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JP2008305516A - 光学素子ユニット及び光ピックアップ装置並びに光学素子の固定方法 - Google Patents

光学素子ユニット及び光ピックアップ装置並びに光学素子の固定方法 Download PDF

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JP2008305516A JP2007153760A JP2007153760A JP2008305516A JP 2008305516 A JP2008305516 A JP 2008305516A JP 2007153760 A JP2007153760 A JP 2007153760A JP 2007153760 A JP2007153760 A JP 2007153760A JP 2008305516 A JP2008305516 A JP 2008305516A
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Konica Minolta Opto Inc
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Abstract

【課題】接着剤の接着力の弱い合成樹脂材料で形成された光学素子になんら処理を施すことなく、該光学素子が確実に固定できる固定方法及び、該光学素子が確実に固定された光学素子ユニット並びに、光ピックアップ装置を得ること。
【解決手段】光学素子と、該光学素子を保持する保持部材とを有し、光学素子が接着剤により保持部材に固定されている光学素子ユニットにおいて、光学素子のフランジ部に、段差部を形成し、接着剤は、少なくとも段差部の保持部材と当接しない側の面と保持部材とにわたって塗布され、固化させた光学素子ユニットとする。
【選択図】図2

Description

本発明は、光学素子ユニット及び該光学素子ユニットを用いて光ディスクに情報の再生及び書込をおこなう光ピックアップ装置並びに光学素子の固定方法に関するものである。
従来より、吸水性が殆どないポリオレフィン系の合成樹脂で形成されたレンズや回折素子等の光学素子は、保持部材である鏡枠等に接着する際に、充分な接着強度が得られないことが知られている。
図8は、光学素子を鏡枠に接着する際の従来の例を示す断面図である。
同図において、21はポリカーボネイト樹脂で形成された鏡枠、23はポリオレフィン系の合成樹脂で形成された回折素子である。回折素子23は、その外周で鏡枠21と、紫外線硬化型の接着剤Bにより接着されている。このような接着においては接着剤Bの接着力は、鏡枠21とは充分な接着力を有するが、回折素子23が上記のポリオレフィン系の合成樹脂等の接着力の弱い材料である場合には、衝撃等が図示矢印方向にかかると、回折素子23は、図示矢印方向にずれたり、最悪の場合、脱落してしまう問題がある。
このようなポリオレフィン系の合成樹脂で成形された光学部品の接着強度を得るために、光学面の外周に接着されるべき被接着部位を形成し、この光学面及び被接着部位の表面に光学膜を形成することにより、鏡枠と被接着部位との間の接着強度を得ようとするものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
特開平06−109903号公報
しかしながら、上記特許文献1に記載のように、単に接着強度を得るために光学素子に光学膜を形成するのは、光学膜形成のために多大な工数増を必要とし、コストの増加を招く問題がある。
本発明は、上記問題に鑑み、接着剤の接着力の弱い合成樹脂材料で形成された光学素子になんら処理を施すことなく、該光学素子が確実に固定できる固定方法及び、該光学素子が確実に固定された光学素子ユニット並びに、光ピックアップ装置を得ることを目的とするものである。
上記の目的は、下記に記載する発明により達成される。
1.光学機能面とフランジ部が形成されたポリオレフィン系の合成樹脂からなる光学素子と、該光学素子を保持する保持部材とを有し、前記光学素子が接着剤により前記保持部材に固定されている光学素子ユニットにおいて、前記フランジ部は、段差部が形成された外周部と前記保持部材に当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面と、を有し、前記段差部は、前記フランジ部の前記保持部材に当接する側の面と、該当接する側の面と対向する面のうち、当接する側の面に近く形成されており、前記接着剤は、少なくとも前記段差部の前記保持部材と当接しない側の面と前記保持部材とにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光学素子ユニット。
2.前記段差部は複数箇所に分割されて、前記外周部に形成されていることを特徴とする1に記載の光学素子ユニット。
