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JP3207775B2 - 長短パイルを生起可能な立毛布帛 - Google Patents

長短パイルを生起可能な立毛布帛

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JP3207775B2
JP3207775B2 JP33345096A JP33345096A JP3207775B2 JP 3207775 B2 JP3207775 B2 JP 3207775B2 JP 33345096 A JP33345096 A JP 33345096A JP 33345096 A JP33345096 A JP 33345096A JP 3207775 B2 JP3207775 B2 JP 3207775B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はカットパイル立毛布
帛に関し、更に詳しくは、長短パイルを生起し得る立毛
布帛、および、凹凸感のある毛玉様外観を有する立毛布
帛の製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、マルチフィラメント糸の非捲縮糸
や捲縮糸或は紡績糸をそれぞれ単独で用いたカットパイ
ル布帛が知られているが、これらは、地割れ、経筋、抜
け毛および光沢反射の方向性により白っぽく見える白ぼ
け等の表面品位上の問題を有していた。
【0003】この従来の立毛布帛の表面品位上の問題を
解決することを目的として、実開平7―44758号公
報では、合成繊維マルチフィラメント糸の捲縮加工糸が
非捲縮糸とが、糸条の断面内に分散して均一に混繊され
た複合糸からなるパイル織編物か提案されている。
【0004】そこでは、パイル糸が捲縮糸と非捲縮糸と
が糸条の断面内に分散して均一に混繊されているので、
捲縮糸の捲縮と、非捲縮糸の平滑性、剛直性を利用し
て、従来のパイル布帛の表面品位上の問題は解決されて
いる。しかし、この提案は、捲縮糸と非捲縮が通常有し
ている特性を、糸条の断面内で分散して混繊した複合糸
として、夫々の糸条の物性を相和的に表現することに終
始している。
【0005】従って、パイル糸を構成する非捲縮糸に特
別の特性を有する糸条を用いて、また更に、捲縮糸にも
特別の特性を有する糸条を用いて、従来存在しなかった
新規な立毛外観のパイル布帛を創出しようとするような
概念は一切認識されていない。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】本発明の課題は、カッ
トパイル立毛布帛に、これまでに類を見ない新規な立毛
外観を付与した立毛布帛を創出し、併せてその製造方法
を提供することである。
【0007】
【課題を解決する為の手段】本発明は、カットパイル立
毛布帛のパイル糸を合成繊維マルチフィラメント糸の捲
縮糸と、該捲縮糸よりも熱収縮率の大きい非捲縮糸とか
らなる混合糸で形成し、その際非捲縮糸として、長さ方
向に太細を有し太部が細部より熱収縮率の高い高熱収縮
性非捲縮糸を用いることにより該カットパイル布帛を熱
処理した際、捲縮糸に長短パイルを生起させようとする
発明思想に基づいている。
【0008】更には、該長短パイルを生起させる際、マ
ルチフィラメント捲縮糸のカットパイルの少くとも先端
部分で絡まり合いが形成され、もって凹凸感のある毛玉
様外観を表現しようとするものである。
【0009】このような発明思想を具体化した、本発明
の課題の解決手段は、以下の通りである。
【0010】(1) 合成繊維マルチフィラメント糸で
