体の液密性を確実に保持して能動的な支持力を高精度に発生することが可能となるとともに、組み立ての容易な流体封入式の防振支持装置を提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】
上記目的を達成するために、請求項1に係る発明は、振動体側及び支持体側間に介在する支持弾性体と、この支持弾性体に連設されて軸心が振動体支持方向を向く筒状部材と、この筒状部材と支持弾性体との間に画成され且つ内部に流体を封入した流体室と、この流体室の隔壁の一部を形成し且つその流体室の容積を変化させる方向に変位可能な可動部材と、前記振動体から支持体に伝達される振動が低減するように電磁力の発生により前記可動部材を変位させる電磁アクチュエータとを備えた防振支持装置において、前記可動部材及び前記電磁アクチュエータを、内周面に膜状弾性体からなる気密シール材を接合した筒状のアクチュエータケース内に一体に組み込み、このアクチュエータケースを、筒状の装置ケースの振動体側又は支持体側の一方側に内嵌するとともに、前記装置ケースの前記振動体側又は支持体側の他方側に前記筒状部材を内嵌し、且つこの筒状部材の前記可動部材側を向く端部を、前記アクチュエータケースの端部に前記振動体支持方向から当接させた。
【0010】
また、請求項2記載の発明は、請求項1記載の防振支持装置において、前記支持弾性体と連設し且つ内部に流体室を画成した前記筒状部材を、内周面に膜状弾性体からなる液密シール材を接合した筒状のマウントケース内に内嵌し、このマウントケースを前記装置ケースの前記振動体側又は支持体側の他方側に内嵌した。
【0011】
また、請求項3記載の発明は、請求項1又は2記載の防振支持装置において、前記可動部材側の前記アクチュエータケース内に、該アクチュエータケースの内周面側への流体の漏れを遮断するシールリングを組み込み、前記アクチュエータケースの軸方向の両端部に径方向内方に延びる環状のかしめ部を形成し、これらかしめ部によって前記シールリング、前記可動部材及び電磁アクチュエータの縁部を軸方向内方に向けて押圧して前記アクチュエータケース内に一体に組み込んだ。
【0012】
さらに、請求項4記載の発明は、請求項1乃至3の何れかに記載の防振支持装置において、前記筒状部材に連設されている前記支持弾性体を、前記筒状部材の前記可動部材側を向く端部まで連続し、さらに当該端部から前記可動部材側に向けて膨出する膨出弾性部を設け、前記筒状部材の端部が前記アクチュエータケースの端部に当接した際に、前記膨出弾性部が前記アクチュエータケースの端部に当接して弾性変形するようにした。
【0013】
【発明の効果】
請求項1記載の発明によると、可動部材及び電磁アクチュエータは、内周面に気密シール材を接合したアクチュエータケース内に一体に組み込まれた構造としており、気密シール材によってアクチュエータケース内部が密閉されているので外部から水分等が流入しない。このため、電磁アクチュエータを構成しているヨーク、励磁コイル等に錆が発生するおそれがなく、可動部材と電磁アクチュエータとの間の隙間の精度が変化せず、且つ励磁コイルの電磁力も変化しないので、能動的な支持力を高精度に発生することができる。
【0014】
また、装置ケースに内嵌したアクチュエータケース及び筒状部材は、振動体支持方向において端部どうしが当接するので、アクチュエータケースの内周面に設けた気密シールが支持力の伝達経路に介在しない。このため、長期間使用しても気密シール材は劣化せず、常に防振支持装置の気密を確保し、能動的な支持力を高精度に発生することができる。
【0015】
また、アクチュエータケース内に可動部材及び電磁アクチュエータが一体に組み込まれているので、装置の組み立てを短時間で行うことができる。
また、請求項2記載の発明によると、請求項1記載の効果を得ることができるとともに、内周面に液密シール材を接合したマウントケースに、前記支持弾性体と連設し且つ内部に流体室を画成した筒状部材を内嵌した構造としているので、流体室の液密を確実に保持することができる。そして、前記液密シール材も支持力の伝達経路に介在しないので、長期間使用しても液密シール材は劣化せず、常に防振支持装置の液密を確保し、能動的な支持力を高精度に発生することができる。
【0016】
また、マウント部品を内部に組み込んで液密を確保したマウントケースと、アクチュエータ部品を組み込んで気密を確保したアクチュエータケースとを装置ケースに内嵌するだけで組み立て工程が終了するので、防振支持装置のコスト低減化を図ることができる。
【0017】
また、請求項3記載の発明によると、請求項1又は2記載の効果を得ることができるとともに、アクチュエータケース内に、アクチュエータケースの内周面側への流体の流れを遮断するシールリングが組み込まれているので、マウント部品側の液密と、アクチュエータ部品側の気密とをさらに充分に確保することができる。
【0018】
また、請求項4記載の発明によると、請求項1から3の記載の効果を得ることができるとともに、装置ケース内においてマウントケース及びアクチュエータケースの互いの端部が当接すると、膨出弾性体がアクチュエータケースの端部に当接して圧縮状態で弾性変形し、これにより液密シール部材となるので、マウント部品側の液密をさらに確保することができる。
【0019】
【発明の実施の形態】
以下、この発明の実施形態を図面に基づいて説明する。
図1は、本発明に係る防振支持装置を、振動体としてのエンジン側から支持体としての車体側部材に伝達される振動を能動的に低減する所謂アクティブエンジンマウント(以下、単にエンジンマウントと称する)に適用したものである。
【0020】
図1の符号20で示すエンジンマウントは、横置に搭載したエンジン22の車体後方側に配設され、その上部がエンジン側ブラケット24に、下部が車体26に固定された支持体としてのメンバ28に取り付けられている。
【0021】
図2から図6はエンジンマウント20の具体的構造を示すものであり、このエンジンマウント20は、図2に示すように、装置ケース43内のエンジン22側(この場合は、上部)にマウン部21aが配設され、前記装置ケース43内のメンバ28側(この場合は、下部)にアクチュエータ部21bが配設されている。
【0022】
前記マウント部21aは、マウントケースとしての外筒38の内周側に、筒状部材としての内筒34、第1オリフィス構成筒体36、第2オリフィス構成部材40及び第2ダイアフラム42が配設され、内筒34の内周側に結合した支持弾性体32が上方に突出した構造とされている。
【0023】
すなわち、マウント部21aは、互いに平行に離間した2本のエンジン側取付ボルト30aを上方に向けて固定したエンジン側連結部材30を備えている。このエンジン側連結部材30の下部には、断面逆台形状の中空筒部30bが固定されている。このエンジン側連結部材30の下面側には、エンジン側連結部材30及び中空筒部30bの周囲を覆うように、支持弾性体32が加硫接着により固定されている。
【0024】
この支持弾性体32は、中央部から外周部に向けて緩やかに下方に傾斜する肉厚の略円筒状の弾性体であって、その外周面は、軸心が中空筒部30bと同軸に振動体支持方向(この場合は、上下方向)を向く内筒34の内周面に加硫接着により結合されている。
【0025】
前記内筒34は、図2に示すように、上端筒部34aから下方に向かうに従い徐々に縮径されて傾斜部34bが形成され、傾斜面34bの下端部から下方に向けて上端筒部34aより小径の小径部34cが形成されている。そして、この小径部34cの下端部から径方向外方に向けて環状部34dが形成され、この環状部34dの外周端部から下方に向けて前記上端筒部34aと同一外周径の下端筒部34eが形成された部材である。そして、小径部34cには、軸心に対して互いに対称となる位置に第1開口孔34f及び第2開口孔34gが形成されている。
【0026】
そして、内筒34の傾斜部34b、小径部34cの内周面には、支持弾性体32の下部側から連続する薄膜弾性体32aが結合しており、この薄膜弾性体32aは、さらに環状部34d側及び下端筒部34e側まで延びて、環状部34d及び下端筒部34eの内周面に結合している。ここで、膨出弾性部としての薄膜弾性体32aの下端部は、肉厚を厚くした形状とされている。
【0027】
そして、薄膜弾性体32aは第1開口孔34fを閉塞して第1ダイアフラム32cを形成している。また、第2開口孔34gは、薄膜弾性体32aに閉塞されずに開口している。また、支持弾性体32の内部に断面山形状の空洞部32bが形成されているが、この空洞部32bの下部に位置するように、第1オリフィス構成筒体36が内筒34に内嵌されている。
【0028】
この第1オリフィス構成筒体36は、内筒34の小径部34cより小径に形成された最小径筒部36aを備え、その最小径筒部36aの上下端部に径方向外方に向けて環状部36b、36cが形成された筒状部材である。上部側の環状部36bは、外周径が内筒34の小径部34cより僅かに小径となるように形成されている。また、下部側の環状部36cは、内筒34の下端筒部34eより小径に形成されている。さらに、最小径筒部36aには、内筒34に形成した第2開口孔34gと対向する位置に、第3開口孔36dが形成されている。
【0029】
ここで、前述したように肉厚を厚くした薄膜弾性体32aの下端部は、内筒34の下端筒部34e及び第1オリフィス構成筒体36の筒状端部36cとの間で挟み込まれることにより、径方向に圧縮されながら挟み込まれた部分から下側に突出する。
【0030】
そして、内筒34には外筒38が外嵌されており、傾斜部34b、小径部34c及び環状部34dの外周面で形成した凹部を外筒38の内周面で囲むことにより周方向に環状空間を画成している。そして、この環状空間に、第2オリフィス構成部材40及び第2ダイアフラム42が配設されている。
【0031】
すなわち、外筒38は、その内周径を内筒34の外周径と同一寸法とし、また軸方向の長さを内筒34と同一寸法とした円筒部材である。ここで、図3にも示すように、外筒38の内周面全域には、弾性体からなる薄肉の液密シール材39が接合されており、内筒34の外周面(上端筒部34aの外周面)との間に介在している。そして、この外筒38には、前記凹部の略1/3の部分を外周側から臨むことが可能となるように、長手方向が周方向に延びるスリット状の開口部38bが形成されている。
【0032】
また、第2ダイアフラム42はゴム状の薄膜弾性体であり、図5に示すように、開口部38bの開口縁部の全周に結合して開口部38bを閉塞し、前記凹部の略1/3の部分に向けて膨出した状態で配設されている。
【0033】
また、第2オリフィス構成部材40は、第2ダイアフラム42の配設により小空間となった残りの環状空間(凹部の略2/3の部分に対応する環状空間)に配設されており、図5及び図6に示すように、弾性体からなる隔壁部材40a及び通路形成部材40bとで構成されている。
【0034】
隔壁部材40aは、第2ダイアフラム42の長手方向の一端部42aに近接する環状空間に、この環状空間を形成する内筒34及び外筒38の間に嵌入された状態で配設されており、この隔壁部材40aによって通路形成部材40b側から第2ダイヤフラム42側への流体の流れが遮断されている。
【0035】
また、通路形成部材40bは、隔壁部材40aに近接する位置から第2ダイアフラム42の長手方向の他端部42bに近接する位置までの環状空間に連続して形成されており、第1連通孔としての一端開口部40bが内筒34の第2開口孔34gと連通して周方向に沿って延在し、他端開口部が隔壁部材40aに向けて開口する第1通路40bと、この第1通路40bの上部の異なる通路として第1通路40bの略2倍の長さで周方向に延在し、一端開口部が隔壁部材40aに向けて開口し、第2連通孔としての他端開口部40bが第2ダイヤフラム42の他端部42bに向けて開口する第2通路40bとを備えた部材である。そして、このマウント部21aは、外筒38を装置ケース43の上部側に内嵌されている。
【0036】
