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JP2008511614A - 置換フェニルアミノチアゾール類およびそれらの使用 - Google Patents

置換フェニルアミノチアゾール類およびそれらの使用 Download PDF

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Abstract

本発明は、新規フェニルアミノチアゾール誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、および疾患の処置および/または予防に使用される医薬を製造するためのそれらの使用、好ましくは高血圧症および他の心血管疾患のためのものに関する。

Description

本願は、新規フェニルアミノチアゾール誘導体、それらの製造方法、疾患の処置および/または予防のためのそれらの使用、および疾患の処置および/または予防用の医薬を製造するためのそれらの使用、好ましくは高血圧症および他の心血管障害の処置および/または予防のためのものに関する。
プリンヌクレオシドであるアデノシンは、全ての細胞に存在し、多数の生理的および病態生理的刺激により放出される。アデノシンは、アデノシン−5'一リン酸(AMP)およびS−アデノシルホモシステインの分解における中間体として細胞内で形成されるが、細胞から放出されることができ、その場合、それは、特定の受容体に結合することにより、ホルモン様物質または神経伝達物質として作用する。
正常酸素圧条件下では、細胞外空間の遊離アデノシンの濃度は非常に低い。しかしながら、虚血または低酸素条件下では、冒された器官におけるアデノシンの細胞外濃度は劇的に上昇する。かくして、例えば、アデノシンが血小板凝集を阻害し、冠動脈への血液供給を増加させることが知られている。さらに、それは、血圧、心拍数に、神経伝達物質の放出に、そしてリンパ球の分化に作用する。
これらのアデノシンの作用の目的は、冒された器官の酸素供給を増加させること、および/または、その器官の代謝を虚血または低酸素条件下の器官の血液供給に適合させるためにこれらの器官の代謝を低下させることである。
アデノシンの作用は、特定の受容体により媒介される。今日までに、サブタイプA1、A2a、A2bおよびA3が知られている。本発明によると、「アデノシン−受容体−選択的リガンド」は、1つまたはそれ以上のアデノシン受容体のサブタイプに特定的に結合し、かくしてアデノシンの作用を模倣する(アデノシンアゴニスト)か、または、その作用を遮断する(アデノシンアンタゴニスト)物質である。
これらのアデノシン受容体の作用は、メッセンジャーcAMPにより細胞内で媒介される。アデノシンのA2aまたはA2b受容体への結合の場合、細胞内cAMPは膜結合アデニル酸シクラーゼの活性化を介して増加し、一方、アデノシンのA1またはA3受容体への結合は、アデニル酸シクラーゼの阻害を介して細胞内cAMP濃度の低下をもたらす。
心血管系では、アデノシン受容体の活性化の主要な結果は:A1受容体を介する徐脈、負の変力作用および虚血に対する心臓の保護(「プレコンディショニング」)、A2aおよびA2b受容体を介する血管の拡張、およびA2b受容体を介する線維芽細胞および平滑筋細胞の増殖の阻害である。
A1アゴニスト(好ましくはGタンパク質を介して共役する)の場合、細胞内cAMP濃度の低下が観察される(好ましくは、フォルスコリンによるアデニル酸シクラーゼの直接的予刺激の後)。対応して、A2aおよびA2bアゴニスト(好ましくはGタンパク質を介して共役する)は、A2aおよびA2bアンタゴニストの増加を導き、その細胞におけるcAMP濃度の低下に至る。A2受容体の場合、フォルスコリンによるアデニル酸シクラーゼの直接的予刺激には利益がない。
アデノシンまたは特異的A2bアゴニストによるA2b受容体の活性化は、血管の拡張を介して、血圧の低下を導く。血圧の低下は、心拍数の反映的増加を伴う。心拍数の増加は、特異的A1アゴニストを使用するA1受容体の活性化により低減することができる。
選択的A1/A2bアゴニストの血管系および心拍数に対する作用の組合せは、かくして、関連する心拍数の増加を伴わずに、血圧の全身的低下をもたらす。このような薬学的プロフィールを有する二重のA1/A2bアゴニストは、例えば、ヒトの高血圧症の処置に用い得る。
上述の受容体選択性は、対応するcDNAの安定的形質移入後に問題の受容体サブタイプを発現する細胞株に対する物質の効果により決定できる(刊行物 M. E. Olah, H. Ren, J. Ostrowski, K. A. Jacobson, G. L. Stiles, "Cloning, expression, and characterization of the unique bovine A1 adenosine receptor. Studies on the ligand binding site by site-directed mutagenesis" in J. Biol. Chem. 267 (1992), pages 10764-10770 を参照、その開示を出典明示により完全に本明細書の一部とする)。
かかる細胞株に対する物質の効果は、細胞内メッセンジャーcAMPの生化学的測定によりモニターできる(刊行物 K. N. Klotz, J. Hessling, J. Hegler, C. Owman, B. Kull, B. B. Fredholm, M. J. Lohse, "Comparative pharmacology of human adenosine receptor subtypes - characterization of stably transfected receptors in CHO cells" in Naunyn Schmiedebergs Arch. Pharmacol. 357 (1998), pages 1-9 を参照、その開示を出典明示により完全に本明細書の一部とする)。
先行技術から知られている「アデノシン受容体特異的」リガンドは、主に、天然アデノシンをベースとする誘導体である[S.-A. Poulsen and R. J. Quinn, "Adenosine receptors: new opportunities for future drugs" in Bioorganic and Medicinal Chemistry 6 (1998), pages 619-641]。しかしながら、先行技術から知られるこれらのアデノシンリガンドの殆どは、それらの作用が真に受容体特異的ではなく、それらの活性が天然アデノシンのものより低いか、または経口投与後に非常に弱い活性しか有さないという不利益を有する。従って、それらは主に実験目的でのみ使用される。
WO02/06237は、カルシウム依存性カリウムチャネルオープナーとしてのアリール置換ジシアノピリジンおよび泌尿生殖管の障害を処置するためのそれらの使用を開示している。さらに、WO01/25210およびWO02/070485は、置換2−チオ−3,5−ジシアノ−4−アリール−6−アミノピリジン類を、障害を処置するためのアデノシン受容体リガンドとして記載している。WO03/053441は、特に心血管障害を処置するためのアデノシンA1受容体の選択的リガンドとして、特異的に置換された2−チオ−3,5−ジシアノ−4−フェニル−6−アミノピリジン類を開示している。WO02/50071は、アミノチアゾール誘導体を様々な疾患を処置するためのチロシンキナーゼ阻害剤として記載している。
従って、本発明の目的は、アデノシンA1およびA2b受容体の選択的二重アゴニストとして作用し、特に高血圧症および他の心血管障害の処置および/または予防に適する新規化合物を提供することである。
本発明は、式(I)
Figure 2008511614
[式中、
は、水素を表すか、または、ヒドロキシル、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C)−アルキルアミノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノまたはN'−メチルピペラジノにより置換されていてもよい(C−C)−アルキルを表し、
は、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から選択される同一かまたは異なる置換基により一置換または二置換されている(C−C)−アルキルを表し、
は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノ、カルボキシルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し(ここで、アルキルおよびアルコキシは、各々5個までフッ素により置換されていてもよい)、
そして、nは、0、1、2、3、4または5の数を表す(ここで、置換基Rが1個より多く存在するならば、その意味は同一であっても異なってもよい)]
の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物を提供する。
本発明による化合物は、式(I)に包含され、下記で言及される化合物が、既に塩、溶媒和物および塩の溶媒和物ではない場合、式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、式(I)に包含され、下記の式で言及される化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物、並びに、式(I)に包含され、例示的実施態様として下記で言及される化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明による化合物は、それらの構造に依存して、立体異性体(エナンチオマー、ジアステレオマー)で存在し得る。従って、本発明は、エナンチオマーまたはジアステレオマーおよびそれらの各々の混合物を包含する。立体異性体的に純粋な構成分は、かかるエナンチオマーおよび/またはジアステレオマーの混合物から、既知のやり方で単離できる。
本発明による化合物が互変異性体として存在できる場合、本発明は全ての互変異性体を包含する。
本発明のために好ましいは、本発明による化合物の生理的に許容し得る塩である。また、それら自体は医薬適用に適さないが、例えば、本発明による化合物の単離または精製に使用できる塩も含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、鉱酸、カルボン酸およびスルホン酸の酸付加塩、例えば、塩酸、臭化水素酸、硫酸、リン酸、メタンスルホン酸、エタンスルホン酸、トルエンスルホン酸、ベンゼンスルホン酸、ナフタレンジスルホン酸、酢酸、トリフルオロ酢酸、プロピオン酸、乳酸、酒石酸、リンゴ酸、クエン酸、フマル酸、マレイン酸および安息香酸の塩が含まれる。
本発明による化合物の生理的に許容し得る塩には、また、常套の塩基の塩、例えば、そして好ましくは、アルカリ金属塩(例えばナトリウムおよびカリウム塩)、アルカリ土類金属塩(例えばカルシウムおよびマグネシウム塩)およびアンモニアまたは1個ないし16個の炭素原子を有する有機アミン(例えば、そして好ましくは、エチルアミン、ジエチルアミン、トリエチルアミン、エチルジイソプロピルアミン、モノエタノールアミン、ジエタノールアミン、トリエタノールアミン、ジシクロヘキシルアミン、ジメチルアミノエタノール、プロカイン、ジベンジルアミン、N−メチルモルホリン、アルギニン、リジン、エチレンジアミンおよびN−メチルピペリジン)から誘導されるアンモニウム塩が含まれる。
溶媒和物は、本発明のために、固体または液体状態で溶媒分子との配位により錯体を形成している本発明による化合物の形態に言及する。水和物は、配位が水と起こる、溶媒和物の特別な形態である。本発明のために、好ましい溶媒和物は水和物である。
加えて、本発明はまた、本発明による化合物のプロドラッグも包含する。用語「プロドラッグ」は、それら自体は生物学的に活性であっても不活性であってもよいが、それらの体内残存時間中に、本発明による化合物に(例えば代謝的または加水分解的に)変換される化合物を包含する。
