JP2016193693A - キャップ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】キャップ10の本体28には、3つの係合部30,32,34が設けられる。係合部30は、ホイールの内周側に設けられた段部に係合させられ、係合部32,34はホイールの外周側の周方向に隔てて設けられた貫通穴に係合させられる。また、係合部30は、段部と係合可能な爪部を有する板ばねを有し、係合部32,34は、貫通穴に係合可能な板ばねを有する。このように、3つの係合部30,32,34が板ばねを有するものであるため、取付け操作が容易になる。また、3つの係合部30,32,34により、キャップ10のホイールに対する径方向および周方向の位置が決定される。
【選択図】図1
Description
前記ホイールに弾性的に係合可能な複数の係合部を含み、
それら複数の係合部が、それぞれ、金属製のばね部材を含むことを特徴とするキャップ。
ばね部材としては、例えば、金属材料で製造された板ばね等を採用することができる。
(2)前記複数の係合部のうちの2つ以上が、当該キャップの周方向と径方向との少なくとも一方において互いに隔てて設けられた(1)項に記載のキャップ。
2つの係合部を、周方向または径方向において互いに隔てて設ければ、キャップの周方向または径方向の位置が決まる。したがって、少なくとも3つの係合部を設ければ、キャップの周方向および径方向の位置を決めることができる。
(3)前記複数の係合部のうちの2つ以上が、当該キャップの径方向において互いに隔てて設けられ、
当該キャップが、当該キャップに作用する径方向の力が設定値より小さい場合は、前記ホイールの径方向に対向する面である径方向対向面から離間した状態にあるが、前記設定値以上になると、前記径方向対向面に当接させられる1つ以上の当接部を含む(1)項または(2)項に記載のキャップ。
径方向の力が、設定値より小さい場合は、径方向に隔てて設けられた2つ以上の係合部によって受けられるが、設定値以上の場合には、2つ以上の係合部と1つ以上の当接部とによって受けられる。その結果、2つ以上の係合部に加えられる力の最大値を小さくすることができ、係合部の寿命を長くすることができる。
(5)前記1つ以上の穴用ばね部材が、それぞれ、概してU字形を成すばね本体と、そのばね本体の開口側の両端部にそれぞれ設けられた一対のフランジ部とを有する(4)項に記載のキャップ。
U字形を成すばね本体を構成する一対の対向部は、互いに接近・離間可能とされ、互いに接近させられることにより収縮させられ、貫通穴を通り易くされる。フランジ部が貫通穴を通過した後に、復元力により一対の対向部が離間させられる。この状態において、フランジ部の外側縁は、貫通穴の内周縁より外側に位置するようにすることができる。
(6)前記1つ以上の穴用ばね部材が、それぞれ、前記ホイールのほぼ径方向に弾性変形可能な状態で設けられた(4)項または(5)項に記載のキャップ。
ほぼ径方向とは、弾性変形可能な向き(例えば、U字形のばね本体を含む場合において、それの一対の対向部が接近・離間可能な向きとすることができる)と径方向とがほぼ一致する場合を指す。
(7)前記1つ以上の係合部が、それぞれ、前記穴用ばね部材の少なくとも一部を覆う1つ以上の樹脂製のカバー部材を含む(4)項ないし(6)項のいずれか1つに記載のキャップ。
金属製の穴用ばね部材が樹脂製のカバー部材で覆われるようにすれば、例えば、ホイールと金属製の穴用ばね部材とが直接当たらないようにすることができる。それにより、ホイールが錆び難くしたり、傷付き難くしたりすること等ができる。樹脂製のカバー部材は、ばね部材の全体を覆う必要は必ずしもない。
(8)前記1つ以上のカバー部材が、それぞれ、前記貫通穴の内周壁に当接可能な複数の当接部を含む(7)項に記載のキャップ。
係合部はホイールに対して相対回転可能に係合させられる。
(9)前記1つ以上のカバー部材が、それぞれ、前記穴用ばね部材の前記貫通穴への侵入側の端部に設けられた傾斜部を含む(7)項または(8)項に記載のキャップ。
傾斜部は、U字形のばね本体の一対の対向部の開口側端部に設けられ、内側が外側より侵入方向に突出した形状を成すものとすることができる。傾斜部により、U字形のばね本体の貫通穴への侵入が容易となる。
段部用ばね部材を含む係合部と、穴用ばね部材を含む係合部とは、互いに異なるものとすることができる。
