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JP2019502127A - シールドプローブシステム - Google Patents

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Abstract

シールドプローブシステムを本明細書に開示する。このプローブシステムは、被試験デバイス(DUT)を試験するように構成され、密閉容積空間を少なくとも部分的に境界付ける測定チャンバと、測定チャンバによって規定される開口部と、プロービング・アセンブリと、シールド構造とを含む。プロービング・アセンブリは、密閉容積空間内で配向されるプローブと、動作可能な様式でプローブに取り付けられたプローブアームと、動作可能な様式でプローブアームに取り付けられたマニピュレータとを含む。プロービング・アセンブリの少なくとも一部分は開口部を通って延びる。シールド構造は、測定チャンバとプロービング・アセンブリとの間に延在し、開口部を通る流体の流れを制限するように構成され、プローブアームの可動範囲全体にわたって、プローブアームからの少なくとも閾値分離距離を維持しつつ、測定チャンバを包囲する周囲環境から密閉容積空間を遮蔽する。

Description

関連出願
本願は、2016年1月15日に出願された米国特許出願第14/997345号に基づいて優先権を主張し、その全開示を参照することによって本明細書に含める。
発明の分野
本発明は一般にシールドプローブシステムに関するものであり、より具体的には、シールド構造を利用して、プローブシステムを包囲する周囲環境からプローブシステムの測定チャンバを遮蔽(シールド)するシールドプローブシステムに関するものである。
発明の背景
プローブシステムを利用して、被試験デバイス(DUT:device under test)の動作及び/または性能を試験(検査、テスト)することができる。プローブシステムは一般に1つ以上のプローブを含み、このプローブは、試験信号をDUTに供給するように、及び/またはDUTからの結果の信号を受信するように構成されている。試験信号に対するDUTの応答を(例えば、結果の信号を測定及び/または定量化することにより)測定することによって、DUTの動作及び/または性能を定量化することができる。
特定環境下では、被制御の環境条件下でDUTを試験することが望ましいことがある。例として、被制御の熱的条件下で、被制御の光条件下で、及び/または被制御の大気条件下でDUTを試験すること、例えば、これらの被制御の環境条件下でDUTの動作及び/または性能を定量化することが望ましいことがある。それに加えて、あるいはその代わりに、例えば、試験プロセスに対する電磁波妨害(EMI:electromagnetic interference)を制限することによって、及び/または、試験環境内の電磁放射及び/または電界を制限することによって、DUTを低ノイズ条件下で試験することが望ましいこともある。
伝統的に、プローブシステムはエンクロージャ(包囲体)を利用して試験環境を制御及び/または調整してきた。一部のエンクロージャは、DUT、1つ以上のプローブ、及び1つ以上のマニピュレータを収容及び/または包含するように構成され、このマニピュレータを利用して、プローブをDUTに対して位置決めすることができる。こうしたエンクロージャは効果的であり得るが、不便でもあり得る、というのは、こうしたエンクロージャは、マニピュレータの作動によるプローブの位置の調整を可能にするために開口させなければならないからである。
他のエンクロージャは、1つ以上のマニピュレータを当該エンクロージャの外部に保持するように構成されている。こうしたエンクロージャは、エンクロージャを開口させることなしに、マニピュレータの作動によるプローブの位置の調整を可能にすることができる。しかし、こうしたエンクロージャは、マニピュレータからエンクロージャ内に延びてプローブを支持する機械的リンク(連結)を可能にする開口部を含まなければならない。この開口部は、エンクロージャ内の環境条件を制御するに当たりエンクロージャの有効性を制限することがある。開口部を密閉するか少なくとも部分的に密閉するために利用されてきた伝統的構造は、例えばこうした伝統的構造とプローブとの接触により、プローブの位置決め精度を低下させることもある。従って、改良されたシールドプローブシステムの必要性が存在する。
本明細書ではシールドプローブシステムを開示する。このプローブシステムは、被試験デバイス(DUT)を試験するように構成され、密閉容積空間(容積を有する密閉空間)を規定する測定チャンバを含む。この密閉容積空間はDUTを受け入れるように構成されている。このプローブシステムは開口部も含み、この開口部は、測定チャンバによって規定され、密閉容積空間内へ開口する。
このプローブシステムは、プロービング(プローブ検査、プローブ測定)アセンブリをさらに含む。このプロービング・アセンブリはプローブを含み、このプローブは密閉容積空間内で配向される。このプロービング・アセンブリは、DUT遠位側端部及びDUT近位側端部を有するプローブアームも含む。プローブアームのDUT近位側端部は、動作可能な様式でプローブに取り付けられている。このプロービング・アセンブリは、動作可能な様式でプローブアームのDUT遠位側端部に取り付けられたマニピュレータをさらに含む。このマニピュレータは、上記密閉容積空間の外部にあり、プローブアームの可動範囲全体にわたってプローブアームを動作可能な様式で平行移動させて、プローブを動作可能な様式でDUTに対して平行移動させるように構成されている。プロービング・アセンブリの少なくとも一部分は上記開口部を通って延びる。
このプローブシステムは、シールド構造をさらに含む。このシールド構造は、上記測定チャンバと上記プロービング・アセンブリとの間に延在し、上記開口部を通る流体の流れを制限して、上記測定チャンバを包囲する周囲環境から上記密閉容積空間を遮蔽する。このシールド構造は、プローブアームの可動範囲全体にわたってプローブアームが移動する際に、プローブアームからの少なくとも閾値分離距離(分離距離の閾値)を維持するようにさらに構成されている。
本発明によるシールドプローブシステムの概略表現図である。 本発明によるシールドプローブシステムの一部分のより詳細な断面図であり、プローブとDUTとの第1の相対的位置合わせを例示する。 図2のより詳細な断面図であり、プローブとDUTとの第2の相対的位置合わせを例示する。 図2〜3のプローブシステムのより詳細な断面図であり、プローブとDUTとの第3の相対的位置合わせを例示する。 本発明による他のシールドプローブシステムの一部分のより詳細な断面図である。 本発明による他のシールドプローブシステムの一部分のより詳細な断面図である。 本発明による他のシールドプローブシステムの一部分のより詳細な断面図である。
発明の詳細な説明及び最良の形態
図1〜7は、本発明によるプローブシステム20及び/またはシールド構造200の例を提供する。図1〜7の各々では、同様な、あるいは少なくとも実質的に同様な目的を果たす要素は、同様な番号でラベルを付け、本明細書では、これらの要素は図1〜7の各々を参照して詳細に説明しないことがある。同様に、図1〜7の各々では、必ずしもすべての要素にラベルを付けないことがあるが、本明細書中では、一貫性のために、それらの要素に関連する参照番号を利用することがある。図1〜7のうちの1つ以上を参照して本明細書中に説明する要素、構成要素、及び/または特徴は、本発明の範囲から逸脱することなしに、図1〜7のいずれかに含めること、及び/または図1〜7のいずれかと共に利用することがある。一般に、特定の実施形態に含まれることの多い要素は実線で図示するのに対し、任意である要素は破線で図示する。しかし、実線で示す要素は必須ではないことがあり、一部の実施形態では、本発明の範囲から逸脱することなしに省略することができる。
図1は、本発明によるシールドプローブシステム20の概略表現であるのに対し、図2〜7は、本発明によるシールドプローブシステム20のより詳細な断面図を提供し、これらの断面図は、図1のシールドプローブシステム20を含むことができ、及び/または図1のシールドプローブシステム20であり得る。本明細書中では、シールドプローブシステム20を、プローブシステム20、テスト(試験、検査)システム20、及び/またはシステム20と称することがある。プローブシステム20は、1つ以上の被試験デバイス(DUT)42を試験するように適合、設定、設計、及び/または構成することができ、DUT42は、基板40上に形成すること、基板40によって支持すること、及び/または基板40内に含めることができる。
図1〜7中に実線で示すように、プローブシステム20は測定チャンバ30を含み、測定チャンバ30は、密閉容積空間32を少なくとも部分的に境界付け、あるいは規定する。密閉容積空間32は、基板40及び/またはDUT42を受け入れるように適合、設定、設計、及び/または構成することができる。これも実線で示すように、プローブシステム20は開口部34をさらに含む。開口部34は、測定チャンバ30によって規定することができ、密閉容積空間32内へ開口することができ、及び/または測定チャンバの外部から密閉容積空間32内へのアクセスを可能にすることができる。