前記装置ケース43は、その上端部に内筒34の外周径より小径の円形開口部を有する上端かしめ部43aが形成されているとともに、この上端かしめ部43aと連続するケース本体の形状を、内周径が外筒38の外周径と同一寸法で下端開口部まで連続する円筒形状(下端開口部を図2の破線で示した形状)とした部材である。そして、マウント部32aの外筒38を、装置ケース43の下端開口部から内部に嵌め込んでいき、上端かしめ部42aの下面に外筒38及び内筒34の上端部が当接することにより、それらは装置ケース43内の上部に配設される。ここで、図2及び図5に示すように、装置ケース43の内周面と第1ダイヤフラム32cとで囲まれた部分に空気室42cが画成されるが、この空気室42cを臨む位置に空気孔42dが形成されており、この空気孔42dを介して空気室42cと大気が連通している。
【0037】
一方、装置ケース43内の下部側に配設されたアクチュエータ部21bは、アクチュエータケース45内に予め組み込まれたシールリング44、磁路部材46、板バネ48、ギャップ保持リング50及び電磁アクチュエータ52と、電磁アクチュエータ52の下部に配設された荷重センサ54とで構成されており、装置ケース43の下端部を径方向内方に向けて変形させ、図2の実線で示すように下端かしめ部43dを形成して車体側連結部材56の縁部を固定することにより、前記アクチュエータ部21aは装置ケース43内に内蔵されている。
【0038】
すなわち、前記アクチュエータケース45は、その外周径を装置ケース43の内周径と同一寸法としたケース本体45aの上部及び下部に、径方向内方に向けてかしめ部45b、45cを形成した筒状部材である。そして、上部かしめ部45bの円形開口部は、内筒34の下端筒部3eの内周径と一致する内周径として形成されている。ここで、ケース本体45aの内周面全域には、弾性体からなる薄肉の気密シール材47が接合されている。
【0039】
そして、上記構造のアクチュエータケース45内の最上部に組み込まれたシールリング44は、図3にも示すように、アクチュエータケース45の内周径より僅かに小さな外周径寸法とし、第1オリフィス構成筒体36の下短部より小径の内周径とした環状部材であり、その下面には所定半径の周方向に形成したリング溝内にOリング44aが装着されている。このシールリング44の上面の一部は、アクチュエータケース45の上部かしめ部45bの下面に当接している。
【0040】
また、シールリング44の下部に位置する板バネ48は、その外周径がアクチュエータケース45の内周径より僅かに縮径された円板部材であり、この板バネ48の下部に、鉄等の磁化可能な金属からなる磁路部材46が同軸に固定されている。ここで、本実施形態では、板バネ48及び磁路部材46によって可動部材が構成されている。
【0041】
そして、板バネ48の上面周縁部は、弾性変形したOリング44aを介してシールリング44の下面に係合する。また、板バネ48の下部に位置するギャップ保持リング50は、磁路部材46の下面と電磁アクチュエータ52の上面との間に所定の隙間が設けられるように、軸方向の長さを、板バネ48の下面から磁路部材46の下面までの軸方向長さに前記所定の隙間の寸法を加えた値に設定した環状部材である。このギャップ保持リング50の上面は、板バネ48の下面周縁部に当接している。
【0042】
また、ギャップ保持リング50の下部に位置する電磁アクチュエータ52は、円筒形のヨーク52aと、ヨーク52a内の上端面側に軸方向を上下方向として巻き付けられた励磁コイル52bと、励磁コイル52bに包囲されている範囲内のヨーク52aの上面に磁極を上下方向に向けて固定された永久磁石52cとで構成されており、ヨーク52aの下面周縁部は、前述したアクチュエータケース45の下部かしめ部45cに下側から覆われた状態で当接している。
【0043】
そして、上記構成のシールリング44、磁路部材46、板バネ48、ギャップ保持リング50及び電磁アクチュエータ52を内部に組み込んだアクチュエータケース45を装置ケース43に内嵌していき、上部かしめ部45bの上面を外筒38の下面に当接すると、前述した薄膜弾性体32aの下端部が、上部かしめ部45bの上面に当接して圧縮された状態で弾性変形する。
【0044】
また、電磁アクチュエータ52の下側に、荷重センサ54を介して車体側連結部材56が配設される。この車体側連結部材56は、互いに離間した2本の車体側取付ボルト56aを下方に向けて固定した略円板形状の部材であり、前述したように装置ケース43の下端部に下端かしめ部43dを形成することにより、車体側連結部材56の周縁部が外側から覆われた状態で固定される。
【0045】
さらに、装置ケース43の上部には、リバウンドストッパ60が固定されている。このバウンドストッパ60は、図2及び図4に示すように、エンジン側連結部材30から上方に向けて延びる2本のエンジン側取付ボルト30aの間を、これらボルト間を結ぶ線に対して直交する方向に延在するストッパ本体60aと、ストッパ部60aの両端部から徐々に下がって装置ケース43の外周に結合された一対のストッパ脚部60bを備えた部材である。そして、エンジンマウント20のリバウンド動作に支持弾性体32が上方に向けて過度に弾性変形しようとすると、ストッパ部60aの下面にエンジン側連結部材30が当接することで、支持弾性体32の過度の変形が防止されるようになっている。
【0046】
ここで、本実施形態のエンジンマウント20は、第1オリフィス構成筒体36の外周側及び第1オリフィス構成筒体36の内部が、第3開口孔36dを介して連通し、第1オリフィス構成筒体36の内部及び第2オリフィス構成部材40の第1通路40bが、第2開口孔34gを介して連通し、第1通路40bから第2ダイヤフラム42が膨出している空間までを第2通路40bが連通している。
【0047】
そして、支持弾性体32の空洞部32bと第1オリフィス構成筒体36の上部外周面とで画成された部分を主流体室66とすると、この主流体室66から前述した第2ダイヤフラム42が膨出している空間までの連通路内に、油等の流体が封入されている。そして、前述した第1及び第2オリフィス構成筒体36、40及び第1及び第2ダイアフラム32c、42cによって、主流体室66の容積が変動する際に流体共振を発生する3箇所の第1〜第3オリフィス68A、70A、72A及び第1〜第3副流体室68B、70B、72Bが形成されている。
【0048】
すなわち、第1オリフィス68Aは、図5に示すように、第1オリフィス構成筒体36の最小径筒部36aと内筒34の小径部34cで囲まれた内部空間であり、第1副流体室68Bは、第1ダイアフラム32c近傍の第1オリフィス構成筒体36の内部空間としている。また、第2オリフィス70Aは、図5及び図6に示すように、第1通路40bから第2通路40bを通過して第2ダイヤフラム42が内部に膨出している位置までの空間であり、第2副流体室70Bは、第2ダイヤフラム42が内部に膨出している空間としている。さらに、第3オリフィス72Aは、図2に示すように、最小径筒部36aの内周側の空間であり、第3副流体室72Bは、最小径筒部36aの下端面から板バネ48までの空間としている
そして、第1オリフィス68A及び第1副流体室68Bで構成した流体共振系の特性は、減衰ピーク周波数(減衰が最大となる周波数)が、車両停車中に発生するアイドル振動(20〜30Hz程度)の周波数に一致するように調整されている。また、第2オリフィス70A及び第2副流体室70Bで構成した流体共振系の特性は、減衰ピーク周波数がブレーキング時に発生するシェイク振動(20Hz以下)の周波数に一致するように調整されている。さらに、第3オリフィス72A及び第3副流体室72Bで構成した流体共振系の特性は、減衰ピーク周波数が、車室内のこもり音振動・加速時騒音振動(80〜800Hz以上)の周波数に一致するように調整されている。
【0049】
そして、電磁アクチュエータ52の励磁コイル52bは、コントローラ74にハーネスを介して接続されており、図1のブロック図で示すように、コントローラ74から供給される駆動電流としての駆動信号yに応じて所定の電磁力を発生するようになっている。
【0050】
コントローラ74は、マイクロコンピュータ,必要なインタフェース回路,A/D変換器,D/A変換器,アンプ等を含んで構成されており、アイドル振動周波数及びそれ以上の高周波の振動(例えば、こもり音振動)が入力されている場合には、その振動と同じ周期の制御振動がエンジンマウント20に発生して、メンバ28への振動の伝達力が“0”となるように(より具体的には、エンジン22側の振動によってエンジンマウント20に入力される加振力が、電磁アクチュエータ52の電磁力によって得られる制御力で相殺されるように)、駆動信号yを生成し励磁コイル52bに供給するようになっている。
【0051】
ここで、アイドル振動やこもり音振動は、例えばレシプロ4気筒エンジンの場合、エンジン回転2次成分のエンジン振動がエンジンマウント20を介してメンバ28に伝達されることが主な原因であるから、そのエンジン回転2次成分に同期して駆動信号yを生成し出力すれば、振動伝達率の低減が可能となる。そこで、本実施形態では、エンジン22のクランク軸の回転に同期した(例えば、レシプロ4気筒エンジンの場合には、クランク軸が180度回転する度に一つの)インパルス信号を生成し基準信号xとして出力するパルス信号生成器76を設けていて、その基準信号xが、エンジン22における振動の発生状態を表す信号としてコントローラ74に供給されている。
【0052】
一方、前述したようにエンジンマウント20には荷重センサ54が内蔵されており、メンバ28の振動状況を荷重の形で検出し残留振動信号eとして出力し、その残留振動信号eが干渉後における振動を表す信号としてコントローラ74に供給されている。
【0053】
そして、コントローラ74は、それら基準信号x及び残留振動信号eに基づき、逐次更新形の適応アルゴリズムの一つであるFiltered−X LMSアルゴリズムに従って駆動信号yを生成し出力する。
【0054】
次に、本実施形態の作用を説明する。
即ち、エンジン22が始動状態となりエンジンマウント20に振動が入力されるようになると、コントローラ74は、所定の演算処理を実行し、電磁アクチュエータ52に駆動信号yを出力し、エンジンマウント20に振動を低減し得る能動的な制御力を発生させる。
【0055】
すなわち、コントローラ74からエンジンマウント22の電磁アクチュエータ52に対しては、基準信号xが入力された時点から所定のサンプリング・クロックの間隔で、適応ディジタルフィルタWのフィルタ係数が順番に駆動信号yとして供給される。この結果、励磁コイル52bに駆動信号yに応じた磁力が発生するが、磁路部材46には既に永久磁石52cによる一定の磁力を付与されているから、その励磁コイル52bによる磁力は、永久磁石52cの磁力を強める又は弱めるように作用すると考えることができる。つまり、励磁コイル52bに駆動信号yが供給されていない状態では、磁路部材46は、板バネ48による弾性支持力と、永久磁石52cの磁力との釣り合った中立の位置に変位することになる。そして、この中立の状態で励磁コイル52bに駆動信号yが供給されると、その駆動信号yによって励磁コイル52bに発生する磁力が永久磁石52cの磁力と逆方向であれば、磁路部材46は電磁アクチュエータ52とのクリアランスが増大する方向に変位する。逆に、励磁コイル52bに発生する磁力が永久磁石52cの磁力と同じ方向であれば、磁路部材46は電磁アクチュエータ52とのクリアランスが減少する方向に変位する。
【0056】
このように、板バネ48は電磁アクチュエータ52が発生する磁力によって上下両方向に変位可能であり、板バネ48が上下に変位すれば、主流体室66の容積が変化し、その容積変化によって支持弾性体32の拡張方向ばねが変形するから、このエンジンマウント20に正逆両方向の能動的な支持力が発生するのである。そして、駆動信号yとなる適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wは同期式Filtered−X LMSアルゴリズムに従って逐次更新されるため、ある程度の時間が経過して適応ディジタルフィルタWの各フィルタ係数Wが最適値に収束した後は、駆動信号yがエンジンマウント20に供給されることによって、エンジン22からエンジンマウント20を介してメンバ28側に伝達されるアイドル振動やこもり音振動が低減されるようになる。
【0057】
