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JP3059655B2 - ポリエステル系混繊糸 - Google Patents

ポリエステル系混繊糸

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JP3059655B2
JP3059655B2 JP7029209A JP2920995A JP3059655B2 JP 3059655 B2 JP3059655 B2 JP 3059655B2 JP 7029209 A JP7029209 A JP 7029209A JP 2920995 A JP2920995 A JP 2920995A JP 3059655 B2 JP3059655 B2 JP 3059655B2
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Japan
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実 塩島
俊昭 三浦
清 中川
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東レ・テキスタイル株式会社
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、2種以上のフィラメン
トから構成されるポリエステル系混繊糸に関する。さら
に詳しくは、ソフトでふくらみ感があるポリエステル系
混繊糸に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、合成繊維、特にポリエステル系フ
ィラメント糸は絹の風合に近づけるべく種々の試みがな
され、例えば原糸断面の異形化、原糸の構成フィラメン
トの細繊度化、異収縮縮混繊等の原糸技術の高度化と更
にはアルカリ減量等の染色技術の発展でその風合レベル
は高い水準に達した。
【0003】このような従来技術としては、低収縮のポ
リエチレンテレフタレートフィラメントと、高収縮の共
重合ポリエステルフィラメントとを混繊した糸(特公昭
61−13009号公報)、高収縮と低収縮のポリエチ
レンテレフタレートフィラメントどうしを混繊した糸
(特公昭55−22586号公報、特公昭61−360
99号公報及び特公昭61−19730号公報)等が提
案されている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記従
来の特公昭61−13009号公報、特公昭55−22
586号公報で提案されている混繊糸は、高収縮糸と低
収縮率の沸騰水収縮率の差だけでふくらみを出す技術で
あり、その収縮により粗硬感になるか、染色加工のリラ
ックス精練工程で発現したふくらみ構造を次の中間セッ
ト工程でへたらせ、ふくらみ感の乏しい布綿になってし
まうという問題を有していた。また、特公昭61−36
099号公報及び特公昭61−19730号公報で提案
されている混繊糸は、高い熱応力で布帛を収縮させ、ふ
くらみ感を出す技術であるが、前記同様その収縮により
粗硬感になるか、染色加工のリラックス精練工程で発現
したふくらみ構造を次の中間セット工程でへたらせ、ふ
くらみ感の乏しい布綿になってしまうという問題を有し
ていた。
【0005】本発明は、前記従来の問題を解決するた
め、ソフトにしてシルキーな高いふくらみ感を呈するポ
リエステル系混繊糸、更に好ましくは織編物としてから
リラックス〜中間セット処理することにより高いふくら
み効果を出すことができるポリエステル系混繊糸を提供
することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明のポリエステル系混繊糸は、少なくとも2種
類のフィラメント糸からなる実質的にループ・タルミの
ないポリエステル系混繊糸であって、前記混繊糸は下記
成分のフィラメント糸Fa及びFbを含み、 Fa:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDaが、8
%以下であるポリエステル系フィラメント糸 Fb:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDbが、1