プローブシステム20はプロービング・アセンブリ100をさらに含む。図1中に破線で示すように、プロービング・アセンブリ100は、1つ以上の試験信号72を信号発生兼分析アセンブリ70からDUT42に伝達するように、及び/またはDUTからの1つ以上の結果の信号74を受信するように適合、設定、設計、及び/または構成することができる。
図1〜7を参照すれば、プロービング・アセンブリ100は、プローブ110、プローブアーム120、及びマニピュレータ130を含む。プローブ110は密閉容積空間32内で配向させることができる。プローブアーム120は、DUT遠位側端部122及びDUT近位側端部124を含むことができる。DUT近位側端部124は、DUT遠位側端部122に比べてDUT42に近接することができる。同様に、DUT遠位側端部122は、DUT近位側端部124に比べてDUT42から遠位であることができる。別の言い方をすれば、DUT近位側端部124とDUT42との間の距離は、DUT遠位側端部122とDUT42との間の距離よりも小さくすることができる。同様に、DUT遠位側端部122とDUT42との間の距離は、DUT近位側端部124とDUT42との間の距離よりも大きくすることができる。
DUT近位側端部124は動作可能な様式でプローブ110に取り付けることができる。マニピュレータ130は動作可能な様式でDUT遠位側端部124に取り付けることができ、マニピュレータ130は密閉容積空間32の外部にある。それに加えて、そして図示するように、プロービング・アセンブリ100の少なくとも一部分は、開口部34を通って延びること、及び/または開口部34内にあることができる。
プローブシステム20はシールド構造200をさらに含む。シールド構造200は、測定チャンバ30または測定チャンバ30の少なくとも一部分と、プロービング・アセンブリ100またはプロービング・アセンブリ100の少なくとも一部分との間に延在する。それに加えて、シールド構造200は、開口部34を通る流体の流れを制限、限定、阻止、及び/または閉塞するように適合、設定、設計、成形、寸法決め、及び/または構成することができる。シールド構造200は、測定チャンバ30を包囲する周囲環境18から密閉容積空間32を遮蔽するようにも適合、設定、設計、成形、寸法決め、及び/または構成され、周囲環境18は、測定チャンバ30の外部にあり、及び/または密閉容積空間32の外部にある。例として、シールド構造200は、密閉容積空間を、周囲環境内に存在し得る電磁放射から、周囲環境内に存在し得る電界から、周囲環境内に存在し得る磁界から、外部環境内に存在し得る温度勾配から、及び/または周囲環境内に存在し得る可視光から遮蔽することができる。
図1中に破線で示すように、プローブシステム20は、支持面52を有するチャック50をさらに含むことができ、支持面52は、基板40及び/またはDUT42を支持するように構成されている。チャック50及び/またはその支持面52は、密閉容積空間32内に配置することができ、及び/または延在することができる。図1中に破線で示すように、プローブシステム200はチャック・アクチュエータ60を含むこともできる。チャック・アクチュエータ60は、チャック50を動作可能な様式でプローブ110に対して平行移動させて、及び/またはチャック50を動作可能な様式でプローブ110に対して回転させて、例えば1つ以上のDUT42とプローブ110との位置合わせを促進することができる。
図1は、プローブシステム20が、複数の開口部34、対応する複数のプロービング・アセンブリ100、及び対応する複数のシールド構造200をさらに含むことができることを図示する。複数のプロービング・アセンブリ100の各々は、複数の開口部のうちの1つに、そして複数のシールド構造のうちの1つに関連付けることができる。
本発明によるプローブシステム20の動作中に、マニピュレータ130を利用して、プローブアーム120を動作可能な様式でプローブアームの動作範囲全体にわたって平行移動させ、これによりプローブ110を動作可能な様式でDUT42に対して平行移動させることができる。一例として、1つ以上のマニピュレータ130を利用して、1つ以上の対応するプローブ110を動作可能な様式で、DUT42上の特定位置、目標位置、及び/または所望位置と位置合わせして、例えば1つ以上のプローブとDUTとの間の通信を可能にすることができる。このことは、プローブアーム120、従ってプローブ110の、動作可能な様式での、図1〜7中に示すX、Y、及びZ方向のような複数の異なる、別個の、区別される、直交する、及び/または垂直な方向の平行移動を含むことができる。図1〜7の例では、X及びY方向を基板40の上面44に平行または少なくともほぼ平行にすることができるのに対し、Z方向は上面44に直交するか少なくとも実質的に直交することができる。しかし、こうした特定の設定は要求されない。
こうしたプローブアーム120の平行移動中に、マニピュレータ130、マニピュレータ130の少なくとも一部分、及び/または、プローブアーム120及び/またはそのDUT遠位側端部122に動作可能な様式で取り付けられたマニピュレータ130の少なくとも一部分を、プローブアーム120と共に移動及び/または平行移動させることができる。別の言い方をすれば、マニピュレータ130がプローブアームをプローブアームの可動範囲全体にわたって移動させる際に、マニピュレータ130の少なくとも一部分を、測定チャンバ30に対して及び/または開口部34に対して移動及び/または平行移動させることができる。
図2〜5に示し本明細書中により詳細に説明するように、シールド構造200は、プローブアーム120をプローブアームの可動範囲全体にわたって移動させる際に、及び/またはプローブアームの可動範囲内のプローブアーム120の位置にかかわらず、プローブアーム120からの少なくとも閾値分離距離210を維持するように構成されている。別の言い方をすれば、シールド構造200は、プローブアーム120を、動作可能な様式で、マニピュレータ130により、及び/またはプローブアームの可動範囲全体にわたって、シールド構造とプローブアームとの物理的な接触なしに、及び/またはシールド構造とプローブアームとの直接の物理的な接触なしに平行移動させることをことを可能にするように構成されている。別の言い方をすれば、シールド構造200は、プローブアーム120を、マニピュレータ130により、及び/またはプローブアームの可動範囲全体にわたって、シールド構造によるプローブアームの動きに対する摩擦抵抗または直接的な摩擦抵抗なしに、及び/またはシールド構造で、またはシールド構造によってプローブアームにトルクを加えるか直接的にトルクを加えることなしに平行移動させることを可能にするように構成することができる。
シールド構造200が密閉容積空間32を遮蔽するがプローブアーム120には接触しないこうした構成は、本発明によるシールド構造200を含まない、より従来的な及び/またはより伝統的なプローブシステムに比べると、DUT42に対するプローブ110のより正確な及び/またはより精密な位置決めを可能にすることができる。一例として、シールド構造200は、プローブアームのスティックスリップ(粘着−すべり)運動のないプローブアーム120の動きを可能にすることができ、プローブアームのスティックスリップ運動は、シールド構造がプローブアームに接触するようなことがあれば、シールド構造によるプローブアームの動きに対する抵抗によって生じ得る。
説明したように、シールド構造200は開口部34を通る流体の流れを制限するように構成されている。こうした構成は、密閉容積空間32内の1つ以上の環境条件を、プローブシステム20を包囲する周囲環境18内の対応する環境条件とは異なるように維持することを可能にする。1つ以上の環境条件の例は、密閉容積空間内の湿度、密閉容積空間内の温度、及び/または密閉容積空間内のガス組成のうちの1つ以上を含むことができる。
シールド構造200は、流体の流れをあらゆる適切な方法で制限することができる。一例として、シールド構造は、密閉容積空間32への流体の流れを開口部34により制限、限定、阻止、及び/または閉塞するように構成することができる。他の一例として、シールド構造200は、密閉容積空間内への湿気の拡散を制限、限定、阻止、及び/または閉塞するように構成することができる。
より具体的な例として、シールド構造200は、流体が開口部を通って密閉容積空間内に流入するための蛇行した流路を提供または供与することができる。さらに他のより具体的な例として、開口部34が開口領域を有することができ、シールド構造200が開放領域を有して流体が当該開放領域を通って流れることができ、この開放領域は、例えばシールド構造を通って延びることができる複数の細孔及び/または孔によって規定することができる。これらの条件下で、シールド構造の開放領域は、開口領域の20%未満、15%未満、10%未満、5%未満、3%未満、2%未満、1%未満、及び/または0.5%未満とすることができる。
