JP2016131572A - トモシンセシス撮影の制御装置、x線撮影システム、制御システム、制御方法及びプログラム - Google Patents
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Abstract
【課題】 これにより、オブリーク画像のみを診断対象として出力することも可能となり、通信負荷を軽減することができる。また、PACSサーバの容量負荷を減らすことができる。【解決手段】 再構成したトモシンセシス画像をPACS等の外部機器に転送する際、全てのフレームデータを転送することなく、必要な断層画像のみを転送することで、記憶容量を効率的に使用することが可能となる。さらに、パラメータを付加してオブリーク画像を転送することで、転送先の外部機器からの画像診断を、再構成することなく効率的に実施することができ、経過観察などの目的による同一条件での再撮影も行いやすくなる。【選択図】 図1
Description
本明細書の開示は、トモシンセシス撮影の制御を行う装置及びシステムによる制御に関する。
トモシンセシス撮影では、X線発生器を移動させながら、被検者に異なる角度でX線を照射し、被検体を透過したX線をX線検出器で検出することで、撮影角度の異なる複数フレームの投影画像を連続的に撮影する。そしてかかる投影画像にFBP(フィルタード・バック・プロジェクション)法等の三次元再構成処理を適用することにより、被検者の所定コロナル断面(X線検出器の検出面と平行な断面)や、X線検出器の検出面と交差する斜断面(オブリーク断面)における断層画像を生成する(特許文献1)。
トモシンセシス撮影では投影画像取得時の制限から適切な断層画像を得られないおそれがある。そこで再撮影を実行するとしても、時間、手間の増加や被曝線量の増加等の問題がある。そのため、再撮影の判断を適切に行う必要がある。
そこで本発明の実施形態に係る制御装置は、X線検出器を用いたトモシンセシス撮影の制御装置であって、第一のトモシンセシス撮影により得られる複数の投影画像を取得する取得手段と、前記複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定する指定手段と、前記指定された位置に基づいて、前記指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定する判定手段と、前記判定の結果を表示部に表示させる表示制御手段と、を有することを特徴とする。
これにより、注目する位置の情報を用い、撮影装置において撮影時の画像確認作業の流れの中で再撮影すべきか否かを適切に判定することができるため、技師や医師の作業効率を向上させることができる。
以下適宜図を参照しながら本発明の実施形態に係るトモシンセシス撮影が可能なX線撮影システムを説明する。トモシンセシス撮影とは、被検体を異なる複数の方向からX線撮影することにより、被検体の断層画像を得るための複数の投影画像を得る撮影方法である。
図1に基づいて本発明の実施形態に係る放射線撮影システムの例であるX線撮影システムの構成及び動作について説明する。なお、X線撮影システムはX線撮影装置と呼称することがある。
X線撮影システム101は、X線発生装置102と、X線検出器106と、撮影制御装置107とを有し、トモシンセシス撮影が可能な撮影システムである。撮影制御装置107はトモシンセシス撮影を制御する制御装置であり、放射線検出器106と通信する通信回路112と、GPU(Graphic Processing Unit)を有する画像処理部110と、少なくとも1つの中央処理ユニットを有する制御部111を有する。制御部111は、X線検出器106の制御と、GPUによる画像処理の制御と、表示部109に表示させる表示内容の制御とを行う制御回路(制御ユニット)である。通信回路112は、トモシンセシス撮影により得られる被検体の複数の投影画像を放射線検出器106から取得する取得部として機能する。
X線発生装置102は電子が衝突することによりX線を発生させるターゲットと、発生されるX線束を整形する絞りとを有し、被写体に対してコーンビームあるいは四角錐状に整形されたX線を照射する。X線発生装置102は、撮影台105に固定され、移動機構制御部1051により制御される移動機構により移動しながらX線を照射する。移動機構制御部1051はX線の照射に伴い管電圧、管電流などの撮影実施条件や撮影角度、X線源移動距離などの位置情報をX線制御部104へ送信する。X線制御部104は、X線発生装置102、X線照射スイッチ103、撮影制御装置107と接続され、X線の照射開始と照射終了の制御及び撮影実施条件や位置情報の送信を行う。
X線発生装置102はX線制御部104からデフォルト撮影条件、デフォルト位置情報を受信し、撮影準備処理を行うこととしてもよい。X線照射スイッチ103は、X線発生装置102に接続されていてもよく、照射開始通知、照射終了通知をX線制御部104へ送信する。操作者がスイッチ押下すると、X線照射スイッチ103は照射開始通知を送信する。また、操作者がスイッチを放すとX線照射スイッチ103は照射終了通知を送信する。X線制御部104は撮影制御装置107よりデフォルト撮影条件、デフォルト位置情報を受信し、X線発生装置102へ通知することとしてもよい。
X線検出器106は、被検体を透過したX線を検出し、X線画像データへ変換する撮影部であり、X線を可視光に変換するシンチレータと、可視光を電気信号に変換する複数の画素が二次元的に配置されたセンサアレイとを有する。X線検出器106は撮影制御装置107と有線ケーブルあるいは無線を介して接続され、撮影制御部107からの制御に応じて例えばセンサアレイに対する電力の供給状態を変化させる。X線検出器106はX線画像データを撮影制御装置107に送信する。例えば通信回路112は、通信I/Fを介して、X線制御部104とX線検出器106へX線照射準備要求、X線照射準備キャンセル要求の送信を行う。また、通信回路112はX線制御部104とX線検出器106からX線画像データ、撮影情報、位置情報の受信を行う。
ここでX線検出器106は、変換したX線画像データを、読み取りエリアやビニングサイズなどの撮影実施情報を撮影制御装置107に送信してもよい。また、X線検出器移動距離などの位置情報をX線画像データとともに撮影制御装置107へ送信してもよい。さらには、X線検出器106は撮影制御装置107よりデフォルト位置情報を受信することに応じて撮影準備処理を行うこととしてもよい。
操作部108は、ユーザ所望の撮影条件、再構成条件等の画像処理条件を設定し、投影画像や再構成された画像を確認し、あるいは画像を外部の装置に送信するための操作入力を受け付ける。操作部108は、キーボード、マウス、例えば表示部109と一体的に形成されるタッチパネルその他、あるいはこれらの組み合わせで構成される。
表示部109は、X線撮影のコントロールソフトウェアのユーザインタフェースを表示してもよい。表示部109は単独のモニタやX線撮影装置に組み込まれたモニタなどであってよい。撮影された画像を表示するモニタは1つの撮影制御装置107に対して複数接続される場合もあり、撮影画像と過去画像がそれぞれ違うモニタにプレビュー表示される場合もある。その際は、表示部109は撮影制御装置107からの通知によってどの画像をどのモニタに表示するか判定し、判定されたモニタに表示を行う。
表示部109は、X線撮影のコントロールソフトウェアのユーザインタフェースを表示してもよい。表示部109は単独のモニタやX線撮影装置に組み込まれたモニタなどであってよい。撮影された画像を表示するモニタは1つの撮影制御装置107に対して複数接続される場合もあり、撮影画像と過去画像がそれぞれ違うモニタにプレビュー表示される場合もある。その際は、表示部109は撮影制御装置107からの通知によってどの画像をどのモニタに表示するか判定し、判定されたモニタに表示を行う。
その他X線撮影システム101は、撮影制御装置107からネットワーク113を介してHIS/RIS114やPACS115、Viewer116、プリンタ117と接続されていてもよい。HIS/RIS113は、放射線科における被検者情報や検査要求情報などの情報を管理する病院内/放射線科情報管理システムである。PACS115は、画像保存を主目的としたサーバであり、画像を記憶するデータサーバ装置と、当該データの管理を行うコントローラ1151とを有する。Viewer116は、PACS115と接続され、主に高精細モニタによってX線撮影システム101で撮影した画像の検像作業や詳細な後処理、診断作業が実施される。プリンタ111は、X線画像データやトモシンセシス画像データをプリント出力する。この場合、撮影制御装置107の通信回路112はネットワーク113を介して、検査要求情報の受信、検査実施情報の送信、X線画像データやトモシンセシス画像データ出力を行う。
実施形態に係る制御部111は、X線検出器(撮影部)106を用いたトモシンセシス撮影の制御装置であり、トモシンセシス撮影の制御と、得られるオブリーク画像の出力制御とを両方実行する撮影装置である。
制御部111は、トモシンセシス撮影の撮影条件に基づいてX線検出器(撮影部)106に対しセンサアレイを制御するための信号を生成する撮影制御部123と、当該制御により制御されるセンサアレイで得られる複数の投影画像に基づく断層画像であって、オブリーク画像を含む断層画像を表示部109に表示させる表示制御部124と、を有する。
また、制御部111は、複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定する指定部122を有する。また、指定された位置に基づいて、当該指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影(再撮影)を実行すべきか否かを判定する判定部125と、を有する。当該判定部125による判定の結果は、表示制御部124により表示部109に表示される。このようにすることで、例えば指定部125に指定された位置を観察するための適切な断層画像が第一のトモシンセシス撮影で得られていない場合に、再撮影を実行すべきことを示す情報が表示部109に表示される。これにより、ユーザが画質を判定することなく、再撮影すべきか否かを適切に判定することができるため、技師や医師の作業効率を向上させることができる。
制御部111は、トモシンセシス撮影の撮影条件に基づいてX線検出器(撮影部)106に対しセンサアレイを制御するための信号を生成する撮影制御部123と、当該制御により制御されるセンサアレイで得られる複数の投影画像に基づく断層画像であって、オブリーク画像を含む断層画像を表示部109に表示させる表示制御部124と、を有する。
また、制御部111は、複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定する指定部122を有する。また、指定された位置に基づいて、当該指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影(再撮影)を実行すべきか否かを判定する判定部125と、を有する。当該判定部125による判定の結果は、表示制御部124により表示部109に表示される。このようにすることで、例えば指定部125に指定された位置を観察するための適切な断層画像が第一のトモシンセシス撮影で得られていない場合に、再撮影を実行すべきことを示す情報が表示部109に表示される。これにより、ユーザが画質を判定することなく、再撮影すべきか否かを適切に判定することができるため、技師や医師の作業効率を向上させることができる。
かかる判定の結果の表示とともに、指定部122により指定された位置を通る断層画像、例えばコロナル画像やオブリーク画像を、表示部109に表示させることで、ユーザは判定部125による判定結果が妥当である否かを画像から判断することができる。
ここで、表示制御部124は、指定部122により位置が指定されることに応じて該指定された位置に基づく断層画像を表示部に表示させ、かつ、指定部122により位置が指定されることに応じて判定部125による判定を行うこととしてもよい。ここで、いずれの位置が指定部122により指定された場合に再撮影を実行すべきと判定されるかを示す判定のための参照情報を判定部125により予め求めておいてもよい。この場合、指定部122により位置が指定されることに応じて判定部125は参照情報を参照し、判定を行うこととしてもよい。
ここで、表示制御部124は、指定部122により位置が指定されることに応じて該指定された位置に基づく断層画像を表示部に表示させ、かつ、指定部122により位置が指定されることに応じて判定部125による判定を行うこととしてもよい。ここで、いずれの位置が指定部122により指定された場合に再撮影を実行すべきと判定されるかを示す判定のための参照情報を判定部125により予め求めておいてもよい。この場合、指定部122により位置が指定されることに応じて判定部125は参照情報を参照し、判定を行うこととしてもよい。
