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JP2014015453A - ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物 - Google Patents

ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物 Download PDF

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Abstract

【課題】HLBが11以上である親水性が高い非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物であって、ソフトコンタクトレンズ表面の摩擦増大を低減でき、ソフトコンタクトレンズに対して変形を生じさせ難いソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を提供する。
【解決手段】(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤と、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有する、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、該眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させた場合に生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減でき、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制することができる。
【選択図】なし

Description

本発明はソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に関する。より詳しくは、非イオン性界面活性剤が配合された組成物において、ソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大及びソフトコンタクトレンズの変形を抑制できるソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に関する。
近年、コンタクトレンズ(CL)の装用者が増えており、中でもソフトコンタクトレンズ(以下SCLと記載することもある)の装用者が増えている。一般的に、ソフトコンタクトレンズを装用した場合には、大気からの酸素供給量が低下し、その結果として角膜上皮細胞の分裂抑制や角膜肥厚につながる場合があることが指摘されている。そのため、より高い酸素透過性を有するソフトコンタクトレンズの開発が進められてきた。
シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、そのような背景の下、高酸素透過性を有するソフトコンタクトレンズとして近年開発されてきたものである。シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、ハイドロゲルにシリコーンを配合することにより、従来のハイドロゲルコンタクトレンズの数倍となる酸素透過性を実現する。そのため、ソフトコンタクトレンズの弱点である酸素供給不足を改善することができ、酸素不足に伴う角膜に対する悪影響を大幅に抑制できるものとして、大きく期待されている。
しかしながら、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは摩擦力が非常に大きいことが知られており(特許文献1)、更に、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの表面には、通常のハイドロゲルコンタクトレンズの表面には見られない顕著な凹凸が存在することが報告されている(非特許文献1)。このような顕著な凹凸は、滑らかな表面を有するものに比べて生体由来物質や汚れ等を付着させ易いだけでなく、摩擦の増大を生じさせることも予想され、とりわけ過敏な眼組織では、装用中に異物感や乾燥感などの不快感を引き起こすことも十分に考えられる。
一方、コンタクトレンズに使用される眼科組成物については、コンタクトレンズの種類に応じて、安全性等の影響を十分に考慮して設計することが不可欠である。特に、ソフトコンタクトレンズは、素材によってイオン性の有無や含水率の高低等が種々異なるため、ソフトコンタクトレンズに使用される眼科組成物は、対象となるソフトコンタクトレンズの特性に応じて製剤設計を行うことが肝要である。なかでも、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズに使用される眼科組成物については特に注意が必要である。
一般に、眼科分野では、溶解補助剤が多くの処方に配合されており、特にソフトコンタクトレンズ用眼科組成物では、水溶性の比較的低い生理活性成分、添加物等の溶解補助を目的に、様々な溶解補助剤の配合が工夫されている。眼科分野において用いられる溶解補助剤の一つとして、界面活性剤を挙げることができ、安全性等の観点から、非イオン性界面活性剤を使用することが多い。特に、水性眼科組成物では、水を含む媒体に油性成分を安定に分散乃至溶解させるために、主として親水性の良好な非イオン性界面活性剤が使用されている。
しかしながら、非イオン性界面活性剤、特に、親水性が良好な(HLB値が高い)非イオン性界面活性剤を配合した眼科組成物を、ソフトコンタクトレンズ、特に、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズと接触させた場合の影響については、十分に解明されるには至っていないのが現状である。
特開2011−51982号公報
針谷明美等、第51回日本コンタクトレンズ学会総会プログラム講演抄録集、110頁
本発明者等は、非イオン性界面活性剤を含有するコンタクトレンズ用眼科組成物について種々の検討を行ってきた。その結果、HLBが11以上である親水性が高い非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させた際に、レンズ表面の摩擦が増大することを確認した。レンズ表面の摩擦は、ソフトコンタクトレンズ装用時に不快感(異物感や乾燥感など)や目の障害を引き起こす惧れがある。とりわけ、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、コンタクトレンズ自体の摩擦力が非常に大きく、表面に凹凸が存在し、また他のソフトコンタクトレンズに比べて材質が硬いため、レンズ表面の摩擦増大により眼表面への悪影響を及ぼしやすい傾向がある。
従って、本発明の主な目的は、HLBが11以上である親水性が高い非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物であって、ソフトコンタクトレンズ表面の摩擦増大が抑制されたソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を提供することである。
本発明者等は、HLBが11以上である親水性が高い非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズと接触させるとレンズの膨張を生じることがあり、とりわけ、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズはレンズサイズの変化が生じ易い傾向があることを確認した。ソフトコンタクトレンズの装用時には眼粘膜障害が起きても自覚し難いことが知られており、変形した状態のソフトコンタクトレンズを長期間装用し、眼粘膜障害が重症になるまで放置してしまう恐れがある。更に、コンタクトレンズの形状の変化は、コンタクトレンズの視力矯正力にも悪影響を及ぼすことが懸念される。
従って、本発明のその他の目的は、HLBが11以上である親水性が高い非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物であって、ソフトコンタクトレンズに対して変形を生じさせ難いソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を提供することである。
本発明者等は、上記した課題を解決すべく、鋭意研究を重ねた結果、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物中に、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することにより、ソフトコンタクトレンズと該眼科組成物とが接触する際に生じるコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減できることを見出した。
