JP2010051339A - 食器洗い機 - Google Patents
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Abstract
【課題】超音波振動子への蒸発残留物の堆積をなくして、超音波振動子の動作を安定化する。
【解決手段】貯留部35に貯留した霧化用液体を霧化する霧化装置39と、前記霧化装置を制御する制御手段31とを備え、前記霧化装置39は、前記貯留部内で洗浄水と直接触れるように配設された霧化用超音波振動子32を有し、前記制御手段31は、すすぎ工程後に前記霧化用超音波振動子32を所定時間動作させて、その表面に付着した水滴を除去するようにしたものである。
【選択図】図1
【解決手段】貯留部35に貯留した霧化用液体を霧化する霧化装置39と、前記霧化装置を制御する制御手段31とを備え、前記霧化装置39は、前記貯留部内で洗浄水と直接触れるように配設された霧化用超音波振動子32を有し、前記制御手段31は、すすぎ工程後に前記霧化用超音波振動子32を所定時間動作させて、その表面に付着した水滴を除去するようにしたものである。
【選択図】図1
Description
本発明は、食器等の洗浄をおこなう食器洗い機に関するものである。
従来、この種の食器洗い機は、図5に示すように、食器等に付着した汚れを除去するために霧状にした洗剤液を予め食器に吹きかけて汚れを膨潤させた後、水の噴射による機械力および洗剤による化学力等を利用した洗浄方式が提案されている(例えば、特許文献1参照)。
以下、その構成について説明する。食器洗い乾燥機の本体51は、食器を収納する食器カゴ52を洗浄槽53内に収納し、洗浄槽53の開口部54にはこの開口部54を開閉する扉55を設けている。56は洗浄槽53に貯水した洗浄水を食器に向けて噴出するノズル、57は洗浄槽53内に貯水した洗浄水を霧化する霧化装置である。霧化装置57は、直接超音波振動子58を洗浄水と直に触れるように洗浄槽53の底面に設置した場合、超音波振動子58の表面にスケールや異物の堆積、あるいは外部からの衝撃により素子が損傷を受けるため、超音波振動子58を保護容器59で被い、保護液60を介して洗浄水を霧化する構成としている。
以上のように構成された食器洗い乾燥機について、その動作を以下に説明する。まず、食器カゴ52に汚れた食器をセットし、運転を開始する。運転が開始されると、まず、霧化装置57によって洗浄槽53内に貯水した専用洗剤を溶解させた洗浄水を霧化し、洗浄槽53内に噴霧させることで食器等に付着した汚れを膨潤させる。次に、ノズル56より噴出する洗浄液で食器を洗浄する本洗い工程を行う。そして、食器等に付着した汚れを食器から洗い流すために、洗浄槽53内の洗浄水を数回入れ替えてのすすぎ工程を行う。そして、入れ替えた洗浄水を約70℃に加熱した温水すすぎ工程を行い、食器の洗浄を終了する。最後に食器に付着した水滴を乾燥する乾燥工程を行い運転を終了する。
上記のように食器洗い乾燥機では、食器を洗浄することによって汚れた洗浄水が、超音波振動子の表面に触れることを防止した構成とするため、超音波振動子58を保護容器59で被い、保護液60を介して洗浄水を霧化する構成としていたが、霧化動作時に発生する超音波振動子58の熱が保護液60および保護容器59を通して洗浄水へ伝達されるため熱が逃げにくく、このため、動作時の超音波振動子58の冷却性能が悪く、長時間の動作、あるいは高出力化が十分行えず、霧化能力が低いという課題の解決と、複雑な構成の簡素化を目的として、超音波振動子58を霧化用液体と接触するように設けた構成が考えられている(例えば、特許文献2参照)。
特開2005−287993号公報
特開2008−036394号公報
しかしながら、前記従来の構成では、汚れた洗浄水と直接接触するため超音波振動子表面に異物が堆積するのを防止するために、超音波振動子の振動面が略鉛直方向になるように配設したものであり、洗浄工程で超音波振動子の表面に異物が付着した場合でも、洗浄後のすすぎ工程で異物を洗い流すことができるものである。
しかしながら、すすぎ工程で超音波振動子の表面に付着した汚れ等の異物が洗い流された後に、水滴が残ることがある。この水滴は、すすぎ工程に続く乾燥工程で、温風により
