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JP2015176092A - 感光体カートリッジ - Google Patents

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JP2015176092A
JP2015176092A JP2014054339A JP2014054339A JP2015176092A JP 2015176092 A JP2015176092 A JP 2015176092A JP 2014054339 A JP2014054339 A JP 2014054339A JP 2014054339 A JP2014054339 A JP 2014054339A JP 2015176092 A JP2015176092 A JP 2015176092A
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石塚 大輔
Daisuke Ishizuka
大輔 石塚
麻由 岡田
Mayu Okada
麻由 岡田
恒光 深見
Tsunemitsu Fukami
恒光 深見
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Abstract

【課題】クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を容易に取り除くことができる感光体カートリッジを提供すること。【解決手段】溝56は、1次クリーニングローラ6が第1位置と第2位置との間を移動するように、1次クリーニングローラ6をガイドする。1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3との間の接触圧が第1接触圧である第1位置と、感光ドラム3との間の接触圧が第1接触圧よりも小さい第2接触圧である第2位置との間を移動する。そのため、1次クリーニングローラ6が第1位置に位置する状態において1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが挟まった場合に、溝56のガイドにより1次クリーニングローラ6を第2位置に移動させることで、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間の接触圧を第1接触圧よりも小さい第2接触圧にすることができる。【選択図】図6

Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に装着されるように構成される感光体カートリッジに関する。
従来より、電子写真方式が採用される画像形成装置に装着され、感光ドラムを備えるドラムカートリッジが知られている。ドラムカートリッジでは、画像形成動作中は感光ドラムの表面に現像剤像が担持され、この現像剤像が記録媒体に転写される。
このようなドラムカートリッジとして、例えば、感光ドラムの表面を清掃するためのクリーニングユニットを備えるドラムカートリッジが知られている。このドラムカートリッジでは、クリーニングユニットは、感光ドラムの表面に当接する1次クリーニングローラを備える。そして、画像形成動作が開始されて感光ドラムが回転すると、感光ドラム上の紙粉が1次クリーニングローラによって回収される。これにより、感光ドラムにおいて劣化した現像剤によって現像剤像が形成されることを抑制している(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−97151号公報
しかるに、上記特許文献1に記載のドラムカートリッジでは、記録媒体が1次クリーニングローラと感光ドラムとの間に挟まった場合に、記録媒体を取り出し難いという不具合が生じる。具体的には、記録媒体が湾曲等している場合において画像形成動作を行うと、搬送される記録媒体が、感光ドラムの転写位置を通過して、1次クリーニングローラと感光ドラムとの間に入り込むことがある。そうすると、これらの間に入り込んだ記録媒体を取り出し難いという不具合が生じる。
そこで、本発明の目的は、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を容易に取り除くことができる感光体カートリッジを提供することにある。
(1)上記目的を達成するために、本発明の感光体カートリッジは、感光体と、感光体の表面をクリーニングするように構成されるクリーニング部材であって、感光体との間の接触圧が第1接触圧であり、感光体の表面をクリーニングする第1位置と、感光体との間の接触圧が第1接触圧よりも小さい第2接触圧である第2位置との間を移動可能なクリーニング部材と、感光体およびクリーニング部材を収容し、クリーニング部材が第1位置と第2位置との間を移動するように、クリーニング部材をガイドするように構成されるガイド部を有する筐体と、を備える。
このような構成によれば、ガイド部は、クリーニング部材が第1位置と第2位置との間を移動するように、クリーニング部材をガイドする。また、クリーニング部材は、第1位置に位置するときは、感光体との間の接触圧が第1接触圧であり、第2位置に位置するときは、感光体との間の接触圧が第1接触圧よりも小さい第2接触圧である。
そのため、クリーニング部材が第1位置に位置する状態においてクリーニング部材と感光体との間に記録媒体が挟まった場合に、ガイド部のガイドによりクリーニング部材を第2位置に移動させることで、クリーニング部材と感光体との間の接触圧を第1接触圧よりも小さい第2接触圧にすることができる。
その結果、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を容易に取り除くことができる。
(2)また、クリーニング部材は、回転可能なクリーニングローラであり、感光体は、回転可能であり、第1位置のクリーニングローラの回転中心と感光体の回転中心とを結ぶ第1距離は、第2位置のクリーニングローラの回転中心と感光体の回転中心とを結ぶ第2距離よりも小さくてもよい。
このような構成によれば、ガイド部のガイドによってクリーニング部材を第2位置に位置させることにより、クリーニングローラの回転中心と感光体の回転中心とを結ぶ距離を大きくできる。
そのため、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合にクリーニング部材を第2位置に位置させることにより、クリーニング部材と感光体との間に挟まった記録媒体を容易に取り除くことができる。
