JP2009231561A - 窒化物半導体結晶薄膜およびその作製方法、半導体装置およびその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】シリコン基板101と、シリコン基板101の上にエピタキシャル成長されたAlN結晶からなる膜厚100nmの核形成層102と、核形成層102の上にエピタキシャル成長されたAlGaNからなる膜厚100nmの挿入層103と、挿入層103の上にエピタキシャル成長されたGaNからなるキャリア走行層104と、キャリア走行層104の上にエピタキシャル成長されたAl0.25Ga0.75Nからなる膜厚25nmのバリア層105とを備える。バリア層105は、キャリア走行層104に対してキャリアを供給するキャリア供給層として機能する。また、AlGaNからなる挿入層103にホウ素が添加されている。
【選択図】 図1
Description
また、ハイパワーデバイスなど、特に高耐圧動作が求められるデバイスを作製するためには、GaN層の厚さを増加させることが求められるが、上述した手法では、AlGaN挿入層の厚さや組成プロファイルの僅かな違いで応力バランスが崩れ、クラックやミスフィット転移が発生し、高品質窒化物半導体の結晶を再現性よく得ることが困難であった。
はじめに、素子を形成するために用いるGaN層の層厚を1000nm程度とした場合について説明する。まず、図2に示すような試料基板1を形成する。この試料基板1の形成について説明すると、シリコンからなる支持基板201の表面に、公知のMOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法を用いてAlNをエピタキシャル成長させ、膜厚150nmの核形成層202が形成された状態とする。例えば、Alのソースガスとしてトリメチルアルミニウム(TMA)を用い、Nのソースガスとしてアンモニア(NH3)を用い、成長温度は1000℃程度とすればよい。
次に、素子を形成するために用いるGaN層の層厚を2000nm程度とした場合について説明する。まず、図4に示すような試料基板2を形成する。この試料基板2の形成について説明すると、シリコンからなる支持基板401の表面に、公知のMOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法を用いてAlNをエピタキシャル成長させ、膜厚150nmの核形成層402が形成された状態とする。例えば、AlのソースガスとしてTMAを用い、NのソースガスとしてNH3を用い、成長温度は1000℃程度とすればよい。
次に、素子を形成するために用いるGaN層の層厚を2500nm程度とし、また、挿入層以外にホウ素を添加した場合について説明する。まず、図6に示すような試料基板3を形成する。この試料基板3の形成について説明すると、シリコンからなる支持基板601の表面に、公知のMOVPE(Metal-Organic Vapor Phase Epitaxy)法を用いてAlNをエピタキシャル成長させ、膜厚150nmの核形成層602が形成された状態とする。例えば、AlのソースガスとしてTMAを用い、NのソースガスとしてNH3を用い、成長温度は1000℃程度とすればよい。
Claims (11)
- 基板の上に窒化物半導体からなる核形成層を介して形成された窒化物半導体からなる結晶の薄膜であって、
前記薄膜はホウ素が添加されていることを特徴とする窒化物半導体結晶薄膜。 - 請求項1記載の窒化物半導体結晶薄膜において、
前記薄膜の前記基板平面の法線方向の一部領域にホウ素が添加されている
ことを特徴とする窒化物半導体結晶薄膜。 - 請求項1または2記載の窒化物半導体結晶薄膜において、
前記基板は、シリコンから構成されたものであることを特徴とする窒化物半導体結晶薄膜。 - 基板の上に窒化物半導体からなる核形成層を介して形成され、ホウ素が添加された窒化物半導体の結晶からなるホウ素添加層と、
このホウ素添加層の上に形成された窒化物半導体からなる素子と
を少なくとも備えることを特徴とする半導体装置。 - 請求項4記載の半導体装置において、
前記ホウ素添加層の前記基板平面の法線方向の一部領域にホウ素が添加されている
ことを特徴とする半導体装置。 - 請求項4または5記載の半導体装置において、
前記素子は、
前記ホウ素添加層の上に形成されたキャリア供給層と、
このキャリア供給層の下の前記ホウ素添加層の上に形成され、前記キャリア供給層より供給された電子によるチャネルが形成されるキャリア走行層と、
前記キャリア供給層の上に形成されたゲート電極と、
このゲート電極を挟むように前記キャリア供給層の上に形成されたソース電極およびドレイン電極と
を少なくとも備えることを特徴とする半導体装置。 - 請求項4〜6のいずれか1項に記載の半導体装置において、
前記基板は、シリコンから構成されたものであることを特徴とする半導体装置。 - 基板の上に窒化物半導体からなる核形成層を介してホウ素が添加された窒化物半導体の層をエピタキシャル成長させる工程を少なくとも備えることを特徴とする窒化物半導体結晶薄膜の作製方法。
- 請求項8記載の窒化物半導体結晶薄膜の作製方法において、
前記基板は、シリコンから構成されたものであることを特徴とする窒化物半導体結晶薄膜の作製方法。 - 基板の上に窒化物半導体からなる核形成層を形成する工程と、
ホウ素が添加された窒化物半導体をエピタキシャル成長させることで前記核形成層の上にホウ素添加層が形成された状態とする工程と、
前記ホウ素添加層の上に窒化物半導体からなる素子が形成された状態とする工程と
を少なくとも備えることを特徴とする半導体装置の製造方法。 - 請求項10記載の半導体装置の製造方法において、
前記基板は、シリコンから構成されたものであることを特徴とする半導体装置の製造方法。
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