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JP2020094912A - 回転体のバランス修正方法 - Google Patents

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Abstract

【課題】 回転体の歩留まりの低下を抑制する。【解決手段】 加工前の回転体のアンバランス量を測定する第1測定工程と、第1の測定工程において測定された加工前の回転体のアンバランス量と、加工前の回転体の3次元モデルの加工シミュレーションによって得られた回転体の第1の加工後の3次元モデルにおけるアンバランス量と、に基づいて、回転体の修正量を算出する第1算出工程と、修正量に基づき回転体を加工する第1加工工程と、加工後の回転体のアンバランス量を測定する第2測定工程と、第2測定工程において測定された加工後の回転体のアンバランス量と、加工後の回転体の3次元モデルの加工シミュレーションによって得られた回転体の第2の加工後の3次元モデルにおけるアンバランス量と、に基づいて、回転体の修正量を算出する第2算出工程と、第2の算出工程で算出された修正量に基づき、回転体を加工する第2加工工程と、を含む、回転体のバランス修正方法。【選択図】図2

Description

本発明は、回転体のバランス修正方法に関する。
自動車等のエンジンに搭載されるターボチャージャは、エンジンからの排気を動力源として回転する回転体(タービンホイール及びコンプレッサホイール)を有する。
このような回転体において、回転軸心に対する偏重量、すなわちアンバランスが生じていると、高速回転時にアンバランスに起因する遠心力によって振動等が発生するおそれがある。そこで、回転体の製造工程において、回転体のバランス修正が行われている(例えば、特許文献1,2)。
特開2011−128113号公報 特開2009−083005号公報
バランス修正は、例えば、回転体の一部を加工(切削、研削等)することにより行われるが、従来のバランス修正方法では、回転体の加工量が多くなり、加工時間の長時間化や刃具寿命の短縮が生じるおそれがある。また、回転体の加工回数に制限が存在するバランス修正方法では、所定の加工回数内にバランスが修正しきれない場合、回転体を廃棄しなければならないため、回転体の歩留まりが低下するおそれもある。
そこで、本明細書開示の回転体のバランス修正方法は、回転体の歩留まりが低下することを抑制することを課題とする。
かかる課題を解決するために、本明細書に開示された回転体のバランス修正方法は、加工前の回転体のアンバランス量を測定する第1の測定工程と、前記第1の測定工程において測定された前記加工前の回転体のアンバランス量と、前記加工前の回転体の3次元モデルの加工シミュレーションによって得られた前記回転体の第1の加工後の3次元モデルにおけるアンバランス量と、に基づいて、前記回転体のアンバランス量を加工前よりも小さくすることが可能な前記回転体の修正量を算出する第1の算出工程と、前記修正量に基づき前記回転体を加工する第1の加工工程と、加工後の回転体のアンバランス量を測定する第2の測定工程と、前記第2の測定工程において測定された前記加工後の回転体のアンバランス量と、前記加工後の回転体の3次元モデルの加工シミュレーションによって得られた前記回転体の第2の加工後の3次元モデルにおけるアンバランス量と、に基づいて、前記回転体の修正量を算出する第2の算出工程と、前記第2の算出工程で算出された前記修正量に基づき、前記回転体を加工する第2の加工工程と、を含む。
本明細書開示の回転体のバランス修正方法によれば、回転体の歩留まりが低下することを抑制することができる。
図1は、一実施形態に係る回転体のバランス修正システムの構成を示す概略図である。 図2は、実施形態に係る回転体のバランス修正手順を示すフローチャートである。 図3は、実施形態に係る加工情報演算処理を示すフローチャートである。 図4(A)〜図4(C)は、実施形態に係る加工情報演算処理について説明するための図である。 図5は、比較例に係る回転体のバランス修正手順を示すフローチャートである。 図6(A)〜図6(C)は、比較例における加工情報演算処理について説明するための図である。 図7(A)及び図7(B)は、比較例における回転体の加工について説明する図である。 図8(A)〜図8(C)は、実施形態における回転体の加工について説明する図である。
