JP2015160469A - 空気入りタイヤ - Google Patents
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Abstract
【解決手段】タイヤ表裏の装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、第1主溝11の距離GL1を接地半幅TL/2の6%以下とし、第2主溝12の距離GL2を接地半幅TL/2の40%〜65%とし、サブ溝の距離GL3を接地半幅TL/2の40%〜65%とし、一端が車両内側の接地端に到達し他端が第2主溝12に対して非連通となるよう閉止した第1ラグ溝31と、一端が第2主溝12に連通し他端が閉止した第2ラグ溝32と、一端が第1主溝11に連通し他端が閉止した第3ラグ溝31と、一端がサブ溝13に連通し他端が閉止した複数本の第4ラグ溝34と、一端がサブ溝13に連通し他端が閉止した第5ラグ溝35と、一端が車両外側の接地端に到達し他端がサブ溝13に対して非連通となるように閉止した第6ラグ溝36を設ける。
【選択図】図4
Description
前記トレッド部のセンター領域にタイヤ周方向に延びる第1主溝を設け、前記トレッド部のタイヤ赤道位置よりも車両内側の領域にタイヤ周方向に延びる第2主溝を設け、前記トレッド部のタイヤ赤道位置よりも車両外側の領域にタイヤ周方向に延びて溝幅及び溝深さの少なくとも一方が前記第1主溝及び前記第2主溝よりも小さいサブ溝を設け、
前記第1主溝の中心位置からタイヤ赤道位置までの距離GL1をタイヤ接地幅TLの半幅TL/2の6%以下とし、前記第2主溝の中心位置からタイヤ赤道位置までの距離GL2をタイヤ接地幅TLの半幅TL/2の40%〜65%とし、前記サブ溝の中心位置からタイヤ赤道位置までの距離GL3をタイヤ接地幅TLの半幅TL/2の40%〜65%とし、
前記第2主溝よりも車両内側に第1リブを区画し、前記第2主溝と前記第1主溝との間に第2リブを区画し、前記第1主溝と前記サブ溝との間に第3リブを区画し、前記サブ溝よりも車両外側に第4リブを区画すると共に、
前記トレッド部に、一端が車両内側の接地端に到達し他端が前記第2主溝に対して非連通となるように第1リブ内で閉止した複数本の第1ラグ溝と、一端が前記第2主溝に連通し他端が第1リブ内又は第2リブ内で閉止した複数本の第2ラグ溝と、一端が前記第1主溝に連通し他端が第2リブ内又は第3リブ内で閉止した複数本の第3ラグ溝と、一端が前記サブ溝に連通し他端が第3リブ内で閉止した複数本の第4ラグ溝と、一端が前記サブ溝に連通し他端が第4リブ内で閉止した複数本の第5ラグ溝と、一端が車両外側の接地端に到達し他端が前記サブ溝に対して非連通となるように第4リブ内で閉止した複数本の第6ラグ溝を設けたことを特徴とするものである。
ドライ路面のサーキットにおいてテストドライバーによる走行試験を実施し、サーキットを7周走行したときの走行タイムを計測すると同時に、その際の操縦安定性を官能評価した。ドライ路面での操縦安定性は従来例1を5点とする10点満点で評価した。この評価点が大きいほどドライ路面での操縦安定性が優れていることを意味する。走行タイムについては、ベストタイムと、ベストタイム及びワーストタイムを除いた5周の平均タイムとを求めた。走行タイムの評価結果は、測定値の逆数を用い、従来例1を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほど走行タイムが短いことを意味する。
ドライ路面のサーキットにおいてテストドライバーによる走行試験を実施し、50kmの連続走行後、トレッド部に生じた偏摩耗の度合いを調べた。耐偏摩耗性については、偏摩耗の度合いを10点満点(10:優、9又は8:良、7又は6:可、5以下:不良)で評価した。この評価点が大きいほど耐偏摩耗性が優れていることを意味する。
ウエット路面のサーキットにおいてテストドライバーによる走行試験を実施し、その際の操縦安定性を官能評価した。ウエット路面での操縦安定性は従来例1を5点とする10点満点で評価した。この評価点が大きいほどウエット路面での操縦安定性が優れていることを意味する。また、一定の水深条件においてハイドロプレーニングの発生速度を計測した。ハイドロプレーニング発生速度の評価結果は、従来例1を100とする指数にて示した。この指数値が大きいほどハイドロプレーニング発生速度が高いことを意味する。
2 サイドウォール部
3 ビード部
11 第1主溝
12 第2主溝
13 サブ溝
21,22,23,24 リブ
31,32,33,34,35,36 ラグ溝
Claims (12)
- タイヤ周方向に延在して環状をなすトレッド部と、該トレッド部の両側に配置された一対のサイドウォール部と、これらサイドウォール部のタイヤ径方向内側に配置された一対のビード部とを備え、車両に対する装着方向が指定された空気入りタイヤにおいて、
前記トレッド部のセンター領域にタイヤ周方向に延びる第1主溝を設け、前記トレッド部のタイヤ赤道位置よりも車両内側の領域にタイヤ周方向に延びる第2主溝を設け、前記トレッド部のタイヤ赤道位置よりも車両外側の領域にタイヤ周方向に延びて溝幅及び溝深さの少なくとも一方が前記第1主溝及び前記第2主溝よりも小さいサブ溝を設け、
前記第1主溝の中心位置からタイヤ赤道位置までの距離GL1をタイヤ接地幅TLの半幅TL/2の6%以下とし、前記第2主溝の中心位置からタイヤ赤道位置までの距離GL2をタイヤ接地幅TLの半幅TL/2の40%〜65%とし、前記サブ溝の中心位置からタイヤ赤道位置までの距離GL3をタイヤ接地幅TLの半幅TL/2の40%〜65%とし、