ここでさらに、表示制御部124は、判定部125で再撮影を実行すべきと判定された場合に、再撮影を実行するか否かを選択するためのボタン等のアイコンを表示部109に表示させることで、再撮影のためのユーザの操作の負荷を減らすことができる。当該アイコンは、例えば先述の指定部122により指定された位置を通る断層画像の上に重畳したウィンドウ表示内に表示させる等の表示処理により、よりユーザの注意を惹くことができる。表示部109に表示される再撮影のためのアイコンが当該判定部125による判定処理に関わらず表示されている場合には、当該アイコンを当該判定部125による判定に応じてより大きく表示させる。これによりユーザによる再撮影処理のための操作をより試薬支援することができる。
判定部125による、撮影をすべきか否かの判定は、例えば第一の撮影のアイソセンタ位置と、指定部122により指定された位置との位置関係により行われる。例えばアイソセンタ位置と、指定された位置との距離が所定の閾値よりも大きい場合には再撮影をすべきと判定し、小さい場合には再撮影が不要であると判定することとしてもよい。あるいは、アイソセンタの位置に関わらず、判定部125で得られた断層画像の画質を示す評価値を断層画像に基づいて算出し、指定された位置における当該評価値が閾値よりも高い場合には再撮影が不要であると判定し、閾値よりも低い場合には再撮影が必要であると判定することとしてもよい。あるいは、指定部122により指定された位置が、断層画像が得られた領域の辺縁部に近く、指定された位置の周辺領域の観察に難がある場合には、再撮影が必要となることから、指定された位置と断層画像の領域の境界との距離が所定の閾値以上である場合には再撮影が不要と判定し、閾値以下である場合には再撮影が必要と判定することとしてもよい。
上述のような判定を行う場合、判定処理の結果は、再撮影時の撮影条件、例えばアイソセンタ位置を定めるために用いることができる。例えば、指定部122で指定された位置を再撮影におけるアイソセンタ位置とすることで、指定された位置の観察は容易になる。そこで、再撮影をすべきと判定され、再撮影を実行する旨の操作入力があった場合には、表示制御部124は再撮影に係る撮影条件の表示として、指定部122により指定された位置をアイソセンタ位置の候補として表示させる。アイソセンタ位置以外の条件は、第一のトモシンセシス撮影の撮影条件を流用することとすれば、ユーザの撮影条件設定の手間を減らすことができる。当該撮影条件は、例えば再撮影を実行する旨の操作入力がある前、例えば再撮影をすべきと判定された時点で表示させることとしてもよい。
そのほか、表示制御部124は第二のトモシンセシス撮影のための参照情報として、指定部122により指定された位置、第一のトモシンセシス撮影のアイソセンタ位置と前記指定された位置の関係を示す情報、の少なくともいずれかの情報を表示部に表示させる。かかる情報は、手動で第二のトモシンセシス撮影のアイソセンタ位置を設定する際に参考になる。当該情報は、再撮影を実行するための操作入力があった場合に、表示制御部124により表示部109に表示させることとしてもよいし、判定部122による判定があった時点で表示させることとしてもよい。
実施形態の1つでは、上述の通り自動又は手動で設定された再撮影の条件は、通信回路112を通じて外部に出力される。例えば通信回路112は、指定部122により指定された位置を第二のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタ位置として当該位置を示す情報を出力部として機能する。出力先は例えば移動機構制御部1051であり、このようにすることで指定部122による位置指定に応じてアイソセンタ位置を設定できるため、ユーザの操作の手間を減らすことができる。
撮影制御部123は、X線検出器106やX線発生を統合的に制御する。撮影制御部123で生成される指示信号に応じて、通信回路112はX線検出器106に対し投影画像を撮像するための信号を出力する。ここで出力される信号には、X線検出器106のセンサアレイにバイアスを印加する指示や、透視撮影、静止画撮影などの撮影モードを切り替える指示を含む。例えば撮影制御部123は、設定された画像サイズの情報に対応する、X線画像として信号を読み取る画素を特定するための情報を得る。また、解像度の情報を、複数の画素を1画素分の出力に合算するビニング駆動の有無やビニングするピクセルの範囲を示す情報(2×2、3×3等)に変換する。撮影制御部123は通信回路112を介してこれら情報をX線検出器(撮影部)106に送信する。X線検出器106は、当該送信された情報に基づいて、X線画像として信号を読み取る画素を特定するための情報に応じて、センサアレイを駆動する駆動回路に対し、各画素のスイッチ素子をオンオフするタイミングを制御する。またX線検出器106は、センサアレイ内のビニング用の画素出力の合算スイッチ素子や、センサアレイからの出力を増幅する読出回路に含まれる列合算回路を動作させるよう制御する。
また、撮影制御部123は、X線制御部104によるX線発生のレート(フレームレート)や、管電流、管電圧、照射時間などの照射条件の情報、移動機構制御部1051によるX線発生装置102の照射角の大きさの範囲(±θ)、X線検出器105の移動範囲の情報を含む。当該信号を受けたX線検出器106、X線制御部104、移動機構制御部1051は、信号に含まれる情報に応じた設定が行われ、照射スイッチ103によりトリガされるX線撮影の開始を待つこととなる。
X線撮影により得られる複数の投影画像から、例えば画像処理部111によるフィルタ逆投影処理あるいは逐次近似再構成処理により、断層画像が生成される。ここで生成される断層画像は、断面の異なる複数のコロナル画像(或いは、アキシャル画像、サジタル画像でもよい)であっても、所定の3次元領域で複数のボクセルを含むボリュームデータであってもよい。
このほかX線撮影システムは、被検体を載せる架台である撮影台105を有していてもよい。例えば立位でのトモシンセシス撮影の場合には、テーブルは不要である。撮影台105には、X線検出器106を収納する収納部と、収納部の位置を移動させることによりX線検出器106を移動させるための移動機構とが設けられていてもよい。なお、X線検出器を移動させないトモシンセシス撮影の場合、移動機構は不要である。
ここで、図2を用いてトモシンセシス撮影に用いられる撮影台の構成例を示す。撮影台105は、被検体を保持する天板200と、X線発生装置102を保持するカラム201と、カラム201の基部202と、X線発生装置102を移動させる第一の移動機構と、移動機構を制御する移動機構制御部1051とを有する。カラム201は基部202に対して傾倒可能であり、カラム201にX線発生装置102が固定される。トモシンセシス撮影における投影画像データ収集時は、照射開始前に天板200とカラム201が垂直になる位置を中心として、X線発生装置102が天板200の長手方向に移動する。
さらに撮影台105は、X線検出器106を保持する保持部204と、保持部204のガイド部203と、X線検出器を移動させる第二の移動機構と、を有していてもよい。この場合、保持部204はガイド部203に沿って、同じく天板の長手方向に、かつX線発生装置102と逆方向へ、予め設定された距離分移動する。このようにして、照射開始と共にX線発生装置102とX線検出器106がそれぞれ逆方向に方向へと移動しながら再構成処理の元となる投影画像データの収集及び位置情報の取得を行う。
なお、X線検出器106は直線軌道、X線発生装置102は円弧上軌道を描いているが、X線発生装置102も直線軌道を描くように移動させてもよい。この場合、カラム201の長軸方向に対するX線発生装置102の位置を適宜変化させながらカラム201の長軸方向に対して垂直な方向に移動させてもよい。
カラム201及びX線検出器106の保持部204を移動させる第一及び第二の移動機構は、移動機構制御部1051により制御される。移動機構制御部1051は入力される制御パラメータに応じて、所定の速度で、所定のタイミングで所定の位置に配置されるようにX線発生装置102とX線検出器106とを移動させる。
そのほか、撮影台105の天板200の、重力方向に対する角度を変更可能としてもよい。立位の撮影が行われる場合には、天板200は重力方向に沿う方向に傾けられ、被検体を保持する保持部として機能する。
このほか、トモシンセシス撮影に用いられる撮影台は、X線発生装置102を移動させることができるような、他の実施形態をとることも可能である。
図3にトモシンセシス撮影の幾何的配置(ジオメトリ)を示す情報を説明する。かかる情報は、例えば投影画像データ収集時に取得され、上述の移動制御部から撮影制御装置107に送信される。
アイソセンタは、トモシンセシス撮影を行う上で中心となる位置である。再構成方法にもよるがアイソセンタを通るコロナル画像の画質が通常最も高画質となるため、望ましくは被検体の関心領域内を通るように撮影前に定められる。X線発生装置102とX線検出器106は、X線発生装置102のX線焦点とX線検出器106の検出面の中心(検出器中心位置)が常にアイソセンタを通るようにそれぞれ移動する。アイソセンタ位置は、例えば撮影台の天板の上面との距離(フルクラム、あるいはアイソセンタテーブルトップ間距離)で設定される。
撮影角度あるいは投影角度は、X線発生装置102とアイソセンタとを結ぶ直線と、X線検出器106の検出面の方線とのなす角度であり、画質にかかわるパラメータであるため、撮影前に定められる。
このほか、トモシンセシス撮影の幾何配置に影響するパラメータとして、画像化領域あるいは再構成領域がある。検出面と平行な方向に関しては、X線発生装置102がカラム中心位置にある場合のコリメータ光の照射領域で定める。また、検出面と垂直な方向はアイソセンタからの高さや、テーブルトップからの高さで定めることとしてもよい。また、表示部109にテーブル上に載置された被検体の模式図を表示させ、被検体の3次元領域を指定することで再構成領域を定めることとしてもよい。なお図3では、X線検出器106の前面にX線が照射されている前提となっているが、これに限らず、撮影対象領域に合わせて撮影領域を限定することも可能である。
このようにして定められたアイソセンタ、撮影角度(投影角度)、再構成領域に合わせて、X線源移動距離の範囲、検出器移動距離の範囲が定められる。テーブルトップX線検出器間距離はあらかじめ定められるが、これを可変としてもよい。これら情報は、例えば撮影制御装置107により定められ、あるいは撮影制御装置107に操作部108を介して入力され、保持される。
投影画像の撮影枚数は、予め撮影前に定められ、これによって、1撮影あたりのX線発生装置102及びX線検出器106の移動量が定められる。これによって、X線発生装置102の照射間隔が定められることになる。
各投影画像の撮影で撮影角度、X線源移動距離、X線検出器移動距離が変化することになる。X線発生装置102が曲線軌道を描く場合には、X線源被検体間距離、X線源検出器間距離も変化する。移動機構制御部1051は、これらのパラメータを、各投影画像を撮影するタイミング、すなわちX線照射毎に記録し、各投影画像に対応する幾何情報として撮影制御装置107に送信する。
なお、図3においては、X線発生装置102の移動方法としてカラム201が基部202との接点部分で傾倒する実施例を示しているが、カラム201が水平移動する方法であってもかまわない。
次に、図4に本発明の実施形態に係る制御部111の詳細な構成例について示す。制御部111は、上述した指定部122、撮影制御部123、表示制御部124、判定部125、の他、断層画像中の位置や領域の特定に係る選択部402、検査情報を記憶する記憶部403を有する。選択部402は指定部122により複数の位置が指定される場合を考慮して、指定部により指定され複数の注目点から、オブリーク断面を特定するための1点乃至3点を選択する。
記憶部403は、撮影手技情報の保存、更新、削除、検索を行う。ここで示す撮影手技情報には、種々の情報が含まれる。例えば、撮影部位や撮影方向など撮影手技を特定するための情報、デフォルト撮影条件、デフォルト画像処理パラメータ、デフォルト再構成パラメータ、ストレージ転送設定、プリント出力設定など撮影実施から後処理、画像出力設定まで撮影手技毎に設定可能な項目全てである。記憶部403は、データベースで構成される。記憶部403は、検査情報の検査情報の登録、更新、削除、検索を行う。記憶部403はデータベースで構成される。
撮影制御部123は、通信回路112を介して、X線発生装置102、X線検出器106と撮影可否、撮影実施条件、位置情報のデータ送受信を行う。また、再構成処理実施に関わる制御、X線画像データの保存など1回のX線撮影フロー、再構成処理実施フロー全般の制御を行う。また撮影制御部123は、患者情報、実施予定検査情報、撮影手技情報の更新・登録制御、画面の遷移制御、トモシンセシス画像データの保存、トモシンセシス画像の追加処理など、検査実施のフロー全般の制御を行う。また撮影制御部123は、操作部108からの入力情報の受信制御、や画面遷移など表示部109への表示制御を行う。また撮影制御部123は、受信した検査情報に含まれる画像の画像出力可否を判定して、通信回路112へ画像を出力させる。
