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JP2023519893A - 複数の行を伴う自動保管タワー - Google Patents

複数の行を伴う自動保管タワー Download PDF

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Abstract

保管タワー、自動倉庫システム、およびそれらを使用する方法が、開示される。保管タワーは、それぞれが、第1の方向において配列されるコンテナ空間の複数の列と、第2の方向において配列されるコンテナ空間の複数の行とを伴う、コンテナ空間の行列として構成される、複数のコンテナ支持部を備える。第1のコンテナ支持部のコンテナ空間の各行は、第2の方向に沿って延在する少なくとも1つの開口部を呈し、少なくとも1つの開口部は、少なくとも、保管されるべき保管コンテナの最大水平断面である開口部サイズを有し、第1のコンテナ支持骨格の少なくとも1つの開口部および第2のコンテナ支持骨格の少なくとも1つの開口部は、相互に対して垂直に整合されることができる。少なくとも1つのコンテナ支持部が、第2の方向に沿って変位可能である。

Description

本発明は、保管タワーと、そのような保管グリッドから/へのコンテナの保管および回収のための自動倉庫システムに関する。本発明はまた、コンテナをそのような保管タワー内に保管および回収し、より時間効率のよい様式においてより深部に置かれたコンテナにアクセスするための方法にも関する。
図1は、骨格構造100を伴う、典型的な先行技術自動倉庫システム1を開示し、図2および3は、そのようなシステム1上で動作するために好適な2つの異なる先行技術コンテナ荷役車両201、301を開示する。
骨格構造100は、直立部材102と、水平部材103と、直立部材102と水平部材103との間に行に配列される保管カラム105を備える、保管容積とを備える。これらの保管カラム105では、容器としても公知である、保管コンテナ106が、相互の上にスタックされ、スタック107を形成する。部材102、103は、典型的には、金属、例えば、押出アルミニウムプロファイルから成ってもよい。
自動倉庫システム1の骨格構造100は、骨格構造100の上部を横断して配列される、レールシステム108を備え、そのレールシステム108上で、複数のコンテナ荷役車両201、301が、保管コンテナ106を保管カラム105から持上し、保管コンテナ106をその中に降下させ、また、保管コンテナ106を保管カラム105の上方に輸送するように動作される。レールシステム108は、フレーム構造物100の上部を横断した第1の方向Xにおけるコンテナ荷役車両201、301の移動を誘導するように配列される、平行レールの第1のセット110と、第1の方向Xに対して直角である、第2の方向Yにおけるコンテナ荷役車両201、301の移動を誘導するための、レールの第1のセット110に対して直角に配列される、平行レールの第2のセット111とを備える。カラム105内に保管されるコンテナ106が、コンテナ荷役車両によって、レールシステム108内のアクセス開口部112を通してアクセスされる。コンテナ荷役車両201、301は、保管カラム105の上方で側方に、すなわち、水平なX-Y平面に対して平行である平面内で移動することができる。
骨格構造100の直立部材102は、カラム105から外へのコンテナの持上およびその中へのコンテナの降下の間に、保管コンテナを誘導するために使用されてもよい。コンテナ106のスタック107は、典型的には、自立型である。
各先行技術コンテナ荷役車両201、301は、車体201a、301aと、それぞれ、X方向およびY方向におけるコンテナ荷役車両201、301の側方移動を可能にする、車輪の第1ならびに第2のセット201b、301b、201c、301cとを備える。図2および3では、各セット内の2つの車輪は、完全に可視である。車輪の第1のセット201b、301bは、レールの第1のセット110の2つの隣接するレールと係合するように配列され、車輪の第2のセット201c、301cは、レールの第2のセット111の2つの隣接するレールと係合するように配列される。車輪のセット201b、301b、201c、301cのうちの少なくとも1つが、車輪の第1のセット201b、301bおよび/または車輪の第2のセット201c、301cが、どの時点においても、レールの個別のセット110、111と係合され得るように、上昇ならびに降下されることができる。
各先行技術コンテナ荷役車両201、301はまた、保管コンテナ106の垂直輸送、例えば、保管コンテナ106を保管カラム105から持上し、保管コンテナ106を保管カラム105の中に降下させるための、昇降デバイス(図示せず)も備える。昇降デバイスは、車両201、301に対する把持/係合デバイスの位置が、第1の方向Xおよび第2の方向Yに直交する第3の方向Zにおいて調節され得るように、保管コンテナ106に係合するように適合され、把持/係合デバイスが車両201、301から降下され得る、1つまたはそれを上回る把持/係合デバイスを備える。コンテナ荷役車両301の把持デバイスの一部が、図3に示され、参照番号304とともに示される。コンテナ荷役デバイス201の把持デバイスが、図2の車体301a内に位置する。
従来のように、また、本願の目的のために、Z=1は、保管コンテナの最上層、すなわち、レールシステム108の直下にある層を識別し、Z=2は、レールシステム108の下方の第2の層を識別し、Z=3は、第3の層を識別する等となる。図1に開示される例示的先行技術では、Z=8は、保管コンテナの最下底部層を識別する。同様に、X=1...nおよびY=1...nは、水平面における各保管カラム105の位置を識別する。その結果、実施例として、かつ図1に示されるデカルト座標系X、Y、Zを使用すると、図1において106’として識別される保管コンテナは、保管位置X=10、Y=2、Z=3を占有すると言え得る。コンテナ荷役車両201、301は、層Z=0内を走行すると言え得、各保管カラム105は、そのXおよびY座標によって識別されることができる。
骨格構造100の保管容積は、多くの場合、グリッド104と称されており、本グリッド内の可能性として考えられる保管位置は、保管セルと称される。各保管カラムは、XおよびY方向における位置によって識別され得る一方、各保管セルは、X、Y、ならびにZ方向におけるコンテナ数によって識別され得る。
各先行技術コンテナ荷役車両201、301は、レールシステム108を横断して保管コンテナ106を輸送するとき、保管コンテナ106を受容および収容するための、保管コンパートメントまたは空間を備える。保管空間は、図2に示されるように、かつ例えば、第WO2015/193278A1号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されるように、車体201a内の中心に配列される、空洞を備えてもよい。
図3は、片持ち梁構造物を伴う、コンテナ荷役車両301の代替構成を示す。そのような車両は、例えば、第NO317366号(その内容もまた、参照することによって本明細書に組み込まれる)に詳細に説明される。
図2に示される中心空洞コンテナ荷役車両201は、例えば、第WO2015/193278A1号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されるように、概して、保管カラム105の側方範囲に等しい、XおよびY方向における寸法を伴う面積を被覆する、占有面積を有してもよい。本明細書で使用される用語「側方」は、「水平」を意味し得る。
代替として、中心空洞コンテナ荷役車両101は、例えば、第WO2014/090684A1号に開示されるように、保管カラム105によって画定される側方面積より大きい占有面積を有してもよい。
レールシステム108は、典型的には、車両の車輪が延設される溝を伴うレールを備える。代替として、レールは、上向きに突出する要素を備えてもよく、車両の車輪は、脱線を防止するための、フランジを備える。これらの溝および上向きに突出する要素は、集合的に、軌道として公知である。各レールは、1つの軌道を備えてもよい、または各レールは、2つの平行な軌道を備えてもよい。
第WO2018146304号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)は、レールと、X方向およびY方向の両方における平行軌道とを備える、レールシステム108の典型的構成を図示する。
骨格構造100では、カラム105の大部分は、保管カラム105、すなわち、保管コンテナ106がスタック107で保管される、カラム105である。しかしながら、いくつかのカラム105は、他の目的を有し得る。図1では、カラム119および120は、保管コンテナ106が、保管コンテナ106が骨格構造100の外側からアクセスされる、または骨格構造100の外もしくはその中に移送され得る、アクセスステーション(図示せず)に輸送され得るように、それらを積み降ろす、および/または積み込むためのコンテナ荷役車両201、301によって使用される、そのような特殊目的カラムである。当技術分野内では、そのような場所は、通常、「ポート」と称され、その中にポートが位置する、カラムは、「ポートカラム」119、120と称され得る。アクセスステーションへの輸送は、水平、斜め、および/または垂直である、任意の方向にあってもよい。例えば、保管コンテナ106は、骨格構造100内のランダムまたは専用カラム105内に設置され、次いで、任意のコンテナ荷役車両によって積み込まれ、アクセスステーションへのさらなる輸送のために、ポートカラム119、120に輸送されてもよい。用語「斜め」が、水平と垂直との間のある場所に一般的な輸送配向を有する、保管コンテナ106の輸送を意味することに留意されたい。
図1では、第1のポートカラム119は、例えば、コンテナ荷役車両201、301が、アクセスまたは移送ステーションに輸送されるべき保管コンテナ106を積み降ろし得る、専用の積降ポートカラムであってもよく、第2のポートカラム120は、コンテナ荷役車両201、301が、アクセスまたは移送ステーションから輸送されている保管コンテナ106を積み込み得る、専用の積込ポートカラムであってもよい。
アクセスステーションは、典型的には、製品アイテムが保管コンテナ106から除去される、またはその中に位置付けられる、ピッキングステーションもしくは備蓄ステーションであってもよい。ピッキングステーションまたは備蓄ステーションでは、保管コンテナ106は、通常、自動倉庫システム1から除去されないが、いったんアクセスされると、再度骨格構造100の中に戻される。保管コンテナを別の保管設備に(例えば、別の骨格構造に、または別の自動倉庫システムに)、輸送車両(例えば、電車もしくは大型トラック)に、または生産設備に移送するために、ポートもまた、使用されることができる。
コンベヤを備える、コンベヤシステムが、通常、ポートカラム119、120とアクセスステーションとの間で保管コンテナを輸送するために採用される。
ポートカラム119、120およびアクセスステーションが、異なるレベルに位置する場合、コンベヤシステムは、保管コンテナ106をポートカラム119、120とアクセスステーションとの間で垂直に輸送するための垂直コンポーネントを伴う、昇降デバイスを備えてもよい。
コンベヤシステムは、例えば、第WO2014/075937A1号(その内容は、参照することによって本明細書に組み込まれる)に説明されるような、異なる骨格構造間で保管コンテナ106を移送するように配列されてもよい。
図1に開示されるカラム105のうちの1つの中に保管される保管コンテナ106が、アクセスされるべきであるとき、コンテナ荷役車両201、301のうちの一方が、標的保管コンテナ106をその位置から回収し、それを積降ポートカラム119に輸送するように命令される。本動作は、コンテナ荷役車両201、301を、その中に標的保管コンテナ106が位置付けられる、保管カラム105の上方の場所に移動させ、コンテナ荷役車両201、301の昇降デバイス(図示せず)を使用して、保管コンテナ106を保管カラム105から回収し、保管コンテナ106を積降ポートカラム119に輸送することを伴う。標的保管コンテナ106が、スタック107内の深くに位置する、すなわち、1つまたは複数の他の保管コンテナ106が、標的保管コンテナ106の上方に位置付けられた状態である場合、動作はまた、標的保管コンテナ106を保管カラム105から上昇させることに先立って、上方に位置付けられる保管コンテナを一時的に移動させることを伴う。時として、当技術分野内では「掘出」と称される、本ステップは、続いて、標的保管コンテナを積降ポートカラム119に輸送するために使用される、同一のコンテナ荷役車両を用いて、または1つまたは複数の他の協働するコンテナ荷役車両を用いて、実施されてもよい。代替として、または加えて、自動倉庫システム1は、保管コンテナを保管カラム105から一時的に除去するタスクに具体的に専用のコンテナ荷役車両を有してもよい。いったん標的保管コンテナ106が、保管カラム105から除去されると、一時的に除去された保管コンテナは、元の保管カラム105の中に再度位置付けられることができる。しかしながら、除去された保管コンテナは、代替として、他の保管カラムに再配置されてもよい。
