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JP6299342B2 - 感光体カートリッジ - Google Patents

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JP6299342B2
JP6299342B2 JP2014071836A JP2014071836A JP6299342B2 JP 6299342 B2 JP6299342 B2 JP 6299342B2 JP 2014071836 A JP2014071836 A JP 2014071836A JP 2014071836 A JP2014071836 A JP 2014071836A JP 6299342 B2 JP6299342 B2 JP 6299342B2
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Description

本発明は、電子写真方式が採用される画像形成装置に収容されるように構成される感光体カートリッジに関する。
従来より、電子写真方式が採用される画像形成装置に収容され、感光ドラムを備えるドラムカートリッジが知られている。ドラムカートリッジでは、画像形成動作中は感光ドラムの表面に現像剤像が担持され、この現像剤像が記録媒体に転写される。
このようなドラムカートリッジとして、例えば、感光ドラムの表面を清掃するためのクリーニングユニットを備えるドラムカートリッジが知られている。このドラムカートリッジでは、クリーニングユニットは、感光ドラムの表面に当接する1次クリーニングローラを備える。そして、画像形成動作が開始されて感光ドラムが回転すると、感光ドラム上の紙粉が1次クリーニングローラによって回収される(例えば、特許文献1参照)。
特開2013−97151号公報
しかるに、上記特許文献1に記載のドラムカートリッジでは、記録媒体が1次クリーニングローラと感光ドラムとの間に挟まった場合に、記録媒体を取り出し難いという不具合が生じる。具体的には、記録媒体が湾曲等している場合において画像形成動作を行うと、搬送される記録媒体が、感光ドラムの転写位置を通過して、1次クリーニングローラと感光ドラムとの間に入り込むことがある。そうすると、これらの間に入り込んだ記録媒体を取り出し難いという不具合が生じる。
そこで、本発明の目的は、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を容易に取り除くことができる感光体カートリッジを提供することにある。
(1)本発明の感光体カートリッジは、第1筐体と、第1筐体内に位置し、第1方向に延びる第1軸線を中心として回転可能である感光体と、第1筐体内に位置し、感光体に近接する第1位置と、第1位置よりも感光体から離れる第2位置との間を移動するように構成される第2筐体と、第2筐体内に位置し、第2筐体が第1位置に位置する状態において、感光体と当接して感光体の表面を清掃し、第2筐体が第2位置に位置する状態において、感光体から離間するように構成されるクリーニング部材と、を備える。第2筐体は、第2筐体を第1位置と第2位置との間を移動させるように構成される操作部を有する。
このような構成によれば、第2筐体は、感光体に近接する第1位置と、第1位置よりも感光体から離れる第2位置との間を移動可能である。また、クリーニング部材は、第2筐体が第1位置に位置する状態において、感光体と当接して感光体の表面を清掃し、第2筐体が第2位置に位置する状態において、感光体から離間するように構成される。また、第2筐体は、第2筐体を第1位置と第2位置との間を移動させるように構成される操作部を有する。
そのため、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、操作部を操作することにより第2筐体を第1位置から第2位置に移動させて、クリーニング部材を感光体から離間させることができる。
その結果、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を容易に取り除くことができる。
また、第2筐体内にクリーニング部材が位置する。そして、第2筐体が操作部を有する。
そのため、簡易な構成でありながら、クリーニング部材を感光体から離間させることができる。
(2)また、操作部は、第1方向において第2筐体の中央部に位置してもよい。
このような構成によれば、操作部を操作する際に、第2筐体に安定的に力を加えることができる。
その結果、第1方向に投影したときに、クリーニング部材を均一な状態で、感光体に対して当接させ、または、感光体から離間させることができる。
(3)また、操作部は、感光体とクリーニング部材とが当接する当接部分における接線を境界として、感光体と反対側に位置してもよい。
このような構成によれば、クリーニング部材を感光体から離間させるように操作部を操作する際に、操作部に力を加えやすい。
そのため、クリーニング部材を感光体から確実に離間させることができる。
(4)また、操作部は、第2筐体の内方に向かって凹む凹部であってもよい。
このような構成によれば、操作部を把持しやすい構成にできる。
そのため、操作部を操作しやすい構成にできる。
(5)また、第1筐体は、開口部を有してもよい。操作部は、開口部を介して露出していてもよい。
このような構成によれば、開口部を介して第1筐体の外方から操作部を操作できる。
その結果、操作部を一層操作しやすい構成にできる。
(6)また、第1筐体は、画像を形成する記録媒体を案内する案内部を有してもよい。開口部は、第2筐体の移動方向および第1方向の両方と直交する第2方向において、クリーニング部材と案内部との間に位置してもよい。
このような構成によれば、開口部は、第2方向においてクリーニング部材と案内部との間に位置する。
そのため、操作部を一層操作しやすい構成にできる。
(7)また、クリーニング部材を感光体に向けて押圧する押圧部材をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、押圧部材によって常にはクリーニング部材を感光体に当接させることができる。