蒸発させることができるものの、超音波振動子の表面に付着していた水滴が蒸発すると、水垢等の蒸発残留物が残り、乾燥工程での加熱によって固着し堆積すると除去することが難しいという、新たな課題が生じていた。
蒸発させることができるものの、超音波振動子の表面に付着していた水滴が蒸発すると、水垢等の蒸発残留物が残り、乾燥工程での加熱によって固着し堆積すると除去することが難しいという、新たな課題が生じていた。
本発明は、前記従来の課題を解決するもので、乾燥工程における超音波振動子への蒸発残留物の堆積をなくして、超音波振動子の動作を安定化することを目的とする。
前記従来の課題を解決するために、本発明の食器洗い機は、貯留部に貯留した霧化用液体を霧化する霧化装置と、前記霧化装置を制御する制御手段とを備え、前記霧化装置は、前記貯留部内で洗浄水と直接触れるように配設された霧化用超音波振動子を有し、前記制御手段は、すすぎ工程後に前記霧化用超音波振動子を所定時間動作させて、その表面に付着した水滴を除去するようにしたものである。
これにより、すすぎ工程で霧化用超音波振動子の表面に水滴が付着した場合でも、すすぎ工程後に除去されるので、乾燥工程で蒸発し水垢等が蒸発残留物として霧化用超音波振動子の表面に残ることがなく、乾燥工程での加熱によって固着し堆積するのを防止することができる。
本発明の食器洗い機は、霧化用超音波振動子の表面に水垢等が蒸発残留物として残るのを防止することができ、霧化用超音波振動子の動作を安定化することができる。
第1の発明は、食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、霧化する液体を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留した霧化用液体を霧化する霧化装置と、前記霧化装置を制御する制御手段とを備え、前記霧化装置は、前記貯留部内で洗浄水と直接触れるように配設された霧化用超音波振動子を有し、前記制御手段は、すすぎ工程後に前記霧化用超音波振動子を所定時間動作させてその表面に付着した水滴を除去するようにしたことにより、すすぎ工程で霧化用超音波振動子の表面に水滴が付着した場合でも、すすぎ工程後に除去されるので、乾燥工程で蒸発し水垢等が蒸発残留物として霧化用超音波振動子の表面に残ることがなく、乾燥工程での加熱によって蒸発残留物が固着し堆積するのを防止することができる。
第2の発明は、第1の発明の霧化装置は、霧化用超音波振動子の振動面を略鉛直方向に設置するとともに、前記霧化用超音波振動子から発生した超音波振動エネルギは、霧化用液体の水中に構成した反射部により反射して、霧化用液体の液面を隆起させて霧化するようにしたことにより、超音波振動子の高出力化により霧化能力を向上させることができるとともに、洗浄工程で超音波振動子の表面に異物が付着した場合でも、洗浄後のすすぎ工程で異物を洗い流すことができる。
第3の発明は、第1の発明の霧化装置は、霧化用超音波振動子の振動面を水平方向に対して所定の角度に傾斜させて設置するとともに、前記霧化用超音波振動子から発生した超音波振動エネルギにより霧化用液体の液面を隆起させて霧化するようにしたことにより、超音波振動子の振動エネルギで直接霧化することができ、霧化効率を向上することができる。
第4の発明は、第1〜第3のいずれか1つの発明の霧化装置は、霧化用超音波振動子の周縁を保持する保持部を設けるとともに、前記霧化用超音波振動子の低位側に水引部を設
け、前記霧化用超音波振動子の下部に留まる水滴を貯留部側へ導くようにしたことにより、超音波振動子の表面に残る水滴を貯留部側へ導いて確実に除去することができる。
け、前記霧化用超音波振動子の下部に留まる水滴を貯留部側へ導くようにしたことにより、超音波振動子の表面に残る水滴を貯留部側へ導いて確実に除去することができる。
第5の発明は、第4の発明の霧化装置は、霧化用超音波振動子の周縁を保持する保持部の下部に下方へ窪む凹部を形成し、前記凹部に水引部を設けたことにより、保持部の下部に水滴を集めて確実に貯留部側へ導くことができる。
第6の発明は、第1〜第5のいずれか1つの発明の霧化装置は、霧化用超音波振動子の振動面に平滑処理をしたことにより、すすぎ工程で超音波振動子の表面への水滴の付着を少なくすることができるとともに、すすぎ工程後の霧化用超音波振動子の振動による水滴の除去を確実におこなうことができる。
