JP2661302B2 - グレーチング床構築工法 - Google Patents
グレーチング床構築工法Info
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- JP2661302B2 JP2661302B2 JP1334459A JP33445989A JP2661302B2 JP 2661302 B2 JP2661302 B2 JP 2661302B2 JP 1334459 A JP1334459 A JP 1334459A JP 33445989 A JP33445989 A JP 33445989A JP 2661302 B2 JP2661302 B2 JP 2661302B2
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- Japan
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- grating
- block
- steel
- floor
- grating block
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Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、構造物の躯体ヘグレーチング床を構築する
際に用いられるグレーチング床構築工法に関する。
際に用いられるグレーチング床構築工法に関する。
構造物、例えば大型ボイラを収容する構造物の躯体ヘ
グレーチング床を構築する場合、先ず鉄骨柱、鉄骨梁等
を組付けて構造物の躯体を予め構築し、その後グレーチ
ングを必要枚数分だけ敷き詰めてグレーチング床を構築
する工法が採用されていた。以下に、この工法を第9図
〜第12図を用いて説明する。
グレーチング床を構築する場合、先ず鉄骨柱、鉄骨梁等
を組付けて構造物の躯体を予め構築し、その後グレーチ
ングを必要枚数分だけ敷き詰めてグレーチング床を構築
する工法が採用されていた。以下に、この工法を第9図
〜第12図を用いて説明する。
第9図に示される如く、先ず図示しない基礎部分にH
型断面の鉄骨柱100を所定間隔毎に立設させる。次に、
H型断面の鉄骨大梁102(第12図にも示される。)を図
示しない揚重機で1本ずつ吊り上げて所定高さとなる位
置の各鉄骨柱100間へ配置してボルト接合により各鉄骨
柱100へ組付ける。その後、第11図に示される鉄骨中梁1
04、鉄骨小梁106の順に、これらを1本ずつ前記揚重機
で吊り上げ、鉄骨大梁102へ図示しないボルト接合によ
り組付けて床骨組を構築する。
型断面の鉄骨柱100を所定間隔毎に立設させる。次に、
H型断面の鉄骨大梁102(第12図にも示される。)を図
示しない揚重機で1本ずつ吊り上げて所定高さとなる位
置の各鉄骨柱100間へ配置してボルト接合により各鉄骨
柱100へ組付ける。その後、第11図に示される鉄骨中梁1
04、鉄骨小梁106の順に、これらを1本ずつ前記揚重機
で吊り上げ、鉄骨大梁102へ図示しないボルト接合によ
り組付けて床骨組を構築する。
このような工程を前記揚重機を用いて繰り返し行うこ
とにより、順次鉄骨柱100、鉄骨大梁102、鉄骨中梁10
4、鉄骨小梁106を組み上げて構造物の躯体108を構築す
る。
とにより、順次鉄骨柱100、鉄骨大梁102、鉄骨中梁10
4、鉄骨小梁106を組み上げて構造物の躯体108を構築す
る。
本例の構造物の躯体108が構築された状態では、この
構造物の躯体108の高さ寸法H(第9図参照)は高さ約7
5m、幅寸法W(第9図参照)は幅約60m、奥行き寸法L
(第10図参照)は長さ約100m程度になる。
構造物の躯体108の高さ寸法H(第9図参照)は高さ約7
5m、幅寸法W(第9図参照)は幅約60m、奥行き寸法L
(第10図参照)は長さ約100m程度になる。
構造物の躯体108が構築された段階で初めて第10図〜
第12図に示されるグレーチング110が前記揚重機で一枚
ずつ所定枚数吊り上げられ、各床骨組上に敷き詰めら
れ、点溶接又は図示しないクリップでずれないように各
鉄骨大梁102、鉄骨中梁104、鉄骨小梁106へ組付けられ
る。このグレーチング110は、第12図(A)、(B)に
示される如く、複数枚の平板111を所定間隔毎に格子状
に並べて溶接されて所定形状に形成されている。
第12図に示されるグレーチング110が前記揚重機で一枚
ずつ所定枚数吊り上げられ、各床骨組上に敷き詰めら
れ、点溶接又は図示しないクリップでずれないように各
鉄骨大梁102、鉄骨中梁104、鉄骨小梁106へ組付けられ
る。このグレーチング110は、第12図(A)、(B)に
示される如く、複数枚の平板111を所定間隔毎に格子状
に並べて溶接されて所定形状に形成されている。
第10図には、一例として構造物の躯体108の3階の床
骨組に、グレーチング110が必要枚数分だけ敷き詰めら
れてグレーチング床112が構築された状態が平面図で示
されている。
骨組に、グレーチング110が必要枚数分だけ敷き詰めら
れてグレーチング床112が構築された状態が平面図で示
されている。
しかしながら、上記工法によれば、グレーチング床11
2が構築されない状態で構造物の躯体108が徐々に構築さ
れていく為、構造物の躯体108を構築するための作業が
次第にグレーチング床112の無い状態での高所作業とな
っていく。
2が構築されない状態で構造物の躯体108が徐々に構築さ
れていく為、構造物の躯体108を構築するための作業が
次第にグレーチング床112の無い状態での高所作業とな
っていく。
また、上記工法によれば、各作業工程をシリーズで行
わなければならないので、長期間の工期を必要としてい
た。
わなければならないので、長期間の工期を必要としてい
た。
さらに、各部材を単体で順次揚重機を用いて吊り上げ
ていくので、揚重機が長期間占有されていた。
ていくので、揚重機が長期間占有されていた。
本発明は上記事実を考慮し、構造物の躯体へグレーチ
ング床が構築されない状態での高所作業量を削減すると
共に、構造物の躯体へグレーチング床を構築する工事が
完了するまでの工期を短縮することができるグレーチン
グ床構築工法を得ることが目的である。
ング床が構築されない状態での高所作業量を削減すると
共に、構造物の躯体へグレーチング床を構築する工事が