以下、本発明の実施形態について、添付図面を参照しつつ説明する。ただし、図面中、各部の寸法、比率等は、実際のものと完全に一致するようには図示されていない場合がある。また、図面によっては細部が省略されて描かれている場合もある。
図1は、一実施形態に係る回転体のバランス修正方法を適用するバランス修正システム100の構成を示す概略図である。バランス修正システム100は、アンバランス測定装置10、修正加工演算装置20、及び、ワーク加工装置30(例えば、研削又は切削等を行うためのフライス盤、旋盤等)を備える。
アンバランス測定装置10は、周知技術に基づき、バランス修正対象の回転体(以後、ワークと記載する)のアンバランス量及びアンバランス位相を測定する。
修正加工演算装置20は、例えば、パーソナルコンピュータ等の情報処理装置であり、Central Processing Unit(CPU)、Random Access Memory(RAM)、Read Only Memory(ROM)、及びHard Disk Drive(HDD)等を備える。修正加工演算装置20は、アンバランス測定装置10が測定したワークのアンバランス量及びアンバランス位相に基づき、後述する加工情報演算処理を行い、バランスを修正するために必要なワークの加工情報(具体的には、加工量(修正量)及び加工位置(位相))を演算する。アンバランス測定装置10が測定したアンバランス量及びアンバランス位相は、作業者が、修正加工演算装置20に手作業で入力してもよいし、アンバランス測定装置10から修正加工演算装置20に自動的に入力してもよい。
ワーク加工装置30は、ワークを加工(研削又は切削等)するための装置である。例えば、作業者は、修正加工演算装置20が出力する加工情報(加工量及び加工位置)を確認し、加工情報に基づいて、ワーク加工装置30を用いて手作業でワークを加工し、ワークのバランスを修正する。または、ワーク加工装置30は、修正加工演算装置20の演算結果を修正加工演算装置20から取得して、自動でワークを加工してもよい。
次に、バランス修正システム100を用いて実施されるバランス修正手順について説明する。図2は、本実施形態に係るバランス修正手順を示すフローチャートである。
図2において、まず、作業者は、バランス修正の対象となるワークのアンバランス量及びアンバランス位相を、アンバランス測定装置10を用いて測定する(ステップS101)。ステップS101は、第1の測定工程の一例である。
次に、作業者は、アンバランス量が第1閾値以下であるか否かを判断する(ステップS103)。当該ステップにおいて、作業者は、ステップS101で測定したアンバランス量が許容誤差内か否かを判断している。アンバランス量が第1閾値以下である場合(ステップS103/YES)、バランス修正は不要であるため、作業者はワークを次工程へ送る(ステップS121)。
一方、アンバランス量が第1閾値よりも大きい場合(ステップS103/NO)、作業者は、修正加工演算装置20を用いてバランス修正加工演算を行い、バランス修正に必要なワークの加工量及び加工位置を取得する(ステップS105)。ステップS105は、第1の算出工程の一例である。
ここで、ステップS105において、本実施形態に係る修正加工演算装置20が実行する加工情報演算処理について説明する。図3は、本実施形態に係る加工情報演算処理を示すフローチャートである。
図3に示すように、まず、修正加工演算装置20は、バランス修正を行う対象の回転体の3次元モデル(3Dモデル)を読み出す(ステップS201)。当該3Dモデルは、アンバランスが生じていない回転体の3Dモデルであってもよいし、実際の加工対象物から生成された3Dモデル(すなわち、アンバランスが生じているワークから生成された3Dモデル)であってもよい。
次に、修正加工演算装置20は、3D CAD(Computer Aided Design)内にて、3Dモデルの加工シミュレーションを行う(ステップS203)。より具体的には、修正加工演算装置20は、図4(A)に示すように、研削砥石Gによって回転体の3DモデルMを研削する研削シミュレーションを実施する。
