JP2009073279A - 自動二輪車 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】リヤスポイラ35は、リヤスポイラ基部64と、このリヤスポイラ基部64の下面 を覆い樹脂で形成されている下カバー65とを備え、リヤスポイラ基部64の外周近傍には、乗員又は搭乗者によって把持される凹部88が形成されるとともに、下カバー65には、凹部88に対応する部位にリヤスポイラ基部64の側に凹む溝部89が形成されている。下カバー65及び上カバー66は、リヤスポイラ基部64の外周部64gまで延出され、この外周部64gにて、上カバー66と下カバー65とが接合され、リヤスポイラ基部の上面64t、下面64b及び外側部64sが覆われている。
【選択図】図9
Description
車両の外観性を損なうことなく、携帯品の取付に係る利便性を高めることが可能となる。
図1は本発明に係る自動二輪車の左側面図であり、車両としての自動二輪車10は、ヘッドパイプ11の上部から斜め後下に延びているメインフレーム12L、12R(手前側の符号12Lのみ示す。)と、前記ヘッドパイプ11の下部から斜め後下に延び、次いで略下方に延び、最後に後方に延びて前記メインフレーム12L、12Rに連結されているダウンフレーム13L、13R(手前側の符号13Lのみ示す。)と、これらのダウンフレーム13L、13Rに取り付けられるとともに平面視で略並行に配置され後述するステップフロアを支持するステー部材15L、15R(手前側の符号15Lのみ示す。)と、メインフレーム12L、12Rの後部から斜め後上に延びているシートレール14L、14R(手前側の符号14Lのみ示す。)と、このシートレール14L、14Rの中間点16L、16R(手前側の符号16Lのみ示す。)とメインフレーム12L、12Rの後端部との間を連結しているミドルフレーム17L、17R(手前側の符号17Lのみ示す。)と、これらのミドルフレーム17L、17Rの上部と前記シートレール14L、14Rの後部との間を連結しているレールステー18L、18R(手前側の符号18Lのみ示す。)と、前記シートレール14L、14Rとミドルフレーム17L、17Rとの間に掛け渡してピボット軸19を支持しているピボットプレート21L、21R(手前側の符号21Lのみ示す。)と、これらのピボットプレート21L、21Rにピボット軸19を介して下方に延びているリンク部材22と、このリンク部材22及び支持軸23を介して後方に延びており上下にスイング可能なリヤスイングアームを兼ねるパワーユニット24と、このパワーユニット24の後端部とシートレール14Lとの間に掛け渡しているリヤクッションユニット25L、25R(手前側の符号25Lのみ示す。)と、パワーユニット24の後部に設けた後輪車軸26と、この後輪車軸26に取り付けた後輪27と、車体フレーム31の構成要素としてのシートレール14L、14Rに取り付けられ運転者が座るフロントシート33と、このフロントシート33の後方に配置され同乗者が座るリヤシート34と、このリヤシート34の周囲を囲うリヤスポイラ35と、前部のヘッドパイプ11に転舵自在に取り付けられているフロントフォーク36と、このフロントフォーク36に前輪車軸37を介して取り付けられている前輪38と、フロントフォーク36の上端部に取り付けられているステアリングハンドル41とを備える。なお、パワーユニット24にはエンジン42を含む。
前輪38の後方でダウンフレーム13L、13Rの前方には、エンジン42を冷却するラジエータユニット43が配置されている。
自動二輪車10は、前から後に、走行中の風よけとしての風防板52と、この風防板52に連続して設けられ車両の前部を覆うフロントカウル53と、ステアリングハンドル41と、フロントシート33の間に配置され車両の前部から中間部にかけて側方を覆う前サイドカバー55L、55R(手前側の符号55Lのみ示す。)と、この前サイドカバー55L、55Rの下方に連続して設けられ車両側方のカバーを兼ねるとともに運転者が足を載せるステップフロア56L、56R(手前側の符号56Lのみ示す。)と、このステップフロア56L、56Rの下方に連続して設けられ車両の側方下部を覆うフロアスカート57L、57R(手前側の符号57Lのみ示す。)と、前サイドカバー55L、55Rとステップフロア56L、56Rの後方に連続して設けられ車両の中間部から後部にかけて側方を覆う後サイドカバー58とを備える。図中、61は前輪38の上方を覆うフロントフェンダ、62は後輪27の上方を覆うリヤフェンダである。
なお、着座シート54は、フロントシート33とリヤシート34とからなる。
下カバー65は、第1の締結部材67・・・(・・・は複数を示す。以下同じ。)を介してリヤスポイラ基部64に固定され、上カバー66は、第2の締結部材68・・・を介してリヤスポイラ基部64に固定されている。なお、第2の締結部材68は、段付スクリューボルトである。
シートレール14L、14R(手前側の符号14Lのみ示す。)の後部には、断面コ字状のスポイラ取付ブラケット71L、71R(手前側の符号71Lのみ示す。)が取り付けられ、これらのスポイラ取付ブラケットの座面72L、72R(手前側の符号72Lのみ示す。)から後方にリヤスポイラ35が延出されている。リヤスポイラ35は、スポイラ取付ブラケットの座面72L、72Rに、ボルト73・・・を介して取り付けられている。
以下、リヤスポイラ35の内部の詳細な取付構造について説明を行う。
