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JP2007063825A - 窓装置のロック装置 - Google Patents

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Abstract

【課題】
既存の窓装置に後付け可能であると共に、外部からのこじ開けに有効に対抗することができ、かつ、複数枚の障子を備えた窓装置において、一度の操作で複数の障子を同時に施錠することができるロック装置を提供する。
【解決手段】
窓開口部を形成する窓枠1と、窓枠1に設けられ、窓開口部を開閉する複数の障子2と、からなる窓装置において、複数の障子2は、上下に連設されており、各障子2には、同一鉛直線上に位置させて係合受片65が設けてあり、窓開口部の屋内側には、上下に所定の間隔を存して複数の係合部660A,660Bが形成された上下動自在のスライドバー66が設けてあり、スライドバー66の上下動によって、各障子2の係合受片65に、スライドバー66の各係合部660A,660Bが同時に係合する。
【選択図】
図4

Description

本発明は、窓装置のロック装置に係り、詳しくは、複数の障子を備えた窓装置のロック装置に関するものである。
複数の障子を備えた窓装置がある。例えば、特許文献1には、複数の障子を備えたすべり出し窓が記載されている。すべり出し窓は、窓枠と、窓枠に回動可能に設けられ、かつ回動支点が上下方向にスライド自在の複数の障子と、窓枠の竪枠に沿って上下方向に移動自在に設けられた開閉操作バーとを備えている。各障子に設けた係合ピンが開閉操作バーと係合することによって、開閉操作バーの上下動により各障子の回動支点が上下方向にスライドしながら、各障子が同時に回動するように構成されている。
障子の側縁部の下端部には係合部材が設けられ、開閉操作バーには係合部材に係合可能なフックが揺動自在に設けられ、フックと窓枠との間には、フックに設けられたカムフォロワと、窓枠に設けられたカムとからなるロック手段が設けられている。
最近では、バール等で窓枠をこじ開けて、窓開口部から室内に侵入を試みようとする犯罪が増加しており、窓装置に、より一層の防犯機能が必要であり、多重のロック装置を設けることが要求されている。したがって、既存の窓装置に対しても後付け可能なロック装置が要望されている。一方、複数の障子を有する窓装置において、各障子ごとにロック装置を後付けするのでは、各障子ごとに施錠操作、解錠操作を行う必要があり、手間がかかる。
実用新案登録第2569062号
本発明は、既存の窓装置に後付け可能であると共に、外部からのこじ開けに有効に対抗することができ、かつ、複数枚の障子を備えた窓装置において、一度の操作で複数の障子を同時に施錠することができるロック装置を提供することを目的とする。
かかる課題を達成するために本発明が採用したロック装置は、窓開口部を形成する窓枠と、窓枠に設けられ、窓開口部を開閉する複数の障子と、からなる窓装置において、前記複数の障子は、上下あるいは左右に連設されており、各障子には、同一の鉛直線あるいは水平線上に位置させて係合受片が設けてあり、窓開口部の屋内側には、鉛直方向あるいは水平方向に所定の間隔を存して複数の係合部が形成された鉛直方向あるいは水平方向に移動自在のスライドバーが設けてあり、スライドバーの鉛直方向あるいは水平方向の移動によって、各障子の係合受片に、スライドバーの各係合部が同時に係合するように構成されている。好ましくは、スライドバーは、操作レバーの操作によって鉛直方向あるいは水平方向に移動自在となっており、操作レバーによる一度の操作によって、複数の障子を施錠状態と解錠状態とに切り替えるようになっている。
一つの態様では、前記窓装置は、障子の屋内側に設けた網戸を有し、前記スライドバーは網戸の框に対して鉛直方向あるいは水平方向に移動自在に設けられる。他の態様では、前記スライドバーは窓枠の竪枠に対して移動自在に設けられる。
一つの態様では、前記窓装置は、上端部を回動支点として前後方向に回動すると共に、回動支点が上下に移動するように窓枠に取り付けられた複数枚の障子を備えたすべり出し窓である。さらなる態様では、前記回動支点は、左右の竪枠に設けた上下動自在の開閉操作バーを介して上下に移動するものであり、開閉操作バーの下端部には、開閉操作バーを上下動させる作動機構が設けてある。
(1)本発明に係るロック装置は、窓開口部の屋内側に設けてあるので、外部からのこじ開けに有効に対抗することができる。