そのため、クリーニング部材によって感光体を安定的に清掃できる。
(8)また、第1筐体は、押圧部材がクリーニング部材を押圧する押圧方向に沿って延び、第2筐体の第1位置と第2位置との間の移動をガイドするように構成されるガイド部を有してもよい。
このような構成によれば、ガイド部によって、第2筐体を第1位置と第2位置との間を円滑に移動させることができる。
そのため、クリーニング部材を、感光体に円滑に当接させ、または、感光体から円滑に離間させることができる。
(9)また、第2筐体を第2位置に位置した状態で保持する保持部材をさらに備えてもよい。
このような構成によれば、保持部材によって第2筐体が第2位置に位置した状態を保持できる。
そのため、感光体カートリッジの搬送時等、画像形成動作を行わない場合に、保持部材によってクリーニング部材が感光体から離間した状態を保持できる。
その結果、感光体の劣化を抑制できる。
本発明の感光体カートリッジでは、クリーニング部材と感光体との間に記録媒体が入り込んだ場合に、記録媒体を容易に取り除くことができる。
図1は、本発明の感光体カートリッジの一実施形態としてのドラムカートリッジを示す側断面図である。 図2は、図1に示すドラムカートリッジを備えるプリンタの中央断面図である。 図3は、図1に示すドラムカートリッジの背面図である。 図4は、図1に示すドラムカートリッジを左下方から見た斜視図である。 図5は、図1に示すドラムカートリッジのクリーニングユニットを左下方から見た斜視図である。 図6は、図3に示すドラムカートリッジの後方部分のA−A断面図であって、1次クリーニングローラと感光ドラムとが接触している状態を示す断面図である。 図7は、図3に示すドラムカートリッジの後方部分のA−A断面図であって、1次クリーニングローラと感光ドラムとが離間している状態を示す断面図である。 図8は、図3に示すドラムカートリッジの後方部分のB−B断面図であって、1次クリーニングローラと感光ドラムとが接触している状態を示す断面図である。 図9は、図3に示すドラムカートリッジの後方部分のB−B断面図であって、1次クリーニングローラと感光ドラムとが離間している状態を示す断面図である。 図10は、図1に示すドラムカートリッジの第2実施形態を示す側断面図である。
1.ドラムカートリッジの概略
図1に示すように、感光体カートリッジの一例としてのドラムカートリッジ1は、第1筐体の一例としてのドラムフレーム2と、感光体の一例としての感光ドラム3と、スコロトロン型帯電器4と、転写ローラ5と、クリーニングユニット70とを備えている。
なお、以下の説明において、ドラムカートリッジ1の方向に言及するときには、図1に示す状態を上下の基準とする。すなわち、図1の紙面上方が上方であり、紙面下方が下方である。また、図1の紙面右方が前方であり、図1の紙面左方が後方である。また、ドラムカートリッジ1を前方から見たときを左右の基準とする。また、左右方向は、第1方向の一例であり、上下方向は、第2方向の一例である。
ドラムフレーム2は、ベースフレーム10と、カバーフレーム11とを備えている。
ベースフレーム10は、後で詳述するが、平面視略矩形の有底枠形状を有している。カバーフレーム11は、後で詳述するが、平面視略矩形の板形状を有し、ベースフレーム10の後方部の上端を被覆している。
感光ドラム3は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、ベースフレーム10の後方部とカバーフレーム11との間に位置している。感光ドラム3の左右方向両端部は、ベースフレーム10に回転可能に支持されている。
スコロトロン型帯電器4は、カバーフレーム11の前端部の下面に支持されている。スコロトロン型帯電器4は、感光ドラム3の上方において、感光ドラム3と間隔を隔てて位置している。
転写ローラ5は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、ベースフレーム10の後方部に位置している。転写ローラ5の左右方向両端部は、ベースフレーム10に回転可能に支持されている。転写ローラ5は、感光ドラム3の下方に位置しており、その上端部は、感光ドラム3の下端部と接触している。
クリーニングユニット70は、ベースフレーム10の後方部とカバーフレーム11との間に位置しており、詳しくは、感光ドラム3の後方に位置している。クリーニングユニット70は、第2筐体の一例としてのクリーニングフレーム60と、クリーニング部材の一例としての1次クリーニングローラ6と、2次クリーニングローラ7とを備えている。
クリーニングフレーム60は、後で詳述するが、前端部が開口され、左右方向に延びる略ボックス形状を有している。クリーニングフレーム60内において、上方部にスポンジスクレーパ14が位置し、下方部に仕切壁12が位置している。仕切壁12の上端部には、フィルム13が取り付けられている。
1次クリーニングローラ6は、左右方向に延びる略円筒形状を有し、クリーニングフレーム60内の前端部に位置している。1次クリーニングローラ6の左右方向両端部は、クリーニングフレーム60に回転可能に支持されている。1次クリーニングローラ6の前下端部は、感光ドラム3の後上端部と接触している。
2次クリーニングローラ7は、クリーニングフレーム60内の中央部に位置している。2次クリーニングローラ7の左右方向両端部は、クリーニングフレーム60に回転可能に支持されている。2次クリーニングローラ7は、その前下端部が1次クリーニングローラ6の後上端部と接触し、その上端部がスポンジスクレーパ14に接触し、その後下端部がフィルム13の上端部に接触している。
クリーニングフレーム60の後方部においては、2次クリーニングローラ7、仕切壁12、フィルム13、スポンジスクレーパ14の後方に紙粉貯留室15が区画されている。
2.ドラムカートリッジの使用態様
図2に示すように、ドラムカートリッジ1は、プリンタ20に装着されて使用される。
プリンタ20は、電子写真方式のモノクロプリンタである。プリンタ20は、装置本体21と、プロセスカートリッジ22と、スキャナユニット23と、定着ユニット24とを備えている。