また、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物中に、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することにより、ソフトコンタクトレンズと該眼科組成物との接触により生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制できることを見出した。
本発明は、これらの知見に基づいて更に検討を重ねた結果、完成されたものである。
即ち、本発明は、下記の態様のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を提供するものである。
項1-1.(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤と、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有する、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-2.(A)成分が、ポリソルベート80、酸化エチレンの平均付加モル数が30以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、酸化エチレンの平均付加モル数が30以上であるポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール及び酸化エチレンの平均付加モル数が10以上であるモノステアリン酸ポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも一種である、項1-1に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-3. (B)成分が、ポリオキシエチレンヒマシ油3、ポリオキシエチレンヒマシ油4、ポリオキシエチレンヒマシ油6、ポリオキシエチレンヒマシ油7、ポリオキシエチレンヒマシ油10、ポリオキシエチレンヒマシ油13.5、ポリオキシエチレンヒマシ油17及びポリオキシエチレンヒマシ油20からなる群より選択される少なくとも一種である、項1-1又は項1-2に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-4.(B)成分が、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜12であるポリオキシエチレンヒマシ油である、項1-1乃至1-3のいずれかに記載の水性眼科組成物。
項1-5.ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の総量を基準として、(A)成分の総含有量が0.001〜5w/v%である、項1-1乃至1-4のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-6.ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の総量を基準として(B)成分の総含有量が0.0005〜5w/v%である、項1-1乃至1-5のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-7.(A)成分の総含有量1重量部に対して、(B)成分の総含有量が0.001〜100重量部である、項1-1乃至1-6のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-8.ソフトコンタクトレンズが、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、項1-1乃至1-7のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-9.水性液剤である項1-1乃至1-8のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
項1-10.ソフトコンタクトレンズ用点眼剤又はソフトコンタクトレンズケア用液剤である、項1-1乃至1-9のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
また、本発明は、下記に掲げる態様の、ソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減する方法を提供するものである。
項2-1.(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤と、 (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を、ソフトコンタクトレンズに接触させる工程を含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減する方法。
項2-2.ソフトコンタクトレンズが、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、項2-1に記載の方法。
また、本発明は、下記に掲げる態様の、ソフトコンタクトレンズの摩擦の増大を低減する作用をソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法を提供するものである。
項3-1.(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減する作用を該眼科組成物に付与する方法。
項3-2.ソフトコンタクトレンズが、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、項3-1に記載の方法。
また、本発明は、下記に掲げる態様の、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する方法を提供するものである。
項4-1.(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤と、 (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を、ソフトコンタクトレンズに接触させることを含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制する方法。
項4-2.ソフトコンタクトレンズが、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、項4-1に記載の方法。
また、本発明は、下記に掲げる態様の、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する作用をソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に付与する方法を提供するものである。
項5-1.(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制する作用を該眼科組成物に付与する方法。
項5-2.ソフトコンタクトレンズが、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、項5-1に記載の方法。
更に、本発明は、下記の掲げる態様の使用も提供する。
項6. ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の製造のための、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油の使用。
項7. ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物が、上記項1-1乃至1-10のいずれかに記載の組成物である、項6に記載の使用。
更に、本発明は、下記に掲げる態様の使用も提供する。
項8. ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物としての、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤と、 (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含む組成物の使用。
項9. 組成物が、上記項1-1乃至1-10のいずれかに記載の組成物である、項8に記載の使用。
更に、本発明は、下記に掲げる態様の組成物も提供する。
項10. ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物としての使用のための、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含む組成物。
項11. 上記項1-1乃至1-10のいずれかに記載されたものである、項10に記載の組成物。
更に、本発明は、下記に掲げる態様のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の製造方法も提供する。
