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JP3344178B2 - 自動化学分析装置 - Google Patents

自動化学分析装置

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JP3344178B2
JP3344178B2 JP21518495A JP21518495A JP3344178B2 JP 3344178 B2 JP3344178 B2 JP 3344178B2 JP 21518495 A JP21518495 A JP 21518495A JP 21518495 A JP21518495 A JP 21518495A JP 3344178 B2 JP3344178 B2 JP 3344178B2
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JP
Japan
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reagent
reaction
container
sample
containers
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清浩 杉山
順一 松本
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Shimadzu Corp
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Shimadzu Corp
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  • Automatic Analysis And Handling Materials Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、血清や尿などの多
成分を含む試料中の目的成分の濃度又は活性値を測定す
る自動化学分析装置に関し、特に一度に多項目を測定す
るように作られた自動化学分析装置に関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】自動化学分析装置には、反応容器を一列
に配列した反応ラインを備え、隣合う個々の反応容器が
異なる項目を分担することによって、反応ラインが1ラ
インであるにも拘らず、多項目の測定を行なうことがで
きるシングル・マルチタイプと称される自動化学分析装
置がある。シングル・マルチタイプの自動化学分析装置
は、複数の反応容器を一列に配列して保持する反応ディ
スクと、その反応ディスクを回転させる回転駆動機構
と、反応容器に試料を分注する試料サンプリング機構
と、反応容器に試薬を注入する試薬注入装置と、反応容
器内の反応液の吸光度を測定する吸光光度計と、反応容
器内の反応溶液を保温する保温水槽と、各部の動作を制
御し吸光光度計からの吸光度により試料の濃度又は活性
値を算出する制御部とを備えている。
【0003】シングル・マルチタイプの自動化学分析装
置はまた、少数項目の多数検体を測定するのにも使用さ
れる。そして、多検体測定を行なう場合はその項目の試
薬の消費量は当然のことながら多くなる。シングル・マ
ルチタイプは多数項目を測定するように装置が設計され
ているので、試薬容器の大きさが比較的小さものに固定
されており、試薬庫に収容できる試薬容器の数も固定さ
れている。
【0004】同一試薬を大量に消費する場合には次の
(1)〜(3)のような方法が採られている。 (1)1つの試薬容器が空になるまで測定を行ない、空
になれば試薬容器ごと交換する。 (2)試薬庫の仕切りを外し、大容量の試薬容器を使用
する。 (3)同一試薬について複数の試薬容器を置き、あるタ
イミングで切り替える。
【0005】それらの方法のうち、(1)の方法は1つ
の試薬がなくなる度に分析を中断しなければならない。
また(2)の方法は大きい試薬容器を収容するために仕
切りを取り外さねばならず、試薬によって仕切りを取り
外す箇所が異なってくるため、試薬庫に試薬容器を収納
するための試薬容器収納具が成型品である場合には適用
できない。また、大容量の試薬容器では試薬容器収納具
の強度が低下して信頼性に問題が生じる。そこで、同一
試薬について複数の試薬容器を置く(3)の方法が比較
的多く使用されている。
【0006】同一試薬について複数の試薬容器を使用す
る方法を図1を参照して具体的に説明する。いま、複数
の試薬容器(図の例ではA,Bの2つ)に同一の試薬が
収容されているものとする。(a)の状態から分析を開
始するものとする。試薬容器A,Bのいずれから使用す
るかについては、試薬容器の置かれた番号の若い方から
使用する方法と、オペレータが順序を指示する方法があ
る。いずれにせよ、今の場合、試薬容器Aから使用する
ものとする。分析を行なっていって試薬容器Aの試薬量
が減ってくると、(b)のようにあるタイミングで試薬
容器Bに切り替わり、引き続き試薬注入が行なわれる。
その日の分析が(c)の状態で終ったとする。つまり、
試薬容器Aの試薬は全て使用され、試薬容器Bの試薬が
一部使用された状態である。
【0007】次の日の最初の状態は(c)の状態であ
る。この後、オペレータは位置1にある試薬を試薬容器
Aごと交換し、(d)の状態となる。新たな試薬と古い
試薬とを混ぜるのは好ましくないので、一部の試薬が残
っている試薬容器Bに新しい試薬を補充して(a)の状
態にすることはしない。ここで、分析装置が試薬容器の
置かれた番号の若い方から使用を開始するようなプログ
ラムになっている場合には試薬容器Aから使用が開始さ
れることになり、そのままでは新しい試薬から使うこと
になって古い試薬がいつまでも残ることになるため、試
薬容器AとBの位置を入れ替える必要がある。また、オ
ペレータが使用順序を指示する方法を採る分析装置の場
合には、試薬容器B→Aの順に使用することをオペレー
タが指示しなければならない。しかし、いずれの場合も
面倒であり、同一試薬を複数の試薬容器に分けて収容し
ている試薬のセットが複数ある場合にはオペレータも混
乱する恐れがある。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】そこで、本発明は同一
試薬を複数の試薬容器に収容した場合に、翌日の使用を
自動的に古い試薬から開始できるようにすることによっ