完了するまでの工期を短縮することができるグレーチン
グ床構築工法を得ることが目的である。
〔課題を解決するための手段〕 請求項(1)記載の発明は、複数の柱を備えた構造物
の躯体へグレーチング床を構築するグレーチング床構築
工法であって、構造物の躯体外において、柱間に組付け
られる大梁を略枠状となるように枠組みした後に当該枠
組内に中梁、小梁を配設し、更にこれらの梁間に掛け渡
されるように複数のグレーチングを載置して第1のグレ
ーチングブロックを構成すると共に、構造物の躯体外に
おいて、中梁及び小梁を含む複数の梁を相互に組付けた
後に、これらの梁間に掛け渡されるように複数のグレー
チングを載置することにより、組付後の状態で第1のグ
レーチングブロックに隣接される第2のグレーチングブ
ロックを構成し、次いで、第1のグレーチングブロック
を吊り上げて互いに連続しないように複数の柱間へ挿入
し、当該柱と第1のグレーチングブロックの大梁とを固
定することにより、グレーチング床の所定区画を不連続
に構成し、その後、第1のグレーチングブロックの不連
続部分となる区画に第2のグレーチングブロックを挿入
し、第2のグレーチングブロックを構成する梁と第1の
グレーチングブロックの大梁とを固定することにより、
グレーチング床を構築する、ことを特徴としている。
の躯体へグレーチング床を構築するグレーチング床構築
工法であって、構造物の躯体外において、柱間に組付け
られる大梁を略枠状となるように枠組みした後に当該枠
組内に中梁、小梁を配設し、更にこれらの梁間に掛け渡
されるように複数のグレーチングを載置して第1のグレ
ーチングブロックを構成すると共に、構造物の躯体外に
おいて、中梁及び小梁を含む複数の梁を相互に組付けた
後に、これらの梁間に掛け渡されるように複数のグレー
チングを載置することにより、組付後の状態で第1のグ
レーチングブロックに隣接される第2のグレーチングブ
ロックを構成し、次いで、第1のグレーチングブロック
を吊り上げて互いに連続しないように複数の柱間へ挿入
し、当該柱と第1のグレーチングブロックの大梁とを固
定することにより、グレーチング床の所定区画を不連続
に構成し、その後、第1のグレーチングブロックの不連
続部分となる区画に第2のグレーチングブロックを挿入
し、第2のグレーチングブロックを構成する梁と第1の
グレーチングブロックの大梁とを固定することにより、
グレーチング床を構築する、ことを特徴としている。
請求項(1)記載の発明によれば、構造物の躯体外に
おいて、第1のグレーチングブロック並びに第2のグレ
ーチングブロックがそれぞれ構成される。具体的には、
第1のグレーチングブロックにあっては、構造物の躯体
の柱間に組付けられる大梁を略枠状となるように枠組み
した後、当該枠組内に中梁、小梁を配設し、更にこれら
の梁間に掛け渡されるように複数のグレーチングが載置
されて第1のグレーチングブロックとされる。また、第
2のグレーチングブロックにあっては、中梁及び小梁を
含む複数の梁を相互に組付けた後に、これらの梁間に掛
け渡されるように複数のグレーチングが載置されること
により、組付後の状態で第1のグレーチングブロックに
隣接される第2のグレーチングブロックが構成される。
おいて、第1のグレーチングブロック並びに第2のグレ
ーチングブロックがそれぞれ構成される。具体的には、
第1のグレーチングブロックにあっては、構造物の躯体
の柱間に組付けられる大梁を略枠状となるように枠組み
した後、当該枠組内に中梁、小梁を配設し、更にこれら
の梁間に掛け渡されるように複数のグレーチングが載置
されて第1のグレーチングブロックとされる。また、第
2のグレーチングブロックにあっては、中梁及び小梁を
含む複数の梁を相互に組付けた後に、これらの梁間に掛
け渡されるように複数のグレーチングが載置されること
により、組付後の状態で第1のグレーチングブロックに
隣接される第2のグレーチングブロックが構成される。
次いで、第1のグレーチングブロックが吊り上げられ
て互いに連続しないように複数の柱間へ挿入され、当該
柱と第1のグレーチングブロックの大梁とが固定される
ことにより、グレーチング床の所定区画が不連続に構成
される。その後、第1のグレーチングブロックの不連続
部分となる区画に第2のグレーチングブロックが挿入さ
れ、第2のグレーチングブロックを構成する梁と第1の
グレーチングブロックの大梁とが固定されることによ
り、グレーチング床が構築される。すなわち、本発明に
よれば、組付後の状態では、第1のグレーチングブロッ
クの大梁が第2のグレーチングブロックの大梁としても
共用されることになる。
て互いに連続しないように複数の柱間へ挿入され、当該
柱と第1のグレーチングブロックの大梁とが固定される
ことにより、グレーチング床の所定区画が不連続に構成
される。その後、第1のグレーチングブロックの不連続
部分となる区画に第2のグレーチングブロックが挿入さ
れ、第2のグレーチングブロックを構成する梁と第1の
グレーチングブロックの大梁とが固定されることによ
り、グレーチング床が構築される。すなわち、本発明に
よれば、組付後の状態では、第1のグレーチングブロッ
クの大梁が第2のグレーチングブロックの大梁としても
共用されることになる。
上記工法によれば、第1のグレーチングブロック並び
に第2のグレーチングブロックの構成作業が構造物の躯
体外で行われるので、第1のグレーチングブロック並び
に第2のグレーチングブロックの構成作業を構造物の躯
体自体の構築作業と同時進行で行うことができる。さら
には、第1のグレーチングブロック並びに第2のグレー
チングブロックの構成作業は、構造物の躯体自体を構築
する前に予め行うことも可能である。このため、構造物
の躯体へグレーチング床を構築する工事が完了するまで
の工期が短縮される。
に第2のグレーチングブロックの構成作業が構造物の躯
体外で行われるので、第1のグレーチングブロック並び
に第2のグレーチングブロックの構成作業を構造物の躯
体自体の構築作業と同時進行で行うことができる。さら
には、第1のグレーチングブロック並びに第2のグレー
チングブロックの構成作業は、構造物の躯体自体を構築
する前に予め行うことも可能である。このため、構造物
の躯体へグレーチング床を構築する工事が完了するまで
の工期が短縮される。
また、上記工法によれば、完成時の構造物の躯体の高
