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JP3135754B2 - 積層コンデンサとその製造方法 - Google Patents

積層コンデンサとその製造方法

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JP3135754B2
JP3135754B2 JP05217005A JP21700593A JP3135754B2 JP 3135754 B2 JP3135754 B2 JP 3135754B2 JP 05217005 A JP05217005 A JP 05217005A JP 21700593 A JP21700593 A JP 21700593A JP 3135754 B2 JP3135754 B2 JP 3135754B2
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JP
Japan
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plating layer
layer
multilayer capacitor
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electrodes
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JP05217005A
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昌朗 吉田
斎藤  博
俊哉 中村
欣男 秋本
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Taiyo Yuden Co Ltd
Original Assignee
Taiyo Yuden Co Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、特に外部端子電極構造
を改良した積層コンデンサとその製造方法に関する。
【0002】
【従来の技術】積層チップコンデンサは、ドクターブレ
ード法や印刷法により作られた薄い誘電体シート上に金
属粉末ペーストを印刷またはスプレーして容量を取得す
るための内部電極とし、相互に電極構造をもつように数
枚から数十枚積み重ね、圧着により一体化したものを焼
結し、さらにその端面に外部引き出し用端子電極を形成
して作られ、相隣れる内部電極のそれぞれの端末部はコ
ンデンサ素子の両端面に形成され直接半田付け可能な外
部端子のいずれかに接続されている。
【0003】したがって、図2の縦断面図に見られるよ
うに、積層コンデンサ1における従来の外部端子電極4
の構成は、誘電体層2と内部電極3とを積層、圧着した
積層体から裁断されて得られるチップ素体の端面に、ま
ず下地Ni層5を塗布し、同時焼成した後、この下地N
i層5の上にCuメッキ層6が施され、そのあと中間N
iメッキ層8およびPb/Snメッキ層9が施されるの
が一般的である。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】従来の外部端子電極の
構成では、前記Cuメッキ層形成後にNiメッキ層およ
びPb/Snメッキ層を施す際、発生する応力がチップ
素体に伝わってチップ端面に形成される外部端子電極の
表面にクラックを生ずる等、半田耐熱性が低下するとい
う課題があった。
【0005】したがって本発明の目的は、外部端子電極
をメッキ処理によって形成する際に生ずる応力を軽減
し、もって外部端子電極の表面にクラックを生ずる等の
半田耐熱性の低下を防止した積層コンデンサとその製造
方法を提供することにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明者は前記目的を達
成すべく研究の結果、Cuメッキを行なった後に、酸化
剤などを用いて銅メッキ面を酸化して表面に酸化膜を形
成させることにより、銅メッキ面とその上に施されるN
iメッキ層との界面の接着性を低くしてやれば前記応力
による歪を軽減でき、結果的に耐熱性の劣化を防止でき
ることを見いだし本発明に到達した。
【0007】したがって本発明は、第一に誘電体を挟ん
で互いに対向し、かつ交互に異なる外部電極に接続され
ている内部電極が複数枚積層されてなるチップ素体の両
端面に、外部端子電極として順次下地用Ni電極となる
Ni層、Cuメッキ層、中間Niメッキ層およびPb/
Snメッキ層が形成されている積層コンデンサであっ
て、前記Cuメッキ層とその外側の金属メッキ層との間
に銅の酸化膜が介在していることを特徴とする積層コン
デンサを;第二に、誘電体シートを挟んで互いに対向
し、かつ交互に異なる外部電極に接続されている態様に
内部電極を複数枚積層してチップ素体を形成し、該チッ
プ素体の端面にNiペーストを塗布した後同時焼成し
て、外部端子電極の下地電極となるNi層を形成し、該
Ni層上に順次Cuメッキ層、中間Niメッキ層および
Pb/Snメッキ層を形成して外部端子電極とする積層
コンデンサの製造方法において、上記Cuメッキ層の表
面に酸化剤の使用または加熱により酸化膜を形成してか
ら、その外側の金属メッキ層を順次形成することを特徴
とする積層コンデンサの製造方法を提供するものであ
る。
【0008】
