JP2006344782A - チップ型半導体素子とその製造方法 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】 低濃度N型エピタキシャル層102と該エピタキシャル層102の表面から層内へ延在するP型半導体層103が形成され、P型半導体層103から離間して取り囲み且つ低濃度N型エピタキシャル層102の表面から層内へ略P型半導体層103と同程度の深さに延在する環状のFLR106が形成された半導体基板のFLR106よりも内側のP型半導体層103と低濃度N型エピタキシャル層102の全般に分布する結晶欠陥が選択的に形成された構成とする事で、逆バイアス時の電界集中に結晶欠陥が晒されることがないので該結晶欠陥に起因する降伏現象が発生せず、trrを短縮できる。
【選択図】 図1
Description
図1は、本発明の実施の形態1におけるチップ型半導体素子の断面図である。図1において、図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。
図3は、本発明の実施の形態2のチップ型半導体素子の断面図である。図3において、図1および図4と同じ構成要素については同じ符号を用い、説明を省略する。図3において、10は鉛ガラス、101はN型半導体基板、102は低濃度N型エピタキシャル層、103はP型半導体層、104はメタル電極、107は裏面メタライズ層を各々示しており、N型半導体基板101の上層に低濃度N型半導体である低濃度N型エピタキシャル層102が形成され、該エピタキシャル層102の上層にP型半導体層103が形成され、半導体基板を成すN型半導体基板101と低濃度N型エピタキシャル層102とP型半導体層103との各層が積層する側面は、P型半導体層103上面を半導体基板の第一主面とした場合、N型半導体基板101側面の一部を含んで低濃度N型エピタキシャル層102側面とP型半導体層103側面とが連続で、半導体基板第一主面の終端からN型半導体基板101側面の一部にかけて滑らかな曲率を有する斜面であるメサ形状を成し、半導体基板のN型半導体基板101と低濃度N型エピタキシャル層102とP型半導体層103とを含む側面の斜面から第一主面の周縁へ延在する鉛ガラス10が形成され、該ガラス10で覆われないP型半導体層103表面上にメタル電極104が形成され、半導体基板の第二主面であるN型半導体基板101表面上に裏面メタライズ層107が形成されている。
101 N型半導体基板
102 低濃度N型エピタキシャル層
103 P型半導体層
104 メタル電極
105 絶縁皮膜
105a P型半導体層拡散窓
105b FLR拡散窓
106 FLR
107 裏面メタライズ層
Claims (6)
- 半導体基板に結晶欠陥が選択的に分布形成され、
逆方向バイアス時に前記結晶欠陥を起因とする降伏現象が生じない事を特徴とするチップ型半導体素子。 - 前記半導体基板に少なくとも低濃度第一導電型半導体層と第二導電型半導体層と第二導電型のFLRとを含み、
前記低濃度第一導電型半導体層の表面から層内へ延在する前記第二導電型半導体層が形成され、
前記第二導電型半導体層から離間して該半導体層を環状に取り囲んで前記低濃度第一導電型半導体層の表面から層内へ略前記第二導電型半導体層と同程度の深さに延在する前記第二導電型のFLRが形成され、
該FLRに取り囲まれた内側の、前記低濃度第一導電型半導体層と前記第二導電型半導体層を含む前記半導体基板の第一主面から第二主面にかける範囲内で選択的に前記結晶欠陥が分布形成された事を特徴とする、請求項1に記載のチップ型半導体素子。 - 半導体基板表面に電子線を遮蔽するマスクが形成され、
該マスクを利用して前記半導体基板に選択的に電子線を照射する事で該半導体基板に結晶欠陥が選択的に分布形成され、
逆方向バイアス時に前記結晶欠陥を起因とする降伏現象が生じない事を特徴とする、チップ型半導体素子。 - 前記半導体基板に少なくとも低濃度第一導電型半導体層と第二導電型半導体層とを含み、
前記低濃度第一導電型半導体層の上層に前記第二導電型半導体層が形成され、
前記半導体基板の側面の少なくとも前記低濃度第一導電型半導体層と前記第二導電型半導体層とで成る側面はメサ形状を成し、
前記半導体基板の側面の少なくとも前記低濃度第一導電型半導体層と前記第二導電型半導体層とから該半導体基板の第一主面周縁へ延在する前記マスクが形成された事を特徴とする、請求項3に記載のチップ型半導体素子。 - 前記マスクが、鉛ガラスから成る事を特徴とする請求項3または4に記載のチップ型半導体素子。
- 第一導電型半導体基板の上層に低濃度第一導電型エピタキシャル層をエピタキシャル成長させ、半導体基板の第一主面である前記低濃度第一導電型エピタキシャル層の主面を熱酸化法にて酸化膜である絶縁皮膜で覆って形成する初期酸化工程と、