保管コンテナ106が、カラム105のうちの1つの中に保管されるべきであるとき、コンテナ荷役車両201、301のうちの一方が、保管コンテナ106を積込ポートカラム120から積み込み、それをそれが保管されるべき保管カラム105の上方の場所に輸送するように命令される。保管カラムスタック107内の標的位置またはその上方に位置付けられる任意の保管コンテナが、除去された後、コンテナ荷役車両201、301は、保管コンテナ106を所望の位置に位置付ける。除去された保管コンテナは、次いで、保管カラム105の中に戻るように降下される、または他の保管カラムに再配置されてもよい。
自動倉庫システム1を監視および制御する、例えば、所望の保管コンテナ106が、コンテナ荷役車両201、301が相互に衝突することなく、所望の時間に所望の場所に送達され得るように、骨格構造100内の個別の保管コンテナ106の場所、各保管コンテナ106の内容物、ならびにコンテナ荷役車両201、301の移動を監視および制御するために、自動倉庫システム1は、典型的には、コンピュータ化され、典型的には、保管コンテナ106を追跡するためのデータベースを備える、制御システム500を備える。
図4は、保管コンテナ106内に保管される製品アイテム80の実施例を示す。図4に図示される保管コンテナ106は、高さHfと、幅Wfと、長さLfとを有する。保管コンテナ106は、水平断面Afを有する。
各スタック内に多数の容器を含有するシステムに関して、上記に述べられる「掘出」は、標的容器がグリッド内の深部に位置するとき、時間および空間の両方を多く要することを証明し得る。例えば、標的容器が、場所Z=5を有する場合、車両は、標的容器が到達され得る前に、4つの非標的容器を上昇させ、それらを他の位置、多くの場合、グリッド(Z=0)の上に設置しなければならない。グリッドの中に戻るように再設置される前に、非標的容器は、他のロボットに、それらの個別の動作を実行するために最適化されていない経路を選定することを余儀なくさせ得る。
本発明の目的は、したがって、先行技術システムと比較して、より時間効率のよい保管および回収方法を提供し得る、保管グリッドと、そのような保管グリッドを使用する倉庫システムとを提供することである。
国際公開第2015/193278号 国際公開第2014/090684号 国際公開第2018/146304号
本発明は、独立請求項に記載されており、従属請求項は、本発明のある随意の特徴を説明する。
特に、本発明は、保管コンテナを保管するための保管タワーに関する。保管タワーは、垂直オフセットを伴って垂直に分散される、複数の水平なコンテナ支持骨格を備える。
複数の水平なコンテナ支持骨格は、第1の水平なコンテナ支持骨格と、第1のコンテナ支持骨格の真下に配列され、それに対して平行である、少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格とを備える。
第1および少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格は、第1の方向ならびに直交する第2の方向における主方向を伴う、水平に延在するコンテナ支持部であって、各コンテナ支持部は、第1の方向において配列されるコンテナ空間の複数の列と、第2の方向において配列されるコンテナ空間の複数の行とを伴う、コンテナ空間の行列として構成される、水平に延在するコンテナ支持部を備える。
さらに、少なくとも第1のコンテナ支持骨格のコンテナ空間の各行は、複数の保管コンテナを受容するように構成され、第2の方向に沿って延在する少なくとも1つの開口部であって、少なくとも、保管されるべき保管コンテナの最大水平断面である開口部サイズを有する、少なくとも1つの開口部を呈する。
少なくとも1つの開口部、例えば、第1のコンテナ支持骨格内の各行における少なくとも1つの開口部と、少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格の少なくとも1つの開口部との総面積は、相互に対して垂直に整合されることができる。
少なくとも1つのコンテナ支持部は、第2の方向に沿って変位可能である。
少なくとも1つのコンテナ支持骨格はさらに、変位可能なコンテナ支持部を変位させるように構成される、支持部変位デバイスを備える。
したがって、遠隔動作車両が、掘出を行う必要なく保管コンテナを積み込み得る保管タワーが、達成される。
したがって、保管コンテナ内に保管されるアイテムの顧客または他の受取人に、より時間効率のよい製品アイテムの送達を提供し得る、保管コンテナが、達成される。
したがって、販売中の製品アイテムまたは高需要の他の製品等、製品アイテムの高スループットを提供し得る、保管タワーが、達成される。
水平なコンテナ支持骨格は、繰り返し幾何学形状、特に、第2のコンテナ支持部を有してもよい。
水平なコンテナ支持骨格は、その内容物が、上方のコンテナ支持骨格内の開口部を下方の標的保管コンテナと整合させるステップを通して容易にアクセスされ得る、保管コンテナのための変位可能な保管棚のセットを提供するために見られ得る。
コンテナ支持部は、コンテナ支持部を形成するように接続される、プレート、例えば、1つの連続プレートまたはいくつかのプレートであってもよい。言い換えると、コンテナ支持部は、その上に保管コンテナを設置するための連続表面を提供してもよい。代替として、コンテナ支持部は、フレーム構造を有する、すなわち、フレーム構造のフレーム部材間に内側構造または材料を伴わなくてもよい。さらに、コンテナ支持部は、その2つの組み合わせであってもよい。保管タワー内のコンテナ支持部はまた、その2つの混合物であってもよい。
コンテナ空間の行列は、主に、保管コンテナのサイズによって設定される架空の区分であり得る。コンテナ空間の行列のサイズは、行列の行および列の数にリンクされる。l個の行と、m個の列とを備える行列は、第1の方向Xに沿って、l×Lに実質的に等しい距離延在し、第2の方向Yに沿ってm×Wに実質的に等しい距離延在してもよい。代替として、l個の行と、m個の列とを備える行列は、第1の方向Xに沿ってl×Wに実質的に等しい距離延在し、第2の方向Yに沿ってm×Lに実質的に等しい距離延在してもよい。行列の延在は、したがって、保管コンテナのサイズおよび数に実質的に対応する。レールシステムが、使用される場合、隣接する保管コンテナが、少なくとも、各レールの幅に対応して離間されるであろう。間隔の全幅は、行列の行および列の数、すなわち、保管コンテナの数、したがって、間隔の数に依存するであろう。レールの全幅は、(l-1)×Wまたは(m-1)×Wのように計算され得る。Wは、各レールの幅である。保管コンテナの間隔は、第1の方向Xおよび第2の方向Yの両方におけるコンテナ空間の行列のサイズに追加されるであろう。(典型的には、クレーンを備える)輸送システムが、使用される場合、保管コンテナは、レールを伴うシステムと比較して、ともにより近接して保管され得る。保管コンテナのいかなる間隔も、輸送システムが使用されているときにおいても、行列のサイズに追加されるべきである。
コンテナ空間の1つの行またはいくつかの行の開口部もしくは複数の開口部が、互い違いに配置されてもよい(すなわち、全ての開口部が、第1の方向Xに沿って整合されるわけではない)。開口部の配列は、1つのコンテナ支持部から別のものに偏移し得る。
保管タワーが、2つのみのコンテナ支持部を備える場合、最上コンテナ支持部は、最下コンテナ支持部が移動可能ではない状態であっても、その開口部と最下コンテナ支持部を整合させるように移動可能であってもよい。
少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格は、複数のコンテナ支持部を備えてもよい。
一実施例は、第2のコンテナ支持骨格がそれぞれ、それぞれが4つの行と、3つの列とを伴うコンテナ空間の行列(すなわち、4×3行列)として構成されている、2つのコンテナ支持部を備える、保管タワーである。2つのコンテナ支持部は、開口部が、2つのコンテナ支持部の行の間に提供され得るように、第2の方向Yに沿って独立して変位可能であり得る。代替として、一度に1つのコンテナ支持部を変位させることによって、開口部が、コンテナ支持骨格の第2の方向Yにおける両端部において提供されてもよい。第1のコンテナ支持骨格は、4つの行と、5つの行とを伴うコンテナ空間の行列(すなわち、4×5行列)として構成されている、1つのコンテナ支持部を備えてもよい。第3のコンテナ支持骨格内に位置付けられ、第2のものと同一の構成を有する、標的コンテナが、次いで、コンテナ支持骨格の第2の方向Yにおける両端部に提供される、開口部を通してアクセスされ得る。第2のコンテナ支持骨格のコンテナ支持部は両方とも、したがって、2つの空間によって変位可能であるべきである。
第1のコンテナ支持骨格、好ましくは、また、少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格のコンテナ空間の各行が、複数の保管コンテナを受容するように構成されてもよく、
第2の方向に沿って延在する少なくとも1つの開口部であって、少なくとも、保管されるべき保管コンテナの最大水平断面である開口部サイズを有する、少なくとも1つの開口部を呈する。
各コンテナ支持骨格の垂直オフセットは、同一の保管タワー内で変動し得る。同一の保管タワーの異なるコンテナ支持骨格が、異なる高さの保管コンテナの保管のために構成されてもよい。保管タワー内の利用可能な空間を最適な方法で利用するために、異なる高さの保管コンテナの保管のために構成されたコンテナ支持骨格は、好ましくは、異なる垂直オフセットを有してもよい。
支持部変位デバイスは、線形アクチュエータ、歯車駆動(例えば、ラックアンドピニオン)、チェーン駆動、ベルト駆動、またはそれらの任意の組み合わせを備えてもよい。これは、線形移動を引き起こす、ボールねじおよびカムタイプロータリデバイスを含む。これはまた、電気式アクチュエータ、油圧式アクチュエータ、ならびに空気圧式アクチュエータを含むものとして理解されるべきである。支持部変位デバイスは、コンテナ支持部上またはコンテナ支持骨格上に配列される、駆動車輪であってもよい。
支持部変位デバイスは、線形アクチュエータ、歯車駆動、チェーン駆動、ベルト駆動、またはそれらの任意の組み合わせを駆動するためのモータであって、変位されるべき少なくとも1つの変位可能なコンテナ支持部を含有する個別のコンテナ支持骨格の水平範囲の外側に配列される、モータを備えてもよい。
変位デバイスは、コンテナ支持部を押動および引動するように位置付けられる、中心に整合されたアクチュエータを備えてもよい。代替として、変位デバイスは、コンテナ支持骨格の縁、好ましくは、対向縁に配列されてもよい。
隣接するコンテナ支持骨格の変位デバイスは、対向縁に配列されてもよい。
変位デバイスは、コンテナ支持部上に配列される、直接駆動機構であってもよい。直接駆動は、例えば、コンテナ支持部上に配列されるローラに接続されてもよい。
各コンテナ支持部はさらに、第2の方向に沿って延在するコンテナ支持部の少なくとも1つの側面に回転して配列される、複数の水平移動棚ローラであって、水平移動棚ローラは、第1の方向に沿った水平回転軸を有する、複数の水平移動棚ローラを備えてもよい。
さらに、複数のコンテナ支持骨格はそれぞれさらに、第2の方向に沿ってコンテナ支持骨格の両側に配列される、誘導軌道のセットであって、それらの長手方向が第2の方向に対して平行である状態に配向されている、誘導軌道のセットを備えてもよい。
さらに、各誘導軌道は、複数の水平移動棚ローラを支持および誘導するための、水平部分を備えてもよい。
水平移動棚ローラは、例えば、いくつかの車輪または線形ガイドレールであってもよい。
各コンテナ支持部はさらに、複数の棚ガイドであって、少なくとも、複数の水平移動棚ローラを備える、コンテナ支持部の側面に配列されている、複数の棚ガイドを備えてもよい。
さらに、各誘導軌道は、複数の棚ガイドの誘導のための、垂直部分を備えてもよい。
棚ガイドは、例えば、いくつかの車輪、線形ガイドレール、または摺動表面(すなわち、典型的には、誘導軌道の接触表面に対する低摩擦を伴う表面)であってもよい。
各行は、少なくとも部分的に、少なくとも1つの開口部のそれぞれの周界の周囲に配列される、垂直ガイドプレートを備えてもよい。
垂直ガイドプレートは、個別の開口部の中に上昇または降下されている保管コンテナが、水平面において整合されるように構成されてもよい。
コンテナ空間の各行によって呈される少なくとも1つの開口部は、別個の開口部であってもよい。
少なくとも1つのコンテナ支持部内のコンテナ空間の各平行に配列された行の少なくとも1つの開口部は、第1の方向に沿って水平に整合されてもよい。
コンテナ支持部のうちの少なくとも1つのコンテナ空間の各行によって呈される、少なくとも1つの開口部は、ともに融合され、第1の方向に沿って延在する連続開口部を形成し、コンテナ空間の1つの列に実質的に等しい面積を画定してもよい。
コンテナ支持部はまた、別個の開口部の混合物および融合された開口部を備えてもよい。