装置本体21は、略ボックス形状を有している。装置本体21は、開口部25と、フロントカバー26と、給紙トレイ27と、排紙トレイ28とを有している。
開口部25は、装置本体21の前端部に位置している。開口部25は、プロセスカートリッジ22の通過を許容するように、装置本体21の内外を前後方向に連通している。
フロントカバー26は、装置本体21の前端部に位置している。フロントカバー26は、略平板形状を有している。フロントカバー26は、上下方向に延び、その下端部を支点として装置本体21の前壁に揺動可能に支持されている。フロントカバー26は、開口部25を開放または閉鎖するように構成されている。
給紙トレイ27は、装置本体21の底部に位置している。給紙トレイ27は、記録媒体の一例としての用紙Pを収容するように構成されている。
排紙トレイ28は、装置本体21の上壁の後側半分に位置している。排紙トレイ28は、用紙Pが載置されるように、装置本体21の上面から下方へ凹んでいる。
プロセスカートリッジ22は、装置本体21の上下方向略中央に収容されている。プロセスカートリッジ22は、開口部25を介して装置本体21に対して収容され、または、装置本体21から離脱するように構成されている。プロセスカートリッジ22は、上記したドラムカートリッジ1と、現像カートリッジ30とを備えている。
現像カートリッジ30は、感光ドラム3の前方において、ドラムカートリッジ1に収容されている。現像カートリッジ30は、現像ローラ31と、供給ローラ32と、層厚規制ブレード33と、トナー収容部34とを有している。
現像ローラ31は、左右方向に延びる略円柱形状を有し、現像カートリッジ30の後端部において、回転可能に支持されている。現像ローラ31の後端部は、感光ドラム3の前端部に接触している。
供給ローラ32は、左右方向に延びる略円柱形状を有し、現像カートリッジ30の後端部において、回転可能に支持されている。供給ローラ32は、現像ローラ31の前下方に位置しており、その後上端部は、現像ローラ31の前下端部に接触している。
層厚規制ブレード33は、現像ローラ31の前上方に位置している。層厚規制ブレード33は、現像ローラ31の前端部に接触している。
トナー収容部34は、供給ローラ32および層厚規制ブレード33の前方に位置している。トナー収容部34は、トナーを収容するように構成されている。トナー収容部34は、アジテータ35を備えている。
アジテータ35は、トナー収容部34内において、現像カートリッジ30に回転可能に支持されている。
スキャナユニット23は、プロセスカートリッジ22の上方に位置している。スキャナユニット23は、感光ドラム3に向けて画像データに基づくレーザービームを出射するように構成されている。
定着ユニット24は、プロセスカートリッジ22の後方に位置している。定着ユニット24は、加熱ローラ36と、加熱ローラ36の後下端部に圧接される加圧ローラ37とを備えている。
プリンタ20が画像形成動作を開始すると、スコロトロン型帯電器4は、感光ドラム3の表面を一様に正極性に帯電する。スキャナユニット23は、画像データに基づいて感光ドラム3の表面を露光する。これにより、画像データに基づく静電潜像が、感光ドラム3の表面に形成される。
また、アジテータ35は、トナー収容部34内のトナーを撹拌して、供給ローラ32に供給する。供給ローラ32は、アジテータ35によって供給されたトナーを現像ローラ31に供給する。このとき、トナーは、現像ローラ31と供給ローラ32との間で正極性に摩擦帯電され、現像ローラ31に担持される。層厚規制ブレード33は、現像ローラ31に担持されたトナーの層厚を一定厚さに規制する。
そして、現像ローラ31に担持されたトナーは、感光ドラム3表面の静電潜像に供給される。これにより、トナー像が、感光ドラム3の表面に担持される。
用紙Pは、給紙トレイ27から、各種ローラの回転により、所定のタイミングで1枚ずつ、感光ドラム3と転写ローラ5との間に給紙される。感光ドラム3表面のトナー像は、用紙Pが感光ドラム3と転写ローラ5との間を通過するときに、用紙Pに転写される。
その後、用紙Pは、加熱ローラ36と加圧ローラ37との間を通過するときに加熱および加圧される。これにより、用紙P上のトナー像は、用紙Pに熱定着される。その後、用紙Pは、排紙トレイ28に排紙される。
また、1次クリーニングローラ6および2次クリーニングローラ7は、感光ドラム3の表面電位よりも高い正極性に帯電される。より詳しくは、2次クリーニングローラ7が1次クリーニングローラ6よりも高い正極性となるように帯電される。
そして、感光ドラム3上に付着している紙粉は、1次クリーニングローラ6と接触する際に、1次クリーニングローラ6上に回収される。すなわち、1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3の表面を清掃している。そして、1次クリーニングローラ6上に回収された紙粉は、2次クリーニングローラ7と接触する際に、2次クリーニングローラ7上に回収される。
その後、2次クリーニングローラ7上に回収された紙粉は、スポンジスクレーパ14によって掻き取られ、紙粉貯留室15に貯留される。
3.ドラムカートリッジの詳細
図1および図3に示すように、ドラムカートリッジ1は、上記したベースフレーム10と、上記したカバーフレーム11と、上記したクリーニングユニット70とを備えている。
(1)ベースフレーム
ベースフレーム10は、平面視略矩形の有底枠形状を有し、1対の側壁41と、前壁42と、後壁43と、下壁44とを一体的に備えている。
1対の側壁41のそれぞれは、ベースフレーム10の左右方向両端部のそれぞれに位置している。1対の側壁41のそれぞれは、側面視略矩形の平板形状を有している。1対の側壁41のそれぞれは、前後方向に延びている。
前壁42は、1対の側壁41の前端部間に架設されている。前壁42は、正面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。前壁42は、ドラムカートリッジ把持部45を備えている。