ここで、エンジン22側からエンジンマウント20に入力される振動の周波数が、ブレーキング時のシェイク振動周波数の近傍であれば、本実施形態では、主流体室66を第2オリフィス70Aを介して第2副流体室70Bに連通させており、しかもその流体共振系の共振周波数をシェイク振動周波数に一致させているため、主流体室66の容積が変動すると第2オリフィス70Aを通じて主流体室66及び第2副流体室70B間に流体移動による流体共振が発生する。その結果、シェイク振動に対して高減衰力を与えることができ、良好な防振効果を得ることができる。
【0058】
また、エンジン22側からエンジンマウント20に入力される振動の周波数が、車両停車中のアイドル振動周波数の近傍となると、その周波数で主流体室66も容積変化が生じても第2オリフィス70A内の流体はそのアイドル振動周波数に追従できずスティック状態となるため、第2オリフィス70Aを介した主流体室66及び第2副流体室70B間での流体の移動は生じない。したがって、主流体室66内の容積変動は、第1オリフィス68Aを介して第1副流体室68Bに伝達されるが、この流体共振系の共振周波数はアイドル振動周波数に一致させているので、主流体室66の容積がその周波数で周期的に変化しても第1オリフィス68A内の流体はスティック状態とならず、主流体室66内の圧力変化が直接作用する第1オリフィス68Aを介して主流体室66及び第1副流体室68B間で流体の移動が生じる。これにより、第1オリフィス68Aを通じて主流体室66及び第2副流体室68B間で流体共振が発生するので、同一の電磁アクチュエータ52によってより大きな制御力を発生することができる。特にエンジン22側で発生する振動の振幅が大きいアイドル振動に対して大きな振幅の制御振動を重畳させることができ、良好な防振効果を得ることができるのである。
【0059】
さらに、エンジン22側からエンジンマウント20に入力される振動の周波数が、こもり音振動や加速時騒音振動の周波数の近傍になると、その周波数で主流体室66も容積変化が生じても第1オリフィス68A内の流体はそのこもり音振動周波数に追従できずスティック状態となるため、第1オリフィス68Aを介した主流体室66及び第2副流体室68B間での流体の移動は生じない。したがって、主流体室66内の容積変動は、第3オリフィス72Aを介して第3副流体室72Bに伝達されるが、この流体共振系の共振周波数はこもり音振動・加速時騒音振動の周波数に一致させているので、主流体室66の容積がその周波数で周期的に変化しても第3オリフィス72A内の流体はスティック状態とならず、主流体室66の容積が変動すると第3オリフィス72Aを通じて主流体室66及び第3副流体室72B間で流体共振が発生し、同一の電磁アクチュエータ52によって、より大きな制御力を発生することができる。
【0060】
そして、本実施形態のアクチュエータ部32bは、内周面全域に気密シール材47を接合したアクチュエータケース45内に、磁路部材46、板バネ48、電磁アクチュエータ52が一体に組み込まれた構造としており、アクチュエータケース45内部が密閉されているので外部から水分等が流入しない。このため、磁路部材46、ヨーク52a、永久磁石52cに錆が発生するおそれがなく、磁路部材46及び永久磁石の間の隙間の精度は変化せず、且つ励磁コイル52bの電磁力も変化しないので、能動的な支持力を高精度に発生することができる。
【0061】
また、アクチュエータケース45の上部かしめ部45bの下面と、板バネ48の上面との間に、Oリング44aを板バネ48に接触させてシールリング44を介在させているので、アクチュエータケース34の内周面側への流体の流出を確実に防止することができる。
【0062】
また、マウント部21aは、内周面に液密シール材39を接合した外筒38に内筒34が内嵌された構造としているので、第1〜第3オリフィス68A、70A、72A及び第1〜第3副流体室68B、70B、72B内に封入されている流体の液密を確実に保持することができる。
【0063】
そして、本実施形態では、マウント部材を予め組み込んで液密を確保した外筒38と、アクチュエータ部品を組み込んで気密を確保したアクチュエータケース45とを装置ケース43に内嵌するだけで組み立て工程が終了するので、装置コストの低減化を図ることができる。
【0064】
また、装置ケース43内で外筒38及びアクチュエータケース45の端面を互いに当接すると、薄膜弾性体32aの下端部が上部かしめ部45bの上面に当接して圧縮された状態で弾性変形して液密シール部材となるので、マウント部21aの液密をさらに確保することができる。
【0065】
さらに、本実施形態のエンジンマウント20は、エンジン側連結部材30及び車体側連結部材56の間の支持力の伝達経路、すなわち、エンジン側連結部材30、支持弾性体32、内筒34、アクチュエータケース45及び車体側連結部材56の支持力の伝達経路に、液密シール材39及び気密シール材47が介在していないので、長期間使用してもシール材の劣化のおそれがなく、常にエンジンマウント20内の気密及び液密を確保し、能動的な支持力を高精度に発生することができる。
【0066】
なお、上記実施形態では、本発明に係る防振支持装置を、エンジン22を支持するエンジンマウント20に適用した場合を示しているが、本発明に係る防振支持装置の適用対象はエンジンマウント20に限定されるものではなく、例えば振動を伴う工作機械の防振支持装置等であってもよい。
【0067】
また、内筒34の断面形状をコ字形とすることにより小径部34cを形成するようにしているが、これに限定されるものではなく、その内周側に第3オリフィス72Aを形成するものであれば、他の形状であってもよい。
【0068】
さらに、流体通路を形成する第1通路40b及び第2通路40bを、軸方向に異なる通路として形成したが、これに限定されるものではなく、長い通路として形成されるものであれば、例えば蛇行する通路として形成してもよい。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の防振支持装置の配置状態を示す全体構成図である。
【図2】防振支持装置の軸方向に沿った断面を示す図である。
【図3】本発明に係る気密シール材及び液密シール材を示す装置の軸方向に沿った断面拡大図である。
【図4】防振支持装置の車体側連結部材側を示す図である。
【図5】防振支持装置を軸方向に直交する方向に切断した状態の断面を示す図である。
【図6】防振支持装置の構成部品である第2オリフィス構成部材の要部を示した斜視図である。
【符号の説明】
20 エンジンマウント(防振支持装置)
22 エンジン(振動体)
28 メンバ(支持体)
32 支持弾性体
32a 薄膜弾性体の下端部(膨出弾性部)
34 内筒(筒状部材)
34e 内筒の下端筒部(筒状部材の可動部材側を向く端部)
38 外筒(マウントケース)
39 液密シール材
43 装置ケース
44 シールリング
45 アクチュエータケース
45b かしめ部(アクチュエータケースの端部)
46 磁路部材(可動部材)
47 気密シール材
48 板バネ(可動部材)
52 電磁アクチュエータ
66 主流体室
68A、70A、72A オリフィス(流体室)
68B、70B、72B 副流体室(流体室)
[0001]
[Industrial applications]
The present invention relates to a device for supporting a vibrating body such as an engine of a vehicle on a supporting body such as a vehicle body while damping the vibration of the movable body. The present invention relates to an anti-vibration support device capable of generating an active support force by positively changing a volume in a fluid chamber defined by a body.
[0002]
[Prior art]
In general, the engine mount, which is an anti-vibration support device used to support the power unit of a vehicle, is capable of exhibiting good anti-vibration functions mainly for idle vibration, muffled sound vibration, acceleration noise vibration, etc. Among these various vibrations, the characteristics required of the vibration isolation support device to reduce idle vibration which is a relatively large amplitude vibration of about 20 to 30 Hz are high dynamic spring constant and high dynamic spring constant. The characteristic required for the vibration isolator to reduce the muffled sound vibration and the noise vibration at the time of acceleration, which is a relatively small / medium amplitude vibration of about 80 to 800 Hz, is a low dynamic spring constant. And low attenuation. Therefore, it is difficult to prevent all vibrations with an engine mount including only a normal elastic body or a conventional liquid-filled engine mount.
[0003]
In view of this, a rubber mount disclosed in Japanese Patent Application Laid-Open No. 5-240289 (hereinafter referred to as "prior art") is disclosed as a vibration-proof supporting device capable of actively damping and supporting a vibrating body such as an automobile engine. It has been known.
[0004]
