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JP2013072580A - ヒートポンプの運転方法およびヒートポンプ - Google Patents

ヒートポンプの運転方法およびヒートポンプ Download PDF

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Takashi Kuwabara
崇 桑原
Nobuhiro Kato
展宏 加藤
Akira Koyama
彰 小山
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Abstract

【課題】循環する冷媒量が不足することがなく、冷媒と共に循環するオイル量も一定に維持されて、効率が安定し、圧縮機に負担がかからないヒートポンプの運転方法を提供する。
【解決手段】
3個以上の熱交換器(2、3、4)を備え、切換手段(7、8)を操作すると所定の2個の熱交換器(2、3、4)が選択されて冷媒が循環するようになっているヒートポンプ(1)として構成する。ヒートポンプ(1)において、リターンバルブ(16)が介装された回収用冷媒管(R1)を設ける。任意の2個の熱交換器(2、3、4)を選択して運転するとき、運転開始時にリターンバルブ(16)を開き、所定時間後に閉じる。そうすると、選択されていない熱交換器(2、3、4)内に残留している冷媒が回収用冷媒管(R1)を介して回収される。
【選択図】 図1

Description

本発明は、ヒートポンプの運転方法およびヒートポンプに関するものであり、より詳しくは、運転の開始時における運転方法に特徴を有するヒートポンプの運転方法、およびヒートポンプに関するものである。
ヒートポンプは従来周知のように、互いに冷媒管によって接続された圧縮機、2個以上の熱交換器、膨張弁等から構成され、内部にはノンフロン系、二酸化炭素、アンモニア等の冷媒が封入されている。従って圧縮機を起動して冷媒を所定の熱交換器、膨張弁、他の熱交換器、圧縮機の順に循環させると、冷媒は最初の熱交換器において気体から液体へ、他の熱交換器において液体から気体へと状態変化する。すなわち最初の熱交換器は凝縮器として作用して熱が外部に放出され、他の熱交換器は蒸発器として作用して外部から熱が吸収される。最初の熱交換器は外気と熱交換させるようにし、他の熱交換器は屋内を循環する冷暖房用循環水と熱交換させるようにすると冷房運転をすることができる。多くのヒートポンプにおいては冷媒管に四方弁が設けられており冷媒の流れを切り換えて運転モードを変えることができるようになっている。すなわち上の例のヒートポンプの場合、四方弁を切り換えて、圧縮機からの冷媒を他の熱交換器に最初に送るようにすれば、暖房運転をすることができる。
冷媒回路に熱交換器を3個設け、その内の2個を選択して運転するようにすると色々な運転モードを実現することができる。このような3個の熱交換器を備えたヒートポンプも色々な文献で提案されており、例えば本出願人によって出願されている特許文献1を挙げることができる。
特開2006−10253号公報
特許文献1に記載されているヒートポンプは、第1〜3の熱交換器を備えており、第1の熱交換器は凝縮器として作用して水道水を加熱する給湯熱交換器、第2の熱交換器は凝縮器あるいは蒸発器として作用して熱水源と熱交換する熱源水熱交換器、第3の熱交換器は凝縮器あるいは蒸発器として作用して冷暖房用のいわゆる冷温水と熱交換する冷温水熱交換器になっている。そして冷媒回路には三方弁と四方弁が設けられ、これらの弁を切り換えると圧縮機から送られる冷媒の流れを切り換えることができ、冷媒は所定の2個の熱交換器を循環することになる。従って圧縮機、給湯熱交換器、膨張弁、熱源水熱交換器の順に冷媒を流すと、熱源水を熱源として給湯運転をすることができ、圧縮機、熱源水熱交換器、膨張弁、冷温水熱交換器の順に冷媒を流すと熱源水に排熱して冷房運転をすることができ、圧縮機、冷温水熱交換器、膨張弁、熱源水熱交換器の順に冷媒を流すと、熱源水を熱源として暖房運転をすることができる。また、圧縮機、給湯熱交換器、膨張弁、冷温水熱交換器の順に冷媒を流すと、給湯と冷房を同時に実施する給湯・冷房運転をすることができる。