複数の水平なコンテナ支持骨格のうちの少なくとも1つは、コンテナ支持骨格の水平範囲より小さい水平範囲を有する、少なくとも1つのコンテナ支持部を備えてもよい。
第2の方向の方向におけるコンテナ支持骨格の範囲は、W×iに実質的に等しい長さを伴うコンテナ支持部の範囲を上回ってもよく、式中、iは、整数であり、好ましくは、i=1またはi=2である。
少なくとも1つの変位可能なコンテナ支持部は、第2の方向に沿って、W×iに実質的に等しい距離変位可能であってもよく、式中、iは、整数であり、好ましくは、i=1またはi=2である。
コンテナ空間の各行は、少なくとも1つの開口部の両側において等しい数の保管コンテナを受容するように構成されてもよい。そのような行は、端部に位置付けられる、開口部を有していないであろう。
コンテナ空間の各行は、1つの開口部を呈し、開口部の両側において2つまたはそれを上回る保管コンテナを受容するように構成されてもよい。
各行は、第2の方向におけるd+1個のグリッドセルに対応するオフセットを伴って分散される、複数の開口部を呈してもよく、dは、1またはそれを上回る整数である。
各コンテナ支持部のコンテナ空間の行列は、等しい数の行と、列とを有してもよい。
少なくとも1つの第2のコンテナ支持部の水平面積は、任意のさらなる第2のコンテナ支持部の水平面積と同一であってもよい。
第1および少なくとも1つの第2のコンテナ支持部のコンテナ空間の行は、少なくとも1つの開口部の等しい分散を有してもよい。
最下コンテナ支持部は、開口部を伴わないコンテナ空間の少なくとも1つの行を有してもよい。
コンテナ支持部のうちの少なくとも1つは、保管コンテナの存在を感知するための、複数のセンサデバイスを備えてもよい。センサデバイスは、コンテナ空間の行列を横断して分散されてもよい。
保管コンテナ支持部またはコンテナ支持骨格上に配列されるセンサは、制御システムと通信してもよい。
センサデバイスは、圧電センサ、重量センサ、磁気センサ(保管コンテナが磁性材料から成ること、または磁石デバイスを具備することを要求するであろう)、視覚センサ、光センサ、運動センサから成る群から選択されてもよい。
コンテナ支持部のうちの少なくとも1つは、コンテナ支持骨格に対するコンテナ支持部の変位を感知するためのセンサデバイスを備えてもよい。
保管コンテナは、第1の方向および/または第2の方向において配向される、少なくとも1つの支持プレートならびに/もしくは複数の支持梁によって支持されてもよい。
保管タワーはさらに、第1の垂直オフセットにおいて最上コンテナ支持骨格の上方に配列される、輸送機構を備えてもよい。オフセットは、輸送機構の最下点と第1のコンテナ支持部のコンテナ空間の最上表面との間に、少なくとも、保管されるべき保管コンテナの最大高である、垂直間隙を提供する。
レールシステム上で移動する車輪を伴う車両の代わりに、輸送システムは、保管タワーにわたってX方向およびY方向において移動可能なクレーンを備えてもよい。例えば、クレーンは、保管タワーの幅を横断して延在する摺動バー上で第1の方向において移動可能であってもよい。第2の方向における移動は、保管タワーの両側上で、第2の方向において延在する2つの固定されたバーに沿って摺動バーを摺動させることによって達成され得る。クレーンは、2つの平行な摺動バー上に支持される片持ち梁構築物を伴う、コンテナ荷役車両であってもよい。
したがって、同じ高さではないにもかかわらず動作し得る、保管タワーが、達成される。輸送機構は、車輪上で移動する車両より、脱線を起こしにくい。保管タワーは、したがって、海上での、例えば、船舶に搭載された状態での動作のために好適であり得る。
保管タワーはさらに、第1の垂直オフセットにおいて第1のコンテナ支持骨格の上方に配列される、レールシステムを備えてもよい。オフセットは、レールシステムの最下点と第1のコンテナ支持部のコンテナ空間の最上表面との間に、少なくとも、保管されるべき保管コンテナの最大高である、垂直間隙を提供する。
コンテナ支持骨格のうちの少なくとも1つは、上方の隣接するレールシステムの下側縁、および/または上方の隣接するコンテナ支持骨格の下側縁の下方に、いくつかの保管コンテナのスタックの最大高に等しいもしくはそれより高い高さに対応する、距離を置いて配列されてもよい。
レールシステムは、保管タワーの水平範囲全体を被覆する必要なく、保管タワーの標的開口部および隣接する保管タワーならびに/もしくは保管グリッドへのアクセスを提供してもよい。
本発明はまた、複数の保管コンテナを保管するように構成される、自動倉庫システムにも関する。
レールは、第1のコンテナ支持部のコンテナ空間がそれぞれ、片持ち梁部分のグリッド開口部の下方に垂直に整合され得るように、保管タワーとレールシステムを整合させる。
自動倉庫システムは、上記に説明される保管タワーを備えてもよい。
さらに、自動倉庫システムは、複数の水平に配列されるコンテナ支持骨格上に支持される複数の保管コンテナを備えてもよい
さらに、自動倉庫システムは、複数のコンテナ支持骨格の上方で側方に移動するように構成される、遠隔動作車両を備えてもよく、遠隔動作車両は、保管コンテナを把持し、垂直に上昇させるように構成される、昇降デバイスを備える。
さらに、自動倉庫システムは、遠隔動作車両の移動を無線で監視および制御するように構成される、制御システムを備えてもよい。
したがって、遠隔動作車両が、掘出を行う必要なく保管コンテナを積み込み得る自動倉庫システムが、達成される。
したがって、保管コンテナ内に保管されるアイテムの顧客または他の受取人に、より時間効率のよい製品アイテムの送達を提供し得る、自動倉庫システムが、達成される。
したがって、販売中の製品アイテムまたは高需要の他の製品等、製品アイテムの高スループットを提供し得る、自動倉庫システムが、達成される。
自動倉庫システムはさらに、
・相互の上に保管コンテナをスタックするための、複数の垂直保管カラムと、
・その上で複数のコンテナ荷役車両が動作され得る、レールシステムであって、複数の保管カラムの上方に配列され、
保管カラム内に保管される保管コンテナが、コンテナ荷役車両によって、レールシステム内のグリッド開口部を通してアクセス可能であり、レールシステムの水平範囲と複数の保管カラムの水平範囲との間の差異に等しい水平範囲を伴う、片持ち梁部分を備え得る、レールシステムと、
を備える、保管グリッドを備えてもよい。
保管タワーのうちの1つまたはそれを上回るものは、少なくとも部分的に、レールシステムの片持ち梁部分の下方に配列され、第1のコンテナ支持部のコンテナ空間がそれぞれ、片持ち梁部分のグリッド開口部の下方に垂直に整合され得るように位置付けられてもよい。
代替として、自動倉庫システムはさらに、
・相互の上に保管コンテナをスタックするための、複数の垂直保管カラムと、
・遠隔動作車両が、第1の方向に対して平行に配列される、摺動バーに沿って移動可能である、クレーンである、輸送機構であって、摺動バーは、第2の方向に対して平行に配列される、2つの固定されたバーに沿って移動可能である、2つの両端を有し、
複数の保管カラムの上方に配列され、
輸送機構の水平範囲と複数の保管カラムの水平範囲との間の差異に等しい水平範囲を伴う、片持ち梁部分を備える、
輸送機構と、
を備える、保管グリッドを備えてもよい。
保管タワーのうちの1つまたはそれを上回るものは、少なくとも部分的に、走行クレーンシステムの片持ち梁部分の下方に配列されてもよい。
したがって、先行技術グリッドと、本発明のグリッドとを組み合わせる、すなわち、製品アイテムがそれらの回転率に従って配列され得る、高部延設部グリッドと、低部延設部グリッドとの組み合わせである、倉庫システムが、達成される。
したがって、例えば、オーダーが、製品アイテムの顧客への時間効率のよい製品アイテムの送達を伴う高部延設部グリッド内に中間的に保管される(バッファされる)前に、高い保管容量を伴う低部延設部グリッドから積み込まれ、その後、それらの到着に応じて顧客に効率的に送達され得る、保管容量と、保管コンテナ内に保管されるアイテムの顧客または他の受取人への時間効率のよい製品アイテムの送達とを組み合わせる、倉庫システムが、達成される。
高部延設部保管タワーが、保管コンテナが保管タワーに進入し、それから退出する高い頻度のために構成される。保管コンテナは、典型的には、低部延設部保管グリッドと比較されるとより短い周期にわたって高部延設部保管タワー内に保管されるであろう。高部延設部保管タワーは、特に、高需要の製品のために好適である。高部延設部保管タワーは、迅速なアクセスを提供し、したがって、緊急を要する保管のために好適である。高部延設部保管タワーは、低部延設部保管グリッドより空間効率的ではない。
低部延設部保管グリッドは、高部延設部保管タワーと比較されるとより空間効率的である。保管コンテナは、典型的には、高部延設部保管タワーと比較されるとより長い周期にわたってより低部延設部グリッド内に保管されるであろう。低部延設部保管グリッドは、高部延設部保管タワーと比較してより緩徐なアクセスを有し、したがって、あまり緊急を要していない保管のためにより好適である。
故に、高部延設部保管タワーおよび低部延設部保管グリッドは、相互に補完する。
自動倉庫システムはさらに、第1の垂直オフセットにおいて最上コンテナ支持骨格の上方に配列される、レールシステムを備えてもよい。オフセットは、レールシステムの最下点と第1のコンテナ支持部のコンテナ空間の最上表面との間に、少なくとも、保管されるべき保管コンテナの最大高である、垂直間隙を提供する。
コンテナ支持骨格のうちの少なくとも1つは、上方の隣接するレールシステムの下側縁、および/または上方の隣接するコンテナ支持骨格の下側縁の下方に、いくつかの保管コンテナのスタックの最大高に等しいもしくはそれより高い高さに対応する、距離を置いて配列されてもよい。
本発明はまた、自動倉庫システムから保管コンテナを保管および回収するための方法にも関する。自動倉庫システムは、上記に説明されるようなものであってもよい。
複数の水平なコンテナ支持骨格は、好ましくは、いくつかのj個の平行なコンテナ支持骨格を備え、jは、2またはそれを上回る整数である。
少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格の少なくとも1つのコンテナ支持部は、好ましくは、第1の方向に対して直交する第2の方向に沿って変位可能である。
本方法は、以下のステップ、すなわち、
A.遠隔動作車両を、その昇降デバイスが、
a)第1のコンテナ支持骨格上に据え付けられる、標的保管コンテナ、または
b)標的保管コンテナが、第1のコンテナ支持骨格の真下のj-1個の平行なコンテナ支持骨格のうちの1つの上に据え付けられている場合、標的保管コンテナと垂直に整合可能である、第1のコンテナ支持骨格の標的開口部、
のうちのいずれかの上方に垂直に整合された状態に位置付けられた位置まで移動させるステップと、
B.標的保管コンテナが、標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付けられていない場合、
a)標的保管コンテナが第2の方向において支持され、標的保管コンテナを第1のコンテナ支持骨格の標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付ける、コンテナ支持骨格の変位可能なコンテナ支持部を変位させるステップ、または
b)第1のコンテナ支持骨格の少なくとも1つのコンテナ支持部が、第2の方向に沿って変位可能である場合、上方に据え付けられ、標的保管コンテナが支持される変位可能なコンテナ支持部の行と第1の方向における同一の位置を有する、1つまたはそれを上回るコンテナ支持骨格の少なくとも1つの変位可能なコンテナ支持部を、a)における方向の反対の第2の方向において等しい距離、標的保管コンテナを、第1のコンテナ支持骨格の標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付けるように変位させるステップ、もしくは
c)第1のコンテナ支持骨格の少なくとも1つのコンテナ支持部が、第2の方向に沿って変位可能である場合、ステップa)に説明されるような変位可能なコンテナ支持部を支持する標的保管コンテナ、およびステップb)に説明されるような上方に配列される1つまたはそれを上回る変位可能なコンテナ支持部の両方を、標的保管コンテナを標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付けるように変位させるステップと、
C.昇降デバイスの使用によって、標的保管コンテナを把持し、上昇させるステップと、
D.標的保管コンテナを伴う遠隔動作車両を水平方向に異なる場所まで移動させるステップと、
を含んでもよい。
自動倉庫システムから保管コンテナを保管し、回収するための方法において、ステップBは、ステップAに先立って、またはそれと同時に実施されてもよい。ステップB.c)が、ステップAの後に実施される場合、遠隔動作車両を、その昇降デバイスが、標的保管コンテナと垂直に整合可能である、第1のコンテナ支持骨格の標的開口部の上方に垂直に整合された状態に位置付けられる位置に再度位置付けることが、要求され得る。
したがって、掘出を行う必要を伴わない、遠隔動作車両を伴う保管コンテナを積み込むための方法が、達成される。