In this prior art, a connecting body is connected to each of a vibrating body side and a supporting body side, and one of the connecting bodies is referred to as an outer shell (referred to as a terminating plate in the publication. Hereinafter, members shown in parentheses are used in the publication. Is provided, and a supporting elastic body (expansion spring) made of a hollow conical elastic body is provided on the other connecting body, and the outer shell and the supporting elastic body are connected by a cylindrical member to form an internal space. It is defined. The first space is formed on one side in the supporting direction between the diaphragm and the outer shell by partitioning the internal space with a diaphragm (rubber elastic compensation diaphragm) made of an elastic body, and the first space is formed between the diaphragm and the supporting elastic body. A second space is formed on the other side in the supporting direction (the direction in which the load of the vibrating body is applied) therebetween. Here, the first space has a structure communicating with the atmosphere. In the second space, a pair of electromagnetic actuators (electromagnetic coils) fixed inside the cylindrical member by a sealing member made of an elastic body are disposed apart from each other in the supporting direction, and a gap between these electromagnetic actuators is provided. A diaphragm (compensation wall) made of a soft magnetic material whose outer edge is positioned at the portion is disposed to face the supporting elastic body. An orifice (through hole) is formed in the center of the axis of the diaphragm. By filling a fluid in the first space, a space between the diaphragm and the supporting elastic body is defined as a main fluid chamber (liquid filling working chamber), and the diaphragm and the diaphragm communicate with the main fluid chamber via an orifice. Is defined as a sub-fluid chamber (liquid filling compensation chamber). Further, the periphery of the outer periphery of the electromagnetic coil and the diaphragm is surrounded by a covering portion made of an elastic member formed integrally with the diaphragm, and the airtightness of the gap between the pair of electromagnetic actuators is maintained.
[0005]
According to this conventional technique, when the diaphragm is vibrated by an electromagnetic force generated by currents in opposite directions of a pair of electromagnetic actuators, the volume of the main fluid chamber fluctuates. The plate is appropriately vibrated so that the vibration transmitted to the support is reduced to generate an active support force. The main fluid chamber communicates with the sub-fluid chamber via the orifice. When the supporting elastic body is deformed by the vibration input from the vibrating body side and the volume of the main fluid chamber fluctuates, the main fluid chamber changes. Since the fluid sealed in the chamber and the fluid sealed in the sub-fluid chamber move to each other via the orifice, a damping force is generated, so that the function of a passive fluid-sealed vibration-proof support device can also be obtained. .
[0006]
[Problems to be solved by the invention]
However, in the above-described conventional anti-vibration support device, the performance of the anti-vibration support device may be deteriorated due to a decrease in airtightness of the electromagnetic actuator and the vibrating body to the outer edges.
[0007]
That is, a structure is employed in which the supporting force of the vibrating body is transmitted to the seal member fixing the pair of electromagnetic actuators. And the airtightness of the gap between the pair of electromagnetic actuators is not maintained, and rust may be generated on the outer edges of the excitation coil, yoke and diaphragm constituting the electromagnetic actuator. As a result, the accuracy of the gap between the outer edge of the diaphragm and the pair of electromagnetic actuators may be reduced, or the electromagnetic force of the electromagnetic actuator may be reduced. Can not.
[0008]
The present invention has been made in view of such a problem to be solved by the conventional technology, and reliably maintains airtightness near an electromagnetic actuator, and improves liquidtightness of a fluid sealed in a fluid chamber. It is an object of the present invention to provide a fluid-filled vibration-proof supporting device that can be securely held to generate an active supporting force with high precision and that is easy to assemble.
[0009]
[Means for Solving the Problems]
In order to achieve the above object, the invention according to claim 1 includes a supporting elastic body interposed between the vibrating body side and the supporting body side, and a cylindrical body which is provided in series with the supporting elastic body and whose axis is oriented in the vibrating body supporting direction. A member, a fluid chamber defined between the tubular member and the support elastic body and having a fluid sealed therein, and a direction of forming a part of a partition of the fluid chamber and changing the volume of the fluid chamber A movable member that is displaceable to the support, and an electromagnetic actuator that displaces the movable member by generating an electromagnetic force so that vibration transmitted from the vibrating body to the support is reduced. And the electromagnetic actuator is integrally incorporated into a cylindrical actuator case in which an airtight sealing member made of a film-like elastic body is joined to an inner peripheral surface, and the actuator case is mounted on a vibrating body side or a support of a cylindrical device case. And the other end of the device case on the other side of the vibrating body or the support side of the device case, and an end of the cylindrical member facing the movable member is connected to the actuator. The end of the case was brought into contact with the vibrating body in the supporting direction.