さ寸法が高く、柱を複数節継なぎで順次高くしていく場
合、柱が一節分立設されるごとにグレーチング床を構築
することが可能となる。このため、構造物の躯体へグレ
ーチング床が構築されない状態での高所作業量が削減さ
れる。
さ寸法が高く、柱を複数節継なぎで順次高くしていく場
合、柱が一節分立設されるごとにグレーチング床を構築
することが可能となる。このため、構造物の躯体へグレ
ーチング床が構築されない状態での高所作業量が削減さ
れる。
さらに、上記工法によれば、大梁を備えた第1のグレ
ーチングブロックが先行して構造物の躯体へ組付けられ
るので、大梁が柱間に設置される時期が早く、構造物の
強度を早期に確保することが可能となる。加えて、前述
した如く、第2のグレーチングブロックでは第1のグレ
ーチングブロックの大梁を共用する構成であるため、両
者が別個独立に大梁を備えている場合に比し、大梁の重
複を避けることができる。つまり、必要最小限の鋼材を
使用して構造物の設計強度を確保することが可能とな
る。
ーチングブロックが先行して構造物の躯体へ組付けられ
るので、大梁が柱間に設置される時期が早く、構造物の
強度を早期に確保することが可能となる。加えて、前述
した如く、第2のグレーチングブロックでは第1のグレ
ーチングブロックの大梁を共用する構成であるため、両
者が別個独立に大梁を備えている場合に比し、大梁の重
複を避けることができる。つまり、必要最小限の鋼材を
使用して構造物の設計強度を確保することが可能とな
る。
また、上記工法によれば、第1のグレーチングブロッ
クが先行して不連続に組付けられた後に、当該不連続部
分に第2のグレーチングブロックが組付けられて最終的
なグレーチング床が構築される構成であるため、第2の
グレーチングブロックを組付る際(即ち、第2のグレー
チングブロックの中梁及び小梁を含む複数の梁と第1の
グレーチングブロックの大梁との接合を行う際)には、
第1のグレーチングブロックを作業用足場として有効に
使用することができる。このため、第2のグレーチング
ブロックの組付作業を効率良くしかも安全に行うことが
可能となる。
クが先行して不連続に組付けられた後に、当該不連続部
分に第2のグレーチングブロックが組付けられて最終的
なグレーチング床が構築される構成であるため、第2の
グレーチングブロックを組付る際(即ち、第2のグレー
チングブロックの中梁及び小梁を含む複数の梁と第1の
グレーチングブロックの大梁との接合を行う際)には、
第1のグレーチングブロックを作業用足場として有効に
使用することができる。このため、第2のグレーチング
ブロックの組付作業を効率良くしかも安全に行うことが
可能となる。
以上説明した如く本発明に係るグレーチング床構築工
法は、柱が一節分立設されるごとにグレーチング床を構
築することができるので、構造物の躯体へグレーチング
床が構築されない状態での高所作業量を削減することが
できるという優れた効果を有する。
法は、柱が一節分立設されるごとにグレーチング床を構
築することができるので、構造物の躯体へグレーチング
床が構築されない状態での高所作業量を削減することが
できるという優れた効果を有する。
また、本発明に係るグレーチング床構築工法は、第1
のグレーチングブロック並びに第2のグレーチングブロ
ックの構成作業を構造物の躯体自体の構築作業と同時進
行で行うことができ、更には、第1のグレーチングブロ
ック並びに第2のグレーチングブロックの構成作業を構
造物の躯体自体を構築する前に予め行うことも可能であ
ることから、構造物の躯体へグレーチング床を構築する
工事が完了するまでの工期を短縮することができるとい
う優れた効果を有する。
のグレーチングブロック並びに第2のグレーチングブロ
ックの構成作業を構造物の躯体自体の構築作業と同時進
行で行うことができ、更には、第1のグレーチングブロ
ック並びに第2のグレーチングブロックの構成作業を構
造物の躯体自体を構築する前に予め行うことも可能であ
ることから、構造物の躯体へグレーチング床を構築する
工事が完了するまでの工期を短縮することができるとい
う優れた効果を有する。
さらに、本発明に係るグレーチング床構築工法は、第
1のグレーチングブロックが先行して組付けられた後に
第2のグレーチングブロックが第1のグレーチングブロ
ックの大梁を共用して組付けられる構成であるので、構
造物の強度を早期に確保することができると共に、必要
最小限の鋼材を使用して構造物の設計強度を確保するこ
とができ、更には構造物の重量削減を図ることができる
という優れた効果を有する。
1のグレーチングブロックが先行して組付けられた後に
第2のグレーチングブロックが第1のグレーチングブロ
ックの大梁を共用して組付けられる構成であるので、構
造物の強度を早期に確保することができると共に、必要
最小限の鋼材を使用して構造物の設計強度を確保するこ
とができ、更には構造物の重量削減を図ることができる
という優れた効果を有する。
また、本発明に係るグレーチング床構築工法は、第2
のグレーチングブロックを組付る際には、第1のグレー
チングブロックを作業用足場として有効に使用すること
ができるので、第2のグレーチングブロックの組付作業
を効率良くしかも安全に行うことができるという優れた
効果を有する。
のグレーチングブロックを組付る際には、第1のグレー
チングブロックを作業用足場として有効に使用すること
ができるので、第2のグレーチングブロックの組付作業
を効率良くしかも安全に行うことができるという優れた
効果を有する。
以下に、本発明の実施例を第1図〜第8図を用いて説
明する。
明する。
第8図には、構造物の躯体10の概略斜視図が示されて
いる。この構造物の躯体10は、図示しない基礎部分から
所定間隔毎に立設される複数本の鉄骨柱12及び鉄骨梁14
でその主要部が構成されている。なお、本図において
は、構造物の躯体10の外周部分の鉄骨柱12及び鉄骨梁14
のみが示されている。
いる。この構造物の躯体10は、図示しない基礎部分から
所定間隔毎に立設される複数本の鉄骨柱12及び鉄骨梁14
でその主要部が構成されている。なお、本図において
は、構造物の躯体10の外周部分の鉄骨柱12及び鉄骨梁14
のみが示されている。
この構造物の躯体10にはその略中央部に、図示しない
天井大梁に吊り下げられた大型ボイラー(図示省略)が
収容されている。