(3)また、感光体は、クリーニングローラとの接触部分においてクリーニングローラと同一方向に回転可能な感光ドラムであってもよい。第1位置は、第2位置よりも感光ドラムの回転方向下流側であってもよい。
このような構成によれば、感光ドラムの回転により、クリーニングローラは、第1位置に位置するように感光ドラムから力を受ける。
そのため、クリーニングローラを安定して第1位置に位置させることができる。
(4)また、ガイド部は、溝であってもよい。
このような構成によれば、クリーニング部材を安定的にガイドできる。
(5)また、クリーニング部材を第2位置から第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、付勢部材により、クリーニング部材を常には第1位置に位置させることができる。
そのため、クリーニング部材による感光体の清掃を安定的に行うことができる。
(6)また、感光体は、第1軸線を中心として回転可能であってもよい。ガイド部および付勢部材は、第1軸線方向における感光体の両端部のそれぞれに対応して位置していてもよい。
このような構成によれば、ガイド部および付勢部材は、第1軸線方向における感光体の両端部のそれぞれに対応して配置されている。
そのため、クリーニング部材を安定してガイドすることができる。
(7)また、感光体カートリッジは、クリーニング部材を感光体に向けて押圧するように構成される押圧部材をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、クリーニング部材を感光体に確実に接触させることができる。
その結果、クリーニング部材による感光体の清掃を一層安定的に行うことができる。
(8)また、クリーニング部材は、第2位置から、感光体から離間した位置である第3位置に移動可能であってもよい。
このような構成によれば、クリーニング部材を第3位置に移動させることにより、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を一層容易に取り除くことができる。
(9)また、感光体カートリッジは、クリーニング部材が第3位置に位置するときに、クリーニング部材の第1位置および第2位置への移動を規制するように構成される規制部材をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、規制部材により、クリーニング部材の第3位置から第1位置および第2位置への移動を規制することにより、クリーニング部材が第3位置に位置する状態を保持できる。
そのため、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を一層容易に取り除くことができる。
本発明の感光体カートリッジでは、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を容易に取り出すことができる。
図1は、本発明のドラムカートリッジの一実施形態を示す側断面図である。 図2は、図1に示すドラムカートリッジを備えるプリンタの中央断面図である。 図3は、図1に示すドラムカートリッジのベースフレームの平面図である。 図4は、図1に示すドラムカートリッジの後方部の側断面図である。 図5は、図1に示すドラムカートリッジの後方部の側断面図であって、感光ドラムとクリーニングローラとの間に用紙が入り込んだ状態を示す側断面図である。 図6は、図1に示すドラムカートリッジの後方部の側断面図であって、感光ドラムとクリーニングローラとの間から用紙を取り出す状態を示す側断面図である。 図7は、図1に示すドラムカートリッジの第2実施形態を示す側断面図であって、感光ドラムとクリーニングローラとの間に用紙が入り込んだ状態を示す側断面図である。 図8は、図1に示すドラムカートリッジの第2実施形態を示す側断面図であって、感光ドラムとクリーニングローラとの間から用紙を取り出す状態を示す側断面図である。
1.ドラムカートリッジの概略
図1に示すように、感光体カートリッジの一例としてのドラムカートリッジ1は、筐体の一例としてのドラムフレーム2と、感光体の一例としての感光ドラム3と、スコロトロン型帯電器4と、転写ローラ5と、クリーニング部材の一例としての1次クリーニングローラ6と、2次クリーニングローラ7とを備えている。
なお、以下の説明において、ドラムカートリッジ1の方向に言及するときには、ドラムカートリッジ1を後述する画像形成装置20に装着した状態を上下の基準とする。すなわち、図1の紙面上方が上方であり、紙面下方が下方である。また、図1の紙面右方が前方であり、図1の紙面左方が後方である。また、ドラムカートリッジ1を前方から見たときを左右の基準とする。また、左右方向は、第1軸線方向の一例である。
ドラムフレーム2は、ベースフレーム10と、カバーフレーム11とを備えている。
ベースフレーム10は、平面視略矩形の有底枠形状を有している。ベースフレーム10においては、左右方向両端部に1対の側壁41が位置し、前端部に前壁42が位置し、後端部に後壁43が位置し、下端部に下壁44が位置している。ベースフレーム10の後方部であって後壁43の前方には、仕切壁12が位置している。仕切壁12は、正面視略矩形の板形状であって、左右方向に延びている。仕切壁12の上端部には、フィルム15が取り付けられている。
フィルム15は、仕切壁12の上端部から上方に向かって延びている。
カバーフレーム11は、平面視略矩形の板形状を有し、ベースフレーム10の後方部の上端を被覆している。カバーフレーム11の後端部の下面には、スポンジスクレーパ13が位置している。
感光ドラム3は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、ベースフレーム10の後方部に位置している。感光ドラム3の左右方向両端部は、1対の側壁41に回転可能に支持されている。これにより、感光ドラム3は、左右方向に延びる第1軸線L1を中心として左側面視時計回り方向に回転可能である。
スコロトロン型帯電器4は、カバーフレーム11の前端部の下面に位置している。スコロトロン型帯電器4は、感光ドラム3の上方において、感光ドラム3と間隔を隔てて位置している。