以下、本発明の実施の形態について、図面を参照しながら説明する。なお、この実施の形態によって本発明が限定されるものではない。
(実施の形態1)
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い乾燥機の断面図、図2は、同食器洗い乾燥機の霧化装置の詳細断面図、図3は、図1のイ矢視図である。図1〜図3に示すように、食器洗い乾燥機の本体21は、前方に開口部22を有する洗浄槽23を上下一組の扉24により開閉可能に構成している。そして、洗浄槽23の下方に洗浄ポンプ25により加圧した洗浄水を噴射する噴射口26を有する洗浄ノズル27を設けている。
図1は、本発明の実施の形態1における食器洗い乾燥機の断面図、図2は、同食器洗い乾燥機の霧化装置の詳細断面図、図3は、図1のイ矢視図である。図1〜図3に示すように、食器洗い乾燥機の本体21は、前方に開口部22を有する洗浄槽23を上下一組の扉24により開閉可能に構成している。そして、洗浄槽23の下方に洗浄ポンプ25により加圧した洗浄水を噴射する噴射口26を有する洗浄ノズル27を設けている。
洗浄ノズル27の上方には被洗浄物である食器を収納する食器かご28を設けている。洗浄槽23の下部には、洗浄水を加熱するヒータ29を配置している。また、食器かご28の側壁にはガイド30aを配置するとともに、本体21の内側壁にはガイドレール30bを配置しており、食器かご28は洗浄槽23に対して略水平方向に引き出し可能に支持されている。
31は洗浄槽23の下方に設けられた制御手段で、霧化用超音波振動子32、洗浄ポンプ25、ヒータ29等を制御する。洗浄槽23の下方には、霧化用液体(洗浄水)の水位を検知する水位検知手段としての電極式水位センサ38を設けている。霧化用超音波振動子32は、振動面32aが略鉛直方向になるように、パツキン等で形成した保持部33を介して洗浄槽23の側壁面に固着され、圧接して水封する構成としている。
霧化用超音波振動子32は、厚み0.3〜1.5mm程度で、好ましくは0.8mm程度のステンレス等の金属板で構成し、振動面32aは、酸化チタンまたはその複合体で形成された保護層により保護されており、この保護層は厚み0.5〜500μm程度で好ましくは5μm程度である。振動面32aに酸化皮膜の保護層を設けたことにより、振動面32aの腐蝕を防止することができるとともに、振動面32aを滑らかな平滑面に処理することができる。
霧化用超音波振動子32は、略円板状に形成され、その周縁部を保持部33で保持して洗浄槽23の側壁面に取着している。保持部33の下部は、下方へ窪む円弧状の凹部33aが形成してあり、霧化用超音波振動子32の下部(低位側)に位置する凹部33aにリブ状の水引部35aを設け、凹部33aに留まる水滴を水引部35aを伝わせて貯留部35側へ導くようにしている。
振動面32aが略鉛直方向になるように設けられた霧化用超音波振動子32と対向する位置に、霧化用超音波振動子32から発した超音波振動エネルギを液面に向けて反射させるステンレス製の反射板34(反射部)が貯留部35内に設けられている。反射板34に
は、超音波振動エネルギを収束するように球面形状(SR=90)に窪ませた略凹面形状部41を設けてあり、反射した超音波振動エネルギを液面近傍で収束するように形成し、貯留部35に溜められる液体(洗剤液)に浸かっている。
は、超音波振動エネルギを収束するように球面形状(SR=90)に窪ませた略凹面形状部41を設けてあり、反射した超音波振動エネルギを液面近傍で収束するように形成し、貯留部35に溜められる液体(洗剤液)に浸かっている。
貯留部35には霧化する液体(洗剤液)が貯留される。貯留部35の上部を洗剤入れカバー36で覆う。貯留部35は、洗浄槽23の前側壁面の下部に洗剤投入口40を設けている。貯留部35は、洗浄槽23とは独立した槽として形成され、洗浄水は洗浄槽23と洗剤入れカバー36で構成する切り欠き部37を通して洗浄槽23と連通している。また、霧化した高濃度の洗剤は、洗剤入れカバー36の開口部(図示せず)から洗浄槽23内に飛散する。