それに加えて、あるいはその代わりに、シールド構造200は、開口部34を通って密閉容積空間32内に入る周辺光の透過を制限、限定、阻止、及び/または閉塞するように適合、設定、設計、寸法決め、及び/または構成することができる。例として、シールド構造200は、周囲環境18から開口部34を通って密閉容積空間32内へ通る周辺光を、少なくとも100デシベル(dB)だけ、少なくとも110dBだけ、少なくとも120dBだけ、少なくとも130dBだけ、及び/または少なくとも140dBだけ減衰させることができる。本明細書では、こうした周辺光の減衰を、周囲環境内に存在し得る周辺光または可視光から密閉容積空間を遮蔽することと称することがある。
別の言い方をすれば、シールド構造200は光吸収物質を含むこと、及び/または光吸収物質で形成することができ、光吸収物質は、入射し得る光を吸収し、これにより、周辺光が開口部34を通って密閉容積空間32内に透過することを制限、限定、阻止、及び/または閉塞する。それに加えて、あるいはその代わりに、シールド構造200は、光反射物質を含むこと、及び/または光反射物質で形成することができ、光反射物質は、入射し得る光を反射し、これにより周辺光が開口部34を通って密閉容積空間32内へ透過することを制限、限定、阻止、及び/または閉塞する。
それに加えて、あるいはその代わりに、シールド構造200は、電磁放射が開口部34を通って密閉容積空間32内に透過することを制限、限定、阻止、及び/または閉塞するように適合、設定、設計、寸法決め、及び/または構成することができる。例として、シールド構造200は、周囲環境18から開口部34を通って密閉容積空間32内へ通る電磁放射を、少なくとも10dBだけ、少なくとも12.5dBだけ、少なくとも15dBだけ、少なくとも17.5dBだけ、及び/または少なくとも20dBだけ減衰させることができる。本明細書では、こうした減衰を、周囲環境18内に存在し得る電磁放射から密閉容積空間を遮蔽することと称することがある。
別の言い方をすれば、シールド構造200は、電磁放射吸収物質を含むこと、及び/または電磁放射吸収物質で形成することができ、電磁放射吸収物質は、入射し得る電磁放射を吸収し、これにより電磁放射が開口部34を通って密閉容積空間32内へ透過することを制限、限定、阻止、及び/または閉塞する。それに加えて、あるいはその代わりに、シールド構造200は、電磁放射反射物質を含むこと、及び/または電磁放射反射物質で形成することができ、電磁放射反射物質は、入射し得る電磁放射を反射し、これにより、開口部34を通って密閉容積空間内に入る電磁放射を制限、限定、阻止、及び/または閉塞する。
指定された周波数範囲内の電磁放射を減衰させるようにシールド構造200を構成することができることは、本発明の範囲内である。指定された周波数範囲は、最小周波数及び最大周波数によって境界付けることができる。最小周波数の例は、0ヘルツ(Hz)、少なくとも0Hz、少なくとも10Hz、少なくとも100Hz、少なくとも1キロヘルツ(kHz)、少なくとも10kHz、及び/または少なくとも100kHzを含む。最大周波数の例は、5ギガヘルツ(GHz)、最大でも5GHz、最大でも1GHz、最大でも100メガヘルツ(MHz)、最大でも10MHz、または最大でも1MHzである。
シールド構造200は、あらゆる適切な物質及び/または材料で形成すること、及び/または、あらゆる適切な物質及び/または材料を含むことができる。一般に、そして説明したように、プロービング・アセンブリ100の一部分、例えばプローブ110、プローブアーム120、及び/またはマニピュレータ130は、プローブアームがプローブアームの可動範囲内全体にわたって移動する際に開口部34に対して移動することができる。このため、シールド構造200及び/またはその材料は、この相対運動を可能にするように、及び/またはシールド構造を損傷させることなしにこの相対運動を可能にするように適合、設定、設計、寸法決め、及び/または選択することができる。従って、そして例として、シールド構造は、フレキシブル材料、エラストマー材料、及び/または弾性材料のうちの1つ以上で形成することができる。こうした材料の例は、ゴム、布地、及び/または金属を含む。シールド構造200のより具体的な例は、薄型金属シート、繊維、及び/またはガスケットを含む。
説明したように、シールド構造200は、図2〜5に示すプローブアーム120からの閾値分離距離210のような、少なくとも閾値分離距離を維持するように構成することができる。閾値分離距離の例は、少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも2mm、少なくとも4mm、少なくとも6mm、少なくとも8mm、及び/または少なくとも10mmの閾値分離距離を含む。それに加えて、あるいはその代わりに、閾値分離距離は、最大でも30mm、最大でも25mm、最大でも20mm、最大でも18mm、最大でも16mm、最大でも14mm、最大でも12mm、及び/または最大でも10mmとすることができる。
(図1〜7のX、Y、及び/またはZ方向のような)所定方向の閾値分離距離は、この所定方向のプローブアームの可動範囲の最大値の少なくとも閾値倍数(倍数の閾値)として記述することができる。それに加えて、あるいはその代わりに、閾値倍数は最大でも10、最大でも8、最大でも6、最大でも4、及び/または最大でも2とすることができる。
シールド構造200は、あらゆる適切な形状を有すること及び/または規定することができ、及び/または測定チャンバ30のあらゆる適切な部分とプロービング・アセンブリ100のプローブアーム120以外のあらゆる適切な部分との間に延在することができる。一例として、そして図1に概略的に示し図2〜5により詳細に示すように、シールド構造200は、測定チャンバ30とマニピュレータ130との間に延在することができ、動作可能な様式で測定チャンバ30及びマニピュレータ130に取り付けることができ、測定チャンバ30及びマニピュレータ130に接触することができ、及び/または測定チャンバ30及びマニピュレータ130に物理的に直接接触することができる。別の言い方をすれば、シールド構造200はマニピュレータ130と開口部34との間に延在することができる。さらに別の言い方をすれば、シールド構造200は、測定チャンバ30及び/またはマニピュレータ130と接触することができ、あるいは物理的に直接接触することができる。
これらの条件下で、そして図1に示すように、プローブシステム20は、シールド構造を動作可能な様式で測定チャンバに取り付けるチャンバ側装着構造202をさらに含むことができる。それに加えて、あるいはその代わりに、プローブシステム20は、シールド構造を動作可能な様式で測定チャンバに取り付けるマニピュレータ側装着構造204を含むこともできる。マニピュレータ側装着構造204は動作可能な様式でマニピュレータに取り付けられているので、マニピュレータ側装着構造は、マニピュレータによるプローブアームの平行移動中に動作可能な様式でマニピュレータと共に平行移動することができる。別の言い方をすれば、マニピュレータ側装着構造によって動作可能な様式でマニピュレータに取り付けられたシールド構造の一部分は、プローブアームの平行移動の動作中に、動作可能な様式でマニピュレータと共に平行移動することができる。
シールド構造200が測定チャンバ30とマニピュレータ130との間に延在し、及び/または動作可能な様式で測定チャンバ30及びマニピュレータ130に取り付けられている際に、プローブアーム120は開口部34を通って延びる。それに加えて、シールド構造200は遮蔽容積空間220を規定することができ、遮蔽容積空間220は、プローブアームの少なくとも一部分を含むこと、包含すること、及び/または収容することができる。別の言い方をすれば、シールド構造200は、プローブアーム120の少なくとも一部分の周りに延在することができ、あるいはプローブアーム120の少なくとも一部分を包囲することができる。
図1及び5に示すように、マニピュレータ130と測定チャンバ30との間に延在するシールド構造の一例は、ベローズまたは金属ベローズ240を含む。マニピュレータ130と測定チャンバとの間に延在するシールド構造の他の一例は管を含み、この管は、図1〜4に示すように、繊維管230を含むこと、及び/または繊維管230とすることができる。
シールド構造200が管230を含む際に、この管は、複数の層を含むこと、及び/または複数の層で形成することができる。それに加えて、これらの層のうちの少なくとも1つは、これらの層のうちの他の少なくとも1つとは異なる組成、あるいは構成材料を含むことができる。一例として、これらの層のうちの少なくとも1つは、導電性の材料及び/または素材を含むこと、及び/または導電性の材料及び/または素材で形成することができ、この導電性の材料及び/または素材は、通過及び/または横断する電磁放射の伝達を制限するように構成することができる。他の一例として、これらの層のうちの少なくとも1つは、封止材料及び/または封止素材を含むこと、及び/または封止材料及び/または封止素材で形成することができ、この封止材料及び/または封止素材は、横断する流体の流れを制限するように構成されている。さらに他の一例として、上記複数の層のうちの少なくとも1つは、不透明な材料及び/または素材を含むこと、及び/または不透明な材料及び/または素材で形成することができ、この不透明な材料及び/または素材は、横断する光を制限するように構成することができる。