したがって、保管コンテナ内に保管されるアイテムの顧客または他の受取人に、より時間効率のよい製品アイテムの送達を提供する方法が、達成される。
したがって、販売中の製品アイテムまたは高需要の他の製品等、製品アイテムの高スループットを提供する方法が、達成される。
遠隔動作車両またはクレーンが、標的保管コンテナの回収の前もしくは後のいずれかにおいて自動倉庫システム内に保管されるべき保管コンテナを搬送している場合、本方法は、以下のステップ、すなわち、
E.遠隔動作車両を、その昇降デバイスが、
a)第1のコンテナ支持骨格の空のコンテナ空間、または
b)空のコンテナ空間が、第1のコンテナ支持骨格の真下のj-1個の平行なコンテナ支持骨格のうちの1つの上に据え付けられている場合、空のコンテナと垂直に整合可能である、第1のコンテナ支持骨格の標的開口部、
のうちのいずれかの上方に垂直に整合された状態に位置付けられた位置まで移動させるステップと、
F.空のコンテナ空間が、標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付けられていない場合、
a)空のコンテナ空間が第2の方向において据え付けられ、空のコンテナ空間を第1のコンテナ支持骨格の標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付ける、コンテナ支持骨格の変位可能なコンテナ支持部を変位させるステップ、または
b)第1のコンテナ支持骨格の少なくとも1つのコンテナ支持部が、第2の方向に沿って変位可能である場合、上方に据え付けられ、空のコンテナ空間が据え付けられる変位可能なコンテナ支持部の行と第1の方向における同一の位置を有する、1つまたはそれを上回るコンテナ支持骨格の少なくとも1つの変位可能なコンテナ支持部を、a)における方向の反対の第2の方向において等しい距離、空のコンテナ空間を、第1のコンテナ支持骨格の標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付けるように変位させるステップ、もしくは
c)第1の支持骨格の少なくとも1つのコンテナ支持部が、第2の方向に沿って変位可能である場合、ステップa)に説明されるような空のコンテナ空間の変位可能なコンテナ支持部、およびステップb)に説明されるような上方に配列される1つまたはそれを上回る変位可能なコンテナ支持部の両方を、空のコンテナ空間を標的開口部の下方に垂直に整合された状態に位置付けるように変位させるステップと、
G.昇降デバイスの使用によって、搬送される保管コンテナを、空のコンテナ空間上の位置の中に降下させるステップと、
を含んでもよい。
自動倉庫システムから保管コンテナを保管し、回収するための方法において、ステップFは、ステップEに先立って実施されてもよい。ステップF.c)が、ステップEの後に実施される場合、遠隔動作車両を、その昇降デバイスが、標的保管コンテナと垂直に整合可能である、第1のコンテナ支持骨格の標的開口部の上方に垂直に整合された状態に位置付けられる位置に再度位置付けることが、要求され得る。
自動倉庫システムが、標的保管コンテナを含有する、保管グリッドを備える場合、本方法は、以下のステップ、すなわち、
・例えば、技術背景の節に説明されるように、保管グリッドから標的保管コンテナを積み込むステップと、
・上記に説明される方法に従って、保管タワー内に標的保管コンテナを保管するステップと、
・上記に説明される方法に従って、保管タワーから保管コンテナを回収するステップと、
を含んでもよい。
2つの標的保管コンテナが、j-1個の平行なコンテナ支持骨格のうちの1つの上に据え付けられ、第1の方向において水平に整合され、
本システムがさらに、第2の遠隔動作車両を備え、
制御システムが、第2の遠隔動作車両の移動を無線で監視および制御し得る場合、
本方法はさらに、以下のステップ、すなわち、
A2.第2の遠隔動作車両を、その昇降デバイスが、第2の標的保管コンテナと垂直に整合可能である第1のコンテナ支持骨格の標的開口部の上方に垂直に整合された状態に位置付けられた場所まで移動させるステップと、
C2.第2の遠隔動作車両の昇降デバイスの使用によって、第2の標的保管コンテナを把持し、上昇させるステップと、
D2.第2の標的保管コンテナを伴う第2の遠隔動作車両を水平方向に異なる場所まで移動させるステップと、
を含んでもよい。
保管コンテナが、空のコンテナ空間内に位置付けられている、または標的保管コンテナが、保管タワーから回収されているとき、コンテナ空間の同一の行の他のコンテナ空間は、他の遠隔動作車両が積み込むために利用可能ではない。それは、コンテナ空間の同一の行列の他の行に関しても当てはまる。待ち行列化を回避するために、上記に説明される倉庫システムは、したがって、好ましくは、保管タワーのコンテナ空間を網羅する、具体的な遠隔動作車両を有し得る。
制御システムは、上記の方法において説明されるように、1つまたはいくつかの保管タワーの同一のコンテナ空間を網羅する、複数の遠隔動作車両による同時の積込を調整するように構成されてもよく、さらなる効率が、達成され得る。
制御システムは、2つの遠隔動作車両が、同一のコンテナ支持部から標的保管コンテナを同時に積み込むことを調整ように構成されてもよい。代替として、2つの遠隔動作車両は、同一のコンテナ支持部内に2つの保管コンテナを同時に保管する。さらなる代替策として、一方の遠隔動作車両が、別の遠隔動作車両が保管コンテナを同時に保管しているものと同一のコンテナ支持部から標的保管コンテナを回収する。
本発明はまた、自動倉庫システム内に保管タワーを配設するための方法にも関する。保管タワーおよび自動倉庫システムは、上記の説明によるものであってもよい。
自動倉庫システムは、
・保管グリッドと、
・制御システム保管グリッドより大きい水平範囲を有する、車両移動システムと、
を備えてもよい。
本方法は、
・車両移動システムの片持ち梁部分の真下に、上記の説明による、保管タワーの少なくとも一部を組み立てるステップを含んでもよい。
したがって、既存の倉庫システムに後付けされ得る、保管タワーが、達成される。
車両移動システムは、レールシステムを備えてもよく、
本方法は、したがって、さらに、
・第1のコンテナ支持部のコンテナ空間がそれぞれ、片持ち梁部分のグリッド開口部の下方に垂直に整合され得るように、保管タワーとレールシステムを整合させるステップを含んでもよい。
上記に説明される自動倉庫は、保管グリッド内に保管される保管コンテナ内に配列されるアイテムを、直接エンドユーザに送達するために使用され得る。
レールシステムの片持ち梁部分は、保管タワーの水平範囲全体に延在する必要はない。レールシステムの片持ち梁部分は、例えば、保管タワーの標的開口部に到達する程度にのみ延在してもよい。
コンテナ支持部、すなわち、コンテナ空間の行列の構成に起因して、垂直ピラーが、コンテナ空間の行間、または同一のコンテナ支持部のコンテナ空間の列間に位置付けられることはできない。これは、保管タワーの垂直ピラー間により大きい径間が存在し、したがって、先行技術の保管グリッドの直立部材と比較して、各垂直ピラー上により高い負荷が存在するであろうことを意味する。
レールシステムは、存在するとき、各グリッド空間が直立部材によって角において支持される、従来の保管グリッドを用いるときより広い面積にわたって、延在し、その重量を支持しなければならない。
負荷の増加に耐えるために、垂直ピラーおよび/またはレールシステムが、先行技術の直立部材ならびにレールシステムと比較して補強される必要があり得る。
標的保管コンテナを積み込むために保管タワーに接近する、遠隔動作車両は、典型的には、保管されるべき別の保管コンテナを倉庫システム内に持ち込む。遠隔動作車両が標的保管コンテナを積み込み得る前に、車両保持保管コンテナが、有利には、同一の保管タワー内の空のコンテナ空間内に設置される。これは、典型的には、交換プロセスと称される、プロセスである。そのような交換プロセスは、上記に説明されるような保管タワーおよび自動倉庫システム内で生じることができる。
保管システム内に利用可能なコンテナ空間が存在する、より少ない保管コンテナを有することによって、常時、少なくとも1つの空のコンテナ空間が、存在するであろう。空のコンテナ空間はまた、遠隔動作車両が保管タワー内から保管コンテナを積み込むにつれて、動的に発生されるであろう。保管システム内に空のコンテナ空間が存在しない場合、遠隔動作車両は、例えば、ポートカラムから別の保管コンテナを持ち込むこと、または保管タワーの上に保持された保管コンテナを設置することのいずれも避けなければならない。両方の代替物が、時間効率の点において欠点を被る。
(その中に保管コンテナが設置されるべきである)空のコンテナおよび標的保管コンテナは、好ましくは、同一の標的開口部に水平に最も近接している。このように、遠隔動作車両は、同一の交換プロセスの間の2つの動作間で移動する必要はない。さらにより好ましくは、同一の標的開口部を通して利用可能であることに加えて、空のコンテナ空間および標的保管コンテナは、同一のコンテナ支持部上に位置することができる。このように、遠隔動作車両は、交換プロセスの2つの動作の間でその昇降デバイスの最小の移動を有することができる。したがって、交換プロセス時間は、昇降デバイスの変位および標的保管コンテナのコンテナ支持部の相反する変位に起因して延長されないであろう。
開口部が、融合されると、ガイド構造およびレールシステムまたは輸送システムが、使用される場合、昇降デバイスの横移動を可能にするように構成され得る一方、昇降デバイスは、依然として、保管タワーの中に降下される。これは、搬送された保管コンテナが、標的保管コンテナの隣の行内に位置付けられる、交換プロセスにおいて時間を節約するであろう。遠隔動作車両は、したがって、昇降デバイスを持上および降下させる必要なく、横に移動し得る。
以前に保持された保管コンテナを空のコンテナ空間内に位置付けた後、昇降デバイスは、標的保管コンテナが標的開口部の真下に据え付けられるように、後退され、コンテナ支持部の変位、すなわち、以前に空であったコンテナのコンテナ支持部の帰還および標的保管コンテナのコンテナ支持部の展開を可能にする。昇降デバイスが、標的保管コンテナのコンテナ支持骨格の真上より高く後退される場合、交換プロセスは、あまり時間効率的ではない状態になるであろう。
標的保管コンテナが、空のコンテナ空間より保管タワー内により深部に位置付けられる場合、標的保管コンテナのコンテナ支持部は、昇降デバイスの後退および以前に空であったコンテナ空間のコンテナ支持部の初期の位置まで戻るような変位に先立って展開されることができる。
標的保管コンテナが、コンテナ支持骨格の上方に上昇された後、コンテナ支持部は、その初期の位置まで戻るように変位されることができる。
以下の図面は、本発明の代替案を描写し、本発明の理解を促進するために添付される。図面は、ここで実施例のみとして説明されるであろう、本発明の実施形態を示す。
図1は、先行技術自動倉庫システムの骨格構造の斜視図である。 図2は、その中に保管コンテナを搬送するための、中心に配列される空洞を有する、先行技術コンテナ荷役車両の斜視図である。 図3は、真下に保管コンテナを有保するための、片持ち梁を有する、先行技術コンテナ荷役車両の斜視図である。 図4は、保管コンテナおよび保管コンテナ内に保管される製品アイテムの斜視図である。 図5は、保管タワーの全てのコンテナ支持部が垂直に整合される、保管システムの上面図である。 図6は、図5の保管システムの側面図である。 図7は、第1の水平方向において配列されるコンテナ空間の複数の列と、第2の水平方向において配列されるコンテナ空間の複数の行とを伴う、(保管コンテナが存在しないときに)コンテナ空間の行列として構成される、コンテナ支持部の斜視図である。 図8は、第1の水平方向において配列されるコンテナ空間の複数の列と、第2の水平方向において配列されるコンテナ空間の複数の行とを伴う、コンテナ空間の行列として構成される、コンテナ支持部の斜視図である。 図9は、コンテナ支持部およびコンテナ支持骨格、特に、支持部変位デバイスの詳細の斜視図である。 図10は、コンテナ支持部、特に、棚ローラの詳細の斜視図である。 図11は、コンテナ支持部およびコンテナ支持骨格、特に、最下コンテナ支持部が上方のコンテナ支持部に対して変位される、支持部変位デバイスのさらなる詳細の斜視図である。 図12は、保管グリッドおよび保管タワーが、横並びに、かつレールシステムの下方に位置付けられる、本発明のある実施形態による、保管システムの側面図である。 図13は、保管グリッドおよび保管タワーが横並びに位置付けられる、図12の保管システムの斜視図である。 図14は、保管グリッドおよび保管タワーが横並びに位置付けられ、1つのコンテナ支持部が変位される、図12の保管システムの斜視図である。 図15Aは、保管グリッドおよび保管タワーが横並びに位置付けられ、複数のコンテナ支持部が反対方向に変位される、図12の保管システムの斜視図である。 図15Bは、図15Aによる保管システムの断面である。 図16Aおよび図16Bは、保管タワーが輸送システムの下方に位置付けられる、本発明による保管システムの別の実施形態の異なる斜視図である。 図17は、図16Aの保管システムの側面図である。 図18Aおよび図18Bは、図16A-Bならびに17A-Bの保管システム、特に、輸送機構の詳細を示す、異なる斜視図である。 図19a-cは、それぞれが、コンテナ支持骨格およびコンテナ支持部の異なる構成を伴う、3つの保管タワーの斜視図である。