カットパイルを形成した立毛布帛であって、該合成繊維
マルチフィラメント糸が、捲縮マルチフィラメント糸
と、該捲縮フィラメント糸よりも糸全体としての熱収縮
率が高く、しかも長さ方向に太細を有し且つ太部が細部
より熱収縮率の高い高熱収縮性非捲縮マルチフィラメン
ト糸との混合糸からなることを特徴とする長短パイルを
生起可能な立毛布帛、および (2) 上記(1)項に記載の長短パイルを生起可能な
立毛布帛に熱処理を施し、長さ方向に太細を有し且つ太
部が細部より熱収縮率の高い高収縮性非捲縮マルチフィ
ラメント糸を収縮させると共に、捲縮マルチフィラメン
ト糸のカットパイルの少くとも先端部分でカットパイル
内および/またはカットパイル間で絡まり合いを形成さ
せることを特徴とする毛玉様表面布帛の製造方法。
【0011】
【発明の実施の形態】図1は、本発明の長短パイルを生
起可能な立毛布帛の特徴をモデル的に説明するためのパ
イル側面図である。
【0012】該図において、カットパイル部A、Bは、
合成繊維マルチフィラメント糸1で形成されていてる。
そして、この合成繊維マルチフィラメント糸1は、捲縮
マルチフィラメント糸2と、該捲縮フィラメント糸より
も糸全体の熱収縮率が高く、しかも長さ方向に太細を有
し且つ太部が細部より熱収縮率の高い高熱収縮性非捲縮
マルチフィラメント糸3との混合糸とからなっている。
【0013】図中、パイル部Aは、主として太細を有す
るマルチフィラメント糸の太部フィラメント4と捲縮マ
ルチフィラメント2とで形成されている。またパイル部
Bは、主として太細を有するマルチフィラメント糸の細
部フィラメント5と捲縮マルチフィラメント2とで形成
されている。
【0014】図2は、図1にモデル的に示した長短パイ
ルを生起可能な立毛布帛に、熱処理を施した後の長短パ
イル立毛布帛の特徴をモデル的に説明するためのパイル
側面図である。
【0015】図1のパイル部Aは、前記の太部フィラメ
ント4が熱収縮する条件下で、熱処理されて図2のよう
に、毛足の短いパイル部A′となる。つまり、太部フィ
ラメント4はその収縮量が大きいため短いパイル収縮し
て短いパイル6となる。その際、混合されている捲縮マ
ルチフィラメント2も太部フィラメント4に連れられ
て、縮み短いパイル5となる。ここで捲縮マチルフィラ
メント2の縮みは、捲縮マルチフィラメントの熱処理に
よる捲縮発現と熱収縮および太部フィラメント4との絡
まり、入組み等による引下げにより起こる。
【0016】また、図1のパイル部Bは熱処理されて図
2のように、パイル部Bと同等もしくは若干低いパイル
部B′となる。つまり、細部フィラメント5は熱収縮率
が太部フィラメント4よりは小さいので、パイル部A′
よりは長いパイル8となる。その際、該細部フィラメン
ト5と混合されている捲縮マルチフィラメント2は、細
部フィラメントにあまり連れられることなく長いパイル
9として残る。
【0017】以上のようにして図1のパイル部Aは熱処
理により、図2のような短パイル部A′となり、図1の
パイル部Bは熱処理により、図2のようなパイル部B′
となる。
【0018】図3も、図2と同様、図1にモデル的に示
した長短パイルを生起可能な立毛布帛に、太細糸が熱収
縮する条件下で熱処理を施して得た長短パイル立毛布帛
の特徴をモデル的に説明するためのパイル側面図である
が、捲縮マルチフィラメント糸2として、特に1de以
下のファインデニールのフィラメントを用い、熱処理に
よって長短パイルと同時に毛玉様表面を生起させた場合
の特徴をモデル的に説明するためのパイル側面図であ
る。
【0019】これは、図1のパイル部A、Bの捲縮マル
チフィラメント2がファインデニールマルチフィラメン