図1に概略的に示し、図6〜7により詳細に示すように、プロービング・アセンブリ100はプローブアーム・マウント(取付具)140を含むことができる。プローブアーム・マウント140は、マニピュレータ130から延びることができ、プローブアームを動作可能な様式でマニピュレータに取り付けることができる。プロービング・アセンブリ100がプローブアーム・マウント140を含む際に、プローブアーム・マウントは開口部34を通って延びることができる。
一般に、そして図示するように、プローブアーム・マウント140はプローブアーム120よりも厚く、及び/または大きくすることができる。一例として、プローブアーム・マウント140は、プローブアーム120の横断面積よりも大きい横断面積を含むこと及び/または規定することができる。より具体的な例として、プローブアーム・マウント140の横断面積は、プローブアーム120の横断面積よりも、少なくとも2倍、少なくとも4倍、少なくとも6倍、少なくとも8倍、少なくとも10倍、少なくとも15倍、または少なくとも20倍大きくすることができる。
他の一例として、プローブアーム・マウント140はプローブアーム120よりも剛性にすることができる。より具体的な一例として、プローブアーム・マウントの剛性は、プローブアームの剛性よりも少なくとも2倍、少なくとも4倍、少なくとも6倍、少なくとも8倍、少なくとも10倍、少なくとも15倍、少なくとも20倍、少なくとも30倍、少なくとも40倍、及び/または少なくとも50倍大きくすることができる。本明細書中に用いる剛性は、物体に加えられた力を、加えられた力によって生成された物体のたわみで除算した値として定義される。
説明するように、プローブアーム。マウント140は、開口部34内に、及び/または開口部34を通って延びることができる。従って、プローブアーム・マウントの横断面積は、開口部の断面積よりも小さくすることができる。例として、プローブアーム・マウントの横断面積は、開口部の断面積の90%未満、80%未満、70%未満、60%未満、及び/または90%未満にすることができる。それに加えて、あるいはその代わりに、プローブアーム・マウントの横断面積は、開口部の断面積の少なくとも20%、少なくとも30%、少なくとも40%、少なくとも50%、少なくとも60%、少なくとも70%、及び/または少なくとも80%にすることができる。
プロービング・アセンブリ100がプローブアーム・マウント140を含む際に、そして図6〜7に示すように、シールド構造200は測定チャンバ30とプローブアーム・マウント140との間に延在することができる。それに加えて、シールド構造200は、動作可能な様式で測定チャンバ30及び/またはプローブアーム・マウント140に取り付けることができる。それに加えて、あるいはその代わりに、シールド構造200は、測定チャンバ30及び/またはプローブアーム・マウント140に接触すること、あるいは物理的に直接接触することができる。
測定チャンバ30とプローブアーム・マウント140との間に延在するシールド構造200の一例は、図6に示すようにポリマー・ガスケット250を含む。測定チャンバ30とプローブアーム・マウント140との間に延在するシールド構造200の追加的な例は、図7に示すように管230及び/またはベローズ240を含む。
測定チャンバ30は、密閉容積空間32を規定することができ、及び/または、プロービング・アセンブリ100、基板40、及び/またはDUT42の少なくとも一部分を収容及び/または包含することができるあらゆる適切な構造を含むこと、及び/またはこうした構造とすることができる。それに加えて、測定チャンバ30は、プロービング・アセンブリ100、基板40、及び/またはDUT42の少なくとも一部分を、プローブシステム20を包囲する周囲環境から遮蔽及び/または保護するように構成することもできる。例として、測定チャンバ30は、封印された測定チャンバ、流体密封された測定チャンバ、及び/または密封された測定チャンバを含むこと、及び/またはこうした測定チャンバとすることができる。追加的な例として、測定チャンバ30は、密閉容積空間32内への周辺光及び/または他の電磁放射の伝達を制限するように構成することができる。さらに他の例として、測定チャンバ30は、電磁放射からのDUT42及びプローブ110の遮蔽を行うように構成することができる。他の一例として、測定チャンバ30は1つ以上の壁面39を含むことができ、これらの壁面は、密閉容積空間32及び/または開口部34を少なくとも部分的に境界付けることができる。
測定チャンバ30は、あらゆる適切な物質及び/または材料を含むこと、及び/または、あらゆる適切な物質及び/または材料で形成することができる。例として、測定チャンバ30は、導電性の測定チャンバ、金属製の測定チャンバ、及び/または電気的に遮蔽された測定チャンバを含むこと、及び/またはこうした測定チャンバとすることができる。
開口部34は、測定チャンバ30の壁面39内に規定及び/または形成することができる。それに加えて、開口部34は、密閉容積空間32内へ開口することができ、及び/または測定チャンバ30の内面36と外面38との間に延在することができる。さらに、開口部34は、測定チャンバと、開口部を通って延びるプロービング・アセンブリの一部分との接触のない、物理的な接触のない、及び/または物理的な直接の接触のない、プローブアームの可動範囲全体にわたるプローブアーム120の動きを可能にするように寸法決めすることができる。別の言い方をすれば、本明細書中に説明するように、プローブアーム・マウントの横断面積は、開口部の断面積よりも小さくすることができる。
プローブ110は、密閉容積空間32内で配向されるように、動作可能な様式でプローブアーム120に取り付けられるように、試験信号72を信号発生兼分析アセンブリ70から受信するように、試験信号72をDUT42に供給するように、DUT42からの結果の信号74を受信するように、及び/または結果の信号74を信号発生兼分析アセンブリ70に供給するように適合、設定、設計、及び/または構成することができる、あらゆる適切な構造を含むことができる。別の言い方をすれば、プローブ110は、DUT42に対して配向させるように、プローブとDUTとの通信を選択的に提供するように、及び/またはプローブシステム20とDUTとの間にあるように構成することができる、あらゆる適切な構造を含むことができる。こうした選択的な通信を提供するために、プローブ110は、DUT42に接触するように、DUT42に直接接触するように、DUT42に電気的に接触するように、DUT42との電気通信を選択的に開始及び/または中止するように、DUT42に光学的に接触するように、DUT42との光学的接触を選択的に開始及び/または中止するように、及び/またはDUT42との電磁波通信を選択的に開始及び/または中止するように構成することができる。プローブ110の例は、ニードル(針状)プローブ、プローブカード、プローブタイル、光プローブ、及び/または電磁プローブを含む。
プローブアーム120は、DUT遠位側端部122及びDUT近位側端部124を含むこと及び/または規定することができる、動作可能な様式でプローブ110に取り付けることができる、及び/または、マニピュレータ130に直接及び/またはプローブアーム・マウント140を介して取り付けることができる、あらゆる適切な構造を含むこと、及び/またはこうした適切な構造にすることができる。
一例として、プローブアーム120は、細長いプローブアームを含むこと及び/または細長いプローブアームとすることができ、この細長いプローブアームは、そのDUT遠位側端部とDUT近位側端部との間に延在することができる。プローブアーム120が細長いプローブアームである際に、細長いプローブアームの長さは、プローブアームの可動範囲の最大値の少なくとも閾値倍数(倍数の閾値)とすることができる。例として、細長いプローブアームの長さは、プローブアームの可動範囲の最大値よりも、少なくとも2倍、少なくとも4倍、少なくとも6倍、少なくとも8倍、少なくとも10倍、少なくとも15倍、または少なくとも20倍大きくすることができる。
それに加えて、細長いプローブアームの横断面の最大寸法は、プローブアームの可動範囲の最大値の閾値倍数よりも小さくすることができる。例として、細長いプローブアームの横断面の最大寸法は、プローブアームの可動範囲の最大値の最大でも5倍、最大でも4倍、最大でも3倍、最大でも2倍、最大でも1.5倍、最大でも1倍、最大でも0.8倍、最大でも0.6倍、最大でも0.4倍にすることができる。それに加えて、あるいはその代わりに、細長いプローブアームの横断面の最大寸法は、少なくとも2mm、少なくとも3mm、少なくとも4mm、少なくとも5mm、少なくとも6mm、少なくとも7mm、少なくとも8mm、少なくとも9mm、少なくとも10mm、最大でも20mm、最大でも18mm、最大でも15mm、最大でも14mm、最大でも13mm、最大でも12mm、最大でも11mm、及び/または最大でも10mmにすることができる。