3個以上の熱交換器を備え、四方弁等によって冷媒の流れを切り換えることができるヒートポンプは、色々な運転モードを実現できるので便利であり優れている。しかしながら問題点も見受けられる。具体的にはヒートポンプを循環する冷媒の量を一定にすることが難しいという問題がある。あるいは冷媒量が不足してしまうという問題がある。任意の運転モードを選択すると、2個の熱交換器が使用されて他の熱交換器は使用されない状態になる。このような使用されていない熱交換器には冷媒が残留している。この冷媒の残留量が少ない場合には問題はないが、残留量が多い場合にはヒートポンプを循環する冷媒量が少なくなる。熱交換器に残留している冷媒量が一定にならない理由を説明する。特許文献1に記載のヒートポンプを例として考えると、熱源水に排熱して冷房する冷房運転をするとき、第2の熱交換器すなわち熱源水熱交換器は蒸発器として作用するので内部の冷媒は気相になっている。従って運転を停止した直後には熱源水熱交換器に残留している冷媒は比較的少ない。一方、熱源水を熱源として給湯運転するとき、熱源水熱交換器は凝縮器として作用するので内部の冷媒の大部分は液相になっている。この状態で運転を停止すると熱源水熱交換器に大量の冷媒が残留することになる。すなわち熱交換器内に残留する冷媒量は、直前に実施されていた運転モードによって変わる。熱源水熱交換器に大量の冷媒が残留しているときに、給湯熱交換器、冷温水熱交換器を使って給湯・冷房運転すると、熱源水熱交換器中に残留している冷媒量の分だけヒートポンプを循環する冷媒量が少なくなってしまう。そうするとヒートポンプの効率が低下するし、冷媒と共に循環しているオイルも少なくなって圧縮機が故障してしまう。
本発明は、上記したような問題点を解決したヒートポンプの運転方法、およびヒートポンプを提供することを目的としており、具体的には、ヒートポンプを循環する冷媒量が一定に維持されて不足することがなく、冷媒と共に循環するオイル量も一定に維持され、従ってヒートポンプの効率が安定し、圧縮機に負担がかからないヒートポンプの運転方法、およびそのような運転方法を実施するヒートポンプを提供することを目的としている。
本発明は上記目的を達成するために、圧縮機と、3個以上の熱交換器と、絞り手段と、冷媒の流れ方向を切り換える切換手段とを備え切換手段を操作すると所定の1個の熱交換器が凝縮器として他の1個の熱交換器が蒸発器としてそれぞれ選択され、圧縮機、凝縮器、絞り手段、蒸発器、圧縮機の順に冷媒が循環するようになっているヒートポンプにおける運転方法として構成する。すなわちこのヒートポンプにおいて、所定の運転モードで運転を開始するとき、蒸発器から圧縮機に連なる冷媒管に非選択対象の熱交換器を所定時間接続するように構成する。このヒートポンプは、少なくとも1個の熱交換器を圧縮機の吸入側に連なる冷媒管に開閉弁を介して接続する。
かくして、請求項1記載の発明は上記目的を達成するために、圧縮機と、3個以上の熱交換器と、絞り手段と、冷媒の流れ方向を切り換える切換手段とを備え、前記切換手段を操作すると所定の1個の熱交換器が凝縮器として他の1個の熱交換器が蒸発器としてそれぞれ選択され、前記圧縮機、前記凝縮器、前記絞り手段、前記蒸発器、前記圧縮機の順に冷媒が循環するようになっているヒートポンプにおいて、運転を開始するとき、前記蒸発器から前記圧縮機に連なる冷媒管に非選択対象の熱交換器を所定時間接続することを特徴とするヒートポンプの運転方法として構成される。
請求項2に記載の発明は、圧縮機と、3個以上の熱交換器と、絞り手段と、冷媒の流れ方向を切り換える切換手段とを備え、前記切換手段を操作すると所定の1個の熱交換器が凝縮器として他の1個の熱交換器が蒸発器としてそれぞれ選択され、前記圧縮機、前記凝縮器、前記絞り手段、前記蒸発器、前記圧縮機の順に冷媒が循環するようになっているヒートポンプであって、少なくとも1個の熱交換器は、前記圧縮機の吸入側に連なる冷媒管に開閉弁を介して接続されるように構成される。
請求項3に記載の発明は、請求項2に記載のヒートポンプにおいて、全ての熱交換器が前記圧縮機の吸入側に連なる冷媒管に開閉弁を介して接続されるように構成される。