2≦WDb≦45であるポリエステル系フィラメント糸 前記混繊糸の構成繊維は実質的に糸の長さ方向に複屈折
率△nは均一であり、かつ前記混繊糸は沸収乾熱処理を
した時の沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDt
(%)が、17≦WDt≦45の範囲にあり、しかも前
記沸収乾熱処理をした後の1mm以上のループ数が30
ケ/m以上発現することを特徴とする(ただし、沸収乾
熱処理は、JIS L1013のA法による沸騰水収縮
率を測定するための処理を行い、次いで前記沸騰水収縮
処理した試料をJIS L1013のA法(180℃処
理)によって乾熱収縮率を測定するための処理を行うこ
とをいう。この時の乾熱収縮率を沸収後乾収率とい
う。)。
【0007】前記構成において、実質的にループ・タル
ミのないとは、ループ・タルミを混繊糸表面に意図的に
配置し、これにより効果を得ることを目的として、例え
ば、空気乱流加工(タスラン)の施された糸形態は含ま
ないが、混繊糸の製造工程において、偶発的に発生する
可能性のある糸の長さ方向のバラツキ的なループ・タル
ミは含むことを意味する。
【0008】また前記構成においては、フィラメント糸
Fbの沸収後乾収率:ADbが5%以上で、フィラメン
ト糸Faの沸収後乾収率:ADaより大きいことが好ま
しい。さらに好ましくはADb≧8%、かつADa≦3
%である。
【0009】また前記構成においては、フィラメント糸
Fbがポリエチレンテレフタレートを主成分とし、第三
成分を共重合した共重合ポリエステルの高収縮糸である
ことが好ましい。
【0010】また前記構成においては、フィラメント糸
Faの混繊糸全体に占める重量比が30〜70%である
ことが好ましい。また前記構成においては、フィラメン
ト糸Faの単糸繊度が0.01〜1デニールの範囲であ
ることが好ましい。
【0011】また前記構成においては、フィラメントと
Fbの単糸繊度が2〜7デニールの範囲であることが好
ましい。また前記構成においては、混繊糸の交絡数が3
0ケ〜150ケ/mであることが好ましい。
【0012】
【作用】前記した本発明のポリエステル系混繊糸の構成
によれば、少なくとも2種類のフィラメント糸からなる
実質的にループ・タルミのないポリエステル系混繊糸で
あって、前記混繊糸の構成繊維は実質的に糸の長さ方向
に複屈折率△nは均一であり、かつ前記混繊糸は沸収乾
熱処理をした時の沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:W
Dt(%)が、17≦WDt≦45の範囲にあり、しか
も前記沸収乾熱処理をした後の1mm以上のループ数が
30ケ/m以上発現することにより、ソフトにしてシル
キーな高いふくらみ感を呈するポリエステル系混繊糸を
実現できる。さらには織編物としてからリラックス〜中
間セット処理することにより高いふくらみ効果を出すこ
とができるポリエステル系混繊糸を実現できる。
【0013】より具体的には、少なくとも2種類の収縮
性の異なるフィラメント糸からなっている。この種の糸
を用いた織編物を染色仕上加工する際に行なわれるリラ
ックス精練(湿熱100〜110℃)−中間セット工程
(乾熱160〜190℃)でより高いふくらみ構造を呈
することを狙いとするものであり、その狙いの効果を発
現させるにはWDtを17%以上でかつWDaは8%以
下とすることが必要である。これまでの様に単に前記混
繊糸の沸収が12%以上又は低収縮成分の沸収が8%以
下となっていてもそれを用いた織編物を染色仕上加工す
る際にリラックス精練の後の中間セットの乾熱で低収縮
成分が更に大きく収縮しかつ前記混繊糸全体が収縮しな
い状態では本発明の狙いの高いふくらみ感は得られない
のである。またWDtが17%未満でWDaが8%を越
える場合も収縮差が少なく高いふくらみは得られない。
しかし、WDtは無制限に大きくする必要はなく45%
までの範囲が好ましい。45%を越えると出来上がった
織編物が逆に芯のある硬いものになってしまうし、製品
として着用してもドレープ性に欠けるものになり、また
ひじ等の屈曲部では着用しているうちに伸びが生じて好
ましくない。