天井大梁に吊り下げられた大型ボイラー(図示省略)が
収容されている。
また、この構造物の躯体10には、所定階毎にグレーチ
ング床16が配設されている。なお、本図においては、1
階のグレーチング床16Aのみが実線で示され、2階以降
のグレーチング床16B、16Cは2点鎖線で示されている。
ング床16が配設されている。なお、本図においては、1
階のグレーチング床16Aのみが実線で示され、2階以降
のグレーチング床16B、16Cは2点鎖線で示されている。
以下、1階部分のグレーチング床16Aについて第1図
〜第7図を用いて詳細に説明する。
〜第7図を用いて詳細に説明する。
このグレーチング床16Aは第1図〜第4図に示される
第1のグレーチングブロック18と第5図〜第7図に示さ
れる第2のグレーチングブロック20とから構成されてい
る。
第1のグレーチングブロック18と第5図〜第7図に示さ
れる第2のグレーチングブロック20とから構成されてい
る。
先ず、第1のグレーチングブロック18について説明す
る。
る。
第1図に示される如く、第1のグレーチングブロック
18は、互いに平行に配置された一対の鉄骨大梁22と、こ
れらの一対の鉄骨大梁22に直交してかつ互いに平行に配
置された一対の鉄骨大梁24と、を備えている。これらの
鉄骨大梁22、24は、平面視で略矩形の枠状をなすように
配置されている。なお、鉄骨大梁24の長手方向長さは、
鉄骨大梁22の長手方向長さよりも長く設定されている。
18は、互いに平行に配置された一対の鉄骨大梁22と、こ
れらの一対の鉄骨大梁22に直交してかつ互いに平行に配
置された一対の鉄骨大梁24と、を備えている。これらの
鉄骨大梁22、24は、平面視で略矩形の枠状をなすように
配置されている。なお、鉄骨大梁24の長手方向長さは、
鉄骨大梁22の長手方向長さよりも長く設定されている。
また、第3図に示される如く、鉄骨大梁22、24は共に
H型鋼とされ、それぞれ互いに相対する上フランジ26
A、26Bと下フランジ28A、28Bとを有している。
H型鋼とされ、それぞれ互いに相対する上フランジ26
A、26Bと下フランジ28A、28Bとを有している。
さらに、第1図に示される如く、一対の鉄骨大梁24の
長手方向中間部間には、鉄骨大梁22と平行に横中梁32が
掛け渡され、図示しないボルト接合により固定されてい
る。また、横中梁32及び鉄骨大梁22の長手方向中間部間
には、縦中梁30がそれぞれ図示しないボルト接合により
固定され、鉄骨大梁24と平行に掛け渡されている。な
お、これらの縦中梁30、横中梁32は、共にH型鋼とされ
ている。
長手方向中間部間には、鉄骨大梁22と平行に横中梁32が
掛け渡され、図示しないボルト接合により固定されてい
る。また、横中梁32及び鉄骨大梁22の長手方向中間部間
には、縦中梁30がそれぞれ図示しないボルト接合により
固定され、鉄骨大梁24と平行に掛け渡されている。な
お、これらの縦中梁30、横中梁32は、共にH型鋼とされ
ている。
また、鉄骨大梁24と縦中梁30との間には、鉄骨大梁22
に対して平行にかつ所定間隔毎に複数本の小梁34が図示
しないボルト接合により固定されている。この小梁34も
縦中梁30、横中梁32と同様にH型鋼とされいる。なお、
この小梁34を配設する本数及び位置は、前記大型ボイラ
の形状により必要に応じて変更される。
に対して平行にかつ所定間隔毎に複数本の小梁34が図示
しないボルト接合により固定されている。この小梁34も
縦中梁30、横中梁32と同様にH型鋼とされいる。なお、
この小梁34を配設する本数及び位置は、前記大型ボイラ
の形状により必要に応じて変更される。
鉄骨大梁22の長手方向両端部と鉄骨大梁24の長手方向
両端部とが互いに対向するコーナーには、鉄骨大梁22と
鉄骨大梁24とを掛け渡す位置でその下フランジ28A、28B
に側に受け台36が配置されている。
両端部とが互いに対向するコーナーには、鉄骨大梁22と
鉄骨大梁24とを掛け渡す位置でその下フランジ28A、28B
に側に受け台36が配置されている。
この受け台36には、幅方向断面がH型の鉄骨梁が用い
られており、またその長手方向長さは、鉄骨大梁22の長
手方向長さの約半分とされている。
られており、またその長手方向長さは、鉄骨大梁22の長
手方向長さの約半分とされている。
第1図〜第3図に示される如く、上述した鉄骨大梁2
2、24、縦中梁30、横中梁32、小梁34といった梁間に
は、これらに掛け渡されるようにして複数枚のグレーチ
ングパネル38が敷き詰められている。これらのグレーチ
ングパネル38は、複数枚の平板39を格子状に配置してそ
の接合端部を溶接接合することにより形成されている。
また、隣合うグレーチングパネル38は、点溶接又は図示
しないクリップにより接合されている。
2、24、縦中梁30、横中梁32、小梁34といった梁間に
は、これらに掛け渡されるようにして複数枚のグレーチ
ングパネル38が敷き詰められている。これらのグレーチ
ングパネル38は、複数枚の平板39を格子状に配置してそ
の接合端部を溶接接合することにより形成されている。
また、隣合うグレーチングパネル38は、点溶接又は図示
しないクリップにより接合されている。
前記受け台36と対向する位置に載置されるグレーチン
グパネル38には、受け台36と離間する側の面に吊り台40
が前記受け台36と対応して載置されている(第2図参
照)。吊り台40は、前記受け台36と同様に幅方向断面が
H型の鉄骨梁とされ、長手方向長さもほぼ同一とされて
いる。また、吊り台40の長手方向中間部には、グレーチ
ングパネル38と離間する側の面に略矩形状の吊りピース
42が固着されている。この吊りピース42には、その略中
央部に円孔44が穿設され、後述する揚重機46(第4図参
照)で吊り上げる際のワイヤ43が連結されている。この
ワイヤ43には、前記揚重機46のワイヤ48の先端部に取付
けられた吊り上げ用のフック49が係止される。
グパネル38には、受け台36と離間する側の面に吊り台40
が前記受け台36と対応して載置されている(第2図参
照)。吊り台40は、前記受け台36と同様に幅方向断面が
H型の鉄骨梁とされ、長手方向長さもほぼ同一とされて
いる。また、吊り台40の長手方向中間部には、グレーチ
ングパネル38と離間する側の面に略矩形状の吊りピース
42が固着されている。この吊りピース42には、その略中