3.光学機能面とフランジ部が形成されたポリオレフィン系の合成樹脂からなる光学素子と、該光学素子を保持する保持部材とを有し、前記光学素子が接着剤により前記保持部材に固定されている光学素子ユニットにおいて、前記フランジ部は、外周部と前記保持部材に当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面と、を有し、前記外周部は、外径が連続的に変化するよう形成され、前記外径の最大となる位置が、前記フランジ部の前記保持部材に当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面との間に有り、前記接着剤は、少なくとも前記フランジ部の外径が最大となる位置よりも前記保持部材と接しない側の面側と前記保持部材とにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光学素子ユニット。
4.前記保持部材は、鏡枠であることを特徴とする1〜3のいずれかに記載の光学素子ユニット。
5.1つ以上の光源と、前記光源からの光を光ディスクの記録面上に集光すると共に、前記光ディスクの記録面からの反射光を透過させる1〜4のいずれかに記載の光学素子ユニットと、前記光ディスクの記録面からの反射光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
6.1つ以上の光源と、前記光源からの光を光ディスクの記録面上に集光すると共に、前記光ディスクの記録面からの反射光を透過させる光学素子と、該光学素子を保持し前記光学素子の光軸方向及び光軸直交方向に移動可能となされたボビンと、前記光ディスクの記録面からの反射光を受光する受光素子と、を有する光ピックアップ装置において、前記光学素子は、光学機能面とフランジ部がポリオレフィン系の合成樹脂で形成され、前記フランジ部は、段差部が形成された外周部と前記ボビンに当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面と、を有し、前記段差部は、前記フランジ部の前記ボビンに当接する側の面と、該当接する側の面と対向する面のうち、当接する側の面に近く形成されており、前記接着剤は、少なくとも前記段差部の前記ボビンと接しない側の面と前記ボビンとにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光ピックアップ装置。
7.前記段差部は、前記外周部の一部に形成されていることを特徴とする6に記載の光ピックアップ装置。
8.1つ以上の光源と、前記光源からの光を光ディスクの記録面上に集光すると共に、前記光ディスクの記録面からの反射光を透過させる光学素子と、該光学素子を保持し前記光学素子の光軸方向及び光軸直交方向に移動可能となされたボビンと、前記光ディスクの記録面からの反射光を受光する受光素子と、を有する光ピックアップ装置において、前記光学素子は、光学機能面とフランジ部がポリオレフィン系の合成樹脂で形成され、前記フランジ部は、外周部と前記ボビンに当接する側の面と前記ボビンと接しない側の面と、を有し、前記外周部は、外径が連続的に変化するよう形成され、前記外径の最大となる位置が、前記フランジ部の前記ボビンに当接する側の面と前記ボビンと接しない側の面との間に有り、前記接着剤は、少なくとも前記フランジ部の外径の最大となる位置よりも前記ボビンと接しない側の面側と前記ボビンとにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光ピックアップ装置。
9.光学素子を保持する保持部材に、接着剤との接着力が前記保持部材より弱い材料で光学機能面とフランジ部が形成された光学素子を、接着剤で固定する光学素子の固定方法であって、前記保持部材の形状と前記接着剤の固化した形状とにより、前記フランジ部の一部を囲い込むことで、前記光学素子を前記保持部材に固定することを特徴とする光学素子の固定方法。
本発明によれば、接着剤の接着力の弱い合成樹脂材料で形成された光学素子になんら処理を施すことなく、該光学素子が確実に固定できる固定方法及び、該光学素子が確実に固定された光学素子ユニット並びに、光ピックアップ装置を得ることが可能となる。
以下、実施の形態により本発明を詳しく説明するが、本発明はこれに限定されるものではない。
図1は、本実施の形態に係る光ピックアップ装置1の概略構成を示す図である。
同図に示すように、光ピックアップ装置1には、光源として、2種類の半導体レーザ発振器LD1,LD2が具備されている。第1の光源としての半導体レーザ発振器LD1は、BD(Blu−Ray Disc)10用として波長380〜420nm中の特定波長、例えば405nm,407nmの波長の光束を第1光束L1として出射するようになっている。第2の光源としての半導体レーザ発振器LD2は、DVD20用として波長630〜660nm中の特定波長の光束を第2光束L2として出射するようになっている。