トの場合である。この場合も図1のパイルが熱処理によ
り図2の長短パイルに発現したとの同様にして長短パイ
ルが形成される。そして、それに加えて、捲縮マルチフ
ィラメント2がファインデニールマルチフィラメントで
あるため、その捲縮マルチフィラメントのパイルの少く
とも先端部分がカットパイル内におよび/またはカット
パイル間で絡まり合って、パイル部Aは短い毛玉パイル
部A″となり、パイルBは長い毛玉パイル部B″とな
り、その結果、凹凸感のある毛玉様外観を呈する毛玉様
表面布帛となる。
【0020】以上、本発明の典型的な態様について説明
したが、この他、例えば図1のパイルにおいて、パイル
部AやBの非捲縮マルチフィラメント3に太部と細部と
が混在している場合もある。その場合は、熱処理を施さ
れたとき、その比率に応じた収縮を起し、図2で言えば
パイルはA′とB′の中間の長さのパイル部となる。
【0021】また、ある1つのパイル部をとりまく周辺
のパイル部が混合糸の同じ性質の部分でできているか異
なる性質の部分でできているかで布帛を見たときの長短
パイルの大きさが違って見える。すなわち、隣接する周
辺のパイルの非捲縮マルチフィラメント3が主として細
部フィラメント5で構成されていると大きな塊の長パイ
ル塊となり、逆に太部フィラメント4で構成されている
と短パイル塊となる。このようにして、単独の長短パイ
ルから種々の大きさの長パイル塊、短パイル塊の分布か
らなる長短パイル布帛となる。さらに、捲縮フィラメン
ト2がファインデニールマルチフィラメントの場合は大
小の毛玉が分布したように見える長径パイル布帛とな
る。この状態を図4に模式的に示した。図中、14は大
きく見える毛玉様パイル塊、15は小さく見える毛玉様
パイル、16は短パイル塊を示している。
【0022】次に、本発明の長短パイルを生起可能な立
毛布帛を形成する合成繊維マルチフィラメント混合糸の
好ましい態様について説明する。混合糸の繊度は、75
〜250デニールが好ましく、75デニール未満の場合
は、例えば28ゲージ以上のハイゲージシンカーパイル
編機で編成しても編目が十分に詰まらず立毛パイルが粗
になって低級品となってしまう。逆に250デニールを
越えると編物の場合密度に対する糸条の収縮応力が大き
く地組織の収縮が大きくなって風合が硬化してしまう。
【0023】混合糸を構成する非捲縮マルチフィラメン
ト糸と捲縮マルチフィラメント糸の構成比率は重量比で
20:80〜70:30の範囲にあるのが好ましく、特
に35:65〜50:50の範囲が好ましい。非捲縮糸
の比率が少いと長短パイルの形成が不十分となり、多す
ぎると布帛の風合が硬くなる。
【0024】混合糸を構成する非捲縮マルチフィラメン
ト糸と捲縮マルチフィラメント糸との熱収縮率の差は、
20〜60%の範囲にあるのが好ましく、就中30〜5
0%の範囲にあるのが好ましい。20%未満の場合、長
短パイルの長短差が少くなり、一方60%を越えると長
短差が大きくなって短パイルが長パイルの立毛を支えら
れなくなり毛倒れを起す懸念がある。
【0025】混合糸を構成する非捲縮マルチフィラメン
ト糸の熱収縮率は、50〜70%の範囲が好ましく、そ
の太部は50〜90%の範囲に、細部は30〜70%の
範囲にあるのが好ましい。太部と細部の長さは、太部、
細部共2mm〜35mmの範囲のものが好ましく、特
に、5mm〜20mmの範囲がより好ましい。2mm未
満あるは35mmを越える場合は長短パイルが布帛表面
上で偏り審美性の劣るものとなる場合がある。またその
単繊維繊度の一例について説明すると、平均1.6de
/f、太部2d/f、細部1.5d/fで、それが熱処
理を施して仕上されたカットパイル布帛では太部5〜1