転写ローラ5は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、ベースフレーム10の後方部に位置している。転写ローラ5の左右方向両端部は、1対の側壁41に回転可能に支持されている。転写ローラ5は、感光ドラム3の下方に位置しており、その上端部は、感光ドラム3の下端部と接触している。
1次クリーニングローラ6は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、ベースフレーム10の後端部に位置している。1次クリーニングローラ6の左右方向両端部は、1対の側壁41に回転可能に支持されている。これにより、1次クリーニングローラ6は、左右方向に延びる第2軸線L2を中心として左側面視反時計回り方向に回転可能である。第2軸線L2は、第1軸線L1と平行である。1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3の後方に位置しており、その前下端部は、感光ドラム3の後上端部と接触している。すなわち、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6とは接触部分において同一方向に回転している。2次クリーニングローラ7は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、ベースフレーム10の後端部に位置している。2次クリーニングローラ7の左右方向両端部は、1対の側壁41に回転可能に支持されている。これにより、2次クリーニングローラ7は、左右方向に延びる第3軸線L3を中心として左側面視時計回り方向に回転可能である。第3軸線L3は、第1軸線L1および第2軸線L2と平行である。2次クリーニングローラ7は、1次クリーニングローラ6の後方に位置しており、その前下端部は、1次クリーニングローラ6の後上端部と接触している。2次クリーニングローラ7の上端部は、スポンジスクレーパ13に当接している。2次クリーニングローラ7の後下端部は、フィルム15の上端部に当接している。
ドラムカートリッジ1の後端部においては、2次クリーニングローラ7、ベースフレーム10の後端部、つまり、1対の側壁41および後壁43、カバーフレーム11の後端部、仕切壁12、スポンジスクレーパ13、および、フィルム15によって、紙粉貯留室14が区画されている。
2.ドラムカートリッジの使用態様
図2に示すように、ドラムカートリッジ1は、画像形成装置20に装着されて使用される。
画像形成装置20は、電子写真方式のモノクロプリンタである。画像形成装置20は、装置本体21と、プロセスカートリッジ22と、スキャナユニット23と、定着ユニット24とを備えている。
装置本体21は、略ボックス形状を有している。装置本体21は、開口部25と、フロントカバー26と、給紙トレイ27と、排紙トレイ28とを有している。
開口部25は、装置本体21の前端部に位置している。開口部25は、プロセスカートリッジ22の通過を許容するように、装置本体21の内外を前後方向に連通している。
フロントカバー26は、装置本体21の前端部に位置している。フロントカバー26は、略平板形状を有している。フロントカバー26は、上下方向に延び、その下端部を支点として装置本体21の前壁に揺動可能に支持されている。フロントカバー26は、開口部25を開放または閉鎖するように構成されている。
給紙トレイ27は、装置本体21の底部に位置している。給紙トレイ27は、用紙Pを収容するように構成されている。
排紙トレイ28は、装置本体21の上壁の前側半分に位置している。排紙トレイ28は、用紙Pが載置されるように、装置本体21の上面から下方へ凹んでいる。
プロセスカートリッジ22は、装置本体21の上下方向略中央に収容されている。プロセスカートリッジ22は、開口部25を介して装置本体21に対して装着または離脱するように構成されている。プロセスカートリッジ22は、上記したドラムカートリッジ1と、現像カートリッジ30とを備えている。
現像カートリッジ30は、感光ドラム3の前方において、ドラムカートリッジ1に装着されている。現像カートリッジ30は、現像ローラ31と、供給ローラ32と、層厚規制ブレード33と、トナー収容部34とを備えている。
現像ローラ31は、左右方向に延びる略円柱形状を有し、現像カートリッジ30の後端部において、回転可能に支持されている。現像ローラ31の後端部は、感光ドラム3の前端部に接触している。
供給ローラ32は、左右方向に延びる略円柱形状を有し、現像カートリッジ30の後端部において、回転可能に支持されている。供給ローラ32は、現像ローラ31の前下方に位置しており、その後上端部は、現像ローラ31の前下端部に接触している。
層厚規制ブレード33は、現像ローラ31の前上方に位置している。層厚規制ブレード33は、現像ローラ31の前端部に接触している。
トナー収容部34は、供給ローラ32および層厚規制ブレード33の前方に位置している。トナー収容部34は、トナーを収容するように構成されている。トナー収容部34は、アジテータ35を備えている。
アジテータ35は、トナー収容部34内に回転可能に支持されている。
スキャナユニット23は、プロセスカートリッジ22の上方に位置している。スキャナユニット23は、感光ドラム3に向けて画像データに基づくレーザービームを出射するように構成されている。
定着ユニット24は、プロセスカートリッジ22の後方に位置している。定着ユニット24は、加熱ローラ36と、加熱ローラ36の後下端部に圧接される加圧ローラ37とを備えている。
画像形成装置20が画像形成動作を開始すると、スコロトロン型帯電器4は、感光ドラム3の表面を一様に正極性に帯電する。スキャナユニット23は、画像データに基づいて感光ドラム3の表面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム3の表面に形成される。
また、アジテータ35は、トナー収容部34内のトナーを撹拌して、供給ローラ32に供給する。供給ローラ32は、アジテータ35によって供給されたトナーを現像ローラ31に供給する。このとき、トナーは、現像ローラ31と供給ローラ32との間で正極性に摩擦帯電され、現像ローラ31に担持される。層厚規制ブレード33は、現像ローラ31に担持されたトナーの層厚を一定厚さに規制する。
そして、現像ローラ31に担持されたトナーは、感光ドラム3表面の静電潜像に供給される。これにより、トナー像が、感光ドラム3の表面に担持される。