項12. 水を含む担体に、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び (B)酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を添加することを含む、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の製造方法。
項13. ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物が、上記項1-1乃至1-10のいずれかに記載の組成物である、項12に記載の製造方法。
本発明によれば、以下に掲げる顕著な効果が達成される。
(1)本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含むソフトコンタクトレンズ用眼科組成物がソフトコンタクトレンズと接触する際に生じるコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減できる。このため、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を用いることによって、コンタクトレンズ装用時の不快感や目の疲れ等を軽減でき、角結膜上皮障害の発生を抑制できる。
(2)本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含むソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を、ソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制できる。このため、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を用いることによって、使用感を損ねることなく、ソフトコンタクトレンズを使用することが可能となる。また、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制できるので、高い安全性をもってソフトコンタクトレンズを長期間装用すること(例えば、長期間連続装用すること)が可能となり、更に、本来の視力矯正力を維持した状態でソフトコンタクトレンズを使用することができる。
以上の通り、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦増大を低減でき、更に、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制できる。よって、本発明によれば、ソフトコンタクトレンズに対する悪影響を極力排除した上で、HLBが11以上の親水性が高い非イオン性界面活性剤を有効に利用することが可能となる。
試験例1で求めた、振り子振幅の対数減衰率の上昇抑制率(%)を示すグラフ。
本明細書において含有量の単位「%」は「w/v%」を意味し、「g/100mL」と同義である。
本明細書中、特に記載の無い限り、略号「POE」はポリオキシエチレンを意味する。
本明細書中、特に記載の無い限り、略号「POP」はポリオキシプロピレンを意味する。
[1.ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物]
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物は、HLBが11以上の非イオン性界面活性(以下、(A)成分ということがある)を含有するものである。(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物中に、後述する酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油(以下、(B)成分ということがある)を配合することにより、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物がソフトコンタクトレンズと接触する際に生じるコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減できる。また、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物中に、(B)成分を配合することにより、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させた場合に生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制することができる。
本発明で用いることができる、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば特に制限されない。これらは、溶解補助剤や可溶化剤等として公知の化合物であり、公知の方法により合成してもよく、市販品として入手することもできる。
本発明で用いることができる、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤の具体例としては、モノラウリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート20)、モノパルミチン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート40)、モノステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート60)、トリステアリン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート65)、モノオレイン酸POE(20)ソルビタン(ポリソルベート80)等のPOEソルビタン脂肪酸エステル;POE(40)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40)、POE(60)硬化ヒマシ油(ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60)等のPOE硬化ヒマシ油;酸化エチレンの平均付加モル数が35であるポリオキシエチレンヒマシ油35、酸化エチレンの平均付加モル数が40であるポリオキシエチレンヒマシ油40、酸化エチレンの平均付加モル数が50であるポリオキシエチレンヒマシ油50、酸化エチレンの平均付加モル数が60であるポリオキシエチレンヒマシ油60、酸化エチレンの平均付加モル数が70であるポリオキシエチレンヒマシ油70等の酸化エチレンの平均付加モル数が30以上であるポリオキシエチレンヒマシ油;POE(9)ラウリルエーテル等のPOEアルキルエーテル;POE(20)POP(4)セチルエーテル等のPOE-POPアルキルエーテル;POE(196)POP(67)グリコール(ポロクサマー407、プルロニックF127)、POE(54)POP(39)グリコール(プルロニックP85)、POE(200)POP(70)グリコール等のポリオキシエチレン・ポリオキシプロピレンブロックコポリマー、ステアリン酸ポリオキシル40等の酸化エチレンの平均付加モル数が10以上であるモノステアリン酸ポリエチレングリコール等を挙げることができる。なお、上記で例示する化合物において、括弧内の数字は付加モル数を示す。
上記したHLBが11以上である非イオン界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
上記した(A)成分の内で、特に、ポリソルベート80、酸化エチレンの平均付加モル数が30以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、酸化エチレンの平均付加モル数が30以上であるポリオキシエチレンヒマシ油、POE(196)POP(67)グリコール(ポロクサマー407、プルロニックF127)、POE(200)POP(70)グリコール、酸化エチレンの平均付加モル数が10以上であるモノステアリン酸ポリエチレングリコール等は、安全性が高く好ましく、本発明の効果が良好に得られる点から、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油40、ポリオキシエチレンヒマシ油35、ポリオキシエチレンヒマシ油40、ポリオキシエチレンヒマシ油50、ポリオキシエチレンヒマシ油60、ポリオキシエチレンヒマシ油70、POE(196)POP(67)グリコール(ポロクサマー407、プルロニックF127)、POE(200)POP(70)グリコール、ステアリン酸ポリオキシル40が更に好ましく、ポリソルベート80、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60、ポリオキシエチレンヒマシ油35が特に好ましい。