本発明のために、断りのない限り、置換基は以下の意味を有する:
本発明のために、(C −C )−アルキル、(C −C )−アルキル、(C −C )−アルキルおよび(C −C )−アルキルは、各々1個ないし6個、2個ないし6個、1個ないし4個および2個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基である。好ましいのは、1個ないし4個または2個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル基である。以下の基は、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチル、エチル、n−プロピル、イソプロピル、n−ブチル、イソブチル、sec−ブチル、tert−ブチル、1−エチルプロピル、n−ペンチルおよびn−ヘキシル。
本発明のために、(C −C )−アルコキシおよび(C −C )−アルコキシは、各々1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基を表す。好ましいのは、1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基である。以下の基は、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メトキシ、エトキシ、n−プロポキシ、イソプロポキシおよびtert−ブトキシ。
本発明のために、(C −C )−アルコキシカルボニルおよび(C −C )−アルコキシカルボニルは、カルボニル基を介して結合している、各々1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシ基を表す。好ましいのは、アルコキシ基中に1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルコキシカルボニル基である。以下の基は、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メトキシカルボニル、エトキシカルボニル、n−プロポキシカルボニル、イソプロポキシカルボニルおよびtertブトキシカルボニル。
本発明のために、モノ−(C −C )−アルキルアミノおよびモノ−(C −C )−アルキルアミノは、各々1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基を表す。好ましいのは、1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のモノアルキルアミノ基である。以下の基は、例として、そして好ましいものとして言及し得る:メチルアミノ、エチルアミノ、n−プロピルアミノ、イソプロピルアミノおよびtert−ブチルアミノ。
本発明のために、ジ−(C −C )−アルキルアミノおよびジ−(C −C )−アルキルアミノは、2個の同一かまたは異なる、各々1個ないし6個および1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のアルキル置換基を有するアミノ基を表す。好ましいのは、各々1個ないし4個の炭素原子を有する直鎖または分枝鎖のジアルキルアミノ基である。以下の基は、例として、そして好ましいものとして言及し得る:N,N−ジメチルアミノ、N,N−ジエチルアミノ、N−エチル−N−メチルアミノ、N−メチル−N−n−プロピルアミノ、N−イソプロピル−N−n−プロピルアミノ、N−tert−ブチル−N−メチルアミノ、N−エチル−N−n−ペンチルアミノおよびN−n−ヘキシル−N−メチルアミノ。
本発明のために、ハロゲンには、フッ素、塩素、臭素およびヨウ素が含まれる。好ましいのは、塩素またはフッ素である。
本発明による化合物中の基が置換されているとき、その基は、断りのない限り、一置換または多置換されていてよい。本発明のために、1個より多く生じる全ての基の意味は、相互に独立している。好ましいのは、1個、2個または3個の同一かまたは異なる置換基による置換である。ことさら特に好ましいのは、1個または2個の同一かまたは異なる置換基による置換である。
本発明のために、好ましいのは、式中、
が、水素を表すか、または、ヒドロキシル、アミノまたはジメチルアミノにより置換されていてもよい(C−C)−アルキルを表し、
が、ヒドロキシル、メトキシおよびアミノからなる群から選択される同一かまたは異なる置換基により一置換または二置換されている(C−C)−アルキルを表し、
が、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノ、カルボキシルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し(ここで、アルキルおよびアルコキシルは、各々3個までフッ素により置換されていてもよい)、
そして、nが、0、1または2の数を表す(ここで、置換基Rが2個存在するならば、その意味は同一であっても異なってもよい)、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明のために、特に好ましいのは、式中、
が水素を表し、
が、ヒドロキシル、メトキシおよびアミノからなる群から選択される同一かまたは異なる置換基により各々一置換または二置換されているエチル、n−プロピルまたはイソプロピルを表し、
が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アミノ、モノ−およびジメチルアミノ、カルボキシル、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し、
そして、nが、0、1または2の数を表す(ここで、置換基Rが2個存在するならば、その意味は同一であっても異なってもよい)、
式(I)の化合物並びにそれらの塩、溶媒和物および塩の溶媒和物である。
本発明は、さらに、本発明による式(I)の化合物の製造方法を提供し、その方法は、式(II)
Figure 2008511614
(式中、RおよびRは、各々上記の意味を有する)
の化合物を、不活性溶媒中、塩基の存在下で、式(III)
Figure 2008511614
(式中、Rおよびnは、各々上記の意味を有し、そして、Xは、適する脱離基、好ましくはハロゲン、特に塩素、臭素またはヨウ素、または、メシレート、トシレートまたはトリフレートを表す)
の化合物と反応させ、必要に応じて、式(I)の化合物を、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸を使用して、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする。
上記の方法は、下記の式のスキームにより、例示的なやり方で例示説明できる:
スキーム1
Figure 2008511614
本発明による方法に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、メタノール、エタノールおよびイソプロパノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテル、テトラヒドロフランおよびジオキサンなどの非環式または環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンまたはシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタンまたはクロロベンゼンなどの塩素化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ピリジンまたはジメチルスルホキシドなどの他の溶媒が含まれる。水は溶媒としての使用にも適する。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミドである。
適する塩基は、常套の無機または有機塩基である。これらには、好ましくは、例えば、水酸化ナトリウムまたは水酸化カリウムなどのアルカリ金属水酸化物、炭酸ナトリウム、炭酸カリウムまたは炭酸セシウムなどのアルカリ金属炭酸塩、重炭酸ナトリウムまたは重炭酸カリウムなどのアルカリ金属重炭酸塩、ナトリウムメトキシドまたはカリウムメトキシド、ナトリウムエトキシドまたはカリウムエトキシド、または、カリウムtert−ブトキシドなどのアルカリ金属アルコキシド、または、ナトリウムアミド、リチウムビス(トリメチルシリル)アミドまたはリチウムジイソプロピルアミドなどのアミド類、または、ブチルリチウムまたはフェニルリチウムなどの有機金属化合物、または、トリエチルアミン、ピリジン、1,8−ジアザビシクロ[5.4.0]ウンデカ−7−エン(DBU)または1,5−ジアザビシクロ[4.3.0]ノナ−5−エン(DBN)などの有機アミン類が含まれる。好ましいのは、アルカリ金属炭酸塩およびアルカリ金属重炭酸塩である。
ここで、塩基は、式(II)の化合物1molをベースとして、1ないし10mol、好ましくは1ないし5mol、特に1ないし4molの量で用いることができる。
この反応は、一般的に、−78℃ないし+140℃の温度範囲、好ましくは−20℃ないし+60℃の範囲で、特に0℃ないし+40℃で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば0.5ないし5バールの範囲で)。一般に、この反応は大気圧下で実施する。
が水素を表す式(II)の化合物は、それ自体が当業者に知られているか、または、文献からわかる常套の方法により製造できる。特に、以下の刊行物を参照し得る。これらの各々の内容を出典明示により本明細書の一部とする:
a) Dyachenko et al., Russian Journal of Chemistry 33 (7), 1014 1017 (1997) and 34 (4), 557 563 (1998);
b) Dyachenko et al., Chemistry of Heterocyclic Compounds 34 (2), 188-194 (1998);
c) Qintela et al., European Journal of Medicinal Chemistry 33, 887-897 (1998);
d) Kandeel et al., Zeitschrift fuer Naturforschung 42b, 107-111 (1987)。
が水素を表す式(II)の化合物は、また、式(IV)
Figure 2008511614
(式中、Rは、上記で定義した通りである)
の化合物から出発して、アルカリ金属硫化物との反応により製造できる。この製造法は、下記の式のスキームにより、例示的なやり方で図解説明できる:
スキーム2
Figure 2008511614
アルカリ金属硫化物としての使用に好ましいのは、式(IV)の化合物1molをベースとして、1ないし10mol、好ましくは1ないし5mol、特に1ないし4molの量の硫化ナトリウムである。
適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、好ましくは、N,N−ジメチルホルムアミド、N−メチル−ピロリジノン、ピリジンおよびアセトニトリルが含まれる。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。特に好ましいのは、N,N−ジメチルホルムアミドである。
この反応は、一般的に、+20℃ないし+140℃の温度範囲、好ましくは+20℃ないし+120℃の範囲、特に+60℃ないし+100℃で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば0.5ないし5バールの範囲で)。一般に、この反応は大気圧下で実施する。
式(IV)の化合物は、以下の刊行物に記載の化合物と同様に製造できる:
a) Kambe et al., Synthesis, 531-533 (1981);
b) Elnagdi et al., Z. Naturforsch. 47b, 572-578 (1991).