マニピュレータ130は、動作可能な様式でプローブアーム120のDUT遠位側端部122に取り付けることができ、及び/またはプローブアーム120を動作可能な様式でプローブアームの可動範囲全体にわたって平行移動させるように構成することができる、あらゆる適切な構造を含むこと、及び/またはこうした適切な構造にすることができる。説明したように、マニピュレータ130は、密閉容積空間32の外部にあること、及び/または、動作可能な様式で測定チャンバ30の外面38に取り付けることができる。これも説明したように、プローブアームの可動範囲は、図1〜7のX、Y、及びZ軸のような3本の直交または少なくともほぼ直交する軸方向に広がることができる。
プローブアームの可動範囲は、マニピュレータが動作可能な様式でプローブアームを平行移動させるように構成された各方向に、例えば3本の直交する軸に沿った、及び/またはX、Y、及びZ軸に沿った最大値を有すること及び/または規定することができる。この最大値は、各軸に沿って同じ値にすることも、2つ以上の軸について異なる値にすることもできる。1つ以上の方向におけるプローブアームの可動範囲の最大値の例は、少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも2mm、少なくとも4mm、少なくとも6mm、少なくとも8mm、少なくとも10mm、少なくとも12mm、少なくとも15mm、または少なくとも20mmの最大値を含む。それに加えて、あるいはその代わりに、1つ以上の方向のプローブアームの可動範囲の最大値は、最大でも50mm、最大でも40mm、最大でも30mm、最大でも25mm、最大でも20mm、最大でも18mm、最大でも16mm、最大でも14mm、最大でも12mm、及び/または最大でも10mmにすることができる。
マニピュレータ130はあらゆる適切な構造を含むことができる。例として、マニピュレータ130は、1つ以上の平行移動ステージ、送りネジ、ボールネジ、ラックとピニオンのアセンブリ、モータ、ステッパモータ、電気的アクチュエータ、機械的アクチュエータ、マイクロメータ、及び/または手動アクチュエータを含むことができる。マニピュレータ130は、手動作動型マニピュレータ、及び/または自動作動型または電気作動型マニピュレータとすることができる。
図1中に破線で示すように、プローブシステム20は1つ以上の信号導線80を含むことができ、信号導線80は、マニピュレータ130とプローブ110との間に、及び/または信号発生兼分析アセンブリ70とプローブ110との間に延びることができる。信号導線80は、シールド導体を含むシールド信号導線80を含むこと、及び/またはシールド導体を含むシールド信号導線80とすることができる。これらの条件下で、シールド導体を、マニピュレータ130及び/または測定チャンバ30に電気接続または電気接地することができる。
基板40は、DUT42を支持すること、含むこと、及び/または当該基板上に形成することができる、あらゆる適切な構造を含むこと、及び/またはこうした適切な構造にすることができる。基板40の例は、ウェハー、半導体ウェハー、シリコンウェハー、及び/またはガリウムヒ素ウェハーを含む。
同様に、DUT42は、プローブシステム20によってプロービング(プローブ検査、プローブ測定)及び/または試験することができる、あらゆる適切な構造を含むこと、及び/またはこうした適切な構造にすることができる。例として、DUT42は、半導体デバイス、電子デバイス、光デバイス、論理デバイス、スイッチングデバイス、及び/またはトランジスタを含むことができる。
ここで図2〜4を参照すれば、プローブアーム120のプローブアーム可動範囲が例示されている。本明細書中に説明するように、そして要求はされないが、プローブアームの可動範囲は、X、Y、Z軸のような3本の異なる、直交する、及び/または互いに垂直な軸に沿って延びることができ、マニピュレータ130は、プローブアーム120、従ってプローブ110を、動作可能な様式でプローブアームの可動範囲全体にわたって平行移動させるように構成することができる。
一例として、図2は、マニピュレータ130がプローブアーム120をY方向の負の向きに平行移動させることができる最大範囲を例示することができるのに対し、図3は、マニピュレータ130がプローブアーム120をY方向の正の向きに平行移動させることができる最大範囲を例示することができる。これらの条件下で、図3中のY軸に沿ったプローブ110の位置と図2中のY軸に沿ったプローブ110の位置との差が、Y方向のプローブアームの可動範囲の最大値に相当し得る。同様に、図2は、マニピュレータ130がプローブアーム120をZ方向の負の向きに平行移動させることができる最大範囲を例示することができるのに対し、図4は、マニピュレータ130がプローブアーム120をZ方向の正の向きに移動させることができる最大範囲を例示することができる。これらの条件下で、図4中のZ軸に沿ったプローブ110の位置と、図2中のZ軸に沿ったプローブ110の位置との差が、Z方向のプローブアームの可動範囲の最大値に相当し得る。同様な分析が、マニピュレータ130によるプローブアーム120またはプローブ110のX軸に沿った動きにも当てはまる。
図2〜4は、本明細書中に説明するように、シールド構造200が、プローブアームの可動範囲全体にわたってプローブアーム120からの閾値分離距離(分離距離の閾値)を維持することも示す。このため、プローブアームがプローブアームの可動範囲全体にわたって移動する際に、シールド構造200は、プローブアーム120に接触せず、トルクを加えず、及び/または摩擦力を加えない。
本明細書中に用いる、第1の実体と第2の実体との間の「及び/または」は、(1)第1の実体、(2)第2の実体、及び(3)第1の実体及び第2の実体、のうちの1つを意味する。「及び/または」で挙げた複数の実体は、同様な様式で、即ち、そのように結合された実体のうちの「1つ以上」に解釈するべきである。「及び/または」の節によって具体的に識別される実体以外の他の実体も、具体的に識別される実体と関係があるか無関係であるかにかかわらず任意に存在し得る。従って、「A及び/またはB」の参照は、非限定的な例として、「具えている」のような上限のない文言と共に用いる際には、一具体例ではではAのみ(任意にB以外の実体を含む)を参照し;他の具体例ではBのみ(任意にA以外の実体を含む)を参照し;さらに他の具体例ではA及びB(任意に他の実体を含む)を共に参照する。これらの実体は、要素、動作、構造、ステップ、操作、値、等を参照することができる。
本明細書中に用いる、1つ以上の実体のリストを参照する「少なくとも1つの」は、実体のリスト中の任意の1つ以上の実体から選択した少なくとも1つの実体を意味するものと理解するべきであるが、実体のリスト内に具体的に挙げたあらゆるすべてのうちの少なくとも1つを必ずしも含まず、実体のリスト中の実体の任意の組合せを除外しない。この定義は、「少なくとも1つの」が参照する実体のリスト内に具体的に識別される実体以外の実体が、具体的に識別される実体と関係があるか無関係であるかにかかわらず任意に存在し得ることを可能にする。従って、非限定的な例として、「A及びBの少なくとも1つ」(あるいは等価的に「AまたはBの少なくとも1つ」、あるいは等価的に「A及び/またはBの少なくとも1つ」)は、一具体例では、少なくとも1つのAを参照し、任意に2つ以上のAを含み、Bは存在せず(任意にB以外の実体を含み);他の具体例では、少なくとも1つのBを参照し、任意に2つ以上のBを含み、Aは存在せず(任意にA以外の実体を含み);さらに他の具体例では、少なくとも1つのAを参照し、任意に2つ以上のAを含み、かつ少なくとも1つのBを参照し、任意に2つ以上のBを含む(かつ任意に他の実体を含む)。換言すれば、「少なくとも1つの」、「1つ以上の」、及び「及び/または」は上限のない表現であり、動作において接続(結合)的であると共に離接(分離)的である。例えば、「A、B、及びCの少なくとも1つ」、「A、B、またはCの少なくとも1つ」、「A、B、及びCのうちの1つ以上」、「A、B、またはCのうちの1つ以上」及び「A、B、及び/またはCの少なくとも1つ」は、A単独、B単独、C単独、AとB一緒に、AとC一緒に」、「BとC一緒に」、「AとBとC一緒に」、及び任意に上記のいずれかと少なくとも1つの他の実体との組合せを意味する。
本明細書中に用いる「適合されている」及び「構成されている」は、要素、構成要素、及び他の主体が所定の機能を実行するように設計及び/または意図されていることを意味する。従って、「適合されている」及び「構成されている」の使用は、所定の要素、構成要素、または他の主体が単に所定の機能を実行することができることを意味するものと解釈するべきでないが、これらの要素、構成要素、及び/または他の主体が、その機能を実行する目的で具体的に選択、生成、実現、利用、プログラム、及び/または設計されていることを意味するものと解釈するべきである。特定機能を実行するように適合されているものとして記述した要素、構成要素、及び/または他に記載した主体は、それに加えて、あるいはその代わりに、その機能を実行するように構成されているものとして記述することができることも本発明の範囲内であり、その逆も当てはまる。