本発明によれば、これらのHLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物において、ソフトコンタクトレンズの変形や摩擦の増大を抑制することができ、これらの汎用されている非イオン性界面活性剤を有効に利用することが可能となる。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物における、(A)成分の含有量は特に限定はなく、(A)成分の種類、併用する(B)成分の種類及び含有量、該ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。例えば、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の総量を基準として、(A)成分の総含有量として、0.001〜5w/v%、好ましくは0.005〜4w/v%、より好ましくは0.01〜3w/v%、更に好ましくは0.02〜2w/v%、特に好ましくは0.05〜1w/v%である。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物は、上記した本発明の効果を発揮するために、(A)成分と共に、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有することが必要である。
ポリオキシエチレンヒマシ油は、ヒマシ油に酸化エチレンを付加重合することによって得られる公知の化合物であり、酸化エチレンの平均付加モル数が異なるいくつかの種類が知られている。
本発明で用いることができる、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20モルであるポリオキシエチレンヒマシ油の具体例としては、酸化エチレンの平均付加モル数が3であるポリオキシエチレンヒマシ油3、酸化エチレンの平均付加モル数が4であるポリオキシエチレンヒマシ油4、酸化エチレンの平均付加モル数が6であるポリオキシエチレンヒマシ油6、酸化エチレンの平均付加モル数が7であるポリオキシエチレンヒマシ油7、酸化エチレンの平均付加モル数が10であるポリオキシエチレンヒマシ油10、酸化エチレンの平均付加モル数が13.5であるポリオキシエチレンヒマシ油13.5、酸化エチレンの平均付加モル数が17であるポリオキシエチレンヒマシ油17及び酸化エチレンの平均付加モル数が20であるポリオキシエチレンヒマシ油20等を挙げることができる。
これらの中でも、本発明の効果を特に良好に発揮できる成分の一例として、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜12モルのポリオキシエチレンヒマシ油を挙げることができる。
上記したポリオキシエチレンヒマシ油は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。尚、本発明で用いるポリオキシエチレンヒマシ油は、硬化ヒマシ油に酸化エチレンを付加重合することにより得られるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油とは異なる化合物であり、これとは区別される。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物における、(B)成分の含有量は、特に限定はなく、(B)成分の種類、併用する(A)成分の種類及び含有量、該ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。例えば、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の総量を基準として、(B)成分の総含有量として0.0005〜5w/v%、好ましくは0.001〜3w/v%、より好ましくは0.002〜2w/v%、更に好ましくは0.005〜1w/v%、特に好ましくは0.01〜0.5w/v%である。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物における、(A)成分に対する(B)成分の含有比率は、(A)成分及び(B)成分の種類、該ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。例えば、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物 に含まれる(A)成分の総含有量1重量部に対して、(B)成分の総含有量として、0.001〜100重量部、好ましくは0.005〜50重量部、より好ましくは0.01〜20重量部、更に好ましくは0.05〜10重量部、特に好ましくは0.1〜5重量部である。
上記した含有比率の範囲内で、(A)成分と(B)成分を含有することにより、ソフトコンタクトレンズ表面の摩擦増大を低減し、ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する効果が特に顕著に発揮される。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物は、更に緩衝剤を含有することが好ましい。これにより、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物のpHを調整できる。本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に配合できる緩衝剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。本発明で用いることができる緩衝剤の具体例としては、ホウ酸緩衝剤、リン酸緩衝剤、炭酸緩衝剤、クエン酸緩衝剤、酢酸緩衝剤、トリス緩衝剤、アスパラギン酸、アスパラギン酸塩等が挙げられる。これらの緩衝剤は組み合わせて使用してもよい。ホウ酸緩衝剤としては、ホウ酸、又はホウ酸アルカリ金属塩、ホウ酸アルカリ土類金属塩等のホウ酸塩が挙げられる。リン酸緩衝剤としては、リン酸、又はリン酸アルカリ金属塩、リン酸アルカリ土類金属塩等のリン酸塩が挙げられる。炭酸緩衝剤としては、炭酸、又は炭酸アルカリ金属塩、炭酸アルカリ土類金属塩等の炭酸塩が挙げられる。クエン酸緩衝剤としては、クエン酸、又はクエン酸アルカリ金属塩、クエン酸アルカリ土類金属塩等が挙げられる。また、ホウ酸緩衝剤又はリン酸緩衝剤として、ホウ酸塩又はリン酸塩の水和物を用いてもよい。より具体的な例として、ホウ酸緩衝剤として、ホウ酸又はその塩(ホウ酸ナトリウム、テトラホウ酸カリウム、メタホウ酸カリウム、ホウ酸アンモニウム、ホウ砂等);リン酸緩衝剤として、リン酸又はその塩(リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、リン酸三ナトリウム、リン酸二カリウム、リン酸一水素カルシウム、リン酸二水素カルシウム等);炭酸緩衝剤として、炭酸又はその塩(炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、炭酸アンモニウム、炭酸カリウム、炭酸カルシウム、炭酸水素カリウム、炭酸マグネシウム等);クエン酸緩衝剤として、クエン酸又はその塩(クエン酸ナトリウム、クエン酸カリウム、クエン酸カルシウム、クエン酸二水素ナトリウム、クエン酸二ナトリウム等);酢酸緩衝剤として、酢酸又はその塩(酢酸アンモニウム、酢酸カリウム、酢酸カルシウム、酢酸ナトリウム等);アスパラギン酸又はその塩(アスパラギン酸ナトリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸カリウム等)等が例示できる。これらの緩衝剤の中でも、リン酸緩衝剤、ホウ酸緩衝剤が好ましく、ホウ酸緩衝剤(特に、ホウ酸とホウ砂の組合せ)が更に好ましい。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に緩衝剤を配合する場合、その含有量は、該緩衝剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。例えば、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の総量を基準として、該緩衝剤の総含有量として、0.01〜15w/v%、好ましくは0.05〜10w/v%、更に好ましくは0.1〜7.5w/v%、特に好ましくは0.5〜5w/v%である。