アイソセンタを通る断面は、投影画像の撮影の際に照射方向と垂直に交わる断面であり、再構成された断層画像は高画質になるが、投影画像を撮影する際の照射角度の大きさによっては、オブリーク断面と垂直な方向からのX線照射が行われない場合がある。この場合には、当該オブリーク断面のオブリーク画像は画質がそれほど高くできないと考えられる。そのため、実施形態の1つでは、判定部125は前記オブリーク画像の画質または前記断面の位置の少なくともいずれかが所定の基準を満たすか否かを判定する。当該オブリーク断面の画像は画質の基準を満たさない判定された場合には、表示制御部124はその旨のメッセージとともに表示部109に表示させることとする。これにより、画質が不十分なオブリーク画像であることを撮影者に注意喚起し、不適切に利用される可能性を減らすことができる。別の実施形態では、表示制御部124は当該画質の基準を満たさないオブリーク画像は表示させないこととし、画質が不十分なオブリーク画像不適切に利用される可能性を減らすことができる。当該オブリーク画像の画質の判定は、当該オブリーク画像の断面と投影画像における照射方向の大きさの範囲との関係の他、オブリーク画像の画質やその他種々の基準によるものとすることができる。上述の通り、表示制御部124が撮影制御部123の判定結果に応じてオブリーク画像の表示制限やオブリーク画像についての警告を表示させることとし、不適切なオブリーク画像の利用を減らすことができる。
判定部125は、画質の基準を満たさないと判定された場合には、当該オブリーク画像を画質の基準を満たしつつ再構成可能とする幾何配置により再撮影を行わせる。当該オブリーク画像の撮影に適したX線発生部102の照射角の大きさの範囲、或いはアイソセンタの位置が当該オブリーク画像を含む断面から撮影条件を生成する。例えば、当該特定された位置とアイソセンタの位置を含む断面が、X線検出器106の検出面と垂直な方向となす角度がθ1である場合には、当該θ1を超える照射角の範囲でX線発生装置102を移動させながらX線を照射することとする。その為に、X線の照射角の範囲を±θ1以上に設定する。あるいは、2つの位置が特定されている場合には、当該位置を結ぶ線分とアイソセンタ線が平行となるようにアイソセンタの位置あるいはX線発生装置102の移動方向を設定する。X線発生装置102の移動の軌跡が所定の円弧状軌道であり、特定された位置を結ぶ線分と平行なアイソセンタを設定できない場合は、当該線分とアイソセンタ線とのなす角度をθ2として、被検体の体軸の方向をX線撮影システム101に対し−θ2だけ動かす。これにより当該特定された位置を含むオブリーク画像を得る撮影が実現できる。この際、表示制御部124は、当該撮影条件、照射条件あるいは被検体の姿勢の変更量を表示部109に表示させる。このようにすることで、当該撮影条件の変更を支援することができる。或いは、撮影制御部123が当該撮影条件を生成した上で、表示制御部124が当該変更された撮影条件に対応する撮影情報を示すアイコンを表示部109に表示させる。かかる撮影情報は、トモシンセシス撮影の予約情報として表示されるものであり、例えば撮影画面1001の新たな撮影手技表示領域1009が、図10で既に表示されている撮影手技表示領域1009の直下に並べて表示されることとなる。
当該アイコンを押下する操作入力に応じて撮影制御部123は、当該撮影情報に対応する撮影条件を撮影に用いる条件として設定する。また撮影制御部123は、X線制御部104、移動機構制御部1051に対し、前記再撮影のトモシンセシス撮影についてのアイソセンタ位置やX線の照射角の範囲の情報を変更された撮影条件を出力する。当該出力は、通信回路112を介して行われる。これに応じてX線制御部104及び移動機構制御部1051のそれぞれが当該変更された撮影条件を設定することにより、容易に再撮影が実現される。
上述の通り、表示制御部124は、前記所定の基準を満たさないとの判定に応じて再撮影のための表示制御を行うことにより、所望のオブリーク画像を得るための再撮影を支援することができる。
記憶部403は、オブリーク画像と、回転中心線を通るコロナル画像との差異を算出する画像間の差異の閾値を保持する。撮影制御部123は指定部122に保持された2点乃至3点の注目点の座標から得られるオブリーク画像と、回転中心線を通るコロナル画像との差異を算出する。撮影制御部123は記憶部403に保持された閾値と比較する。当該比較結果に応じて表示制御部124はオブリーク画像の画質が十分でない可能性がある警告を表示したり、オブリーク画像の表示を制限したりする。
画像間の差異としては、コロナル画像とオブリーク画像がなす角度であるオブリーク角度としても構わないし、コロナル画像の中心を通る垂線がオブリーク画像と交わる点と、回転中心線との距離としても構わない。また両者の組み合わせとしても構わない。
撮影制御部123は、X線制御部104、X線検出器106から通知される位置情報から複数撮影した投影画像のうちの最大角度である最大投影角を算出する。そして算出した最大投影角を、記憶部403に保持されたオブリーク角の第一の閾値、あるいは第二の閾値、あるいはその両方に設定する。
また閾値のそれぞれは、全撮影手技に共通のものであっても構わないし、撮影手技毎に保持するものであっても構わないし、操作者が変更できるものであっても構わない。
また、一つの閾値を保持して、警告表示もしくはオブリーク画像の表示の制限をしてもよい。また、二つの閾値を保持して、第一の閾値と第二の閾値の間の場合に警告表示、また、第二の閾値を超える場合にオブリーク画像の表示を制限してもよい。また、オブリーク画像がアイソセンタを通る撮影条件に変更してトモシンセシスで再撮影することを勧めてもよい。また、トモシンセシスで再撮影を勧める場合のアイソセンタは、高さ方向のみ変更してオブリーク画像と交わる条件としてもよいし、2点乃至3点の注目点の重心(2点の場合は中点)を通る条件としてもよい。
記憶部403は、入力されたオブリーク角の値に応じて警告を表示するオブリーク角の第一の閾値と、入力されたオブリーク角が大きすぎる場合にオブリーク画像の生成あるいは表示を制限するオブリーク角の第二の閾値を保持する。なお、いずれか一方のみ利用する場合には、いずれか一方のみ保持することとしてもよい。記憶部403で保持される閾値のそれぞれは、全撮影手技に共通のものであっても構わないし、撮影手技毎に保持するものであっても構わないし、操作者が変更できるものであっても構わない。
撮影制御部123は、X線制御部104、X線検出器106から通知される位置情報から複数撮影した投影画像のうちの最大角度である最大投影角を算出する。そして撮影制御部123は、算出した最大投影角を、記憶部403に保持されたオブリーク角の第一の閾値、あるいは第二の閾値、あるいはその両方に設定する。
次に、図5に本発明におけるX線撮影システム101に関する制御部111のハードウェア構成について示す。制御部111は、CPU501、ROM502、RAM503、HDD504、入力検出部505、通信I/F506、グラフィックボード507より構成される。これらは、データバス等のバスを介して互いに接続されている。かかる制御部111のハードウェアは、市販の電子計算機を用いることとしてもよい。当該電子計算機に本発明の実施形態に係る、図6、7、21の処理を実現するための指令と図8乃至20並びに図23のGUIを実現するためのデータを含むプログラムがインストールされることで、制御部111の各機能が実現されることとなる。CPU(Central Processing Unit)501は、制御部111による制御を統合的に実行する演算処理回路であり、ROM502に格納されている命令プログラム、あるいはHDD504に記憶されRAM503に展開されるプログラムを実行することで制御を実施している。また、CPU501は、複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定する処理を行う。また指定された位置に基づいて、当該指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定する処理を行う。そして、前記判定の結果を表示部に表示させる処理を行う。RAM503は、CPUが命令プログラムによる制御を行う際に作業用の記憶領域を確保するためにも用いられる。HDD504は、X線画像データなど各種データを保存する補助記憶装置である。通信I/F506は、通信回路112を構成する通信インターフェースであり、制御部111とX線制御部104、X線検出器106、ネットワーク114の間でデータの送受信を行う。ここで通信I/F506は、トモシンセシス撮影に用いる放射線検出器から複数の投影画像を受信することにより取得する通信回路として機能する。また、通信I/F506は、指定されたオブリーク画像を、前記トモシンセシス撮影で得られた画像として、前記撮影条件の情報と前記オブリーク画像の位置姿勢を特定する情報とを付帯情報に含む、DICOMのセカンダリキャプチャ画像として出力する。なお、X線検出器(撮影部)106と通信する通信I/Fと、DICOM画像を出力する通信I/Fとは同一のハードウェアであってもよいし、それぞれに別のネットワークインタフェースカードを用いることとしてもよい。
グラフィックボード507は、画像処理部110の少なくとも一部と、表示制御部124の機能を実行するディスプレイドライバを兼ねる。グラフィックボード507は内部にGPU(Graphic Processing Unit)を有しており、GPUによる画像処理、再構成処理、操作入力に応じたオブリーク断面の生成及び表示処理を行う。例えばグラフィックボード507は、特定された位置とトモシンセシス撮影のアイソセンタとを含む断面のオブリーク画像をディスプレイに表示させるグラフィックプロセッサとして機能する。一部の画像処理は、CPU501で行ってもよく、その場合にはCPU501とグラフィックボード507が画像処理部110に対応する。
続いて、図6を用いて本発明の実施形態に係るトモシンセシス撮影検査の開始から終了までの流れの一例を示す。
ステップS601で撮影制御部123は患者(被検者)検査情報を生成する。検査開始に先立って患者情報が作成される。ここで示す患者情報は、患者名、患者ID、年齢、生年月日、性別、慎重、体重、妊娠状態など患者を特定するための情報をすべて含む。表示制御部124は表示部109に患者情報入力画面801(図8)を表示する。撮影制御部123は、操作部108からの操作入力に応じて検査対象の患者情報を特定する。これに応じて撮影制御部123は、新規に実施予定検査情報を生成する。ここで示す実施予定検査情報には、上述の患者情報、検査IDや検査日時など検査を特定するための全てを含む検査情報、撮影部位など撮影手技を特定する全ての情報を含む撮影手技情報を含む。そして、撮影制御部123は患者情報確定通知に含まれている患者情報を実施予定検査情報に入力する。その後、撮影制御部408は記憶部403へ登録済みの全撮影手技情報を要求し、登録されている全撮影手技情報を取得する。撮影制御部408は、撮影手技情報を受信すると、表示制御部124に撮影手技選択画面901(図9)を表示させる。表示制御部124は、撮影手技選択画面901上に受信した撮影手技情報が全て表示させる。
ステップS602で撮影制御部123は検査情報を作成する。ここで示す検査情報作成には、実施予定撮影手技も含まれる。撮影制御部123は、操作部108からの検査開始が指示されることに応じて、検査情報及び実施予定撮影手技を患者情報確定時に生成した実施予定検査情報に入力する。
本実施形態では患者情報、検査情報、実施予定撮影手技をマニュアルで作成するが、別の実施形態ではHIS/RIS115から取得したワークリスト情報を選択することで、一度に患者情報、検査情報、実施予定撮影手技を作成する。この場合は、ステップS601が省略される。操作部108からの検査開始を指示する操作入力に応じて撮影制御部123は選択されたワークリスト情報に含まれる患者情報、検査情報及び実施予定撮影手技を患者情報確定時に生成した実施予定検査情報に入力する。
続いて、ステップS603で撮影制御部123は検査開始処理を実行する。ステップS602で検査実施情報の作成が完了すると、撮影制御部123は実施予定検査情報を検査情報として新規登録する。そして、記憶部403は新規登録した検査情報の検査ステータスを「実施中」に更新する。検査ステータスには、「未開始」、「実施中」、「保留中」、「終了」が含まれる。表示制御部124は、表示部109に実施予定検査情報についての撮影画面1001(図10)を表示する。撮影画面1001には、受信した検査情報に含まれている患者情報、検査情報、撮影手技情報が表示される。
ステップS604で撮影制御部123は開始した検査情報に含まれる実施予定撮影手技の中から、次に撮影を実施する撮影手技が選択される。これに応じて撮影制御部123によりトモシンセシス撮影の撮影条件が設定される。撮影手技の選択は、撮影画面1001に表示される撮影手技表示領域1009を押下することで選択される。操作部108からの撮影手技ボタンを押下する操作入力に応じて撮影制御部123は照射許可依頼通知を受信すると、撮影条件に基づいてX線検出器106に対し該センサを制御するための信号である照射許可依頼通知を通信回路112に出力させる。通信回路112は、照射許可依頼通知を受信すると、X線制御部104及びX線検出器106へ照射許可依頼通知を送信する。また、表示制御部124は表示部109に表示されている撮影画面1001のセンサステータス表示領域903の表示を切り替える。なお、照射許可依頼通知は、選択された撮影手技情報を含む。