後壁43は、1対の側壁41の後端部間に架設されている。後壁43は、正面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。
下壁44は、1対の側壁41の下端部、前壁42の下端部、および、後壁43の下端部の間に架設されている。下壁44は、平面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。下壁44の後端部は、上方に向かって突出している。下壁44は、第1開口部46と、転写ローラ収容部47と、第2開口部48と、開口部の一例としての第3開口部49と、1対の案内部50とを有している。
図1に示すように、第1開口部46は、下壁44の前後方向略中央部に位置している。第1開口部46は、平面視略矩形状を有しており、左右方向に延びている。
転写ローラ収容部47は、下壁44の中央部のやや後方に位置しており、詳しくは、下壁44において第1開口部46の後方に位置している。転写ローラ収容部47は、下壁44において下方に向かって窪む凹部であって、側面視略U字形状を有している。転写ローラ収容部47は、転写ローラ5を回転可能な状態で収容している。
図1および図4に示すように、第2開口部48は、下壁44の後方部に位置しており、詳しくは、下壁44において転写ローラ収容部47の後方に位置している。第2開口部48は、正面視略矩形状を有しており、左右方向に延びている。
第3開口部49は、下壁44の後端部であって左右方向中央部に位置している。詳しくは、第3開口部49は、下壁44において第2開口部48の後方に位置している。第3開口部49は、底面視略矩形状を有しており、左右方向に延びている。第3開口部49の前端縁は、第2開口部48の後端縁と連続している。
1対の案内部50は、下壁44の後端部の左右方向両端部に位置している。1対の案内部は、下壁44から下方に向かって突出している。1対の案内部50のそれぞれは、左右方向内方に向かうにつれて先細る略三角錐形状を有している。図1に示すように、1対の案内部50のそれぞれは、左右方向に投影したときに、第3開口部49の下方に位置している。すなわち、第3開口部49は、上下方向において、後述する1次クリーニングローラ6と1対の案内部50との間に位置している。
図3および図8に示すように、下壁44の後方部には、1対の下ガイドリブ51が位置している。詳しくは、1対の下ガイドリブ51のそれぞれは、下壁44の後方部の左右方向両端部から上方に向かって突出している。1対の下ガイドリブ51のそれぞれは、側面視略矩形の板形状を有している。1対の下ガイドリブ51のそれぞれの上端縁が下ガイド部51Aである。左右方向に投影したときに、1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aは、後上方と前下方とを結ぶ方向に沿って傾斜している。換言すれば、1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aは、後述する1対のばね75の押圧方向に沿って延びている。
(2)カバーフレーム
カバーフレーム11は、平面視略矩形の板形状を有し、ベースフレーム10の後方部の上端を被覆している。カバーフレーム11は、1対の上ガイドリブ52を備えている。
1対の上ガイドリブ52のそれぞれは、カバーフレーム11の後方部の左右方向両端部に位置している。1対の上ガイドリブ52のそれぞれは、側面視略矩形の板形状を有しており、カバーフレーム11から下方に向かって延びている。1対の上ガイドリブ52のそれぞれの下端縁が上ガイド部52Aである。左右方向に投影したときに、1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aは、後上方と前下方とを結ぶ方向に沿って傾斜している。換言すれば、1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aは、後述する1対のばね75の押圧方向に沿って延びている。
また、1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aは、1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aの上方に間隔を隔てて位置している。左右方向に投影したときに、1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aと、1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aとは、平行に延びている。1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aと、1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aとがガイド部を構成している。
図1に示すように、ドラムカートリッジ1において、カバーフレーム11、1対の側壁41の後端部、後壁43、下壁44の後端部により囲まれる空間が第1収容部53である。また、ドラムカートリッジ1における第1収容部53の前方において、1対の側壁41、前壁42、下壁44により囲まれる空間が現像カートリッジ30が収容される第2収容部54である。
第1収容部53は、上記した感光ドラム3と、クリーニングユニット70とを収容している。
感光ドラム3は、第1収容部53において前方部に位置している。感光ドラム3は、左右方向に延びるドラム軸3Aと、ドラム軸3Aの外周面を被覆する略筒形状のドラム本体3Bとを備えている。感光ドラム3は、ドラム軸3Aの左右方向両端部が1対の側壁41に回転可能に支持されることで、左右方向に延びる第1軸線の一例としての軸線L1を中心として回転可能である。
(3)クリーニングユニット
クリーニングユニット70は、第1収容部53において後方部に位置している。詳しくは、クリーニングユニット70は、第1収容部53において、感光ドラム3の後方に位置している。図1および図8に示すように、クリーニングユニット70は、上記したクリーニングフレーム60と、上記した1次クリーニングローラ6と、上記した2次クリーニングローラ7と、1対のベアリング71とを備えている。