また、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物は、更に等張化剤を含有することが好ましい。本発明の眼科組成物に配合できる等張化剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば、特に制限されない。本発明で用いることができる等張化剤の具体例としては、リン酸水素二ナトリウム、リン酸二水素ナトリウム、リン酸二水素カリウム、亜硫酸水素ナトリウム、亜硫酸ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、塩化ナトリウム、塩化マグネシウム、酢酸カリウム、酢酸ナトリウム、炭酸水素ナトリウム、炭酸ナトリウム、チオ硫酸ナトリウム、硫酸マグネシウム、グリセリン、プロピレングリコール、ポリエチレングリコール、ブドウ糖、マンニトール、ソルビトール等が挙げられる。これらの等張化剤の中でも、グリセリン、プロピレングリコール、塩化ナトリウム、塩化カリウム、塩化カルシウム、及び塩化マグネシウムが好ましく、塩化ナトリウム又はプロピレングリコールが更に好ましく、塩化ナトリウムが特に好ましい。これらの等張化剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を任意に組み合わせて使用してもよい。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に等張化剤を配合する場合、その含有量は、該等張化剤の種類、他の配合成分の種類及び含有量、該ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の用途、製剤形態、使用方法等に応じて適宜設定される。例えば、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の総量を基準として、該等張化剤の総含有量として0.01〜10w/v%、好ましくは0.05〜5w/v%、更に好ましくは0.1〜3w/v%である。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物には、その使用目的に応じて、種々の薬理活性成分、生理活性成分等を配合することができ、更に、各種の添加剤も配合することができる。この場合、生理活性成分、添加物等の溶解性を向上させるために、溶解補助剤として、(A)成分及び(B)成分以外に、更に、その他の界面活性剤を配合することができる。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に配合することができる、(A)成分及び(B)成分以外の界面活性剤としては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば特に制限されず、非イオン性界面活性剤、両性界面活性剤、陰イオン性界面活性剤、陽イオン性界面活性剤のいずれであってもよい。
本発明で用いることができる(A)成分及び(B)成分以外の非イオン性界面活性剤は、HLBが11未満であって、(B)成分以外の非イオン性界面活性剤であり、具体例としては、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油5、ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油10、トリステアリン酸ソルビタン等が挙げられる。
また、本発明で用いることができる両性界面活性剤の具体例としては、アルキルジアミノエチルグリシン又はその塩(例えば、塩酸塩等)等が挙げられる。
また、本発明で用いることができる陽イオン性界面活性剤の具体例としては、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム等が挙げられる。
また、本発明で用いることができる陰イオン性界面活性剤の具体例としては、アルキルベンゼンスルホン酸塩、アルキル硫酸塩、ポリオキシエチレンアルキル硫酸塩、脂肪族α−スルホメチルエステル、α−オレフィンスルホン酸等が挙げられる。
上記の界面活性剤は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
また、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物は、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有する眼科組成物との接触により生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制できる。このため、多量の界面活性剤による溶解補助が必要となる脂溶性成分を含む眼科用組成物として特に有用である。このような脂溶性成分としては医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであれば特に制限されず、例えば、ゴマ油、ヒマシ油、ダイズ油等の植物油;流動パラフィン、メントール、カンフル、ボルネオール、ゲラニオール等の清涼化剤;ハッカ油、クールミント油、ペパーミント油、ベルガモット油等の精油;パルミチン酸レチノール、酢酸トコフェロール等の脂溶性ビタミン;ジブチルヒドロキシトルエン等の抗酸化剤が挙げられる。これらの脂溶性成分は、1種単独で使用してもよく、また2種以上を組み合わせて使用してもよい。
尚、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物では、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤((A)成分)と、酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油((B)成分)を併用することによって、 (A)成分のみを用いる場合と比較すると、(A)成分と(B)成分を合計した界面活性剤の総量が同量である場合に、水溶性の低い成分に対する溶解性能をほぼ同程度に維持した上で、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化を抑制できる。
一般に、脂溶性成分等の水溶性の低い成分の溶解補助のために界面活性剤の総量を増加させると、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化が生じ易くなる傾向がある。本発明の眼科組成物によれば、上記した通り、(A)成分と(B)成分を併用することによって、溶解性能を殆ど低下させることなく、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化に対する影響が大きい(A)成分の含有量を相対的に低減することができる。よって、脂溶性成分等の水溶性の低い成分の溶解性を向上させるために界面活性剤の総量を増加させた場合であっても、(A)成分の含有量の増加を抑制することが可能となり、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化を抑制できる。
この場合、ソフトコンタクトレンズのサイズ変化を抑制した上で、溶解性能を維持するという観点からは、(B)成分の総含有割合は、(A)成分と(B)成分の合計量を基準として、1〜60重量%程度であることが好ましく、10〜50重量%程度であることがより好ましく、20〜50重量%程度であることが更に好ましい。
本発明の眼科組成物のpHについては、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容される範囲内であれば特に限定されるものではない。本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物のpHとしては、例えば、4.0〜9.5、好ましくは5.0〜9.0、更に好ましくは5.5〜8.5である。
また、本発明の眼科組成物の浸透圧については、生体に許容される範囲内であれば、特に制限されない。本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の浸透圧比としては、例えば、0.5〜5.0、好ましくは0.6〜3.0、更に好ましくは0.7〜2.0、特に好ましくは0.9〜1.55である。浸透圧の調整は、無機塩、多価アルコール、糖アルコール、糖等を用いて、当該技術分野で既知の方法で行うことができる。浸透圧比は、第十六改正日本薬局方に基づき、286mOsm(0.9 w/v%塩化ナトリウム水溶液の浸透圧)に対する試料の浸透圧の比とし、浸透圧は日本薬局方記載の浸透圧測定法(氷点降下法)を参考にして測定する。なお、浸透圧比測定用標準液(0.9 w/v%塩化ナトリウム水溶液)については、塩化ナトリウム(日本薬局方標準試薬)を500〜650℃で40〜50分間乾燥した後、デシケーター(シリカゲル)中で放冷し、その0.900gを正確に量り、精製水に溶かし正確に100mLとして調製するか、市販の浸透圧比測定用標準液(0.9w/v%塩化ナトリウム水溶液)を用いればよい。
本発明の眼科組成物の粘度については、生体に許容される範囲内であれば、特に制限されない。例えば、回転粘度計(RE550型粘度計、東機産業社製、ローター:1°34‘x24)で測定した25℃における粘度が、0.01〜1000mPa・s、好ましくは0.05〜100mPa・s、より好ましくは0.1〜10mPa・sである。
本発明の眼科組成物は、本発明の効果が奏される限り、上記成分の他に、種々の薬理活性成分及び/又は生理活性成分を単独又は適宜組み合わせて適当量含有してもよい。このような成分は特に制限されず、具体的には、眼科用薬において用いられる成分としては、次のような成分が挙げられる。
抗ヒスタミン剤又は抗アレルギー剤:例えば、イプロヘプチン、塩酸ジフェンヒドラミン、マレイン酸クロルフェニラミン、フマル酸ケトチフェン、ペミロラストカリウム、クロモグリク酸ナトリウム等。