X線制御部104は、照射許可依頼通知を受信すると、照射許可依頼通知に含まれる撮影手技情報に含まれるデフォルト撮影条件及びデフォルト位置情報をX線発生装置102に通知する。その後、X線発生装置102の条件設定及びデフォルト位置への移動が完了すると、X線制御部104は通信回路112へ照射許可通知を送信する。なお、照射許可通知は、照射が許可された撮影手技情報を含む。
X線検出器106は、照射許可依頼通知を受信すると、照射許可依頼通知に含まれる撮影手技情報に含まれるデフォルト位置情報を元にデフォルト位置へ移動する。X線検出器106は、X線検出準備が完了すると通信回路112へ照射許可通知を送信する。通信回路112は、X線制御部104及びX線検出器106の両方から照射許可通知を受信すると、撮影制御部123へ照射許可通知を送信する。
撮影制御部123は、照射許可通知を受信すると、撮影制御部123へ照射許可通知を送信する。撮影制御部123は照射許可通知を受信すると、表示制御部124へ照射許可通知を送信する。表示制御部124は照射許可通知を受信すると、表示部109に表示されている撮影画面1001のセンサステータス表示領域903の表示を切り替える。また、表示部109には、撮影画面1001上の撮影手技表示領域1009に撮影予定サムネイル912が表示される。このように、センサステータス表示領域903及び撮影手技表示領域1009の表示を切り替えることで、照射可能状態であること、及び次の照射で画像が追加される撮影手技が容易に判別可能となる。なお、ここまでは手動による撮影手技の選択の流れを示したが、本発明の実施形態では、検査開始や照射終了時など次の撮影準備ができる状態になるタイミングで自動的に撮影手技を選択することも可能である。この場合、次の撮影準備ができる状態になった時点で、撮影制御部123は、実施予定検査情報に含まれる実施予定撮影手技情報のうち、ステータスが「未撮影」の撮影手技情報を取得する。撮影手技情報のステータスには、「未撮影」の他に「撮影中」、「撮影完了」が含まれる。撮影制御部123は、「未撮影」の撮影手技情報の中で登録順序が先頭の撮影手技を選択し、照射許可要求を送信する。ただし、撮影手技を1つ選択する方法はこれに限定されない。これにより、操作者が撮影の度に次の撮影手技を手動選択する手間が省略され、ワークフローが軽減される。
また、ステップS601からS604と前後して、操作者あるいは検査実施に関わる担当者による被検体の配置が行われる。続いて、ステップS606において再構成の中心位置が設定される。主に、操作者あるいは検査実施に関わる担当者が被検体の関心領域を元に中心位置(以下、アイソセンタ位置)を計測し、操作部108よりアイソセンタ位置が入力される。操作部108からのアイソセンタ位置の入力があると撮影制御部123は選択中の撮影手技情報に含まれる位置情報にアイソセンタ位置情報を入力する。
ステップS607で透視撮影を用いた被検体の位置合わせが行われる。撮影制御部123は透視撮影で得られる画像の受信と表示とを制御する。特にトモシンセシス撮影では、被験者に対するX線の照射方向によって、アーチファクトの影響が大きく関わるため、患者の配置を確認するために透視を行い、被検体の配置位置が正しいか確認する。
X線照射スイッチ103が押下されると、X線照射スイッチ103はX線制御部104へ照射開始要求を送信する。X線制御部104は、照射開始要求を受信するとX線発生装置102へ照射開始指示を送信する。X線発生装置102は、照射開始指示を受け付けると、X線の照射を開始する。その後、X線発生装置102は、X線制御部104へ照射開始通知を送信する。X線制御部104は、照射開始通知を受信すると、通信回路112を介して、撮影制御部123へ照射開始通知を送信する。撮影制御部123は、照射開始通知を受信すると、実施予定検査情報に含まれる撮影手技情報のうち、照射が開始された撮影手技のステータスを「撮影中」に更新する。また、撮影制御部123は、表示制御部124へ照射開始通知を送信する。表示制御部124は、照射開始通知を受信すると、撮影画面1001のセンサステータス表示領域903の表示を切り替える。
X線検出器106は照射されたX線を検出し、X線画像データへ変換する。また、X線検出器106はX線検出と同期して位置情報を取得する。X線検出器106は、通信回路112を介して、X線画像データ及び位置情報を撮影制御部123へ送信する。撮影制御部123は、X線画像データ及び位置情報を受信すると、位置情報を選択中の撮影手技へ入力する。また、撮影制御部123は表示制御部124を制御し、X線画像データを表示部109の撮影画面1001の画像表示領域902へX線画像データをライブ表示させる。
その後、X線照射スイッチ103が放されると、X線照射スイッチ103はX線制御部104へ照射停止要求を送信する。X線制御部104は、照射停止要求を受信するとX線発生装置102へ照射停止指示を送信する。X線発生装置102は、照射停止指示を受け付けると、X線の照射を停止する。その後、X線発生装置102は、X線制御部104へ照射終了通知及び撮影実施条件通知を送信する。なお、撮影実施条件通知は、撮影実施条件及び位置情報を含む。X線制御部104は、照射終了通知及び撮影実施条件通知を受信すると、通信回路112を介して、撮影制御部123へ照射終了通知及び撮影実施条件通知を送信する。撮影制御部123は、照射終了通知及び撮影実施条件通知を受信すると、実施予定検査情報に含まれる撮影手技情報のうち、照射が終了した撮影手技のステータスを「撮影完了」に更新する。また、撮影制御部123は、照射実施条件を実施予定検査情報に含まれる撮影手技情報のうち、照射が終了した撮影手技情報に入力する。撮影制御部123は、表示制御部124により表示部109に表示されている撮影画面1001のセンサステータス表示領域903の表示を切り替えさせ、かつ画像表示領域902上の対応する表示アノテーションを更新させる。
なお、ここではX線発生装置102は、照射終了通知と撮影実施条件通知を同時に送信する場合を示しているが、本発明はこれに限定されない。撮影実施条件は、照射中にリアルタイムで通知される場合や、照射終了後に照射終了通知と別のタイミングで送信されてもよい。また、撮影実施条件と位置情報はそれぞれ別のタイミングで送信されてもよい。
続いて、ステップS608において、投影画像の撮影が行われる。投影画像撮影時の処理の流れはステップS607における透視の場合とほぼ同様である。ただし、投影画像の撮影において、撮影制御部123は、X線画像データ及び位置情報を受信すると、位置情報を選択中の撮影手技へ入力し、X線画像データの保存を行う。また、撮影制御部123は、投影画像の照射終了通知を受信すると、位置情報から撮影中断状況を判定する。撮影制御部123は、撮影中断状況の判定結果に応じて、再構成処理可否、あるいはオブリーク断面表示可否を決定する(図13)。これにより、投影画像の撮影が中断された場合に、無駄に再構成を実施して無効なトモシンセシス画像を表示することを防ぐことが可能となる。同様に、情報が欠落したオブリーク断面が参照されることで、誤診を招く危険性を回避することが可能となる。
続いて、ステップS608において、投影画像の撮影が行われる。投影画像撮影時の処理の流れはステップS607における透視の場合とほぼ同様である。ただし、投影画像の撮影において、撮影制御部123は、X線画像データ及び位置情報を受信すると、位置情報を選択中の撮影手技へ入力し、X線画像データの保存を行う。また、撮影制御部123は、投影画像の照射終了通知を受信すると、位置情報から撮影中断状況を判定する。撮影制御部123は、撮影中断状況の判定結果に応じて、再構成処理可否、あるいはオブリーク断面表示可否を決定する(図13)。これにより、投影画像の撮影が中断された場合に、無駄に再構成を実施して無効なトモシンセシス画像を表示することを防ぐことが可能となる。同様に、情報が欠落したオブリーク断面が参照されることで、誤診を招く危険性を回避することが可能となる。
続いて、ステップS609において、再構成処理が行われる。撮影制御部123は、投影画像のX線画像データ及び位置情報を受信すると、表示制御部124へ再構成開始通知を送信する。同時に、画像処理部110へ再構成依頼通知を送信する。なお、再構成依頼通知は、撮影手技情報、X線画像データ、位置情報を含む。
ステップS610で表示制御部は再構成された画像の表示処理を実行する。表示制御部124は、再構成開始通知を受信すると、表示部109に再構成画面1101(図11)を表示させ、再構成画面1101の画像表示領域1002上にプログレスバーを表示させる。一方で、画像処理部110は、再構成依頼通知を受信すると、撮影手技情報のデフォルト再構成パラメータ、位置情報、X線画像データを用いて再構成処理を実施する。画像処理部110は、再構成処理が完了すると、再構成完了通知を撮影制御部123へ送信する。なお、再構成完了通知は、生成したトモシンセシス画像、再構成パラメータ、画像処理パラメータを含む。撮影制御部123は、再構成完了通知を受信すると、新規でトモシンセシス画像情報を生成し、再構成完了通知に含まれるトモシンセシス画像、再構成パラメータ、画像処理パラメータを入力する。そして実施予定検査情報に含まれる撮影手技情報のうち、再構成が完了した撮影手技に新規生成したトモシンセシス画像情報を追加する。表示制御部124は表示部109に表示されている画像表示領域1002に表示中のプログレスバーを非表示とする。そして、表示制御部109は、画像表示領域1002にトモシンセシス画像をプレビュー表示させ、表示アノテーションを更新させる。再構成画面1002により、トモシンセシス画像に対して、Window処理、再生処理あるいは再構成パラメータを編集するための操作入力が可能となる。
その後、操作部108から再構成が確定するための操作入力があったことに応じて、撮影制御部123は再構成されたトモシンセシス画像を保存する。撮影制御部123は表示制御部124に対し、表示部109に表示される画面を撮影画面1001に遷移させる。加えて、トモシンセシス画像の撮影画像サムネイル911を追加し、プレビュー表示させる。
上述の通り再構成された断層画像が表示されている間に、トモシンセシス画像への後処理が行われる。トモシンセシス画像への後処理には、切り出し領域の編集、トモシンセシス画像の並列表示(マルチビュー)、再撮影指示、写損指示が含まれる。
ステップS611にて、判定部125はステップS610の表示処理中に再撮影が指示されたか否かに応じて再撮影を行うか否かを判定する。再撮影を行うと判定された場合にはステップS606に進み、当該再撮影に対応する撮影情報と同様の撮影手技が選択され、上述の通り撮影が実行される。なお、照射条件やアイソセンタ位置が誤っている場合が考えられるので、ステップS606の中心位置の設定から行われる。
ステップS612にて、撮影制御部123は未撮影の撮影情報に基づく次の撮影が行われるか否かを判定する。未撮影の撮影情報がある場合には次の撮影が行われると判定し、ステップS604に進み当該未撮影の撮影情報の一つが選択され、上述の通り撮影が行われる。撮影制御部123は未撮影の撮影情報に基づく次の撮影が行われるか否かを判定する。未撮影の撮影情報がある場合には次の撮影が行われると判定し、ステップS604に進み当該未撮影の撮影情報の一つが選択され、上述の通り撮影が行われる。
ステップS613にて、撮影制御部123は検査の終了が指示されたか否かを判定する。検査の終了は例えば操作部108による検査終了ボタン1017を押下する操作入力により指示される。当該入力があった場合に撮影制御部123で検査の終了が指示されたと判定する。検査の終了指示があった場合にはステップS614に進み、終了指示が無い場合にはステップS603に進み、表示制御部124により開始済み検査についての撮影画面が表示部109に表示される。
ステップS614において、検査終了処理が実施される。撮影制御部123は、記憶部403及び表示制御部124へ検査終了通知を送信する。なお、検査終了通知は実施予定検査情報を含む。なお、画像出力通知は、実施予定検査情報を含む。記憶部403は検査終了通知を受信すると、登録済みの検査情報から実施予定検査情報を検索して取得する。そして、記憶部403は取得した検査情報の検査ステータスを「終了」に更新する。表示制御部124は、検査終了通知を受信すると、表示部109に表示される画面を患者情報入力画面801に遷移させる。なお、操作部108が検査保留を受け付けた場合も、検査終了と同様の流れとなる。ただし、記憶部403は取得した検査情報の検査ステータスを「保留中」に更新する。
ステップS615において、画像出力が実施される。撮影制御部123は、検査終了に応じて通信回路112を介して画像出力処理を実施する。通信回路(出力部)112では、S610で出力画像として指定された画像についての、撮影制御部123で作成されたDICOM画像ファイルを出力する。
図7のフローチャートに従い、ステップS610の断層画像の表示処理及び出力画像の指定処理を説明する。図7に示す処理は例えば図11の再構成画面1101の画像表示領域1102に表示される断層画像(コロナル画像あるいはオブリーク画像)の表示処理に関するものである。