本明細書中に用いる「例えば」、「一例として」、及び/または単なる「例」は、本発明による1つ以上の構成要素、特徴、細部、構造、実施形態、及び/または方法を参照して用いる際には、記載した構成要素、特徴、細部、構造、実施形態、及び/または方法が、本発明による構成要素、特徴、細部、構造、実施形態、及び/または方法の例示的で非排他的な例であることを伝えることを意図している。従って、記載した構成要素、特徴、細部、構造、実施形態、及び/または方法は、限定的、要件、または排他的/網羅的であることは意図しておらず;他の構成要素、特徴、細部、構造、実施形態、及び/または方法も、構造的及び/または機能的に同様及び/または等価な構成要素、特徴、細部、構造、実施形態、及び/または方法を含めて、本発明の範囲内である。
本発明によるシステムの例を、以下の箇条書きの段落に提示する。
A1.被試験デバイス(DUT)を試験するためのシールドプローブシステムであって、このプローブシステムは:
DUTを受け入れるように構成された密閉容積空間を少なくとも部分的に境界付ける測定チャンバと;
測定チャンバによって規定され、測定チャンバの外部から密閉された容積空間内へのアクセスを可能にする開口部と;
プロービング・アセンブリと;
測定チャンバとプロービング・アセンブリとの間に延在するシールド構造とを具え、
プロービング・アセンブリは:
(i) 密閉容積空間内で配向されるプローブと;
(ii) DUT遠位側端部及びDUT近位側端部を含むプローブアームと;
(iii) 動作可能な様式でプローブアームのDUT遠位側端部に取り付けられたマニピュレータとを含み、
プローブアームのDUT近位側端部は動作可能な様式でプローブに取り付けられ;
マニピュレータは密閉容積空間の外部にあり、マニピュレータは、プローブアームの可動範囲全体にわたってプローブアームを動作可能な様式で平行移動させて、プローブを動作可能な様式でDUTに対して平行移動させるように構成され、さらに、プロービング・アセンブリの少なくとも一部分は開口部を通って延び;
シールド構造は:
(i) 開口部を通る流体の流れを制限し;
(ii) 測定チャンバを包囲する周囲環境から密閉容積空間を遮蔽し;
(iii) プローブアームがプローブアームの可動範囲全体にわたって移動する際に、シールド構造とプローブアームとの間に少なくとも閾値分離距離を維持するように構成されている。
A2.段落A1のプローブシステムであって、シールド構造が、開口部を通って密閉容積空間内に入る流体の流れを制限し、任意で阻止するプローブシステム。
A3.段落A1〜A2のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が、開口部を通って密閉容積空間内に入る湿気の拡散を制限するように構成され、任意で制限し、さらに任意で阻止するプローブシステム。
A4.段落A1〜A3のいずれかのプローブシステムであって、開口部が開口領域を有し、シールド構造が開放領域を有して流体が当該開放領域を通って流れ、シールド構造の開放領域は、開口領域の20%未満、15%未満、10%未満、5%未満、3%未満、2%未満、1%未満、及び/または0.5%未満であるプローブシステム。
A5.段落A1〜A4のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が、流体が開口部を通って密閉容積空間内に流入するための蛇行した流路を提供するプローブシステム。
A6.段落A1〜A5のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造は、開口部を通って密閉容積空間内に入る周辺光の透過を制限するように構成され、任意で、周辺光を少なくとも100デシベル(dB)だけ、少なくとも110dBだけ、少なくとも120dBだけ、少なくとも130dBだけ減衰させるように構成されているプローブシステム。
A7.段落A1〜A6のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造は、開口部を通って密閉容積空間内に入る電磁放射の伝達を制限するように構成され、任意で、この電磁放射を少なくとも10デシベル(dB)だけ、少なくとも12.5dBだけ、少なくとも15dBだけ、少なくとも17.5dBだけ、または少なくとも20dBだけ減衰させるように構成されているプローブシステム。
A8.段落A1〜A7のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造は、開口部を通って密閉容積空間内に入る、特定周波数範囲を有する電磁放射の伝達を制限するように構成され、任意で、特定周波数範囲は最小周波数及び最大周波数によって境界付けられ、さらに、任意で:
(i) 最小周波数は、0ヘルツ(Hz)、少なくとも0Hz、少なくとも10Hz、少なくとも100Hz、少なくとも1キロヘルツ(kHz)、少なくとも10kHz、または少なくとも100kHzのうちの1つであり;
(ii) 最大周波数は、5ギガヘルツ(GHz)、最大でも5GHz、最大でも1GHz、最大でも100メガヘルツ(MHz)、最大でも10MHz、または最大でも1MHzであるプローブシステム。
A9.段落A1〜A8のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造は:
(i) フレキシブル材料;
(ii) エラストマー材料;
(iii) 弾性材料;
のうちの少なくとも1つで形成されるプローブシステム。
A10.段落A1〜A9のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造は:
(i) ゴム;
(ii) 布地;
(iii) 金属;
のうちの少なくとも1つで形成されるプローブシステム。
A11.段落A1〜A10のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が:
(i) ベローズ;
(ii) 繊維;
(iii) ガスケット;
のうちの少なくとも1つを含むプローブシステム。
A12.段落A1〜A11のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が、マニピュレータと測定チャンバとの間に延在するベローズまたは金属ベローズを含み、任意で、マニピュレータと測定チャンバとの間に延在するベローズまたは金属ベローズであるプローブシステム。
A13.段落A1〜A12のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が、マニピュレータと測定チャンバとの間に延在する管または繊維管を含み、任意で、マニピュレータと測定チャンバとの間に延在する管または繊維管であるプローブシステム。
A14.段落A13のプローブシステムであって、管が複数の層を含むプローブシステム。
A15.段落A14のプローブシステムであって、複数の層のうちの少なくとも1つの層が、複数の層のうちの他の少なくとも1つの層とは異なる組成を含むプローブシステム。
A16.段落A14〜A15のいずれかのプローブシステムであって、複数の層のうちの少なくとも1つの層が導電性素材を含み、この導電性素材は、当該導電性素材を横断する電磁放射の伝達を制限するように構成されているプローブシステム。
A17.段落A14〜A16のいずれかのプローブシステムであって、複数の層のうちの少なくとも1つの層が封止素材を含み、この封止素材は、当該封止素材を横断する流体の流れを制限するように構成されているプローブシステム。
A18.段落A14〜A17のいずれかのプローブシステムであって、複数の層のうちの少なくとも1つの層が不透明な素材を含み、この不透明な素材は、当該素材を横断する光の透過を制限するように構成されているプローブシステム。
A19.段落A1〜A18のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が、測定チャンバとプロービング・アセンブリとの間に延在してこれらに接触するポリマー・ガスケットを含み、任意で、こうしたポリマー・ガスケットであるプローブシステム。
A20.段落A1〜A19のいずれかのプローブシステムであって、上記閾値分離距離が:
(i) 少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも2mm、少なくとも4mm、少なくとも6mm、少なくとも8mm、または少なくとも10mmであり;
(ii) 最大でも30mm、最大でも25mm、最大でも20mm、最大でも18mm、最大でも16mm、最大でも14mm、最大でも12mm、または最大でも18mmであるプローブシステム。
A21.段落A1〜A20のいずれかのプローブシステムであって、所定方向の上記閾値分離距離が、所定方向のプローブアームの可動範囲の最大値の少なくとも閾値倍数であり、任意で、閾値倍数が:
(i) 少なくとも0.5、少なくとも1、少なくとも1.5、少なくとも2、または少なくとも2.5;
(ii) 最大でも10、最大でも8、最大でも6、最大でも4、または最大でも2;
の少なくとも一方であるプローブシステム。
A22.段落A1〜A21のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が動作可能な様式で測定チャンバ及びマニピュレータに取り付けられているプローブシステム。
A23.段落A1〜A22のいずれかのプローブシステムであって、プローブアームが開口部を通って延び、さらに、シールド構造が、プローブアームの少なくとも一部分を包含する遮蔽容積空間を規定するプローブシステム。