充血除去剤:例えば、塩酸テトラヒドロゾリン、塩酸ナファゾリン、硫酸ナファゾリン、塩酸エピネフリン、塩酸エフェドリン、塩酸メチルエフェドリン等。
眼筋調節薬剤:例えば、アセチルコリンと類似した活性中心を有するコリンエステラーゼ阻害剤、具体的にはメチル硫酸ネオスチグミン、トロピカミド、ヘレニエン硫酸アトロピンなど。
ビタミン:例えば、フラビンアデニンジヌクレオチドナトリウム、シアノコバラミン、酢酸レチノール、パルミチン酸レチノール、塩酸ピリドキシン、パンテノール、パントテン酸カルシウム、酢酸トコフェロール等。
アミノ酸:例えば、アスパラギン酸カリウム、アスパラギン酸マグネシウム、アスパラギン酸マグネシウム・カリウム、アミノエチルスルホン酸、コンドロイチン硫酸ナトリウム等。
消炎剤:例えば、硫酸亜鉛、乳酸亜鉛、イプシロン-アミノカプロン酸、ブロムフェナックナトリウム、グリチルリチン酸二カリウム、プラノプロフェン、アラントイン、アズレン、アズレンスルホン酸ナトリウム、グアイアズレン、塩化ベルベリン、硫酸ベルベリン、塩化リゾチーム、甘草等。
その他:例えば、ヒアルロン酸ナトリウム、スルファメトキサゾール、スルファメトキサゾールナトリウム等。
また、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物には、本発明の効果が奏される範囲であれば、その用途、製剤形態等に応じて、常法に従い、様々な添加物を適宜選択し、1種又はそれ以上を併用して適当量含有させてもよい。代表的な成分として次の添加物が挙げられる。
担体:例えば、水、含水エタノール等の水性担体。
糖:例えば、シクロデキストリン等。
糖アルコール:例えば、キシリトール、ソルビトール、マンニトールなど。これらはd体、l体又はdl体のいずれでもよい。
防腐剤、殺菌剤又は抗菌剤:例えば、セチルピリジニウム、塩化ベンザルコニウム、塩化ベンゼトニウム、塩酸クロルヘキシジン、グルコン酸クロルヘキシジン、塩酸ポリヘキサニド、塩酸アルキルジアミノエチルグリシン、安息香酸ナトリウム、エタノール、クロロブタノール、ソルビン酸、ソルビン酸カリウム、デヒドロ酢酸ナトリウム、パラオキシ安息香酸メチル、パラオキシ安息香酸エチル、パラオキシ安息香酸プロピル、パラオキシ安息香酸ブチル、硫酸オキシキノリン、フェネチルアルコール、ベンジルアルコール、グローキル(商品名、ローディア社)、塩酸ポリヘキサニド等。
粘稠化剤又は増粘剤:アラビアゴム末、アルギン酸ナトリウム、アルギン酸プロピレングリコールエステル、コンドロイチン硫酸ナトリウム、ソルビトール、デキストラン70、トラガント末、メチルセルロース、カルボキシメチルセルロース、ヒドロキシエチルセルロース、ヒドロキシプロピルメチルセルロース、カルボキシビニルポリマー、ポリビニルアルコール、ポリビニルピロリドン、マクロゴール4000等。
油類:ゴマ油、ヒマシ油等。
香料又は清涼化剤:メントール、アネトール、オイゲノール、カンフル、ゲラニオール、シネオール、ボルネオール、リモネン、リュウノウ等。これらは、d体、l体又はdl体のいずれでもよく、また精油(ハッカ油、クールミント油、スペアミント油、ペパーミント油、ウイキョウ油、ケイヒ油、ベルガモット油、ユーカリ油、ローズ油等 )として配合してもよい。
その他:エタノール、ジブチルヒドロキシトルエン、エデト酸ナトリウム等。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物は、目的に応じて種々の製剤形態をとることができる。例えば、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の形態として、液剤、半固形剤(軟膏等)等が挙げられる。好ましくは液剤であり、より好ましくは水性液剤である。ここで水性液剤とは、水を含有する液剤を意味し、通常は、組成物中に水を1重量%以上、好ましくは5重量%以上、より好ましくは50重量%以上、更に好ましくは90重量%以上含有するものを意味する。水性液剤に含有される水は、医薬上、薬理学的に(製薬上)又は生理学的に許容されるものであればよい。例えば、蒸留水、常水、精製水、滅菌精製水、注射用水、注射用蒸留水等を使用できる。これらの定義は第十六改正日本薬局方に基づく。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を水性液剤として調製する場合には、例えば、所望量の上記(A)成分及び(B)成分、及び必要に応じて他の配合成分を所望の濃度となるように担体に添加し、精製水で前記成分を溶解又は懸濁させ、所定のpH及び浸透圧に調整し、濾過滅菌等により滅菌処理することにより調製することができる。上記(B)成分の溶解及びその他疎水性の高い成分の溶解に関しては、予め(A)成分やその他の界面活性剤などの溶解補助作用のある成分とあわせて攪拌を行なってから、さらに精製水と混合させて溶解又は懸濁させてもよい。
従って、本発明は、別の観点から、水を含む担体に、(A) HLBが11以上の非イオン性界面活性剤、及び(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を添加することを含む、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の製造方法を提供するものである。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物は、眼科分野で用いられるものであってソフトコンタクトレンズに接触するように使用されるものであれば、その形態や用途については制限されない。例えば、ソフトコンタクトレンズ用点眼剤(ソフトコンタクトレンズを装着したまま使用可能な点眼剤)、ソフトコンタクトレンズ用洗眼剤(ソフトコンタクトレンズを装着したまま使用可能な洗眼剤)、ソフトコンタクトレンズ装着液、ソフトコンタクトレンズケア用液剤(ソフトコンタクトレンズ消毒液、ソフトコンタクトレンズ保存液、ソフトソフトコンタクトレンズ洗浄液、及びソフトコンタクトレンズ洗浄保存液等)等を挙げることができる。これらの中でも、ソフトコンタクトレンズ用点眼剤及びソフトコンタクトレンズケア用液剤は、1日当たりの使用頻度が高い、或いは1回当たりのソフトコンタクトレンズとの接触時間が長い製剤であり、上記(A)成分による摩擦増大やレンズの変形を最も生じさせやすい形態で使用される傾向がある。本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、このように使用頻度や接触時間の観点から上記(A)成分による摩擦増大やレンズの変形を生じさせやすい傾向があるソフトコンタクトレンズ用点眼剤やソフトコンタクトレンズケア用液剤においても、(A)成分による摩擦増大やレンズの変形を有効に抑制させることができる。かかる本発明の効果に鑑みれば、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の好適な一例として、ソフトコンタクトレンズ用点眼剤及びソフトコンタクトレンズケア用液剤が挙げられる。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を収容する容器としては、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を収容する容器として通常用いられる容器を用いることができ、ガラス製であってもよく、またプラスチック製であってもよい。本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を収容する容器として、プラスチック製を使用する場合、該プラスチック容器の構成材質については、特に制限されないが、例えば、ポリエチレンナフタレート、ポリアリレート、ポリエチレンテレフタレート、ポリプロピレン、ポリエチレン、ポリイミドのいずれか1種、これらの共重合体、または2種以上の混合体が挙げられる。また、上記共重合体としては、エチレン−2,6−ナフタレート単位、アリレート単位、エチレンテレフタレート単位、プロピレン単位、エチレン単位、イミド単位のいずれか1種を主体として、他のポリエステル単位、イミド単位を含む共重合体が挙げられる。尚、本発明において例えばポリエチレンテレフタレート製容器と記載する場合は、容器の構成材質全体の重量に対し、ポリエチレンテレフタレートが50w/w%以上であるものを意味する。
また、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を収容する容器に備えられているノズルなどの容器注口周辺部についても、その構造、構成素材等については特に制限されるものではない。ノズルなどの容器注口周辺部の構造については、眼科組成物用容器(例えば点眼剤容器)の注出口(例えばノズル)として一般的に採用されている構造であればよく、容器本体と一体に成形されていてもよく、容器本体とは別に成形されていても良い。注口周辺部また注出口(例えばノズル)の構成素材については、例えば、上記プラスチック容器の構成素材と同様のものが例示される。