[0010]
Further, according to a second aspect of the present invention, in the vibration damping support device according to the first aspect, the cylindrical member which is connected to the supporting elastic body and defines a fluid chamber therein is formed on the inner peripheral surface of the cylindrical member. A liquid-tight seal member made of an elastic body was fitted inside a cylindrical mount case, and this mount case was fitted inside the device case on the other side of the vibrator or the support.
[0011]
According to a third aspect of the present invention, in the vibration damping support device according to the first or second aspect, leakage of fluid to the inner peripheral surface side of the actuator case is blocked in the actuator case on the movable member side. A seal ring is incorporated, and annular caulking portions extending inward in the radial direction are formed at both axial end portions of the actuator case. The caulking portions allow the edges of the seal ring, the movable member, and the electromagnetic actuator to extend in the axial direction. And integrated into the actuator case.
[0012]
Furthermore, the invention according to claim 4 is the vibration-damping support device according to any one of claims 1 to 3, wherein the supporting elastic body connected to the tubular member is moved by the movable member of the tubular member. A swelling elastic portion which continues to the end facing the member side and further swells from the end toward the movable member is provided, and the end of the tubular member abuts on the end of the actuator case. At this time, the swelling elastic portion abuts on the end of the actuator case and is elastically deformed.
[0013]
【The invention's effect】
According to the first aspect of the present invention, the movable member and the electromagnetic actuator have a structure integrally incorporated in an actuator case in which an airtight seal member is joined to an inner peripheral surface, and the inside of the actuator case is sealed by the airtight seal member. Moisture does not flow in from outside. Therefore, there is no possibility that rust is generated on the yoke, the exciting coil, and the like constituting the electromagnetic actuator, the accuracy of the gap between the movable member and the electromagnetic actuator does not change, and the electromagnetic force of the exciting coil does not change. In addition, active supporting force can be generated with high accuracy.
[0014]
In addition, since the ends of the actuator case and the cylindrical member fitted in the device case abut in the vibrator support direction, the hermetic seal provided on the inner peripheral surface of the actuator case does not intervene in the support force transmission path. For this reason, the airtight sealing material does not deteriorate even after long-term use, and the airtightness of the vibration isolating support device is always ensured, and active supporting force can be generated with high accuracy.
[0015]
Further, since the movable member and the electromagnetic actuator are integrally incorporated in the actuator case, assembly of the device can be performed in a short time.
Further, according to the second aspect of the invention, the effect of the first aspect can be obtained, and the mounting elastic body is connected to the support elastic body in the mount case in which the liquid-tight sealing material is joined to the inner peripheral surface, and the mounting case is internally provided. Since the tubular member defining the fluid chamber is internally fitted, the fluid tightness of the fluid chamber can be reliably maintained. Since the liquid-tight seal does not intervene in the transmission path of the supporting force, the liquid-tight seal does not deteriorate even if used for a long period of time. Can be generated with high accuracy.
[0016]
In addition, the assembly process can be completed simply by fitting the mount case into which the liquid-tight mount case is incorporated and the actuator case into which the air-tight seal is secured by incorporating the actuator components. Cost can be reduced.
[0017]
According to the third aspect of the present invention, the effect of the first or second aspect can be obtained, and a seal ring for blocking a flow of fluid to the inner peripheral surface side of the actuator case is incorporated in the actuator case. Therefore, the liquid tightness on the mount component side and the air tightness on the actuator component side can be further sufficiently ensured.
[0018]
According to the fourth aspect of the invention, the effects of the first to third aspects can be obtained, and when the ends of the mount case and the actuator case abut in the device case, the swelling elastic body is formed. Abuts against the end of the actuator case and is elastically deformed in a compressed state, thereby forming a liquid-tight seal member. Thus, liquid-tightness on the mount component side can be further ensured.
[0019]
BEST MODE FOR CARRYING OUT THE INVENTION
Hereinafter, embodiments of the present invention will be described with reference to the drawings.
FIG. 1 shows a vibration isolating support device according to the present invention, which is a so-called active engine mount (hereinafter simply referred to as an engine mount) that actively reduces vibration transmitted from an engine side as a vibrating body to a vehicle body side member as a supporting body. ).
[0020]
The engine mount indicated by the reference numeral 20 in FIG. 1 is disposed on the rear side of the vehicle body of the horizontally mounted engine 22, the upper part of which is fixed to the engine side bracket 24, and the lower part is a member 28 which is fixed to the vehicle body 26 as a support. Attached to.
[0021]
2 to 6 show a specific structure of the engine mount 20. As shown in FIG. 2, the engine mount 20 is mounted on the engine 22 side (in this case, the upper part) in the device case 43. An actuator 21b is disposed on the member 28 side (the lower part in this case) in the device case 43.
[0022]
The mount portion 21a has an inner cylinder 34, a first orifice constituting cylinder 36, a second orifice constituting member 40, and a second diaphragm 42 disposed on the inner peripheral side of an outer cylinder 38 as a mount case. The support elastic body 32 connected to the inner peripheral side of the inner cylinder 34 projects upward.
[0023]
That is, the mount portion 21a includes the engine-side connecting member 30 in which the two engine-side mounting bolts 30a spaced apart in parallel from each other are fixed facing upward. A hollow cylindrical portion 30b having an inverted trapezoidal cross section is fixed to a lower portion of the engine-side connecting member 30. A support elastic body 32 is fixed to the lower surface of the engine-side connecting member 30 by vulcanization bonding so as to cover the periphery of the engine-side connecting member 30 and the hollow cylindrical portion 30b.
[0024]
The support elastic body 32 is a thick, substantially cylindrical elastic body which is gently inclined downward from the central portion to the outer peripheral portion, and its outer peripheral surface vibrates coaxially with the hollow cylindrical portion 30b. It is connected to the inner peripheral surface of the inner cylinder 34 facing in the body supporting direction (in this case, the vertical direction) by vulcanization bonding.
[0025]
As shown in FIG. 2, the inner tube 34 is gradually reduced in diameter from the upper end tube portion 34a toward the lower side to form an inclined portion 34b, and the upper end tube portion 34a extends downward from the lower end of the inclined surface 34b. A smaller diameter portion 34c having a smaller diameter is formed. An annular portion 34d is formed radially outward from a lower end of the small diameter portion 34c, and a lower end cylindrical portion having the same outer diameter as the upper end cylindrical portion 34a is formed from an outer peripheral end of the annular portion 34d downward. 34e is a formed member. In the small diameter portion 34c, a first opening 34f and a second opening 34g are formed at positions symmetrical with respect to the axis.
[0026]
A thin film elastic body 32a continuous from the lower side of the support elastic body 32 is joined to the inner peripheral surfaces of the inclined portion 34b and the small diameter portion 34c of the inner cylinder 34, and the thin film elastic body 32a further includes an annular portion. It extends to the 34d side and the lower end cylindrical portion 34e side, and is connected to the inner peripheral surfaces of the annular portion 34d and the lower end cylindrical portion 34e. Here, the lower end portion of the thin film elastic body 32a as a bulging elastic portion has a thickened shape.
[0027]
Then, the thin film elastic body 32a closes the first opening hole 34f to form the first diaphragm 32c. The second opening 34g is opened without being closed by the thin film elastic body 32a. Further, a hollow portion 32b having a mountain-shaped cross section is formed inside the support elastic body 32, and the first orifice constituting cylindrical body 36 is fitted in the inner tube 34 so as to be located below the hollow portion 32b. ing.
[0028]
The first orifice-constituting cylindrical body 36 includes a minimum-diameter cylindrical portion 36a formed to have a smaller diameter than the small-diameter portion 34c of the inner cylinder 34. It is a cylindrical member on which the portions 36b and 36c are formed. The upper annular portion 36b is formed such that the outer peripheral diameter is slightly smaller than the small diameter portion 34c of the inner cylinder 34. The lower annular portion 36c is formed to have a smaller diameter than the lower cylindrical portion 34e of the inner cylinder 34. Further, a third opening 36d is formed in the minimum diameter cylindrical portion 36a at a position facing the second opening 34g formed in the inner cylinder 34.
[0029]
Where it is sandwiched between the cylindrical end portion 36c 1 of the lower cylinder portion 34e and the first orifice configuration cylinder 36 of the lower end of the elastic film 32a that increasing the thickness as described above, the inner cylinder 34 Thereby, it protrudes downward from the pinched portion while being compressed in the radial direction.
[0030]
An outer cylinder 38 is externally fitted to the inner cylinder 34, and a concave portion formed on the outer peripheral surface of the inclined portion 34 b, the small diameter portion 34 c, and the annular portion 34 d is surrounded by the inner peripheral surface of the outer cylinder 38 so as to be circumferentially oriented. It defines an annular space. The second orifice constituting member 40 and the second diaphragm 42 are disposed in the annular space.