洗剤入れカバー36には、霧化用超音波振動子32の振動エネルギで液面が隆起することにより発生する水柱を遮るステンレス製の遮蔽板42が設けてあり、この遮蔽板42に当った水が貯留部35へ戻るようにしている。反射板34と遮蔽板42は、ステンレス製の薄板で一体に構成されており、洗剤入れカバー36と貯留部35に対して固着されており、霧化用超音波振動子32から発生した超音波エネルギが所定の反射角度で液面に生じた水柱Wが遮蔽板42に衝突し、安定した霧化性能を発揮できるようになっている。発生した洗剤液の霧は遮蔽板42の両側に設けた開口部から洗浄槽23内に飛散する。
上記構成において、霧化用超音波振動子32は汚れた洗浄水と直接触れるが、霧化用超音波振動子32の振動面32aを洗浄槽23に対して略鉛直方向に設けているため、食品等の固形物は霧化用超音波振動子32の振動面32aに堆積することはない。また、井戸水など非常に硬度が高い水を使用する場合においても、霧化用超音波振動子32の表面に水滴が残りにくい構成のため、その無機質分が析出して霧化用超音波振動子32の振動面32aに付着しにくく、霧化を安定的に長期間に亘って行うことができる。
次に、本発明の食器洗い乾燥機の動作について説明する。まず、所定量の洗剤(専用洗剤が好ましい)を洗剤投入口40から貯留部35に入れる。次に、給水弁(図示せず)から洗浄槽23へ所定水量の洗浄水を給水する。洗浄水は、制御手段31により給水弁を制御して給水される。また、洗浄槽23内に給水された洗浄水は、切り欠き部37から貯留部35内に浸入し、洗剤の一部が洗浄水に溶け始める。この時点において、霧化用超音波振動子32を振動させると、その振動が貯留部35内の液体を伝播し、反射板34で反射して洗浄水面に向けて伝わる。そして、水面に水柱Wが発生し洗剤液の霧化が行われる。
高濃度洗剤液の生成は、洗剤液を溶解させることと、高濃度洗剤液の洗浄槽23内の洗浄水に対する拡散を抑えることで行う。まず、濃度に関しては、例えば、貯留部35の貯水容積を洗浄槽23全体に貯水する給水量の1/50に設定し、投入する洗剤を所定量投入した場合、理論的には約50倍濃度の洗剤液を生成することができる。しかしながら、切り欠き部37により洗浄槽23内とつながっているため、洗剤液の拡散により洗剤液濃度は若干減少する。そこで濃度の減少を抑制するために、高濃度洗剤液でできた水柱Wが直接洗浄槽23内へ流出しないように、遮蔽板42に当った高濃度洗剤液を洗剤入れカバー36の内壁を伝って貯留部35に回収するようにしている。
この構成により、貯留部35の中で高濃度洗剤液の水の流れが発生し、洗剤液濃度の低下を防ぐとともに洗剤の溶解を早める。また、霧化動作と同時にヒータ29を通電することにより、洗浄水も加熱されるため洗剤の溶解を促進し、洗剤液濃度をさらに高める。このように、高濃度洗剤液の濃度は、洗剤液の飛散の進行に従って洗剤液の濃度が濃くなるものである。このため、まず、濃度の薄い洗剤液を汚染に付着させて洗剤液を汚れになじませ、引き続いて高濃度の洗剤液を汚染に付着させることで、高濃度にすることで流動性の悪くなる界面活性剤の汚染への浸透性を高め、洗浄性能を向上させるものである。
なお、切り欠き部37より高濃度洗剤液が洗浄槽23内に流出していくが、切り欠き部37の開口面積を最小としているため、洗剤液濃度の低下を最小限度にしている。また、霧化用超音波振動子32の振動面32aが洗浄水に浸されなくなると、霧化の発生も止まり高濃度の洗剤液も飛散しなくなるため、霧化用超音波振動子32を駆動する時は必ず霧化用超音波振動子32が洗浄水に浸されるように水位検知センサ38で水位を検知するとともに、霧化用超音波振動子32の振動面32aが洗浄水に浸されなくなる前に霧化装置39の運転を停止するように制御する。なお、水中内の振動面32aから反射板34と、この反射板34から水面までの距離や、水柱Wの傾斜角度などをそれぞれ最適化することで、霧の発生効率を高めることができる。
また、霧化用超音波振動子32で霧化させた高濃度洗剤液は3ミクロン程度の微細粒径であるため、そのままでは洗浄槽23の上部まで対流することはなく、液面近傍に漂うだけである。しかしながら、本実施の形態の構成では、霧化動作と同時にヒータ29を通電させるため、洗浄水が加熱し、温度上昇にともなう熱によって空気の対流が発生する。そして、空気の対流効果により、霧化した高濃度洗剤液が洗浄槽23内をくまなく充満して食器の表面にムラなく付着する。また、霧化した高濃度洗剤液の温度を高めることで、化学力がさらに増すため洗浄効果は飛躍的に向上するものである。