2d/fの範囲に、細部2〜7d/fの範囲にある。
【0026】この非捲縮マルチフィラメントには、ポリ
エステル等の合成繊維の未延伸マルチフィラメント糸、
半延伸糸或は所謂POYをガラス転移点以下で延伸して
得られる高収縮性太細マルチフィラメントを用いる。
【0027】混合糸の一部を構成する捲縮マルチフィラ
メント糸は、仮撚捲縮糸、押込捲縮糸、ニットデニット
捲縮糸等が使用できるが、仮撚捲縮糸が最も好ましい。
捲縮率は0.5〜10%が好ましく、10%を越えると
風合が粗硬となり、0.5%未満ではファインデニール
にしても毛玉様表面を形成できない。熱収縮率は2〜2
0%が好ましい。20%を越えると長短パイルを形成す
るが難しくなり、2%未満ではファインデニールにして
も毛玉様表面を形成し難くなる。
【0028】混合糸として混合する手段としては、引き
揃え合糸、インターレース抱合、合撚糸等を用いればよ
いが、インターレース抱合が、長短パイル形成に最も適
している。
【0029】カットパイルの形成は、上述のような混合
糸を用いて編物では、シンカーパイル、ダブルラッセル
などの製編時からパイル組織のものをカットするか、或
は、トリコット編を起毛機を使ってパイル組織とした後
カットして形成する。また織物の場合はモケット組織と
してセンターカットすればよい。
【0030】長短パイルを生起させるための熱処理は、
湿熱処理の場合は、温度80〜130℃の範囲にあるの
が好ましく、100〜110の範囲がより好ましい。8
0℃未満では長短パイルの生起不十分であり、130℃
を越えると布帛が過度に収縮して風合が硬化する。ま
た、乾熱処理の温度は、130〜200℃の範囲にある
のが好ましく、特に150〜180℃の範囲が好まし
い。130℃未満では長短パイルの生起不十分であり、
200℃を越えると布帛の収縮が過大となって風合が硬
化する。
【0031】図1に示したパイル部A、Bのパイル長は
0.8〜5mmの範囲にあるのが好ましく、特に1.2
〜3mmの範囲がより好ましい。0.8mm未満では図
2、図3に示したパイル部A′B′、A″B″の長短差
の生起が不十分となり、5mmを越えると毛倒れ不良等
の問題を生じることがある。
【0032】次いで熱処理により生起させた長短パイル
布帛を、例えば液流染色機を使って染色し、乾燥セット
して仕上げる。
【0033】沸水収縮率(BWS)の測定方法 検尺機[周1.125m]を用いて試料を10回転サン
プリングし綛を作り、綛をスケール板の吊るし釘に掛け
下部に測定荷重[デニール×1/30×10×2]を吊
るし、処理前長L1 を読む、次に測定荷重を外し木綿袋
に入れ沸騰中の温水に30分浸ける、その後取り出し木
綿袋からも取り出し濾紙で水分をきって24時間風乾し
たのち再びスケール板の吊るし釘に掛け下部に測定荷重
を吊るし処理後L2 を読み取る。 BWS(%)=(L1 −L2 )×100/L
【0034】
【実施例】ポリエチレンテレフタレートのチップを紡糸
温度280℃、で紡糸し第一引き取りローラ速度170
0m/分、第二引き取りローラ速度2700m/分で巻
き取り165デニール、72フィラメント、伸度250
%の太細糸とした後1.4倍で冷延伸し平均BWS60
%、太部のBWS80%、細部のBWS50%、太部の
平均長さ15mm、細部の平均長さ15mmの115デ
ニール72フィラメントフィラメントの太細糸を用意し
た。次にポリエチレンテレフタレートのチップを紡糸温
度290℃で紡糸し第一引き取りローラ速度6000m
/分、第二引き取りローラ速度6000m/分で巻き取
り伸度130%、85デニール、144フィラメントの
中間配向均一糸とした後、仮撚機に掛けて延伸倍率1.