央部に円孔44が穿設され、後述する揚重機46(第4図参
照)で吊り上げる際のワイヤ43が連結されている。この
ワイヤ43には、前記揚重機46のワイヤ48の先端部に取付
けられた吊り上げ用のフック49が係止される。
第2図及び第3図に示される如く、吊り台40及び受け
台36には同軸上の円孔(図示省略)が複数個所に穿設さ
れ、ボルト50及びナット52により締結されている。この
ボルト接合される位置は、前記鉄骨大梁22、24をそれぞ
れ挟む計8個所とされている(第2図参照)。
台36には同軸上の円孔(図示省略)が複数個所に穿設さ
れ、ボルト50及びナット52により締結されている。この
ボルト接合される位置は、前記鉄骨大梁22、24をそれぞ
れ挟む計8個所とされている(第2図参照)。
次に、第2のグレーチングブロック20にいついて第5
図〜第7図を用いて説明する。
図〜第7図を用いて説明する。
第5図に示される如く、第2のグレーチングブロック
20においても、第1のグレーチングブロック18と同様に
鉄骨大梁22、縦中梁30、横中梁32、及び小梁34といった
複数の梁を備えており、これらの梁が相互に組付けられ
ている。但し、鉄骨大梁24は第1のグレーチングブロッ
ク18が備えている梁であり、この鉄骨大梁24を第2のグ
レーチングブロック20で共用することを示すべく、図5
では二点鎖線で図示している。従って、第2のグレーチ
ングブロック20の構成時には、鉄骨大梁24は存在しな
い。なお、小梁34については、配設される位置が変更さ
れている(第1図と比較参照)。また、第2のグレーチ
ングブロック20の横中梁32、小梁34の幅方向断面の大き
さは、鉄骨大梁22の幅方向断面の大きさよりも若干小と
されている。
20においても、第1のグレーチングブロック18と同様に
鉄骨大梁22、縦中梁30、横中梁32、及び小梁34といった
複数の梁を備えており、これらの梁が相互に組付けられ
ている。但し、鉄骨大梁24は第1のグレーチングブロッ
ク18が備えている梁であり、この鉄骨大梁24を第2のグ
レーチングブロック20で共用することを示すべく、図5
では二点鎖線で図示している。従って、第2のグレーチ
ングブロック20の構成時には、鉄骨大梁24は存在しな
い。なお、小梁34については、配設される位置が変更さ
れている(第1図と比較参照)。また、第2のグレーチ
ングブロック20の横中梁32、小梁34の幅方向断面の大き
さは、鉄骨大梁22の幅方向断面の大きさよりも若干小と
されている。
第5図、第7図に示される如く、鉄骨大梁22の長手方
向両端部近傍には、その下フランジ28A側にそれぞれ受
け台兼用梁54が配置されている。受け台兼用梁54は、そ
の幅方向断面がH型の鉄骨梁とされ、その長手方向長さ
は前記第1のグレーチングブロック18の鉄骨大梁24の長
手方向長さよりも若干大とされている。受け台兼用梁54
と横中梁32、小梁34との間に生じる隙間へは、スペーサ
(図示省略)が埋め込まれている。
向両端部近傍には、その下フランジ28A側にそれぞれ受
け台兼用梁54が配置されている。受け台兼用梁54は、そ
の幅方向断面がH型の鉄骨梁とされ、その長手方向長さ
は前記第1のグレーチングブロック18の鉄骨大梁24の長
手方向長さよりも若干大とされている。受け台兼用梁54
と横中梁32、小梁34との間に生じる隙間へは、スペーサ
(図示省略)が埋め込まれている。
また、鉄骨大梁22の上フランジ26A及び各縦中梁30、
横中梁32、小梁34の上フランジ間には、第1のグレーチ
ングブロック18と同様にグレーチングパネル38が敷き詰
められている。
横中梁32、小梁34の上フランジ間には、第1のグレーチ
ングブロック18と同様にグレーチングパネル38が敷き詰
められている。
前記受け台兼用梁54と対向するグレーチングパネル38
の前記受け台兼用梁54と離間する側の面には、吊り台兼
用梁56が前記受け台兼用梁54と対応する位置に載置され
ている。この吊り台兼用梁56は、前記受け台兼用梁54と
同様に幅方向断面がH型とされ、その長手方向長さも前
記受け台兼用梁54の長手方向長さとほぼ同一とされてい
る。
の前記受け台兼用梁54と離間する側の面には、吊り台兼
用梁56が前記受け台兼用梁54と対応する位置に載置され
ている。この吊り台兼用梁56は、前記受け台兼用梁54と
同様に幅方向断面がH型とされ、その長手方向長さも前
記受け台兼用梁54の長手方向長さとほぼ同一とされてい
る。
第5図〜第7図に示される如く、吊り台兼用梁56の長
手方向両端部近傍には、前記受け台兼用梁54と離間する
側の面に吊りピース42がそれぞれ固着されている。第5
図に示される如くこれらの吊りピース42は、その肉厚方
向と直交する方向が第2のグレーチングブロック20の略
対角線方向と一致するように位置決めされている。
手方向両端部近傍には、前記受け台兼用梁54と離間する
側の面に吊りピース42がそれぞれ固着されている。第5
図に示される如くこれらの吊りピース42は、その肉厚方
向と直交する方向が第2のグレーチングブロック20の略
対角線方向と一致するように位置決めされている。
第7図に示される如く、吊り台兼用梁56及び受け台兼
用梁54には同軸上の円孔(図示省略)が複数個所に穿設
され、ボルト50及びナット52により締結されている。こ
のボルト接合される位置は、前記鉄骨大梁22の上下フラ
ンジ26A、28Aを幅方向にそれぞれ挟むように計8個所と
されている(第5図〜第7図参照)。
用梁54には同軸上の円孔(図示省略)が複数個所に穿設
され、ボルト50及びナット52により締結されている。こ
のボルト接合される位置は、前記鉄骨大梁22の上下フラ
ンジ26A、28Aを幅方向にそれぞれ挟むように計8個所と
されている(第5図〜第7図参照)。
このように構成された第1のグレーチングブロック18
と第2のグレーチングブロック20とが互い違いに配設さ
れて1階部分のグレーチング床16Aが構築される。
と第2のグレーチングブロック20とが互い違いに配設さ
れて1階部分のグレーチング床16Aが構築される。
2階以降のグレーチング床16B、16Cも1階部分のグレ
ーチング床16Aと同様の構成により構築される。
ーチング床16Aと同様の構成により構築される。
以下に、本実施例を構造物の躯体10へグレーチング床
16を構築する際の構築手順を通して説明する。