このように、前処理工程で食器の汚染に付着した高濃度の洗剤液が浸透、膨潤し、洗剤の効果をより得られるように一定時間放置する。
次に、洗浄ポンプ25を駆動して洗浄ノズル27から食器に洗浄水を噴射する本洗い工程を行う。なお、本洗い工程は、前処理工程で食器等に噴霧した分に加え、貯留部35に残った洗剤液も、洗浄ノズル27から噴射された洗浄水により洗い流されて洗浄槽23内に拡散していくため、通常の洗剤濃度の洗浄水で洗浄を行う。
そして、洗浄槽23の洗浄水を入れ替えての数回のすすぎ工程を行った後、最後に加温した高温の洗浄水ですすぐ加熱すすぎ工程を行って洗浄工程を終了する。このすすぎ工程で、本洗い工程で霧化用超音波振動子32の表面に付着していた汚れ等の異物が洗い流される。
本洗い工程に続いて、洗浄した食器を乾燥する乾燥工程がおこなわれる。この乾燥工程では、加熱した温風を洗浄槽23内に送風して、食器の表面に付着した水滴を蒸発させる。このとき、霧化用超音波振動子32の表面に水滴が付着していると、温風によって水滴が蒸発し、霧化用超音波振動子32の表面に水垢等の蒸発残留物が残り、乾燥工程での加熱によって固着し堆積するため、すすぎ工程後に霧化用超音波振動子32を所定時間、例えば数秒動作させて振動によりその表面に付着した水滴を除去するようにしている。
重要なことは、霧化用超音波振動子32の振動で水滴を除去するタイミングであり、1つは水滴が再付着することのない、すすぎ工程の後におこなうことであり、今1つは、乾燥工程での加熱で付着していた水滴が蒸発する前におこなわれることである。
このように、本実施の形態においては、すすぎ工程で超音波振動子の表面に水滴が付着した場合でも、すすぎ工程後蒸発する前に除去されるので、乾燥工程で蒸発し水垢等が蒸発残留物として超音波振動子の表面に残ることがなく、乾燥工程での加熱によって蒸発残留物が固着し堆積するのを防止することができる。
また、霧化用超音波振動子の振動面を略鉛直方向に設置するとともに、霧化用液体の水中に構成した反射部により反射して、霧化用液体の液面を隆起させて霧化するようにした
ことにより、超音波振動子の高出力化により霧化能力を向上させることができる。そして、洗浄工程で超音波振動子の表面に異物が付着した場合でも、洗浄後のすすぎ工程で異物を洗い流すことができるとともに、すすぎ工程で付着した水滴が表面に残りにくくすることができる。
ことにより、超音波振動子の高出力化により霧化能力を向上させることができる。そして、洗浄工程で超音波振動子の表面に異物が付着した場合でも、洗浄後のすすぎ工程で異物を洗い流すことができるとともに、すすぎ工程で付着した水滴が表面に残りにくくすることができる。
また、霧化用超音波振動子32の周縁を保持する保持部33を設けるとともに、前記霧化用超音波振動子33の低位側に水引部35aを設け、前記霧化用超音波振動子32の下部に留まる水滴を貯留部35側へ導くようにしたことにより、霧化用超音波振動子32の表面から落下した水滴がその下部に留まることなく貯留部35側へ導くことができる。
また、振動面32aを滑らかな平滑処理をすることにより、すすぎ工程で付着した水滴が表面に残りにくくすることと、霧化用超音波振動子32の振動による水滴の除去を一層効果的におこなうことができる。
(実施の形態2)
図4は、本発明の実施の形態2における食器洗い乾燥機の霧化装置の断面図である。本実施の形態の特徴は、霧化装置の霧化用超音波振動子の振動面を水平方向に対して所定の角度に傾斜させて設置したことである。他の構成は第1の実施の形態と同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳細な説明は第1の実施の形態のものを援用する。
図4は、本発明の実施の形態2における食器洗い乾燥機の霧化装置の断面図である。本実施の形態の特徴は、霧化装置の霧化用超音波振動子の振動面を水平方向に対して所定の角度に傾斜させて設置したことである。他の構成は第1の実施の形態と同様であり、同一の構成要素については同一の符号を付して、その詳細な説明は第1の実施の形態のものを援用する。