前記第2主溝よりも車両内側に第1リブを区画し、前記第2主溝と前記第1主溝との間に第2リブを区画し、前記第1主溝と前記サブ溝との間に第3リブを区画し、前記サブ溝よりも車両外側に第4リブを区画すると共に、
前記トレッド部に、一端が車両内側の接地端に到達し他端が前記第2主溝に対して非連通となるように第1リブ内で閉止した複数本の第1ラグ溝と、一端が前記第2主溝に連通し他端が第1リブ内又は第2リブ内で閉止した複数本の第2ラグ溝と、一端が前記第1主溝に連通し他端が第2リブ内又は第3リブ内で閉止した複数本の第3ラグ溝と、一端が前記サブ溝に連通し他端が第3リブ内で閉止した複数本の第4ラグ溝と、一端が前記サブ溝に連通し他端が第4リブ内で閉止した複数本の第5ラグ溝と、一端が車両外側の接地端に到達し他端が前記サブ溝に対して非連通となるように第4リブ内で閉止した複数本の第6ラグ溝を設けたことを特徴とする空気入りタイヤ。 - 前記第2ラグ溝及び前記第3ラグ溝が車両内側に向かって開口することを特徴とする請求項1に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1ラグ溝が車両内側の接地端を横切って前記第1リブの車両内側の端部まで延在し、前記第6ラグ溝が車両外側の接地端を横切り、該第6ラグ溝の車両外側の端部が第4リブ内で閉止することを特徴とする請求項2に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2主溝から前記第1ラグ溝のタイヤ赤道側の閉止端までの距離RG1を前記第1リブの接地領域内での幅RL1の15%〜35%とし、前記第2主溝から前記第2ラグ溝の閉止端までの距離RG2を前記第2リブの幅RL2の30%〜65%とし、前記第1主溝から前記第3ラグ溝の閉止端までの距離RG3を前記第3リブの幅RL3の25%〜60%とし、前記サブ溝から前記第4ラグ溝の閉止端までの距離RG4を前記第3リブの幅RL3の15%〜40%とし、前記サブ溝から前記第5ラグ溝の閉止端までの距離RG5を前記第4リブの幅RL4の15%〜40%とし、前記サブ溝から前記第6ラグ溝の両側の閉止端までの距離RG6,RG7をそれぞれ前記第4リブのタイヤ接地領域内での幅RL4の25%〜45%としたことを特徴とする請求項3に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1ラグ溝及び前記第6ラグ溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度α1,α6をそれぞれ70°〜90°とし、前記第2ラグ溝、前記第3ラグ溝、前記第4ラグ溝及び前記第5ラグ溝のタイヤ周方向に対する傾斜角度α2,α3,α4,α5をそれぞれ45°〜80°としたことを特徴とする請求項4に記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1主溝及び前記第2主溝の溝幅GW1,GW2をそれぞれ8mm〜16mmとし、前記サブ溝の溝幅GW3を1mm〜2.5mmとしたことを特徴とする請求項1〜5のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記第2ラグ溝と前記第3ラグ溝とをタイヤ周方向に沿って交互に配置し、前記第3ラグ溝と前記第4ラグ溝及び前記第5ラグ溝とをタイヤ周方向に沿って交互に配置し、前記第4ラグ溝及び前記第5ラグ溝と前記第6ラグ溝とをタイヤ周方向に沿って交互に配置したことを特徴とする請求項1〜6のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1ラグ溝、前記第2ラグ溝、前記第3ラグ溝及び前記第5ラグ溝が車両内側に向かって開口し、前記第3ラグ溝が前記第1ラグ溝、前記第2ラグ溝及び前記第5ラグ溝とは逆方向に傾斜することを特徴とする請求項1〜7のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記トレッド部のタイヤ赤道位置よりも車両外側の領域での溝面積比率が8%〜22%の範囲にあり、前記トレッド部のタイヤ赤道位置よりも車両内側の領域での溝面積比率が22%〜40%の範囲にあることを特徴とする請求項1〜8のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1ラグ溝乃至前記第6ラグ溝のタイヤ周方向のピッチ長Lがタイヤ外周長の1.5%〜3.5%の範囲にあることを特徴とする請求項1〜9のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記サブ溝が前記第4ラグ溝及び前記第5ラグ溝よりも浅いことを特徴とする請求項1〜10のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
- 前記第1ラグ溝乃至前記第6ラグ溝がいずれも湾曲し、前記第1ラグ溝、前記第2ラグ溝、前記第3ラグ溝及び前記第6ラグ溝の曲率半径をそれぞれ80mm〜360mmとし、前記第4ラグ溝及び前記第5ラグ溝の曲率半径をそれぞれ8mm〜40mmとしたことを特徴とする請求項1〜11のいずれかに記載の空気入りタイヤ。
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