が水素を表さない式(II)の化合物は、最初に、式(IV)の化合物を、塩化銅(II)および亜硝酸イソアミルを用いて、適する溶媒中で、式(V)
Figure 2008511614
(式中、Rは上記で定義した通りである)
の化合物に変換し、次いで、これらを式(VI)
1A−NH(VI)
(式中、R1Aは、上記Rの意味を有するが、水素を表さない)
の化合物と反応させ、式(VII)
Figure 2008511614
(式中、R1AおよびRは、各々上記で定義した通りである)
の化合物を得、それを、硫化ナトリウムを使用して最終的に式(II)の化合物に変換することにより製造できる。
上記の方法は、下記の式のスキームにより、例示的なやり方で例示説明できる:
スキーム3
Figure 2008511614
工程(IV)→(V)は、一般的に、式(IV)の化合物1molにつき、塩化銅(II)2ないし12molおよび亜硝酸イソアミル2ないし12molのモル比を使用して実施する。
この工程に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、ジエチルエーテルおよびテトラヒドロフランなどの非環式または環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンまたはシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタンまたはクロロベンゼンなどの塩素化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド、アセトニトリルまたはピリジンなどの他の溶媒が含まれる。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましい溶媒は、アセトニトリルおよびジメチルホルムアミドである。
この反応は、一般的に、−78℃ないし+180℃の温度範囲、好ましくは+20℃ないし+100℃の範囲、特に+20℃ないし+60℃で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば0.5ないし5バールの範囲で)。一般に、この反応は大気圧下で実施する。
工程(V)+(VI)→(VII)は、一般的に、式(V)の化合物1molにつき、式(VI)の化合物1ないし8molのモル比を使用して実施する。
この工程に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、メタノール、エタノールおよびイソプロパノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテルおよびテトラヒドロフランなどの非環式および環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンまたはシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタンまたはクロロベンゼンなどの塩素化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ピリジンまたはジメチルスルホキシドなどの他の溶媒が含まれる。他の適する溶媒は水である。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミドである。
この反応は、一般的に、−78℃ないし+180℃の温度範囲、好ましくは+20℃ないし+160℃の範囲、特に+20℃ないし+40℃で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば0.5ないし5バールの範囲で)。一般に、この反応は大気圧下で実施する。
工程(VII)→(II)は、一般的に、式(VII)の化合物1molにつき、硫化ナトリウム1ないし8molのモル比を使用して実施する。
この工程に適する溶媒は、反応条件下で不活性である全ての有機溶媒である。これらには、メタノール、エタノールおよびイソプロパノールなどのアルコール類、アセトンおよびメチルエチルケトンなどのケトン類、ジエチルエーテルおよびテトラヒドロフランなどの非環式または環式エーテル類、酢酸エチルまたは酢酸ブチルなどのエステル類、ベンゼン、トルエン、キシレン、ヘキサンまたはシクロヘキサンなどの炭化水素類、ジクロロメタン、ジクロロエタンまたはクロロベンゼンなどの塩素化炭化水素類、または、ジメチルホルムアミド、アセトニトリル、ピリジンまたはジメチルスルホキシドなどの他の溶媒が含まれる。上述の溶媒の混合物を使用することも可能である。好ましい溶媒は、ジメチルホルムアミドである。
この反応は、一般的に、−78℃ないし+180℃の温度範囲、好ましくは+20℃ないし+160℃の範囲、特に+40℃ないし+100℃で実施する。この反応は、大気圧、加圧または減圧下で実施できる(例えば0.5ないし5バールの範囲で)。一般に、この反応は大気圧下で実施する。
式(VI)の化合物は、購入できるか、当業者に知られているか、または、常套の方法により製造可能である。
式(III)の化合物は、式(VIII)
Figure 2008511614
(式中、Rおよびnは、上記で定義した通りである)
の化合物から、1,3−ジハロアセトンとの反応により製造できる。この製造法は、下記の式のスキームにより、例示的なやり方で例示説明できる:
スキーム4
Figure 2008511614
ここで、式(III−A)の化合物は、文献[I. Simiti et al., Chem. Ber. 95, 2672-2679 (1962)] と同様に製造および単離できるか、または、その場で(in situ)生成させ、さらに直接式(II)の化合物と反応させることができる。好ましいのは、1,3−ジクロロアセトンおよび式(VIII)の化合物からの、ジメチルホルムアミドまたはエタノール中でのその場での生成である。製造は、一般的に、0℃ないし+140℃の温度範囲で、好ましくは+20℃ないし+120℃の範囲で、特に+80℃ないし+100℃で実施する。
式(VIII)の化合物は、購入できるか、当業者に知られているか、または、常套の方法により製造可能である。
驚くべき事に、本発明による化合物は、予見できない有用な薬学的活性スペクトルを有し、従って、特に障害の予防および/または処置に適する。
本発明による化合物の医薬的活性は、アデノシンA1およびA2b受容体に対する選択的リガンドとしてのそれらの作用により説明できる。ここで、それらは、二重のA1/A2bアゴニストとして作用する。
本発明の文脈では、「アデノシンA1およびA2b受容体に対する選択的リガンド」は、一方で、A1およびA2bアデノシン受容体サブタイプに対する明確な活性を観察でき、他方で、A2aおよびA3アデノシン受容体サブタイプに対する、全くないか、またはかなり弱い活性(10倍またはそれ以上)を観察できるアデノシン受容体リガンドである。ここで、作用の選択性の試験方法について、セクションB−1に記載の試験を参照する。
式(I)の化合物は、単独で、または1種もしくはそれ以上の他の活性化合物と組み合わせて、様々な障害、即ち、特に、例えば高血圧症および他の心血管系の障害(心血管障害)の予防および/または処置に適する。組合せに適する活性化合物は、特に、高血圧症および/または冠動脈心疾患の処置に適する活性化合物、例えば、ベータ遮断薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬、ACE阻害剤、AT1アンタゴニストおよび硝酸塩である。
本発明の文脈では、心血管障害は、高血圧症の他に、特に、例えば以下の障害を意味するものと理解すべきである:冠動脈再狭窄、例えば、末梢血管のバルーン拡張術後の再狭窄、頻拍症、不整脈、末梢血管障害および心血管障害、安定および不安定狭心症、動脈および心室細動および心筋不全。
式(I)の化合物は、さらに、例えば、梗塞により冒された心筋領域のサイズの低減、および、二次梗塞の予防にも、特に適する。
さらに、式(I)の化合物は、例えば、心筋梗塞、卒中および一過性虚血発作などの血栓塞栓性障害および虚血の予防および/または処置に特に適する。
式(I)の化合物が特に適するさらなる適応症の領域は、例えば、過敏性膀胱(irritable bladder)、勃起不全および女性の性機能不全などの泌尿生殖領域の障害の予防および/または処置、加えて、また、例えば、喘息および炎症性皮膚疾患(inflammable dermatoses)などの炎症性障害の、例えば、脳梗塞後の症状、アルツハイマー病などの中枢神経系の神経炎症性(neuroinflammatory)障害の、さらにまた、神経変性障害の、並びに疼痛、癌および癌治療に伴う悪心および嘔吐の予防および/または処置である。
さらなる特定の適応症の領域は、例えば、呼吸管の障害、例えば、喘息、慢性気管支炎、肺気腫、気管支拡張症、嚢胞性線維症(粘液粘稠症(mucoviscidosis))および肺高血圧症などの予防および/または処置である。
最後に、式(I)の化合物は、例えば、糖尿病、特に真性糖尿病の、代謝症候群の、そして異脂肪血症の予防および/または処置にも特に適する。
本発明はまた、上記の臨床像の予防および/または処置用の医薬を製造するための式(I)の化合物の使用に関する。
本発明はさらに、式(I)の化合物を使用する、上述の臨床像の予防および/または処置方法に関する。
本発明の主題は、さらに、少なくとも1種の本発明による化合物を、通常1種またはそれ以上の不活性、非毒性、医薬的に適する補助剤と共に含む医薬、および上述の目的のためのそれらの使用を含む。
本発明による化合物は、全身的および/または局所的に作用できる。この目的で、それらは適するやり方で、例えば、経口で、非経腸で、肺に、鼻腔に、舌下に、舌に、頬側に、直腸に、皮膚に、経皮で、結膜に、もしくは耳の経路で、または、インプラントもしくはステントとして、投与できる。
これらの投与経路のために、本発明による化合物を適する投与形で投与することが可能である。
経口投与に適するのは、先行技術に記載の通りに働き、そして本発明による化合物を迅速に、かつ/または、改変された形態で送達し、本発明による化合物を結晶および/または無定形および/または溶解形態で含む投与形、例えば、錠剤(非被覆および被覆錠剤、例えば腸溶性被覆、またはその溶解が遅延されるか、もしくは不溶であり、本発明による化合物の放出を制御する被覆を施された錠剤)、口腔中で迅速に崩壊する錠剤、または、フィルム(films)/ウエハース(wafers)、フィルム/凍結乾燥剤、カプセル剤(例えばハードまたはソフトゼラチンカプセル剤)、糖衣錠、顆粒剤、ペレット剤、粉末剤、乳剤、懸濁剤、エアゾール剤または液剤である。
非経腸投与は、吸収段階を回避して(例えば、静脈内に、動脈内に、心臓内に、脊髄内に、または腰椎内に)、または、吸収を含めて(例えば、筋肉内に、皮下に、皮内に、経皮で、または腹腔内に)、行うことができる。非経腸投与に適する投与形は、なかんずく、液剤、懸濁剤、乳剤、凍結乾燥剤または滅菌粉末剤の形態の、注射および点滴用製剤である。
他の投与経路に適する例は、吸入(なかんずく、粉末吸入器、噴霧器)のための医薬形態、点鼻薬/液/スプレー;舌に、舌下に、または頬側に投与すべき錠剤、フィルム/ウエハースまたはカプセル剤、坐剤、眼または耳用製剤、膣カプセル剤、水性懸濁剤(ローション、振盪混合物)、親油性懸濁剤、軟膏、クリーム、経皮治療システム(例えば、パッチ剤)、ミルク、ペースト、フォーム、散布剤(dusting powders)、インプラントまたはステントである。
経口または非経腸投与、特に経口投与が好ましい。
本発明による化合物は、上述の投与形に変換できる。これは、それ自体知られているやり方で、不活性、非毒性、医薬的に適する補助剤と混合することにより行うことができる。これらの補助剤には、なかんずく、担体(例えば微結晶セルロース、ラクトース、マンニトール)、溶媒(例えば液体ポリエチレングリコール類)、乳化剤および分散剤または湿潤剤(例えばドデシル硫酸ナトリウム、ポリオキシソルビタンオレエート)、結合剤(例えばポリビニルピロリドン)、合成および天然ポリマー類(例えばアルブミン)、安定化剤(例えばアスコルビン酸などの抗酸化剤)、着色料(例えば酸化鉄などの無機色素)および香味および/または臭気の隠蔽剤。
一般に、効果的な結果を達成するために、非経腸投与で、約0.001ないし1mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし0.5mg/体重kgの量を投与するのが有利であると明らかになった。経口投与の投与量は、約0.01ないし100mg/体重kg、好ましくは約0.01ないし20mg/体重kg、ことさら特に好ましくは0.1ないし10mg/体重kgである。
それでもやはり、体重、投与経路、活性化合物に対する個体の応答、製剤の様式および投与を行う時間または間隔に依存して、必要に応じて上述の量から外れることが必要であり得る。従って、上述の最小量より少なくても十分な場合もあり、他方で上述の上限を超えなければならない場合もある。大量に投与する場合、これらを1日にわたって複数の個別用量に分割するのが望ましいことがある。
本発明を下記の実施例により例示説明する。本発明は、これらの実施例に限定されない。
以下の試験および実施例におけるパーセントのデータは、断りの無い限り重量パーセントである;部は、重量部である。液体/液体溶液の溶媒比、希釈比および濃度のデータは、各場合で体積をベースとする。
A. 実施例
使用する略号:
Figure 2008511614
HPLC−およびLC−MSの方法:
方法1(HPLC):
装置: Hewlett Packard Series 1050; カラム: Symmetry TM C18 3.9 x 150 mm;流速:1.5ml/分;移動相A:水、移動相B:アセトニトリル;勾配:→0.6分10%B→3.8分100%B→5.0分100%B→5.5分10%B;停止時間:6.0分;注入量:10μl;ダイオードアレイ検出器のシグナル:214および254nm
方法2(LC−MS):
装置:HPLC Agilent Series 1100 を伴う Micromass Quattro LCZ; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸0.5ml;勾配:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:208−400nm
方法3(LC−MS):
MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸0.5ml;勾配:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm
方法4(LC−MS):
MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:HP 1100 Series; UV DAD; カラム: Phenomenex Synergi 2μ Hydro-RP Mercury 20 mm x 4 mm;移動相A:水1l+50%強度蟻酸0.5ml、移動相B:アセトニトリル1l+50%強度蟻酸0.5ml;勾配:0.0分90%A→2.5分30%A→3.0分5%A→4.5分5%A;流速:0.0分1ml/分→2.5分/3.0分/4.5分2ml/分;オーブン:50℃;UV検出:210nm
方法5(LC−MS):
MS装置タイプ:Micromass ZQ;HPLC装置タイプ:Waters Alliance 2795;カラム:Merck Chromolith SpeedROD RP-18e 100 mm x 4.6 mm;移動相A:水+50%強度蟻酸500μl/l、移動相B:アセトニトリル+50%強度蟻酸500μl/l;勾配:0.0分10%B→7.0分95%B→9.0分95%B;オーブン:35℃;流速:0.0分1.0ml/分→7.0分2.0ml/分→9.0分2.0ml/分;UV検出:210nm
方法6(HPLC):
装置: DAD 検出を伴うHP 1100; カラム: Kromasil RP-18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;移動相A:HClO5ml/水l、移動相B:アセトニトリル;勾配:0分2%B→0.5分2%B→4.5分90%B→9分90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm
方法7(HPLC):
装置:DAD 検出を伴うHP 1100; カラム: Kromasil RP-18, 60 mm x 2 mm, 3.5 μm;移動相A:HClO5ml/水l、移動相B:アセトニトリル;勾配:0分2%B→0.5分2%B→4.5分90%B→6.5分90%B;流速:0.75ml/分;オーブン:30℃;UV検出:210nm
出発物質および中間体:
実施例1A
4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]ベンズアルデヒド
Figure 2008511614
トリフェニルホスフィン39.3g(150mmol)を、乾燥THF250ml中の1,2−O−イソプロピリデングリセロール13.2g(100mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で30分間撹拌する。混合物を約0℃に冷却し、4−ヒドロキシベンズアルデヒド12.2g(100mmol)およびジイソプロピルアゾジカルボキシレート(DIAD)31.9g(150mmol)を添加する。黄色の反応溶液を室温で16時間撹拌する。次いで、ロータリーエバポレーターを使用して混合物を濃縮し、残渣を飽和重炭酸ナトリウム溶液150mlに添加する。混合物を酢酸エチルで抽出し(3回、各150ml)、合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、粗生成物をシリカゲル60(移動相勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル2:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:5.03g(理論値の21%)
LC−MS(方法3):R=1.86分;MS(ESIpos):m/z=237[M+H]
実施例2A
{4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]ベンジリデン}マロノニトリル
Figure 2008511614
マロノニトリル0.13g(1.98mmol)、実施例1A由来の化合物0.45g(1.90mmol)およびピペリジン5.7μl(0.06mmol)をエタノールに溶解し、混合物を還流下で3.5時間加熱する。反応溶液を濃縮し、残渣をシリカゲル60(移動相勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル2:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:0.43g(理論値の79%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 7.91 (d, 2H), 7.65 (s, 1H), 7.03 (d, 2H), 4.51 (m, 1H) 4.19 (dd, 1H), 4.14 (dd, 1H), 4.06 (dd, 1H), 3.91 (dd, 1H), 1.46 (s, 3H), 1.41 (s, 3H).
MS(DCI,NH):m/z=302[M+NH
実施例3A
2−アミノ−4−{4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]フェニル}−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例2Aの化合物0.43g(1.51mmol)、シアノチオアセトアミド0.38g(3.78mmol)および4−メチルモルホリン0.38g(3.78mmol)を、エタノール15mlに溶解し、混合物を還流下で6時間撹拌する。冷却後、ロータリーエバポレーターを使用して反応溶液を濃縮し、残渣をシリカゲル60でクロマトグラフィーする。副生成物の除去(移動相勾配シクロヘキサン→シクロヘキサン/酢酸エチル1:1)の後、生成物の画分を溶出する(移動相勾配酢酸エチル→酢酸エチル/メタノール20:1)。これに続いて、分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15μm;移動相勾配:アセトニトリル/水10:90→95:5)により丁寧に精製する。
収量:88mg(理論値の15%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 12.96 (br. s, 1H), 7.90 (br. s, 2H), 7.46 (d, 2H), 7.12 (d, 2H), 4.44 (m, 1H), 4.18-4.02 (m, 3H), 3.79 (m, 1H), 1.37 (s, 3H), 1.32 (s, 3H).
LC−MS(方法3):R=1.76分;MS(ESIpos):m/z=383[M+H]
実施例4A
4−[(4−{[(6−アミノ−3,5−ジシアノ−4−{4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]フェニル}ピリジン−2−イル)チオ]メチル}−1,3−チアゾール−2−イル)アミノ]安息香酸
Figure 2008511614
4−カルボキシフェニルチオ尿素177mg(0.90mmol)および1,3−ジクロロアセトン111mg(0.87mmol)をDMF3mlに溶解し、反応溶液を100℃で60分間撹拌する。冷却後、実施例3Aの化合物230mg(0.60mmol)および重炭酸ナトリウム151mg(1.80mmol)を添加し、混合物を室温でさらに16時間撹拌する。反応混合物を、分取HPLCクロマトグラフィー(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相勾配:アセトニトリル/水10:90→95:5)により直接精製する。
収量:134mg(理論値の36%)
1H-NMR (400 MHz, CDCl3): δ = 12.5 (m, 1H), 10.6 (s, 1H), 8.07 (br. s, 2H), 7.86 (d, 2H), 7.67 (d, 2H), 7.49 (d, 2H), 7.12 (d, 2H), 7.07 (s, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.44 (m, 1H), 4.16-4.03 (m, 3H), 3.78 (dd, 1H), 1.37 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).
LC−MS(方法4):R=2.51分;MS(ESIpos):m/z=615[M+H]
実施例5A
2−アミノ−4−{4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]フェニル}−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
4−フルオロフェニルチオ尿素102mg(0.6mmol)および1,3−ジクロロアセトン73.6mg(0.58mmol)をエタノール2.5mlに溶解し、混合物を還流下で60分間撹拌する。混合物を放冷し、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。残渣をDMF1.5mlに取り、実施例3Aの化合物153mg(0.4mmol)および重炭酸ナトリウム101mg(1.2mmol)を添加し、反応溶液を室温でさらに16時間撹拌する。反応混合物を分取HPLCクロマトグラフィー(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相勾配:アセトニトリル/水10:90→95:5)により直接精製する。
収量:62mg(理論値の26%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.24 (s, 1H), 8.08 (br. s, 2H), 7.62 (dd, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.13 (m, 4H), 6.97 (s, 1H), 4.49-4.39 (m, 3H), 4.10 (m, 3H), 3.78 (dd, 1H), 1.36 (s, 3H), 1.31 (s, 3H).
LC−MS(方法2):R=2.51分;MS(ESIpos):m/z=589[M+H]
表1に列挙する実施例は、対応する出発物質から、実施例5Aと同様に製造する:
表1
Figure 2008511614
Figure 2008511614
実施例11A
(S)−4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]ベンズアルデヒド
Figure 2008511614
p−ヒドロキシベンズアルデヒド1.79g(14.6mmol)を無水DMF(10ml)に溶解し、炭酸カリウム14.2g(102.5mmol)および(R)−(+)−4−クロロメチル−2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン3.3g(22.0mmol)を添加する。混合物を150℃で24時間加熱する。次いで、ロータリーエバポレーターを使用して混合物を濃縮し、残渣をジクロロメタンと水とに分配する。合わせた有機相をジクロロメタン(3回、各20ml)で抽出し、飽和塩化ナトリウム溶液で洗浄し、硫酸マグネシウムで乾燥させる。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、粗生成物をシリカゲル60(移動相:シクロヘキサン/酢酸エチル5:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:2.12g(理論値の61%)
LC−MS(方法2):R=1.97分;MS(ESIpos):m/z=237[M+H]
実施例12A
(S)−2−アミノ−4−{4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]フェニル}−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例11A由来の化合物1.52g(6.43mmol)、シアノチオアセトアミド1.29g(12.9mmol)および4−メチルモルホリン1.3g(12.9mmol)をエタノール15mlに溶解し、混合物を還流下で3時間撹拌する。次いで、混合物を室温で18時間撹拌する。ロータリーエバポレーターを使用して反応溶液を濃縮し、残渣をシリカゲル60(移動相:ジクロロメタン/エタノール10:1)でクロマトグラフィーする。
収量:1.06g(理論値の43%)
LC−MS(方法3):R=1.75分;MS(ESIpos):m/z=383[M+H]
実施例13A
(S)−2−アミノ−4−{4−[(2,2−ジメチル−1,3−ジオキソラン−4−イル)メトキシ]フェニル}−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例5Aと同様に、実施例12A由来のエナンチオマー的に純粋な出発物質を使用して合成を実施する。
収率:理論値の47%
LC−MS(方法3):R=2.58分;MS(ESIpos):m/z=589[M+H]
表2に列挙する実施例は、対応する出発物質から、実施例5Aもしくは13Aと同様に、または対応するエナンチオマーから、製造する:
表2
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
実施例29A
2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−フェニルチオピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
マロノニトリル0.765g(11.6mmol)、チオフェノール1.28g(11.6mmol)および2−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンジリデン]マロノニトリル[WO03/053441、実施例6/方法2、工程1に従い製造]2.48g(11.6mmol)を、エタノール15mlに溶解し、トリエチルアミン0.03mlを添加する。混合物を還流下で2時間撹拌する。冷却後、反応混合物を濾過し、残渣をエタノールで洗浄し、乾燥する。
収量:2.07g(理論値の46%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.76 (br. s, 2H), 7.60 (m, 2H), 7.51 (m, 5H), 7.12 (d, 2H), 4.93 (t, 1H), 4.09 (t, 2H), 3.75 (m, 2H).