[0031]
That is, the outer cylinder 38 is a cylindrical member having an inner diameter equal to the outer diameter of the inner cylinder 34 and an axial length equal to the inner cylinder 34. Here, as shown in FIG. 3, a thin liquid-tight sealing member 39 made of an elastic material is joined to the entire inner peripheral surface of the outer cylinder 38, and the outer peripheral surface of the inner cylinder 34 (the upper end cylindrical portion 34a). And the outer peripheral surface of the The outer cylinder 38 is formed with a slit-shaped opening 38b whose longitudinal direction extends in the circumferential direction so that approximately one third of the concave portion can be viewed from the outer peripheral side.
[0032]
The second diaphragm 42 is a rubber-like thin film elastic body, and is connected to the entire periphery of the opening edge of the opening 38b to close the opening 38b as shown in FIG. It is arranged so as to bulge toward the portion 3.
[0033]
Further, the second orifice constituting member 40 is provided in the remaining annular space (an annular space corresponding to approximately 2/3 of the concave portion) which has become a small space due to the provision of the second diaphragm 42. As shown in FIG. 5 and FIG. 6, a partition member 40a made of an elastic body and a passage forming member 40b are provided.
[0034]
The partition member 40a is disposed in an annular space adjacent to one end 42a of the second diaphragm 42 in the longitudinal direction so as to be fitted between the inner cylinder 34 and the outer cylinder 38 forming the annular space. The flow of fluid from the passage forming member 40b side to the second diaphragm 42 side is blocked by the partition member 40a.
[0035]
The passage forming member 40b is formed continuously in an annular space from a position close to the partition member 40a to a position close to the other end 42b in the longitudinal direction of the second diaphragm 42, and serves as a first communication hole. Mashimashi second opening hole 34g and the communication extending along the circumferential direction through the one end opening 40b 3 the inner cylinder 34 of the first passage 40b 1 to the other end opening is open towards the partition wall member 40a, the extend in a first circumferential direction at substantially twice the length of the passage 40b 1 as different passages of the upper portion of the first passage 40b 1, opening at one end is opened toward the partition wall member 40a, as a second communication hole the other end opening 40b 4 is a member having a second passageway 40b opens 2 toward the other end portion 42b of the second diaphragm 42. The outer cylinder 38 is fitted in the mount 21 a on the upper side of the device case 43.
[0036]
In the device case 43, an upper end caulking portion 43a having a circular opening smaller in diameter than the outer diameter of the inner cylinder 34 is formed at the upper end portion, and the shape of the case main body that is continuous with the upper end caulking portion 43a is defined as an inner shape. This is a member having a cylindrical shape having the same diameter as the outer diameter of the outer cylinder 38 and continuing to the lower end opening (the lower end opening is indicated by a broken line in FIG. 2). Then, the outer cylinder 38 of the mount part 32a is fitted into the inside from the lower end opening of the device case 43, and the upper ends of the outer cylinder 38 and the inner cylinder 34 contact the lower surface of the upper end caulking part 42a. Is disposed at the upper part in the device case 43. Here, as shown in FIGS. 2 and 5, an air chamber 42c is defined in a portion surrounded by the inner peripheral surface of the device case 43 and the first diaphragm 32c, and at a position facing the air chamber 42c. An air hole 42d is formed, and the air chamber 42c communicates with the atmosphere via the air hole 42d.
[0037]
On the other hand, the actuator portion 21b disposed on the lower side in the device case 43 includes the seal ring 44, the magnetic path member 46, the leaf spring 48, the gap holding ring 50, and the electromagnetic actuator 52 which are previously incorporated in the actuator case 45. And a load sensor 54 disposed below the electromagnetic actuator 52. The lower end of the device case 43 is deformed radially inward, and the lower end caulking portion 43d is formed as shown by a solid line in FIG. By fixing the edge of the vehicle body side connecting member 56, the actuator portion 21a is built in the device case 43.
[0038]
In other words, the actuator case 45 has a cylindrical shape in which caulking portions 45b and 45c are formed radially inward at the upper and lower portions of a case body 45a having an outer diameter equal to the inner diameter of the device case 43. It is a member. The circular opening of the upper caulking portion 45b is formed to have an inner peripheral diameter that matches the inner peripheral diameter of the lower cylindrical portion 3e of the inner cylinder 34. Here, a thin airtight seal member 47 made of an elastic body is joined to the entire inner peripheral surface of the case body 45a.
[0039]
As shown in FIG. 3, the seal ring 44 incorporated at the uppermost portion in the actuator case 45 having the above structure has an outer diameter slightly smaller than the inner diameter of the actuator case 45. An annular member having an inner peripheral diameter smaller than the lower short part of the body 36, and an O-ring 44a is mounted on a lower surface thereof in a ring groove formed in a circumferential direction with a predetermined radius. Part of the upper surface of the seal ring 44 is in contact with the lower surface of the upper caulking portion 45b of the actuator case 45.
[0040]
The leaf spring 48 located below the seal ring 44 is a disc member whose outer diameter is slightly smaller than the inner diameter of the actuator case 45. A magnetic path member 46 made of a magnetizable metal is fixed coaxially. Here, in the present embodiment, a movable member is configured by the leaf spring 48 and the magnetic path member 46.
[0041]
The peripheral edge of the upper surface of the leaf spring 48 is engaged with the lower surface of the seal ring 44 via the elastically deformed O-ring 44a. Further, the gap holding ring 50 located below the leaf spring 48 has an axial length that is equal to the length of the leaf spring so that a predetermined gap is provided between the lower surface of the magnetic path member 46 and the upper surface of the electromagnetic actuator 52. An annular member set to a value obtained by adding the dimension of the predetermined gap to the axial length from the lower surface of the magnetic path member 46 to the lower surface of the magnetic path member 46. The upper surface of the gap retaining ring 50 is in contact with the lower peripheral edge of the leaf spring 48.
[0042]
The electromagnetic actuator 52 located below the gap retaining ring 50 is surrounded by a cylindrical yoke 52a, an exciting coil 52b wound around the upper end surface of the yoke 52a with the axial direction up and down, and an exciting coil 52b. And a permanent magnet 52c having a magnetic pole fixed in the vertical direction on the upper surface of the yoke 52a within the range indicated by the arrow. The lower peripheral edge of the yoke 52a is fixed to the lower caulking portion 45c of the actuator case 45 described above. It is in contact with it covered from below.
[0043]
Then, the actuator case 45 in which the seal ring 44, the magnetic path member 46, the leaf spring 48, the gap holding ring 50, and the electromagnetic actuator 52 having the above configuration are incorporated is fitted into the device case 43, and the upper caulking portion 45b is When the upper surface abuts on the lower surface of the outer cylinder 38, the lower end of the thin film elastic body 32a is elastically deformed in a compressed state while being in contact with the upper surface of the upper caulking portion 45b.
[0044]
Further, a vehicle-body-side connecting member 56 is disposed below the electromagnetic actuator 52 via a load sensor 54. The vehicle-body-side connecting member 56 is a substantially disk-shaped member in which two vehicle-body-side mounting bolts 56a separated from each other are fixed downward, and the lower end caulking portion 43d is formed at the lower end of the device case 43 as described above. Is formed, the periphery of the vehicle body-side connecting member 56 is fixed in a state of being covered from the outside.
[0045]
Further, a rebound stopper 60 is fixed to an upper portion of the device case 43. As shown in FIG. 2 and FIG. 4, the bound stopper 60 intersects two engine-side mounting bolts 30 a extending upward from the engine-side connecting member 30 at right angles to a line connecting the bolts. A stopper body 60a extending in the direction of FIG. 1 and a pair of stopper legs 60b gradually lowered from both ends of the stopper portion 60a and joined to the outer periphery of the device case 43. If the support elastic body 32 is excessively elastically deformed upward during the rebound operation of the engine mount 20, the engine-side connecting member 30 abuts on the lower surface of the stopper portion 60a. Deformation is prevented.
[0046]
Here, in the engine mount 20 of the present embodiment, the outer peripheral side of the first orifice-constituting cylinder 36 and the inside of the first orifice-constituting cylinder 36 communicate with each other through the third opening 36d. the first passage 40b 1 of the internal and the second orifice component 40 of the body 36 communicates via the second opening hole 34g, from the first passage 40b 1 to space the second diaphragm 42 bulges second passage 40b 2 are communicated.
[0047]
When a portion defined by the hollow portion 32b of the support elastic body 32 and the upper outer peripheral surface of the first orifice constituting cylindrical body 36 is defined as a main fluid chamber 66, the second diaphragm 42 described above is formed from the main fluid chamber 66. A fluid such as oil is sealed in the communication path to the bulging space. The first and second orifice-constituting cylinders 36 and 40 and the first and second diaphragms 32c and 42c serve as three first to third fluid generating resonances when the volume of the main fluid chamber 66 fluctuates. Third orifices 68A, 70A, 72A and first to third sub-fluid chambers 68B, 70B, 72B are formed.