用紙Pは、給紙トレイ27から、各種ローラの回転により、所定のタイミングで1枚ずつ、感光ドラム3と転写ローラ5との間に給紙される。感光ドラム3表面のトナー像は、用紙Pが感光ドラム3と転写ローラ5との間を通過するときに、用紙Pに転写される。
その後、用紙Pは、加熱ローラ36と加圧ローラ37との間を通過するときに加熱および加圧される。これにより、用紙P上のトナー像は、用紙Pに熱定着される。その後、用紙Pは、排紙トレイ28に排紙される。
また、1次クリーニングローラ6および2次クリーニングローラ7は、感光ドラム3の表面電位よりも高い正極性に帯電される。より詳しくは、2次クリーニングローラ7が1次クリーニングローラ6よりも高い正極性となるように帯電される。
そして、感光ドラム3上に付着している紙粉は、1次クリーニングローラ6と接触する際に、1次クリーニングローラ6上に回収される。すなわち、1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3の表面をクリーニングしている。そして、1次クリーニングローラ6上に回収された紙粉は、2次クリーニングローラ7と接触する際に、2次クリーニングローラ7上に回収される。
その後、2次クリーニングローラ7上に回収された紙粉は、スポンジスクレーパ13によって掻き取られ、紙粉貯留室14に貯留される。
3.ドラムカートリッジの詳細
上記したように、ドラムカートリッジ1は、ベースフレーム10を備えている。
図3に示すように、ベースフレーム10は、1対の側壁41と、前壁42と、後壁43と、下壁44とを一体的に備えている。
1対の側壁41のそれぞれは、ベースフレーム10の左右方向両端部のそれぞれに位置している。1対の側壁41のそれぞれは、側面視略矩形の平板形状を有している。1対の側壁41のそれぞれは、前後方向に延びている。
前壁42は、1対の側壁41の前端部間に架設されている。前壁42は、正面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。前壁42は、ドラムカートリッジ把持部45を備えている。
ドラムカートリッジ把持部45は、前壁42の左右方向略中央に位置している。ドラムカートリッジ把持部45は、前壁42の上端部から前方へ延びている。
後壁43は、1対の側壁41の後端部間に架設されている。後壁43は、正面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。
下壁44は、1対の側壁41の下端部、前壁42の下端部、および、後壁43の下端部の間に架設されている。下壁44は、平面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。下壁44は、第1開口部46と、転写ローラ収容部47と、第2開口部48とを有している。
第1開口部46は、下壁44の前後方向略中央部に位置している。第1開口部46は、平面視略矩形状を有しており、左右方向に延びている。
図1に示すように、転写ローラ収容部47は、下壁44の中央部のやや後方に位置しており、詳しくは、下壁44において第1開口部46の後方に位置している。転写ローラ収容部47は、下壁44において下方に向かって窪む凹部であって、側面視略U字形状を有している。転写ローラ収容部47は、転写ローラ5を回転可能な状態で収容している。
第2開口部48は、下壁44の前端部に位置しており、詳しくは、下壁44において転写ローラ収容部47の後方に位置している。第2開口部48は、正面視略矩形状を有しており、左右方向に延びている。
ドラムカートリッジ1において、カバーフレーム11、1対の側壁41の後端部、前壁42、下壁44の後端部により囲まれる空間が第1収容部51である。また、ドラムカートリッジ1における第1収容部51の前方において、1対の側壁41、後壁43、下壁44により囲まれる空間が現像カートリッジ30が収容される第2収容部52である。
第1収容部51は、上記した感光ドラム3と、1対のリブ55と、上記した1次クリーニングローラ6と、上記した2次クリーニングローラ7と、上記した仕切壁12と、上記したスポンジスクレーパ13と、上記したフィルム15とを収容している。
図1および図3に示すように、感光ドラム3は、第1収容部51において前方部に位置している。感光ドラム3は、左右方向に延びるドラム軸3Aと、ドラム軸3Aの外周面を被覆する略筒形状のドラム本体3Bとを備えている。感光ドラム3は、ドラム軸3Aの左右方向両端部が1対の側壁41に回転可能に支持されることで、左右方向に延びる第1軸線L1を中心として回転可能である。
1対のリブ55は、第1収容部51において後方部に位置している。詳しくは、1対のリブ55のそれぞれは、下壁44の後端部の左右方向両端部から上方に延びている。1対のリブ55のそれぞれは、側面視略矩形の板形状を有している。1対のリブ55のそれぞれは、ガイド部の一例としての溝56と、貫通穴70とを有している。
図3および図4に示すように、溝56は、1対のリブ55のそれぞれにおいて、前端部かつ上下方向中央部に位置している。溝56は、側面視略楕円状の長穴形状を有しており、1対のリブ55のそれぞれを左右方向に貫通している。溝56は、側面視において、後下方と前上方とを結ぶ方向に延びている。具体的には、溝56は、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3とのニップ点における接線と平行な方向に延びている。また、側面視において、後下方と前上方とを結ぶ方向における溝56の寸法は、1次クリーニング軸6Aの直径よりもやや大きい。溝56の上端部は、感光ドラム3に対して近い位置に位置し、溝56の下端部は、感光ドラム3に対して遠い位置に位置している。
貫通穴70は、1対のリブ55のそれぞれにおいて、前後方向略中央部かつ上方部に位置している。詳しくは、貫通穴70は、溝56に対して後方に間隔を隔てて位置している。貫通穴70は、円形状であって、1対のリブ55のそれぞれを左右方向に貫通している。
1次クリーニングローラ6は、第1収容部51において前後方向略中央部に位置しており、詳しくは、感光ドラム3の後方に位置している。1次クリーニングローラ6は、1次クリーニング軸6Aと、1次クリーニング本体6Bとを備えている。