LC−MS(方法3):R=2.02分;MS(ESIpos):m/z=389[M+H]
実施例30A
2−クロロ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−フェニルチオピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例29Aの化合物2.07g(5.33mmol)を無水DMF11mlに溶解し、無水塩化銅(II)4.30g(32.0mmol)および亜硝酸イソアミル2.71ml(32.0mmol)を添加する。混合物を40℃で18時間撹拌する。次いで、ロータリーエバポレーターを使用して反応溶液を濃縮し、残渣を1N塩酸に添加する。混合物をジクロロメタンで3回抽出し、合わせた有機相を1N塩酸および塩化ナトリウム溶液で洗浄する。硫酸マグネシウムで乾燥させた後、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。粗生成物を、シリカゲル60(移動相:ジクロロメタン/エタノール20:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:1.29g(理論値の59%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.60 (m, 7H), 7.20 (d, 2H), 4.12 (t, 2H), 3.76 (t, 2H).
LC−MS(方法3):R=2.38分;MS(ESIpos):m/z=408[M+H]
実施例31A
2−(2−ヒドロキシエトキシ)アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−フェニルチオピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例30Aの化合物0.50g(1.23mmol)を、DMF1.5mlに溶解し、2−ヒドロキシエチルアミン0.16ml(2.70mmol)を添加する。混合物を20分間撹拌し、次いで、メタノール2mlおよび水4mlを添加する。沈殿を濾過し、メタノールで洗浄し、乾燥させる。
収量:0.36g(理論値の68%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 7.94 (br. s, 1H), 7.55 (m, 7H), 7.13 (d, 2H), 4.93 (t, 1H), 4.49 (t, 1H), 4.09 (t, 2H), 3.75 (m, 2H), 3.09 (m, 2H), 3.00 (m, 2H).
LC−MS(方法4):R=2.33分;MS(ESIpos):m/z=433[M+H]
実施例32A
2−(2−ヒドロキシエトキシ)アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例31Aの化合物0.30g(0.70mmol)を、DMF2mlに溶解し、硫化ナトリウム0.19g(2.43mmol)を添加する。混合物を80℃で2時間、次いで室温で12時間撹拌する。次いで、1N塩酸(10ml)を添加し、沈殿を濾過する。
収量:0.25g(理論値の72%)
LC−MS(方法3):R=1.21分;MS(ESIpos):m/z=357[M+H]
実施例33A
2−アミノ−6−(ベンジルチオ)−4−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
カリウムtert−ブトキシド6.31g(56.2mmol)を、エタノール105.5ml中の2−アミノ−6−(ベンジルチオ)−4−(4−ヒドロキシフェニル)ピリジン−3,5−ジカルボニトリル[WO01/25210、実施例A383に従い、2−アミノ−4−(4−ヒドロキシフェニル)−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリルおよび臭化ベンジルから製造]8.39g(23.4mmol)の溶液に添加する。混合物を室温で1時間撹拌し、次いで2−ジメチルアミノエチルクロリド塩酸塩4.05g(28.1mmol)を添加する。次いで、混合物を+78℃で3時間撹拌する。冷却後、反応混合物を濾過し、ロータリーエバポレーターを使用して濾液を濃縮する。残渣を分取HPLC(カラム:Merck 210 g RP silica gel Gromsil 120 ODS-4 HR 10 μm, 50 mm x 200 mm;移動相A=水+0.1%蟻酸、移動相B=アセトニトリル;勾配:0分10%B→5分10%B→6分90%B→22分90%B→22分10%B→28分10%B;流速:110ml/分;波長:220nm)により直接精製する。
収量:3.55g(理論値の35%)
LC−MS(方法3):R=1.57分;MS(ESIpos):m/z=430[M+H]
実施例34A
2−アミノ−4−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
硫化ナトリウム0.97g(12.41mmol)を、乾燥DMF13ml中の実施例33A由来の化合物3.56g(8.28mmol)の溶液に添加する。反応混合物を+80℃で2時間撹拌する。室温に冷却後、37%強度塩酸2mlを反応混合物に添加する。その温度は65℃に上昇する。水2.6mlの添加後、反応混合物を冷却し室温に戻す。さらなる水5mlの添加後、混合物を酢酸エチル5mlで洗浄し、40%強度水酸化ナトリウム溶液の添加によりアルカリ性にする。黄色の結晶が沈殿し、これらを吸引濾過し、水10mlおよびジエチルエーテル10mlで洗浄し、次いで減圧下で乾燥する。ロータリーエバポレーターを使用して濾液を濃縮し、少量の水で撹拌する。得られる結晶を吸引濾過し、水およびジエチルエーテル各10mlで洗浄し、減圧下で乾燥させる。
収量:0.38g(理論値の13%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.77 (br. s, 1H), 7.39 (d, 2H), 7.09 (d, 2H), 6.92 (br. s, 2H), 4.30 (t, 2H), 3.21 (br. s, 2H), 2.64 (s, 6H).
LC−MS(方法3):R=0.83分;MS(ESIpos):m/z=340[M+H]
実施例35A
2−(4−ホルミルフェノキシ)エチル4−メチルフェニルスルホネート
Figure 2008511614
室温で、トリエチルアミン12.6ml(90.3mmol)およびジクロロメタン200ml中のトルエン−4−スルホニルクロリド13.77g(72.2mmol)の溶液を、撹拌しながら、ジクロロメタン300ml中の4−(2−ヒドロキシエトキシ)ベンズアルデヒド10.0g(60.2mmol)の溶液に順次滴下して添加する。反応混合物を室温で12時間撹拌する。4−N,N−ジメチルアミノピリジン0.15g(1.2mmol)の添加後、混合物を室温でさらに4時間撹拌する。次いで、飽和重炭酸ナトリウム水溶液250mlを添加し、混合物をジクロロメタン各100mlで3回抽出する。合わせた有機相を硫酸ナトリウムで乾燥させる。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、粗生成物をシリカゲル60(移動相勾配シクロヘキサン→酢酸エチル)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:12.34g(理論値の64%)
HPLC(方法6):R=4.57分;MS(ESIpos):m/z=321[M+H]
実施例36A
4−(2−アジドエトキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2008511614
乾燥DMF100ml中の実施例35A由来の化合物5.0g(15.61mmol)およびアジ化ナトリウム2.03g(31.22mmol)の溶液を、室温で12時間撹拌する。ロータリーエバポレーターを使用して反応混合物を濃縮し、残渣を水約20mlで懸濁する。ジエチルエーテル各30mlで3回抽出した後、合わせた有機相を水各10mlで2回、飽和塩化ナトリウム溶液10mlで1回洗浄する。硫酸ナトリウムで乾燥した後、溶媒をロータリーエバポレーターで除去する。
収量:3.02g(理論値の98%)
HPLC(方法7):R=4.14分;MS(DCI):m/z=209[M+NH
実施例37A
[4−(2−アジドエトキシ)ベンジリデン]マロノニトリル
Figure 2008511614
ピペリジン47μl(0.47mmol)をエタノール100ml中の実施例36A由来の化合物3.02g(15.79mmol)およびマロノジニトリル1.09g(16.42mmol)の溶液に滴下して添加し、反応混合物を+78℃で3.5時間撹拌する。この間に、溶液の色は橙赤色に変化する。室温に冷却後、溶液を撹拌せずに20時間静置する。無色の沈殿が形成される。ロータリーエバポレーターを使用して粗懸濁液をその元の量の半分に濃縮し、氷浴中で冷却して結晶化が完了する。得られる沈殿を吸引濾過し、エタノール各20mlで2回、メチルtert−ブチルエーテル各20mlで2回洗浄する。
収量:2.38g(理論値の63%)
MS(DCI):m/z=257[M+NH
実施例38A
2−アミノ−4−[4−(2−アジドエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
エタノール100ml中の実施例37A由来の化合物2.39g(9.98mmol)およびシアノチオアセトアミド2.50g(24.92mmol)の溶液を、+78℃で6時間撹拌する。室温に冷却後、撹拌せずにさらに12時間静置し、ロータリーエバポレーターを使用して反応混合物を濃縮する。残渣をエタノール約30mlから再結晶する。得られる沈殿を吸引濾過し、メチルtert−ブチルエーテルエーテル各10mlで2回洗浄する。
収量:2.04g(理論値の61%)
MS(DCI):m/z=355[M+NH
実施例39A
2−アミノ−4−[4−(2−アジドエトキシ)フェニル]−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
エタノール5ml中の4−フルオロフェニルチオ尿素74mg(0.44mmol)および1,3−ジクロロアセトン55mg(0.44mmol)を、+85℃で60分間撹拌する。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、残渣をDMF5ml、実施例38A由来の化合物105mg(0.31mmol)および重炭酸ナトリウム78mg(0.93mmol)を添加し、次いで、混合物を室温で20時間撹拌する。次いで、混合物を飽和重炭酸ナトリウム溶液15mlに添加する。混合物を酢酸エチル(3回、各15ml)で抽出し、合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥させる。溶媒をロータリーエバポレーターで除去した後、粗生成物をシリカゲル60(移動相勾配ジクロロメタン/エタノール200:1→20:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:79mg(理論値の47%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.22 (s, 1H), 8.27-7.86 (br. s, 2H), 7.66-7.58 (m, 2H), 7.50 (d, 2H), 7.17-7.08 (m, 4H), 6.96 (s, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.31-4.22 (m, 2H), 3.74-3.67 (m, 2H).