【0014】次に本発明は、実質的にループ及びタルミ
のない混繊糸のため、通常の原糸(生糸)と同様の簡便
な取扱いが可能であるが、沸収乾熱処理により1mm以
上のループが30ケ/m以上発現するという特性を有す
る。この特性はこれを用いた織編物において染色仕上の
中のリラックス精練〜中間セット工程でFaとFb間に
空隙構造をもたらし、結果的に織編物の厚みを増しふく
らみ感を出す上で重要な特性である。ループが1mm未
満または30ケ/mm未満では、Fa、Fb間の空隙構
造は不充分である。
【0015】前記において、混繊糸は下記成分のフィラ
メント糸Fa及びFbを含むので、良好なふくらみ感が
得られる。 (1)Fa:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDa
が8%以下であるポリエステル系フィラメント糸。 (2)Fb:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDb
が12≦WDb≦45であるポリエステル系フィラメン
ト糸。
【0016】また前記において、フィラメント糸Fbの
沸収後乾収率:ADbが5%以上でフィラメント糸Fa
の沸収後乾収率:ADaより大きいと、染色仕上加工で
のリラックス精練の湿熱で発現したふくらみ構造を次の
中間セットの乾熱でつぶさずに更にはその工程でふくら
み構造を高める上で好ましい。フィラメント系Faの沸
収後乾収が混繊糸のそれより大きいと中間セット工程で
フィラメントFaの方が混繊糸より大きく収縮し、ふく
らみ構造を減ずることになり好ましくない。前記理由か
ら、さらに好ましくはADb≧8%でADa≦3%であ
る。
【0017】また前記構成において、フィラメント糸F
bがポリエチレンテレフタレートを主成分とし、第三成
分を共重合した共重合ポリエステルの高収縮糸である
と、好ましい収縮性を発現できる。共重合成分として
は、イソフタル酸成分、1,2−ビス(4−カルボフェ
ノキシ)エタン成分、2,6−ナフタリンジカルボン酸
成分、アジピン酸成分、セバシン酸成分等の酸成分、プ
ロピレングリコール、1,4−ブタンジオール、2,2
−ビス(4−β−ヒドロキシエトキシフェニル)プロパ
ン、ポリエチレングリコール等公知のものを使用できる
が、好ましくは3〜15モル%のイソフタル酸成分であ
る。
【0018】また前記構成において、フィラメント糸F
aの混繊糸全体に占める重量比が30〜70%である
と、さらに好ましいふくらみ構造を発現できる。また前
記構成において、フィラメント糸Faの単糸繊度が0.
01〜1デニールの範囲であると、実用的に好ましい。
【0019】また前記構成において、フィラメントとF
bの単糸繊度が2〜7デニールの範囲であると、実用的
に好ましい。また前記構成において、混繊糸の交絡数が
30ケ〜150ケ/mであると、製織性、製編性等の高
次加工通過性が良好になる。
【0020】
【実施例】以下実施例を用いて本発明をさらに具体的に
説明する。本発明は、天然シルクの持つソフトで高いふ
くらみ効果のあるシルキーな織編物を得るには、その染
色工程であるリラックス精練〜中間セット〜アルカリ減
量の工程の中でより高いふくらみ構造を中間セットまで
で構成し、その後のアルカリ減量工程でその一部を溶出
し、空隙構造となすことと、低ヤング率化することが必
要であり、リラックス精練工程で発現したふくらみ構造
を次の中間セット工程でつぶさないこと、更にはこの工
程でふくらみ構造を高めることがソフトで高いふくらみ
効果のシルキー織編物を得る上で最も重要なポイントで
あることを見い出し本発明に到達したのである。
【0021】なお、以下に説明する実施例においては、
沸収乾熱処理後の1mm以上のループ数とは沸収後乾収
率測定と同方法で処理した試料を、走行中の糸のループ
数を計測する光電型毛羽測定器(TORAY FRAY
COUNTER)を用い、糸速度50m/min、走
行張力0.1g/dの条件で測定した糸表面より1mm
以上の突出したループ個数/mをいう。
【0022】図1は、本発明の一実施例のポリエステル
系混繊糸の外観を模式的に示した概略図であり、少なく
とも2種類のフィラメント系からなる実質的にループ及
びタルミのない交絡を有するポリエステル系混繊糸であ