(11)前記1つ以上の段部用ばね部材が、それぞれ、前記ホイールの段部に係合可能な爪部を有する(10)項に記載のキャップ。
ホイールの段部は、例えば、径方向に対向する径方向対向面に設けたり、径方向に伸び、周方向に対向する周方向対向面に設けたりすることができる。
(13)前記第1側壁用ばね部材と前記第2側壁用ばね部材とが、それぞれ、開口部を有する湾曲した形状を成し、かつ、互いに前記開口部同士が対向して設けられた(12)項に記載のキャップ。
(14)当該キャップが前記ホイールに取り付けられた状態で、前記当接部が、前記径方向対向面との間に径方向の隙間が存在する部分に設けられ、当該キャップに、前記設定値以上の前記径方向外側への力が作用した場合に、前記当接部が前記径方向対向面に当接するように、前記隙間の大きさと、前記2つ以上の係合部の各々の弾性係数とが設定された(3)項に記載のキャップ。
弾性係数は、主として、係合部に含まれるばね部材の弾性係数で決まる。また、当接部は、径方向対向面の内周側に位置することになる。ホイールが回転していない状態において、キャップの当接部とホイールの設定部分との間には隙間があるが、ホイールが回転し、径方向外側への力が設定値以上になると、当接部が設定部分に当接する。
(16)当該キャップが、概して長手方向に伸びたものであり、前記複数の係合部が、互いに周方向に隔てて設けられた2つの係合部である周方向位置決め係合部と、互いに径方向に隔てて設けられた2つの係合部である径方向位置決め係合部とを含む(1)項ないし(14)項のいずれか1つに記載のキャップ。
(17)当該キャップが、前記ホイールに取り付けられた状態で、前記ホイールの予め定められた設定部分との間に径方向の隙間を隔てた位置に設けられた当接部を含み、当該キャップに、設定値以上の径方向外側への力が作用した場合に、前記当接部が前記設定部分に当接するように、前記隙間の大きさと、前記複数の係合部のうちの少なくとも1つの弾性特性とが設定された(1)項ないし(16)項のいずれか1つに記載のキャップ。
弾性特性とは、主として、係合部に含まれるばね部材のばね定数、セット荷重等が該当する。
なお、キャップ10、ホイール11の各々において、ホイール11が車体に取り付けられ、キャップ10がホイール11に取り付けられた状態において、車両の外側(見える側)を表面、内側を裏面と称する。また、回転軸線方向において、外側を表面側、内側を裏面側と称する。
キャップ本体28の裏面には、3つの係合部30,32,34、当接部としてのリブ36が回転軸線方向に突出して設けられる。係合部30は、内周側の扇の頂部付近に設けられ、2つの係合部32,34は、係合部30より外周側の扇の広がった部分に、互いに周方向に隔たって設けられる。リブ36は、係合部32,34の外周側の部分に設けられる。係合部30はホイール11の段部20に係合可能とされ、係合部32,34は、それぞれ、貫通穴22,24に係合可能とされたものである。なお、係合部30が内周側係合部に対応し、係合部32,34が外周側係合部に対応する。
ホイール11の段部20は、図2(b)、3に示すように、周方向に沿った面、換言すれば、径方向の外側に対向する面である外向き径方向対向面が、表面側から裏面側に向かうにつれて、回転軸線Pから離れる向きに傾斜する第1傾斜面40と、回転軸線Pに近づく向きに傾斜する第2傾斜面41とを含んで構成される。
キャップ10の係合部30は、図3,4に示すように、ステンレス等の金属製の板状部材によって形成されたばね部材である板ばね31を含む。板ばね31は、保持部44と爪部46とを有する。保持部44は、キャップ本体28に取り付けられる部分であり、キャップ本体28と係合可能な係合凸部44aおよび係合穴44b等を有する。爪部46は、平坦部48、湾曲部50を有する。平坦部48は保持部44に対して傾斜した傾斜面とされていて、保持部44との成す角度が、90°以上、180°未満とされる。湾曲部50は、平坦部48の端部から円弧状に湾曲して設けられ、端部がフリーの状態とされたものである。湾曲部50により爪部46の弾性変形性が適正化される。
保持部44において、係合凸部44aがキャップ本体28の係合凹部28aに係合し、係合凹部44bにキャップ本体28の係合凸部28bが係合させられることにより、板ばね31がキャップ本体28に保持される。