ステップS701で表示制御部124は投影画像から再構成された被検体の断層画像の表示部109への表示を開始させる。当該断層画像は、図1乃至3に示す撮影系及び被検体の配置状態では被検体のコロナル画像となる。投影画像から再構成される断層画像は図2の鉛直方向に位置が異なる複数の断面のコロナル画像を含んでおり、操作部108の操作入力がある場合には(S702)、表示制御部124により当該操作入力に応じて切り替え表示がされる。当該断層画像の切り替え表示に係る操作入力の有無は、当該切り替え表示に対応する操作部108のボタンを押下する操作入力や、表示部109に表示されたアイコンに対する選択操作の検出試行をすることにより行われる。切り替え指示があった場合にはステップS703に、なかった場合にはステップS704に進む。ステップS703で表示制御部124は、切り替え指示があった場合(S702でYes)に切り替え先に係る新たな断層画像を切り替え前に表示されていた断層画像に代えて表示させる。例えば、切り替え表示に係る操作入力に応じて、切り替え前に表示されていた断層画像の断面に隣り合う断面の断層画像が表示される。
ステップS704で撮影制御部123は、表示された断層画像における位置を特定する操作入力があったか否かを判定する。かかる判定は、画像表示領域1102に表示されている断層画像(コロナル画像)上の1点を特定する操作入力が検出されたか否かに応じて撮影制御部123により判定される。ここで指定部122は、再構成画面1101のトグルボタンである注目点ボタン(注目位置指定ボタン)1118が押下されオンとなった状態で、断層画像上の位置を特定する操作入力に応じて判定することとしてもよい。
操作入力があった場合にはステップS705に、なかった場合にはステップS712に進む。
ステップS705で指定部122は操作入力に対応する位置を注目点として指定する。当該特定された位置の情報は、指定部122あるいは記憶部403に記憶される。操作入力により、ある2次元或いは3次元の領域が特定される場合には、当該領域内の1点を特定する。
ステップS706で判定部125は指定された位置に基づいて、当該指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影(再撮影)を実行すべきか否かを判定する。ここでは実施形態の1つに係る判定処理を説明する。画像処理部111は当該特定された位置と、アイソセンタ位置を通るオブリーク断面を特定する。特定された位置がアイソセンタ外の一点であり、図2に示す撮影系を前提とする場合即ちアイソセンタが直線である場合には断面が一意に特定される。画像処理部111は当該断面によるオブリーク画像を生成する。投影画像に基づいて再構成された断層画像が、ボクセルデータとして得られている場合には、当該ボクセルデータから当該オブリーク断面によるオブリーク画像が生成される。断層画像が複数の二次元断層画像として得られている場合には、当該2次元断層画像からオブリーク画像が生成されることとなる。
なおここで表示制御部124は当該特定された位置とアイソセンタとを通る断面のオブリーク画像を表示部109に表示させる表示処理を開始することとしてもよい。例えばオブリーク画像は、図11の再構成画面1101の画像表示領域1102に、断層画像(コロナル画像)に代えて表示される。あるいは、撮影制御装置107に複数の表示部109a、109bが接続されている場合には、断層画像(コロナル画像)を含む再構成画面1101が表示される表示部109aとは別の表示部109bに当該生成されたオブリーク画像を表示させる。
そして判定部125は、生成されたオブリーク画像を表示対象としての基準を満たすか否かを判定する。当該判定処理は上述の通り画像の画質を比べる方法や、オブリーク画像の姿勢情報を用いる方法など、種々の方法が用いられる。表示対象としての基準を満たすと判定された場合にはステップS707に進み、基準を満たさないと判定された場合にはステップS709に進む。
また別の実施形態では、S706における判定部125による判定処理は、オブリーク画像の画像データを直接利用しない場合、オブリーク画像の生成処理の前に行う。これにより不必要なオブリーク画像が生成されないようにすることができる。例えば、オブリーク断面の姿勢に基づいてオブリーク画像が基準を満たすか否かを判定する場合には、オブリーク断面の特定処理の後に、当該特定されたオブリーク断面の姿勢を示す情報に基づいて判定処理を実行することができる。
ステップS707で撮影制御部123は、操作部108からの再撮影を指示する旨の操作入力があったか否かを判定する。これは、例えば表示部109に表示される、再撮影を指示するか否かを選択するためのボタン等のアイコンに対する操作入力があったか否かにより判定される。かかるアイコンは、例えば判定部125による判定の結果とともに表示される。
ステップS708で撮影制御部123は、再撮影をトリガする。ここで再撮影のトリガは、再撮影の撮影条件等を上述の方法で生成する処理や、再撮影すべきことを示すメッセージを表示させる処理を開始する指示の信号を出力することを指す。例えば、再撮影のトリガにより、撮影制御部123は撮影条件の生成を行う。表示制御部124は上述のメッセージや、再撮影の撮影条件を表示部109に表示させる。画像処理部110は上述の擬似スカウト画像の生成を行う。これにより、再撮影を適切に支援することができる。
ステップS709で表示制御部124は、表示処理の終了が指示されたか否かを判定する。当該表示処理の終了は、再構成画面1101の再構成確定ボタン(確定ボタン)1122が押下されるか否かにより判定される。表示処理の終了が指示されない場合にはステップS702の切り替え指示とステップS704の位置特定指示とステップS709の表示処理終了指示の有無とを判定することとなる。ステップS709で表示処理の終了が指示された場合には表示処理を終了する。
図8乃至図19を参照しながら、本発明の実施形態に係る、表示制御部124により表示部109に表示される画面例を説明する。
まず、図8を用いて、図6におけるステップS601で表示される患者情報入力画面801の例を示す。患者情報入力画面801は、検査を実施対象となる患者の情報を入力する画面である。患者情報入力画面801は、患者情報入力領域802、患者情報リスト803、患者情報確定ボタン804、患者情報表示領域805、検査情報表示領域806、検査開始ボタン807より構成される。患者情報入力領域802は、患者情報に含まれる各項目の値の入力や選択を行う領域である。患者情報リスト803には、過去に実施された検査の患者情報がリスト表示される。患者情報リスト803のカラムには、1カラムに対して患者情報に含まれる項目が1つ表示される。リスト部分には、1行に1名の患者情報が表示される。リスト上の任意の患者情報を選択すると、選択した患者情報が患者情報入力領域802の各入力領域に入力される。患者情報確定ボタン804は、患者情報入力領域802に入力されている値を患者情報として確定させるためのボタンである。ボタンが押下されると、必須入力項目に値が入力されているか、また入力項目に規格に反していない正しい値が入力されているか確認し、問題がなければ患者情報として確定する。患者情報表示領域805は、確定された患者情報を表示する領域である。患者情報が確定されるまでは各項目に値が表示されておらず、患者情報が確定した時点で表示される。検査情報表示領域806には、入力された検査情報が表示される領域である。ここで示す検査情報には、検査ID、照会医師名、読影医師名、検査記述、施設名など検査を特定するための情報が含まれる。また、撮影予定として選択された撮影手技も含まれる。なお、1つの検査に対して撮影手技は少なくとも1つ以上選択可能である。検査情報表示領域806には、検査情報の各項目を表示する領域と選択された撮影手技を表示する領域が存在する。検査情報が入力されるまでは、各項目に値が表示されない。同様に、撮影手技も選択されるまでは表示されない。それぞれ、検査情報が入力された時、撮影手技が選択された時点で表示される。また、1回の撮影において、複数検査を一度に実施する事が可能である。その際は、検査情報表示領域806が検査数の分だけ並べて表示される。検査開始ボタン807は、検査の開始を指示するボタンである。ボタンが押下されると、患者情報、検査情報が入力されているか、かつ撮影手技が各検査で1つ以上選択されているか確認し、問題がなければ検査開始処理を実施する。撮影手技が選択されていない検査が1つでも存在する場合は、撮影手技選択画面901が表示される。
次に、図9を用いて、図6におけるステップS602で表示される撮影手技選択画面901の例を示す。撮影手技選択画面901は、実施予定検査において撮影予定撮影手技を選択する画面である。撮影手技選択画面901は、撮影手技表示領域902、撮影手技ボタン903、患者情報表示領域904、検査情報表示領域905、選択撮影手技ボタン906、検査開始ボタン907より構成される。撮影手技表示領域902には、記憶部403に保存されている撮影手技を1つずつ撮影手技ボタン903で表示する領域である。ボタンの表示場所は任意に変更可能である。また1ページで表示しきれない場合は、複数ページにわたって表示可能であり、ページ切り替え指示によって表示ページが切り替えられる。撮影手技ボタン903は、記憶部403に保存されている撮影手技毎に表示されるボタンである。撮影手技ボタンには、撮影手技の名称、使用センサ名が表示される。 ボタンが押下されると、選択中の検査において撮影予定として選択が確定される。患者情報表示領域904は、確定された患者情報を表示する領域である。検査情報表示領域905は、入力された検査情報が表示される領域である。選択撮影手技ボタン906は、撮影手技表示領域902で選択された撮影手技ボタン903が表示される。検査には1つ以上の撮影手技を選択可能であるため、撮影手技ボタンが選択される度に、検査情報表示領域905の最後尾に選択撮影手技ボタン906が追加される。検査開始ボタン807は、検査の開始を指示するボタンである。ボタンが押下されると、患者情報、検査情報が入力されているか、かつ撮影手技が各検査で1つ以上選択されているか確認し、問題がなければ検査開始処理を実施する。検査開始処理が実施されると撮影画面1001へ遷移する。撮影手技が選択されていない検査が1つでも存在する場合は、撮影手技を選択するよう操作者に通知し、画面遷移を行わない。以上の構成となる撮影手技選択画面901が表示される。
次に、図10を用いて、図6におけるステップS603で表示される撮影画面1001の例を示す。撮影画面1001は、画像表示領域1002、ステータス表示領域1003、シングルビューボタン1004、マルチビューボタン1005、フレームビューボタン1006、患者情報表示領域1007、検査情報表示領域1008、撮影手技表示領域1009、再構成ボタン1010、撮影画像サムネイル1011、撮影予定サムネイル1012、Window Level編集部1013、Window Width編集部1014、検査保留ボタン1015、画像出力ボタン1016、検査終了ボタン1017、アノテーション表示ボタン1018、右回転ボタン1019、左回転ボタン1020、左右反転ボタン1021、上下反転ボタン1022、白黒反転ボタン1023、Lマーク配置ボタン1024、Rマーク配置ボタン1025、切り出し設定ボタン1026、マスク処理ボタン1027、再撮影ボタン1028、写損ボタン1029、Undoボタン1030、リセットボタン1031により構成される。画像表示領域1002は、静止画撮影後の撮影画像、あるいは再構成処理後のトモシンセシス画像をプレビュー表示する。動画撮影中は撮影画像をリアルタイムでプレビュー表示する。撮影後にプレビュー選択を切り替えた場合はプレビュー選択された撮影画像がプレビュー表示される。また、設定に応じて患者情報、検査情報、照射条件などがアノテーション表示される。検査開始直後の初期状態では、画像は表示されない。ステータス表示領域1003は、X線制御部105やX線検出器104から通知されたステータスを操作者が判別し易いように、色や文字を区別して表示する領域である。通信回路112を介してX線制御部105やX線検出器104からステータス通知を受信した撮影制御部123はX線制御部105やX線検出器104のステータスの組み合わせによって、表示内容を判定する。そして撮影制御部123は表示制御部124へステータス表示切り替え指示を送信する。例えば、X線制御部105がX線照射不可あるいはX線検出器104がX線検出不可能な「場合は、センサステータス上に「Not Ready」を表示する。また、X線制御部105がX線照射可能及びX線検出器104がX線検出可能である場合は、センサステータス上に「Ready」を表示し、背景色を「Not Ready」表示時と容易に区別可能な色に変更する。シングルビューボタン1004は、画像表示領域1002にプレビュー選択されている画像の1フレームを表示するシングルビューへ切り替えるボタンである。複数フレームの画像の場合、プレビュー表示中にキーボードやマウス操作によって別フレームの表示や動画再生も可能である。マルチビューボタン1005は、画像表示領域1002を格子状の複数表示領域に区切り、実施中の検査内で撮影された画像群を並列表示するマルチビューへ切り替えるボタンである。実施中の検査内で2つ以上の画像が撮影されるまではボタンは無効となり、マルチビュー不可能となる。フレームビューボタン1006は、画像表示領域1002を格子状の複数表示領域に区切り、プレビュー選択されている動画のフレーム画像群を並列表示するフレームビューへ切り替えるボタンである。プレビュー選択されている画像が動画像でない場合、ボタンは無効となり、フレームビュー不可能となる。患者情報表示領域1007は、患者名、患者IDといった患者情報が表示される領域である。検査情報表示領域1008は、検査IDや検査記述といった検査情報が表示されるまた、検査で選択されている撮影手技が撮影手技表示領域1009に並べて表示される。撮影手技表示領域1009には、再構成ボタン1010、撮影画像サムネイル1011と撮影予定サムネイル1012が含まれる。撮影手技表示領域1009には、撮影手技名称等の撮影手技情報と、実施した全ての撮影画像サムネイル1011が表示されている。検査開始直後の初期状態では、一度も撮影が行われていないため、撮影画像サムネイル1011は表示されない。再構成ボタン1010はプレビュー選択中の画像を含むトモシンセシス撮影手技に対して再構成処理の実施を指示するボタンである。トモシンセシス以外の撮影手技では表示されずに、表示領域が詰められる。また、トモシンセシス撮影手技が複数表示している場合は、プレビュー選択中の画像を含むトモシンセシス撮影手技以外は全てボタンが無効となる。再構成ボタン1010より指示を与えることで、一度再構成処理を行ったトモシンセシス撮影手技に対して再構成のやり直しを実施することが可能となる。撮影画像サムネイル1011上には、それぞれの撮影画像に対応したサムネイル画像、撮影種別マーク、類似マーク2301、写損マーク2601が表示される。撮影種別マークは、静止画、透視、シネ、トモシンセシス画像の撮影種別を区別可能なマークである。例えば、シネは「C」、トモシンセシス画像は「T」となる。ただし、撮影種別の区別がつけられる印であれば、これに限定されない。