請求項4に記載の発明は、請求項2または3に記載のヒートポンプにおいて、熱交換器は3個であり、前記切換手段は2個の四方弁からなるように構成される。
以上のように本発明は、圧縮機と、3個以上の熱交換器と、絞り手段と、冷媒の流れ方向を切り換える切換手段とを備え切換手段を操作すると所定の1個の熱交換器が凝縮器として他の1個の熱交換器が蒸発器としてそれぞれ選択され、圧縮機、凝縮器、絞り手段、蒸発器、圧縮機の順に冷媒が循環するようになっているヒートポンプを対象とする運転方法として構成されている。そして本発明は、このようなヒートポンプにおいて運転を開始するとき、蒸発器から圧縮機に連なる冷媒管に非選択対象の熱交換器を所定時間接続するように構成されている。蒸発器から圧縮機に連なる冷媒管は冷媒圧力が低い低圧側になっているので、非選択対象の熱交換器をこの冷媒管に接続すると熱交換器内の冷媒は低圧側に引かれる。すなわち熱交換器内に冷媒が残留していても、冷媒は圧縮機側に流れて熱交換器内には最小量の冷媒しか残留しない。そうするとヒートポンプを循環する冷媒量は十分確保されヒートポンプの効率は高い。また冷媒と共に循環しているオイル量も不足しないので、圧縮機の負荷も適性に維持される。他の発明は、ヒートポンプとして構成され、少なくとも1個の熱交換器は、圧縮機の吸入側に連なる冷媒管に開閉弁を介して接続されるように構成されている。このヒートポンプにおいて開閉弁を開けると、1個の熱交換器を低圧側に連通させることができ、この熱交換器内に残留している冷媒が引かれることになる。すなわち熱交換器を開閉弁を介して低圧側に接続するシンプルな構成を採るだけで、本発明のヒートポンプの運転を実施できることになる。また他の発明によると、請求項2に記載のヒートポンプにおいて、全ての熱交換器が圧縮機の吸入側に連なる冷媒管に開閉弁を介して接続されるように構成されているので、どの熱交換器が非選択対象になっても、その熱交換器内に残留している冷媒を低圧側に引くことができ、ヒートポンプを循環する冷媒量が十分に確保されることになる。さらに他の発明によると、請求項2または3に記載のヒートポンプにおいて、熱交換器は3個であり、切換手段は2個の四方弁からなるので、シンプルな構成によって本発明の運転を実施することができ安価にヒートポンプを提供することができる。
本発明の実施の形態に係るヒートポンプを模式的に示す冷媒配管フロー図である。 本発明の他の実施の形態に係るヒートポンプを模式的に示す冷媒配管フロー図である。
本実施の形態に係るヒートポンプ1は、熱交換器2、3、4を3個備え、所望の2個の熱交換器を選択して運転するヒートポンプとして構成されている。選択対象の熱交換器を変えると色々な運転ができるようになっている。すなわち本実施の形態に係るヒートポンプ1は、冷媒を圧縮して吐出する圧縮機5と、冷媒の流れを切り換える第1、2の四方弁7、8と、3個の熱交換器2、3、4と、冷媒の圧力を低下させる絞り手段である第1、2の膨張弁10、11と、第1、2の開閉弁13、14と、後で詳しく説明するが本発明に特有の開閉弁であるリターンバルブ16と、冷媒の気液を分離するアキュムレータ18と、所定量の冷媒を貯留するレシーバタンク19と、複数個の逆止弁21、22、…とから構成されている。
3個の熱交換器2、3、4は、次のようになっている。すなわち蒸発器あるいは凝縮器として作用して空気と熱交換する空気熱交換器2と、凝縮器として作用して水道水を加熱する給湯熱交換器3と、蒸発器あるいは凝縮器として作用して冷暖房用の冷温水を冷却あるいは加熱する冷温水熱交換器4とになっている。空気熱交換器2には空気と効率よく熱交換させるためのファン26が設けられ、給湯熱交換器3には水道水を流す水道管27が、冷温水熱交換器4には冷温水を流す冷温水管28が、それぞれ接続されている。
第1、2の四方弁7、8は、従来周知のようにDポート、Cポート、Sポート、Eポートを備え、ON状態にするとDポートとEポート、CポートとSポートのそれぞれが連通し、OFF状態にするとDポートとCポート、EポートとSポートのそれぞれが連通するようになっている。圧縮機5の吐出側は、このような第1の四方弁7のDポートに接続され、第1の四方弁7のCポート、Eポートは、所定の冷媒管を介して、それぞれ第2の四方弁8のDポート、給湯熱交換器3の一方のポート3aに接続されている。そして第1の四方弁7のSポートには、後で詳しく説明するが、リターンバルブ16が介装された回収用冷媒管R1が接続されている。第2の四方弁8のCポート、Sポート、Eポートは、所定の冷媒管を介して、それぞれ空気熱交換器2の一方のポート2a、アキュムレータ18、冷温水熱交換器4の一方のポート4aに接続されている。アキュムレータ18からは気液が分離された冷媒が圧縮機5に戻るようになっている。