図1に示すように、クリーニングフレーム60は、側面視略コ字状であって、左右方向に延び、前端部が開口された略ボックス形状を有している。クリーニングフレーム60は、1対の側壁61と、後壁62と、上壁64と、下壁63とを一体的に備えている。
1対の側壁61のそれぞれは、クリーニングフレーム60の左右方向両端部のそれぞれに位置している。1対の側壁61のそれぞれは、側面視略矩形の平板形状を有している。
後壁62は、1対の側壁61の後端部間に架設されている。後壁62は、正面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。
上壁64は、1対の側壁61の上端部、および、後壁62の上端部の間に架設されている。上壁64は、平面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。上壁64は、側面視において、前方部が前下方に向かって屈曲している。上壁64の下面には、スポンジスクレーパ14が支持されている。
スポンジスクレーパ14は、左右方向に延びる略角柱形状を有している。
下壁63は、1対の側壁61の下端部、および、後壁62の下端部の間に架設されている。下壁63は、平面視略矩形の平板形状を有しており、左右方向に延びている。下壁63は、仕切壁12と操作部72とを備えている。
仕切壁12は、下壁63の前後方向途中部から上方に向かって突出している。仕切壁12は、正面視略矩形の板形状であって、左右方向に延びている。仕切壁12の上端部には、正面視略矩形を有するフィルム13が取り付けられている。
図1および図4に示すように、操作部72は、底面視略コ字状の屈曲板形状を有しており、下壁63の左右方向中央部から下方に向かって突出している。操作部72は、左右方向に間隔を隔てて位置する1対の第1リブ72Aと、第2リブ72Bとを備えている。
1対の第1リブ72Aのそれぞれは、前後方向に沿って延びる側面視略矩形の平板形状を有しており、下壁63の中央部からやや左右方向の外方部分において、下方に突出している。
第2リブ72Bは、左右方向に沿って延びる背面視略矩形の平板形状を有しており、下壁63の中央部から下方に突出している。第2リブ72Bは、1対の第1リブ72Aのそれぞれの後端部間に架設されている。
これにより、操作部72は、クリーニングフレーム60の内方に向かって凹む凹部を構成している。
また、図4に示すように、操作部72は、ベースフレーム10の第3開口部49から露出している。詳しくは、図1に示すように、操作部72は、第3開口部49を介してカバーフレーム11から下方に突出しており、左右方向に投影したときに、1対の第1リブ72Aのそれぞれの下端部、および、第2リブ72Bの下端部は、ベースフレーム10の第3開口部49よりも下方に位置している。また、操作部72は、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との接触部分における接線Aを境界として、感光ドラム3の反対側に位置している。
1次クリーニングローラ6は、クリーニングフレーム60の前端部に位置している。1次クリーニングローラ6は、1次クリーニング軸6Aと、1次クリーニング本体6Bとを備えている。
1次クリーニング軸6Aは、左右方向に延びる略円柱形状を有している。図8に示すように、1次クリーニング軸6Aの直径の寸法は、後下方と前上方とを結ぶ方向における下ガイド部51Aと上ガイド部52Aとの間の寸法よりも小さい。図5に示すように、1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部は、クリーニングフレーム60の左右方向両端部から露出している。
図1に示すように、1次クリーニング本体6Bは、1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部を除く部分を被覆している。1次クリーニング本体6Bの前下端部は、感光ドラム3の後上方部と接触している。
2次クリーニングローラ7は、クリーニングフレーム60内において、1次クリーニングローラ6の後上方に位置している。2次クリーニングローラ7は、2次クリーニング軸7Aと、2次クリーニング本体7Bとを備えている。
2次クリーニング軸7Aは、左右方向に延びる略円柱形状を有している。図8に示すように、2次クリーニング軸7Aの直径の寸法は、後下方と前上方とを結ぶ方向における下ガイド部51Aと上ガイド部52Aとの間の寸法よりも小さい。図5に示すように、2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部は、クリーニングフレーム60の左右方向両端部から露出している。
図1に示すように、2次クリーニング本体7Bは、2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部を除く部分を被覆している。2次クリーニング本体7Bは、その前下端部が1次クリーニング本体6Bの後上方部と接触し、その上端部がスポンジスクレーパ14に接触し、その後下端部がフィルム13の上端部に接触している。
クリーニングフレーム60内において、2次クリーニングローラ7、仕切壁12、フィルム13、スポンジスクレーパ14、1対の側壁61の後方部、後壁62、下壁63の後方部、上壁64の後方部によって、紙粉貯留室15が区画されている。
図5および図8に示すように、1対のベアリング71は、クリーニングフレーム60の左右方向両端部に位置している。詳しくは、1対のベアリング71は、クリーニングフレーム60の左右方向両端部に嵌合状態で取り付けられている。1対のベアリング71のそれぞれは、1次クリーニングローラ6の1次クリーニング軸6Aの左右方向両端部、および、2次クリーニングローラ7の2次クリーニング軸7Aの左右方向両端部を回転可能に保持している。1対のベアリング71のそれぞれは、図8に示すように、1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aと1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aとの間に介在している。