半導体レーザ発振器LD1から出射される青紫色光の光軸方向には、図1中下方から上方に向かって、シェイバSH1、スプリッタBS1、コリメータCL、スプリッタBS3及び、鏡枠21に組み付けられた対物レンズ22と回折素子23で構成される光学素子ユニット15が順次配設されている。対物レンズ22と対向する位置には、第1光情報記録媒体としてのBD10と、第2光情報記録媒体としてのDVD20とが配置されるようになっている。スプリッタBS1の図1中右方には、シリンドリカルレンズL11、凹レンズL12及び光検出器PD1が順次配設されている。
なお、光学素子ユニット15は、対物レンズ22と位相構造を有した光学素子で構成されたものでもよいし、対物レンズ22のみが鏡枠21に組み付けられたものであっても良い。
半導体レーザ発振器LD2から出射される赤色光の光軸方向には、図1中左方から右方に向けてスプリッタBS2,BS3が順次配設されている。スプリッタBS2の図1中下方にはシリンドリカルレンズL21、凹レンズL22及び光検出器PD2が順次配設されている。
対物レンズ22は、第1〜第2光情報記録媒体としてのBD10、DVD20に対向配置されるものであり、半導体レーザ発振器LD1,LD2から出射された光を、BD10、DVD20に集光するようになっている。BD10、DVD20はそれぞれ記録面10a,20aを有しており、各記録面10a,20aの表面が透明保護基板で覆われた構成を有している。
光学素子ユニット15を保持する不図示のボビンには、2次元アクチュエータ2が具備されており、この2次元アクチュエータ2の動作により、光学素子ユニット15は上下方向及び左右方向に移動自在となっている。
次に、光ピックアップ装置1の作用について説明する。
本実施形態における光ピックアップ装置1は、第1〜第2光情報記録媒体の種類によってそれぞれ異なる動作をするため、以下において、BD10、DVD20に対する動作態様の詳細について、それぞれ説明する。
まず始めに、BD10に対する光ピックアップ装置1の動作について説明する。
BD10への情報の記録及び/又は再生動作時には、半導体レーザ発振器LD1が第1光束L1を出射する。その第1光束L1は、図1に示すように、シェイバSH1を透過して整形され、スプリッタBS1を透過して、コリメータCLで平行光とされ、その後スプリッタBS3、光学素子ユニット15及びBD10の透明保護基板を透過し、BD10の記録面10aに集光スポットを形成する。
集光スポットを形成した第1光束L1は、BD10の記録面10aで情報ピットにより変調され、記録面10aによって反射される。反射された第1光束L1は、BD10の透明保護基板、対物レンズ15、スプリッタBS3及びコリメータCLを透過し、スプリッタBS1で反射した後、シリンドリカルレンズL11を透過して、非点収差が与えられる。その後、当該第1光束L1は、凹レンズL12を透過して、光検出器PD1で受光される。
以後、このような動作が繰り返し行われ、BD10に対する情報の記録動作や、BD10に記録された情報の再生動作が行われる。
次に、DVD20に対する光ピックアップ装置1の動作について説明する。
DVD20への情報の記録及び/又は再生動作時には、半導体レーザ発振器LD2が第2光束L2を出射する。その第2光束L2は、図1に示すように、スプリッタBS2を透過し、スプリッタBS3によって反射される。反射された第2光束L2は、光学素子ユニット15及びDVD20の透明保護基板を透過し、DVD20の記録面20aに集光スポットを形成する。
集光スポットを形成した第2光束L2は、DVD20の記録面20aで情報ピットにより変調されて、記録面20aによって反射される。反射された第2光束L2は、DVD20の透明保護基板、光学素子ユニット15を透過し、各スプリッタBS3、BS2で反射した後、シリンドリカルレンズL21を透過して、非点収差が与えられる。その後、当該第2光束L2は、凹レンズL22を透過して、光検出器PD2で受光される。
以後、このような動作が繰り返し行われ、DVD20に対する情報の記録動作や、DVD20に記録された情報の再生動作が行われる。
以上が、本実施の形態に係る光ピックアップ装置1の概略構成である。
なお本例では、BD10及びDVD20の2種類の光情報記録媒体(光ディスクとも称す)に対応した光ピックアップ装置を記載したが、1種類の光情報記録媒体専用であっても、CD等を加えた3〜4種類の光情報記録媒体に対応した光ピックアップ装置であってもよい。
図2は、本実施の形態に係る光学素子ユニット15の一例を示す断面図である。以下の図においては、説明の重複を避けるため、同機能部材には同符号を付与して説明する。
同図に示すように光学素子ユニット15は、光学素子である回折素子23及び対物レンズ22が、保持部材である鏡枠21に組み付けられている。