1次クリーニング軸6Aは、左右方向に延びる略円柱形状を有している。1次クリーニング軸6Aの直径の寸法は、後上方と前下方とを結ぶ方向における溝56の寸法よりもやや小さい。1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部を除く部分が、1次クリーニング本体6Bによって被覆されている。1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部は、1対のリブ55のそれぞれの溝56を挿通している。1次クリーニング軸6Aは、1対のリブ55のそれぞれの溝56に沿って、後下方と前上方とを結ぶ方向に移動可能であり、かつ、左右方向に延びる第2軸線L2を中心として回転可能である。1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部には、付勢部材の一例としての1対のばね61が係合している。
1対のばね61のそれぞれは、下壁44と1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部との間に圧縮状態で位置している。すなわち、1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部のそれぞれは、1対のばね61のそれぞれによって、常には前上方に向かって付勢されている。換言すれば、1次クリーニングローラ6は、1対のばね61のそれぞれによって、1対のリブ55のそれぞれの溝56に沿って前上方に付勢されている。
これにより、1次クリーニングローラ6は、1対のリブ55のそれぞれの溝56に沿って移動可能であって、常には溝56の前上端縁に位置している。また、1次クリーニングローラ6は、左右方向に延びる第2軸線L2を中心として回転可能である。すなわち、第2軸線L2は、1対のリブ55のそれぞれの溝56に沿って移動する。
2次クリーニングローラ7は、第1収容部51において後方部に位置しており、詳しくは、1次クリーニングローラ6の後方に位置している。2次クリーニングローラ7は、2次クリーニング軸7Aと、2次クリーニング本体7Bとを備えている。
2次クリーニング軸7Aは、左右方向に延びる略円柱形状を有している。2次クリーニング軸7Aの直径の寸法は、貫通穴70の寸法と略等しい。2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部を除く部分が、2次クリーニング本体7Bによって被覆されている。2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部は、1対のリブ55のそれぞれの貫通穴70を挿通している。2次クリーニングローラ7は、左右方向に延びる第3軸線L3を中心として回転可能である。
ドラムカートリッジ1において、1対のリブ55のそれぞれの溝56、および、1対のばね61のそれぞれは、感光ドラム3の左右方向両端部のそれぞれに対応して位置している。
4.画像形成動作中の1次クリーニングローラおよび2次クリーニングローラの配置
図4に示すように、画像形成動作中においては、1次クリーニングローラ6は、1対のばね61の付勢力により、1対のリブ55のそれぞれの溝56において前上端縁に位置している。このとき、1次クリーニングローラ6の1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部は、1対の溝56のそれぞれの前上端縁に係合しており、さらなる前上方への移動が規制されている。また、1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3の後上方に位置している。1次クリーニングローラ6の1次クリーニング本体6Bの前下端部は、感光ドラム3の後上端部に接触している。この状態における1次クリーニングローラ6の位置が第1位置である。また、1次クリーニングローラ6の第2軸線L2から感光ドラム3の第1軸線L1までの距離はD1である。距離D1は、第1距離の一例である。このときの1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間の接触圧が第1接触圧である。
この状態において、感光ドラム3、1次クリーニングローラ6および2次クリーニングローラ7は、後上方から前下方に向かう方向に沿ってほぼ同一線上に並んでいる。すなわち、感光ドラム3の第1軸線L1、1次クリーニングローラ6の第2軸線L2、および、2次クリーニングローラ7の第3軸線L3は、後上方から前下方に向かう方向沿ってほぼ同一線上に並んでいる。換言すれば、1次クリーニングローラ6が第1位置に位置する状態において、感光ドラム3のドラム軸3A、1次クリーニングローラ6の1次クリーニング軸6A、および、2次クリーニングローラ7の2次クリーニング軸7Aは、ほぼ同一直線状に位置している。
また、第1位置は、後述する第2位置よりも感光ドラム3の回転方向下流側に位置する。そのため、1次クリーニングローラ6が第1位置に位置する状態において、1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3の回転により、第1位置に位置するように感光ドラム3から力を受ける。
5.用紙の引出動作
上記した画像形成動作において用紙Pが湾曲等している場合には、図5に示すように、用紙Pが感光ドラム3の転写位置3Cを通過して、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間に入り込むことがある。詳しくは、ドラムカートリッジ1において、用紙Pが図1に示す第1開口部46を通過し、感光ドラム3の転写位置3Cと転写ローラ5との間を通過した後、第2開口部48を通過せずに、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間に入り込むことがある。この場合、作業者は、画像形成装置20における画像形成動作を中止して、用紙Pを感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間から引き出す。
詳しくは、作業者は、まず、装置本体21からプロセスカートリッジ22を取り出す。そして、作業者は、図6の矢印Aで示すように、プロセスカートリッジ22から用紙Pを前方に向かって引っ張る。
すると、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6とによって挟まれている用紙Pの先端部分は、感光ドラム3の周面に沿うようにして後下方に引っ張られる。
このとき、1次クリーニングローラ6は、図6の矢印Bで示すように、1対のばね61の付勢力に抗して、1対のリブ55のそれぞれの溝56に沿って用紙Pとともに後下方に移動する。