上カバーの下面66kには、係合突起82が下方に向け突出され、これらの係合突起82の中間部82cには、矩形状のストッパ穴83が形成されている。
クリップ部材85は金属製クリップであるが、樹脂製クリップでも差し支えないものとする。
上カバーの前端部66fには、取付座部86が設けられ、この取付座部86には、シートキャッチカバーの端部76aが載置され、このシートキャッチカバーの端部76aには、上カバー66が載置され、上カバー66とリヤスポイラ基部64との間は、第2の締結部材68にて固定されている。
従って、リヤスポイラ35の外観性を高く保つことができる。
リヤスポイラ基部64の外周部64gの近傍には、下方に開口する凹部88が形成されるとともに、下カバー65には、凹部88に対応する部位にリヤスポイラ基部64の側に凹むとともに乗員又は搭乗者が指を差入れることができる溝部89が形成されている。
また、リヤスポイラ基部64は、金属で形成されているので、荷台としての十分な強度を確保することができる。リヤスポイラ基部64は、例えばアルミニウム鋳造品である。
金属製のリヤスポイラ基部64には、携帯品を直接固定する又は携帯品を吊下げるケーブル79を固定する突起78が上方に向け設けられている。この突起78は、車両の上方から見たときに、シート(図3の符号54)の下方に配置されている。
収納ボックス75の下部には、突起75tが下方に向け突設されている。また、ケーブル収納部材91には、L字状のブラケット部91bが延設され、このブラケット部91bの水平部には、嵌合穴91hが開けられている。そして、この嵌合穴91hが突起75tに嵌合されている。
ケーブル収納部材91の上部には、上ブラケット92aが設けられ、この上ブラケット92aは側方からねじ92bによって、収納ボックス75の上部に取り付けられている。
ケーブル収納部材91を収納ボックス75に取り付ける場合には、収納ボックス75の突起75tにブラケット部91bの嵌合穴91hを嵌合し、その後、ねじ92bでケーブル収納部材91を収納ボックス75に取り付けるようにした。このような構成とすることで、1つのねじ92bだけで、ケーブル収納部材91は収納ボックス75に取付可能となる。
(a)において、ケーブル79にヘルメットHeを掛けることを説明する作用図であり、ケーブル79をケーブル収納部材91から引張り、ケーブル79をヘルメットHeの顎部に通し、ケーブルの一端79aに設けた掛け部93を突起78に引っ掛ける。そして、着座シート54を閉めることで、車両にヘルメットHeを保持するようにした。
シート54の下方には、携帯品を吊下げるケーブル79を固定する突起78が設けられているので、剛性のある突起78を設けることを可能にしながら、突起78を目立たなくすることができる。従って、車両の外観性を損なうことなく自動二輪車の利便性を大幅に高めることが可能となる。
図3、図4及び図9を参照して、リヤスポイラ基部の外周部64gの近傍には、乗員又は搭乗者によって把持される凹部88が形成されるとともに、下カバー65には、凹部88に対応する部位にリヤスポイラ基部64の側に凹む溝部89が形成されている。
従って、自動二輪車10において、つかみ易いリヤスポイラ35を得ることができる。
さらに、リヤスポイラ基部に設ける突起及び携帯品を吊下げるケーブルを省略することは差し支えない。
Claims (5)
- 車体フレームの後部から後方にリヤスポイラが延出されている自動二輪車において、
前記リヤスポイラは、前記車体フレームに取り付けられているリヤスポイラ基部と、
このリヤスポイラ基部の下面を覆い樹脂で形成されている下カバーとを備え、
前記リヤスポイラ基部の外周近傍には、下方に開口する凹部が形成され、前記下カバーには、前記凹部に対応する部位に前記リヤスポイラ基部の側に凹むとともに乗員又は搭乗者が指を差し入れることができる溝部が形成されていることを特徴とする自動二輪車 - 前記リヤスポイラ基部は、金属で形成されるとともに車両の後方に略水平に延設され、このリヤスポイラ基部の上面は、樹脂で形成されている上カバーによって覆われ、前記下カバー及び前記上カバーは、前記リヤスポイラ基部の外周部まで延出され、この外周部の近傍にて、前記上カバーと前記下カバーとが接合され、前記リヤスポイラ基部の上面、下面及び外側部が覆われるようにしたことを特徴とする請求項1記載の自動二輪車
- 前記下カバーは、前記リヤスポイラ基部に設けた貫通穴を介して上方から第1の締結部材にて締結され、この第1の締結部材を覆うように前記上カバーが配置されることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の自動二輪車
- 前記リヤスポイラの前方には、乗員が着座するシートが配置され、前記上カバーの前端部は、車両を上から見たときに前記シートに重なるように配置され、前記前端部にて、前記上カバーが前記リヤスポイラ基部に第2の締結部材にて固定され、
前記上カバーの下面に設けた係合突起は、車両を上から見たときに前記シートと重ならないように配置され、前記リヤスポイラ基部に設けた係合穴に係合されることを特徴とする請求項1、請求項2又は請求項3記載の自動二輪車 - 前記リヤスポイラ基部には、携帯品を直接固定する又は携帯品を吊下げるケーブルの一端を掛ける突起が設けられ、この突起は、車両を上から見たときに、前記シートの下方に配置されるとともに、前記ケーブルの他端は、前記車体フレーム側に固定されていることを特徴とする請求項4記載の自動二輪車
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