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JP2589799Y2 - 無停電電源装置 - Google Patents

無停電電源装置

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JP2589799Y2
JP2589799Y2 JP1991035811U JP3581191U JP2589799Y2 JP 2589799 Y2 JP2589799 Y2 JP 2589799Y2 JP 1991035811 U JP1991035811 U JP 1991035811U JP 3581191 U JP3581191 U JP 3581191U JP 2589799 Y2 JP2589799 Y2 JP 2589799Y2
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JP
Japan
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voltage
power
commercial
capacitor
peak value
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JP1991035811U
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JPH04131150U (ja
Inventor
博之 羽賀
誠 野田
Original Assignee
株式会社三陽電機製作所
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Publication date
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Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この考案は、例えば電子計算機の
電源に用いられ、商用交流電力を受電中は、その商用交
流電力を負荷へ供給し、商用交流電力が停電すると、内
蔵の蓄電池の電力をインバータで交番電力に変換して負
荷へ供給する待機式無停電電源装置に関し、特にインバ
ータの出力への切り替え時に大きな突入電流が生じない
ようにしようとするものである。
【0002】
【従来の技術】図3に従来の無停電電源装置を示す。電
線11,12の各一端が商用電源13の両端に接続さ
れ、各他端は切り替えスイッチ14,15の各固定接点
aに接続され、切り替えスイッチ14,15の各可動接
点は負荷16の両端に接続される。電線11,12に充
電回路17を通じて蓄電池18が接続され、蓄電池18
はインバータ19の入力側に接続され、インバータ19
の一対の出力端は切り替えスイッチ14,15の各固定
接点bに接続される。電線11,12にトランス21を
介して停電検出回路22が接続されると共に、同期回路
23が接続される。同期回路23の出力はインバータ1
9へ供給される。
【0003】商用電源13から正常な商用交流電力が供
給されている間は、その商用交流電力が負荷16へ供給
される。商用交流電圧が一定値、例えば80V以下に低
下すると、これが停電検出回路22で検出され、その検
出出力によりインバータ19が起動され、これが停電前
の商用交流電圧と同期して動作し、かつ停電検出出力に
より切り替えスイッチ14,15が固定接点b側へ切り
替えられ、インバータ19から例えば波高値140Vの
方形波電力が負荷16へ供給される。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】商用電源13が停電す
る時は、一般にその直前の商用交流電圧が不安定な場合
が多く、インバータの出力へ切り替えた時に、大きな突
入電流が負荷に流れるおそれがある。例えば図4Aに示
すように商用交流電圧が比較的ゆっくり低下し、停電に
なったと検出されて、商用交流電圧に代えインバータ1
9の出力が負荷16へ供給された場合、図4Bに示すよ
うに、負荷16へ供給される電力は電圧が低下し、波高
値がV1 となった商用交流電圧の半波が負荷16へ供給
され、次にインバータ19から定格波高値V2 の方形波
電圧が負荷16へ供給され、この切り替えの前後におい
て負荷16へ供給される電圧およびその波高値が大きく
変化する。