発明の詳細な説明
以下において、異なる代替物が、添付の図面を参照してより詳細に議論されるであろう。しかしながら、図面が、本発明の範囲を図面に描写される主題に限定することを意図していないことを理解されたい。さらに、特徴のうちのいくつかが、システムのみに関連して説明される場合でも、それらが方法にとっても有効であることが、明白であり、逆もまた同様である。
前述の説明では、本発明による、送達車両および自動倉庫システムの種々の側面が、例証的実施形態を参照して説明されている。解説の目的のために、具体的な数値、システム、および構成が、本システムならびにその作用の徹底的な理解を提供するために記載された。しかしながら、本説明は、限定的意味で解釈されることを意図していない。開示される主題が関連する当業者に明白である、例証的実施形態の種々の修正および変形例、ならびに本システムの他の実施形態が、本発明の範囲内に存在すると見なされる。
特に図5-6および図12-15を参照すると、本発明の倉庫システム1は、保管タワー400を横断して第1の方向Xにおいて遠隔動作車両301の移動を誘導するように配列される、平行レールの第1のセット410と、第1の方向Xに対して直角である、第2の方向Yにおいて遠隔動作車両301の移動を誘導するための、レールの第1のセット410に対して直角に配列される、平行レールの第2のセット411とを備えるレールシステム408上で動作する、遠隔動作車両301を備える。保管タワー400内に保管される保管コンテナ106は、遠隔動作車両301によって、レールシステム408内のグリッド開口部415を通してアクセスされる。レールシステム408の各グリッド開口部415は、グリッドセル422によって封入される。レールシステム408は、水平面Prsにおいて延在する。
図6に最も詳細に示されるように、保管コンテナ106は、Vr1によって示される垂直オフセット(すなわち、レールシステム408の下側縁とレールシステム408の真下の第1のコンテナ支持骨格401aのための下側縁との間のオフセット)およびΔdVb-nによって示される垂直オフセット(すなわち、2つの隣接するコンテナ支持骨格401a-nの下側縁間のオフセット)を伴ってレールシステム408の下方にZ方向において分散される、複数のコンテナ支持骨格401上に保管される。
垂直オフセットVr1およびΔdVb-nは、いくつかの保管コンテナ106の1つの保管コンテナ106またはスタック107の最大高に等しい、もしくはより高い、または個別のコンテナ支持骨格401内に保管される異なる保管コンテナ106の最大高に等しい、またはより高い高さを提供するように選択されてもよい。実施例として、第1のコンテナ支持骨格401aは、保管コンテナ106のスタック107を保管するように適合されてもよい一方、下方に据え付けられるコンテナ支持骨格401b-nは、単一の(スタックされていない)保管コンテナ106を保管するように適合されてもよい。さらなる実施例として、タワー400のいくつかまたは全てのコンテナ支持骨格401が、いくつかの保管コンテナ106のスタック107を保管するように適合されてもよい。同一のタワー400の異なるコンテナ支持骨格401が、等しくない数の保管コンテナ106のスタック107を保管するように構成されてもよい。タワー400の1つまたはいくつかのコンテナ支持骨格401がいくつかの保管コンテナ106のスタック107を保管するように適合されるために要求される垂直空間(すなわち、利用可能な高さ)は、コンテナ支持骨格401の総数を、全てのコンテナ支持骨格401が単一の(スタックされていない)保管コンテナ106を保管するように適合されるタワー400の構成と比較して削減することによって、取得され得る。
図6は、各コンテナ支持骨格401a-nが1つの水平に延在するコンテナ支持部402を備える、保管タワー400を示す。
図7および図8は、そのようなコンテナ支持部設計のある実施例を示す。図7は、保管コンテナ106を伴わないコンテナ支持部402を示し、図8は、保管コンテナ106がコンテナ空間内に位置付けられる、同一のコンテナ支持部402を示す。
コンテナ支持部402は、第1の方向Xおよび直交する第2の方向Yにおいて主方向を有する。コンテナ支持部402は、第1の水平方向Xにおいて配列されるコンテナ空間の複数の列と、第2の水平方向Yにおいて配列されるコンテナ空間の複数の行とを伴う、コンテナ空間の水平な行列として構成される。コンテナ空間の各行は、複数の保管コンテナ106を受容するように構成され、典型的には、さらに、第2の方向Yに沿って延在する、少なくとも1つの開口部403を呈する。開口部403は、第1の方向Xに沿った行の水平範囲に実質的に等しい、第1の方向Xに沿った水平範囲を有してもよい。最下コンテナ支持骨格401nのコンテナ支持部402は、典型的には、開口部403を呈さない。コンテナ空間の各行の少なくとも1つの開口部403は、典型的には、少なくとも、保管されるべき保管コンテナ106の最大水平断面A(W×L)である、開口部サイズを有する。
図7および図8のコンテナ支持部402は、開口部403のための複数のガイド構造409を備える。ガイド構造409は、保管コンテナ106が個別の遠隔動作車両201;301;601による上昇/降下の間に開口部403a-dを通して正確に誘導されるように補助するために、各開口部403a-dの周辺に沿って固定される。
コンテナ支持部402は、内側構造を伴わないプレートまたはフレームであってもよい。コンテナ空間は、典型的には、少なくとも、保管されるべき保管コンテナ106の最大水平断面A(W×L)である、水平範囲を有する。コンテナ空間の行列は、主に、保管コンテナ106のサイズによって設定される架空の区分であり得る。コンテナ空間の行列のサイズは、行列の行および列の数にリンクされる。l個の行と、m個の列とを備える行列は、第1の方向Xに沿って、l×Lに実質的に等しい距離延在し、第2の方向Yに沿ってm×Wに実質的に等しい距離延在してもよい。代替として、l個の行と、m個の列とを備える行列は、第1の方向Xに沿ってl×Wに実質的に等しい距離延在し、第2の方向Yに沿ってm×Lに実質的に等しい距離延在してもよい。レールシステム108が、使用される場合、保管コンテナ106が、少なくとも、レールの幅Wに対応して離間されるであろう。保管コンテナ106の間隔が、コンテナ空間の行列のサイズに追加されるであろう。本間隔からの全体的寄与は、コンテナ106の数、したがって、間隔の数に依存する。全間隔幅は、(l-1)×Wまたは(m-1)×Wのように計算され得る。(典型的には、クレーン602を備える)輸送システム601が、使用される場合、保管コンテナ106は、レール108を伴うシステムと比較して、ともにより近接して保管され得る。保管コンテナ106のいかなる間隔も、輸送システム601が使用されているときにおいても、行列のサイズに追加されるべきである。
図7の実施例では、コンテナ支持部402は、4つの行と、5つの列とを備える、コンテナ空間の行列を有する。本行列の水平範囲は、第1の方向Xに沿った4×Lに実質的に等しい距離、および第2の方向Yに沿った5×Wに実質的に等しい距離である。保管コンテナ106のいかなる間隔も、上記に説明されるように、コンテナ空間の行列のサイズに追加されるべきである。コンテナ支持部は、開口部403の中心線、例えば、列に沿った4つの開口部403を有してもよい。代替として、1つの単一の開口部403が、4つの行の全てを通して延在する。代替として、開口部403の組み合わせが、1つ、2つ、または3つの行を通して延在する。中心開口部403の両側、または開口部403の線上に、4×2構成におけるコンテナ空間が、提供される。これは、4つのコンテナ空間がそれぞれ開口部403の両側にある、2つの列として解釈され得る。代替として、これは、5つのコンテナ空間において中央コンテナ空間が開口部403である、4つの行として解釈され得る。代替として、これは、4つのコンテナ空間がそれぞれ、開口部403の両側に2つのコンテナ空間を伴う、4つの行として解釈され得る。
第1のコンテナ支持骨格401aの開口部403、すなわち、各行内の少なくとも1つの開口部403a-dおよび少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格40b-nの少なくとも1つの開口部403が、相互に対して垂直に整合されることができる。これは、第2の方向Yに沿って変位可能である、少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格401b-nの少なくとも1つのコンテナ支持部402によって達成されることができる。変位は、少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格401b-nの変位可能なコンテナ支持部402を変位させるように構成される支持部変位デバイス700を備える、少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格401b-nによって達成され得る。そのような支持部変位デバイス700のある実施例が、図9に図示され、下記にさらに説明される。第1のコンテナ支持部402a、すなわち、最上コンテナ支持部402の全てのコンテナ空間が、グリッド開口部415を通してアクセス可能であるため、第1のコンテナ支持骨格401a、すなわち、最上コンテナ支持骨格401は、支持部変位デバイス700を具備する必要はないが、これを具備する場合、効率が、改良され得る。
図7および図8のコンテナ支持部402は、コンテナ空間を提供する、支持プレート404を備える。図8では、保管コンテナ106が、支持プレート404の上に設置される。1つの支持プレート404は、完全な列を形成する、第1の水平方向Xに沿って分散される、4つのコンテナ空間を提供し得る。代替として、各列は、複数の支持プレート404、例えば、コンテナ空間あたり1つの支持プレート404を備えてもよい。さらなる代替策として、1つの支持プレート404は、行の少なくとも一部を形成する、第2の水平方向Yに沿って分散される、2つまたはそれを上回るコンテナ空間を提供し得る。1つの支持プレート404はまた、第1の方向Xおよび第2の方向Yの両方に沿って分散される、複数のコンテナ空間を提供し得る。
各コンテナ支持部402は、第1の水平方向Xにおいて延在する、第1のコンテナ支持梁406と、第2の水平方向Yにおいて延在する、第2のコンテナ支持梁407とを備える。第1および第2の支持梁406、407は、剛性を提供し、コンテナ支持部402を水平面Prsにおいて安定させるために使用され得る。第1の支持梁406は、列の全長に延在してもよい。第2の支持梁407は、行の全長に延在してもよい。
図7-8では、第1の支持梁406が、コンテナ空間の各列間に配列され、合計で4つの第1の梁406となる。第1の支持梁406は、ガイド構造409の取付のために使用されてもよい。第1の支持梁406はまた、支持プレート404の取付のために使用されてもよい。第1の支持梁406は、支持プレート404に対して上向きに突出し、それによって、保管コンテナ106がコンテナ支持部402に対して第2の水平方向Yに沿って移動しないように防止し得る。第1の支持梁406はまた、保管コンテナ106を支持し、したがって、コンテナ空間を提供する、すなわち、支持プレート404を用いることなくコンテナ空間を提供するために使用されてもよい。
図7-8では、2つの第2の支持梁407が、行と並列に配列される。本実施例では、第2の支持梁407は、行を分割しないように、すなわち、コンテナ支持部402の縁上に配列される。第2の支持梁407は、加えて、行を分割するように配列されてもよい。第2の支持梁407は、ガイド構造409の取付のために使用されてもよい。第2の支持梁407はまた、支持プレート404の取付のために使用されてもよい。第2の支持梁407は、支持プレート404に対して上向きに突出し、それによって、保管コンテナ106がコンテナ支持部402に対して第1の方向Xに移動しないように防止し得る。第2の支持梁407はまた、保管コンテナ106を支持し、したがって、コンテナ空間を提供する、すなわち、支持プレート404を用いることなくコンテナ空間を提供するために使用されてもよい。代替として、第1および第2の支持梁406、407が、ともにコンテナ空間を提供してもよい。第2の支持梁407はまた、棚ガイド709の取付のために使用されてもよい。第2の支持梁407はまた、水平移動棚ローラ709’の取付のために使用されてもよい。棚ローラ709、709’が、図10を参照して下記にさらに説明される。第2の支持梁407はまた、垂直ピラー431の取付のために使用されてもよい。これらは特に、図11に図示される。