(2)複数の障子を備えた窓装置において、所定間隔を存して複数の係合部が形成されているスライドバーを移動させるというワンタッチ操作で、すべての障子を同時に施錠状態、解錠状態に切り替えることができる。
(3)本発明に係るロック装置は、障子の框や、枠体に対してそれぞれ後付けすることができるので、既存の窓装置に対しても本発明のロック装置を適用することができる。
[A]窓装置の基本構成
図1に示すように、窓装置は、窓枠1と、窓枠1によって形成された窓開口部を開閉する複数枚(図1では2枚を例示)の障子2とから構成されている。窓枠1は、左右の竪枠3a,3b、上枠4、下枠5から構成されている。障子2は、上框200、左右の竪框201,202、下框203、ガラス窓部204から構成されている。
図2に示すように、左右の竪枠3a,3bは、それぞれ、屋外側に面する屋外側面部30と、屋外側面部30に対して直交状に延出する側面部31と、側面部31に対向して延出する側面部32と、両側面部31,32を連結する屋内側面部33とを有している。図面から明らかなように、側面部31は側面部32よりも大きい見込寸法を有している。
図3、図4に示すように、上枠4は、屋外側面部40と屋内側面部41を有し、閉位置にある障子2の上框200は、両面部40,41間に位置する。図3、図4に示すように、下枠5は、水平状の上面部50と、上面部50の屋内側端部より下方に延出する屋内側面部51と、屋内側面部51の下端より、屋外側へ向かって緩やかに下向き傾斜状に延出する下面部52とを有している。
図2に示すように、窓開口部には、障子2の屋内側に位置して網戸60が設けてある。上枠4、下枠5、竪枠3の屋外側部位には障子2が位置し、上枠4、下枠5、竪枠3の屋内側部位には網戸60が位置している。網戸60の上框61、竪框62、63、下框64は、上枠4、下枠5に、竪枠3にそれぞれに設けた突片42,53,34を介して装着されている。障子2の屋内側に位置する見付面(上框200の屋内側見付面200A、竪框201,202の屋内側見付面201A,202A、下框203の屋内側見付面203A)と網戸60の屋外側に位置する見付面(上框61の屋外側見付面61A、竪框62、63の屋外側見付面62A、63A、下框64の屋外側見付面64A)との間には、空間が形成されている。
[B]窓装置のロック装置
図2に示すように、一方の竪枠には、障子2によって窓開口部を開閉するため操作ハンドル15が設けてあり、操作ハンドル15とは反対側に位置してロック装置が設けられている。ロック装置は、障子2に設けた係合受片65と、係合部660A,660Bが形成されたスライドバー66とからなる。スライドバー66は、鉛直方向に延出しており、網戸60の框に上下動可能(鉛直方向に移動可能)に装着されている。係合受片65は、同一の鉛直線上に位置させて障子2に設けてある。係合部660A,660Bは、スライドバー66の鉛直方向の移動によって、係合受片65に同時に係脱可能なように鉛直方向に所定の間隔を存してスライドバー66に設けてある。
各障子2の下框203の屋内側見付面203Aには、幅方向一方の端部に位置して、係合受片65が形成されている。係合受片65は、垂直部650と水平部651とからなる側面視L形状の係合部と係合部に一体的に形成された装着部652とを有し、装着部652を介して障子2の下框203の屋内側見付面203Aに連結されている。
スライドバー66は、断面視方形状の角パイプであり、網戸60の一方の竪框63の屋外側の見付面63Aに、上下動自在に装着されており、スライドバー66は、網戸60の一方の竪框63の屋内側の見付面63Bに装着された操作レバー67に連結されており、操作レバー67による操作によって、網戸60の竪框63に対して上動位置と下動位置との間で移動可能となっている。スライドバー66の屋外側の見付面66A、すなわち、障子2の屋内側の見付面に対応する面、には、鉛直方向に所定の間隔を存して複数の係合部660A,660Bが形成されている。図示の例では、2枚の障子2にそれぞれ設けた係合受片65に対応するような間隔で2つの係合部660A,660Bが形成されており、一つの係合部660Aは、スライドバー66の屋外側見付面の中間部位に形成された穴部であり、もう一つの係合部660Bは、スライドバー66の屋外側見付面66Aの下端部位に形成された切り欠きである。穴部は、障子2に形成された係合受片65の外形寸法よりも大きい寸法を有している。すなわち、穴部の高さ寸法は、係合受片65の高さ寸法よりも大きく、穴部の幅寸法は、係合受片65の幅寸法よりも大きい。穴部である係合部660Aの上縁、切り欠きである係合部660Bの上縁の上側の見付面66Aの裏面側に係合受片65の垂直部650が入り込むことで、係合受片65と係合部660A,660Bは係合状態となる。