【0005】特に負荷16がコンデンサ入力形の整流器
の場合は、そのコンデンサの充電エネルギーがCV1 2
2から、CV2 2/2となり、その差が大きく、図4Cに
示すようにコンデンサ入力形負荷に流入する電流に大き
な突入電流24が発生する。このような突入電流によ
り、負荷16の入力ヒューズや整流用電力素子にストレ
スが加わり、劣化が促進される欠点があった。
【0006】同様に負荷16の入力側にトランスなどが
接続されている場合は、切り替え時のV1 とV2 との電
圧差により偏磁が起こり、最悪の場合トランスが飽和し
て突入電流が発生し、同様の問題が発生する。特にイン
バータ19の出力波形が方形波の場合、切り替え時の波
高値の変化がより急激となり、コンデンサ入力形負荷の
場合は、より大きな突入電流が発生する。
【0007】
【課題を解決するための手段】この考案による無停電電
源装置は、商用交流電力の波高値に比例した直流電圧を
検出する波高値検出手段と、内蔵蓄電池の電力を制御端
子の入力電圧に応じた電圧に変換してインバータに供給
する電圧変換手段と、基準電圧発生手段と、コンデンサ
と、そのコンデンサの充電電圧と電圧変換手段の出力電
圧との誤差電圧を検出して、電圧変換手段の制御端子へ
供給する誤差増幅器と、停電検出手段が停電を検出して
いない状態で、波高値検出手段の検出直流電圧でコンデ
ンサを充電し、停電検出手段が停電を検出すると基準電
圧発生手段の基準電圧で抵抗素子を通じてコンデンサを
充電する切換え手段とを設ける
【0008】
【実施例】図1にこの考案の実施例を示し、図3と対応
する部分に同一符号を付けてある。この例ではトランス
21の2次側に全波整流回路25が接続され、全波整流
回路25の出力側の一端は接地され、他端は抵抗器26
を通じ、更にアナログスイッチ27を通じてコンデンサ
28の一端に接続され、コンデンサ28の他端は接地さ
れ、コンデンサ28と並列に抵抗器29が接続される。
従って、スイッチ27がオン状態でトランス21の出力
が整流され、抵抗器26,コンデンサ28で平滑され、
商用交流電圧の波高値とほゞ比例した電圧V1 が常にコ
ンデンサ28の両端間に得られている。
【0009】インバータ19の入力電圧がこの電圧V1
に常に追従するようにされる。つまり蓄電池18の出力
を商用交流電圧の波高値と等しくなるように電圧変換手
段31で電圧変換してインバータ19へ供給する。電圧
変換手段31として、例えばDC/DCコンバータが用
いられ、そのDC/DCコンバータ31の出力電圧VDC
が誤差増幅器32の反転入力側へ供給され、誤差増幅器
32の非反転入力側へコンデンサ28の両端電圧が逆流
防止ダイオード33を通じて供給される。この非反転入
力側は抵抗器34を通じて接地され、誤差増幅器32の
出力はDC/DCコンバータ31へ出力電圧制御信号と
して供給される。このようにしてDC/DCコンバータ
31の出力電圧はその時、入力されている商用交流電圧
の波高値とほゞ等しくなる。
【0010】スイッチ27とコンデンサ28との接続点
はアナログスイッチ35を通じ、更に抵抗器36を通じ
て基準電源37に接続される。停電検出信号VD でスイ
ッチ27はオフとされ、スイッチ35はオンにされる。
図2Aに示すように入力商用交流電圧Vinが比較的ゆっ
くり減少し、コンデンサ28には図2Bに示すように、
入力商用交流電圧Vinの波高値にほゞ比例した信号V1
が得られ、これも時間と共に低下し、この信号V1 に追
従してDC/DCコンバータ31の出力電圧VDCが図2
Dに示すように変化している。入力商用交流電圧Vin
一定基準電圧、例えば80V(実効値)以下に低下する
と、その時点t2 に停電信号VD が発生し、スイッチ2
7がオフ、スイッチ35がオンとなり、基準電源37か
ら基準電圧VS が抵抗器36を通じてコンデンサ28を
充電し初め、コンデンサ28の電圧はV1 からVS へ向
かって徐々に増加する。これに伴ってDC/DCコンバ
ータ31の出力電圧VDCが図2Dに示すように時点t2
から徐々に増加する。インバータ19は商用電源電圧受
電中はこれと同期してコールド待期中にあり、停電信号
D により起動され、例えば流通角π/2(一定)の方
形交番電圧を出力する。またスイッチ14,15は固定
接点b側に切り替え接続される。従って負荷16へ供給
される交番電圧Vout は図2Eに示すように、商用交流
電圧の低下と共に低下し、インバータ出力への切り替え
により、その低下した商用交流電圧と同一波高値の交番