各コンテナ支持部402は、第1の方向Xにおいて配列される、安定化肋材405を備えてもよい。図7-8では、2つの安定化肋材405が、列を分割しないように、すなわち、コンテナ支持部402の縁上に配列される。安定化肋材405は、加えて、列を分割するように配列されてもよい。安定化肋材405は、ガイド構造409の取付のために使用されてもよい。安定化肋材405はまた、支持プレート404の取付のために使用されてもよい。安定化肋材405は、支持プレート404より高い垂直範囲を有してもよい。安定化肋材405は、保管コンテナ106を安定させるために使用されてもよい。安定化肋材405はまた、例えば、非均一な負荷下での捻転を防止するように構造を補剛することによって、コンテナ支持部を安定させ得る。安定化肋材405はまた、第2の方向Yにおいて配列されてもよい。安定化肋材405は、1つまたはそれを上回る第1の支持梁406に取って代わり得、逆もまた同様である。安定化肋材405は、1つまたはそれを上回る第2の支持梁407に取って代わり得、逆もまた同様である。
コンテナ支持部402と関連付けられる、第1の支持梁406、第2の支持梁407、安定化肋材405、支持プレート404、ガイド構造409、および任意の他の構成要素が、締結具、溶接、スナップ係止システム、実矧ぎシステム、または当業者に公知である、他の公知の方法を用いて相互に接続されてもよい。
図9および図10は、1つまたはそれを上回るコンテナ支持骨格401のコンテナ支持部402が、コンテナ支持骨格401に対して第2の水平方向Yに沿って変位可能に作製され得ることを示す。変位可能なコンテナ支持部402を第2の水平方向Yに沿って変位させるために、図9のコンテナ支持骨格401は、支持部変位デバイス700を備える。代替として、コンテナ支持部402が、支持部変位デバイス700を備えてもよい。支持部変位デバイス700は、コンテナ支持骨格401に対して変位可能なコンテナ支持部402を変位させるように構成される。
第2の水平方向Yに沿って変位可能であるために、コンテナ支持部402および対応するコンテナ支持骨格401は、誘導軌道710と、複数の棚ローラ709、709’とを備える。棚ローラ709、709’は、誘導軌道710に沿って走行するように構成される。図9および図10に図示されるように、誘導軌道710は、コンテナ支持骨格401上に提供されてもよく、棚ローラ709、709’は、コンテナ支持部402上に提供されてもよい、または逆もまた同様である。
図9の誘導軌道710は、押出加工されたプロファイルである。本誘導軌道710は、水平部分710’’と、垂直部分710’とを備える。誘導軌道710が、長手方向が第2の水平方向Yに沿って延在する状態に配列されると、水平部分710’’が、水平に延在し、垂直部分710’が、垂直に延在する。
図10のローラ709、709’は、棚ガイド709と、水平移動棚ローラ709’とから成る対で提供される。棚ガイド709は、垂直に配向される回転軸を有する。水平移動棚ローラ709’は、第1の水平方向Xに沿って配向される、回転軸有する。図7に図示されるように、ローラ709、709’の3つの対が、コンテナ支持部402の側面に沿って配列され、対応する誘導軌道710と協働することができる。ローラ709、709’の対は、1つの対が中心にあり、1つの対がコンテナ支持部402の縁の各遠位端にあるように分散される。1つのコンテナ支持部402が、典型的には、2つの対向する縁において配列される、ローラ709、709’を有するであろう。
図9は、水平移動棚ローラ709’が誘導軌道水平部分710’’と協働する方法を示し、その中で、水平移動棚ローラ709’は、誘導軌道水平部分710’’に沿って転動することができる。誘導軌道水平部分710’’および水平移動棚ローラ709’の協働は、コンテナ支持部402とコンテナ支持骨格401との間の相対変位を可能にする。
図9は、棚ガイド709が誘導軌道水平部分710と協働する方法を示し、その中で、垂直移動棚ローラ709’は、誘導軌道垂直部分710’’に沿って転動することができる。誘導軌道垂直部分710’および棚ガイド709の協働は、コンテナ支持部402とコンテナ支持骨格401との間の相対移動の方向を制御する。
図9は、支持部変位デバイス700のある実施例を示す。本支持部変位デバイス700は、電動モータ701を備える。電動モータ701は、ブラケット713を用いてコンテナ支持骨格401上に配列される。ブラケットは、例えば、垂直ピラー431に接続されることができる。保守の目的のために、支持部変位デバイス700の構成要素は、好ましくは、技師にとって容易にアクセス可能な位置に配列される。特に、電動モータ701または代替駆動デバイスが、好ましくは、コンテナ支持骨格401の縁上に配列され、コンテナ支持骨格401の外側に、好ましくは、また、コンテナ支持骨格401の角に近接して延在するべきである。対隣するコンテナ支持骨格401の電動モータ701をコンテナ支持骨格401の両側に配列することによって、さらなる空間が、技師が電動モータ701および/または支持部変位デバイス700を配設する、もしくはそれに対して保守を実施するために利用可能になる。
支持部変位デバイス700は、電動モータ701によって駆動されるように構成される、駆動シャフト702を備える。駆動シャフト702もまた、変位可能なコンテナ支持部402を駆動する、すなわち、変位させるように構成される。
図9および図11は、駆動シャフト702がコンテナ支持骨格401上に配列され得る方法を示す。駆動シャフト702は、ブラケット712を用いてコンテナ支持骨格401上に配列される。これらのブラケット712は、垂直ピラー431上に配列されることができる。これらのブラケット712は、典型的には、駆動シャフト702の遠位端に配列される。ブラケット712は、駆動シャフト702の回転を可能にしなければならない。駆動シャフト712は、略同じ高さに配列され、第1の方向Xに沿って延在する。
図9および図11では、電動モータ701の回転は、電動モータ701上に配列されるベルトホイール708、駆動シャフト702上に配列されるベルトホイール708、ならびにこれらのベルトホイール708を接続する第1のベルト706を用いて、駆動シャフト702の回転を引き起こす。駆動シャフト702上に配列されるベルトホイール708は、駆動シャフト702の遠位端上に配列され、電動モータ701上に配列されるベルトホイール708と整合する。図9および図11では、各駆動シャフト702は、1つの電動モータ701によって駆動される。これが、より少ない部品を要求し、各側面に沿った移動が、両側にとって共通である駆動シャフト702によって同期化されるため、これは、有利である。代替として、駆動シャフト702または駆動シャフト部分の両端に接続される、2つの電動モータ701が、駆動シャフト702毎に提供されることができる。
図9および図11では、駆動シャフト702の回転が、駆動シャフト702上に配列される2つのベルトホイール708、コンテナ支持骨格401上に配列される2つのベルトホイール708、コンテナ支持部402上に配列される2つのブラケット711、ならびに2つの第2のベルト707を用いて、変位可能なコンテナ支持部402の変位を引き起こす。
駆動シャフト702上に配列され、コンテナ支持部402を駆動するように構成される、2つのベルトホイール708は、相互と同心であり、駆動シャフト上に配列されるベルトホイール708と同心であり、電動モータ701と協働するように構成される。
コンテナ支持骨格401上に配列される2つのベルトホイール708は、コンテナ支持骨格401の両側に提供され、例えば、誘導軌道710または垂直ピラー431に接続される。コンテナ支持骨格401上に配列されるベルトホイール708は、駆動シャフト702上に配列されるベルトホイール708と整合される。
2つの第2のベルト707はそれぞれ、駆動シャフト702上に配列される1つのベルトホイール708とコンテナ支持骨格401上に配列される1つのベルトホイール708を接続する。接続されると、第2のベルト707は、第2の水平方向Yに沿って延在する。第2のベルト707は、したがって、コンテナ支持部402の意図された変位と同一の方向に延在する。第2の水平方向Yに沿った第2のベルト707の延在は、コンテナ支持部402の変位の所定の距離に実質的に対応する、またはそれを超過するべきである。
2つの第2のベルト707は、第1の方向Xにおける、第1の方向Xに沿ったコンテナ支持部402の水平な延在を超過する、それらの間の距離を伴って配列される。
2つのブラケット711は、コンテナ支持部402の両側に配列され、個別の第2のベルト707に面している。各ブラケット711は、個別の第2のベルト707と整合され、それに接続される。ブラケット711および第2のベルト707は、それらの間に配列されている、ブラケット711および第2のベルトにボルト留めされるプレートを用いて圧着されることができる。このように、ブラケットは、第2のベルト707の任意の所与の部分に接続されることができる。
コンテナ支持部402の変位の方向は、駆動シャフト702の回転の方向、したがって、電動モータ701の回転の方向に依存する。電動モータ701から時計回りの回転を提供することによって、コンテナ支持部402は、反時計回りの回転が電動モータ701から提供されるときと反対方向に変位されるであろう。コンテナ支持部402と駆動シャフト702または電動モータ701との間の変位回転比は、ベルトホイール708のサイズを選択することによって構成されることができる。
図11は、保管タワー400の最下部分の斜視図である。最下コンテナ支持部402n、すなわち、第2のコンテナ支持部402b-nのうちの1つは、上方のコンテナ支持部402に対して変位される。変位されるコンテナ支持部402は、第2の方向Yにおける、1つのグリッドセル422に対応する距離変位される。
図11では、保管タワー400が、複数の垂直ピラー431を備えることが、示される。これらの垂直ピラー431は、典型的には、床440によって支持され、可能性として、また、ピラーブラケット435を用いて床440に接続される。複数の垂直ピラー431は、複数の誘導軌道710を支持するように構成される。保管タワー400が、レールシステム408を備える場合、複数の垂直ピラー431が、レールシステム408を支持するように構成されることができる。垂直ピラー431は、先行技術骨格構造100の直立部材102間の距離より大きい、第1の方向Xおよび/または第2の方向Yに沿った距離を伴って分散される。これは、コンテナ支持部402が、先行技術骨格構造100の保管カラム105より大きい径間を有するためである。したがって、各垂直ピラー431は、それらのより少ないものが存在するため、直立部材102より大きい負荷に耐えるように構成されるべきである。保管タワー400が、輸送システム601を備える場合、複数の垂直ピラー431は、輸送システム601を支持するように構成されることができる。これは、図18Aおよび18Bに図示される。
図12は、1つの本発明の保管タワー400と、1つの先行技術の保管グリッド100とを伴う、倉庫システム1の側面図を示す。上記に述べられる支持部変位デバイス700が、各コンテナ支持部402の端部に配列された状態で示される。本特定の構成は、それぞれがY方向に変位可能な1つのコンテナ支持部402を伴う、レールシステム408の真下に配列される、14個のコンテナ支持骨格401a-nを備える。他の数のコンテナ支持骨格も、適宜、存在し得る。好ましくは、5個超のコンテナ支持骨格、好ましくは、10個超のものが、存在する。保管グリッド100と保管タワー400との間の移動を可能にするために、先行技術の保管グリッド100のレールシステム108および本発明の保管タワー400のレールシステム408を相互接続する、結合レールシステム408’が、見られる。本発明の保管タワー400のレールシステム408および先行技術の保管グリッド100のレールシステム108は、同一のタイプの車両301が、両方のレールシステム108、408上で動作し得るように、相互の配向ならびに設計を有する。本発明の保管タワー400のためのコンテナ支持骨格401および先行技術の保管グリッド100のための保管コンテナ106のスタック107の異なる構築物に起因して、コンテナ支持骨格401の上方のレール410、411は、有利には、少なくともX/Y方向の一方においてスタック107の上方のレール110、111と比較してより広く作製されることができる。
図13は、図12と同一の倉庫システム1の斜視図を示す。
本発明の保管タワー400および先行技術の保管グリッド100は両方とも、任意のサイズであることができる。特に、保管タワー400および/または保管グリッド100が、添付される図に開示されるものより大幅に広いならびに/もしくは長いおよび/または深部にあり得ることを理解されたい。例えば、保管タワー400および/または保管グリッド100は、700×700個超の保管コンテナ106のための空間と、14個超の保管コンテナ106の保管深度とを有する、水平範囲を有してもよい。
上記に説明されるように、保管タワー400を配設する1つの方法は、図1に示されるように、先行技術倉庫システム1のレールシステム108部分の真下の保管コンテナ106の全てのスタック107を除去し、レールシステム108の片持ち梁部分CPを残すことであることができる。次いで、1つまたはそれを上回る本発明の保管タワー400を、レールシステム108の片持ち梁部分CPの下方の空容積内に挿入するステップである。