図3は、上下に連設された2枚の障子2によって窓開口部が閉鎖された状態で、かつ、ロック装置の解錠状態を示す。閉鎖状態では、上側の障子2の下框203に、下側の障子2の上框200が接触している。操作レバー67が下側に回動しており、この状態では、スライドバー66は上動している。解錠状態では、図3の右図に示すように、各障子2の係合受片65は、係合部660A,660Bに対して下方に位置した非係合状態である。解錠状態において、窓開口部を開放したい場合には、係合受片65と係合部660A,660Bとは非係合状態にあるので、後述する他のロック機構が解除されていれば、操作ハンドル15によって障子2を回動させることができる。
図4は、上下に連設された2枚の障子2によって窓開口部が閉鎖された状態で、かつ、ロック装置の施錠状態を示す。図3の解錠状態において、操作レバー67を上側に回動すると、スライドバー66は下動して、障子2の係合受片65のL形状の係合部の垂直片がスライドバー66の見付面66Aの内面に入り込んで係合状態となる。施錠状態において、外部からのこじ開けで、障子2を回動させようとしても、係合受片65と係合部660A,660Bとは係合状態にあるので、障子2の回動が規制される。
スライドバー66を網戸60の竪框63に上下動自在に装着するものを示したが、スライドバー66を他の部材、例えば、窓枠1の竪框3bに上下動自在に装着してもよい。角パイプ状のスライドバー66を図示したが、スライドバー66の形状は限定されない。下側が開放状の切り欠きからなる係合部660Bをスライドバー66の下端に形成したが、障子2に対する係合受片65の装着位置との位置関係によって、下側の係合受部を穴部として中間部位に形成してもよい。係合受片65を障子2の下框203に装着するものを示したが、係合受片65を障子2の竪框202に装着してもよい。スライドバー66が下動位置にある時に施錠状態で、上動位置にある時に解錠状態となる例を示したが、施錠状態、解錠状態をその逆としてもよい。窓装置の一側にのみロック装置を設けたが、両側部にロック装置を設けても良い。一つの障子2に一つの係合受片を設けたが、一つの障子に上下に間隔を存して複数の係合受片を設けても良い。次に述べるように、本発明に係るロック装置は、複数枚の障子2を備えたすべり出し窓に適用されるが、本発明のロック装置が適用される窓装置は、すべり出し窓に限定されるものではなく、複数枚の障子2を上下に連装した窓、例えば、回動支点が固定された複数枚の障子からなるスイング窓、に広く適用される。
[C]窓装置としてのすべり出し窓の構成
一つの態様では、窓装置は、すべり出し窓であり、以下にすべり出し窓の構成について説明する。各障子2は、上端部を回動支点として前後方向に回動可能であると共に、回動支点は、窓枠の左右の竪枠3に沿って上下方向に移動自在に設けられた左右の開閉操作バー6を介して、上下方向に移動自在となっている。
各障子2は、左右の竪枠3a,3bと、各障子2の左右の両側縁部(左右の竪框201,202)との間に設けた連結機構を介して窓枠1に連結されている。連結機構は、開閉操作バー6と、第1アーム7と、第2アーム8と、ベース9と、ブラケット10と、作動プレート11と、を有する。ベース9は、竪枠3に固定されている。ベース9には上下に延びる長穴90が形成されており、長穴90の上端部は後方(屋内側)に傾斜している。
第1アーム7は、障子2の竪框201,202の上方部位に連結されており、第1アーム7の上端部は係合ピン70を介して、ベース9に回動自在かつ上下スライド自在に連結されている。第1アーム7の上部に突設した係合ピン70は、ベース9の長穴90内にスライド自在に嵌められており、長穴90にガイドされる。係合ピン70がベース9の長穴90の上端部に位置している時(図6の中央図、右図)に障子2が直立姿勢となって窓開口部が閉じられ、係合ピン70が長穴90の下端部に位置している時(図6の左図)に障子2が傾斜姿勢となって窓開口部が開放される。第1アーム7の下端部には、第2アーム8の上端部が回動自在に連結されている。第2アーム8の下端部は竪枠3に固定されたブラケット10に回動自在に連結されている。