る。この混繊糸を構成する繊維は実質的に糸の長さ方向
の複屈折率Δnは均一である。
【0023】次に図2は、本発明の一実施例のポリエス
テル系混繊糸を沸収乾熱処理した後の糸の外観を模式的
に示した概略図であり、沸収乾熱処理をした時の沸騰水
収縮率と沸収後乾収率の和:WDt(%)が17≦WD
t≦45の範囲にあり、しかも前記沸収乾熱処理をした
後の1mm以上のループ数が30ケ/m以上発現してい
る状態を示す。また図2は、沸収乾熱処理した後の混繊
糸には交絡も残っている状態を示している。
【0024】次に図3〜4は、本発明の一実施例のポリ
エステル系混繊糸を製造するための装置を例示したもの
である。まず、図3においてFaとなるフィラメント延
伸糸がパッケージ1より解舒され、ローラー3、ガイド
4を通過させて、ヒーターを中間に有するローラー
間で熱処理され、流体交絡(インターレース)ノズ
に供給される。フィラメント延伸糸Faは熱処理さ
れたことにより、熱的に安定となり、低収縮糸となる。
一方Fbとなるフィラメント延伸糸はパッケージ2より
解舒されローラーから流体交絡ノズルに供給され
る。ここでFaとFbが混繊された後、ローラー10
通過し、巻取ローラー11と巻取パッケージ12によっ
て巻き取られる。フィラメント延伸糸Fbは共重合糸で
ありしかも熱処理されていないので高収縮糸になる。
【0025】図4も本発明の混繊糸を製造する装置の概
略図であるが、図3とは異なる態様のものである。図4
の様に、流体交絡ノズルに供給されるFaとFbの給
糸速度をローラーと8で異ならせることによりFaの
重量比を変化させることも可能である。
【0026】以下具体的実施例について説明する。 (実施例1)試験No.1(本実施例)〜試験No.2
(比較例)は図3に示した装置を用いて試験した。この
試験に使用した原糸、特性及び加工条件については表1
の上段に示す。表1において、共重合PETとはイソフ
タル酸成分を9モル%共重合したポリ(エチレン テレ
−イソフタレート)をいう。そして得られたFa及び混
繊糸の特性を表1の中段に示す。
【0027】上記実施例(試験No.1)と比較例(試
験No.2)で得られた混繊糸を用いて、経糸は無ヨリ
のまま、緯糸はダブルツイスターで1400T/m(T
は撚数、mはメートル)のヨリをかけてネン糸にした。
【0028】次いで、平織に製織した。製織条件は、経
糸密度128本/インチ、緯糸密度82本/インチ、織
構造はパレスとした。得られた生機を通常のリラックス
精練(湿熱110℃、20分)し、中間セット(乾熱1
80℃、30秒)し、アルカリ減量処理(NaOH水溶
液:濃度20g/リットル、98℃、30分、減量率:
15%)し、液流染色(130℃、45分)の工程で染
色加工を実施した。得られた織物の触感、風合、及び製
織工程(準備工程を含む)での通過性の評価結果を表1
の下段に示す。
【0029】なお、表1中の混繊糸のFbの特性は、使
用原糸のFbの特性と同じである。
【0030】
【表1】
【0031】以上から本発明の実施例の混繊糸は、ふく
らみ感があり、ソフトで腰張り感もあり、かつシルキー
効果を呈することが確認できた。更に織編物としてから
リラックス〜中間セット処理することにより高いふくら
み効果を発現することが確認できた。
【0032】
【発明の効果】以上説明した通り、本発明のポリエステ
ル系混繊糸は、少なくとも2種類のフィラメント糸から
なる実質的にループ・タルミのないポリエステル系混繊
糸であって、前記混繊糸は下記成分のフィラメント糸F
a及びFbを含み、 Fa:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDaが、8
%以下であるポリエステル系フィラメント糸 Fb:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDbが、1
2≦WDb≦45であるポリエステル系フィラメント糸 前記混繊糸の構成繊維は実質的に糸の長さ方向に複屈折
率△nは均一であり、かつ前記混繊糸は沸収乾熱処理を
した時の沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDt
(%)が、17≦WDt≦45の範囲にあり、しかも前