図14および15Aは、動作の間の、保管タワー400を備える、保管システム1の斜視図である。図15Bは、図15Aの保管システム1の垂直断面を示す。
保管タワー400を使用して標的保管コンテナ106’を保管および回収するために、以下の動作が、実施される(図14参照)。
-制御システム500が、車両301に、座標X、Y、Zを伴う標的保管コンテナ106’を積み込むための命令を与える。本位置は、レールシステム408の下方の5×ΔdV+Vr1の深度において水平なコンテナ支持骨格401gの一部を形成する、コンテナ支持部402のコンテナ空間内に位置付けられる保管コンテナ106に対応する。保管タワー400内の開口部403の全てが、最初に(同一のX-Y座標と)整合されるため、レールシステム408に隣接するコンテナ支持骨格401aの標的開口部403’のX-Y位置は、下層のコンテナ支持骨格401b-nの標的開口部403’のX-Y位置に等しい。
-車両301が、その昇降デバイス304が、標的保管コンテナ106’が位置付けられる保管コンテナの行内に据え付けられる、標的開口部403’の真上に位置するまで、その駆動手段301b、cの補助によって、XおよびY方向において移動する。
-標的開口部403’の上方の位置までの車両301の移動の間および/または後、制御システム500が、支持部変位デバイス700に命令を送信し、標的保管コンテナ106’が上方の据え付けられたコンテナ支持骨格401a-fの標的開口部403’と垂直に整合されるように、コンテナ支持骨格401gのコンテナ支持部402を、第2の方向Yにおいて十分な距離変位させる。
-コンテナ支持部402の変位の間および/または後、車両301の昇降デバイス304が、アクティブ化され、昇降デバイス304の把持部分が定位置に到達し、標的保管コンテナ106’を把持するまで、グリッド開口部415ならびに整合された標的開口部403’を通して下方に降下される。
-標的保管コンテナ106’が、昇降デバイス304によって把持され、上方に据え付けられたコンテナ支持骨格401fの上方に上昇された後、支持部変位デバイス700が、コンテナ支持部402をその初期のY位置まで戻すように移動させるために、再びアクティブ化される。
-標的保管コンテナ106’が、レールシステム408の上方に上昇されると、車両301が、レールシステム408上の別の場所、例えば、アクセスステーション437への送達のための専用のポートカラム/シュート436まで移動される。
本プロセスは、先行技術倉庫システムのために実施された掘出を行うための必要性が、もはや必要ないという利点を有する。
図14の動作実施例では、標的保管コンテナ106’は、コンテナ空間の同一の行の開口部403の隣に位置付けられる。コンテナ空間のいくつかの行は、開口部403の両側に1つを上回るコンテナ空間を備えてもよい。標的保管コンテナ106’が、開口部403の隣に位置付けられていない、すなわち、標的保管コンテナ106’と開口部403との間にコンテナ空間が、存在する場合、コンテナ支持部402は、2つのグリッドセル422に対応する、第2の水平方向Yに沿った距離、変位され、標的保管コンテナ106’を上方の据え付けられたコンテナ支持骨格401a-fの標的開口部403’と垂直に整合された状態に位置付けなければならない。コンテナ支持部402の初期の位置から、コンテナ支持部402が、第2の方向Yに沿った両方の方向への2つのグリッドセル422に対応する距離、変位されるための十分な空間が、保管タワー400内に存在しない場合がある。その場合には、標的保管コンテナ106’は、図15Aに図示されるように、コンテナ支持部の全てを、他の方向において1つのグリッドセルの距離だけ上方に変位させることによって、回収されることができる。
図15Aの回収動作は、図14を参照して説明される動作に類似する。しかしながら、付加的なステップが、実施される。
-標的開口部403’の上方の位置までの車両301の移動の間、制御システム500が、支持部変位デバイス700に命令を送信し、標的保管コンテナ106’が上方の据え付けられたコンテナ支持骨格401a-fの標的開口部403’と垂直に整合されるように、コンテナ支持骨格401a-fのコンテナ支持骨格401a-fを、第2の水平方向Yにおいて十分な距離だけ、標的保管コンテナ106’の上方に変位させる。標的保管コンテナ106’の上方に据え付けられたコンテナ支持骨格401a-fのコンテナ支持部402は、第2の水平方向Yに沿って、1つのグリッドセル422に対応し、標的保管コンテナ106’のコンテナ支持部402の変位と反対の距離を変位される。
図15Bは、図15Aによる保管システム1の断面を示す。ここでは、2つの車両301が、同一のコンテナ支持部402上に位置付けられる、個別の標的コンテナ106’を同時に回収する。制御システム500が、同一のコンテナ支持部402上に位置付けられる、2つの標的保管コンテナ106’を検出する場合、特に、コンテナ空間の同一の列内に位置付けられているとき、制御システム500は、2つの車両301にこれらの標的保管コンテナ106’を同時に積み込むように命令を与えてもよい。
図16A-B、図17、および図18A-Bは、1つの保管タワー400を備える、倉庫システム1を示す。レールシステム408上で移動する車輪を伴う車両201、301の代わりに、倉庫システム1は、輸送システム601を備える。輸送システム601は、保管タワー400の幅を横断して延在する摺動バー603上で第1の方向Xにおいて移動可能なクレーン602を備える。第2の方向Yにおける移動が、保管タワー400の両側において第2の方向Yにおいて延在する2つの固定されたバー604に沿って摺動バー603を摺動させることによって、達成される。図16-18では、クレーン602は、2つの平行な摺動バー603上で支持される片持ち梁構築物を伴うコンテナ荷役車両として示される。
輸送システム601が、制御システム500から、例えば、第6のコンテナ支持骨格401f内に保管される(図17に示されるように)上方からカウントされる、標的保管コンテナ106’を回収するための命令を受信すると、支持部変位デバイス700は、標的保管コンテナ106’が、上方に据え付けられる5つのコンテナ支持骨格401a-eと垂直に整合される、標的開口部403’と垂直に整合されるまで、コンテナ支持部402をY方向に変位させる。コンテナ支持部402の変位の前、間、または後に、輸送システム601のクレーン602が、摺動バー603および固定されたバー604の使用によって、昇降デバイス304が第1のコンテナ支持骨格401aの標的開口部403’の上方で垂直に整合される場所まで(初期の整合に起因して、また、コンテナ支持骨格401b-eの対応する開口部403も、少なくとも標的保管コンテナ106’を伴うコンテナ支持骨格401fまで下方に)移動される。
図16A-18Bに示される保管タワー400はまた、標的保管コンテナ106’が、クレーン602の昇降デバイス403の使用によって降下/持上され得る、専用のポートカラムまたはシュート436を備える。図16A-Bおよび図17では、アクセスステーション437が、シュート436の下端の下方に配列され、それぞれ、回収ならびに保管されるべき保管コンテナ106を受容および提供することが示される。
図14および15A-Bを参照して説明される動作は、輸送システム601を備える保管タワー400に必要な変更を加えて当てはまる。
図18A-Bは、保管タワー400が、垂直ピラー431の上部への接続のための水平な梁432を備え得ることを示す。
前述の説明では、自動倉庫システムおよび車両を使用して製品アイテムを積み込む、関連付けられる方法の種々の側面が、例証的実施形態を参照して説明されている。解説の目的のために、具体的な数値、システム、および構成が、本システムならびにその作用の徹底的な理解を提供するために記載された。しかしながら、本説明は、限定的意味で解釈されることを意図していない。開示される主題が関連する当業者に明白である、例証的実施形態の種々の修正および変形例、ならびに本システムの他の実施形態が、本発明の範囲内に存在すると見なされる。
図19a-cは、3つの異なる保管タワー400を示す。
図19aの保管タワー400は、4つの行と、5つの列とを備える、コンテナ空間の行列、すなわち、4×5行列を伴う、コンテナ支持部402を有する。コンテナ空間の4つの行は、対称的である。各行は、4つの保管コンテナ106を受容するように構成され、1つの開口部403を備える。
図19bの保管タワー400は、4つの行と、10個の列とを備える、コンテナ空間の行列、すなわち、4×10行列を伴う、コンテナ支持部402を有する。コンテナ空間の4つの行は、対称的である。各行は、8つの保管コンテナ106を受容するように構成され、2つの開口部403を備える。図19bの保管タワー400の1つのコンテナ支持部402は、第2の方向Yに沿って横並びに設置された、図19aの保管タワー400の2つのコンテナ支持部402に等しい。
図19cの保管タワー400は、4つの行と、15個の列とを備える、コンテナ空間の行列、すなわち、4×15行列を伴う、コンテナ支持部402を有する。コンテナ空間の4つの行は、対称的である。各行は、12個の保管コンテナ106を受容するように構成され、3つの開口部403を備える。図19cの保管タワー400の1つのコンテナ支持部402は、第2の方向Yに沿って横並びに設置された、図19aの保管タワー400の3つのコンテナ支持部402に等しい。
図19bおよび19cでは、コンテナ空間の各行は、第2の方向Yにおいてd+1個のグリッドセル422に対応するオフセットを伴って分散される、複数の開口部403を呈し、dは、1またはそれを上回る整数である。これらの特定の実施例では、d=4である。
参照番号のリスト
Figure 2023519893000002
Figure 2023519893000003
Figure 2023519893000004

Claims (21)

  1. 保管コンテナ(106)を保管するための保管タワー(400)であって、前記保管タワーは、垂直オフセット(ΔdVb-n)を伴って分散される複数の水平に延在するコンテナ支持骨格(401)を備え、
    ・前記複数の水平なコンテナ支持骨格(401)は、
    -第1のコンテナ支持骨格(401a)と、
    -前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の真下に配列され、前記第1のコンテナ支持骨格(401a)に対して平行に延在する少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格(401b-n)と
    を備え、
    ・前記第1のコンテナ支持骨格および前記少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格(401b-n)の各々は、
    -第1の方向(X)および直交する第2の方向(Y)における主方向を伴う水平に延在するコンテナ支持部(402)であって、各コンテナ支持部(402)は、前記第1の方向(X)に配列されるコンテナ空間の複数の列と前記第2の方向(Y)に配列されるコンテナ空間の複数の行とを伴うコンテナ空間の行列として構成される、水平に延在するコンテナ支持部
    を備え、
    ・前記第1のコンテナ支持骨格(401a)のコンテナ空間の各行は、
    -複数の保管コンテナ(106)を受容するように構成され、
    -前記第2の方向(Y)に沿って延在する少なくとも1つの開口部(403)を呈し、前記少なくとも1つの開口部(403)は、少なくとも、保管されるべき前記保管コンテナ(106)の最大水平断面(A)である開口部サイズを有し、
    ・前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の少なくとも1つの開口部(403)および前記少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格(401b-n)の少なくとも1つの開口部(403)は、相互に対して垂直に整合されることができ、
    ・少なくとも1つのコンテナ支持部(402)は、前記第2の方向(Y)に沿って変位可能であり、
    ・少なくとも1つのコンテナ支持骨格(401a-n)は、前記変位可能なコンテナ支持部(402)を変位させるように構成される支持部変位デバイス(700)をさらに備える、保管タワー。
  2. 前記少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格(401b-n)のコンテナ空間の各行は、
    -複数の保管コンテナ(106)を受容するように構成され、
    -前記第2の方向(Y)に沿って延在する少なくとも1つの開口部(403)を呈し、前記第少なくとも1つの開口部(403)は、少なくとも、前記保管されるべき保管コンテナ(106)の最大水平断面(A)である開口部サイズを有する、請求項1に記載の保管タワー(400)。