LC−MS(方法2):R=2.72分;MS(ESIpos):m/z=544[M+H]
実施例40A
4−(2−ヒドロキシプロポキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2008511614
炭酸ナトリウム18.30g(172.6mmol)を、乾燥DMF125ml中のp−ヒドロキシベンズアルデヒド7.03g(57.5mmol)および1−クロロ−2−プロパノール(テクニカルグレード、純度約70%、2−クロロ−1−プロパノールとの異性体混合物)6.80g(71.9mmol)の溶液に添加し、混合物を+130℃で20時間撹拌する。室温に冷却後、飽和重炭酸ナトリウム溶液100mlを添加し、混合物を酢酸エチル(3回、各100ml)で抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥する。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、粗生成物をシリカゲル60(移動相勾配シクロヘキサン/酢酸エチル5:1→2:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:4.60g(理論値の44%、75:25異性体混合物)
LC−MS(方法4):R=1.63分;MS(ESIpos):m/z=181[M+H]
実施例41A
4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロポキシ)ベンズアルデヒド
Figure 2008511614
tert−ブチルジメチルシリルクロリド5.39g(35.7mmol)およびイミダゾール3.30g(48.5mmol)を、乾燥ジメチルホルムアミド120ml中の実施例40A由来の化合物4.60g(25.5mmol)の溶液に順次添加し、混合物を室温で20時間撹拌する。次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液100mlを添加し、反応混合物をジエチルエーテル(3回、各100ml)で抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥する。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、粗生成物をシリカゲル60(移動相勾配シクロヘキサン/酢酸エチル50:1→10:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:4.00g(理論値の53%、86:14異性体混合物)
LC−MS(方法2):R=3.29分;MS(ESIpos):m/z=295[M+H]
実施例42A
2−アミノ−4−[4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロポキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
エタノール25ml中の実施例41A由来の化合物1.77g(5.99mmol)およびシアノチオアセトアミド1.26g(12.59mmol)の溶液を、+78℃で6時間撹拌する。次いで、混合物を室温に冷却し、この温度でさらに20時間撹拌する。得られる沈殿を吸引濾過し、冷たいジエチルエーテルで洗浄する。シリカゲル60(移動相勾配シクロヘキサン/酢酸エチル1:1→1:4)のクロマトグラフィー的精製により、濃縮した濾液からさらなる生成物を得る。
収量:0.25g(理論値の9%、異性体混合物)
LC−MS(方法3):R=2.71分、2.77分;MS(ESIpos):m/z=430[M+H]
実施例43A
2−アミノ−4−[4−(2−{[tert−ブチル(ジメチル)シリル]オキシ}プロポキシ)フェニル]−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
乾燥DMF2ml中の4−フルオロフェニルチオ尿素78.6mg(0.46mmol)および1,3−ジクロロアセトン56.0mg(0.44mmol)の溶液を、+80℃で3時間撹拌する。室温に冷却後、実施例42A由来の化合物370mg(0.42mmol)を添加し、次いで、混合物を室温で20時間撹拌する。反応混合物を、2回の分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相勾配:アセトニトリル/水10:90→95:5)により直接精製する。
収量:0.44g(理論値の14%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.21 (s, 1H), 8.18-7.93 (br. s, 2H), 7.60 (dd, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.12 (t, 2H), 7.07 (d, 2H), 6.95 (s, 1H), 4.44 (s, 2H), 4.21-4.12 (m, 1H), 3.96 (dd, 1H), 3.87 (dd, 1H), 1.18 (d, 3H), 0.87 (s, 9H), 0.08 (d, 6H).
LC−MS(方法5):R=7.35分;MS(ESIpos):m/z=647[M+H]
実施例:
実施例1
2−アミノ−6−[({2−[(3−クロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2,3−ジヒドロキシプロポキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
氷酢酸2mlおよび実施例7A由来の化合物90mg(0.15mmol)を、水1mlに添加し、混合物を室温で16時間撹拌する。混合物を濃縮し、残渣をシリカゲル60(移動相勾配ジクロロメタン→ジクロロメタン/メタノール10:1)でクロマトグラフィーする。
収量:30mg(理論値の36%)
m.p.:192−194℃
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.42 (s, 1H), 8.06 (br. s, 2H), 7.82 (s, 1H), 7.45 (m, 3H), 7.30 (t, 1H), 7.10 (d, 2H), 7.03 (s, 1H), 6.97 (d, 1H), 4.99 (d, 1H), 4.68 (dd, 1H), 4.49 (s, 2H), 4.09 (dd, 1H), 3.95 (dd, 1H), 3.82 (m, 1H), 3.46 (dd, 2H).
LC−MS(方法3):R=2.17分;MS(ESIpos):m/z=565[M+H]
表3に列挙する実施例は、対応する出発物質から、実施例1と同様に製造する:
表3
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
実施例8
2−アミノ−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
1,3−ジクロロアセトン244mg(1.92mmol)を、エタノール8ml中の4−フルオロフェニルチオ尿素327mg(1.92mmol)の溶液に添加し、混合物を還流下で1時間撹拌する。混合物を濃縮し、残渣をDMF4mlに溶解し、2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル(製造は、WO03/053441、実施例6/方法1、工程1を参照)429mg(1.37mmol)および重炭酸ナトリウム346mg(4.1mmol)を添加し、混合物を室温で終夜撹拌する。水の添加後、沈殿をデカンタし、残渣をジクロロメタンでトリチュレートする。シリカゲル(移動相ジクロロメタン/メタノール50:1)でクロマトグラフィーした後、表題化合物を黄色がかった固体として得る。
収量:316mg(理論値の44%)
HPLC(方法1):R=4.24分
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.23 (s, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.62 (dd, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.12 (dd, 4H), 6.96 (s, 1H), 4.92 (t, 1H), 4.45 (s, 2H), 4.07 (t, 2H), 3.74 (q, 2H).
LC−MS(方法2):R=2.39分;MS(ESIpos):m/z=519[M+H]
実施例9
2−アミノ−6−[({2−[(4−クロロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例8と同様に、4−クロロフェニルチオ尿素179mg(0.96mmol)を、1,3−ジクロロアセトン122mg(0.96mmol)と、エタノール中で反応させ、続いて2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル150mg(0.48mmol)と反応させることにより、表題化合物を得る。
収量:60mg(理論値の12%)
HPLC(方法1):R=4.44分
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.37 (s, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.63 (d, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.32 (d, 2H), 7.11 (d, 2H), 6.99 (s, 1H), 4.47 (s, 2H), 4.08 (t, 2H), 3.75 (q, 2H).
LC−MS(方法3):R=2.31分;MS(ESIpos):m/z=535[M+H]
実施例10
2−アミノ−6−[({2−[(2,4−ジフルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例8と同様に、2,4−ジフルオロフェニルチオ尿素169mg(0.90mmol)を、1,3−ジクロロアセトン114mg(0.90mmol)とエタノール中で反応させ、続いて2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル200mg(0.64mmol)と反応させることにより、表題化合物を得る。
収量:126mg(理論値の36%)
HPLC(方法1):R=4.31分
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 9.97 (s, 1H), 8.34 (dt, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.30 (dq, 1H), 7.10 (d, 2H), 7.04 (br. t, 1H), 6.99 (s, 1H), 4.91 (t, 1H), 4.45 (s, 2H), 4.06 (t, 2H), 3.74 (q, 2H).
LC−MS(方法3):R=2.21分;MS(ESIpos):m/z=537[M+H]
実施例11
2−アミノ−6−[({2−[(3−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例8と同様に、3−フルオロフェニルチオ尿素153mg(0.90mmol)を1,3−ジクロロアセトン114mg(0.90mmol)とエタノール中で反応させ、続いて2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル200mg(0.64mmol)と反応させることにより、表題化合物を得る。
収量:80mg(理論値の24%)
HPLC(方法1):R=4.36分
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.46 (s, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.66 (dt, 1H), 7.47 (d, 2H), 7.35-7.21 (m, 2H), 7.10 (t, 2H), 7.04 (s, 1H), 6.74 (dt, 1H), 4.92 (br. s, 1H), 4.48 (s, 2H), 4.07 (t, 2H), 3.74 (t, 2H).
LC−MS(方法3):R=2.20分;MS(ESIpos):m/z=519[M+H]
実施例12
2−アミノ−6−[({2−[(2−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例8と同様に、2−フルオロフェニルチオ尿素153mg(0.90mmol)を1,3−ジクロロアセトン114mg(0.90mmol)とエタノール中で反応させ、続いて2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル200mg(0.64mmol)と反応させることにより、表題化合物を得る。
収量:170mg(理論値の51%)
HPLC(方法1):R=4.28分
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 9.99 (s, 1H), 8.36 (t, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.46 (d, 2H), 7.22 (dd, 1H), 7.16-7.08 (m, 3H), 7.02-6.96 (m, 2H), 4.90 (t, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.07 (t, 2H), 3.74 (t, 2H).
LC−MS(方法3):R=2.16分;MS(ESIpos):m/z=519[M+H]
実施例13
4−({4−[({6−アミノ−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}チオ)メチル]−1,3−チアゾール−2−イル}アミノ)安息香酸
Figure 2008511614
実施例8と同様に、4−[(アミノカルボノチオイル)アミノ]安息香酸176mg(0.90mmol)を、1,3−ジクロロアセトン114mg(0.90mmol)とエタノール中で反応させ、続いて、2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル200mg(0.64mmol)と反応させることにより、表題化合物を得る。
収量:45mg(理論値の13%)
HPLC(方法1):R=3.81分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 12.6 (br. s, 1H), 10.64 (s, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.87 (d, 2H), 7.68 (d, 2H), 7.49 (d, 2H), 7.13-7.06 (m, 3H), 4.45 (s, 2H), 4.07 (t, 2H), 3.74 (t, 2H).
LC−MS(方法2):R=1.97分;MS(ESIpos):m/z=545[M+H]
この反応では、エチル4−({4−[({6−アミノ−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}チオ)メチル]−1,3−チアゾール−2−イル}アミノ)ベンゾエート(実施例14参照)を副生成物として得る。
実施例14
エチル4−({4−[({6−アミノ−3,5−ジシアノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−2−イル}チオ)メチル]−1,3−チアゾール−2−イル}アミノ)ベンゾエート
Figure 2008511614
実施例13に記載の通り、4−[(アミノカルボノチオイル)アミノ]安息香酸176mg(0.90mmol)の1,3−ジクロロアセトン114mg(0.90mmol)とのエタノール中での反応、および続く2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル200mg(0.64mmol)との反応の副生成物として、表題化合物を得る。
収量:59mg(理論値の16%)
HPLC(方法1):R=4.32分
1H-NMR (300 MHz, DMSO-d6): δ = 10.67 (s, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.88 (d, 2H), 7.68 (d, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.13-7.07 (m, 3H), 4.91 (br. s, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.26 (q, 2H), 4.07 (t, 2H), 3.74 (t, 2H), 1.29 (t, 3H).
