JP2014214376A - 圧延銅箔、フレキシブル銅張積層板及びフレキシブルプリント配線板 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】酸素濃度が5ppm以下であり、燐濃度が10ppm以下であり、残部が銅(Cu)及び不可避的不純物からなる銅合金が所定厚さまで圧延加工が行われて形成され、圧延面は、圧延面の法線方向から見た際、{211}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率に対する{011}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率の割合が1.5以上であり、圧延面の圧延方向から見た際、<111>結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率に対する<211>結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率の割合が2以上であり、圧延面の法線方向から見た際、{001}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率が0.1以下である。
【選択図】図1
Description
本発明の第1の態様によれば、酸素濃度が5ppm以下であり、燐濃度が10ppm以下であり、残部が銅(Cu)及び不可避的不純物からなる銅合金が所定厚さまで圧延加工が行われて形成され、圧延面は、前記圧延面の法線方向から見た際、{211}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率に対する{011}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率の割合が1.5以上であり、前記圧延面の圧延方向から見た際、<111>結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率に対する<211>結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率の割合が2以上であり、前記圧延面の法線方向から見た際、{001}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率が0.1以下である圧延銅箔が提供される。
以下に、本発明の一実施形態に係る圧延銅箔の一実施形態について説明する。
次に、上述の圧延銅箔を用いたフレキシブル銅張積層板、及びこのフレキシブル銅張積層板を用いたフレキシブルプリント配線板の構成について説明する。
次に、本実施形態にかかる圧延銅箔の製造方法の一実施形態について、図1を用いて説明する。
図1に示すように、本実施形態にかかる圧延銅箔の製造方法では、まず、例えば高周波溶解炉等を用いて母材である銅(Cu)を溶解して銅の溶湯を製造する。そして、溶湯中に所定量の酸素(O)及び燐(P)を添加した後、この銅合金の溶湯を鋳型に供給して、酸素(O)濃度が5ppm以下、燐(P)濃度が10ppm以下であり、残部が銅(Cu)及び不可避的不純物からなる銅合金の鋳塊(インゴット)を鋳造する。
銅合金の鋳造工程(S10)が終了した後、例えば連続鋳造圧延方式によってインゴットに圧延加工を行い、圧延銅箔を製造する。すなわち、インゴットに熱間圧延処理を行った後、冷間圧延処理と、焼鈍処理とを所定回数繰り返して行う。その後、最終の冷間圧延処理を行い、圧延銅箔を製造する。
まず、鋳造したインゴットを所定温度(例えば950℃)に加熱して熱間圧延処理を行い、所定厚さの銅合金の板材を形成する。熱間圧延処理が終了した後は、なるべく速やかに銅合金の板材を冷却するとよい。
熱間圧延工程(S21)が終了した後、銅合金の板材に、冷間圧延工程(冷間圧延処理)と、歪み取り焼鈍工程(焼鈍処理(熱処理))とを所定回数繰り返して行い、所定厚さ(例えば0.1mm〜1.8mm)の生地と呼ばれる銅条を形成する。冷間圧延処理は、例えば50%の加工度で行うと良い。焼鈍処理は、銅合金の板材を所定温度(例えば700℃)で所定時間(例えば15秒間)加熱して行うと良い。
冷間圧延工程(S22)と歪み取り焼鈍工程(S23)とを所定回数行い、銅条が所定厚さになったら、最終の焼鈍処理を行う。最終の焼鈍処理は、銅条を所定温度(例えば700℃)で所定時間(例えば15秒間)加熱して行うと良い。
最終焼鈍工程(S24)が終了した後、銅条に、最終の冷間圧延処理を行い、所定厚さの圧延銅箔を形成する。このとき、得られる圧延銅箔の圧延面が上述の(a)〜(c)の3つの要件を満たすように、例えば圧延荷重や巻取ユニット張力等を制御し、結晶方位を調整する。これにより、圧延銅箔は、優れた耐ハゼ折特性を有するようになる。すなわち、例えば、160℃の温度で1時間加熱した後の圧延銅箔の圧延方向のヤング率を100GPa以下にできる。また、折り曲げ角度が90°、折り曲げ半径が0.125mm、荷重が3kgの条件で折り曲げ試験(ハゼ折特性試験)を行った際、圧延銅箔が破断に至るまでの折り曲げ回数を4回以上にできる。
圧延処理が終了した後、圧延銅箔の少なくとも圧延面に例えば粗化処理等の表面処理を行ってもよい。これにより、圧延銅箔が、例えばフレキシブル銅張積層板に用いられる場合、樹脂層との接着力を向上させることができる。以上により、本実施形態にかかる圧延銅箔の製造工程を終了する。
続いて、上述の圧延銅箔を用いたフレキシブル銅張積層板及びフレキシブルプリント配線板の製造方法について説明する。
上述の圧延銅箔を樹脂層の少なくとも片面に貼り合わせてフレキシブル銅張積層板を製造する。
圧延銅箔と、所定厚さ(例えば25μm)の例えばポリイミドフィルム等により構成される樹脂層とを、例えば真空プレス機を用いて加熱圧着して貼り合わせて、2層FCCLを形成する。真空プレス機を用いた加熱圧着は、例えば貼り合わせ圧力を5MPa、温度を300℃とし、15分間行うとよい。
圧延銅箔と、所定厚さ(例えば12.5μm)の例えばポリイミドフィルム等の樹脂層とを、接着剤層を介して貼り合わせて、3層FCCLを形成する。すなわち、ポリイミドフィルムの両面に、ポリアミドイミド系接着剤を塗布して所定厚さ(例えば6μm)の接着剤層を形成した。そして、樹脂層の両面に設けられた接着剤層のそれぞれに、プレス機を用いて圧延銅箔を仮接着した。なお、プレス機を用いた仮接着は、温度を120℃、圧力を0.05MPaとし、1分間行うとよい。仮接着を行った後、真空プレス機を用いて本接着を行い、圧延銅箔と樹脂層とを貼り合わせる。なお、真空プレス機を用いた本接着は、温度を200℃とし、貼り合わせ圧力を2MPaとし1時間行うとよい。これにより、3層FCCLが製造される。