これにより、1次クリーニングローラ6は、左右方向に延びる軸線L2を中心として回転可能である。また、2次クリーニングローラ7は、左右方向に延びる軸線L3を中心として回転可能である。そして、軸線L2と軸線L3との間の寸法は一定に保たれている。
そして、クリーニングユニット70は、1対のベアリング71のそれぞれが、1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aと1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aにガイドされることにより、後上方と前下方とを結ぶ方向に沿って移動可能である。また、図5および図8に示すように、クリーニングユニット70の左右方向両端部の後方には、押圧部材の一例としての1対のばね75が位置している。
1対のばね75のそれぞれは、その一端部が後壁43の上端部に支持されており、その他端部が1対のベアリング71のそれぞれに係合している。これにより、1対のばね75のそれぞれは、後壁43の上端部と1対のベアリング71との間に圧縮状態で位置している。そして、1対のベアリング71のそれぞれは、1対のばね75のそれぞれによって、常には前下方に向かって付勢されている。すなわち、クリーニングユニット70は、1対のばね75のそれぞれによって、常には前下方に向かって付勢されている。これにより、1次クリーニングローラ6は、1対のばね75のそれぞれによって、常には感光ドラム3に押圧されている。
4.用紙の搬送
上記した画像形成動作においては、用紙Pは、図1に示すように、第1開口部46を通過した後、感光ドラム3の転写位置3Cと転写ローラ5との間を通過し、その後、第2開口部48を通過して、図2に示すように、定着ユニット24まで移動する。
このとき、用紙Pは、図1に示すように、1対の案内部50によって安定して後方に案内される。具体的には、用紙Pの搬送方向上流側端部のトナー像が定着ユニット24によって定着される際に、用紙Pに反力が加わるため、用紙Pの搬送方向の下流側端部がはね上がることがある。この場合、用紙Pは、1対の案内部50のそれぞれに当接してぶれが抑えられる。また、用紙Pの左右方向両端部が1対の案内部50のそれぞれに当接するため、用紙Pは湾曲してドラムカートリッジ1に徐々に当接する。そのため、用紙Pがドラムカートリッジ1に当接する場合に、用紙Pに加わる衝撃が緩和される。
その後は、用紙Pは、上記したように排紙トレイ28に排紙される。
通常の画像形成動作においては、図8に示すように、1対のベアリング71のそれぞれ、すなわち、クリーニングユニット70は、1対のばね75の付勢力により、感光ドラム3に向けて押圧されている。そして、1次クリーニングローラ6は、一定の押圧力で感光ドラム3を押圧しつつ、感光ドラム3に接触している。また、クリーニングフレーム60は、第1位置に位置しており感光ドラム3に近接している。
このような画像形成動作において、用紙Pが湾曲等している場合には、図6および図8に示すように、用紙Pが感光ドラム3の転写位置3Cを通過して、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間に入り込むことがある。詳しくは、ドラムカートリッジ1において、用紙Pが図1に示す第1開口部46を通過し、感光ドラム3の転写位置3Cと転写ローラ5との間を通過した後、第2開口部48を通過せずに、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間に入り込むことがある。この場合、作業者は、プリンタ20における画像形成動作を中止して、以下のように、用紙Pを感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間から引き出す。
5.操作部の操作
詳しくは、作業者は、まず、装置本体21からプロセスカートリッジ22を取り出す。そして、作業者は、図4および図6に示すように、ドラムカートリッジ1の後方部の後下方から操作部72を把持する。
そして、作業者が操作部72の第2リブ72Bに、前方から後方に向けて力を加えると、クリーニングフレーム60、すなわち、クリーニングユニット70は、1対のばね75の付勢力に抗して後上方に移動する。
このとき、図9に示すように、クリーニングユニット70の1対のベアリング71が1対の下ガイドリブ51のそれぞれの下ガイド部51Aと1対の上ガイドリブ52のそれぞれの上ガイド部52Aとにガイドされることにより、クリーニングユニット70が後上方に移動する。
そして、図7に示すように、クリーニングユニット70は、感光ドラム3から離れる第2位置に位置する。また、1次クリーニングローラ6は、感光ドラム3から離間する。
この状態において、作業者は、プロセスカートリッジ22から用紙Pを前方に向かって引っ張り、用紙Pを感光ドラム3と1次クリーニングローラ6との間から取り除く。
その後、作業者は、ドラムカートリッジ1の操作部72に対する把持を解除する。
すると、クリーニングユニット70は、1対のばね75の付勢力によって前下方に移動して第1位置に位置する。そして、1次クリーニングローラ6は、1対のばね75の付勢力によって感光ドラム3を押圧しつつ、感光ドラム3に接触する。
このように、操作部72は、クリーニングユニット70、換言すれば、クリーニングフレーム60を、第1位置と第2位置との間を移動させるように構成される。
6.作用効果
(1)このドラムカートリッジ1によれば、図7に示すように、クリーニングフレーム60は、感光ドラム3に近接する第1位置と、第1位置よりも感光ドラム3から離れる第2位置との間を移動可能である。また、1次クリーニングローラ6は、クリーニングフレーム60が第1位置に位置する状態において、感光ドラム3と当接して感光ドラム3の表面を清掃し、クリーニングフレーム60が第2位置に位置する状態において、感光ドラム3から離間するように構成される。また、クリーニングフレーム60は、クリーニングフレーム60を第1位置と第2位置との間を移動させるように構成される操作部72を有する。