  3. 前記支持部変位デバイス(700)は、線形アクチュエータ、歯車駆動、チェーン駆動、ベルト駆動、またはそれらの任意の組み合わせを備える、請求項1または2に記載の保管タワー(400)。
  4. 前記支持部変位デバイス(700)は、前記線形アクチュエータ、歯車駆動、チェーン駆動、ベルト駆動、またはそれらの任意の組み合わせを駆動するためのモータを備え、前記モータは、変位されるべき少なくとも1つの変位可能なコンテナ支持部(402)を含有する前記個別のコンテナ支持骨格(401)の水平範囲の外側に配列される、または
    前記変位デバイス(700)は、前記コンテナ支持部(402)上に配列される直接駆動機構である、請求項3に記載の保管タワー(400)。
  5. 各コンテナ支持部(402)は、前記第2の方向(Y)に沿って延在する前記コンテナ支持部(402)の少なくとも1つの側面上に回転して配列される複数の水平移動棚ローラ(709’)をさらに備え、前記水平移動棚ローラ(709’)は、前記第1の方向(X)に沿った水平回転軸を有し、
    前記複数のコンテナ支持骨格(401)の各々は、前記第2の方向(Y)に沿って前記コンテナ支持骨格(401)の両側上に配列される誘導軌道(710)のセットをさらに備え、前記誘導軌道(710)のセットは、それらの長手方向が前記第2の方向(Y)に対して平行である状態に配向されており、
    各誘導軌道(710)は、前記複数の水平移動棚ローラ(709’)を支持および誘導するための水平部分(710’)を備える、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  6. 各コンテナ支持部(402)は、前記複数の水平移動棚ローラ(709’)を備える前記コンテナ支持部(402)の側面上に少なくとも配列されている複数の棚ガイド(709)をさらに備え、
    各誘導軌道(710)は、前記複数の棚ガイド(709)の誘導のための垂直部分(710’’)をさらに備える、請求項5に記載の保管タワー(400)。
  7. 各行は、前記少なくとも1つの開口部(403)の各々の周界の周囲に少なくとも部分的に配列される垂直ガイドプレート(409)を備え、
    前記垂直ガイドプレート(409)は、前記個別の開口部(403)の中に上昇または降下されている保管コンテナ(106)が水平面において整合されるように構成される、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  8. コンテナ空間の各行によって呈される前記少なくとも1つの開口部(403)は、別個の開口部(403)であり、
    前記少なくとも1つのコンテナ支持部(402)内のコンテナ空間の各平行に配列された行の前記少なくとも1つの開口部(403)は、前記第1の方向(X)に沿って水平に整合される、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  9. 前記コンテナ支持部(402)のうちの少なくとも1つのコンテナ空間の各行によって呈される前記少なくとも1つの開口部(403)は、ともに融合され、前記第1の方向(X)に沿って延在する連続開口部(403)を形成し、コンテナ空間の1つの列に実質的に等しい面積を画定する、請求項1~7のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  10. 前記少なくとも1つの変位可能なコンテナ支持部(402)は、前記第2の方向(Y)に沿って、W×iに実質的に等しい距離だけ変位可能であり、式中、iは、整数であり、好ましくは、i=1またはi=2である、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  11. 各行は、前記第2の方向(Y)におけるd+1個のグリッドセル(422)に対応するオフセットを伴って分散される複数の開口部(403)を呈し、dは、1またはそれを上回る整数である、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  12. 前記第1のコンテナ支持部および前記少なくとも1つの第2のコンテナ支持部(402)のコンテナ空間の行は、前記少なくとも1つの開口部(403)の等しい分散を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  13. 最下コンテナ支持部(402)は、開口部(403)を伴わないコンテナ空間の少なくとも1つの行を有する、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  14. 前記保管タワー(400)は、第1の垂直オフセット(Vr1)において最上コンテナ支持骨格(401a)の上方に配列される輸送機構(601)をさらに備える、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  15. 前記保管タワー(400)は、第1の垂直オフセット(Vr1)において前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の上方に配列されるレールシステム(408)をさらに備える、前記請求項のいずれか1項に記載の保管タワー(400)。
  16. 前記レールシステム(408)は、前記第1の方向(X)に配列される平行レールの第1のセット(410)と、前記第2の方向(Y)に配列される平行レールの第2のセット(411)とを備え、
    前記レールシステム(408)は、コンテナ空間の各行が前記平行レールの第2のセット(411)と垂直に整合されるように、前記コンテナ支持骨格(401)と整合される、請求項15に記載の保管タワー(400)。
  17. 複数の保管コンテナ(106)を保管するように構成される自動倉庫システム(1)であって、
    ・請求項1~13のいずれか1項に記載の保管タワー(400)と、
    ・前記複数の水平に配列されるコンテナ支持骨格(401)上に支持される複数の保管コンテナ(106)と、
    ・前記複数のコンテナ支持骨格(401)の上方で側方に移動するように構成される遠隔動作車両(201;301;602)であって、前記遠隔動作車両(201;301;602)は、保管コンテナ(106)を把持し、垂直に上昇させるように構成される昇降デバイス(304)を備える、遠隔動作車両と、
    ・前記遠隔動作車両(201;301)の移動を無線で監視および制御するように構成される制御システム(500)と
    を備える、自動倉庫システム(1)。
  18. 前記システム(1)は、保管グリッド(100)をさらに備え、
    前記保管グリッドは、
    -相互の上に保管コンテナ(106)をスタックするための複数の垂直保管カラム(105)と、
    -レールシステム(108)であって、前記レールシステム上で、複数のコンテナ荷役車両(201;301)が動作され得る、レールシステムと
    を備え、
    前記レールシステム(108)は、前記複数の保管カラム(105)の上方に配列され、
    前記保管カラム(105)内に保管される保管コンテナ(106)は、前記コンテナ荷役車両(201;301)によって、前記レールシステム(108)内のグリッド開口部(115)を通してアクセス可能であり、
    前記レールシステム(108)は、前記レールシステム(108)の水平範囲と前記複数の保管カラム(105)の水平範囲との間の差異に等しい水平範囲を伴う、片持ち梁部分(CP)を備え、
    前記保管タワー(400)のうちの1つまたはそれを上回るものは、前記レールシステム(108)の前記片持ち梁部分(CP)の下方に少なくとも部分的に配列され、前記第1のコンテナ支持部(402)のコンテナ空間の各々が前記片持ち梁部分(CP)のグリッド開口部(415)の下方に垂直に整合されることができるように位置付けられる、請求項17に記載の自動倉庫システム(1)。
  19. 前記システム(1)は、保管グリッド(100)をさらに備え、
    前記保管グリッドは、
    -相互の上に保管コンテナ(106)をスタックするための複数の垂直保管カラム(105)と、
    -輸送機構(601)であって、前記遠隔動作車両は、第1の方向(X)に対して平行に配列される摺動バー(603)に沿って移動可能であるクレーン(602)である、輸送機構と
    を備え、
    前記摺動バー(603)は、第2の方向(Y)に対して平行に配列される2つの固定されたバー(604)に沿って移動可能である2つの両端を有し、
    前記輸送機構(601)は、前記複数の保管カラム(105)の上方に配列され、
    前記輸送機構(601)は、前記輸送機構(601)の水平範囲と前記複数の保管カラム(105)の水平範囲との間の差異に等しい水平範囲を伴う片持ち梁部分(CP)を備え、
    前記保管タワー(400)のうちの1つまたはそれを上回るものは、走行クレーンシステム(108)の前記片持ち梁部分(CP)の下方に少なくとも部分的に配列される、請求項17に記載の自動倉庫システム(1)。
  20. 前記保管タワー(400)は、第1の垂直オフセット(Vr1)における最上コンテナ支持骨格(401a)の上方に配列されるレールシステム(408)をさらに備える、請求項17に記載の自動倉庫システム(1)。
  21. 請求項17~20のいずれか1項に記載の自動倉庫システム(1)から保管コンテナ(106)を保管および回収するための方法であって、前記複数の水平なコンテナ支持骨格(401)は、いくつかのj個の平行なコンテナ支持骨格(401a-n)を備え、jは、2またはそれを上回る整数であり、
    前記少なくとも1つの第2のコンテナ支持骨格(401b)の少なくとも1つのコンテナ支持部(402)は、第1の方向(X)に対して直交する第2の方向(Y)に沿って変位可能であり、
    前記方法は、
    A.その昇降デバイス(304)が、
    a)前記第1のコンテナ支持骨格(401a)上に支持される標的保管コンテナ(106’)、または
    b)前記標的保管コンテナ(106’)が、前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の真下のj-1個の平行なコンテナ支持骨格(401b-n)のうちの1つの上に据え付けられている場合、前記標的保管コンテナ(106’)と垂直に整合可能である、前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の標的開口部(403a’)
    のうちのいずれかの上方に垂直に整合された状態に位置付けられた位置まで前記遠隔動作車両(201;301;602)を移動させるステップと、
    B.前記標的保管コンテナ(106’)が、前記標的開口部(403a’)の下方に垂直に整合された状態に位置付けられていない場合、
    a)前記標的保管コンテナ(106’)が前記第2の方向(Y)において支持され、前記標的保管コンテナ(106’)を前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の標的開口部(403a’)の下方に垂直に整合された状態に位置付ける、前記コンテナ支持骨格(401b)の変位可能なコンテナ支持部(402)を変位させるステップ、または
    b)前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の少なくとも1つのコンテナ支持部(402)が、前記第2の方向(Y)に沿って変位可能である場合、上方に据え付けられ、前記標的保管コンテナ(106’)が支持される前記変位可能なコンテナ支持部(402)の行と前記第1の方向(X)における同一の位置を有する、前記1つまたはそれを上回るコンテナ支持骨格(401a-k)の少なくとも1つの変位可能なコンテナ支持部(402)を、a)における前記方向の反対の前記第2の方向(Y)において等しい距離だけ、前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の標的開口部(403a’)の下方に垂直に整合された状態に前記標的保管コンテナ(106’)を位置付けるように、変位させるステップ、または
    c)前記第1のコンテナ支持骨格(401a)の少なくとも1つのコンテナ支持部(402)が、前記第2の方向(Y)に沿って変位可能である場合、ステップa)に説明されるような変位可能なコンテナ支持部(402)を支持する前記標的保管コンテナ(106’)およびステップb)に説明されるような前記上方に配列される1つまたはそれを上回る変位可能なコンテナ支持部(402)の両方を、前記標的開口部(403a’)の下方に垂直に整合された状態に前記標的保管コンテナ(106’)を位置付けるように、変位させるステップと、
    C.前記昇降デバイス(304)の使用によって、前記標的保管コンテナ(106’)を把持し、上昇させるステップと、
    D.前記標的保管コンテナ(106’)を伴う前記遠隔動作車両(201;301)を水平方向に異なる場所まで移動させるステップと
    を含む、方法。
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