JP5395732B2 - 窓 - Google Patents
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Description
上記の機構では、障子が閉まり切るのと同時にロックが掛かるようにしており、ロックが掛かる直前では障子が完全に閉め切っていないため、障子が強風に煽られてばたついたりするとロックが正確に掛からないおそれがある。これを避けるために、障子が閉め切ってからロックが掛かるようにしようとすると、障子が必要以上に枠に押し付けられることとなり、障子やその支持機構、開閉機構等に無理な力が加わり、破損の原因になる。また、障子の下框と下枠間に引寄せアームが設置してあるため、引寄せアームが目障りである。
図10(b)は、サブアーム4をメインアーム3の半分よりも長い長さとし、メインアーム3のサブアーム4の連結位置B点からメインアーム3の他端C点の長さBCをサブアーム4の長さBDと同一にしたものである。この場合、障子1の回転軸5となるメインアーム3の一端の位置は、障子1が開いたときの位置A点よりも障子1が閉じたときの位置A‘点の方が低い位置となるため、障子1を閉まりやすくすることができる。
何れの場合でも、障子1の回転軸5の位置(A点)の位置を障子1の重心位置に一致させることで、障子1の動きを軽くすることができる。また、BC=BDとしてあることで、C点とD点への力の向きが正反対となり、メインアーム3の他端C点のスライド部分がスムーズに動く。
ハンドル16を閉じ側に操作し、横スライドバー32が右方向に引っ張られると、連動部材50を介して障子閉鎖アーム45が下方に移動し、図5に示すように、障子閉鎖アーム45がスライダー22を押し下げることで障子1が閉鎖する。障子1は風の状況に応じて自然に開閉しているが、このような障子閉鎖アーム45によれば障子1がどの状態であっても閉鎖できる。
図5に示すように、竪枠2のレール26の下部には、障子1が閉鎖したときにスライダー22をバネ46の力で上方に付勢する付勢部材47を有し、ハンドル16が開き側に操作され、障子閉鎖アーム45が上方に移動すると、スライダー22が付勢部材47により押し上げられることで障子1が開く。
図4〜6は、左側の障子1を開閉・ロックする機構を示しているが、右側の障子1についても同様に構成してある。左側の障子1用の横スライドバー32と右側の障子1用の横スライドバー32とは、方立14を跨いで繋ぎ材により連結してあり、左右の障子1,1の開閉・ロックを一つのハンドル16で同時に行うことができる。
障子1を開放するときには上記とは逆の動作になり、ロックピン48がロック受け36から外れるまで横スライドバー32のみが左方向にスライドし、途中でピンストッパー40がピン37と係止する状態に復帰し、連結プレート39とコーナードライブ44を介して障子閉鎖アーム45が上方に押し上げられ、付勢部材47の作用により障子1が開く。
障子1は、水平軸51よりも下方位置で竪枠2とアーム53で連結してある。アーム53は、図12に示すように、メインアーム3とサブアーム4の2本のアームで構成されている。メインアーム3は、一端が竪框19のレール52に軸54でスライド自在且つ回動自在に連結され、他端は竪枠2に固定した軸55に回動自在に連結してある。メインアーム3は、他端部の室外側に後述するピン56と係合する被係合部57が山形に盛り上がる形で設けてある。サブアーム4は、一端がメインアーム3の中間部に軸58で回動自在に連結され、他端が竪枠2内周側面に長手方向に沿って設けたレール59に案内したスライダー60に、軸61で回動自在に連結してある。スライダー60には、室外側に突出した突部60aを有している。レール59の下の竪枠2内周側面にはクッション70が設けてあり、図12に示す自然換気状態において、障子1が強い風を受けて勢いよく閉まると、スライダー60がクッション70に当接することで、障子1が閉まるときの衝撃が緩和される。