キャップ本体28が回転軸線方向に押し付けられることにより、板ばね31の爪部46が第2傾斜面41に係合させられる。爪部46は、弾性変形させられた状態にあり、第2傾斜面41に平坦部48が押し付けられる。また、斜面の効果により、押付力に起因して回転軸線方向の力が作用するのであり、板ばね31、すなわち、係合部30に引き込み力Fが加えられる。
なお、板ばね31は、径方向外側への付勢力をキャップ10に与えるものでもある。
ホイール11の貫通穴22,24は、図2(a)に示すように概して円形を成す。
キャップ10の係合部32,34は、それぞれ、図5,6に示すように、概してU字形を成した金属製の板ばね60と、板ばね60の外側を覆う樹脂製のカバー部材62とを有する。
板ばね60は、一対の対向部64,64とそれらの連結部65とを有する。一対の対向部64,64の各々の連結部65とは反対側(開口側と称することができる)の端部は、それぞれ、外側に曲げられ、それぞれ、一対のフランジ部66,66が形成される。一対のフランジ部66,66は、それぞれ、一対の中間部の中間フランジ部67m,67mと、両端部の2対の端フランジ部67e,67eとを含む。
一対の対向部64,64には、軽量化のために穴を設けることもできるが不可欠ではない。
カバー部材62は、板ばね60とホイール11との接触を防止するものであり、板ばね60やホイール11の酸化を防止したり、ホイール11に傷がつき難くしたりすること等ができる。なお、板ばね60は、カバー部材62の内側に嵌合させられることにより保持され、カバー部材62は、キャップ本体28の裏面に固定的に設けられる。
一対のフランジ部66,66が貫通穴22,24を通ってホイール11の裏面に達すると(カバー部材62のカバー本体68,68の最も外側に突出した部分が裏面に達すると)、復元力により一対の対向部64,64の間が広げられる。この状態において、端フランジ部67e、67eの外縁が、貫通穴22,24の内周面より外側に位置する。
また、図5(b)に示すように、カバー本体68,68の外側面72,72の縁が貫通穴22,24の内周面に当接することにより、係合部32,34の貫通穴22,24に対する相対位置が決まる。
なお、係合部32,34において、キャップ10がホイール11に取り付けられた状態で、一対の対向部64,64がほぼ径方向において対向する状態で設けられる。その結果、係合部32,34およびホイール11の貫通穴22,24の内周面とにより径方向の力が受けられる。
ホイール11の外周部には、図2(b)、図7に示すように、周方向に沿った面、すなわち、径方向の内側に対向する内向き対向面(段部と称することができる)90が設けられる。
キャップ本体28の裏面から回転軸線方向に突出して形成されたリブ36は、図1に示すように、断面が外周側に開口する溝型を成す。
キャップ10がホイール11に取り付けられた状態において、リブ36は、ホイール11の内向き対向面90に、図7に示すように、外周側の端部92が隙間dを隔てて対向する状態とされる。隙間dは、キャップ10に作用する径方向の力が設定値Fth以上となり、キャップ10が径方向へ移動させられると0になる、すなわち、リブ36が内向き対向面74に当接可能な大きさに設定される。
キャップ10の径方向には、ホイール11の回転に伴って遠心力と重力とが加えられる。遠心力は、回転速度で決まる半径方向の外向きの力であり、回転速度が一定の場合は一定の大きさとされる。重力は鉛直方向に作用する向きであるため、径方向の成分は、ホイール11の回転に伴って変化する。そのため、キャップ10に作用する径方向の力は、ホイール11の回転に伴って図9に示すように周期的に変化する。そして、上述のように、キャップ10に作用する径方向の力が設定値Fthより大きくなると、リブ36がホイール11の内向き対向面74に当接し、リブ36とホイール11とによって径方向の力が受けられる。係合部32,34が設定値Fthより大きい力を受けることがなくなるのであり、係合部32,34が受ける力が緩和される。
本実施例においては、概して、キャップ10がホイール11に回転軸線方向に押し付けられることにより、係合部30が段部20に係合させられるとともに、係合部32,34が貫通穴22,24に係合させられる。それにより、図8に示すように、キャップ10がホイール11に取り付けられるのであり、合計5個取り付けられる。キャップ10はホイール11に対して、係合部32,34により周方向の位置が決まり、係合部32,34と係合部30とにより径方向の位置が決まる。詳細には、係合部32,34はキャップ10のホイール11に対する相対回転を許容するが、2つの係合部32,34が周方向に隔たっていることにより、キャップ10の周方向の位置が決まる。一方、係合部30は、第1傾斜面40、第2傾斜面41を含む外向き径方向対向面に当接するため、係合部32,34の少なくとも一方と係合部30とによりキャップ10の径方向の位置が決まる。