前記初期酸化工程終了後の前記絶縁皮膜にフォトリソグラフィーを用いた選択的エッチング除去を施して、第二導電型半導体層形成予定部上に位置する第二導電型半導体層拡散窓と、前記第二導電型半導体層形成予定部から離間して該第二導電型半導体層形成予定部を取り囲んだ環状のFLR形成予定部上に位置するFLR拡散窓とを形成し、該FLR形成予定部は各々と離間させて前記第二導電型半導体層形成予定部と同心な環状に一箇所または複数箇所形成し、前記第二導電型半導体層拡散窓と前記FLR拡散窓とに前記低濃度第一導電型エピタキシャル層を露出させる拡散窓形成工程と、
前記拡散窓形成工程終了後の前記半導体基板第一主面側の少なくとも前記低濃度第一導電型エピタキシャル層露出面の上に第二導電型ドーパントを含む膜を形成し、熱拡散法にて低濃度第一導電型エピタキシャル層表面から層内へ延在する第二導電型のFLRと第二導電型半導体層とを形成する拡散層形成工程と、
前記拡散層形成工程終了後の前記絶縁皮膜で前記FLR最内殻の内周面上に位置する前記絶縁皮膜を残して他の部分の該絶縁皮膜にフォトリソグラフィーを用いた選択的エッチング除去を施して前記FLR最内殻を含んだ外側の前記低濃度第一導電型エピタキシャル層と前記FLRとを露出させる絶縁皮膜除去工程と、
前記絶縁皮膜除去工程終了後の前記低濃度第一導電型エピタキシャル層と前記FLRとを含む露出面に鉛成分を含むガラスパウダーを選択的に電着させた後に該ガラスパウダーを加熱焼成させて前記FLR最内殻を含んだ外側の該FLRと前記低濃度第一導電型エピタキシャル層との表面上に前記絶縁皮膜と接して鉛ガラスを形成する鉛ガラス形成工程と、
前記鉛ガラス形成工程終了後の前記第二導電型半導体層上に位置する前記絶縁皮膜の一部分にフォトリソグラフィーを用いた選択的エッチング除去を施して前記第二導電型半導体層表面の一部分を露出させ、前記半導体基板の第一主面側を占める前記鉛ガラスと前記絶縁皮膜と前記第二導電型半導体層とを含む面に蒸着法にてメタル層を形成し、該メタル層にフォトリソグラフィーを用いた選択的エッチング除去を施して前記第二導電型半導体層表面から前記絶縁皮膜表面周辺へ延在するメタル電極を形成し、前記半導体基板の第二主面である前記第一導電型半導体基板表面を研削研磨して厚み調整の後に該半導体基板表面に蒸着法にて裏面メタライズ層を形成する外部電極形成工程と、
前記外部電極形成工程終了後に前記半導体基板の第一主面の上方より、該半導体基板の第一主面に形成された前記鉛ガラスをマスクとして電子線を照射し、マスキングされていない部分の前記半導体基板に該電子線を透過させて前記メタル電極と前記絶縁皮膜との下に位置する前記第二導電型半導体層と前記低濃度第一導電型エピタキシャル層と前記第一導電型半導体基板との範囲内に分布する結晶欠陥を形成する電子線照射工程と、を含む事を特徴とする、チップ型半導体素子の製造方法。
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JP2005169345A JP2006344782A (ja) | 2005-06-09 | 2005-06-09 | チップ型半導体素子とその製造方法 |
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2021151474A (ja) * | 2020-03-18 | 2021-09-30 | 良明 金澤 | 枕及び枕における頭部の支持方法 |
Citations (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH06216400A (ja) * | 1993-01-20 | 1994-08-05 | Hitachi Ltd | 半導体装置 |
JPH08227895A (ja) * | 1995-02-20 | 1996-09-03 | Rohm Co Ltd | 半導体装置およびその製法 |
JP2003338590A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-28 | Sanken Electric Co Ltd | 半導体素子及びその製造方法 |
-
2005
- 2005-06-09 JP JP2005169345A patent/JP2006344782A/ja active Pending
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JPH08227895A (ja) * | 1995-02-20 | 1996-09-03 | Rohm Co Ltd | 半導体装置およびその製法 |
JP2003338590A (ja) * | 2002-05-17 | 2003-11-28 | Sanken Electric Co Ltd | 半導体素子及びその製造方法 |
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