また、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の使用方法としては、該ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることとなる工程を有する公知の方法であれば、特に限定はない。例えば、ソフトコンタクトレンズ用点眼剤の場合、ソフトコンタクトレンズの装着前(装着直前;例えばソフトコンタクトレンズ装着前10分以内等)又は装用中に、該点眼剤の適量を点眼すればよい。また、ソフトコンタクトレンズ用洗眼剤の場合も、ソフトコンタクトレンズの装着前(装着直前)又は装用中(ソフトコンタクトレンズを装用したままで)、該洗眼剤の適量を洗眼に使用すればよい。なお、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物がソフトコンタクトレンズ用点眼剤又はソフトコンタクトレンズ用洗眼剤である場合、ソフトコンタクトレンズを装用している時はもちろん、装用していない時でも点眼や洗眼の目的で使用することができる。また、ソフトコンタクトレンズ装着液の場合、ソフトコンタクトレンズの装着時にソフトコンタクトレンズと該装着液の適量を接触させることより使用される。更に、ソフトコンタクトレンズケア用液剤の場合であれば、適量の該ケア用液剤中にソフトコンタクトレンズを浸漬したり、該ケア用液剤にソフトコンタクトレンズを接触させて擦り洗いすること等によって使用される。
本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物において、適用対象となるソフトコンタクトレンズの種類については特に制限されず、現在市販されている、或いは将来市販される全てのソフトコンタクトレンズを適用対象にできる。中でもシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズは、上記(A)成分との接触によって生じる摩擦の増大やレンズの変形の度合いが大きい傾向があることが確認されている。本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物によれば、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの摩擦の増大や変形を有効に抑制することができることから、本発明のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の好適な適用対象として、例えば、シリコーンハイドゲルコンタクトレンズ、さらに好ましくは非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズが挙げられる。ここで非イオン性とは、当業者が通常理解するように、米国FDA(米国食品医薬品局)基準に則り、コンタクトレンズ素材中のイオン性成分含有率が1mol%未満であることをいう。
また、適用対象となるソフトコンタクトレンズの含水率についても特に制限されず、例えば、90%以下、好ましくは60%以下、更に好ましくは50%以下が挙げられる。なお、ソフトコンタクトレンズはハイドロゲル素材を含むものであるため、水分を含有することが必要であり、通常は、1%程度以上の水分を含有する。本発明の効果をより顕著に奏するという観点から、好ましくは20%以上、さらに好ましくは35%以上、特に好ましくは40%以上が挙げられる。また、他の観点から、本発明の効果をより顕著に奏するという点で、レンズ表面にプラズマ処理を施されていないシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズが好ましい。
また、本発明は、別の観点から、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物の製造のための、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油の使用も提供する。
更に、本発明は、別の観点から、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物としての、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含む組成物の使用も提供する。
更に、本発明は、別の観点から、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物としての使用のための、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含む組成物を提供する。
[2.ソフトコンタクトレンズの摩擦の増大を低減する方法、及びソフトコンタクトレンズ表面の摩擦増大を低減する作用を眼科組成物に付与する方法]
前述した通り、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に、上記(A)成分と (B)成分を含有させることにより、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物とソフトコンタクトレンズの接触によって生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を抑制することができる。
従って、本発明は、更に別の観点から、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を、ソフトコンタクトレンズに接触させる工程を含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減する方法を提供するものである。
更に、本発明は別の観点から、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減する作用を該眼科組成物に付与する方法を提供するものである。
これらの方法において、(A)成分及び(B)成分が共存するのであれば、それらの添加は同時であっても、別々であってもよく、その順序も特に限定されない。含有させる(A)成分及び(B)成分の種類、それらの含有量(または配合量)、それらの含有比率、その他に含有させる成分の種類、含有量(または配合量)、眼科組成物の製剤形態、容器の種類、組み合わせ、実施方法等については、前記「1.ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物」と同様である。
なかでも、この方法は、特に、ソフトコンタクトレンズがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの場合に好適に適用される。
なお、上記した方法によってレンズの摩擦が低減されているか否かは、後述の実施例に記載の方法によって判定することが可能である。
[3.ソフトコンタクトレンズの変形を抑制する方法、及びソフトコンタクトレンズの変形を抑制する作用を眼科組成物に付与する方法]
前述した通り、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に、上記(A)成分及び (B)成分を配合することによって、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物とソフトコンタクトレンズの接触によって生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制することができる。
従って、本発明は、更に別の観点から、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤、及び (B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を、ソフトコンタクトレンズに接触させることを含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制する方法を提供するものである。
更に、本発明は別の観点から、(A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物に、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を配合することを含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズの変形を抑制する作用を該眼科組成物に付与する方法を提供するものである。
これらの方法において、(A)成分及び(B)成分が共存するのであれば、それらの添加は同時であっても、別々であってもよく、その順序も特に限定されない。含有させる(A)成分及び(B)成分の種類、それらの含有量(または配合量)、それらの含有比率、その他に含有させる成分の種類、含有量(または配合量)、眼科組成物の製剤形態、容器の種類、組み合わせ、実施方法等については、前記「1.ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物」と同様である。
なかでも、この方法は、特に、ソフトコンタクトレンズがシリコーンハイドロゲルコンタクトレンズの場合に好適に適用される。