このように、3つの係合部30,32,34により、治具を用いることなく、キャップ10のホイール11に対する自動位置決め(センタリング)が可能となる。また、キャップ10に作用する径方向の力が設定値Fth以上になると、リブ36がホイール11に当接することによって径方向の力を受ける。その結果、係合部32,34に作用する力が緩和されるのであり、係合部32,34の耐久性の向上を図ることができる。
また、板ばね60にはカバー部材62が設けられるため、板ばね60の酸化を良好に抑制することができ、傷が付きにくくすることができる。
本実施例においては、係合部30である板ばね31が段部用ばね部材に対応し、板ばね60が穴用ばね部材に対応する。また、板ばね31が段部用ばね部材に対応し、板ばね60が穴用ばね部材に対応する。
また、開口部110は、概して径方向に伸びた長穴状とされ、ディスク部103の開口部110の周縁のうち、内径側の縁部には、径方向の外側に開口を有する凹部112が形成され、凹部112より外周側には1つの貫通穴114が形成されるとともに段部116が形成される。
ホイール102の凹部112は、図11(a)、(b)、図14(a)、(b)に示すように、径方向の外向きに対向する外向き径方向対向面141と、その外向き径方向対向面141の両側に位置し、周方向に対向する一対の側壁である周方向対向面142,143とを含む。外向き径方向対向面141は、実施例1における場合と同様の形状を成し、表面側から裏面側に向かうにつれて回転軸線Pから離れる方向に傾斜した第1傾斜面145と、回転軸線Pに近づく方向に傾斜した第2傾斜面146とを有する。
キャップ10の係合部群130は、図10(b),14,15に示すように、板ばね150,151,152をそれぞれ含む3つの係合部153,154,155を含む。板ばね150は、主として径方向に弾性変形可能な状態で設けられ、2つの板ばね151,152は周方向に弾性変形可能な状態で設けられる。板ばね150は、実施例1における板ばね31とほぼ同様の形状を成し、保持部160と、平坦部161および湾曲部162を有する爪部163とを含む。板ばね151,152は、概して開口部を有する湾曲形状を成し、各々の内側、換言すれば、互いに対向する側において開口部が位置し、背面において一対の周方向対向面142,143に対向する。なお、板ばね151,152と、板ばね150とは互いに連結させられているのであり、一体的に設けられる。また、3つの板ばね150,151,152は、樹脂製のカバー部材によって覆われる。板ばね151,152の背面が、一対の周方向対向面142,143にカバー部材を介して係合させられることにより、キャップ100の周方向の位置が決まる。
ホイール102の貫通穴114は、図11に示すように概して円形を成す。
キャップ100の係合部132は、実施例1における係合部32,34と同様の形状を成すものであり、図13に示すように、金属製の板ばね172と、樹脂製のカバー部材174とを有する。板ばね172は、実施例1における板ばね60と同様の形状を成し、図17(a)、(b)に示すように、概してU字型を成すものであり、一対の対向部180,180と連結部182とを含み、一対の対向部180,180の開口側に一対のフランジ部184,184が設けられる。一対のフランジ部184,184は、それぞれ、一対の中間フランジ部185m,185mと、2対の端フランジ部186e,186eとを含む。カバー部材174も、実施例1に係るカバー部材62と同様の形状を成す。係合部132は貫通穴114に挿入され、取り付けられる。
ホイール102の段部116とキャップ100のリブ134,135とは、それぞれ、図16に示すように、隙間eを隔てて対向する状態とされる。実施例1における場合と同様に、キャップ100に作用する径方向の力が設定値Fth以上になり、キャップ100が外方へ移動させられると、隙間eがなくなり、リブ134,135(図16にはリブ134を記載する)が段部116の内向き径方向対向面190に当接する。それにより、リブ134,135によって径方向の力が受けられ、係合部132に作用する径方向の力を緩和することができる。