撮影画像サムネイル1011を選択することでプレビュー表示が切り替わる。また、次回照射予定選択中の撮影手技表示領域1009には、次回照射時にサムネイル追加が予定される箇所にブランク表示された撮影予定サムネイル1012が表示される。照射予定選択状態を解除すると撮影予定サムネイル1012は非表示となる。Window Level編集部1013、Window Width編集部1014は、プレビュー選択中の画像に対するWindow Level、Window Widthを編集する箇所である。編集ボックスの表示値を変更する、あるいは画像表示領域1002上でマウスドラッグすることで編集がプレビュー表示中の画像に対して適用される。検査保留ボタン1015は、実施中の検査の保留を指示するボタンである。当該ボタンの押下に応じて撮影制御部123は検査保留処理を実施する。画像出力ボタン1016は、実施中の検査に含まれる撮影画像の画像出力を指示するボタンである。画像出力が指示された場合には、上述のS616の通り画像が出力される。検査終了ボタン1017は、実施中の検査の終了を指示するボタンである。当該ボタンの押下に応じて撮影制御部123は検査終了処理を実施する。アノテーション表示ボタン1018は、画像表示領域1002上に表示されるアノテーションの表示、非表示を切り替えるボタンである。右回転ボタン1019は、プレビュー表示中の撮影画像を右回転させるボタンである。左回転ボタン1020は、プレビュー表示中の撮影画像を左回転させるボタンである。左右反転ボタン1021は、は、プレビュー表示中の撮影画像を左右反転させるボタンである。上下反転ボタン1022は、プレビュー表示中の撮影画像を上下反転させるボタンである。白黒反転ボタン1023は、プレビュー表示中の撮影画像のWindow値を反転させるボタンである。Lマーク配置ボタン1024は、プレビュー表示中の撮影画像上に側性マーカー「L」を配置させるボタンである。ボタンはON/OFF切り替え可能であり、ONで「L」を配置し、OFFで「L」を削除する。Rマーク配置ボタン1025は、プレビュー表示中の撮影画像上に側性マーカー「R」を配置させるボタンである。ボタンはON/OFF切り替え可能であり、ONで「R」を配置し、OFFで「R」を削除する。切り出し設定ボタン1026は、プレビュー表示中の撮影画像に対する関心領域の切り出し設定を指示するボタンである。マスク処理ボタン1027は、プレビュー表示中の撮影画像に対するマスク処理を指示するボタンである。再撮影ボタン1028は、プレビュー選択中の画像を含む撮影手技に対して再撮影を指示するボタンである。ここで示す再撮影とは、再撮影を指示された画像に対して写損処理を実施し、同一撮影手技を新規で追加する処理を指す。写損ボタン1029は、プレビュー選択中の画像に対して写損を指示するボタンである。写損処理が実施されると、画像情報に含まれる写損設定がONに切り替えられる。Undoボタン1030は、プレビュー選択中の画像に対する処理の履歴を新しい順に戻すUndo処理を指示するボタンである。リセットボタン1031は、プレビュー選択中の画像に対する処理を全て破棄し、撮影直後の状態に戻すリセット処理を指示するボタンである。以上の構成となる撮影画面1001が表示される。
撮影画像サムネイル1011を選択することでプレビュー表示が切り替わる。また、次回照射予定選択中の撮影手技表示領域1009には、次回照射時にサムネイル追加が予定される箇所にブランク表示された撮影予定サムネイル1012が表示される。照射予定選択状態を解除すると撮影予定サムネイル1012は非表示となる。Window Level編集部1013、Window Width編集部1014は、プレビュー選択中の画像に対するWindow Level、Window Widthを編集する箇所である。編集ボックスの表示値を変更する、あるいは画像表示領域1002上でマウスドラッグすることで編集がプレビュー表示中の画像に対して適用される。検査保留ボタン1015は、実施中の検査の保留を指示するボタンである。当該ボタンの押下に応じて撮影制御部123は検査保留処理を実施する。画像出力ボタン1016は、実施中の検査に含まれる撮影画像の画像出力を指示するボタンである。画像出力が指示された場合には、上述のS616の通り画像が出力される。検査終了ボタン1017は、実施中の検査の終了を指示するボタンである。当該ボタンの押下に応じて撮影制御部123は検査終了処理を実施する。アノテーション表示ボタン1018は、画像表示領域1002上に表示されるアノテーションの表示、非表示を切り替えるボタンである。右回転ボタン1019は、プレビュー表示中の撮影画像を右回転させるボタンである。左回転ボタン1020は、プレビュー表示中の撮影画像を左回転させるボタンである。左右反転ボタン1021は、は、プレビュー表示中の撮影画像を左右反転させるボタンである。上下反転ボタン1022は、プレビュー表示中の撮影画像を上下反転させるボタンである。白黒反転ボタン1023は、プレビュー表示中の撮影画像のWindow値を反転させるボタンである。Lマーク配置ボタン1024は、プレビュー表示中の撮影画像上に側性マーカー「L」を配置させるボタンである。ボタンはON/OFF切り替え可能であり、ONで「L」を配置し、OFFで「L」を削除する。Rマーク配置ボタン1025は、プレビュー表示中の撮影画像上に側性マーカー「R」を配置させるボタンである。ボタンはON/OFF切り替え可能であり、ONで「R」を配置し、OFFで「R」を削除する。切り出し設定ボタン1026は、プレビュー表示中の撮影画像に対する関心領域の切り出し設定を指示するボタンである。マスク処理ボタン1027は、プレビュー表示中の撮影画像に対するマスク処理を指示するボタンである。再撮影ボタン1028は、プレビュー選択中の画像を含む撮影手技に対して再撮影を指示するボタンである。ここで示す再撮影とは、再撮影を指示された画像に対して写損処理を実施し、同一撮影手技を新規で追加する処理を指す。写損ボタン1029は、プレビュー選択中の画像に対して写損を指示するボタンである。写損処理が実施されると、画像情報に含まれる写損設定がONに切り替えられる。Undoボタン1030は、プレビュー選択中の画像に対する処理の履歴を新しい順に戻すUndo処理を指示するボタンである。リセットボタン1031は、プレビュー選択中の画像に対する処理を全て破棄し、撮影直後の状態に戻すリセット処理を指示するボタンである。以上の構成となる撮影画面1001が表示される。
次に、図11を用いて、図6におけるステップS609で表示される再構成画面1101の例を示す。再構成画面1101は、画像表示領域1102、フレーム指定スライダー1103、画像操作ツールバー1104、コロナル断面表示ボタン1105、オブリーク断面表示ボタン1106、フレームビューボタン1107、再構成方式選択部1108、再構成フィルタタイプ選択部1109、再構成フィルタDC編集部1110、カットオフ周波数編集部1111、断層ピッチ編集部1112、スライス枚数編集部1113、ノイズ低減処理編集部1114、再構成処理ボタン1115、デフォルト設定ボタン1116、フレーム再生範囲設定部1117、注目点ボタン1118、Window調整表示ボタン1119、再生処理表示ボタン1120、再構成キャンセルボタン1121、再構成確定ボタン1122、3Dスライダー1123より構成される。画像表示領域1102は、再構成処理後のトモシンセシス画像をプレビュー表示する。また、再構成処理実施中は、操作者に再構成処理中であることを報知するプログレスバーが表示され、再構成処理完了と同時にトモシンセシス画像が表示される。フレーム指定スライダー1103は、プレビュー表示中のトモシンセシス画像における表示中のフレーム画像の確認や切り替えを行う。トモシンセシス画像のプレビュー表示と同時にスライダー横の上端から下端までに、プレビュー表示中トモシンセシス画像の全有効フレーム分のメモリが均等に表示される。ここで、有効フレーム分のみ指定可能に制御することにより、誤って無効フレームを表示してしまう危険性を排除している。フレーム指定スライダー1103上を選択あるいはドラッグすることで選択されたメモリに対応した番号のフレームが画像表示領域1102に表示される。画像操作ツールバー1104は、プレビュー表示中のトモシンセシス画像に対する処理を指示するコントロールが配置される。配置されるコントロールは、撮影画面1001における918〜931と同様である。コロナル断面表示ボタン1105は、画像表示領域1102に表示するトモシンセシス画像をコロナル断面で表示するよう指示するボタンである。オブリーク断面表示ボタン1106は、画像表示領域1102に表示するトモシンセシス画像をオブリーク断面で表示するよう指示するボタンである。フレームビューボタン1107は、画像表示領域1102を格子状の複数表示領域に区切り、プレビュー表示中のトモシンセシス画像のフレーム画像群を並列表示するフレームビューへ切り替えるボタンである。オブリーク断面表示中は、無効となりフレームビュー表示不可能となる。再構成方式選択部1108は、FBP(Filter Back Projection)法やシフト加算法といった再構成方式を選択するコントロールである。再構成フィルタタイプ選択部1109は、再構成処理を行う際に使用するフィルタタイプを選択するコントロールである。再構成フィルタDC編集部1110は、再構成処理を行う際に使用するフィルタのDCパラメータを編集するコントロールである。カットオフ周波数編集部1111は、再構成処理を行う際に使用するフィルタのカットオフ周波数を編集するコントロールである。断層ピッチ編集部1112は、再構成処理を行う際のフレーム間の厚みを編集するコントロールである。スライス枚数編集部1113は、再構成処理を行う際の総フレーム数を編集するコントロールである。ノイズ低減処理編集部1114は、再構成処理を行う際にノイズ低減処理を適用するか否かを切り替えるコントロール、及び適用する際の影響度を編集するコントロールである。再構成処理ボタン1115は、再構成処理の実施を指示するボタンである。ボタンが押下された時点で入力されている再構成パラメータを使用して再度再構成が実施される。この時、プレビュー表示中のトモシンセシス画像と同じ投影画像が用いられる。デフォルト設定ボタン1116は、プレビュー表示中のトモシンセシス撮影手技のデフォルト再構成パラメータの変更を指示するボタンである。ボタンが押下されると、撮影制御部406から表示中の再構成パラメータと共に再構成パラメータ変更通知が検査実施407へ送信される。撮影制御部123は、再構成パラメータ対象のトモシンセシス撮影手技の再構成パラメータを更新し、記憶部403へ「登録・更新」の処理依頼を送信する。フレーム再生範囲設定部1117は、範囲指定往復再生時の再生範囲を指定するコントロールである。最小フレーム番号、中心フレーム番号、最大フレーム番号を指定するつまみで構成される。それぞれのつまみを移動することで、指定した最小フレーム番号から最大フレーム番号までの範囲が再生範囲として設定される。注目点ボタン1118は、オブリーク画像を通る注目点を特定する。Window調整表示ボタン1119は、Window調整用コントロールの表示・非表示を切り替えるボタンである。Window調整表示ボタン1119をONに切り替えると、3Dスライダー1123の表示領域にWindow調整用コントロールが表示される。Window調整表示ボタン1119をOFFに切り替えると、Window調整用コントロールが非表示となり、3Dスライダー1123が表示される。再生処理表示ボタン1120は、再生処理用コントロールの表示・非表示を切り替えるボタンである。再生処理表示ボタン1120をONに切り替えると、3Dスライダー1123表示領域に再生処理用コントロールが表示される。再生処理表示ボタン1120をOFFに切り替えると、再生処理用コントロールが非表示となり、3Dスライダー1123が表示される。再構成キャンセルボタン1121は、プレビュー中のトモシンセシス画像の破棄を指示するボタンである。再構成キャンセルが指示された場合、トモシンセシス画像及び画像情報を保存せずに、ステップS609が完了し、撮影画面1001へ遷移する。撮影画面1001では、再構成画面表示前にプレビューされている画像が継続してプレビュー選択される。再構成確定ボタン1122は、プレビュー中のトモシンセシス画像の保存確定を指示するボタンである。保存確定が指示された場合、プレビュー中のトモシンセシス画像をHDD505に保存する。その後、ステップS608が完了し、撮影画面1001へ遷移する。3Dスライダー1123は、生成したトモシンセシス画像のフレームを擬似的に3D表示し、表示フレームの指定を行うコントロールである。3Dスライダー1123上に、各トモシンセシス画像のフレームの位置関係を相対的に示した罫線が表示され、表示フレーム画像と同じフレーム番号の位置に縮小画像が表示される。3Dスライダー1123上の罫線を選択する、あるいはマウスでドラッグすることで表示フレームを容易に切り替えることができる。ここで、3Dスライダー1123上に表示される罫線は、トモシンセシス画像の有効フレーム分のみが表示されるまた、断層ピッチやスライス枚数の編集に連動して、再構成処理後の各トモシンセシス画像のフレームの位置関係を現在の状態に重ねてプレビュー表示する。これにより、操作者が断層ピッチやスライス枚数を変更した際の厚みの変化を容易に把握することが可能となる。以上の構成となる再構成画面1101が表示される。