空気熱交換器2の他方のポート2bは、冷媒管R2を介してレシーバタンク19に接続されている。この冷媒管R2には、互いに並列に接続されている第1の膨張弁10と第1の逆止弁21が介装されている。冷媒が空気熱交換器2のポート2aからレシーバタンク19の方向に流れるときは第1の逆止弁21を流れ、逆方向に流れるときは第1の膨張弁10を流れるようになっている。冷媒管R2は、レシーバタンク19寄りにおいて2本に分岐しており、一方の分岐には第2の逆止弁22が介装され、他方の分岐には第1の開閉弁13が介装され、これらの分岐がレシーバタンク19に接続されている。従って空気熱交換器2からレシーバタンク19の方向に冷媒が流れるときには、第2の逆止弁22を経由して自由に冷媒が流れるが、逆方向に冷媒を流すには第1の開閉弁13を開く必要がある。給湯熱交換器3の他方のポート3bは、第4の逆止弁24が介装された冷媒管を介して、レシーバタンク19に接続されている。冷温水熱交換器4の他方のポート4bも、第3の逆止弁23が介装された冷媒管を介してレシーバタンク19に接続されているが、このポート4bには、第2の開閉弁14と第2の膨張弁11が介装された冷媒管R3も接続され、冷媒管R3はレシーバタンク19に接続されている。
前記したように第2の四方弁8のSポートはアキュムレータ18に接続されているが、この接続している冷媒管R4は、圧縮機5の吸入側に連なる冷媒管であり、いわゆる低圧側の管路になっている。本発明に特有の冷媒管である回収用冷媒管R1は、この低圧側の冷媒管R4に接続されている。従ってリターンバルブ16を開くと回収用冷媒管R1と冷媒管R4が連通して、運転時に使用されない熱交換器、すなわち非選択対象の熱交換器内の冷媒を低圧側に引くことができる。すなわち冷媒を回収することができる。ところで四方弁は各ポート間の冷媒に圧力差が無いと動作することができない。冷媒を回収するとき回収し過ぎてしまうと第2の四方弁8において冷媒の圧力差が小さくなり第2の四方弁8が動作できなくなる恐れがある。そこで本実施の形態においては、回収用冷媒管R1は冷媒管R4に比して小径の管路から構成して冷媒の流れ抵抗を高くし、回収される冷媒が引かれすぎないようにしている。従って所定時間だけリターンバルブ16を開いて閉じるようにすれば、非選択対象の熱交換器に所定量の冷媒が残留して、第2の四方弁8の各ポート間に圧力差が残ることになる。
本実施の形態に係るヒートポンプ1における運転について説明する。
最初に、空気熱交換器2を凝縮器として、冷温水熱交換器4を蒸発器としてそれぞれ選択し、冷房運転する冷房運転モードについて説明する。冷房運転モードにおいては給湯熱交換器3は使用されない。すなわち給湯熱交換器3は非選択対象である。第1、2の四方弁7、8をOFFする。そうすると第1、2の四方弁7、8においてDポートとCポートが連通し、SポートとEポートが連通する。また第1の開閉弁13を閉じ、第2の開閉弁14を開ける。圧縮機5から冷媒を吐出すると、冷媒は第1の四方弁7、第2の四方弁8を経由して空気熱交換器2に送られ、空気熱交換2において凝縮して潜熱を放出する。すなわち冷媒は空気熱交換器2において液相と気相が混在した状態になる。次いで冷媒は第1の逆止弁21、第2の逆止弁22を経由してレシーバタンク19に送られる。レシーバタンク19において冷媒の気液が分離され、液相の冷媒が第2の開閉弁14を経由して第2の膨張弁11に流れる。第2の膨張弁11において絞り作用によって冷媒の圧力が低下し、冷温水熱交換器4に送られる。冷媒は冷温水熱交換器4において蒸発して冷温水管28を流れる冷温水を冷却する。気相となった冷媒は第2の四方弁8のEポート、Sポートを経由してアキュムレータ18に送られ、圧縮機5に戻る。これによって冷房運転をすることができる。