作動プレート11は、開閉操作バー6における各障子2の上端部と対応する部分に、開閉操作バー6から前方(屋外側)に突出するように設けてあり、開閉操作バー6の上下動に伴って、作動プレート11が上下動して、係合ピン70を上下に移動させる。作動プレート11には、長穴110が形成されており、長穴110は、垂直部と、垂直部の上端側から前方へ傾斜状に延びる傾斜部とから構成される。作動プレート11は、ベース9と第1アーム7の上端部との間に介装されており、長穴110内には、係合ピン70がスライド自在に嵌まっており、係合ピン70は、長穴110にガイドされる。障子2の閉位置でロック状態にある場合(図6右図)では、係合ピン70は長穴110の下端部に位置している。そして、開閉操作バー6の下動により作動プレート11が下動しても、係合ピン70が長穴110の上端に至るまでは障子2の開閉に関与することはなく、障子2は閉位置に保持される。開閉操作バー6および作動プレート11がさらに下動すると、長穴110の上端の縁部に押されて係合ピン70がベース9の長穴90の傾斜部を下方に移動して、作動プレート11の長穴110の傾斜部内を上方に移動する。係合ピン70が、長穴90の傾斜部を過ぎると、作動プレート11の長穴110と係合ピン70との位置関係はそのまま維持されて、ピン70はベース9の長穴90の垂直部内を下方に移動し、第1アーム7が係合ピン70を中心にして前方に回動すると共に第2アーム8が下端部を中心として前方に回動し、障子2が傾動して開口部を開放する。
開閉操作バー6の下端部には、開閉操作バー6を上下動させる作動機構が連結されている。作動機構は、左右の開閉操作バー6に上端部が回動自在に連結されたリンク12と、リンク12の下端部に上端部が回動自在に連結され、下端部が回動支点となる回動アーム13と、からなる屈伸機構である。左右の開閉操作バー6の下端部には、それぞれ作動機構が連結されており、左右の作動機構は、左右の回動アーム13の下端部の回動支点同士を連結する回動軸14によって連動されている。一方の作動機構には、伝達機構150を介して、リンク12と回動アーム13とからなる屈伸機構を上下に屈伸させる操作ハンドル15が設けてある。左右の作動機構と、左右の作動機構を連動する回動軸14と、一方の作動機構を屈伸させる操作ハンドル15とから、障子2の開閉操作機構が構成される。操作ハンドル15を回転することで、左右のリンク12と回動アーム13が屈伸することで、左右の開閉操作バー6が下動または上動する。
図示のすべり出し窓では、本発明に係るロック装置に加えて、4つのロック機構を有している。第1〜第3のロック機構は、障子2の左右の竪框201,202と窓枠1の左右の竪枠3a,3bとの間に設けられ、第4のロック機構は、障子1の下框203と窓枠1の下枠5内の回動軸14の間に設けられる。
第1のロック機構について説明する。下端に位置する障子2を除いた各障子2の竪框201,202の下端部に被係合突部16が設けてあり、開閉操作バー6には、被係合突部16に係合する係合フック17が揺動自在に設けてある。係合フック17は、開閉操作バー6に回動自在に枢着されている。窓枠1の竪枠3にはカムプレート18が固定されており、係合フック17には、カムフォロワ19が突設されている。カムプレート18には、カムフォロワ19をガイドするガイド溝180が形成されている。開閉操作バー6の上動により、係合ピン70が作動プレート11の長穴110内を移動する時に、係合フック17がカムプレート18にガイドされながら揺動して、被係合突部16に係合してロック状態となる。開閉操作バー6の下動により係合フック17を揺動させて被係合突部16への係合を解除させることで、ロック状態を解除する。
第2のロック機構について説明する。下端部の障子2の竪框201,202の下端部には被係合片20aが一体形成された取付け板20が固定されている。一方、回動アーム13の前端縁には、被係合片20aに係合する係合部21が設けてある。障子2が閉位置となり、回動アーム13が立ち上がり姿勢となると、回動アーム13の係合部21が障子2の被係合片20aに係合することにより、障子2の閉状態が維持される。
第3のロック機構について説明する。障子2に装着された第1アーム7には、逆L形状の係合フック22が形成されており、開閉操作バー6の所定位置には、窓開口部の閉鎖時に係合フック22に係合する係合突部23が形成されている。係合フック22は、障子2が立ち上がり姿勢にある時に、下端が開口状で垂直方向に延びる係合溝220を形成しており、閉鎖時に、開閉操作バー6が上動して、係合ピン70が作動プレート11の長穴110の垂直部の上に位置した時には、障子2は垂直姿勢にあり、この状態で、係合フック22の係合溝は係合突部23の直上に位置している(図6中央図)。この状態からさらに、開閉操作バー6が上動することで、開閉操作バー6に設けた係合突部23が上動して、係合フック22の係合溝220に係合してロック状態となる。開放時には、先ず、障子2が直立姿勢を維持した状態で、開閉操作バー6が下動して、係合フック22の係合溝220と係合突部23の係合状態が解除され(図6中央図)、さらに、開閉操作バー6が下動すると、障子2が傾動を開始して、窓開口部を開放する(図6左図)。