回折素子23は、ポリオレフィン系の合成樹脂材料で成形され、少なくとも一方の面に回折構造が形成された光学機能面23a、23bが形成され、周縁部にはフランジ部23fが形成されている。回折素子23のフランジ部23fの外周面には段差部が形成されており、図示の如く、接着剤Bは段差部を構成する3つの面のうち、光源側に向いた面と鏡枠21とにわたって塗布されて固定されている。
対物レンズ22は、光学機能面22a、22bが形成され、周縁部にはフランジ部22fが形成されている。接着剤はフランジ部22fの外周面と鏡枠21とにわたって塗布されて接着固定されている。なお、対物レンズ22は、図2ではガラスモールドにより形成された例を示している。
図3は、本実施の形態に係る光学素子ユニット15を構成する回折素子23とその組み付け状態の一例を示す図である。同図(a)は回折素子23の斜視図、同図(b)は回折素子23が鏡枠21に固定されたときの断面図、同図(c)は回折素子23が鏡枠21に固定された部位の拡大断面図である。
同図(a)、(c)に示すように、回折素子23の周縁部にはフランジ部23fが形成されている。フランジ部23fは、不図示の鏡枠21に当接する面23fbと、この鏡枠21に当接する面23fbの反対側の面23faと、外周部23f1を有しており、外周部23f1には、図示の如く、鍔状の段差部が形成されている。この鍔状の段差部は、最大径を有する周面23f2と、鏡枠21に当接する面23fbの反対側の面23fa1を有している。更に、段差部は鏡枠21に当接する面23fbに近い部位に形成されている。
同図(b)、(c)に示すように、接着剤Bは、段差部の面23fa1の上面と鏡枠21とにわたって塗布され、固化している。接着剤Bには、例えば、紫外線硬化型の接着剤、エポキシ系の2液混合の接着剤、シリコン系の接着剤等が用いられている。
このような接着剤Bの塗布を行うことで、接着剤Bの固化により、接着剤Bと鏡枠21との間では強固に接着力が働き、図示のように接着剤Bは回折素子23の段差部を囲い込んだ形状となり、接着力に頼らずとも接着剤Bの固化形状により回折素子23を強固に固定することができる。
即ち、保持部材である鏡枠21と接着剤Bの固化形状により、光学素子である回折素子23に形成された段差部を囲い込むことで、回折素子23の材料と接着剤Bとの接着力が弱くても、固化した接着剤Bの囲い込み形状によって回折素子23を強固に鏡枠21に固定することができる。
また、このような段差部を有する回折素子等の光学素子の場合、周面23f2を面23fa1側で径が大きくなるようなテーパが付いた形状とすることが好ましい。このようにすることで、金型のパーティングラインを鏡枠21に当接する面23fbから遠ざけることができ、パーティングラインに横バリが発生しても鏡枠21への組み付けに支障が無くなる。
図4は、本実施の形態に係る光学素子ユニット15を構成する回折素子23とその組み付け状態の変形例を示す図である。同図(a)は回折素子23の斜視図、同図(b)は光学素子ユニット15を回折素子23側から見た平面図、同図(c)は同図(b)に示すA−A線で切断した断面図である。同図に示す光学ユニット15は、図3に示す光学ユニットと異なる部分に付いてのみ説明する。
同図に示す回折素子23は、フランジ部23fの外周部23f1に、複数箇所(図示では3箇所)に段差部が形成されたものである。この複数箇所の段差部は、最大径を有する周面23f2と、鏡枠21に当接する面23fbの反対側の面23fa1を有している。更に、段差部は鏡枠21に当接する面23fbに近い部位に形成されている。
同図(b)、(c)に示すように、接着剤Bは、3箇所の段差部の面23fa1の上面と鏡枠21とにわたって塗布され、固化している。
このような接着剤Bの塗布を行うことで、接着剤Bの固化により、接着剤Bと鏡枠21との間では強固に接着力が働き、図示のように接着剤Bは回折素子23の段差部を囲い込んだ形状となり、接着力に頼らずとも接着剤Bの固化形状により回折素子23を強固に固定することができる。
図5は、本実施の形態に係る光学素子ユニット15を構成する回折素子23の段差部の形状の変形例と、その組み付け状態を示す図である。
同図(a)は、回折素子23のフランジ部23fに形成される段差部の断面形状を、鏡枠21に当接する面23fbと、この鏡枠21に当接する面23fbの反対側の面23faとの間の、面23faに近い側に形成したものである。この場合も、接着剤Bは図示の如く、段差部の面23fa1の上面と鏡枠21とにわたって塗布され、固化している。
同図(b)は、回折素子23のフランジ部23fに形成される段差部の断面形状を、図示の如く、略三角形状の凸部23f3としたものである。この場合は、接着剤Bは図示の如く、凸部23f3の上側の面と鏡枠21とにわたって塗布され、固化している。