4倍、仮撚温度110℃、ヒータ長1.5m、仮撚デス
ク[三軸式円形摩擦仮撚板]の表面速度600m/分、
仮撚速度300m/分、で加工し64デニール、14
4、フィラメント、捲縮率1.4%の仮撚捲縮糸を用意
した。これら太細糸と仮撚捲縮糸をインターレースノズ
ルを用いて圧空圧2kg/cm、オーバフィード2
%、混繊速度300m/分で混繊し混繊度90個/メー
トル、SWS58%、189デニール216フィラメン
トの混繊糸とした。
【0035】次いで、カールマイヤー製28ゲージポー
ルシンカーを備えた経編機を用いた地組織となる非捲縮
のポリエステルフィラメント150de/48filと
パイル組織となる前記混繊糸とを各筬にフルセット配列
し、65コース/インチの編密度で編立を行い、全繊度
189deの高収縮糸と低捲縮糸の混繊された糸が2m
mのループパイル形状をもった編地を得た。
【0036】次いで日立(株)製シャーリング機にてパ
イルの先端部を0.2mmカットしカットパイル状の布
帛とした。カットされたベロア調編地を乾熱セッターに
て180℃の温度にて45秒の熱処理を拡布状態にて実
施した。
【0037】次いで(株)日立製作所製液流染色機にて
130℃×45分の染色を行い、(株)ヒラノテクシー
ト製ショートループドライヤーにて120℃の温度で1
分間の乾燥を実施した。乾燥後に染色中に発生したシワ
を除去するために乾熱セッターにて170℃の温度で4
5秒の熱処理を行った。得られた布帛は図3に示すよう
な、凹凸の表情をした毛玉様立毛布帛であった。
【0038】
【発明の効果】本発明によれば、カットパイル布帛に、
これまで類を見ない新規な立毛外観を付与した立毛布帛
即ち、長短パイルを生起可能な立毛布帛および、凹凸感
のある毛玉様外観を呈している毛玉様表面布帛を提供す
ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の長短パイルを生起可能な立毛布帛のパ
イル側面図。
【図2】本発明の長短パイル布帛のパイル側面図。
【図3】本発明の他の態様の長短パイル布帛のパイル側
面図。
【図4】図3の長短パイル布帛の表面図。
【符号の説明】
A、A′、A″ 非捲縮フィラメントの太部フィラメン
トからなるパイル部 B、B′、B″ 非捲縮フィラメントの細部フィラメン
トからなるパイル部 1 合成繊維マルチフィラメント糸 2 捲縮マルチフィラメント糸 3 太細を有する非捲縮フィラメント 4 3の太部フィラメント 5 3の細部フィラメント 6 3の太部フィラメント(収縮後) 7 捲縮フィラメント(収縮後) 8 3の細部フィラメント(収縮後) 9 捲縮フィラメント(収縮後) 10 3の太部フィラメント(収縮後) 11 捲縮フィラメント(収縮後) 12 3の細部フィラメント(収縮後) 13 捲縮フィラメント(収縮後) 14 大きく見える毛玉様パイル塊 15 小さく見える毛玉様パイル塊 16 短パイル塊
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (51)Int.Cl.7 識別記号 FI // D01F 6/62 303 D01F 6/62 303H 303K (72)発明者 木村 明夫 大阪府茨木市耳原3丁目4番1号 帝人 株式会社 大阪研究センター内 (56)参考文献 特開 昭60−17144(JP,A) 特開 昭63−203847(JP,A) 特開2000−226755(JP,A) 特許3176866(JP,B2) 特許2535850(JP,B2) 特公 平2−23616(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D03D 1/00 - 27/18 D02G 1/00 - 3/48 D02J 1/00 - 13/00

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 合成繊維マルチフィラメント糸でカット
    パイルを形成した立毛布帛であって、該合成繊維マルチ
    フィラメント糸が、捲縮マルチフィラメント糸と、該捲
    縮フィラメント糸よりも糸全体としての熱収縮率が高
    く、しかも長さ方向に太細を有し且つ太部が細部より熱
    収縮率の高い高熱収縮性非捲縮マルチフィラメント糸と
    の混合糸からなることを特徴とする長短パイルを生起可
    能な立毛布帛。
  2. 【請求項2】 請求項1記載の長短パイルを生起可能な
    立毛布帛に熱処理を施し、長さ方向に太細を有し且つ太
    部が細部より熱収縮率の高い高収縮性非捲縮マルチフィ
    ラメント糸を収縮させると共に、捲縮マルチフィラメン
    ト糸のカットパイルの少くとも先端部分でカットパイル
    内および/またはカットパイル間で絡まり合いを形成さ
    せることを特徴とする毛玉様表面布帛の製造方法。
JP33345096A 1996-12-13 1996-12-13 長短パイルを生起可能な立毛布帛 Expired - Fee Related JP3207775B2 (ja)

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