次に、修正加工演算装置20は、3D CAD内にて、加工後の3Dモデルのアンバランス量を算出する(ステップS205)。より具体的には、図4(B)に示すように、研削砥石Gと3DモデルMとを重ね合わせ、3D CAD内の集合演算(より具体的には、積(元図消去))によって、図4(C)に示すように、ワークから除去される部分の体積Vを求める。そして、当該体積Vの重量と重心とを求め、加工後の3Dモデルのアンバランス量を算出する。加工後の3Dモデルのアンバランス量は、(体積Vの重量)×(3Dモデルの軸中心と体積Vの重心との間の距離)によって算出される。
次に、修正加工演算装置20は、加工シミュレーションによって得られた3Dモデル(第1の加工後の3Dモデル)のアンバランス量が、アンバランス測定装置10によって測定されたワークのアンバランス量と等しいか否かを判断する(ステップS207)。
ステップS207の判断が否定される場合、修正加工演算装置20は、回転体の3Dモデルを加工シミュレーションによって更に加工し(ステップS209)、ステップS205に戻る。
そして、修正加工演算装置20は、加工シミュレーションによって得られた3Dモデル(第1の加工後の3Dモデル)のアンバランス量が、アンバランス測定装置10によって測定されたワークのアンバランス量と等しくなると(ステップS207/YES)、加工シミュレーションによって得た加工量(例えば、砥石の突っ込み量)と、測定されたアンバランス位相に基づいて算出した加工位置とを加工情報として出力する(ステップS211)。
図2に戻り、作業者は、修正加工演算装置20から出力された修正加工情報に基づいて、ワークを加工し、バランスを修正する(ステップS107)。ステップS107は、第1の加工工程の一例である。
続いて、作業者はアンバランス測定装置10を用いて、加工後のワークのアンバランス量及びアンバランス位相を測定し(ステップS109)、アンバランス量が第1閾値以下となったか否かを判断する(ステップS111)。ステップS109は、第2の測定工程の一例である。
アンバランス量が第1閾値以下となった場合(ステップS111/YES)、これ以上のバランス修正は不要であるため、作業者はワークを次工程へ送る(ステップS121)。
一方、アンバランス量が第1閾値よりも大きい場合(ステップS111/NO)、作業者は、再び、修正加工演算装置20を用いてバランス修正加工演算を行い、バランス修正に必要な加工量及び加工位置を取得する(ステップS113)。より具体的には、修正加工演算装置20は、図3において、バランス修正加工を行った後の回転体の3Dモデルに対して、加工シミュレーションを行い(ステップS203)、得られた再加工(第2の加工)後の回転体の3Dモデルのアンバランス量と、ステップS109で測定されたアンバランス量とが等しくなるまで、ステップS205〜S209の処理を繰り返す。なお、バランス修正加工を行った後の回転体の3Dモデルとしては、前回の加工シミュレーションによって得た3Dモデルを用いてもよいし、実際の加工対象となるワーク(バランス修正加工を行った後のワーク)から生成した3Dモデルを用いてもよい。ステップS113は、第2の算出工程の一例である。
作業者は、修正加工演算装置20から出力された修正加工情報に基づいて、ワークを加工し、バランスを修正する(ステップS115)。そして、ステップS109及びS111と同様に、ステップS117及びS119の処理を実施する。作業者は、アンバランス量が第1閾値以下となるまで、ステップS113〜S119の処理を繰り返し、アンバランス量が第1閾値以下となった場合(ステップS119/YES)、ワークを次工程へ送る(ステップS121)。ステップS115は、第2の加工工程の一例である。
このように、本実施形態に係る回転体のバランス修正方法では、1回目の加工でアンバランス量が許容誤差内にならなかった場合、加工結果を反映したワークの3Dモデルを用いて、2回目の加工のための加工情報演算処理を行うため、バランス修正時のワークの加工位置が1回目と2回目とで重なってもよい。より詳細には、バランス修正の回数に関わらず、ワークの加工位置は重なっていてもよい。この点について、ワークの加工回数が制限される比較例に基づいて説明する。
図5は、比較例に係るバランス修正手順の一例を示すフローチャートである。
図5において、まず、作業者は、アンバランス測定装置10を用いて、バランス修正の対象となるワークのアンバランス量及びアンバランス位相を測定する(ステップS11)。