このときの1次クリーニングローラ6の位置が第2位置である。第2位置は、第1位置よりも感光ドラム3の回転方向の上流側に位置している。換言すれば、第1位置は、第2位置よりも感光ドラム3の回転方向下流側に位置している。この状態において、1次クリーニングローラ6の第2軸線L2から感光ドラム3の第1軸線L1までの距離はD2である。距離D2は、第2距離の一例である。
このときの1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間の接触圧が第2接触圧である。第2接触圧は、上記した第1接触圧よりも小さい。
そして、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間の接触圧が第2接触圧となり、感光ドラム3の第1軸線L1から1次クリーニングローラ6の第2軸線L2までの距離が距離D2となるため、作業者の用紙Pを引っ張る力によって、用紙Pの先端部分は感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間を通過して下方に移動する。これにより、用紙Pが感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間から引き出されて取り除かれる。
また、用紙Pが取り除かれた後、1次クリーニングローラ6は、ばね61によって、第1位置へと移動する。これにより、再び、感光ドラム3をクリーニングすることが可能になる。
6.作用効果
(1)このドラムカートリッジ1によれば、図6に示すように、溝56は、1次クリーニングローラ6が第1位置と第2位置との間を移動するように、1次クリーニングローラ6をガイドする。また、1次クリーニングローラ6は、第1位置に位置するときは、感光ドラム3との間の接触圧が第1接触圧であり、第2位置に位置するときは、感光ドラム3との間の接触圧が第1接触圧よりも小さい第2接触圧である。
そのため、1次クリーニングローラ6が第1位置に位置する状態において1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが挟まった場合に、溝56のガイドにより1次クリーニングローラ6を第2位置に移動させることで、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間の接触圧を第1接触圧よりも小さい第2接触圧にすることができる。
その結果、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが入り込んだ場合に、用紙Pを容易に取り除くことができる。
(2)また、このドラムカートリッジ1によれば、図6に示すように、溝56のガイドによって1次クリーニングローラ6を第2位置に位置させることにより、1次クリーニングローラ6の第2軸線L2から感光ドラム3の第1軸線L1までの距離を大きくできる。
そのため、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが入り込んだ場合に1次クリーニングローラ6を第2位置に位置させることにより、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に挟まった用紙Pを容易に取り除くことができる。
(3)また、このドラムカートリッジ1によれば、図6に示すように、1次クリーニングローラ6は、第1位置および第2位置に移動可能である。また、第1位置は、第2位置よりも感光ドラム3の回転方向下流側に位置する。
そのため、感光ドラム3の回転により、1次クリーニングローラ6は、第1位置に位置するように感光ドラム3から力を受ける。
そのため、1次クリーニングローラ6を安定して第1位置に位置させることができる。
(4)また、このドラムカートリッジ1によれば、図6に示すように、1次クリーニングローラ6は、溝56によってガイドされる。
そのため、1次クリーニングローラ6を安定的にガイドできる。
(5)また、このドラムカートリッジ1によれば、図5に示すように、1次クリーニングローラ6を第2位置から第1位置に向かう方向に付勢するばね61をさらに備える。
このような構成によれば、ばね61により、1次クリーニングローラ61を常には第1位置に位置させることができる。
そのため、1次クリーニングローラ6による感光ドラム3の清掃を安定的に行うことができる。
(6)また、このドラムカートリッジ1によれば、図3に示すように、1対のリブ55のそれぞれの溝56、および、1対のばね61のそれぞれは、感光ドラム3の左右方向両端部のそれぞれに対応して位置している。
そのため、1次クリーニングローラ6を安定してガイドすることができる。
7.第2実施形態
図7を参照して、ドラムカートリッジ1の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において、上記した第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
(1)第2実施形態のドラムカートリッジの構成
第2実施形態では、1対のリブ55のそれぞれは、第1実施形態における貫通穴70に代えて溝57を有している。また、ドラムカートリッジ1は、一対のばね62を備えている。さらに、第2実施形態においては、溝56の側面視形状が長い楕円形状となっている。
すなわち、第2実施形態において、溝56は、1対のリブ55のそれぞれにおいて、前端部かつ上下方向中央部に位置し、かつ、側面視略楕円状の長穴形状を有している。溝56は、側面視において、後下方と前上方とを結ぶ方向に延びている。そして、後下方と前上方とを結ぶ方向における溝56の寸法は、1次クリーニング軸6Aの直径の2倍から3倍である。また、第2実施形態では、2次クリーニングローラ7が規制部材の一例である。
溝57は、側面視において、後上方から前下方に向かう方向に延びている。具体的には、側面視において、溝57の延びる方向と溝56の延びる方向とのなす角度は約90°である。すなわち、溝57の延びる方向と溝56の延びる方向とは直交している。溝57の前下端部は、溝56の上端部に対して近い位置に位置し、溝57の後上端部は、溝56の上端部に対して遠い位置に位置している。後下方と前上方とを結ぶ方向における溝57の寸法は、2次クリーニング軸7Aの直径の寸法よりも大きい。