次に、図12を用いて、図6におけるステップS609にて表示されるオブリーク断面表示時の再構成画面1101を示す。オブリーク断面表示ボタン1106が押下されると、画像表示領域1102に表示されるトモシンセシス画像の断面がコロナル断面からオブリーク断面に切り替わる。コロナル断面表示ボタン1105が押下されると、画像表示領域1102に表示されるトモシンセシス画像の断面がオブリーク断面からコロナル断面に切り替わる。オブリーク断面表示中は、フレーム指定スライダー1103によるフレーム指定や再生処理部1901からの再生指示は無視される。また、フレームビューボタン1107は無効になり、フレームビュー不可能となる。オブリーク断面表示中は、通常の3Dスライダー112に変わり、オブリーク角編集用3Dスライダー1201が表示される。オブリーク角編集用3Dスライダー1201上に表示されているフレーム画像の表示角度の編集に対応してオブリーク角が変更される。オブリーク角編集用3Dスライダー1201で編集されたオブリーク角に連動して、画像表示領域1102にプレビュー表示されるトモシンセシス画像のオブリーク角も変更される。以上の構成となるオブリーク断面表示時の再構成画面1101が表示される。
ここで、図13〜図16を用いて、コロナル断面表示時からオブリーク断面表示への遷移の一例について詳しく述べる。
図11のコロナル断面表示時においてオブリーク断面表示ボタン1106が押下されると表示されるポップアップ画面1301の一例を図13に示す。撮影画面1001上にポップアップ画面1301が表示される。ポップアップ画面1301には、現在のコロナル画像上で注目点を特定するか否かを示すメッセージと共にYesボタン1302とNoボタン1303が表示される。Yesボタン1302を押下すると図14に遷移し、Noボタン1303を押下すると、そのまま図12のオブリーク断面表示時に切り替わる。他に例えば、図11のコロナル断面表示時において注目点ボタン1118が押下されるとアイコンが位置入力状態に変えてもよい。また、1点の注目点が指定された後にオブリーク断面表示ボタン1106が押下されると図13のポップアップ画面を表示せずに図12のオブリーク断面表示時の再構成画面1101を表示するものとしてもよい。また、指定部122に注目点の上限数が1と保持されている場合には、注目点ボタン1118が押下されるとアイコンを位置入力状態に変えてもよい。さらに1点の注目点が指定されると、オブリーク断面表示ボタン1106の押下なしに図12のオブリーク断面表示時の再構成画面1101を表示するものとしてもよい。
図14は、表示制御部124により、断層画像において指定部122による指定に関する範囲の表示例を示している。画像表示領域1102中に、当該指定に関する範囲に対応する警告表示領域表示領域1401と、指定部122による指定可能な範囲を示す生成不可領域表示領域1402とが表示される。当該範囲内ではマウスアイコン1403が点指定を示す形状に変わり、警告表示領域表示領域1401の外に移動する。警告表示領域表示領域1401は、記憶部403に保持されたオブリーク角の第一閾値より算出された2本の直線座標を上端および下端とする矩形領域である。所定の色、所定の透明度を有する矩形を当該領域に重畳表示することで、当該矩形領域が存在しない領域よりもコロナル画像を見えづらく表示する。生成不可領域表示領域1402は、記憶部403に保持されたオブリーク角の第二閾値より算出された2本の直線座標を上端および下端とする矩形領域であり、警告表示領域表示領域1401よりさらにコロナル画像を見えづらく表示する。当該領域に重畳する矩形の透明度をより低くすることによりかかる表示制御が実現される。操作者が画像表示領域1101中の警告表示領域表示領域1401の外側をクリックすると、クリックした座標とアイソセンタ線がなすオブリーク角が算出される。そして算出されたオブリーク角をなすオブリーク画像を生成して図12のオブリーク断面表示時に切り替わる。操作者が警告表示領域表示領域1401の内側かつ生成不可領域表示領域1402の外側をクリックすると、表示制御部124は表示領域109に表示される画面を図15に示す画面へと遷移させ、所定の警告を含むメッセージを表示領域に表示させる。操作者が生成不可領域表示領域1402の内側をクリックすると、表示制御部124は表示領域109に表示される画面を図16に示す画面へと遷移させるとともに、前記範囲外の位置を含む断面のオブリーク画像の表示を制限する。
図14の警告表示領域表示領域1401の内側かつ生成不可領域表示領域1402の外側をクリックされると表示されるポップアップ画面1501の一例を図15に示す。撮影画面1001上にポップアップ画面1501が表示される。ポップアップ画面1501には、オブリーク角が大きいため、十分な画質のオブリーク画像の表示ができない旨を示したメッセージと共にOKボタン1502が表示される。OKボタン1502を押下すると、ポップアップ画面1501が閉じられ、クリックした座標とアイソセンタ線がなすオブリーク角が算出され、算出されたオブリーク角をなすオブリーク画像を生成して図12のオブリーク断面表示時に切り替わる。
図14の生成不可領域表示領域1402の内側をクリックされると表示されるポップアップ画面1601の一例を図16に示す。撮影画面1001上にポップアップ画面1601が表示される。ポップアップ画面1601には、オブリーク角が大きすぎるため、オブリーク画像を表示できず、再撮影することを勧める旨を示したメッセージと共にOKボタン1602が表示される。OKボタン1502を押下すると、ポップアップ画面1601が閉じられる。
さらに、図17〜図20を用いて、発明実施例におけるコロナル断面表示時からオブリーク断面表示への遷移の一例について詳しく述べる。
図11の注目点ボタン1118から2点の注目点が指定された後にオブリーク断面表示ボタン1106が押下されると、図17のオブリーク断面表示時の再構成画面が表示される。図17で表示されるオブリーク画像は、指定された2点を通り、アイソセンタ線に平行な断面の画像である。図17のオブリーク断面表示時が表示される前あるいはオブリーク断面以外の表示に移る際に、図18に示すような「オブリーク画像がアイソセンタ線を通らず、アイソセンタ線を通る撮影条件で再撮影を勧める」旨のメッセージを表示してもよい。また、指定部122に注目点の上限数が2と保持されている場合には、注目点ボタン1118から2点の注目点が指定されると、オブリーク断面表示ボタン1106の押下なしに図17のオブリーク断面表示時の再構成画面1101を表示するものとしてもよい。
また、図11の注目点ボタン1118から3点の注目点が指定された後にオブリーク断面表示ボタン1106が押下されると、図19のオブリーク断面表示時の再構成画面が表示される。図19で表示されるオブリーク画像は、指定された3点を通る断面の画像である。当該断面のオブリーク画像の角度がサジタル断面に近いような場合、図19のオブリーク断面表示時が表示される前あるいはオブリーク断面以外の表示に移る際に、図20に示すような「側位あるいは斜位での再撮影を勧める」旨のメッセージを表示してもよい。また、指定部122に注目点の上限数が3と保持されている場合には、注目点ボタン1118から3点の注目点が指定されると、オブリーク断面表示ボタン1106の押下なしに図19のオブリーク断面表示時の再構成画面1101を表示するものとしてもよい。
また、図11の注目点ボタン1118から3点の注目点が指定された後にオブリーク断面表示ボタン1106が押下されると、図19のオブリーク断面表示時の再構成画面が表示される。図19で表示されるオブリーク画像は、指定された3点を通る断面の画像である。当該断面のオブリーク画像の角度がサジタル断面に近いような場合、図19のオブリーク断面表示時が表示される前あるいはオブリーク断面以外の表示に移る際に、図20に示すような「側位あるいは斜位での再撮影を勧める」旨のメッセージを表示してもよい。また、指定部122に注目点の上限数が3と保持されている場合には、注目点ボタン1118から3点の注目点が指定されると、オブリーク断面表示ボタン1106の押下なしに図19のオブリーク断面表示時の再構成画面1101を表示するものとしてもよい。
また、注目点ボタン1118から4点以上の注目点が指定された場合には、選択部402にて適切な3点以下の注目点の組み合わせを選択するものとしても構わない。3点以下の注目点の選択方法としては、選択される3点以下を通るオブリーク画像とコロナル画像とがなす角度であるオブリーク角度が小さくなるものとするのが望ましい。また、指定された全注目点が1回ずつ選択するものとしても、複数回選択するものとしても構わない。具体的には、たとえばA〜Dの4点の注目点が指定され、全注目点を1回ずつ選択する場合、3点と1点の組み合わせは((A,B,C),D)、((A,B,D),C)、((A,C,D),B)、((B,C,D),A)の4通り存在する。2点ずつの組み合わせは((A,B),(C,D))、((A,C),(B,D))、((A,D),(B,C))の3通りが存在する。各オブリーク角度を算出し、各組み合わせのオブリーク角度の和が最も小さくなる組み合わせを選択するものとしても構わない。あるいは2点乃至3点を通る全オブリーク画像10通りをたとえばリスト表示し、操作者の選択により表示を切り替えるものとしても構わない。そのリスト表示の際、各オブリーク画像のオブリーク角度を表示したり、角度順にソート表示したりするものとしても構わない。
図21を参照しながら、本発明の実施形態に係るコロナル断面とオブリーク断面との位置関係について説明する。図21において、X線検出器106の検出面をxy平面とし、X線発生装置102はx軸方向に沿ってxz平面内を移動するものとする。
コロナル断面2101は、アイソセンタ線2103とz方向に距離Lだけ離れた位置にある断面であり、例えば当該コロナル断面2101のコロナル画像が表示制御部124により表示部109に表示されているものとする。ここで、当該コロナル画像上の位置2102が、操作部109からの操作入力や、画像処理部110による画像解析の結果に基づき、指定部122により特定される。画像処理部110は、当該特定された位置2102とアイソセンタ線2103とを含むオブリーク断面2104を特定し、当該断面のオブリーク画像を生成する。当該オブリーク断面2104は、コロナル断面2101と角度2105で交差している。表示制御部124は、当該断面2104のオブリーク画像を表示部109に表示させる。このようにすることで、特定された位置2102は、コロナル断面2101のコロナル画像と、オブリーク断面2104のオブリーク画像とにより観察可能となり、診断に適する画像を迅速に得ることができる。
以上、上述の実施形態によれば、注目点がもっとも鮮明なコロナル画像中から複数の注目点を特定し、注目点を含むオブリーク画像を即座に表示することが可能となり、操作性が飛躍的に向上する。また、オブリーク画像の角度あるいは回転中心線を通るコロナル画像からの距離がある一定の閾値を超えた場合に操作者にその旨警告する。これにより同一あるいは別の閾値を超えるオブリーク画像の生成、表示を制限することが可能となり、誤診を招く可能性を低減することができる。