次に、作業者はステップS11で測定したアンバランス量が第1閾値(許容誤差)以下であるか否かを判断する(ステップS13)。
アンバランス量が第1閾値以下である場合(ステップS13/YES)、バランス修正を行う必要がないため、作業者はワークを次工程へ送る(ステップS33)。
一方、アンバランス量が第1閾値よりも大きい場合(ステップS13/NO)、作業者は、アンバランス量が第2閾値以上か否かを判断する(ステップS15)。当該第2閾値は、バランス修正を1回の加工で完了させるか、2回の加工で完了させるかを決定するための閾値である。
ここで、比較例に係る加工情報演算処理の概要について説明する。図6(A)は、ワークのアンバランス量を示す図である。図6(A)において、X軸及びY軸はアンバランス量を示し、その中心(X軸とY軸との交点)は、加工対象物であるワークの中心に該当し、点P0はワークのアンバランス量を示している。より具体的には、点P0は、X軸方向及びY軸方向にどれだけアンバランス量が発生しているかを示している。また、点線で示す範囲R1は第1閾値(許容誤差)を表し、一点鎖線で示す範囲R2は第2閾値を表す。
比較例に係る修正加工演算装置では、図5のステップS11で測定したアンバランス量が第2閾値以下(P0が範囲R2の中に存在する)の場合(図6(B)の点P0参照)には、1回の加工でアンバランス量がゼロになるように(矢印A1参照)、ワークの加工量及び加工位置を算出する。
一方、図6のステップS11で測定したアンバランス量が第2閾値よりも大きい場合(図6(C)の点P0参照)、2回の加工でアンバランス量がゼロとなるよう、1回目及び2回目の加工について、ワークの加工量及び加工位置を算出する。
より具体的には、まず、加工位置が現在のアンバランス位相の逆位相となるように1回目の加工量及び加工位置を演算する。例えば、アンバランス量が図6(A)の座標上において第1象限にあるならば第3象限に、第2象限にあるならば第4象限にアンバランス量が移動するように、加工量及び加工位置を演算する。これは、比較例に係る修正加工演算装置では、1回目の加工結果を反映したワークの情報に基づいて、2回目の加工情報を算出することができないので、2回目の加工位置(位相)が、1回目の加工位置(位相)と重ならないようにするためである。
例えば、図5のステップS11で測定したアンバランス量が、図6(C)の点P0で示される場合、アンバランス量が点P1に移動するように(矢印A2参照)、加工量及び加工位置を算出する。そして、2回目の加工で、アンバランス量が中心(アンバランス量ゼロ)に向かうように(矢印A3参照)、2回目の加工情報を算出する。
したがって、図5において、アンバランス量が第2閾値以上の場合(ステップS15/YES)、作業者は、修正加工演算装置を用いて、上述した加工情報演算処理に基づくバランス修正加工演算を行い、加工を行う場所(位相)及び加工量を取得する(ステップS17)。
次に、作業者は、修正加工演算装置による演算結果に基づいて、ワークを加工し、ワークのバランスを修正する(ステップS19)。例えば、作業者は、図7(A)に示すように、ハッチで示すワークの第1部分WP1を加工(研削)する。
アンバランス量が第2閾値以上の場合(ステップS15/YES)、アンバランス修正を2回の加工で完了させるため、作業者は、2回目の加工のために、アンバランス測定装置10を用いて、1回目の加工完了後のワークのアンバランス量及びアンバランス位相を測定する(ステップS21)。
続いて、作業者は、修正加工演算装置を用いて、加工を行う場所(位相)及び加工量を演算する(ステップS23)。そして、作業者は、修正加工演算装置20による演算結果に基づいて、ワークを加工し、ワークのバランスを修正する(ステップS25)。例えば、作業者は、図7(B)に示すように、第1回目の加工場所(位相)とは異なる場所(位相)においてワークWを加工(研削)する(第2部分WP2参照)。
続いて、作業者は、2回目の加工完了後のワークのアンバランス量及びアンバランス位相を測定し(ステップS27)、アンバランス量が第1閾値(許容誤差)以下となったか否かを判断する(ステップS29)。
アンバランス量が第1閾値(許容誤差)以下とならなかった場合(ステップS29/NO)、比較例に係るバランス修正手順では、加工回数の上限が2回となっているため、ワークをこれ以上加工することができない。したがって、作業者はワークを不良品として廃棄する(ステップS31)。