次に、フレキシブル銅張積層板(FCCL)が備える圧延銅箔に、例えばエッチング等により回路(銅配線)を形成する。具体的には、まず、FCCLが備える圧延銅箔上に回路を形成するためのフォトレジスト層を例えば印刷等により形成する。そして、フォトレジスト層に基づいて圧延銅箔にエッチング処理を行い、圧延銅箔の不要箇所を除去する。これにより、FCCLが備える圧延銅箔上に回路を形成する。
本実施形態によれば、以下に示す1つまたは複数の効果を奏する。
以上、本発明の一実施形態を具体的に説明したが、本発明は上述の実施形態に限定されるものではなく、その要旨を逸脱しない範囲で適宜変更可能である。
実施例1では、銅合金として無酸素銅を用いた。そして、高周波溶解炉を用い、窒素雰囲気下にて無酸素銅を溶解して溶湯を作製した。窒素雰囲気下にて、溶湯中の酸素濃度が2ppm、燐濃度が2ppmとなるように調整した。その後、溶湯を鋳型に供給し、所定形状のインゴットを鋳造した。
実施例2では、酸素濃度が5ppm、燐濃度が2ppmである無酸素銅のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い銅合金の板材を作製した。そして、この銅合金の板材に実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行って銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は18μmであり、RND{011}は0.35であった。この他は、実施例1と同様にして厚さが18μmの圧延銅箔を作製した。これを実施例2の試料とした。
実施例3では、酸素濃度が2ppm、燐濃度が8ppmである無酸素銅のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い銅合金の板材を作製した。そして、この銅合金の板材に実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行って銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は18μmであり、RND{011}は0.35であった。この他は、実施例1と同様にして厚さが18μmの圧延銅箔を作製した。これを実施例3の試料とした。
実施例4では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが0.36mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は17μmであり、RND{011}は0.40であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、95%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを実施例4の試料とした。
実施例5では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが3.6mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は20μmであり、RND{011}は0.21であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、99.5%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを実施例5の試料とした。
実施例6では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが0.7mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は20μmであり、RND{011}は0.31であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、95%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが35μmである圧延銅箔を作製した。これを実施例6の試料とした。
実施例7では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが0.24mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は14μmであり、RND{011}は0.32であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、95%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが12μmである圧延銅箔を作製した。これを実施例7の試料とした。
実施例8では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが0.14mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は18μmであり、RND{011}は0.25であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、95%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが7μmである圧延銅箔を作製した。これを実施例8の試料とした。
比較例1では、酸素濃度が10ppm、燐濃度が5ppmである無酸素銅のインゴットを鋳造した。この他は、実施例1と同様にして厚さが18μmの圧延銅箔を作製した。これを比較例1の試料とした。
比較例2では、酸素濃度が10ppm、燐濃度が30ppmである無酸素銅のインゴットを鋳造した。この他は、実施例1と同様にして厚さが18μmの圧延銅箔を作製した。これを比較例2の試料とした。
比較例3では、酸素濃度が2ppm、燐濃度が2ppm、スズ(Sn)濃度が50ppmである無酸素銅ベースの合金インゴットを鋳造した。この他は、実施例1と同様にして厚さが18μmの圧延銅箔を作製した。これを比較例3の試料とした。