2次クリーニング軸7Aは、1対のリブ55のそれぞれの溝57に沿って、後上方と前下方とを結ぶ方向に移動可能であり、かつ、左右方向に延びる第3軸線L3を中心として回転可能である。2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部には、押圧部材の一例としての1対のばね62が係合している。
1対のばね62のそれぞれは、後壁43と2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部との間に圧縮状態で位置している。すなわち、2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部のそれぞれは、1対のばね62のそれぞれによって、常には前下方に向かって付勢されている。換言すれば、2次クリーニングローラ7は、1対のばね62のそれぞれによって、1対のリブ55のそれぞれの溝57に沿って前下方に付勢されている。これにより、2次クリーニングローラ7と接触している1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3を押圧している。すなわち、1対のばね62のそれぞれは、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3に向けて押圧するように構成されている。
2次クリーニング本体7Bの前下端部は、1次クリーニングローラ6の1次クリーニング本体6Bの後上端部と接触している。これにより、2次クリーニングローラ7は、1対のリブ55のそれぞれの溝57に沿って移動可能であって、常には前下端縁と後上端縁との間に位置している。
1次クリーニングローラ6は、左右方向両端部において、図示しないクリーニングローラギヤを備えている。クリーニングローラギヤは、図示しない感光ドラム3の端部のドラムギヤと噛合することで、ドラムギヤから駆動を受けて回転する。
次に、用紙Pの引出動作について述べる。
上記した画像形成動作において用紙Pが湾曲等している場合には、図7に示すように、用紙Pが感光ドラム3の転写位置3Cを通過して、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間に入り込むことがある。詳しくは、ドラムカートリッジ1において、用紙Pが図1に示す第1開口部46を通過し、感光ドラム3の転写位置3Cと転写ローラ5との間を通過した後、第2開口部48を通過せずに、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間に入り込むことがある。この場合、作業者は、画像形成装置20における画像形成動作を中止して、用紙Pを感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間から引き出す。
詳しくは、作業者は、まず、装置本体21からプロセスカートリッジ22を取り出す。そして、作業者は、図8の矢印Fで示すように、プロセスカートリッジ22から用紙Pを前方に向かって引っ張る。
すると、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6とによって挟まれている用紙Pの先端部分は、感光ドラム3の周面に沿うようにして後下方に引っ張られる。
このとき、1次クリーニングローラ6は、図7の矢印Cで示すように、1対のばね61の付勢力に抗して、1対のリブ55のそれぞれの溝56に沿って用紙Pとともに後下方に移動する。
図7において仮想線で示すように、1次クリーニングローラ6が溝56に沿って後下方へ向かう移動途中の位置が、第2位置である。この状態において、1次クリーニングローラ6の第2軸線L2から感光ドラム3の第1軸線L1までの距離はD3である。距離D3は、第2距離の一例である。また、このとき、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との接触圧が第2接触圧となる。第2接触圧は、上記した第1接触圧よりも小さい。
また、2次クリーニングローラ7は、図8の矢印Dで示すように、1次クリーニングローラ6の後下方への移動にともなって、1対のばね62の付勢力によって1対のリブ55のそれぞれの溝57に沿って前下方に移動する。すなわち、2次クリーニングローラ7は、1次クリーニングローラ6との接触状態を保ちながら、溝57に沿って前下方に移動する。これにより、1対のばね62は、前下方に向かって伸長しつつ、2次クリーニングローラ7を前下方に押圧する。
このとき、1対のばね62は伸長するため、1対のばね62が2次クリーニングローラ7を押圧する押圧力は、2次クリーニングローラ7が溝57の後上方部に位置する状態における押圧力よりも小さくなる。
また、1次クリーニングローラ6が溝56の下端に達した状態で、2次クリーニングローラ7と1次クリーニングローラ6とは接触状態を保っているため、1次クリーニングローラ6は、2次クリーニングローラ7からの押圧力を受けている。なお、1次クリーニングローラ6が溝56の下端に達する位置が、第3位置である。これにより、1次クリーニングローラ6は、溝56の下端に留まった状態となっている。すなわち、2次クリーニングローラ7は、1次クリーニングローラ6が第3位置に位置するときに、1次クリーニングローラ6の第1位置および第2位置への移動を規制している。この状態において、1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3と離間していて接触していない。
そして、作業者が用紙Pを引っ張ることによって、用紙Pの先端部分は感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間を通過して下方に移動する。これにより、用紙Pが感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間から引き出されて取り除かれる。
また、1次クリーニングローラ6は、装置本体21にプロセスカートリッジ22を装着したときに、クリーニングローラギヤに駆動力が付与されることで、矢印Eの方向に向かう力を受けて、ばね62の付勢力に抗して、第1位置へと移動する。これにより、再び、感光ドラム3をクリーニングすることが可能になる。
(2)第2実施形態の作用効果