[0048]
That is, as shown in FIG. 5, the first orifice 68A is an internal space surrounded by the minimum diameter cylindrical portion 36a of the first orifice constituting cylindrical body 36 and the small diameter portion 34c of the inner cylinder 34, and the first auxiliary fluid chamber 68B is the internal space of the first orifice constituting cylinder 36 near the first diaphragm 32c. The second orifice 70A, as shown in FIGS. 5 and 6, there in the space from the first passage 40b 1 to a position where the second diaphragm 42 through the second passage 40b 2 are bulged internal The second sub-fluid chamber 70B is a space in which the second diaphragm 42 swells. Further, as shown in FIG. 2, the third orifice 72A is a space on the inner peripheral side of the minimum diameter cylindrical portion 36a, and the third sub-fluid chamber 72B extends from the lower end surface of the minimum diameter cylindrical portion 36a to the leaf spring 48. The characteristic of the fluid resonance system constituted by the first orifice 68A and the first sub-fluid chamber 68B is that the damping peak frequency (the frequency at which the damping becomes maximum) is the idle vibration (20) generated when the vehicle is stopped. (About 30 Hz). The characteristics of the fluid resonance system constituted by the second orifice 70A and the second sub-fluid chamber 70B are adjusted so that the damping peak frequency matches the frequency of shake vibration (20 Hz or less) generated during braking. Further, as for the characteristics of the fluid resonance system constituted by the third orifice 72A and the third sub-fluid chamber 72B, the damping peak frequency coincides with the frequency of muffled sound vibration / acceleration noise vibration (80 to 800 Hz or more) in the vehicle cabin. Has been adjusted as follows.
[0049]
The excitation coil 52b of the electromagnetic actuator 52 is connected to the controller 74 via a harness. As shown in the block diagram of FIG. Of electromagnetic force.
[0050]
The controller 74 includes a microcomputer, a necessary interface circuit, an A / D converter, a D / A converter, an amplifier, and the like, and performs high-frequency vibration at idle vibration frequency or higher (for example, booming sound vibration). ) Is input, the control vibration having the same cycle as the vibration is generated in the engine mount 20 so that the transmission force of the vibration to the member 28 becomes “0” (more specifically, The drive signal y is generated and supplied to the exciting coil 52b so that the exciting force input to the engine mount 20 due to the vibration on the engine 22 side is offset by the control force obtained by the electromagnetic force of the electromagnetic actuator 52). It has become.
[0051]
Here, in the case of a reciprocating four-cylinder engine, for example, in the case of a reciprocating four-cylinder engine, the main cause is that the engine vibration of the engine rotation secondary component is transmitted to the member 28 via the engine mount 20. If the drive signal y is generated and output in synchronization with the engine rotation secondary component, the vibration transmissibility can be reduced. Therefore, in the present embodiment, an impulse signal synchronized with the rotation of the crankshaft of the engine 22 (for example, in the case of a reciprocating four-cylinder engine, one impulse signal is generated every time the crankshaft rotates 180 degrees) is generated and used as the reference signal x. An output pulse signal generator 76 is provided, and the reference signal x is supplied to the controller 74 as a signal indicating the state of occurrence of vibration in the engine 22.
[0052]
On the other hand, as described above, the load sensor 54 is built in the engine mount 20, detects the vibration state of the member 28 in the form of a load, and outputs the vibration state as a residual vibration signal e. Is supplied to the controller 74 as a signal representing
[0053]
Then, based on the reference signal x and the residual vibration signal e, the controller 74 generates and outputs a drive signal y according to a Filtered-X LMS algorithm, which is one of the successively updated adaptive algorithms.
[0054]
Next, the operation of the present embodiment will be described.
That is, when the engine 22 is started and vibration is input to the engine mount 20, the controller 74 executes predetermined arithmetic processing, outputs a drive signal y to the electromagnetic actuator 52, and applies vibration to the engine mount 20. Generate an active control force that can be reduced.
[0055]
That is, the filter coefficient of the adaptive digital filter W is sequentially supplied as the drive signal y from the controller 74 to the electromagnetic actuator 52 of the engine mount 22 at a predetermined sampling clock interval from the time when the reference signal x is input. Is done. As a result, a magnetic force corresponding to the drive signal y is generated in the exciting coil 52b. However, since the magnetic path member 46 has already been given a constant magnetic force by the permanent magnet 52c, the magnetic force by the exciting coil 52b is It can be considered that it acts to increase or decrease the magnetic force of 52c. That is, in a state where the drive signal y is not supplied to the excitation coil 52b, the magnetic path member 46 is displaced to a neutral position where the elastic supporting force of the leaf spring 48 and the magnetic force of the permanent magnet 52c are balanced. . When the drive signal y is supplied to the excitation coil 52b in this neutral state, if the magnetic force generated in the excitation coil 52b by the drive signal y is in the opposite direction to the magnetic force of the permanent magnet 52c, the magnetic path member 46 It is displaced in a direction in which the clearance with the electromagnetic actuator 52 increases. Conversely, if the magnetic force generated in the exciting coil 52b is in the same direction as the magnetic force of the permanent magnet 52c, the magnetic path member 46 is displaced in a direction in which the clearance with the electromagnetic actuator 52 decreases.
[0056]
As described above, the leaf spring 48 can be displaced up and down by the magnetic force generated by the electromagnetic actuator 52. When the leaf spring 48 is displaced up and down, the volume of the main fluid chamber 66 changes, and the change in the volume causes the support elasticity. Since the extension spring of the body 32 is deformed, an active support force in both forward and reverse directions is generated in the engine mount 20. Then, since the individual filter coefficients W 1 of the adaptive digital filter W as a drive signal y is sequentially updated according to the synchronous Filtered-X LMS algorithm, the filter coefficient W i of the adaptive digital filter W has passed a certain amount of time After the convergence to the optimum value, the drive signal y is supplied to the engine mount 20 so that idle vibration and muffled sound vibration transmitted from the engine 22 to the member 28 via the engine mount 20 are reduced. Become.
[0057]
Here, if the frequency of the vibration input from the engine 22 to the engine mount 20 is near the shake vibration frequency during braking, in the present embodiment, the main fluid chamber 66 is connected to the second orifice 70A via the second orifice 70A. The second fluid chamber 70B is communicated with the second fluid chamber 70B, and the resonance frequency of the fluid resonance system is matched with the shake vibration frequency. Therefore, when the volume of the main fluid chamber 66 changes, the main fluid chamber 66 and the second Fluid resonance occurs due to fluid movement between the two sub-fluid chambers 70B. As a result, a high damping force can be given to the shake vibration, and a good vibration damping effect can be obtained.
[0058]
When the frequency of the vibration input from the engine 22 to the engine mount 20 becomes close to the idle vibration frequency when the vehicle is stopped, even if the main fluid chamber 66 changes in volume at that frequency, the inside of the second orifice 70A is Since the fluid cannot follow the idle vibration frequency and is in a stick state, the fluid does not move between the main fluid chamber 66 and the second sub-fluid chamber 70B via the second orifice 70A. Therefore, the volume fluctuation in the main fluid chamber 66 is transmitted to the first sub-fluid chamber 68B through the first orifice 68A. However, since the resonance frequency of this fluid resonance system is made to match the idle vibration frequency, Even if the volume of the body chamber 66 changes periodically at that frequency, the fluid in the first orifice 68A does not become a stick state, and the main flow through the first orifice 68A where the pressure change in the main fluid chamber 66 directly acts. Fluid movement occurs between the body chamber 66 and the first sub-fluid chamber 68B. As a result, fluid resonance occurs between the main fluid chamber 66 and the second sub-fluid chamber 68B through the first orifice 68A, so that a larger control force can be generated by the same electromagnetic actuator 52. In particular, the control vibration having a large amplitude can be superimposed on the idle vibration having a large amplitude of the vibration generated on the engine 22 side, and a good vibration damping effect can be obtained.
[0059]
Further, when the frequency of the vibration input from the engine 22 to the engine mount 20 becomes close to the frequency of the muffled sound vibration or the noise vibration during acceleration, even if the volume of the main fluid chamber 66 changes at that frequency, the first orifice Since the fluid in 68A cannot follow the muffled sound vibration frequency and is in a stick state, the fluid does not move between the main fluid chamber 66 and the second sub-fluid chamber 68B via the first orifice 68A. Therefore, the volume fluctuation in the main fluid chamber 66 is transmitted to the third sub-fluid chamber 72B via the third orifice 72A, but the resonance frequency of this fluid resonance system is set to the frequency of the muffled sound vibration / acceleration noise vibration. Even if the volume of the main fluid chamber 66 periodically changes at that frequency, the fluid in the third orifice 72A does not become a stick state, and if the volume of the main fluid chamber 66 fluctuates, the third orifice 72A , Fluid resonance occurs between the main fluid chamber 66 and the third sub-fluid chamber 72 </ b> B, and the same electromagnetic actuator 52 can generate a greater control force.