このような回折素子23の断面形状と接着剤Bの塗布領域とにより、接着剤Bの固化時には、接着剤Bと鏡枠21との間では強固に接着力が働き、更に接着剤Bは図示のように回折素子23の段差部もしくは凸部を囲い込んだ形状となり、接着力に頼らずとも接着剤Bの固化形状により回折素子23を強固に固定することができる。
図6は、本実施の形態に係る光学素子ユニット15を構成する回折素子23とその組み付け状態の他の例を示す図である。同図(a)は回折素子23の斜視図、同図(b)は回折素子23が鏡枠21に固定されたときの断面図、同図(c)は回折素子23が鏡枠21に固定された部位の拡大断面図である。
同図に示す回折素子23のフランジ部23fは、不図示の鏡枠21に当接する面23fbと、この鏡枠21に当接する面23fbの反対側の面23faと、外周部23ftを有している。この外周部23ftは、図示の如く、外径が連続的に変化するようテーパー角を付けて形成されており、外径の最大となる位置が、鏡枠21に当接する面23fbと、鏡枠21に当接する面23fbの反対側の面23faの間に形成されている。
接着剤Bは、この外径が最大となる位置よりも鏡枠21と接しない側のテーパー面側と鏡枠21とにわたって塗布され、固化している。
このような回折素子23の断面形状と接着剤Bの塗布領域とにより、接着剤Bの固化時には、接着剤Bと鏡枠21との間では強固に接着力が働き、更に接着剤Bは図示のように回折素子23の最大径部を囲い込んだ形状となり、接着力に頼らずとも接着剤Bの固化形状により回折素子23を強固に固定することができる。
図7は、本実施の形態に係る光学素子ユニット15がポリオレフィン系の合成樹脂からなる対物レンズ22と鏡枠21で構成されている場合の例を示す断面図である。
同図に示すように、対物レンズ22の周縁部にはフランジ部22fが形成されている。フランジ部22fは、鏡枠21に当接する面22fbと、この鏡枠21に当接する面22fbの反対側の面22faと、外周部を有しており、外周部には、図示の如く、鍔状の段差部22fdが形成されている。この鍔状の段差部22fdは、最大径を有する周面23f2で、鏡枠21と嵌合している。
接着剤Bは、段差部の面22f2の上面と鏡枠21とにわたって塗布され、固化している。
このような対物レンズ22の断面形状と接着剤Bの塗布領域とにより、接着剤Bの固化時には、接着剤Bと鏡枠21との間では強固に接着力が働き、更に接着剤Bは図示のように対物レンズ22の最大径部を囲い込んだ形状となり、接着力に頼らずとも接着剤Bの固化形状により対物レンズ22を強固に固定することができる。
また、図2に示すような光学素子ユニット15に、ポリオレフィン系の合成樹脂からなる対物レンズ22を適用し固定する場合には、図7に示すような対物レンズ22の断面形状と接着剤Bの塗布領域とすればよい。また、対物レンズ22のフランジ部22fを、図4〜図6で説明したのと同様の断面形状のフランジ部としてもよい。
なお、上記の実施の形態では、鏡枠21に組み付けられた対物レンズ22と回折素子23で構成される光学素子ユニット15を、ボビンに組み付けた光ピックアップ装置で説明したが、保持部材をボビンとし、光学素子としての対物レンズや、回折構造を有する光学素子である回折素子や、位相構造を有する光学素子を直接的にボビンに組み付けるよう構成したものにも適用できる。また、コリメータレンズ等のその他の光学ユニットにも適用可能である。
本実施の形態に係る光ピックアップ装置の概略構成を示す図である。 本実施の形態に係る光学素子ユニットの一例を示す断面図である。 本実施の形態に係る光学素子ユニットを構成する回折素子とその組み付け状態の一例を示す図である。 本実施の形態に係る光学素子ユニットを構成する回折素子とその組み付け状態の変形例を示す図である。 本実施の形態に係る光学素子ユニットを構成する回折素子の段差部の形状の変形例と、その組み付け状態を示す図である。 本実施の形態に係る光学素子ユニットを構成する回折素子とその組み付け状態の他の例を示す図である。 本実施の形態に係る光学素子ユニットがポリオレフィン系の合成樹脂からなる対物レンズと鏡枠で構成されている場合の例を示す断面図である。 光学素子を鏡枠に接着する際の従来の例を示す断面図である。
符号の説明
1 光ピックアップ装置
2 2次元アクチュエータ
15 光学素子ユニット
21 鏡枠
22 対物レンズ
23 回折素子
BS1、BS2、BS3 スプリッタ
CL コリメータ
L11、L21 シリンドリカルレンズ
L12、L22 凹レンズ
LD1、LD2 半導体レーザ発振器
PD1、PD2 光検出器
SH1 シェイパ

Claims (9)

  1. 光学機能面とフランジ部が形成されたポリオレフィン系の合成樹脂からなる光学素子と、該光学素子を保持する保持部材とを有し、前記光学素子が接着剤により前記保持部材に固定されている光学素子ユニットにおいて、