なお圧縮機5から第2の膨張弁11までの冷媒管は冷媒の圧力が高い高圧側になっており、第2の膨張弁11から圧縮機5までの冷媒管は冷媒の圧力が低い低圧側になっている。ところでこの運転モードにおいて給湯熱交換器3は非選択対象になっており、給湯熱交換器3内に冷媒が残留している可能性がある。そうすると循環する冷媒量が不足する可能性がある。そこで上のようにして冷房運転モードを開始するとき、所定時間だけ、例えば数秒から数分の間だけリターンバルブ16を開く。そうすると給湯熱交換器3内の冷媒は、低圧側である冷媒管R4から引かれる。すなわち冷媒は、給湯熱交換器3の一方のポート3aから第1の四方弁7のEポート、Sポートを経由して回収用冷媒管R1に流れて回収される。所定時間経過後、リターンバルブ16を閉じ、冷房運転を継続する。
次いで給湯熱交換器3を凝縮器として、冷温水熱交換器4を蒸発器としてそれぞれ選択し、給湯と冷房運転とを同時にする給湯・冷房運転モードについて説明する。この運転モードにおいて空気熱交換器2は非選択対象となる。第1の四方弁7をON、第2の四方弁8をOFFする。そうすると第1の四方弁7においてDポートとEポートが連通し、CポートとSポートが連通する。また第2の四方弁8においてDポートとCポートが連通し、EポートとSポートが連通する。第1の開閉弁13を閉じ、第2の開閉弁14を開く。このようにして圧縮機5を駆動すると、圧縮機5から吐出される冷媒は、第1の四方弁7を経由して給湯熱交換器3に送られて凝縮する。すなわち水道管27内の水道水を加熱して給湯できることになる。凝縮した冷媒は第4の逆止弁24を経由してレシーバタンク19に送られ気液が分離される。レシーバタンク19内の液相の冷媒は第2の開閉弁14を経由して第2の膨張弁11に送られて圧力が低下し、冷温水熱交換器4に送られる。冷媒は冷温水熱交換器4において蒸発して冷温水を冷却し冷房運転する。この後、冷媒は第2の四方弁8のEポート、Sポートを経由してアキュムレータ18に送られ、圧縮機5に戻される。すなわち循環する。ところでこのような運転を開始する前に、冷房運転モードを実施していた場合、空気熱交換器2内に残留している冷媒は液相と気相が混在した状態になっており、比較的冷媒量が多い。この状態で給湯・冷房運転を実施すると循環する冷媒量が不足してしまう。そこで給湯・冷凍運転の運転開始時に、所定時間だけリターンバルブ16を開く。そうすると空気熱交換器2内に残留している冷媒は、第2の四方弁8のCポート、Dポート、そして第1の四方弁7のCポート、Sポートのそれぞれを経由して回収用冷媒管R1から低圧側の冷媒管R4に流れる。すなわち冷媒を回収することができる。所定量の冷媒が回収されたらリターンバルブ16を閉じ、給湯・冷房運転を継続する。
次に、冷温水熱交換器4を凝縮器として、空気熱交換器2を蒸発器としてそれぞれ選択し、暖房運転をする暖房運転モードについて説明する。この運転モードにおいて給湯熱交換器3は非選択対象となる。第1の四方弁7をOFF、第2の四方弁8をONする。そうすると第1の四方弁7においてDポートとCポートが連通し、EポートとSポートが連通する。また第2の四方弁8においてDポートとEポートが連通し、CポートとSポートが連通する。第1の開閉弁13を開き、第2の開閉弁14を閉じる。このようにして圧縮機5を駆動すると、圧縮機5から吐出される冷媒は、第1、2の四方弁7、8を経由して冷温水熱交換器4に送られる。冷媒は冷温水熱交換器4において凝縮し、冷温水を加熱する。すなわち暖房運転を実施する。次いで冷媒は第3の逆止弁23を経由してリターンレシーバ19に送られて気液分離される。液相の冷媒が第1の開閉弁13を経由して第1の膨張弁10に送られて圧力が低下する。冷媒は空気熱交換器2において蒸発し、第2の四方弁8のCポート、Sポートを経由してアキュムレータ18に送られ、圧縮機5に戻される。この運転を開始するときにも、非選択対象の給湯熱交換器3内に冷媒が残留している可能性がある。そこで運転開始時にリターンバルブ16を所定時間だけ開く。そうすると給湯熱交換器3内に残留している冷媒は、第1の四方弁のEポート、Sポートを経由して回収用冷媒管R1から低圧側の冷媒管R4に流れる。すなわち冷媒が回収される。所定時間後リターンバルブ16を閉じ、暖房運転を継続する。