第4のロック機構について説明する。障子2の下框203の下面には、被係合部241が設けてある。被係合部241は、下枠5(回動軸14)の長さ方向に延出する長手部である。回動軸14には、回動軸14の長さ方向に延出するフック状の係合片25が装着されている。係合片25は、障子2の閉位置において、係合片25が、障子2の下框203の下面に設けた被係合部241に係合し、障子2の開位置では、係合片25が、被係合部241との係合状態が外れるように配設されている。図6の中央図の状態では、障子2は閉位置にあるが、回動軸14に設けた係合片25と被係合部241とは離間した非係合状態であり、その状態からさらに操作ハンドル15を回転させて、回動軸14を回転させることで、回動軸14に設けた係合片25が被係合部241に係合する。
上記実施例においては、すべり出し窓について説明したが、複数枚の障子を備えた他の窓装置にも適用することができる。また、すべり出し窓においても、障子2と窓枠1との間に設けた連結機構、作動機構、開閉操作機構は、実施例のものに限定されず、他の構成を有していてもよい。
上述の窓装置のロック装置の実施形態では、窓開口部を形成する窓枠1と、窓枠1に設けられ、窓開口部を開閉する複数の障子2と、からなる窓装置において、複数の障子2は、上下に連設されており、各障子2の幅方向端部には、同一鉛直線上に位置させて係合受片65が設けてあり、窓開口部の屋内側には、上下(鉛直方向)に所定の間隔を存して複数の係合部660A,660Bが形成された上下動自在(鉛直方向に移動自在)のスライドバー66が設けてあり、スライドバー66の上下動(鉛直方向の移動)によって、各障子2の係合受片65に、スライドバー66の各係合部660A,660Bが同時に係合する。図示しない他の実施形態では、窓開口部を形成する窓枠と、窓枠に設けられ、窓開口部を開閉する複数の障子と、からなる窓装置において、複数の障子は、左右に連設されており、各障子には、同一水平線上に位置させて係合受片が設けてあり、窓開口部の屋内側には、水平方向上下に所定の間隔を存して複数の係合部が形成された水平方向に移動自在のスライドバーが設けてあり、スライドバーの水平方向の移動によって、各障子の係合受片に、スライドバー66の各係合部が同時に係合する。
本発明は、複数の障子を備えた窓装置のロック機構として利用することができる。
窓装置の正面図であり、網戸は省略されている。 窓装置の横断面図である。 窓装置の縦断面図であり、ロック装置が解錠状態にある場合を示す。 窓装置の縦断面図、ロック装置が施錠状態にある場合を示す。 障子が開状態にある時の障子と窓枠との連結機構の側面図である。 障子と窓枠との連結機構の側面図であり、左図は実質的に図5に対応し(障子の下框が省略されている点)、中央図は障子が閉位置かつ非ロック状態にある場合を示し、右図は障子が閉位置かつロック状態にある場合を示す。
符号の説明
1 窓枠
2 障子
65 係合受片
66 スライドバー
660A 係合部
660B 係合部
67 操作レバー

Claims (2)

  1. 窓開口部を形成する窓枠と、
    窓枠に設けられ、窓開口部を開閉する複数の障子と、
    からなる窓装置において、
    前記複数の障子は、上下あるいは左右に連設されており、
    各障子には、同一の鉛直線あるいは水平線上に位置させて係合受片が設けてあり、
    窓開口部の屋内側には、鉛直方向あるいは水平方向に所定の間隔を存して複数の係合部が形成された鉛直方向あるいは水平方向に移動自在のスライドバーが設けてあり、
    スライドバーの鉛直方向あるいは水平方向の移動によって、各障子の係合受片に、スライドバーの各係合部が同時に係合するように構成された窓装置のロック装置。
  2. 前記窓装置は、障子の屋内側に設けた網戸を有し、前記スライドバーは網戸の框に対して移動自在に設けられる、請求項1に記載のロック装置。
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* Cited by examiner, † Cited by third party
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