なお、上記した方法によってレンズの変形が抑制されているか否かは、後述の実施例に記載の方法によって判定することが可能である
以下に、実施例及び試験例を挙げて本発明を詳細に説明するが、本発明はこれらの実施例等によって限定されるものではない。
試験例1 SCL表面の摩擦に関する試験
下記表1に示される組成物を常法により調製し、剛体振り子物性試験器RPT−3000W((株)エー・アンド・デイ製)を用いて、以下の方法でソフトコンタクトレンズ表面の摩擦力の評価を行った。
尚、剛体振り子物性試験器RPT−3000Wは、粘着性、粘弾性、乾燥性等の表面物性変化を摩擦の増減の面から評価するための装置である。ソフトコンタクトレンズとしては、GalyfilconA(主材質名、非イオン性シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズ:含水率−47.0%、B.C.−8.7、DIA−14.0mm)を用いた。ポリオキシエチレンヒマシ油3、10としては、医薬品添加物規格2003のポリオキシエチレンヒマシ油の規格に適合する酸化エチレンの平均付加モル数がそれぞれ3、10のものを用いた。
まず、生理食塩水5mL中にソフトコンタクトレンズを1枚ずつ浸漬して24時間放置した。24時間後、20mLの各組成物にレンズを2枚ずつ浸漬し、一晩室温で静値した。翌日、レンズ表面の水分を軽くふき取り、温度25℃、相対湿度60%の条件の下、振り子重量200g、センサー径4mmの条件で、約60秒後の振り子の振幅の対数減衰率を測定した。この場合、対数減衰率が大きい程、摩擦が大きいことを意味する。
実施例及び比較例の組成物を使用した場合の対数減数率と、コントロール1の組成物を使用した場合の対数減衰率の測定値より、下記式に従って比較例1の組成物を用いた場合に対する対数減衰率の上昇抑制率を算出した。上昇抑制率が大きい程、摩擦の増大が低減されたことを意味する。結果を表1及び図1に示す。
対数減衰率の上昇抑制率(%)={ 1−(実施例又は比較例2の対数減衰率−コントロール1の対数減衰率)/(比較例1の対数減衰率−コントロール1の対数減衰率)}×100
Figure 2014015453
表1及び図1に示す通り、HLBが11以上である非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレンヒマシ油35と共に、ポリオキシエチレンヒマシ油3又はポリオキシエチレンヒマシ油10を含有する実施例1と実施例2の組成物をソフトコンタクトレンズと接触させた場合には、ポリオキシエチレンヒマシ油35のみを含有する比較例1の組成物を用いた場合と比較して、ソフトコンタクトレンズ表面の対数減衰率の上昇が顕著に抑制され、ソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大が低減されたことが確認できた。また、ポリオキシエチレンヒマシ油3又は10の代わりに、ポリオキシエチレンヒマシ油35を同量追加した場合では、摩擦の増大は低減されず、逆にさらに増大することが確認された。(比較例2)
試験例2 SCLのレンズサイズ変化の評価に関する試験
下記表2に示される組成物を常法により調製し、以下の方法でソフトコンタクトレンズと接触する際のレンズサイズの変化を評価した。ポリソルベート80としては、医薬品添加物規格2003に適合するものを用いた。また、ポリオキシエチレンヒマシ油3、ソフトコンタクトレンズとしては、試験例1と同様のものを用いた。
まず、生理食塩水5mL中にソフトコンタクトレンズを1枚ずつ浸漬して24時間放置し、レンズサイズを安定化させた。24時間後、生理食塩水を満たしたセルにレンズを移し、該セルを万能投影機(製品名:PROFILE PROJECTOR V-12B、Nikon製)にセットして、レンズのサイズ(スタート値)を測定した。
次いで、レンズを表1に記載の各組成物4mLに浸漬し、2時間室温にて保存した。2時間後、セルを各組成物で共洗いし、各組成物を満たしてレンズを浸漬した。次いで、セルを万能投影機にセットして、レンズのサイズ(保存後値)を測定した。測定されたレンズのサイズの保存後値からスタート値を差し引くことにより、各レンズのサイズ変化量を算出し、更に、比較例3を使用した場合のレンズサイズ変化量を用いて、下記式に従い比較例3に対するサイズ変化抑制率を算出した。算出の結果を表2に併せて示す。
サイズ変化抑制率(%)=(1−実施例3のサイズ変化量(mm)/比較例3のサイズ変化量(mm))×100
Figure 2014015453
表2に示す通り、HLBが11以上の非イオン性界面活性剤であるポリソルベート80と共に、ポリオキシエチレンヒマシ油3を含有する実施例3の組成物をソフトコンタクトレンズと接触させた場合には、ポリソルベート80によるレンズサイズの膨張が抑制されていることが確認できた。
試験例3 SCLのレンズサイズ変化の評価に関する試験(2)
下記表3に示される組成物を常法により調製し、試験例2と同じ方法でソフトコンタクトレンズと接触する際のレンズサイズの変化を評価した。ポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60としては、医薬品添加物規格2003に適合するものを用いた。また、ポリオキシエチレンヒマシ油3、10、35、及びソフトコンタクトレンズとしては、試験例1及び2と同様のものを用いた。
まず、試験例2と同じ方法で、レンズを表3に記載の各組成物4mLに浸漬し、室温にて保存した。6時間後に各レンズのサイズ変化量を測定し、下記式に従って対応する比較例に対するサイズ変化抑制率を算出した。算出の結果を表3に併せて示す。なお、対応する比較例とは、具体的には、実施例4及び5においては比較例4、実施例6及び7においては比較例5を指す。
サイズ変化抑制率(%)=(1−各実施例のサイズ変化量(mm)/対応する比較例のサイズ変化量(mm))×100
Figure 2014015453
表3に示す通り、HLBが11以上の非イオン性界面活性剤であるポリオキシエチレンヒマシ油35又はポリオキシエチレン硬化ヒマシ油60と共に、ポリオキシエチレンヒマシ油3又は10を含有する組成物をソフトコンタクトレンズと接触させた場合には、HLBが11以上の非イオン性界面活性剤のみを用いた場合と比較して、非イオン性界面活性剤の総量が同量である場合に、レンズサイズの膨張が抑制されていることが確認できた(実施例4〜7及び比較例4〜5)。
製剤例
表4及び表5に記載の処方で、ソフトコンタクトレンズ用点眼剤(製剤例1−7)並びに、ソフトコンタクトレンズケア用液剤(製剤例8)が調製される。
Figure 2014015453
Figure 2014015453
Figure 2014015453
Figure 2014015453

Claims (6)

  1. (A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤と、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有する、ソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  2. (A)成分が、ポリソルベート80、酸化エチレンの平均付加モル数が30以上であるポリオキシエチレン硬化ヒマシ油、酸化エチレンの平均付加モル数が30以上であるポリオキシエチレンヒマシ油、ポリオキシエチレン(196)ポリオキシプロピレン(67)グリコール、ポリオキシエチレン(200)ポリオキシプロピレン(70)グリコール及び酸化エチレンの平均付加モル数が10以上であるモノステアリン酸ポリエチレングリコールからなる群から選択される少なくとも一種である、請求項1に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  3. (A)成分の総含有量1重量部に対して、(B)成分の総含有量が0.001〜100重量部である、請求項1又は2に記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  4. 更に、ホウ酸緩衝剤を含有する、請求項1〜3のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  5. ソフトコンタクトレンズが、シリコーンハイドロゲルコンタクトレンズである、請求項1〜4のいずれかに記載のソフトコンタクトレンズ用眼科組成物。
  6. (A) HLBが11以上である非イオン性界面活性剤と、(B) 酸化エチレンの平均付加モル数が2〜20であるポリオキシエチレンヒマシ油を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物を、ソフトコンタクトレンズに接触させることを含む、(A)成分を含有するソフトコンタクトレンズ用眼科組成物をソフトコンタクトレンズに接触させることにより生じるソフトコンタクトレンズ表面の摩擦の増大を低減する方法。
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