A24.段落A23のプローブシステムであって、遮蔽容積空間がマニピュレータと開口部との間に広がるプローブシステム。
A25.段落A1〜A24のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造がプローブアームの少なくとも一部分の周りに延在するか、プローブアームの少なくとも一部分を包囲するプローブシステム。
A26.段落A1〜A25のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が管状のシールド構造であるプローブシステム。
A27.段落A1〜A26のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造が測定チャンバと接触し、任意で、測定チャンバと物理的に直接接触するプローブシステム。
A28.段落A1〜A27のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造がマニピュレータと接触し、任意で、マニピュレータと物理的に直接接触するプローブシステム。
A29.段落A1〜A28のいずれかのプローブシステムであって、プロービング・アセンブリがプローブアーム・マウントをさらに含み、このプローブアーム・マウントは、マニピュレータから延びて、プローブアームを動作可能な様式でマニピュレータに取り付け、さらに、プローブアーム・マウントは開口部を通って延びるプローブシステム。
A30.段落A29のプローブシステムであって、シールド構造がプローブアーム・マウントと接触し、任意で、プローブアーム・マウントと物理的に直接接触するプローブシステム。
A31.段落A29〜A30のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造がプローブアーム・マウントと測定チャンバとの間に延在するプローブシステム。
A32.段落A1〜A31のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造は:
(i) シールド構造とプローブアームとの物理的な接触;
(ii) シールド構造とプローブアームとの物理的な直接の接触;
(iii) シールド構造によるプローブアームの動きに対する抵抗によって生じるプローブアームのスティックスリップ運動;
(iv) シールド構造によるプローブアームの動きに対する摩擦抵抗;
(v) シールド構造によるプローブアームの動きに対する直接的な摩擦抵抗;
(vi) プローブアームにトルクを加えること;及び
(vii) プローブアームに直接、トルクを加えること;
のうちの少なくとも1つなしに、プローブアームが動作可能な様式でマニピュレータによりプローブアームの可動範囲全体にわたって平行移動することを可能にするように構成されているプローブシステム。
A33.段落A1〜A32のいずれかのプローブシステムであって、測定チャンバが、封印された測定チャンバであり、任意で、流体密封された測定チャンバであり、さらに任意で、密封された測定チャンバであるプローブシステム。
A34.段落A1〜A33のいずれかのプローブシステムであって、測定チャンバが、密閉容積空間内への周辺光の透過を制限するように構成されているプローブシステム。
A35.段落A1〜A34のいずれかのプローブシステムであって、測定チャンバが、密閉容積空間内への電磁放射の伝達を制限するように構成されているプローブシステム。
A36.段落A1〜A35のいずれかのプローブシステムであって、測定チャンバが、電磁波妨害からのDUT及びプローブの遮蔽を提供するように構成されているプローブシステム。
A37.段落A1〜A36のいずれかのプローブシステムであって、測定チャンバが、導電性の測定チャンバ、金属製の測定チャンバ、及び電気的に遮蔽された測定チャンバのうちの少なくとも1つであるプローブシステム。
A38.段落A1〜A37のいずれかのプローブシステムであって、開口部が、測定チャンバと、開口部を通って延びるプロービング・アセンブリの一部分との物理的な接触または物理的な直接の接触なしに、プローブアームの可動範囲全体にわたるプローブアームの動きを可能にするように寸法決めされているプローブシステム。
A39.段落A1〜A38のいずれかのプローブシステムであって、プローブが、試験信号をDUTに供給すること、及びDUTからの結果の信号を受信すること、の少なくとも一方を行うように構成されているプローブシステム。
A40.段落A1〜A39のいずれかのプローブシステムであって、プローブが、ニードルプローブ、プローブカード、プローブタイル、光プローブ、及び電磁プローブのうちの少なくとも1つを含むプローブシステム。
A41.段落A1〜A40のいずれかのプローブシステムであって、プローブが:
(i) プローブシステムとDUTとの間の電気通信を提供すること;
(ii) プローブシステムとDUTとの間の光通信を提供すること;及び
(iii) プローブシステムとDUTとの間の電磁波通信を提供すること;
のうちの少なくとも1つを行うように構成されているプローブシステム。
A42.段落A1〜A41のいずれかのプローブシステムであって、プローブアームが開口部を通って延びるプローブシステム。
A43.段落A1〜A42のいずれかのプローブシステムであって、プローブアーム細長いプローブアームであるプローブシステム。
A44.段落A1〜A43のいずれかのプローブシステムであって、プローブアームの長さが、プローブアームの可動範囲の最大値の少なくとも閾値倍数であり、この閾値倍数は、少なくとも2倍、少なくとも4倍、少なくとも6倍、少なくとも8倍、少なくとも10倍、少なくとも15倍、または少なくとも20倍であるプローブシステム。
A45.段落A1〜A44のいずれかのプローブシステムであって、マニピュレータが動作可能な様式で測定チャンバの外面に取り付けられているプローブシステム。
A46.段落A1〜A45のいずれかのプローブシステムであって、プローブアームの可動範囲が、3本の直交または少なくともほぼ直交する軸方向に広がるプローブシステム。
A47.段落A46のプローブシステムであって、プローブアームの可動範囲が、上記の直交または少なくともほぼ直交する軸の各軸方向に最大値を規定し、任意で、この最大値が:
(i) 少なくとも1ミリメートル(mm)、少なくとも2mm、少なくとも4mm、少なくとも6mm、少なくとも8mm、少なくとも10mm、少なくとも12mm、少なくとも15mm、または少なくとも20mmであること:及び
(ii) 最大でも50mm、最大でも40mm、最大でも30mm、最大でも25mm、最大でも20mm、最大でも18mm、最大でも16mm、最大でも14mm、最大でも12mm、または最大でも10mmであること;
のうちの少なくとも一方が成り立つプローブシステム。
A48.段落A1〜A47のいずれかのプローブシステムであって、プローブアームがプローブアームの可動範囲全体にわたって移動する際に、マニピュレータの少なくとも一部分がプローブアームと共に平行移動するプローブシステム。
A49.段落A1〜A48のいずれかのプローブシステムであって、マニピュレータが手動作動型マニピュレータであるプローブシステム。
A50.段落A1〜A49のいずれかのプローブシステムであって、プロービング・アセンブリが、マニピュレータとプローブとの間に延びる信号導線をさらに含むプローブシステム。
A51.段落A50のプローブシステムであって、信号導線がシールド導体を含むシールド信号導線であるプローブシステム。
A52.段落A51のプローブシステムであって、シールド導体が、マニピュレータ及び測定チャンバの少なくとも一方に電気接続されているプローブシステム。
A53.段落A1〜A52のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造を動作可能な様式で測定チャンバに取り付けるチャンバ側マウント構造をさらに含むプローブシステム。
A54.段落A1〜A53のいずれかのプローブシステムであって、シールド構造を動作可能な様式でマニピュレータに取り付けるマニピュレータ側マウント構造をさらに含むプローブシステム。
A55.段落A54のプローブシステムであって、マニピュレータによるプローブアームの動作可能な様式での平行移動中に、マニピュレータ側マウント構造が動作可能な様式でマニピュレータと共に平行移動するプローブシステム。
A56.段落A54〜A55のいずれかのプローブシステムであって、マニピュレータ側マウント構造によって動作可能な様式でマニピュレータに取り付けられたシールド構造の一部分が、マニピュレータによるプローブアームの動作可能な平行移動中に、動作可能な様式でマニピュレータと共に平行移動するプローブシステム。
A57.段落A1〜A56のいずれかのプローブシステムであって、DUTを含む基板を支持するように構成された支持面を含むチャックをさらに含み、このチャックは密閉容積空間内に配置されているプローブシステム。
A58.段落A57のプローブシステムであって、チャックを動作可能な様式でプローブに対して平行移動させること、及びチャックを動作可能な様式でプローブに対して回転させること、のうちの少なくとも一方を行うように構成されたチャック・アクチュエータをさらに含むプローブシステム。