16を構築する際の構築手順を通して説明する。
ここで、前記構築手順としては、構造物の躯体10自体
を構築する作業と構造物の躯体10外で第1及び第2のグ
レーチングブロック18、20を組付ける作業とに分かれて
行われる。
を構築する作業と構造物の躯体10外で第1及び第2のグ
レーチングブロック18、20を組付ける作業とに分かれて
行われる。
そこで、先ず前記第1及び第2のグレーチングブロッ
ク18、20を組付ける作業について説明する。
ク18、20を組付ける作業について説明する。
第1のグレーチングブロック18を組付けるには最初
に、鉄骨大梁22と鉄骨大梁24とを枠状に配置した場合に
コーナー部となる位置に受け台36をそれぞれ配置する。
次に、受け台36の上フランジに鉄骨大梁22及び鉄骨大梁
24を枠状となるように載置する。さらに、この鉄骨大梁
22、鉄骨大梁24へ縦中梁30、横中梁32、小梁34を順次ボ
ルト接合等により組付けていく。その後、これらの鉄骨
大梁22、鉄骨大梁24、縦中梁30、横中梁32、小梁34の上
フランジ間にグレーチングパネル38を必要枚数分だけ載
置する。この際、隣接 するグレーチングパネル38同士の接合は、点溶接又は図
示しないクリップで接合する。
に、鉄骨大梁22と鉄骨大梁24とを枠状に配置した場合に
コーナー部となる位置に受け台36をそれぞれ配置する。
次に、受け台36の上フランジに鉄骨大梁22及び鉄骨大梁
24を枠状となるように載置する。さらに、この鉄骨大梁
22、鉄骨大梁24へ縦中梁30、横中梁32、小梁34を順次ボ
ルト接合等により組付けていく。その後、これらの鉄骨
大梁22、鉄骨大梁24、縦中梁30、横中梁32、小梁34の上
フランジ間にグレーチングパネル38を必要枚数分だけ載
置する。この際、隣接 するグレーチングパネル38同士の接合は、点溶接又は図
示しないクリップで接合する。
次に、受け台36と対向するグレーチングパネル38の前
記受け台36と離間する側の面に、吊り台40を前記受け台
36と対応する位置に載置する。
記受け台36と離間する側の面に、吊り台40を前記受け台
36と対応する位置に載置する。
最後に、吊り台40と受け台36とをボルト50及びナット
52で締結することにより、第1のグレーチングブロック
18が完成する。この第1のグレーチングブロック18を工
場内又は建設現場の地上部で、各階のグレーチング床16
A、16B、16Cを構築するのに必要な枚数だけ後述する構
造物の躯体自体の構築作業と並行して製造する。
52で締結することにより、第1のグレーチングブロック
18が完成する。この第1のグレーチングブロック18を工
場内又は建設現場の地上部で、各階のグレーチング床16
A、16B、16Cを構築するのに必要な枚数だけ後述する構
造物の躯体自体の構築作業と並行して製造する。
次に、第2のグレーチングブロック20の組付け手順に
ついて説明する。
ついて説明する。
第2のグレーチングブロック20についても、前記第1
のグレーチングブロック18とほぼ同様にして組付け作業
が行われる。但し、受け台兼用梁54及び吊り台兼用梁56
が配置される位置が第1のグレーチングブロック18とは
異なり、鉄骨大梁22の長手方向両端部近傍とされる。ま
た、第2のグレーチングブロック20では、横中梁32、小
梁34と受け台兼用梁54との間にスペーサ(図示省略)が
埋め込まれる。
のグレーチングブロック18とほぼ同様にして組付け作業
が行われる。但し、受け台兼用梁54及び吊り台兼用梁56
が配置される位置が第1のグレーチングブロック18とは
異なり、鉄骨大梁22の長手方向両端部近傍とされる。ま
た、第2のグレーチングブロック20では、横中梁32、小
梁34と受け台兼用梁54との間にスペーサ(図示省略)が
埋め込まれる。
この第2のグレーチングブロック20も第1のグレーチ
ングブロック18と同様に例えば工場内で各階のグレーチ
ング床16A、16B、16Cを構築するのに必要な枚数だけ後
述する構造物の躯体自体の構造作業と並行して製造す
る。
ングブロック18と同様に例えば工場内で各階のグレーチ
ング床16A、16B、16Cを構築するのに必要な枚数だけ後
述する構造物の躯体自体の構造作業と並行して製造す
る。
次に、構造物の躯体10自体を構築する作業について説
明する。
明する。
この構造物の躯体10を構築するには、先ず図示しない
基礎部分を構築する。次に、複数本の鉄骨柱12を所定間
隔毎に立設する。さらに、この鉄骨柱12間へ鉄骨梁14を
架設する。
基礎部分を構築する。次に、複数本の鉄骨柱12を所定間
隔毎に立設する。さらに、この鉄骨柱12間へ鉄骨梁14を
架設する。
1階部分の鉄骨柱12が立設された段階で、第1のグレ
ーチングブロック18の吊りピース42に、それぞれワイヤ
43を連結する。このワイヤ43に揚重機46のワイヤ48の吊
り上げ用フック49が係止される。その後、第4図に示さ
れる如く揚重機46を操作して第1のグレーチングブロッ
ク18を吊り上げて、前記鉄骨柱12間へ一つ置きに挿入し
て鉄骨大梁22、24を鉄骨柱12へ固定する。この固定作業
が完了した後、受け台36及び吊り台40を第1のグレーチ
ングブロック18から取り外す。この結果、グレーチング
床の複数の区画が一つ置きに構造物の躯体10に構築され
る。
ーチングブロック18の吊りピース42に、それぞれワイヤ
43を連結する。このワイヤ43に揚重機46のワイヤ48の吊
り上げ用フック49が係止される。その後、第4図に示さ
れる如く揚重機46を操作して第1のグレーチングブロッ
ク18を吊り上げて、前記鉄骨柱12間へ一つ置きに挿入し
て鉄骨大梁22、24を鉄骨柱12へ固定する。この固定作業
が完了した後、受け台36及び吊り台40を第1のグレーチ
ングブロック18から取り外す。この結果、グレーチング
床の複数の区画が一つ置きに構造物の躯体10に構築され
る。
次に、同様の手順により、第2のグレーチングブロッ
ク20を第1のグレーチングブロック18と互い違いに挿入
して、鉄骨大梁22を鉄骨柱12に固定すると共に既に構築
が完了している第1のグレーチングブロック18の鉄骨大
梁24に対して小梁34をボルト接合により固定する。この
固定作業が完了した後、受け台兼用梁54及び吊り台兼用
梁56を第2のグレーチングブロック20から取り外す。こ