以上に述べたように、本窓は障子1の閉鎖とロックをハンドル16の1アクションで連続して行え、しかも障子1が閉まり切ってからロックが掛かるまでの間、ピン56が竪枠2長手方向と平行になったメインアーム3の被係合部57bに係合しつつ下降することで、障子1を閉状態に保持しつつ安定してロックすることができ、また障子1の上下框17,18を必要以上に上枠11と無目13に押付けることがなく、アーム53やスライドバー31,32,63等に無理な力が掛かることもない。さらに、このように障子1が閉め切るのとロックが掛かるのとの間に時間差を設けるため、第1実施形態のように横スライドバー32のストロークを吸収する機構を設ける必要がないため、スライド部の機構を簡単にできる。
以上に述べたように、本窓は障子1のロック解除と開放操作をハンドル16の1アクションで連続的にスムーズに行うことができる。また、図14と図18(c)に示すように、障子固定ブロック66により障子1を開放した状態に保持しておくことができるため、排煙窓としても使用できる。ピン56と障子固定ブロック66との間に間隔があることで、図12に示すように、障子1が所定の範囲で風圧により開閉する自然換気窓として機能する。
2 竪枠
3 メインアーム(アーム)
4 サブアーム
5 障子の回転軸
13 無目(横枠)
14 方立(竪枠)
16 ハンドル(操作部)
19 竪框
32 横スライドバー(スライドバー、スライド部)
36 ロック受け
37 ピン(係合部)
38 長孔
39 連結プレート
40 ピンストッパー(規制部材)
42 解除ブロック(解除部材)
43 ストッパー
44 コーナードライブ
45 障子閉鎖アーム(障子閉鎖部材)
48 ロックピン(ロック部材)
49 スライド部
50 連動部材
53 アーム
56 ピン(障子閉鎖部材)
57 被係合部
66 障子固定ブロック(障子固定部材)
Claims (2)
- 窓枠にアームにより開閉自在に支持した障子と、窓枠に沿ってスライド可能に設けたスライド部と、障子を開閉操作するための操作部とを備え、窓枠は、アームを障子閉鎖側に作動させる障子閉鎖部材を有し、障子閉鎖部材は、スライド部と連動部材で連結してあり、操作部の操作によりスライド部と連動して窓枠に沿ってスライドするものであり、スライド部は、アームと連携するものであると共に障子に設けたロック受けに係脱するロック部材を有し、操作部を障子閉鎖側に操作したときに、障子が閉め切るまではアームを障子閉鎖側に作動し、障子が閉め切られた状態でアームとの連動が解除されると共に、さらに操作部を障子閉鎖側に操作したときにロック部材が窓枠に沿ってスライドして障子のロック受けと係合し障子がロックされるものであり、窓枠は、障子閉鎖部材が障子を閉め切る位置まで移動したときに連動部材に当接して連動部材の移動を阻止するストッパーをさらに有することを特徴とする窓。
- 窓枠にアームにより開閉自在に支持した障子と、窓枠に沿ってスライド可能に設けたスライド部と、障子を開閉するための操作部と、操作部の操作に連動して窓枠に沿ってスライドする障子固定部材を備え、窓枠は、アームと係合自在な障子閉鎖部材を有し、障子閉鎖部材は、操作部の操作によりスライド部と連動して窓枠に沿ってスライドするものであり、スライド部は、障子のロック受けに係脱するロック部材を有し、操作部を障子閉鎖側に操作したときに、障子が閉め切るまでは障子閉鎖部材がアームを障子閉鎖側に押動し、障子が閉め切られた状態で障子閉鎖部材によるアームの障子閉鎖側への押動が停止し、さらに操作部を障子閉鎖側に操作したときにロック部材が窓枠に沿ってスライドして障子のロック受けと係合し障子がロックされ、操作部を障子開放側に操作したときに、障子閉鎖部材によるアームの障子閉鎖位置での規制が解除され、さらに操作部を障子開放側に操作することで障子固定部材がアームを障子開放位置に保持することを特徴とする窓。
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