記沸収乾熱処理をした後の1mm以上のループ数が30
ケ/m以上発現することにより、ソフトにしてシルキー
な高いふくらみ感を呈するポリエステル系混繊糸を実現
できる。さらには織編物としてからリラックス〜中間セ
ット処理することにより高いふくらみ効果を出すことが
できるポリエステル系混繊糸を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例のポリエステル系混繊糸の外
観を模式的に示した概略図である。
【図2】本発明の一実施例のポリエステル系混繊糸を沸
収乾熱処理した後の糸の外観を模式的に示した概略図で
ある。
【図3】本発明の一実施例のポリエステル系混繊糸を製
造するための装置を例示したものである。
【図4】本発明の一実施例のポリエステル系混繊糸を製
造するための装置を例示したものである。
【符号の説明】
1,2 フィラメント糸パッケージ 3,5,7,8,10 ローラー ガイド ヒーター 流体交絡(インターレース)ノズル11 巻取ローラー12 巻取パッケージ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 中川 清 愛知県中島郡平和町上三宅字上屋敷1番 地1 東レ・テキスタイル株式会社本社 東海事業場内 (56)参考文献 特公 昭61−13009(JP,B2) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D02G 3/04 D01F 6/62 D02G 1/18 D02G 3/34

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも2種類のフィラメント糸から
    なる実質的にループ・タルミのないポリエステル系混繊
    糸であって、前記混繊糸は下記成分のフィラメント糸F
    a及びFbを含み、 Fa:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDaが、8
    %以下であるポリエステル系フィラメント糸 Fb:沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDbが、1
    2≦WDb≦45であるポリエステル系フィラメント糸 前記混繊糸の構成繊維は実質的に糸の長さ方向に複屈折
    率△nは均一であり、かつ前記混繊糸は沸収乾熱処理を
    した時の沸騰水収縮率と沸収後乾収率の和:WDt
    (%)が、17≦WDt≦45の範囲にあり、しかも前
    記沸収乾熱処理をした後の1mm以上のループ数が30
    ケ/m以上発現することを特徴とするポリエステル系混
    繊糸。(ただし、沸収乾熱処理は、JIS L1013
    のA法による沸騰水収縮率を測定するための処理を行
    い、次いで前記沸騰水収縮処理した試料をJIS L1
    013のA法(180℃処理)によって乾熱収縮率を測
    定するための処理を行うことをいう。この時の乾熱収縮
    率を沸収後乾収率という。)
  2. 【請求項2】フィラメント糸Fbの沸収後乾収率:AD
    bが5%以上で、フィラメント糸Faの沸収後乾収率:
    ADaより大きい請求項に記載のポリエステル系混繊
    糸。
  3. 【請求項3】 フィラメント糸Fbがポリエチレンテレ
    フタレートを主成分とし、第三成分を共重合した共重合
    ポリエステルの高収縮糸である請求項に記載のポリエ
    ステル系混繊糸。
  4. 【請求項4】 フィラメント糸Faの混繊糸全体に占め
    る重量比が30〜70%である請求項に記載のポリエ
    ステル系混繊糸。
  5. 【請求項5】 フィラメント糸Faの単糸繊度が0.0
    1〜1デニールの範囲である請求項に記載のポリエス
    テル系混繊糸。
  6. 【請求項6】 フィラメントとFbの単糸繊度が2〜7
    デニールの範囲である請求項に記載のポリエステル系
    混繊糸。
  7. 【請求項7】 混繊糸の交絡数が30ケ〜150ケ/m
    である請求項1に記載のポリエステル系混繊糸。
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