の結果、一つ置きに構築した第1のグレーチングブロッ
ク18の各区画の間に第2のグレーチングブロック20が挿
入されることになり、構造物の躯体10の1階部分にグレ
ーチング床16Aが構築される。
ク20を第1のグレーチングブロック18と互い違いに挿入
して、鉄骨大梁22を鉄骨柱12に固定すると共に既に構築
が完了している第1のグレーチングブロック18の鉄骨大
梁24に対して小梁34をボルト接合により固定する。この
固定作業が完了した後、受け台兼用梁54及び吊り台兼用
梁56を第2のグレーチングブロック20から取り外す。こ
の結果、一つ置きに構築した第1のグレーチングブロッ
ク18の各区画の間に第2のグレーチングブロック20が挿
入されることになり、構造物の躯体10の1階部分にグレ
ーチング床16Aが構築される。
このように、グレーチングブロックを第1のグレーチ
ングブロック18と第2のグレーチングブロック20と2種
類設け互い違いに並べることにより、第1のグレーチン
グブロック18の鉄骨大梁24を共用して第2のグレーチン
グブロック20を組付けることができる。
ングブロック18と第2のグレーチングブロック20と2種
類設け互い違いに並べることにより、第1のグレーチン
グブロック18の鉄骨大梁24を共用して第2のグレーチン
グブロック20を組付けることができる。
上記作業を繰り返すことにより、順次構造物の躯体10
へ2階部分、3階部分のグレーチング床16B、16Cが構築
される。
へ2階部分、3階部分のグレーチング床16B、16Cが構築
される。
ここで、例えば第8図に示される3階部分のグレーチ
ング床16Cの位置で作業をする場合には、このグレーチ
ング床16Cを足場として作業すればよいので、作業者は
従来のように床が無い状態で即ち鉄骨梁のみを足場とし
て作業することが無くなる。従って、作業者は床が無い
状態で高所作業を行うことが無くなる。
ング床16Cの位置で作業をする場合には、このグレーチ
ング床16Cを足場として作業すればよいので、作業者は
従来のように床が無い状態で即ち鉄骨梁のみを足場とし
て作業することが無くなる。従って、作業者は床が無い
状態で高所作業を行うことが無くなる。
また、上記工法によれば、構造物の躯体10自体を構築
する現場作業と、第1及び第2のグレーチングブロック
18、20を組付ける作業とを別個に同時進行で行うことが
可能になる。従って、構造物の躯体10を構築すると共
に、この構造物の躯体10へグレーチング床16を構築する
ために必要とされる工期を従来に比べ大幅に削減させる
ことができる。
する現場作業と、第1及び第2のグレーチングブロック
18、20を組付ける作業とを別個に同時進行で行うことが
可能になる。従って、構造物の躯体10を構築すると共
に、この構造物の躯体10へグレーチング床16を構築する
ために必要とされる工期を従来に比べ大幅に削減させる
ことができる。
なお、第1及び第2のグレーチングブロック18、20を
組付ける作業は、前記構造物の躯体10を構築する作業と
同時進行で行わず、予め工場内で行うことも可能であ
る。
組付ける作業は、前記構造物の躯体10を構築する作業と
同時進行で行わず、予め工場内で行うことも可能であ
る。
さらに、上記工法によれば、鉄骨大梁22、24を備えた
第1のグレーチングブロック18が先行して構造物の躯体
10へ組付けられるので、鉄骨大梁22、24が鉄骨柱12間に
設置される時期が早く、構造物の強度を早期に確保する
ことが可能となる。加えて、前述した如く、第2のグレ
ーチングブロック20では第1のグレーチングブロック18
の鉄骨大梁24を共用する構成であるため、両者が別個独
立に鉄骨大梁を備えている場合に比し、鉄骨大梁の重複
を避けることができる。つまり、必要最小限の鋼材を使
用して構造物の設計強度を確保することが可能となる。
第1のグレーチングブロック18が先行して構造物の躯体
10へ組付けられるので、鉄骨大梁22、24が鉄骨柱12間に
設置される時期が早く、構造物の強度を早期に確保する
ことが可能となる。加えて、前述した如く、第2のグレ
ーチングブロック20では第1のグレーチングブロック18
の鉄骨大梁24を共用する構成であるため、両者が別個独
立に鉄骨大梁を備えている場合に比し、鉄骨大梁の重複
を避けることができる。つまり、必要最小限の鋼材を使
用して構造物の設計強度を確保することが可能となる。
また、上記工法によれば、第1のグレーチングブロッ
ク18が先行して不連続に組付けられた後に、当該不連続
部分に第2のグレーチングブロック20が組付けられて最
終的なグレーチング床16が構築される構成であるため、
第2のグレーチングブロック20を組付る際には、第1の
グレーチングブロック18を作業用足場として有効に使用
することができる。このため、第2のグレーチングブロ
ック20の組付作業を効率良くしかも安全に行うことが可
能となる。
ク18が先行して不連続に組付けられた後に、当該不連続
部分に第2のグレーチングブロック20が組付けられて最
終的なグレーチング床16が構築される構成であるため、
第2のグレーチングブロック20を組付る際には、第1の
グレーチングブロック18を作業用足場として有効に使用
することができる。このため、第2のグレーチングブロ
ック20の組付作業を効率良くしかも安全に行うことが可
能となる。
さらに、この第1及び第2のグレーチングブロック1
8、20は工場で製造及び組付け作業をすることができる
ので、製品の品質管理が容易となり、その品質を向上さ
せることができる。
8、20は工場で製造及び組付け作業をすることができる
ので、製品の品質管理が容易となり、その品質を向上さ
せることができる。
なお、本実施例では、受け台36及び吊り台40、受け台
兼用梁54及び吊り台兼用梁56のボルト接合用の円孔(図
示省略)は、第2図及び第6図に示される如く実際にボ
ルト50が貫通する箇所のみに穿設されているが、これに
加え前記円孔(図示省略)とはずらした位置に予備の円
孔を予め穿設しておいてもよい。これにより、ボルト50
がグレーチングパネル38の平板39と干渉することがなく
なる。
兼用梁54及び吊り台兼用梁56のボルト接合用の円孔(図
示省略)は、第2図及び第6図に示される如く実際にボ
ルト50が貫通する箇所のみに穿設されているが、これに
加え前記円孔(図示省略)とはずらした位置に予備の円