LC−MS(方法2):R=2.46分;MS(ESIpos):m/z=573[M+H]
実施例15
2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−[({2−[(4−ニトロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例8と同様に、4−ニトロフェニルチオ尿素177mg(0.90mmol)を1,3−ジクロロアセトン114mg(0.90mmol)とエタノール中で反応させ、続いて2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル200mg(0.64mmol)と反応させることにより、表題化合物を得る。
収量:67mg(理論値の19%)
HPLC(方法1):R=4.23分
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 11.03 (s, 1H), 8.20 (d, 2H), 8.1 (br. s, 2H), 7.80 (d, 2H), 7.48 (d, 2H), 7.20 (s, 1H), 7.10 (d, 2H), 4.90 (t, 1H), 4.52 (s, 2H), 4.07 (t, 2H), 3.74 (q, 2H).
LC−MS(方法2):R=2.39分;MS(ESIpos):m/z=546[M+H]
実施例16
2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−{[(2−{[3−(トリフルオロメチル)フェニル]アミノ}−1,3−チアゾール−4−イル)メチル]チオ}ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
DMF0.5ml中の1,3−ジクロロアセトン25.4mg(0.2mmol)の溶液を、3−トリフルオロメチルチオ尿素44mg(0.2mmol)に添加する。反応混合物を80℃で3時間撹拌する。冷却後、DMF0.2ml中の2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル62.5mg(0.2mmol)および重炭酸ナトリウム67mg(0.8mmol)を添加する。反応混合物を室温で終夜撹拌し、次いで濾過し、分取HPLC(カラム:GROMSIL 120 ODS-HE-4, 5 μm, 20 x 50 mm;UV検出:220nm;注入量700μl;移動相A:水+0.1%蟻酸、移動相B:アセトニトリル;勾配:0分10%B→1.5分10%B→5.5分90%B→7分90%B→7.1分10%B→8分10%B;流速:25ml/分)により精製する。生成物含有画分を減圧下で濃縮する。
収量:71.6mg(理論値の63%)
LC−MS(方法2):R=2.56分;MS(ESIpos):m/z=569[M+H]
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.6 (s, 1H), 8.1 (s, 1H), 8.1 (br. s, 2H), 7.8 (d, 1H), 7.5 (m, 3H), 7.25 (d, 1H), 7.1 (m, 3H), 4.9 (t, 1H), 4.5 (s, 2H), 4.1 (t, 2H), 3.75 (q, 2H).
実施例16と同様に、表4に列挙する実施例17ないし28は、2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル(実施例17ないし25)、および2−アミノ−4−[4−(2−メトキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル(製造は、WO03/053441、実施例1/工程2を参照)(実施例26ないし28)から各々製造する:
表4
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
表5に列挙する実施例は、対応する出発物質から、実施例1と同様に製造する:
表5
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
実施例16と同様に、表6に列挙する実施例は、2−アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリルから製造する:
表6
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
Figure 2008511614
実施例68
2−(2−ヒドロキシエトキシ)アミノ−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
実施例8と同様に、4−フルオロフェニルチオ尿素120mg(0.70mmol)を1,3−ジクロロアセトン89mg(0.70mmol)とエタノール中で反応させ、続いて2−(2−ヒドロキシエトキシ)アミノ−4−[4−(2−ヒドロキシエトキシ)フェニル]−6−メルカプトピリジン−3,5−ジカルボニトリル(実施例32A)245mg(0.50mmol)と反応させることにより、表題化合物を得る。
収量:30mg(理論値の11%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.24 (s, 1H), 8.03 (t, 1H), 7.61 (dd, 2H), 7.46 (d, 2H), 7.12 (m, 4H), 6.81 (s, 1H), 4.91 (t, 1H), 4.80 (t, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.07 (t, 2H), 3.74 (dt, 2H), 3.62 (t, 2H), 3.56 (m, 2H).
LC-MS (方法 3): Rt = 2.10 分; MS (ESIpos): m/z = 563 [M+H]+.
実施例69
2−アミノ−6−[({2−[(4−シアノフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−{4−[2−(ジメチルアミノ)エトキシ]フェニル}ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
DMF0.4ml中のN−(4−シアノフェニル)チオ尿素26.6mg(0.15mmol)および1,3−ジクロロアセトン19mg(0.15mmol)の溶液を、+80℃で3時間撹拌する。室温に冷却後、DMF0.2ml中の実施例34A由来の化合物50.9mg(0.15mmol)および重炭酸ナトリウム50mg(0.6mmol)の溶液を添加する。次いで、混合物を室温で12時間撹拌する。反応混合物を濾過し、分取HPLC(カラム: Macherey Nagel VP50/21 Nucleosil 100-5 C18 Nautilus, 5 μm, 21 mm x 50 mm;波長:220nm;流速:25ml/分;移動相A=水+0.1%蟻酸、移動相B=アセトニトリル;勾配:0分10%B→2分10%B→6分90%B→7分90%B→7.1分10%B→8分10%B)により直接精製する。生成物含有画分を合わせ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。
収量:50mg(理論値の57%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.80 (s, 1H), 8.17 (s, 1H), 8.20-7.96 (br. s, 2H), 7.82-7.70 (m, 4H), 7.47 (d, 2H), 7.13 (d, 2H), 7.10 (s, 1H), 4.50 (s, 2H), 4.16 (t, 2H), 2.73 (t, 2H), 2.30 (s, 6H).
LC−MS(方法4):R=1.87分;MS(ESIpos):m/z=553[M+H]
実施例70
2−アミノ−4−[4−(2−アミノエトキシ)フェニル]−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル塩酸塩
Figure 2008511614
実施例39A由来の化合物1000mg(1.84mmol)をジオキサン100mlに溶解し、パラジウム/活性炭150mg(1.41mmol)を添加し、混合物を3バールの水素で水素化する。3時間後、2M塩酸4mlを添加し、混合物を3バールの水素でさらに20時間水素化する。次いで、Seitz のクラリファイングシートフィルター(clarifying sheet filter)を通して混合物を吸引濾過し、次いで、生成物をジオキサン50mlで洗浄し、トルエン50mlを濾液に添加する。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、残渣を水50mlおよび酢酸エチル50mlの混合物に取る。希重炭酸ナトリウム水溶液を注意深く添加することにより、pHを約pH9に調節する。形成される相を分離する。有機相を硫酸マグネシウムで乾燥し、次いで、ロータリーエバポレーターを使用して溶媒を除去し、残渣を分取HPLC(カラム:YMC GEL ODS-AQ S-5 / 15 μm;移動相勾配:アセトニトリル/水10:90→95:5、0.5%濃塩酸を添加する)により精製する。生成物含有画分を合わせ、ロータリーエバポレーターを使用して濃縮する。
収量:57mg(理論値の6%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.27 (s, 1H), 8.08-7.97 (br. s, 2H), 7.67-7.59 (m, 2H), 7.51 (d, 2H), 7.20-7.09 (m, 4H), 6.98 (s, 1H), 4.47 (s, 2H), 4.25 (t, 2H), 3.31-3.21 (m, 2H).
LC−MS(方法2):R=2.08分;MS(ESIpos):m/z=518[M+H]
実施例71
2−アミノ−6−[({2−[(4−フルオロフェニル)アミノ]−1,3−チアゾール−4−イル}メチル)チオ]−4−[4−(2−ヒドロキシプロポキシ)フェニル]ピリジン−3,5−ジカルボニトリル
Figure 2008511614
1M塩酸3mlを、メタノール6ml中の実施例43A由来の化合物43mg(0.06mmol)の溶液に添加し、混合物を室温で20時間撹拌する。次いで、飽和重炭酸ナトリウム溶液10mlを添加し、反応混合物を酢酸エチル(3回、各10ml)で抽出する。合わせた有機相を硫酸マグネシウムで乾燥する。ロータリーエバポレーターで溶媒を除去した後、粗生成物をシリカゲル60(移動相勾配ジクロロメタン/エタノール100:1→20:1)でクロマトグラフィー的に精製する。
収量:0.34g(理論値の96%)
1H-NMR (400 MHz, DMSO-d6): δ = 10.22 (s, 1H), 8.22-7.91 (br. s, 2H), 7.61 (dd, 2H), 7.47 (d, 2H), 7.18-7.06 (m, 4H), 6.97 (s, 1H), 4.91 (d, 1H), 4.46 (s, 2H), 4.02-3.94 (m, 1H), 3.94-3.83 (m, 2H), 1.17 (d, 3H).