[0060]
The actuator section 32b of the present embodiment has a structure in which a magnetic path member 46, a leaf spring 48, and an electromagnetic actuator 52 are integrally incorporated in an actuator case 45 in which an airtight sealing member 47 is joined to the entire inner peripheral surface. Since the inside of the actuator case 45 is sealed, moisture and the like do not flow in from the outside. Therefore, there is no possibility that rust is generated on the magnetic path member 46, the yoke 52a, and the permanent magnet 52c, the accuracy of the gap between the magnetic path member 46 and the permanent magnet does not change, and the electromagnetic force of the exciting coil 52b does not change. Therefore, an active supporting force can be generated with high accuracy.
[0061]
Further, since the O-ring 44a is in contact with the leaf spring 48 and the seal ring 44 is interposed between the lower surface of the upper caulking portion 45b of the actuator case 45 and the upper surface of the leaf spring 48, the inside of the actuator case 34 The outflow of the fluid to the peripheral surface side can be reliably prevented.
[0062]
Further, since the mount portion 21a has a structure in which the inner cylinder 34 is fitted inside the outer cylinder 38 in which the liquid-tight seal member 39 is joined to the inner peripheral surface, the first to third orifices 68A, 70A, 72A and the first The liquid tightness of the fluid sealed in the third sub-fluid chambers 68B, 70B, 72B can be reliably maintained.
[0063]
In this embodiment, the assembling process is completed only by fitting the outer cylinder 38 in which the mount member is previously incorporated to ensure liquid tightness and the actuator case 45 in which the actuator parts are incorporated to ensure air tightness into the device case 43. Therefore, the cost of the apparatus can be reduced.
[0064]
Further, when the end surfaces of the outer cylinder 38 and the actuator case 45 abut on each other in the device case 43, the lower end of the thin film elastic body 32a abuts on the upper surface of the upper caulking portion 45b and is elastically deformed in a compressed state, and the liquid is deformed. Since it becomes a hermetic seal member, the liquid tightness of the mount portion 21a can be further ensured.
[0065]
Further, the engine mount 20 of the present embodiment includes a transmission path of the supporting force between the engine-side connecting member 30 and the vehicle-body-side connecting member 56, that is, the engine-side connecting member 30, the support elastic body 32, the inner cylinder 34, and the actuator case. Since the liquid-tight seal member 39 and the air-tight seal member 47 do not intervene in the transmission path of the supporting force of the vehicle body 45 and the vehicle body-side connecting member 56, there is no risk of deterioration of the seal member even if the seal member is used for a long period of time. Airtightness and liquid tightness in the inside 20 can be ensured, and an active supporting force can be generated with high accuracy.
[0066]
In the above embodiment, the case where the anti-vibration support device according to the present invention is applied to the engine mount 20 that supports the engine 22 is shown. However, the present invention is not limited to this, and may be, for example, an anti-vibration support device of a machine tool accompanied by vibration.
[0067]
Further, the small-diameter portion 34c is formed by making the cross-sectional shape of the inner cylinder 34 into a U-shape. However, the present invention is not limited to this, and the third orifice 72A is formed on the inner peripheral side. If so, other shapes may be used.
[0068]
Further, the first passage 40b 1 and the second passage 40b 2 to form a fluid passage has been formed as different passages in the axial direction, is not limited thereto, so long as it is formed as a long passage, For example, it may be formed as a meandering passage.
[Brief description of the drawings]
FIG. 1 is an overall configuration diagram showing an arrangement state of an anti-vibration support device of the present invention.
FIG. 2 is a diagram showing a cross section along the axial direction of the vibration isolation support device.
FIG. 3 is an enlarged cross-sectional view along the axial direction of the device showing the hermetic sealing material and the liquid-tight sealing material according to the present invention.
FIG. 4 is a view showing a vehicle body side connecting member side of the vibration isolation support device.
FIG. 5 is a view showing a cross section of a state where the anti-vibration support device is cut in a direction orthogonal to the axial direction.
FIG. 6 is a perspective view showing a main part of a second orifice constituting member which is a component of the vibration isolating support device.
[Explanation of symbols]
20 Engine mount (anti-vibration support device)
22 Engine (vibrating body)
28 members (support)
32 Support elastic body 32a Lower end of thin film elastic body (bulging elastic part)
34 Inner tube (tubular member)
34e Lower end tube portion of inner tube (end portion of cylindrical member facing movable member side)
38 Outer cylinder (mount case)
39 Liquid-tight sealing material 43 Device case 44 Seal ring 45 Actuator case 45b Caulked portion (end of actuator case)
46 Magnetic path member (movable member)
47 airtight sealing material 48 leaf spring (movable member)
52 Electromagnetic actuator 66 Main fluid chamber 68A, 70A, 72A Orifice (fluid chamber)
68B, 70B, 72B Sub-fluid chamber (fluid chamber)

Claims (4)

振動体側及び支持体側間に介在する支持弾性体と、この支持弾性体に連設されて軸心が振動体支持方向を向く筒状部材と、この筒状部材と支持弾性体との間に画成され且つ内部に流体を封入した流体室と、この流体室の隔壁の一部を形成し且つその流体室の容積を変化させる方向に変位可能な可動部材と、前記振動体から支持体に伝達される振動が低減するように電磁力の発生により前記可動部材を変位させる電磁アクチュエータとを備えた防振支持装置において、
前記可動部材及び前記電磁アクチュエータを、内周面に膜状弾性体からなる気密シール材を接合した筒状のアクチュエータケース内に一体に組み込み、このアクチュエータケースを、筒状の装置ケースの振動体側又は支持体側の一方側に内嵌するとともに、前記装置ケースの前記振動体側又は支持体側の他方側に前記筒状部材を内嵌し、且つこの筒状部材の前記可動部材側を向く端部を、前記アクチュエータケースの端部に前記振動体支持方向から当接させたことを特徴とする防振支持装置。
A supporting elastic body interposed between the vibrating body side and the supporting body side, a cylindrical member connected to the supporting elastic body and having an axis oriented in the vibrating body supporting direction, and an image defined between the cylindrical member and the supporting elastic body. A fluid chamber formed therein and enclosing a fluid therein, a movable member forming a part of a partition of the fluid chamber and displaceable in a direction of changing the volume of the fluid chamber, and transmitting the vibration member to the support from the vibrator. And an electromagnetic actuator that displaces the movable member by generating an electromagnetic force so that the vibration to be reduced is provided.
The movable member and the electromagnetic actuator are integrally incorporated into a cylindrical actuator case in which an airtight sealing member made of a film-like elastic body is joined to an inner peripheral surface, and the actuator case is mounted on a vibrating body side of a cylindrical device case or Along with one end on the support side, the cylindrical member is internally fitted on the other side of the vibrator side or the support side of the device case, and the end of the cylindrical member facing the movable member side, An anti-vibration support device, wherein the end of the actuator case is abutted from the vibrating body support direction.
前記支持弾性体と連設し且つ内部に流体室を画成した前記筒状部材を、内周面に膜状弾性体からなる液密シール材を接合した筒状のマウントケース内に内嵌し、このマウントケースを前記装置ケースの前記振動体側又は支持体側の他方側に内嵌したことを特徴とする請求項1記載の防振支持装置。The cylindrical member, which is connected to the support elastic body and defines a fluid chamber therein, is fitted inside a cylindrical mount case in which a liquid-tight seal member made of a film-like elastic body is joined to an inner peripheral surface. 2. The anti-vibration support device according to claim 1, wherein the mount case is fitted inside the device case on the other side of the vibrator or the support. 前記可動部材側の前記アクチュエータケース内に、該アクチュエータケースの内周面側への流体の漏れを遮断するシールリングを組み込み、前記アクチュエータケースの軸方向の両端部に径方向内方に延びる環状のかしめ部を形成し、これらかしめ部によって前記シールリング、前記可動部材及び電磁アクチュエータの縁部を軸方向内方に向けて押圧して前記アクチュエータケース内に一体に組み込んだことを特徴とする請求項1又は2記載の防振支持装置。In the actuator case on the movable member side, a seal ring for blocking fluid leakage to the inner peripheral surface side of the actuator case is incorporated, and an annular ring extending radially inward at both axial ends of the actuator case. A caulking portion is formed, and the edges of the seal ring, the movable member, and the electromagnetic actuator are pressed inward in the axial direction by the caulking portion, and are integrated into the actuator case. 3. The anti-vibration support device according to 1 or 2. 前記筒状部材に連設されている前記支持弾性体を、前記筒状部材の前記可動部材側を向く端部まで連続し、さらに当該端部から前記可動部材側に向けて膨出する膨出弾性部を設け、前記筒状部材の端部が前記アクチュエータケースの端部に当接した際に、前記膨出弾性部が前記アクチュエータケースの端部に当接して弾性変形するようにしたことを特徴とする請求項1乃至3の何れかに記載の防振支持装置。A bulging portion that connects the supporting elastic body connected to the cylindrical member to an end of the cylindrical member facing the movable member, and further bulges from the end toward the movable member; An elastic portion is provided, and when the end portion of the cylindrical member contacts the end portion of the actuator case, the bulging elastic portion contacts the end portion of the actuator case and elastically deforms. The anti-vibration support device according to any one of claims 1 to 3, wherein:
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