孔を予め穿設しておいてもよい。これにより、ボルト50
がグレーチングパネル38の平板39と干渉することがなく
なる。
また、本実施例では、吊り台36及び吊り台兼用梁56に
略矩形状の吊りピース42が形成されているが、この吊り
ピース42の形状は略矩形状に限らず揚重機46の吊り上げ
用フック49が係止される形状であればすべて適用可能で
ある。
略矩形状の吊りピース42が形成されているが、この吊り
ピース42の形状は略矩形状に限らず揚重機46の吊り上げ
用フック49が係止される形状であればすべて適用可能で
ある。
第1図は本実施例に係る第1のグレーチングブロックを
示す平面図、第2図は第1図の吊り台付近を示す要部拡
大平面図、第3図は第2図に示される状態の側面図、第
4図は第1のグレーチングブロックを1階部分の鉄骨柱
へ挿入する操作を示す説明図、第5図は本実施例に係る
第2のグレーチングブロックを示す平面図、第6図は第
5図の吊り台兼用梁付近を示す要部拡大平面図、第7図
は第6図に示される状態の側面図、第8図は構造物の躯
体へグレーチング床が構築された状態を示す一部分解斜
視図、第9図〜第12図は従来に係る図であり、第9図は
構造物の躯体の側面図、第10図はグレーチング床の配置
を示す平面図、第11図はグレーチング床の詳細を示す平
面図、第12図はグレーチングの説明図である。 10……構造物の躯体、 12……鉄骨柱(柱)、 16……グレーチング床、 18……第1のグレーチングブロック、 20……第2のグレーチングブロック、 22、24……鉄骨大梁(大梁)、 30……縦中梁、 32……横中梁、 34……小梁、 38……グレーチングパネル。
示す平面図、第2図は第1図の吊り台付近を示す要部拡
大平面図、第3図は第2図に示される状態の側面図、第
4図は第1のグレーチングブロックを1階部分の鉄骨柱
へ挿入する操作を示す説明図、第5図は本実施例に係る
第2のグレーチングブロックを示す平面図、第6図は第
5図の吊り台兼用梁付近を示す要部拡大平面図、第7図
は第6図に示される状態の側面図、第8図は構造物の躯
体へグレーチング床が構築された状態を示す一部分解斜
視図、第9図〜第12図は従来に係る図であり、第9図は
構造物の躯体の側面図、第10図はグレーチング床の配置
を示す平面図、第11図はグレーチング床の詳細を示す平
面図、第12図はグレーチングの説明図である。 10……構造物の躯体、 12……鉄骨柱(柱)、 16……グレーチング床、 18……第1のグレーチングブロック、 20……第2のグレーチングブロック、 22、24……鉄骨大梁(大梁)、 30……縦中梁、 32……横中梁、 34……小梁、 38……グレーチングパネル。
Claims (1)
- 【請求項1】複数の柱を備えた構造物の躯体ヘグレーチ
ング床を構築するグレーチング床構築工法であって、 構造物の躯体外において、柱間に組付けられる大梁を略
枠状となるように枠組みした後に当該枠組内に中梁、小
梁を配設し、更にこれらの梁間に掛け渡されるように複
数のグレーチングを載置して第1のグレーチングブロッ
クを構成すると共に、 構造物の躯体外において、中梁及び小梁を含む複数の梁
を相互に組付けた後に、これらの梁間に掛け渡されるよ
うに複数のグレーチングを載置することにより、組付後
の状態で第1のグレーチングブロックに隣接される第2
のグレーチングブロックを構成し、 次いで、第1のグレーチングブロックを吊り上げて互い
に連続しないように複数の柱間へ挿入し、当該柱と第1
のグレーチングブロックの大梁とを固定することによ
り、グレーチング床の所定区画を不連続に構成し、 その後、第1のグレーチングブロックの不連続部分とな
る区画に第2のグレーチングブロックを挿入し、第2の
グレーチングブロックを構成する梁と第1のグレーチン
グブロックの大梁とを固定することにより、グレーチン
グ床を構築する、 ことを特徴とするグレーチング床構築工法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1334459A JP2661302B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | グレーチング床構築工法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1334459A JP2661302B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | グレーチング床構築工法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH03194051A JPH03194051A (ja) | 1991-08-23 |
JP2661302B2 true JP2661302B2 (ja) | 1997-10-08 |
Family
ID=18277625
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1334459A Expired - Lifetime JP2661302B2 (ja) | 1989-12-22 | 1989-12-22 | グレーチング床構築工法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2661302B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP7093295B2 (ja) * | 2018-12-11 | 2022-06-29 | 東芝プラントシステム株式会社 | グレーチング |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS63118504A (ja) * | 1986-11-07 | 1988-05-23 | バブコツク日立株式会社 | ブロツク化した床装置 |
-
1989
- 1989-12-22 JP JP1334459A patent/JP2661302B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH03194051A (ja) | 1991-08-23 |
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