LC−MS(方法3):R=2.26分;MS(ESIpos):m/z=533[M+H]
B.薬理および生理的活性の評価
本発明による化合物の薬理および生理的活性は、以下のアッセイで立証できる:
B−1.遺伝子発現によるアデノシン受容体活性化作用の間接的測定
CHO (Chinese Hamster Ovary) 永久細胞株の細胞を、アデノシン受容体サブタイプA1、A2aおよびA2bのcDNAで安定に形質移入する。アデノシンA1受容体は、Gタンパク質を介してアデニル酸シクラーゼと共役し、一方、アデノシンA2aおよびA2b受容体は、Gタンパク質を介して共役する。これに対応して、細胞におけるcAMPの形成は、各々阻害または刺激される。その後、ルシフェラーゼの発現がcAMP−依存性プロモーターにより調節される。ルシフェラーゼ試験は、細胞密度、増殖期および試験インキュベーションの器官、フォルスコリン濃度および培地組成などのいくつかの試験パラメーターを変動させることにより、高い感受性および再現性、低い分散および自動装置システムの器具への良好な適合性のために最適化される。細胞の薬学的特徴解析および自動装置に援助される物質のスクリーニングに、以下の試験プロトコールを使用する:
保存培養物を、37℃、5%CO下、10%FCS(ウシ胎児血清)を含有するDMEM/F12中で増殖させ、各場合で2−3日後に1:10に分割する。試験培養物を、1ウェル当たり細胞2000個で384ウェルプレートに播き、37℃で約48時間増殖させる。次いで、培地を生理塩化ナトリウム溶液(130mM塩化ナトリウム、5mM塩化カリウム、2mM塩化カルシウム、20mM HEPES、1mM塩化マグネシウム六水和物、5mM重炭酸ナトリウム、pH7.4)で置き換える。DMSOに溶解した試験しようとする物質を、1.1x10−11Mないし3x10−6M(最終濃度)の連続希釈で、試験培養物にピペットで加える(試験混合物中のDMSOの最大最終濃度:0.5%)。10分後、フォルスコリンをA1細胞に添加し、全培養物を続いて37℃で4時間インキュベートする。その後、50%溶解試薬(30mMリン酸水素二ナトリウム、10%グリセロール、3%TritonX100、25mM TrisHCl、2mMジチオスレイトール(DTT)、pH7.8)および50%ルシフェラーゼ基質溶液(2.5mM ATP、0.5mMルシフェリン、0.1mM補酵素A、10mMトリシン、1.35mM硫酸マグネシウム、15mM DTT、pH7.8)からなる溶液35μlを試験培養物に添加し、それを約1分間振盪し、カメラシステムを使用してルシフェラーゼ活性を測定する。EC50値、即ち、各々、A1細胞の場合、ルシフェラーゼ応答の50%が阻害され、A2bおよびA2a細胞の場合、対応する物質による最大刺激の50%が達成される濃度を決定する。全てのアデノシン受容体サブタイプに高親和性で結合し、アゴニスト効果を有するアデノシン類似化合物NECA(5−N−エチルカルボキサミドアデノシン)を、これらの実験において参照化合物として使用する[Klotz, K.N., Hessling, J., Hegler, J., Owman, C., Kull, B., Fredholm, B.B., Lohse, M.J., "Comparative pharmacology of human adenosine receptor subtypes - characterization of stably transfected receptors in CHO cells", Naunyn Schmiedebergs Arch. Pharmacol., 357 (1998), 1-9)。
下表1は、代表的実施例のEC50値を、アデノシンA1、A2aおよびA2b受容体サブタイプに対する受容体刺激について列挙する:
表1
Figure 2008511614
B−2.単離した血管での研究
麻酔したラットの尾動脈を切り取り、単離された血管を測定するための常套の器具に載せる。加熱した槽の中で血管を灌流し、フェニレフリンを使用して収縮させる。収縮の程度を、収縮メーターを使用して決定する。予め収縮させた血管に試験物質を添加し、血管収縮の低下を測定する。収縮の低下は、血管の拡張に対応する。血管収縮が50%まで低下する濃度を、試験物質の弛緩特性に関するEC50値として与える。
B−3.ランゲンドルフ心臓での研究
麻酔したラットの胸腔を切開した後、迅速に心臓を取り出し、常套のランゲンドルフ器具に導入する。冠動脈を一定量(10ml/分)の灌流に付し、それにより上昇する灌流圧を適切な圧力変換器により記録する。この計画における灌流圧の低下は、冠動脈の弛緩に対応する。同時に、各収縮の間に心臓により生じる圧力を、左心室に導入したバルーンおよびさらなる圧力変換器を介して測定する。単離された心臓が鼓動する速度を、単位時間当たりの収縮数からの計算により見出す。
B−4.目覚めているラットの血圧および心拍数の測定
様々な投与量の試験物質を、血圧と心拍数の両方を持続的に測定できる内部伝達装置(血行力学的パラメーターの遠隔測定的モニタリング)を有する、目覚めているSHR(自然発症的に高血圧のラット)ラットに経口投与する。次いで、血圧、心拍数およびそれらの変化を、24時間にわたり記録する。
B−5.目覚めているアカゲザルおよびマーモセットの血圧および心拍数の測定
目覚めているアカゲザルをチューブに固定する。試験物質の点滴および血液試料の採取のために、カテーテルを動物の脚の静脈に設置する。様々な濃度で、カテーテルの1本を介して試験物質を静脈内に15−30分間かけて点滴する。血圧および心拍数の変化を、購入できる未熟児の血圧測定用の装置を使用して、1−5分毎に全部で60分間にわたりモニターする。このために、測定スリーブを一方の脚に固定する。
様々な濃度の試験物質を、血圧と心拍数の両方を持続的に測定できる内部伝達装置(血行力学的パラメーターの遠隔測定的モニタリング)を有する、目覚めているマーモセットに経口投与する。次いで、血圧、心拍数およびそれらの変化を、6−24時間にわたり記録する。
C.医薬組成物の実施例
本発明の化合物は、以下のやり方で医薬製剤に変換できる:
錠剤:
組成:
本発明の化合物100mg、ラクトース(一水和物)50mg、トウモロコシデンプン(天然)50mg、ポリビニルピロリドン (PVP 25) (BASFより、Ludwigshafen, Germany)10mgおよびステアリン酸マグネシウム2mg。
錠剤重量212mg、直径8mm、曲率半径12mm。
製造:
本発明の化合物、ラクトースおよびデンプンの混合物を、5%強度PVP水溶液(m/m)で造粒する。顆粒を乾燥させ、ステアリン酸マグネシウムと5分間混合する。この混合物を常套の打錠機で打錠する(錠剤の形状について上記参照)。打錠のためのガイドラインの打錠力は、15kNである。
経口投与できる懸濁剤:
組成:
本発明の化合物1000mg、エタノール(96%)1000mg、Rhodigel(登録商標)(FMC, Pennsylvania, USAのキサンタンゴム) 400mgおよび水99g。
経口懸濁液10mlは、本発明の化合物の単回用量100mgに相当する。
製造:
Rhodigel をエタノールに懸濁し、本発明の化合物を懸濁液に添加する。撹拌しながら水を添加する。Rhodigel の膨潤が完了するまで、混合物を約6時間撹拌する。
経口投与できる液剤:
組成:
本発明の化合物500mg、ポリソルベート2.5gおよびポリエチレングリコール400 97g。経口液剤20gは、本発明の化合物の単回用量100mgに相当する。
製造:
本発明の化合物を、ポリエチレングリコールおよびポリソルベートの混合物に撹拌しながら懸濁する。本発明の化合物が完全に溶解するまで、撹拌過程を継続する。
i.v.液剤:
本発明の化合物を、飽和溶解度より低い濃度で、生理的に耐容される溶媒(例えば、等張塩水、5%グルコース溶液および/または30%PEG400溶液)に溶解する。溶液を濾過滅菌し、無菌かつパイロジェン不含の注射容器を満たすために使用する。

Claims (10)

  1. 式(I)
    Figure 2008511614
    [式中、
    は、水素を表すか、または、ヒドロキシル、アミノ、モノ−もしくはジ−(C−C)−アルキルアミノ、ピロリジノ、ピペリジノ、モルホリノ、ピペラジノまたはN'−メチルピペラジノにより置換されていてもよい(C−C)−アルキルを表し、
    は、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノからなる群から選択される同一かまたは異なる置換基により一置換または二置換されている(C−C)−アルキルを表し、
    は、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノ、カルボキシルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し(ここで、アルキルおよびアルコキシは、各々5個までフッ素により置換されていてもよい)、
    そして、nは、0、1、2、3、4または5の数を表す(ここで、置換基Rが1個より多く存在するならば、その意味は同一であっても異なってもよい)]
    の化合物並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  2. 式中、
    が、水素を表すか、または、ヒドロキシル、アミノまたはジメチルアミノにより置換されていてもよい(C−C)−アルキルを表し、
    が、ヒドロキシル、メトキシおよびアミノからなる群から選択される同一かまたは異なる置換基により一置換または二置換されている(C−C)−アルキルを表し、
    が、ハロゲン、シアノ、ニトロ、(C−C)−アルキル、ヒドロキシル、(C−C)−アルコキシ、アミノ、モノ−およびジ−(C−C)−アルキルアミノ、カルボキシルおよび(C−C)−アルコキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し(ここで、アルキルおよびアルコキシルは、各々3個までフッ素により置換されていてもよい)、
    そして、nが、0、1または2の数を表す(ここで、置換基Rが2個存在するならば、その意味は同一であっても異なってもよい)、
    請求項1に記載の式(I)の化合物並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  3. 式中、
    が水素を表し、
    が、ヒドロキシル、メトキシおよびアミノからなる群から選択される同一かまたは異なる置換基により各々一置換または二置換されているエチル、n−プロピルまたはイソプロピルを表し、
    が、フッ素、塩素、臭素、シアノ、ニトロ、メチル、エチル、トリフルオロメチル、ヒドロキシル、メトキシ、エトキシ、アミノ、モノ−およびジメチルアミノ、カルボキシル、メトキシカルボニルおよびエトキシカルボニルからなる群から選択される置換基を表し、
    そして、nが、0、1または2の数を表す(ここで、置換基Rが2個存在するならば、その意味は同一であっても異なってもよい)、
    請求項1または請求項2に記載の式(I)の化合物並びにその塩、溶媒和物および塩の溶媒和物。
  4. 請求項1ないし請求項3のいずれかで定義する通りの式(I)の化合物の製造方法であって、式(II)
    Figure 2008511614
    (式中、RおよびRは、各々請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の意味を有する)
    の化合物を、式(III)
    Figure 2008511614
    (式中、Rおよびnは、各々請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の意味を有し、そして、Xは、適する脱離基を表す)
    の化合物と反応させ、必要に応じて、得られた式(I)の化合物を、適当な(i)溶媒および/または(ii)塩基もしくは酸を使用して、それらの溶媒和物、塩および/または塩の溶媒和物に変換することを特徴とする、方法。
  5. 疾患の処置および/または予防のための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物。
  6. 高血圧症および他の心血管系の障害の処置および/または予防用の医薬を製造するための、請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物の使用。
  7. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、不活性、非毒性の医薬的に適する補助剤と組み合わせて含む、医薬。
  8. 請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物を、ベータ遮断薬、カルシウム拮抗薬、利尿薬、ACE阻害剤、AT1アンタゴニストおよび硝酸塩からなる群から選択されるさらなる活性化合物と組み合わせて含む、医薬。
  9. 高血圧症および他の心血管系の障害の処置および/または予防用の請求項7または請求項8に記載の医薬。
  10. 少なくとも1種の請求項1ないし請求項3のいずれかに記載の化合物または請求項7ないし請求項9のいずれかに記載の医薬の有効量を投与することによる、ヒトおよび動物における高血圧症および他の心血管系の障害の処置および/または予防方法。
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