比較例4では、実施例2と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行って銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。このとき、冷間圧延処理の加工度を実施例1よりも高くし、銅条の圧延面の平均結晶粒径を45μmまで粗大化させた。この銅条の圧延面のRND{011}は0.40であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、98%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを比較例4の試料とした。
比較例5では、実施例2と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行って銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。このとき、冷間圧延処理の加工度を実施例1よりも低くし、銅条の圧延面のRND{011}を0.19まで低下させた。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は19μmであった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、98%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを比較例5の試料とした。
比較例6では、実施例3と同様の銅条を作製した。この銅条に、粘度が7cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、98%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを比較例6の試料とした。
比較例7では、実施例3と同様の銅条を作製した。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.10μmであるワークロールを用い、98%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを比較例7の試料とした。
比較例8では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが0.12mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は18μmであり、RND{011}は0.35であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、85%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを比較例8の試料とした。
比較例9では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが9mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は18μmであり、RND{011}は0.35であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、99.8%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが18μmである圧延銅箔を作製した。これを比較例9の試料とした。
比較例10では、実施例1と同一のインゴットを鋳造した。このインゴットに実施例1と同様の熱間圧延処理を行い、厚さが1.0mmの銅合金の板材を作製した。この銅合金の板材に、実施例1と同様の冷間圧延処理と焼鈍処理とを行い、銅条を作製した。この銅条の圧延面の平均結晶粒径は19μmであり、RND{011}は0.21であった。この銅条に、粘度が4cStである圧延油、表面粗さRaが0.06μmであるワークロールを用い、95%の加工度で最終の冷間圧延処理を行い、厚さが50μmである圧延銅箔を作製した。これを比較例10の試料とした。
Claims (8)
- 酸素濃度が5ppm以下であり、燐濃度が10ppm以下であり、残部が銅(Cu)及び不可避的不純物からなる銅合金が所定厚さまで圧延加工が行われて形成され、
圧延面は、前記圧延面の法線方向から見た際、{211}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率に対する{011}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率の割合が1.5以上であり、前記圧延面の圧延方向から見た際、<111>結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率に対する<211>結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率の割合が2以上であり、前記圧延面の法線方向から見た際、{001}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率が0.1以下である
ことを特徴とする圧延銅箔。 - 前記銅合金に熱間圧延処理が行われた後、冷間圧延処理と焼鈍処理とが所定回数繰り返して行われることで形成され、最終の冷間圧延処理が行われる直前の銅条の圧延面は、平均結晶粒径が20μm以下であり、前記銅条の圧延面の法線方向から見た際、前記{011}結晶方位を持つ結晶粒の占める面積率が0.2以上である
ことを特徴とする請求項1に記載の圧延銅箔。 - 厚さが5μm以上35μm以下である
ことを特徴とする請求項1又は2に記載の圧延銅箔。 - 160℃の温度で1時間加熱した後のヤング率が、100GPa以下である
ことを特徴とする請求項1ないし3のいずれかに記載の圧延銅箔。 - 折り曲げ角度が90°、折り曲げ半径が0.125mm、荷重が3kgの条件で折り曲げ試験を行った際、破断に至るまでの折り曲げ回数が4回以上である
ことを特徴とする請求項1ないし4のいずれかに記載の圧延銅箔。 - 前記圧延面には、表面処理が行われている
ことを特徴とする請求項1ないし5のいずれかに記載の圧延銅箔。 - 請求項1ないし6のいずれかに記載の圧延銅箔と、
樹脂層と、を備え、
前記圧延銅箔は、前記樹脂層の少なくとも片面に設けられている
ことを特徴とするフレキシブル銅張積層板。 - 請求項7に記載のフレキシブル銅張積層板を備える
ことを特徴とするフレキシブルプリント配線板。
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