当業者であれば容易に理解できるので説明はしないが、本実施の形態に係るヒートポンプ1においては、給湯熱交換器3を凝縮器として、空気熱交換器2を蒸発器としてそれぞれ選択して給湯運転する給湯運転モードも可能である。この場合、冷温水熱交換器4は非選択対象となるが、運転開始時に所定時間だけリターンバルブ16を開くと、冷温水熱交換器4内に残留している冷媒を回収することができる。
本実施の形態に係るヒートポンプ1は色々な変形が可能である。例えば空気熱交換器2を熱水源熱交換器に代えることができる。熱水源熱交換器は、例えば地下水、工場排水等を熱源として熱交換する熱交換器であり効率が高い。また本実施の形態においては熱交換器は3個からなるが、4個以上の熱交換器を備えるようにしてもよい。
ところで本実施の形態においては、水を対象として熱交換する給湯熱交換器3や冷温水熱交換器4に比して、空気を対象として熱交換する空気熱交換器2は相対的に熱交換の効率が低い。従ってヒートポンプ1の全体のバランスを考えると、空気熱交換器2は大型にしたり2台にする必要がある。そうすると他の熱交換器に比して、空気熱交換器2内に残留する冷媒量は多くなる。本発明は非選択対象の熱交換器に残留している冷媒を回収することを目的としているが、残留量が比較的小さい他の熱交換器に比して、空気熱交換器2の影響度は大きい。そこで冷媒を回収する対象を空気熱交換器2に限定することもできる。図2にはこのような他の実施の形態に係るヒートポンプ1’が示されている。前実施の形態と同様の作用を奏する部品、装置等については同じ符号が付されている。この実施の形態に係るヒートポンプ1’においては第1の四方弁に代えて三方弁30が設けられている。そしてリターンバルブ16が介装されている回収用冷媒管R1’は、第2の四方弁8と空気熱交換器2を接続している冷媒管から分岐するように設けられ、冷媒管R4に接続されている。当業者であれば容易に理解できるので説明はしないが、ヒートポンプ1’においても、前実施の形態に係るヒートポンプ1と同様の運転ができる。ただし非選択対象の熱交換器から冷媒の回収ができるのは、空気熱交換器2に限定されている。
1 ヒートポンプ 2 空気熱交換器
3 給湯熱交換器 4 冷温水熱交換器
5 圧縮機
7 第1の四方弁 8 第2の四方弁
10 第1の膨張弁 11 第2の膨張弁
16 リターンバルブ 18 アキュムレータ
19 レシーバタンク
21、22、23、24 逆止弁
R1 回収用冷媒管

Claims (4)

  1. 圧縮機と、3個以上の熱交換器と、絞り手段と、冷媒の流れ方向を切り換える切換手段とを備え、前記切換手段を操作すると所定の1個の熱交換器が凝縮器として他の1個の熱交換器が蒸発器としてそれぞれ選択され、前記圧縮機、前記凝縮器、前記絞り手段、前記蒸発器、前記圧縮機の順に冷媒が循環するようになっているヒートポンプにおいて、
    運転を開始するとき、前記蒸発器から前記圧縮機に連なる冷媒管に非選択対象の熱交換器を所定時間接続することを特徴とするヒートポンプの運転方法。
  2. 圧縮機と、3個以上の熱交換器と、絞り手段と、冷媒の流れ方向を切り換える切換手段とを備え、前記切換手段を操作すると所定の1個の熱交換器が凝縮器として他の1個の熱交換器が蒸発器としてそれぞれ選択され、前記圧縮機、前記凝縮器、前記絞り手段、前記蒸発器、前記圧縮機の順に冷媒が循環するようになっているヒートポンプであって、
    少なくとも1個の熱交換器は、前記圧縮機の吸入側に連なる冷媒管に開閉弁を介して接続されていることを特徴とするヒートポンプ。
  3. 請求項2に記載のヒートポンプにおいて、全ての熱交換器が前記圧縮機の吸入側に連なる冷媒管に開閉弁を介して接続されていることを特徴とするヒートポンプ。
  4. 請求項2または3に記載のヒートポンプにおいて、熱交換器は3個であり、前記切換手段は2個の四方弁からなることを特徴とするヒートポンプ。
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Citations (5)

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