    前記フランジ部は、段差部が形成された外周部と前記保持部材に当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面と、を有し、
    前記段差部は、前記フランジ部の前記保持部材に当接する側の面と、該当接する側の面と対向する面のうち、当接する側の面に近く形成されており、
    前記接着剤は、少なくとも前記段差部の前記保持部材と当接しない側の面と前記保持部材とにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光学素子ユニット。
  2. 前記段差部は複数箇所に分割されて、前記外周部に形成されていることを特徴とする請求項1に記載の光学素子ユニット。
  3. 光学機能面とフランジ部が形成されたポリオレフィン系の合成樹脂からなる光学素子と、該光学素子を保持する保持部材とを有し、前記光学素子が接着剤により前記保持部材に固定されている光学素子ユニットにおいて、
    前記フランジ部は、外周部と前記保持部材に当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面と、を有し、
    前記外周部は、外径が連続的に変化するよう形成され、
    前記外径の最大となる位置が、前記フランジ部の前記保持部材に当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面との間に有り、
    前記接着剤は、少なくとも前記フランジ部の外径が最大となる位置よりも前記保持部材と接しない側の面側と前記保持部材とにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光学素子ユニット。
  4. 前記保持部材は、鏡枠であることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の光学素子ユニット。
  5. 1つ以上の光源と、前記光源からの光を光ディスクの記録面上に集光すると共に、前記光ディスクの記録面からの反射光を透過させる請求項1〜4のいずれか1項に記載の光学素子ユニットと、
    前記光ディスクの記録面からの反射光を受光する受光素子と、を有することを特徴とする光ピックアップ装置。
  6. 1つ以上の光源と、前記光源からの光を光ディスクの記録面上に集光すると共に、前記光ディスクの記録面からの反射光を透過させる光学素子と、該光学素子を保持し前記光学素子の光軸方向及び光軸直交方向に移動可能となされたボビンと、前記光ディスクの記録面からの反射光を受光する受光素子と、を有する光ピックアップ装置において、
    前記光学素子は、光学機能面とフランジ部がポリオレフィン系の合成樹脂で形成され、
    前記フランジ部は、段差部が形成された外周部と前記ボビンに当接する側の面と前記保持部材と接しない側の面と、を有し、
    前記段差部は、前記フランジ部の前記ボビンに当接する側の面と、該当接する側の面と対向する面のうち、当接する側の面に近く形成されており、
    前記接着剤は、少なくとも前記段差部の前記ボビンと接しない側の面と前記ボビンとにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光ピックアップ装置。
  7. 前記段差部は、前記外周部の一部に形成されていることを特徴とする請求項6に記載の光ピックアップ装置。
  8. 1つ以上の光源と、前記光源からの光を光ディスクの記録面上に集光すると共に、前記光ディスクの記録面からの反射光を透過させる光学素子と、該光学素子を保持し前記光学素子の光軸方向及び光軸直交方向に移動可能となされたボビンと、前記光ディスクの記録面からの反射光を受光する受光素子と、を有する光ピックアップ装置において、
    前記光学素子は、光学機能面とフランジ部がポリオレフィン系の合成樹脂で形成され、
    前記フランジ部は、外周部と前記ボビンに当接する側の面と前記ボビンと接しない側の面と、を有し、
    前記外周部は、外径が連続的に変化するよう形成され、
    前記外径の最大となる位置が、前記フランジ部の前記ボビンに当接する側の面と前記ボビンと接しない側の面との間に有り、
    前記接着剤は、少なくとも前記フランジ部の外径の最大となる位置よりも前記ボビンと接しない側の面側と前記ボビンとにわたって塗布され、固化していることを特徴とする光ピックアップ装置。
  9. 光学素子を保持する保持部材に、接着剤との接着力が前記保持部材より弱い材料で光学機能面とフランジ部が形成された光学素子を、接着剤で固定する光学素子の固定方法であって、
    前記保持部材の形状と前記接着剤の固化した形状とにより、前記フランジ部の一部を囲い込むことで、前記光学素子を前記保持部材に固定することを特徴とする光学素子の固定方法。
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