【作用】本発明の方法では、外部端子電極の形成に際
し、チップ素体端面に下地Ni層を塗布した後同時焼成
され、下地Ni層上にCuメッキ層が施されるが、該C
uメッキ層表面に酸化膜を形成することにより、その上
に形成されるNiメッキ層との界面の接着性が若干低下
し、これによりNiメッキ層およびPb/Snメッキ層
を形成する際に発生する応力がチップ素体に伝わりにく
くできることが特徴であり、完成した積層コンデンサの
外部端子電極の耐熱性を著しく向上させる作用を有す
る。
【0009】なお、この酸化膜形成によって、内外電極
間の接触抵抗には実質的な影響が及ばないことが確認さ
れている。
【0010】
【実施例】図1は本実施例で作成された積層コンデンサ
の内部構造を示す模式縦断面図である。この図を参照し
て以下説明する。
【0011】F特性を有し、長さ3.2mm、幅1.6mm
の積層コンデンサを作成するに際し、まず常法により誘
電体層2を介して対向する内部電極3が積み重ねられた
積層体を得たのち、所定寸法に裁断し、裁断後のチップ
素体端面にNiペーストを塗布してから同時焼成し、外
部端子の下地電極としての下地Ni層5を形成し、次い
でNi層の上に銅メッキ層6を施し、以下2種類の方法
を用いて銅メッキ層上に銅酸化膜7を形成した。 (1)チップを20%の過酸化水素溶液に5分間浸漬し
て表面を酸化させる。 (2)空気中、150℃の温度でチップを熱処理して表
面を酸化させる。
【0012】酸化膜7を形成した後、層厚2μmの電解
Niメッキ層8、さらに層厚4μmの電解Pb/Snメ
ッキ層9を設けることによりチップ素体に外部端子電極
4を付与し、積層コンデンサ1を得た。
【0013】なお、外部端子電極の耐熱性については、
メッキを施したチップを温度330±5℃の半田中にチ
ップの両端子電極がかくれるように3±0.5秒間浸漬
させ、その後常温に放置し、外観上クラック等の劣化が
生じているかを観察することにより評価した。
【0014】試料50個についての結果を表1に示し
た。
【0015】
【比較例】Cuメッキ面に酸化膜を形成する工程を省略
したこと以外は全く実施例と同様にして積層コンデンサ
を作成し、外部端子電極の耐熱性を実施例の要領に従っ
て調べた結果を同じく表1に示した。
【0016】
【表1】
【0017】表1の結果から判るように、Cuメッキ面
に酸化膜を形成したことにより、表面にクラックの形成
は見られず、耐熱性が著しく向上した。
【0018】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の方法によ
れば、外部端子電極形成のためのメッキ処理の際、Cu
メッキ層表面に酸化膜を形成してから、その外側に金属
メッキすることにより、従来メッキ処理によって発生し
ていた応力が軽減でき、該端子電極の耐熱性を向上させ
ることができる。本発明の積層コンデンサでは外部端子
に耐熱性の劣化を示すクラックの発生がなくなった。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例で作成される積層コンデンサの
内部構造を示す縦断面図である。
【図2】従来の積層コンデンサの内部構造を示す縦断面
図である。
【符号の説明】
1 積層チップコンデンサ 2 誘電体層 3 内部電極 4 外部端子電極 5 下地Ni層 6 Cuメッキ層 7 Cu酸化膜 8 中間Niメッキ層 9 Pb/Snメッキ層
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 秋本 欣男 東京都台東区上野6丁目16番20号 太陽 誘電株式会社内 (56)参考文献 特開 平4−171912(JP,A) 特開 平4−337616(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01G 4/00 - 4/40 H01G 13/00 - 13/06

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 誘電体シートを挟んで互いに対向し、か
    つ交互に異なる外部電極に接続されている内部電極が複
    数枚積層されてなるチップ素体の両端面に、外部端子電
    極として順次下地用Ni電極となるNi層、Cuメッキ
    層、中間Niメッキ層およびPb/Snメッキ層が形成
    されている積層コンデンサであって、前記Cuメッキ層
    とその外側の金属メッキ層との間に銅の酸化膜が介在し
    ていることを特徴とする積層コンデンサ。
  2. 【請求項2】 誘電体シートを挟んで互いに対向し、か
    つ交互に異なる外部電極に接続されている態様に内部電
    極を複数枚積層してチップ素体を形成し、該チップ素体
    の端面にNiペーストを塗布した後同時焼成して、外部
    端子電極の下地電極となるNi層を形成し、該Ni層上
    に順次Cuメッキ層、中間Niメッキ層およびPb/S
    nメッキ層を形成して外部端子電極とする積層コンデン
    サの製造方法において、上記Cuメッキ層の表面に酸化
    剤の使用または加熱により酸化膜を形成してから、その
    外側の金属メッキ層を順次形成することを特徴とする積
    層コンデンサの製造方法。
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