図22に示す表示画面の例を用いて、アイソセンタを設定するためのユーザインタフェースの例を説明する。表示領域2201には、アイソセンタ位置を変更するためのアイコン2204及び2205と、アイソセンタ位置の現在の設定を表示させる領域2206とが表示される。さらに、現在のアイソセンタ位置の設定を既定値に戻すためのアイコンであるリセットボタン2207と、現在設定されているアイソセンタ位置で、第二のトモシンセシス撮影のアイソセンタ位置を確定するためのアイコンであるボタン2208とが表示される。図22に示す例では、X線検出器106の検出面に対するアイソセンタの高さが領域2206に表示され、アイコン2204はこの高さを大きくするためのボタンであり、アイコン2205箱の高さを小さくするためのボタンである。領域2406には高さの値を直接入力することもできる。図22に示すように、例えば表示領域2201は、撮影画面1001に重畳表示される。
図23に基づいて、操作部108からの操作入力に応じて注目領域を選択するためのGUIの例を説明する。図11と同様の符番を付した構成については説明を省略する。再構成画面1101には、注目領域ボタン2301と、出力画像作成ボタン2302が表示される。
注目領域ボタン2301が押下されることに応じて指定部122により注目領域が特定される。出力画像作成ボタン2302が押下されることに応じて撮影制御部123は注目領域を含む所定の再構成画像が出力対象として指定する。そして撮影制御部123は当該指定された再構成画像のDICOM画像を作成する。注目領域を特定しない状態で出力画像作成ボタン2302が押下された場合には、撮影制御部123は画像表示領域1102に表示されているコロナル画像あるいはオブリーク画像を出力対象として指定する。撮影制御部123は当該画像のDICOMファイルを作成する。出力対象の追加は複数回行われてもよい。
注目領域ボタン2301が押下されると、マウスポインタは十字型となる。この状態で画像表示領域1102内の任意の箇所をマウスクリックすると、クリックした場所を中心として円形のオブジェクトが表示される。この円形で囲まれる領域が注目領域となる。注目領域は、操作入力により円形オブジェクトをドラッグすることで移動させることができる。また、注目領域の周囲には、破線の矩形が表示される。この矩形の角をドラッグすることで注目領域の半径を変化させることができる。注目領域を示す球体の位置と半径は、3次元再構成画像のボリューム内部からはみ出すことがないよう制限される。3Dスライダー1122には、注目領域が球体として3次元表示される。3次元表示されている注目領域は、前述の画像表示領域1102における注目領域の移動とサイズ変更に連動して更新される。注目領域が表示されている状態で出力画像作成ボタン2302を押下することで、注目領域を囲むコロナル画像とオブリーク画像を保存対象の再構成画像として追加される。
図24に示す表示画面の例を用いて、アイソセンタを設定するためのユーザインタフェースのその他の例を説明する。図22と共通する部分については説明を省略する。2201、2204乃至2206は、2401、2404乃至2406にそれぞれ対応する。2207及び2208は、2409及び2410にそれぞれ対応する。
表示2407は、アイソセンタ位置同士の高さの差を表示させている。表示2408では、アイソセンタの検出面に対する高さと指定部122により指定された位置の検出面に対する高さとの差を表示している。
また、第一のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタ位置と、現在設定されているアイソセンタ位置との関係を示す表示2407が表示されることで、ユーザによる設定の参考情報を提示している。また、指定部122により指定された位置と、現在設定されているアイソセンタ位置との関係を示す表示2408が表示されることで、ユーザによる設定の参考情報を提示している。さらに、現在のアイソセンタ位置の設定を既定値に戻すためのアイコンであるリセットボタン2409と、現在設定されているアイソセンタ位置で、第二のトモシンセシス撮影のアイソセンタ位置を確定するためのアイコンであるボタン2410とが表示される。なお、第一のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタ位置や、指定部122により指定された位置を示す情報を合わせて表示させることとしてもよい。例えば、図22に示すように、第一のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタ位置の検出面に対する高さや、指定部122により指定された位置の検出面に対する高さが表示される。このような参考情報により、ユーザはアイソセンタの位置をより適切に設定することができる。
図25に示す表示画面の例を用いて、再撮影を実行するか否かを指示するためのアイコンを含む表示の例を説明する。表示領域2501には、再構成を実施するか否かを選択するユーザの入力を推奨する表示が表示される。また、再撮影を指示するためのアイコンであるボタン2507と、再撮影を指示しないためのアイコンであるボタン2506とが表示される。ここで、再撮影を実行するか否かを示す参考情報として、第一のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタの位置を示す表示2504と、第二のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタの位置を示す表示2505と、を表示させる。図25の例では、表示2504として第一のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタ位置の検出面に対する高さが表示され、表示2505として第一のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタ位置の検出面に対する高さが表示される。また図25に示すように、例えば表示領域2501は、撮影画面1001に重畳表示される。
なお、上述の実施形態ではX線によるトモシンセシス撮影を行う撮影装置を説明したが、X線以外の放射線による断層撮影や、放射線以外の媒体を利用した断層撮影を行う装置に用いることとしてもよい。
上述の実施形態における撮影制御装置107は単体の装置であったが、別の実施形態ではこれを複数の情報処理装置を含む制御システムとなる。この場合、複数の情報処理装置はそれぞれ通信回路を有しており、当該通信回路により互いに通信可能である。複数の情報処理装置のうち1つは画像処理部110として機能し、また別の装置は撮影制御部123として機能させることができる。これら複数の情報処理装置は所定の通信レートで通信可能であればよく、同一の病院施設内あるいは同一の国に存在することを要しない。かかる制御システムでは、例えば画像処理部110を複数の制御システムで共通のサーバ装置或いはサーバ群とすることも可能である。
あるいは、図1に示すX線撮影システム101において、撮影制御装置107の機能の一部または全部を、X線センサを有するX線検出器106や、X線制御部104等、X線撮影システム101の他のユニットで行うこととしてもよい。この場合には、トモシンセシスを行う撮影システム全体で、上述の撮影制御装置107の機能が実現されることとなる。
また、本発明の実施形態には、前述した実施形態の機能を実現するソフトウェアのプログラムを、システムあるいは装置に供給し、そのシステムあるいは装置のコンピュータが該供給されたプログラムコードを読み出して実行する、という形態を含む。また、コンピュータが、読み出したプログラムに含まれる指令に基づき、コンピュータ上で稼動しているOSなどが、実際の処理の一部または全部を行い、その処理によっても前述した実施形態の機能が実現され得る。
上述の実施形態を適宜組み合わせた形態も、本発明の実施形態に含まれる。
Claims (15)
- X線検出器を用いたトモシンセシス撮影の制御装置であって、
第一のトモシンセシス撮影により得られる複数の投影画像を取得する取得手段と、
前記複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定する指定手段と、
前記指定された位置に基づいて、前記指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定する判定手段と、
前記判定の結果を表示部に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とする制御装置。 - 前記判定の結果とともに、前記指定された位置を通る断層画像を表示部に表示させることを特徴とする請求項1に記載の制御装置。
- 前記表示制御手段は、前記指定手段により位置が指定されることに応じて該指定された位置に基づく断層画像を表示部に表示させることを特徴とする請求項1または2に記載の制御装置。
- 前記表示制御手段は、前記判定手段により前記第二のトモシンセシス撮影を実行すべきと判定された場合に、前記再撮影を実行するか否かを選択するためのアイコンを表示させることを特徴とする請求項1乃至3のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記判定手段は、前記第一のトモシンセシス撮影のアイソセンタ位置と、前記指定された位置との位置関係に基づいて、前記第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定することを特徴とする請求項1乃至4のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記第二のトモシンセシス撮影に対応する撮影情報を示す表示部に表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至5のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記再撮影を実行するためのアイコンを選択する操作入力があった場合に、前記第二のトモシンセシス撮影に対応する撮影情報を示す表示を表示部に表示させることを特徴とする請求項6に記載の制御装置。
- 前記表示制御手段は、前記第二のトモシンセシス撮影を実行する場合に、前記指定された位置、前記第一のトモシンセシス撮影のアイソセンタ位置と前記指定された位置の関係を示す情報、の少なくともいずれかの情報を表示部に表示させることを特徴とする請求項1乃至7のいずれか1項に記載の制御装置。
- 前記表示制御手段は、再撮影を実行するためのアイコンを選択する操作入力があった場合に、前記少なくともいずれかの情報を表示部に表示させることを特徴とする請求項8に記載の制御装置。
- 前記指定された位置を前記第二のトモシンセシス撮影におけるアイソセンタ位置として当該位置を示す情報を出力する出力手段をさらに有することを特徴とする請求項1乃至9のいずれか1項に記載の制御装置。
- X線検出器を用いたトモシンセシス撮影の制御装置であって、
第一のトモシンセシス撮影により得られる複数の投影画像を取得する通信回路と、
前記複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定する処理と、前記指定された位置に基づいて、前記指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定する処理と、前記判定の結果を表示部に表示させる処理と、を行う演算処理回路と、
を有することを特徴とする制御装置。 - X線画像を得るX線を検出するX線センサと、
前記X線センサによる第一のトモシンセシス撮影により得られる複数の投影画像に基づき得られる、被検体の断層画像における位置を指定する指定手段と、
前記指定された位置に基づいて、前記指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定する判定手段と、
前記判定の結果を表示部に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とするX線撮影システム。 - X線検出器を用いたトモシンセシス撮影の制御システムであって、
第一のトモシンセシス撮影により得られる複数の投影画像を取得する取得手段と、
前記複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定する指定手段と、
前記指定された位置に基づいて、前記指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定する判定手段と、
前記判定の結果を表示部に表示させる表示制御手段と、
を有することを特徴とする制御システム。 - X線検出器を用いたトモシンセシス撮影の制御方法であって、
第一のトモシンセシス撮影により得られる複数の投影画像を取得するステップと、
前記複数の投影画像に基づき得られる被検体の断層画像における位置を指定するステップと、
前記指定された位置に基づいて、前記指定される位置を含む断層画像を得るための、第一のトモシンセシス撮影とは異なる第二のトモシンセシス撮影を実行すべきか否かを判定するステップと、
前記判定の結果を表示部に表示させるステップと、
を有することを特徴とする制御方法。 - 請求項14に記載の制御方法をコンピュータに実行させるためのプログラム。
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