てオペレータが試薬容器の位置を入れ替えたり、使用開
始順序を指定するなどの煩わしい操作を不要にすること
を目的とするものである。
【0009】
【課題を解決するための手段】試薬注入装置が同一試薬
を複数の試薬容器に収容して使用できる機能を備えてい
るシングル・マルチタイプの自動化学分析装置におい
て、動作開始時に、複数の試薬容器に収容された同一試
薬に関しては試薬残量の少ない試薬容器から使用を開始
するようにした。
【0010】
【実施例】図2に本発明が適用される自動化学分析装置
の分析部の一例を示す。2は反応ディスクであり、その
キュベットローラ3に沿ってキュベットを兼ねる反応容
器4が一列に配列されて環状の反応ライン5が形成され
ている。反応容器に試料の検体を注入するために、試料
サンプリング機構6が反応ライン5に沿って配置されて
いる。試料サンプリング機構6ではサンプリングテーブ
ル8の円周に沿って検体カップ7が配列されており、検
体吸引採取位置13の検体カップ7から検体を分注する
ために検体分注器9が配置されている。検体分注器9の
先端には分注ノズル10が設けられており、分注ノズル
10は移動経路11に沿って検体分注位置14の反応容
器と検体吸引採取位置13の検体カップの間を移動す
る。移動経路11上には洗浄つぼ12が設けられてお
り、ノズル10を洗浄できるようになっている。
【0011】検体が分注された反応容器に試薬を注入す
るために、反応ラインに沿って試薬注入装置16が反応
ライン5に沿って配置されている。試薬注入装置16で
は試薬トレイ18の円周に沿って試薬容器17が配置さ
れており、試薬吸引採取位置23の試薬容器17から試
薬を分注するために試薬分注器19が配置されている。
試薬分注器19の先端には分注ノズル20が設けられて
おり、分注ノズル20は試薬分注位置24の反応容器と
試薬吸引採取位置23の試薬容器の間を移動経路21に
沿って移動する。移動経路21上には洗浄つぼ22が配
置され、ノズル20が洗浄できるようになっている。
【0012】反応ライン5上には更に洗浄及び脱水器2
6が配置され、反応ライン5に沿って吸光光度計27も
配置されている。反応ライン5は矢印15の方向に間欠
的に回転する。図には現れていないが、反応ライン5の
下側には反応容器4内の反応溶液を保温する保温水槽が
設けられている。また、各部の動作を制御し吸光光度計
27からの吸光度により試料の濃度又は活性値を算出す
る制御部(図示略)も設けられている。
【0013】試薬注入動作を図1を用いて説明する。先
に説明したように、前日の分析で、2つの試薬容器A,
Bに収容されたある試薬が(c)の状態でおわったもの
とする。翌日の朝1番の分析のスタートをかける前に、
その日に必要な試薬量が確保できているかをチェックす
るため、セットされた試薬の残量を装置が自動的に読み
取る。その際、同一試薬について複数の試薬容器に試薬
が収容されている場合は、残量の少ない方から使用する
ように自動的に使用順序が決定される。つまり、(d)
の状態で残量読取りがなされたとすると、試薬容器Bの
方から使用が開始されることになる。
【0014】残量測定は試薬分注器19の分注ノズル2
0の下降距離により算出される。当然のことながら、分
析中も分注ノズル20の下降による残量のリアルタイム
でのモニタリングが行なわれるが、分析中の試薬残量に
よる使用中の試薬容器の切替えは行なわれない。
【0015】液面の揺れなどのために試薬残量測定は誤
差を含む。例えば(a)の状態で残量測定すると、液面
の揺れなどによってどちらの試薬容器の残量が少ないか
については誤差を生じる。そこで、例えば、(a)の状
態で残量測定し、 (容器AとBの残量の差)×100/(容器Aの残量)
≦±5% なら、位置の番号の若い試薬容器Aから使用を開始する
というように定めておけばよい。同一試薬が3以上の試
薬容器に収納されている場合にも同様に適用することが
できる。
【0016】
【発明の効果】本発明ではその日の分析動作の開始に当
り、複数の試薬容器に収容されている試薬の場合には、
残量の少ない試薬容器から使用を開始するように自動的
に使用順序が決定されるので、前日に一部が使用されて
残った試薬が存在している試薬容器がある場合でも、古
い試薬から使用されることになるので、古い試薬がいつ
までも残るという不都合が生じるのを防ぐことができ
る。またそのように使用順序を決定するのにオペレータ
が試薬容器の位置を交換したり、使用順序を指示するな
どの煩わしい操作も必要ではなくなる。
【図面の簡単な説明】
【図1】同一試薬の試薬容器の使用状態を示す図であ
る。
【図2】本発明が適用される自動化学分析装置の分析部
の一例を示す概略平面図である。
【符号の説明】
2 反応ディスク 4 反応容器 6 試料サンプリング機構 16 試薬注入装置 18 試薬トレイ 17 試薬容器 19 試薬分注器 26 洗浄及び脱水器 27 吸光光度計
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 平4−50770(JP,A) 特開 昭57−82769(JP,A) 特開 平5−84864(JP,A) 特開 平6−66813(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G01N 35/00 - 35/10

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 複数の反応容器を一列に配列して保持す
    る反応ディスクと、その反応ディスクを回転させる回転
    駆動機構と、反応容器に試料を分注する試料サンプリン
    グ機構と、複数の試薬容器を収納して反応容器に試薬を
    注入する試薬注入装置と、反応容器内の反応液の吸光度
    を測定する吸光光度計と、反応容器内の反応溶液を保温
    する保温水槽と、各部の動作を制御し前記吸光光度計か
    らの吸光度により試料の濃度又は活性値を算出する制御
    部とを備えたシングル・マルチタイプの自動化学分析装
    置において、 前記試薬注入装置は同一試薬を複数の試薬容器に収容し
    て使用できる機能を備えており、 前記制御部は、動作開始時に、複数の試薬容器に収容さ
    れた同一試薬に関しては試薬残量の少ない試薬容器から
    使用を開始するプログラムを備えていることを特徴とす
    る自動化学分析装置。
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