そのため、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが入り込んだ場合に、操作部72を操作することによりクリーニングフレーム60を第1位置から第2位置に移動させて、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3から離間させることができる。
その結果、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3との間に用紙Pが入り込んだ場合に、用紙Pを容易に取り除くことができる。
また、1次クリーニングローラ6を収容するクリーニングフレーム60が、操作部72を有する。
そのため、簡易な構成でありながら、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3から離間させることができる。
(2)また、このドラムカートリッジ1によれば、図4に示すように、操作部72は、クリーニングフレーム60の左右方向中央部に位置する。
そのため、操作部72を操作する際に、クリーニングフレーム60に安定的に力を加えることができる。
その結果、左右方向に投影したときに、1次クリーニングローラ6を均一な状態で、感光ドラム3に対して当接させ、または、感光ドラム3から離間させることができる。
(3)また、このドラムカートリッジ1によれば、図1に示すように、操作部72は、感光ドラム3と1次クリーニングローラ6とが当接する当接部分における接線Aを境界として、感光ドラム3と反対側に位置する。
そのため、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3から離間させるように操作部72を操作する際に、操作部72に力を加えやすい。
その結果、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3から確実に離間させることができる。
(4)また、このドラムカートリッジ1によれば、図1に示すように、操作部72は、クリーニングフレーム60の内方に向かって凹む凹部を構成している。
そのため、操作部72を把持しやすい構成にできる。
その結果、操作部72を操作しやすい構成にできる。
(5)また、このドラムカートリッジ1によれば、図4に示すように、ドラムフレーム2は、第3開口部49を有している。そして、操作部72は、第3開口部49を介して露出している。
そのため、第3開口部49を介してドラムフレーム2の外方から操作部72を操作できる。
その結果、操作部72を一層操作しやすい構成にできる。
(6)また、このドラムカートリッジ1によれば、図1に示すように、第3開口部49は、上下方向において1次クリーニングローラ6と1対の案内部50との間に位置する。
そのため、ドラムカートリッジ1の後下方から操作部72を把持できる。
その結果、操作部72を一層操作しやすい構成にできる。

(7)また、このドラムカートリッジ1によれば、図8に示すように、1次クリーニングローラ6を感光ドラム3に向けて押圧する1対のばね75をさらに備える。
そのため、1対のばね75によって常には1次クリーニングローラ6を感光ドラム3に当接させることができる。
その結果、1次クリーニングローラ6によって感光ドラム3を安定的に清掃できる。
(8)また、このドラムカートリッジ1によれば、図7に示すように、ドラムフレーム2は、1対のばね75が1次クリーニングローラ6を押圧する押圧方向に沿って延びる下ガイド部51Aおよび上ガイド部52Aを備える。下ガイド部51Aおよび上ガイド部52Aは、クリーニングフレーム60の第1位置と第2位置との間の移動をガイドするように構成されるガイド部を構成する。
そのため、下ガイド部51Aおよび上ガイド部52Aによって、クリーニングフレーム60を、第1位置と第2位置との間を円滑に移動させることができる。
その結果、1次クリーニングローラ6を、感光ドラム3に円滑に当接させ、または、感光ドラム3から円滑に離間させることができる。
7.第2実施形態
図10を参照して、ドラムカートリッジ1の第2実施形態を説明する。なお、第2実施形態において、上記第1実施形態と同様の部材には同様の符号を付し、その説明を省略する。
上記第1実施形態では、作業者がドラムカートリッジ1の操作部72に対する把持を解除すると、クリーニングユニット70は、1対のばね75の付勢力によって前下方に移動して第1位置に位置する。そして、1次クリーニングローラ6は、1対のばね75の付勢力によって感光ドラム3を押圧しつつ接触する。
対して、第2実施形態では、1対の保持部材80によって、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3とが離間した状態が保持される。
詳しくは、図10に示すように、ドラムカートリッジ1の搬送時等、画像形成動作を行わない場合には、ドラムカートリッジ1の後壁43の左右方向両端部に1対の保持部材80が取り付けられる。
1対の保持部材80のそれぞれは、基端部81と、フック82と、把持部83とを備えている。
基端部81は、側面視略鈍角三角形の平板形状を有している。基端部81は、側面視において、後上端部に鈍角部分が位置している。基端部81の鈍角部分には、基端部81を厚み方向に貫通する係合穴84が位置している。
フック82は、側面視において、基端部81の前端部に連続している。フック82は、略半円環形状である鉤形状を有している。
把持部83は、側面視において、基端部81の後端部に連続している。把持部83は、背面視略矩形の平板形状を有している。把持部83は、側面視において、基端部81の他端部から下方に向かって突出しており、平面視において、基端部81と直交している。
また、ドラムカートリッジ1においては、後壁43の左右方向両端部には、左右方向外方に突出する略円柱形状を有する1対の係合突起90が位置している。1対の係合突起90のそれぞれの直径は、1対の保持部材80のそれぞれの係合穴84の直径よりもやや小さい。