また、リブ134,135により係合部132に作用する径方向の力を緩和することができ、係合部132の耐久性を向上させることができる。
本実施例においては、係合部153,132が径方向位置決め係合部に対応し、係合部154,155が周方向位置決め係合部に対応する。また、板ばね151,152の一方が第1側壁用ばね部材に対応し、他方が第2側壁用ばね部材に対応し、板ばね150が段部用ばね部材に対応し、板ばね172は穴用ばね部材に対応する。
以上のように、実施例1,2に記載のキャップは一実施例に過ぎず、本発明は、当業者の知識に基づき、種々の変更、改良を施した態様で実施することができる。
Claims (12)
- タイヤを保持するホイールを部分的に覆うキャップであって、
前記ホイールに弾性的に係合可能な複数の係合部を含み、
それら複数の係合部が、それぞれ、金属製のばね部材を含むことを特徴とするキャップ。 - 前記複数の係合部のうちの2つ以上が、当該キャップの周方向と径方向との少なくとも一方において互いに隔てて設けられた請求項1に記載のキャップ。
- 前記複数の係合部のうちの2つ以上が、当該キャップの径方向において互いに隔てて設けられ、
当該キャップが、当該キャップに作用する径方向外側への力が設定値より小さい場合は、前記ホイールの径方向に対向する面である径方向対向面から離間した状態にあるが、前記設定値以上になると、前記径方向対向面に当接させられる1つ以上の当接部を含む請求項1に記載のキャップ。 - 当該キャップが前記ホイールに取り付けられた状態で、前記当接部が、前記径方向対向面との間に径方向の隙間が存在する部分に設けられ、当該キャップに、前記設定値以上の前記径方向外側への力が作用した場合に、前記当接部が前記径方向対向面に当接するように、前記隙間の大きさと、前記2つ以上の係合部の各々の弾性係数とが設定された請求項3に記載のキャップ。
- 前記複数の係合部のうちの1つ以上が、それぞれ、前記ホイールに設けられた貫通穴に係合可能な形状を成す前記ばね部材である1つ以上の穴用ばね部材を含む請求項1ないし4のいずれか1つに記載のキャップ。
- 前記1つ以上の穴用ばね部材が、それぞれ、概してU字形を成すばね本体と、そのばね本体の開口側の両端部にそれぞれ設けられた一対のフランジ部とを有するものであり、
前記1つ以上の係合部が、それぞれ、前記穴用ばね部材の少なくとも一部を覆う樹脂製のカバー部材を含む請求項5に記載のキャップ。 - 前記複数の係合部のうちの1つ以上が、それぞれ、前記ホイールの段部に係合可能な形状を成す前記ばね部材である1つ以上の段部用ばね部材を含む請求項1ないし6のいずれか1つに記載のキャップ。
- 前記1つ以上の段部用ばね部材が、それぞれ、前記ホイールの段部に係合可能な1つ以上の爪部を含む請求項7に記載のキャップ。
- 前記複数の係合部のうちの2つが、当該キャップの周方向に互いに隔てて設けられ、それら2つの係合部うちの一方が、前記ホイールの凹部の互いに周方向に対向する一対の側壁の一方に弾性的に係合可能な前記ばね部材である第1側壁用ばね部材を含み、前記2つの係合部のうちの他方が、前記一対の側壁の他方に弾性的に係合可能な前記ばね部材である第2側壁用ばね部材を含む請求項1ないし8のいずれか1つに記載のキャップ。
- 前記第1側壁用ばね部材と前記第2側壁用ばね部材とが、それぞれ、開口部を有する湾曲した形状を成し、かつ、互いに前記開口部同士が対向した状態で設けられた請求項9に記載のキャップ。
- 当該キャップが、概して扇形を成すものであり、前記複数の係合部が、当該キャップの内周側に設けられた1つの係合部である内周側係合部と、その内周側係合部より外周側に、互いに周方向に隔てて設けられた2つの係合部である外周側係合部とを含む請求項1ないし10のいずれか1つに記載のキャップ。
- 当該キャップが、概して長手方向に伸びたものであり、前記複数の係合部が、互いに周方向に隔てて設けられた2つの係合部である周方向位置決め係合部と、互いに径方向に隔てて設けられ、前記2つの周方向位置決め係合部とは別の2つの係合部である径方向位置決め係合部とを含む請求項1ないし10のいずれか1つに記載のキャップ。
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