一方、アンバランス量が第1閾値(許容誤差)以下となった場合(ステップS29/YES)、作業者はワークを次工程に送る(ステップS33)。
ところで、アンバランス量が第2閾値未満の場合(ステップS15/NO:図6(B)参照)、作業者は、修正加工演算装置を用いてバランス修正加工演算を行い、加工を行う場所(位相)及び加工量を演算する(ステップS35)。
次に、作業者は、修正加工演算装置による演算結果に基づいて、ワークを加工し、ワークのバランスを修正する(ステップS37)。その後、上述したステップS27〜S33の処理を実行する。
以上、比較例に係るバランス修正方法では、ワークを2回加工する場合には、1回目の加工後のワークのアンバランス位相が、現在のアンバランス位相と逆位相となるようにするため、ワークの加工量が多くなり、加工時間の増加及び刃具寿命の短縮が生じるおそれがある。また、2回目の加工でバランス修正ができなかった場合、ワークは不良品として処理されるため、歩留まりが低下してしまう。
一方、本実施形態に係るバランス修正方法では、常にアンバランス量ゼロをターゲットにして加工情報演算処理を行うことができる。例えば、図8(A)に示すように、1回目にアンバランス量ゼロをターゲットとして、ワークの第1部分WP3を加工したとする。この結果、アンバランス量が、図8(B)に示すように、点P0から点P1に推移したとする。この場合、2回目の加工情報演算処理では、第1部分WP3を加工後の3Dモデルを用いて、アンバランス量がゼロとなるように(図8(B)の矢印A5)、加工情報を算出する。この結果、例えば、図8(C)に示すように、2回目の加工位置(第2部分WP4−1,WP4−2)が1回目の加工位置と重なっても、計算結果が整合する。また、2回目の加工によっても、アンバランス量が許容誤差内とならなかった場合でも、3回目の加工情報演算処理を行って、3回目のバランス修正を行うことができる。このとき、3回目の加工位置が、1回目及び2回目の加工位置と重なってもよい。すなわち、比較例では3回目以降の加工ができないためにバランスが修正できなかったワークでも、本実施形態のバランス修正方法によればバランス修正が可能となるため、ワークの歩留まりが低下することを防止することができる。また、修正加工を複数回に細分化することができるため、バランスの修正精度を高めることができる。
また、例えば、図6(C)と図8(B)とを比較するとわかるように、バランス修正に必要なワークの加工量が全体として比較例よりも削減されるので、修正加工に必要な時間を短縮でき、工具寿命の短縮を抑制することができる。
上記実施形態は本発明を実施するための例にすぎず、本発明はこれらに限定されるものではなく、これらの実施例を種々変形することは本発明の範囲内であり、更に本発明の範囲内において、他の様々な実施例が可能であることは上記記載から自明である。
10 アンバランス測定装置
20 修正加工演算装置
30 ワーク加工装置
100 バランス修正システム
W ワーク
M 3Dモデル

Claims (1)

  1. 加工前の回転体のアンバランス量を測定する第1の測定工程と、
    前記第1の測定工程において測定された前記加工前の回転体のアンバランス量と、前記加工前の回転体の3次元モデルの加工シミュレーションによって得られた前記回転体の第1の加工後の3次元モデルにおけるアンバランス量と、に基づいて、前記回転体のアンバランス量を加工前よりも小さくすることが可能な前記回転体の修正量を算出する第1の算出工程と、
    前記修正量に基づき前記回転体を加工する第1の加工工程と、
    加工後の回転体のアンバランス量を測定する第2の測定工程と、
    前記第2の測定工程において測定された前記加工後の回転体のアンバランス量と、前記加工後の回転体の3次元モデルの加工シミュレーションによって得られた前記回転体の第2の加工後の3次元モデルにおけるアンバランス量と、に基づいて、前記回転体の修正量を算出する第2の算出工程と、
    前記第2の算出工程で算出された前記修正量に基づき、前記回転体を加工する第2の加工工程と、
    を含む、回転体のバランス修正方法。

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