ドラムカートリッジ1の搬送時等において、作業者は、1対の保持部材80のそれぞれを、係合穴84が1対の係合突起90のそれぞれに係合するようにして後壁43に取り付ける。
そして、作業者は、1対の保持部材80のそれぞれの把持部83を持ち上げる。
すると、1対の保持部材80のそれぞれは、係合穴84を中心として左側面視時計回り方向に回転する。そして、1対の保持部材80のそれぞれのフック82が1対のベアリング71のそれぞれに係合し、1対のベアリング71のそれぞれを後上方に引っ張り上げる。そして、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3とが離間する。
また、図8の1対のばね75の付勢力により、1対のベアリング71のそれぞれが、1対の保持部材80のそれぞれのフック82を押圧する。
これにより、1対の保持部材80のそれぞれと1対のベアリング71のそれぞれとが係合した状態が保たれ、1次クリーニングローラ6と感光ドラム3とが離間した状態が保たれる。換言すれは、図1のクリーニングフレーム60が第2位置に位置する状態が保たれる。
そして、ドラムカートリッジ1を装置本体21に収容する場合には、作業者は、1対の保持部材80のそれぞれを、1対の係合突起90のそれぞれから取り外す。
すると、1次クリーニングローラ6は、1対のばね75の付勢力によって感光ドラム3を押圧しつつ、感光ドラム3に接触し、ドラムカートリッジ1において画像形成動作が可能な状態が保たれる。
第2実施形態のドラムカートリッジ1によれば、クリーニングフレーム60を第2位置に位置した状態で保持する1対の保持部材80をさらに備える。
そのため、ドラムカートリッジ1の搬送時等、画像形成動作を行わない場合に、1対の保持部材80によって1次クリーニングローラ6が感光ドラム3から離間した状態を保持できる。
その結果、感光ドラム3の劣化を抑制できる。
1 ドラムカートリッジ
2 ドラムフレーム
3 感光ドラム
6 1次クリーニングローラ
10 ベースフレーム
11 カバーフレーム
49 第3開口部
51A 下ガイド部
52A 上ガイド部
60 クリーニングフレーム
72 操作部
75 ばね

Claims (7)

  1. 第1筐体と、
    前記第1筐体内に位置し、第1方向に延びる第1軸線を中心として回転可能である感光体と、
    前記第1筐体内に位置し、前記感光体に近接する第1位置と、前記第1位置よりも前記感光体から離れる第2位置との間を移動するように構成される第2筐体と、
    前記第2筐体内に位置し、前記第2筐体が前記第1位置に位置する状態において、前記感光体と当接して前記感光体の表面を清掃し、前記第2筐体が前記第2位置に位置する状態において、前記感光体から離間するように構成されるクリーニング部材と、を備え、
    前記第2筐体は、前記第2筐体を前記第1位置と前記第2位置との間を移動させるように構成される操作部を有し、
    前記操作部は、前記第1方向において前記第2筐体の中央部に位置することを特徴とする、感光体カートリッジ。
  2. 前記操作部は、前記感光体と前記クリーニング部材とが当接する当接部分における接線を境界として、前記感光体と反対側に位置することを特徴とする、請求項1に記載の感光体カートリッジ。
  3. 第1筐体と、
    前記第1筐体内に位置し、第1方向に延びる第1軸線を中心として回転可能である感光体と、
    前記第1筐体内に位置し、前記感光体に近接する第1位置と、前記第1位置よりも前記感光体から離れる第2位置との間を移動するように構成される第2筐体と、
    前記第2筐体内に位置し、前記第2筐体が前記第1位置に位置する状態において、前記感光体と当接して前記感光体の表面を清掃し、前記第2筐体が前記第2位置に位置する状態において、前記感光体から離間するように構成されるクリーニング部材と、を備え、
    前記第2筐体は、前記第2筐体を前記第1位置と前記第2位置との間を移動させるように構成される操作部を有し、
    前記操作部は、前記第2筐体の内方に向かって凹む凹部であることを特徴とする、感光体カートリッジ。
  4. 第1筐体と、
    前記第1筐体内に位置し、第1方向に延びる第1軸線を中心として回転可能である感光体と、
    前記第1筐体内に位置し、前記感光体に近接する第1位置と、前記第1位置よりも前記感光体から離れる第2位置との間を移動するように構成される第2筐体と、
    前記第2筐体内に位置し、前記第2筐体が前記第1位置に位置する状態において、前記感光体と当接して前記感光体の表面を清掃し、前記第2筐体が前記第2位置に位置する状態において、前記感光体から離間するように構成されるクリーニング部材と、を備え、
    前記第2筐体は、前記第2筐体を前記第1位置と前記第2位置との間を移動させるように構成される操作部を有し、
    前記第1筐体は、開口部を有し、
    前記操作部は、前記開口部を介して露出し、
    前記第1筐体は、画像を形成する記録媒体を案内する案内部を有し、
    前記開口部は、前記第2筐体の移動方向および前記第1方向の両方と直交する第2方向において、前記クリーニング部材と前記案内部との間に位置することを特徴とする、感光体カートリッジ。
  5. 前記クリーニング部材を前記感光体に向けて押圧する押圧部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないしのいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
  6. 前記第1筐体は、前記押圧部材が前記クリーニング部材を押圧する押圧方向に沿って延び、前記第2筐体の前記第1位置と前記第2位置との間の移動をガイドするように構成されるガイド部を有することを特徴とする、請求項に記載の感光体カートリッジ。
  7. 前記第2筐体を前記第2位置に位置した状態で保持する保持部材をさらに備えることを特徴とする、請求項1ないしのいずれか一項に記載の感光体カートリッジ。
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