(2−1)第2実施形態のドラムカートリッジ1によれば、図7に示すように、1次クリーニングローラ6が第1位置に位置する状態において1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが挟まった場合に、溝56のガイドにより1次クリーニングローラ6を第2位置に移動させることで、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間の接触圧を第1接触圧よりも小さい第2接触圧にすることができる。
その結果、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが入り込んだ場合に、用紙Pを容易に取り除くことができる。
また、ばね62が、2次クリーニングローラ7を介して1次クリーニングローラ6を押圧することで、1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3から離間した状態で、溝56の下端に留まることが出来る。
その結果、用紙Pをより容易に取り除くことができる。
(2−2)また、第2実施形態のドラムカートリッジ1によれば、図7に示すように、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3に向けて押圧するように構成される1対のばね62を備える。
そのため、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3に確実に接触させることができる。
その結果、1次クリーニングローラ6による感光ドラム3の清掃を一層安定的に行うことができる。
(2−3)また、第2実施形態のドラムカートリッジ1によれば、図8に示すように、1次クリーニングローラ6は、第2位置から、第3位置に移動可能である。
そのため、1次クリーニングローラ6を第3位置に移動させることにより、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが入り込んだ場合に、用紙Pを一層容易に取り除くことができる。
(2−4)また、第2実施形態のドラムカートリッジ1によれば、図8に示すように、1次クリーニングローラ6が第3位置に位置するときに、1次クリーニングローラ6の第1位置および第2位置への移動を規制するように構成される2次クリーニングローラ7を備える。
そのため、2次クリーニングローラ7により、1次クリーニングローラ6の第3位置から第1位置および第2位置への移動を規制することにより、1次クリーニングローラ6が第3位置に位置する状態を保持できる。
その結果、次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが入り込んだ場合に、用紙Pを一層容易に取り除くことができる。
8.その他の変形例
上記第1実施形態では、2次クリーリングローラ7は、2次クリーニング軸7Aおよび2次クリーニング本体7Bを備えているが、2次クリーリングローラ7は、2次クリーニング本体7Bを有していなくてもよい。
この場合、第2クリーニング軸7Aが、1次クリーニングローラ6の1次クリーニング本体6Bと直接接触していてもよい。
このような構成にすれば、2次クリーリングローラ7を簡易に構成できる。
1 感光体カートリッジ
2 ドラムフレーム
3 感光ドラム
6 1次クリーニングローラ
56 溝
61 ばね

Claims (9)

  1. 感光体と、
    前記感光体の表面をクリーニングするように構成されるクリーニング部材であって、前記感光体との間の接触圧が第1接触圧であり、前記感光体の表面をクリーニングする第1位置と、前記感光体との間の接触圧が前記第1接触圧よりも小さい第2接触圧である第2位置との間を移動可能なクリーニング部材と、
    前記感光体および前記クリーニング部材を収容し、前記クリーニング部材が前記第1位置と前記第2位置との間を移動するように、前記クリーニング部材をガイドするように構成されるガイド部を有する筐体と、を備えることを特徴とする、感光体カートリッジ。
  2. 前記クリーニング部材は、回転可能なクリーニングローラであり、
    前記感光体は、回転可能であり、
    前記第1位置のクリーニングローラの回転中心と前記感光体の回転中心とを結ぶ第1距離は、前記第2位置のクリーニングローラの回転中心と前記感光体の回転中心とを結ぶ第2距離よりも小さいことを特徴とする、請求項1に記載の感光体カートリッジ。
  3. 前記感光体は、前記クリーニングローラとの接触部分において前記クリーニングローラと同一方向に回転可能な感光ドラムであり、
    前記第1位置は、前記第2位置よりも前記感光ドラムの回転方向下流側であることを特徴とする、請求項2に記載の感光体カートリッジ。
  4. 前記ガイド部は、溝であることを特徴とする、請求項1ないし3のいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
  5. 前記クリーニング部材を前記第2位置から前記第1位置に向かう方向に付勢する付勢部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし4のいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
  6. 前記感光体は、第1軸線を中心として回転可能であり、
    前記ガイド部および前記付勢部材は、第1軸線方向における前記感光体の両端部のそれぞれに対応して位置していることを特徴とする、請求項5に記載の感光体カートリッジ。
  7. 前記クリーニング部材を前記感光体に向けて押圧するように構成される押圧部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないし6のいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
  8. 前記クリーニング部材は、前記第2位置から、前記感光体から離間した位置である第3位置に移動可能であることを特徴とする、請求項1ないし7のいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
  9. 前記クリーニング部材が前記第3位置に位置するときに、前記クリーニング部材の前記第1位置および前記第2位置への移動を規制するように構成される規制部材をさらに備えることを特徴とする、請求項8に記載の感光体カートリッジ。
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