JP3135754B2 - 積層コンデンサとその製造方法 - Google Patents
積層コンデンサとその製造方法Info
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Description
を改良した積層コンデンサとその製造方法に関する。
ード法や印刷法により作られた薄い誘電体シート上に金
属粉末ペーストを印刷またはスプレーして容量を取得す
るための内部電極とし、相互に電極構造をもつように数
枚から数十枚積み重ね、圧着により一体化したものを焼
結し、さらにその端面に外部引き出し用端子電極を形成
して作られ、相隣れる内部電極のそれぞれの端末部はコ
ンデンサ素子の両端面に形成され直接半田付け可能な外
部端子のいずれかに接続されている。
うに、積層コンデンサ1における従来の外部端子電極4
の構成は、誘電体層2と内部電極3とを積層、圧着した
積層体から裁断されて得られるチップ素体の端面に、ま
ず下地Ni層5を塗布し、同時焼成した後、この下地N
i層5の上にCuメッキ層6が施され、そのあと中間N
iメッキ層8およびPb/Snメッキ層9が施されるの
が一般的である。
構成では、前記Cuメッキ層形成後にNiメッキ層およ
びPb/Snメッキ層を施す際、発生する応力がチップ
素体に伝わってチップ端面に形成される外部端子電極の
表面にクラックを生ずる等、半田耐熱性が低下するとい
う課題があった。
をメッキ処理によって形成する際に生ずる応力を軽減
し、もって外部端子電極の表面にクラックを生ずる等の
半田耐熱性の低下を防止した積層コンデンサとその製造
方法を提供することにある。
成すべく研究の結果、Cuメッキを行なった後に、酸化
剤などを用いて銅メッキ面を酸化して表面に酸化膜を形
成させることにより、銅メッキ面とその上に施されるN
iメッキ層との界面の接着性を低くしてやれば前記応力
による歪を軽減でき、結果的に耐熱性の劣化を防止でき
ることを見いだし本発明に到達した。
で互いに対向し、かつ交互に異なる外部電極に接続され
ている内部電極が複数枚積層されてなるチップ素体の両
端面に、外部端子電極として順次下地用Ni電極となる
Ni層、Cuメッキ層、中間Niメッキ層およびPb/
Snメッキ層が形成されている積層コンデンサであっ
て、前記Cuメッキ層とその外側の金属メッキ層との間
に銅の酸化膜が介在していることを特徴とする積層コン
デンサを;第二に、誘電体シートを挟んで互いに対向
し、かつ交互に異なる外部電極に接続されている態様に
内部電極を複数枚積層してチップ素体を形成し、該チッ
プ素体の端面にNiペーストを塗布した後同時焼成し
て、外部端子電極の下地電極となるNi層を形成し、該
Ni層上に順次Cuメッキ層、中間Niメッキ層および
Pb/Snメッキ層を形成して外部端子電極とする積層
コンデンサの製造方法において、上記Cuメッキ層の表
面に酸化剤の使用または加熱により酸化膜を形成してか
ら、その外側の金属メッキ層を順次形成することを特徴
とする積層コンデンサの製造方法を提供するものであ
る。
し、チップ素体端面に下地Ni層を塗布した後同時焼成
され、下地Ni層上にCuメッキ層が施されるが、該C
uメッキ層表面に酸化膜を形成することにより、その上
に形成されるNiメッキ層との界面の接着性が若干低下
し、これによりNiメッキ層およびPb/Snメッキ層
を形成する際に発生する応力がチップ素体に伝わりにく
くできることが特徴であり、完成した積層コンデンサの
外部端子電極の耐熱性を著しく向上させる作用を有す
る。
間の接触抵抗には実質的な影響が及ばないことが確認さ
れている。
の内部構造を示す模式縦断面図である。この図を参照し
て以下説明する。
の積層コンデンサを作成するに際し、まず常法により誘
電体層2を介して対向する内部電極3が積み重ねられた
積層体を得たのち、所定寸法に裁断し、裁断後のチップ
素体端面にNiペーストを塗布してから同時焼成し、外
部端子の下地電極としての下地Ni層5を形成し、次い
でNi層の上に銅メッキ層6を施し、以下2種類の方法
を用いて銅メッキ層上に銅酸化膜7を形成した。 (1)チップを20%の過酸化水素溶液に5分間浸漬し
て表面を酸化させる。 (2)空気中、150℃の温度でチップを熱処理して表
面を酸化させる。
Niメッキ層8、さらに層厚4μmの電解Pb/Snメ
ッキ層9を設けることによりチップ素体に外部端子電極
4を付与し、積層コンデンサ1を得た。
メッキを施したチップを温度330±5℃の半田中にチ
ップの両端子電極がかくれるように3±0.5秒間浸漬
させ、その後常温に放置し、外観上クラック等の劣化が
生じているかを観察することにより評価した。
た。
したこと以外は全く実施例と同様にして積層コンデンサ
を作成し、外部端子電極の耐熱性を実施例の要領に従っ
て調べた結果を同じく表1に示した。
に酸化膜を形成したことにより、表面にクラックの形成
は見られず、耐熱性が著しく向上した。
れば、外部端子電極形成のためのメッキ処理の際、Cu
メッキ層表面に酸化膜を形成してから、その外側に金属
メッキすることにより、従来メッキ処理によって発生し
ていた応力が軽減でき、該端子電極の耐熱性を向上させ
ることができる。本発明の積層コンデンサでは外部端子
に耐熱性の劣化を示すクラックの発生がなくなった。
内部構造を示す縦断面図である。
図である。
Claims (2)
- 【請求項1】 誘電体シートを挟んで互いに対向し、か
つ交互に異なる外部電極に接続されている内部電極が複
数枚積層されてなるチップ素体の両端面に、外部端子電
極として順次下地用Ni電極となるNi層、Cuメッキ
層、中間Niメッキ層およびPb/Snメッキ層が形成
されている積層コンデンサであって、前記Cuメッキ層
とその外側の金属メッキ層との間に銅の酸化膜が介在し
ていることを特徴とする積層コンデンサ。 - 【請求項2】 誘電体シートを挟んで互いに対向し、か
つ交互に異なる外部電極に接続されている態様に内部電
極を複数枚積層してチップ素体を形成し、該チップ素体
の端面にNiペーストを塗布した後同時焼成して、外部
端子電極の下地電極となるNi層を形成し、該Ni層上
に順次Cuメッキ層、中間Niメッキ層およびPb/S
nメッキ層を形成して外部端子電極とする積層コンデン
サの製造方法において、上記Cuメッキ層の表面に酸化
剤の使用または加熱により酸化膜を形成してから、その
外側の金属メッキ層を順次形成することを特徴とする積
層コンデンサの製造方法。
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Publication Number | Publication Date |
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JPH0757959A JPH0757959A (ja) | 1995-03-03 |
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-
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