電圧から徐々に大きくなる。この交番電圧が定格波高値
になると、DC/DCコンバータ31の出力電圧VDC
基準電圧VS と等しくなり、この状態に保持される。
【0011】この考案によれば、上述のように動作する
ため負荷16がコンデンサ入力形であっても、その入力
コンデンサに対する充電が、インバータ出力へ切り替わ
った時に、急に大きくなることがなく、突入電流の発生
のおそれもない。インバータ出力の方形波の出力を、上
述のように流通角がπ/2のものとすると、商用電源の
正弦波電圧と同一波高値で同一実効値となり、波高値お
よび実効値を共に一致させて出力を切り替えることがで
きる。
【0012】図1の実施例では商用交流電圧が所定値以
下になると、電源39から電圧E1が逆流阻止ダイオー
ド41を通じて誤差増幅器32の非反転入力側へ供給さ
れ、これに印加される電圧が一定値以下にならず、例え
ば商用交流電圧が90V,波高値126V以下に低下し
ないようにし、インバータ19の出力振幅が定格になる
のがあまり遅れないようにされる。また、この例では波
高値V1 が所定値よりも高くなると、逆流阻止ダイオー
ド42が導通して、電源43に向かって電流が流れ、誤
差増幅器32の非反転入力側の電圧がE2 以上にならな
いようにされ、例えば商用交流電圧が110V時の波高
値184Vを超えないように制限している。このように
すれば、商用交流電圧が100±10Vの範囲を超え、
かつ停電に至った場合には、90Vまたは110Vのど
ちらか近い側の波高値に合わせてインバータ19の出力
へ切り替え、受電中の商用交流電圧の変動に対して常に
波高値の差を小さくすることができる。
【0013】
【考案の効果】以上述べたように、この考案によれば停
電時に、その直前の商用交流電圧の波高値とほゞ一致し
た波高値のインバータ出力を負荷へ供給し、そのインバ
ータ出力を徐々に定格値へ上昇させているから、スイッ
チングレギュレータに代表されるコンデンサ入力形整流
回路を負荷とした時でも、商用交流電圧からインバータ
出力電圧への切り替え時に、その電圧差に起因するコン
デンサ充電突入電流が発生するのを抑制することができ
る。
【0014】このため負荷側のヒューズ、整流素子の劣
化が軽減される。切り替え時のインバータの過負荷保護
動作による出力電圧の異常低下を防止でき、インバータ
の許容ピーク電流を小さく設計することができ、低価格
で負荷適合性の優れた無停電電源装置を提供することが
できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この考案の実施例を示す接続図。
【図2】図1の説明に供するための波形図。
【図3】従来の無停電電源装置を示す接続図。
【図4】図3の装置の問題点を説明するための波形図。

Claims (1)

    (57)【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 商用交流電力を受電中はその商用交流電
    力を負荷へ供給し、上記商用交流電圧の低下を停電検出
    手段で検出すると、上記商用交流電力に代え、内蔵蓄電
    池の電力をインバータにより交番電力に変換して上記負
    荷へ供給する無停電電源装置において、上記商用交流電力の波高値に比例した直流電圧を検出す
    る波高値検出手段と、 上記内蔵蓄電池の電力を、制御端
    子の入力電圧に応じた電圧に変換して、上記インバータ
    に供給する電圧変換手段と、 基準電圧発生手段と、 コンデンサと、 そのコンデンサの充電電圧と、上記電圧変換手段の出力
    電圧との誤差電圧を検出して、上記電圧変換手段の上記
    制御端子へ供給する誤差増幅器と、 上記停電検出手段が停電を検出していない状態で、上記
    波高値検出手段の検出直流電圧で上記コンデンサを充電
    し、上記停電検出手段が停電を検出すると、上記基準電
    圧発生手段の基準電圧で抵抗素子を通じて上記コンデン
    サを充電する切換え手段と、 を設けたことを特徴とする無停電電源装置。
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JP2004007950A (ja) * 2002-04-15 2004-01-08 Fuji Electric Holdings Co Ltd スイッチング電源装置
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