霧化用超音波振動子32から発生した超音波振動エネルギにより、直接霧化用液体の液面を隆起させて霧化するようにしたものであり、霧化用超音波振動子32の周縁を保持部33により保持して貯留部35の底部に水密にシール固着している。霧化用超音波振動子32の傾斜角度は、水平面に対して10〜20度であり、好ましくは15度である。
周縁を保持部33により保持された霧化用超音波振動子32は、固着具43と洗浄槽23で挟圧されており、霧化用超音波振動子32の上面側は保持部33と洗浄槽23の受部23aで囲まれており、すすぎ工程後にこの囲まれた部分Bに少量のすすぎ水が残るが、すすぎ工程後に霧化用超音波振動子32を所定時間動作させて、霧化用超音波振動子32の上面側の囲まれた部分Bに残るすすぎ水を除去するようにしている。
したがって、霧化用超音波振動子32上に残ったすすぎ水が乾燥工程で蒸発することがなく、水垢等が蒸発残留物として超音波振動子の表面に残ることがないので、乾燥工程での加熱によって蒸発残留物が固着し堆積するのを防止することができる。なお、すすぎ水の除去に際しては、短時間の振動を数回繰り返しておこなうようにすると、より確実に除去することができる。
以上のように、本発明にかかる食器洗い機は、超音波振動子の表面に水垢等が蒸発残留物として残るのを防止することができ、超音波振動子の動作を安定化することができるので、高い洗浄性能が得られる食器洗い機等として有用である。
23 洗浄槽
25 洗浄ポンプ
27 洗浄ノズル
31 制御手段
32 霧化用超音波振動子
33 保持部
34 反射部
35 貯留部
35a 水引部
39 霧化装置
25 洗浄ポンプ
27 洗浄ノズル
31 制御手段
32 霧化用超音波振動子
33 保持部
34 反射部
35 貯留部
35a 水引部
39 霧化装置
Claims (6)
- 食器等の被洗浄物を収容する洗浄槽と、洗浄水を加圧する洗浄ポンプと、前記洗浄ポンプにより加圧された洗浄水を噴射する洗浄ノズルと、霧化する液体を貯留する貯留部と、前記貯留部に貯留した霧化用液体を霧化する霧化装置と、前記霧化装置を制御する制御手段とを備え、前記霧化装置は、前記貯留部内で洗浄水と直接触れるように配設された霧化用超音波振動子を有し、前記制御手段は、すすぎ工程後に前記霧化用超音波振動子を所定時間動作させてその表面に付着した水滴を除去するようにした食器洗い機。
- 霧化装置は、霧化用超音波振動子の振動面を略鉛直方向に設置するとともに、前記霧化用超音波振動子から発生した超音波振動エネルギは、霧化用液体の水中に構成した反射部により反射して、霧化用液体の液面を隆起させて霧化するようにした請求項1記載の食器洗い機。
- 霧化装置は、霧化用超音波振動子の振動面を水平方向に対して所定の角度に傾斜させて設置するとともに、前記霧化用超音波振動子から発生した超音波振動エネルギにより霧化用液体の液面を隆起させて霧化するようにした請求項1記載の食器洗い機。
- 霧化装置は、霧化用超音波振動子の周縁を保持する保持部を設けるとともに、前記霧化用超音波振動子の低位側に水引部を設け、前記霧化用超音波振動子の下部に留まる水滴を貯留部側へ導くようにした請求項1〜3のいずれか1項に記載の食器洗い機。
- 霧化装置は、霧化用超音波振動子の周縁を保持する保持部の下部に下方へ窪む凹部を形成し、前記凹部に水引部を設けた請求項4記載の食器洗い機。
- 霧化装置は、霧化用超音波振動子の振動面に平滑処理をした請求項1〜5のいずれか1項に記載の食器洗い機。
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JP2008216140A Pending JP2010051339A (ja) | 2008-08-26 | 2008-08-26 | 食器洗い機 |
Country Status (1)
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JP (1) | JP2010051339A (ja) |
-
2008
- 2008-08-26 JP JP2008216140A patent/JP2010051339A/ja active Pending
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