A59.段落A1〜A58のいずれかのプローブシステムであって、試験信号をDUTに供給し、DUTからの結果の信号を受信するように構成された信号発生兼分析アセンブリをさらに含むプローブシステム。
A60.段落A1〜A59のいずれかのプローブシステムであって、測定チャンバが複数の開口部を規定し、プローブシステムが複数のプロービング・アセンブリを含み、複数のプロービング・アセンブリの各々は、複数の開口部のそれぞれに関連し、さらに、プロービング・アセンブリは複数のシールド構造を含み、シールド構造の各々は、複数のプロービング・アセンブリのそれぞれに関連するプローブシステム。
本明細書中に開示するシステム及び方法は、半導体製造及び検査産業に応用可能である。
以上に説明する開示は、独立した実用性を有する複数の明らかに異なる発明を包含するものと確信する。これらの発明の各々は、その好適な形態で開示しているが、本明細書中に開示し図示するその特定の実施形態は、多数の変形例が可能であるので、限定的意味で考えるべきでない。これらの発明の主題は、本明細書中に開示する種々の要素、特徴、機能、及び/または特性の、すべての新規かつ非自明な組合せ及びサブコンビネーション(副次的組合せ)を含む。同様に、請求項が「1つの」または「第1の」要素、あるいはその等価物を記載している場合、こうした請求項は、1つ以上のこうした要素の包含を含むものと理解するべきであり、2つ以上のこうした要素を要求も除外もしない。
以下の特許請求の範囲は、開示する発明のうちの1つに指向し、新規かつ非自明である特定の組合せ及びサブコンビネーションを具体的に指摘しているものと確信する。特徴、機能、要素、及び/または特性の他の組合せ及びサブコンビネーションの形で具体化される発明は、本願または関連出願において、本願の特許請求の範囲の補正、あるいは本願または関連出願における新たな請求項の表現により特許請求することがある。こうした補正または新たな請求項も、異なる発明に指向しているか同じ発明に指向しているかにかかわらず、元の請求項とは異なる、元の請求項よりも広い、元の請求項よりも狭い、あるいは元の請求項と同等な範囲であるかにかかわらず、本開示の発明の主題の範囲内に含まれるものと考えられる。

Claims (21)

  1. 被試験デバイス(DUT)を試験するためのシールドプローブシステムであって、
    前記DUTを受け入れるように構成された密閉容積空間を少なくとも部分的に境界付ける測定チャンバと、
    前記測定チャンバによって規定され、前記測定チャンバの外部から前記密閉容積空間内へのアクセスを可能にする開口部と、
    プロービング・アセンブリと、
    前記測定チャンバと前記プロービング・アセンブリとの間に延在するシールド構造とを具え、
    前記プロービング・アセンブリは、
    (i) 前記密閉容積空間内で配向されるプローブと、
    (ii) DUT遠位側端部及びDUT近位側端部を含むプローブアームと、
    (iii) 動作可能な様式で前記プローブアームの前記DUT遠位側端部に取り付けられたマニピュレータとを含み、
    前記プローブアームの前記DUT近位側端部は、動作可能な様式で前記プローブに取り付けられ、
    前記マニピュレータは前記密閉容積空間の外部にあり、前記マニピュレータは、前記プローブアームの可動範囲全体にわたって前記プローブアームを動作可能な様式で平行移動させて、前記プローブを動作可能な様式で前記DUTに対して平行移動させるように構成され、さらに、前記プロービング・アセンブリの少なくとも一部分は前記開口部を通って延び、
    前記シールド構造は、
    (i) 前記開口部を通る流体の流れを制限し、
    (ii) 前記測定チャンバを包囲する周囲環境から前記密閉容積空間を遮蔽し、
    (ii) 前記プローブアームが、前記プローブアームの可動範囲全体にわたって移動する際に、前記シールド構造と前記プローブアームとの間に少なくとも閾値分離距離を維持する
    ように構成されている、プローブシステム。
  2. 前記シールド構造が、流体が前記開口部を通って前記密閉容積空間内に流入するための蛇行した流路を提供する、請求項1に記載のプローブシステム。
  3. 前記シールド構造が、前記開口部を通って前記密閉容積空間内に入る周辺光の透過を、当該周辺光を少なくとも100デシベルだけ減衰させることによって制限するように構成されている、請求項1に記載のプローブシステム。
  4. 前記シールド構造が、前記開口部を通って前記密閉容積空間内に入る電磁放射の伝達を、当該電磁放射を少なくとも10デシベルだけ減衰させることによって制限するように構成されている、請求項1に記載のプローブシステム。
  5. 前記シールド構造が、
    (i) フレキシブル材料、
    (ii) エラストマー材料、
    (iii) 弾性材料
    のうちの少なくとも1つで形成されている、請求項1に記載のプローブシステム。
  6. 前記シールド構造が、前記マニピュレータと前記測定チャンバとの間に延在する金属ベローズを含む、請求項1に記載のプローブシステム。
  7. 前記シールド構造が、前記マニピュレータと前記測定チャンバとの間に延在する繊維管を含む、請求項1に記載のプローブシステム。
  8. 前記シールド構造が、前記測定チャンバと前記プロービング・アセンブリとの間に延在して前記測定チャンバ及び前記プロービング・アセンブリに接触するポリマー・ガスケットを含む、請求項1に記載のプローブシステム。
  9. 前記プローブアームが前記開口部を通って延び、さらに、前記シールド構造が、前記プローブアームの少なくとも一部分を包含し前記マニピュレータと前記開口部との間に広がる遮蔽容積空間を規定する、請求項1に記載のプローブシステム。
  10. 前記プロービング・アセンブリがプローブアーム・マウントをさらに含み、該プローブアーム・マウントは、前記マニピュレータから延びて、前記プローブアームを動作可能な様式で前記マニピュレータに取り付け、前記プローブアーム・マウントは前記開口部を通って延び、さらに前記シールド構造が前記プローブアーム・マウントと接触する、請求項1に記載のプローブシステム。
  11. 前記シールド構造が、前記プローブアーム・マウントと前記測定チャンバとの間に延在する、請求項10に記載のプローブシステム。
  12. 前記シールド構造が、当該シールド構造と前記プローブアームとの直接の物理的な接触なしに前記プローブアームが動作可能な様式で前記マニピュレータにより当該プローブアームの可動範囲全体にわたって平行移動することを可能にするように構成されている、請求項1に記載のプローブシステム。
  13. 前記開口部が、前記測定チャンバと、前記開口部を通って延びる前記プロービング・アセンブリの一部分との物理的な接触なしに、前記プローブアームの可動範囲全体にわたる前記プローブアームの動きを可能にするように寸法決めされている、請求項1に記載のプローブシステム。
  14. 前記プローブが、試験信号を前記DUTに供給すること、及びDUTからの結果の信号を受信すること、の少なくとも一方を行うように構成されている、請求項1に記載のプローブシステム。
  15. 前記プローブが、ニードルプローブ、プローブカード、プローブタイル、光プローブ、及び電磁プローブのうちの少なくとも1つを含む、請求項1に記載のプローブシステム。
  16. 前記マニピュレータが、動作可能な様式で前記測定チャンバの外面に取り付けられている、請求項1に記載のプローブシステム。
  17. 前記プローブアームの可動範囲が、3本の少なくともほぼ直交する軸方向に広がり、前記プローブアームの可動範囲が、前記少なくともほぼ直交する軸の各軸方向に最大値を規定し、さらに、該最大値が、少なくとも1ミリメートルかつ最大でも20ミリメートルである、請求項1に記載のプローブシステム。
  18. 前記プローブアームが、当該プローブアームの可動範囲全体にわたって移動する際に、前記マニピュレータの少なくとも一部分が前記プローブアームと共に平行移動する、請求項1に記載のプローブシステム。
  19. 前記マニピュレータによる前記プローブアームの動作可能な様式での平行移動中に、動作可能な様式で前記マニピュレータに取り付けられた前記シールド構造の一部分が、動作可能な様式で前記マニピュレータと共に平行移動する、請求項18に記載のプローブシステム。
  20. 前記プローブシステムが、前記DUTを含む基板を支持するように構成された支持面を含むチャックをさらに含み、該チャックは前記密閉容積空間内に配置され、さらに、前記プローブシステムが、前記チャックを動作可能な様式で前記プローブに対して平行移動させること、及び前記チャックを動作可能な様式で前記プローブに対して回転させること、のうちの少なくとも一方を行うように構成されたチャック・アクチュエータを含む、請求項1に記載のプローブシステム。
  21. 前記プローブシステムが信号発生兼分析アセンブリをさらに含み、該信号発生兼分析アセンブリは、試験信号を前記DUTに供給し、前記DUTからの結果の信号を受信するように構成されている、請求項1に記載のプローブシステム。
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