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JP2006290875A - エネルギー利用効率向上剤 - Google Patents

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Kinya Takagaki
欣也 高垣
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Toyo Shinyaku Co Ltd
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Toyo Shinyaku Co Ltd
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Abstract

【課題】葛花の新たな機能を見出すことにより、葛花の用途拡大を図るとともに、新規なエネルギー利用効率向上剤を提供する。
【解決手段】葛花処理物からなるエネルギー利用効率向上剤を提供する。このエネルギー利用効率向上剤は、糖質代謝促進作用および脂質代謝促進作用を有するため、例えば、運動時における運動能力(瞬発力、持久力など)の向上作用や、抗疲労作用を有し得る。さらに、摂取したカロリーを効率よくエネルギーに変換させ得るため、運動時によりエネルギーを消費することができ、肥満の予防または改善の効果、すなわちダイエット効果向上作用も有し得る。さらに、本発明のエネルギー利用効率向上剤は、優れた糖質代謝促進作用を有するため、抗糖尿剤としても利用し得る。
【選択図】なし

Description

本発明は、葛花処理物からなるエネルギー利用効率向上剤に関する。
葛は、マメ科の大形蔓性の植物であり、その根から採取される葛澱粉は、古くから和菓子の原料として用いられている。その根および花は、それぞれ葛根および葛花と称し、解熱薬、鎮痛薬、鎮痙薬、発汗などの症状に対する漢方薬の原料として用いられている。特に、葛花は、他のマメ科植物とは異なり、肝障害改善作用、二日酔い予防作用、尿窒素代謝改善作用などの様々な作用を有することが明らかとなってきている(特許文献1〜3)。
葛花には、有用と思われる様々な成分(フラボノイドなど)が含まれているにもかかわらず、漢方薬の原料などの限られた分野で利用されているだけである。
特許第3454718号公報 特公平8−32632号公報 特開昭64−68318号公報
本発明の目的は、葛花の新たな機能を見出すことによって、葛花の利用分野を拡大することにある。
本発明者は、葛花の機能性について鋭意検討したところ、葛花処理物が優れたエネルギー利用効率向上作用を有することを見出した。
本発明は、葛花処理物からなる、エネルギー利用効率向上剤を提供する。
1つの実施態様においては、上記エネルギー利用効率向上剤は、糖質代謝促進剤である。
ある実施態様においては、上記エネルギー利用効率向上剤は、脂質代謝促進剤である。
本発明によれば、優れたエネルギー利用効率向上作用を有するエネルギー利用効率向上剤が提供される。本明細書において「利用効率向上」とは、摂取したカロリーの消費割合を向上させることをいい、例えば、糖質または脂質の代謝力向上が挙げられる。これらの作用により、例えば、運動時における運動能力(瞬発力、持久力など)が向上し、あるいは抗疲労作用などを有し得る。さらに、本発明のエネルギー利用効率向上剤は、摂取したカロリーを効率よくエネルギーに変換させ得るため、運動時によりエネルギーを消費することができ、肥満を予防または改善し、すなわちダイエット効果向上作用も有し得る。
したがって、葛花が有するエネルギー利用効率向上作用という新たな機能により、葛花の用途を拡大することができる。
(葛花処理物)
葛の花部である葛花は、フラボノイド、サポニン、およびトリプトファン配糖体を含有している。本明細書において、「葛花」とは、蕾から全開した花までの段階で採取した花をいう。本発明においては、特に、蕾を用いることが好ましい。
本発明のエネルギー利用効率向上剤に用いられる葛花処理物としては、例えば、葛花乾燥物、葛花抽出物などが挙げられる。
本明細書において、「葛花処理物」とは、葛花に乾燥処理、粉砕処理、および抽出処理のうちの少なくとも1種の処理を施して得られるものをいう。
本明細書において、特に「葛花乾燥物」と記載する場合は、葛花を乾燥して得られた物、葛花を乾燥後破砕して得られた乾燥粉末などをいい、以下の葛花抽出物を含まない。
本明細書において、特に「葛花抽出物」と記載する場合は、葛花の搾汁、葛花から抽出された抽出液、これらの搾汁または抽出液を濃縮した濃縮液、これらの搾汁または抽出液を乾燥して得られる乾燥粉末(抽出物粉末)などをいう。
以下、葛花処理物である葛花乾燥物、葛花粉末(乾燥粉末および抽出物粉末)、および葛花抽出物の調製方法について説明する。
葛花乾燥物は、葛花、好ましくは葛花の蕾を、日干し、熱風乾燥などの方法により乾燥することにより得られる。好ましくは、水分含有量が、10質量%またはそれ以下となるまで乾燥される。
葛花粉末(乾燥粉末)は、上記葛花乾燥物を粉砕して得られる。粉末化は、当業者が通常用いる方法、例えば、ボールミル、ハンマーミル、ローラーミルなどを用いて行う。
あるいは、葛花粉末(乾燥粉末)は、採取した葛花を、マスコロイダー、スライサー、コミトロールなどを用いて破砕して葛花破砕物を得、この葛花破砕物を乾燥することによって得られる。
葛花抽出物は、例えば、葛花、葛花破砕物、葛花乾燥物、または葛花粉末(乾燥粉末)、好ましくは葛花乾燥粉末などの葛花乾燥物に溶媒を添加し、必要に応じて加温して、抽出を行い、遠心分離または濾過により抽出液を回収することによって得られる。
葛花抽出物を得るために用い得る溶媒としては、水、有機溶媒、含水有機溶媒などが挙げられる。有機溶媒としては、例えば、メタノール、エタノール、n−プロパノール、n−ブタノール、アセトン、ヘキサン、シクロヘキサン、プロピレングリコール、エチルメチルケトン、グリセリン、酢酸メチル、酢酸エチル、ジエチルエーテル、ジクロロメタン、食用油脂、1,1,1,2−テトラフルオロエタン、1,1,2−トリクロロエテンなどが挙げられる。これらの中で好ましくは極性有機溶媒、より好ましくはエタノール、n−ブタノール、メタノール、アセトン、プロピレングリコール、および酢酸エチルであり、最も好ましくはエタノールである。
抽出方法としては、加熱還流などの加温抽出法、超臨界抽出法などが挙げられる。これらの抽出方法において、必要に応じて加圧して加温を行ってもよい。加温する場合、葛花に添加した溶媒が揮発するのを防ぐ必要がある。加温する場合、抽出温度は、好ましくは50℃以上、より好ましくは70℃以上であり、好ましくは130℃以下、より好ましくは100℃以下である。
抽出時間は、抽出原料から十分に可溶性成分が抽出される時間であればよく、抽出温度などに応じて適宜設定すればよい。好ましくは30分〜48時間である。例えば、抽出温度が50℃未満の場合は、好ましくは6時間〜48時間であり、50℃以上の場合は、好ましくは30分〜24時間である。
得られた抽出液は、必要に応じて、減圧濃縮、凍結乾燥などの方法により濃縮または乾燥して、液状、ペースト状、または粉末(抽出物粉末)としてもよい。
このようにして得られた葛花抽出物は、イソフラボン類およびサポニン類を含有し得る。葛花抽出物中に、イソフラボン類は、葛花抽出物の乾燥質量に対し、好ましくは3質量%以上、より好ましくは5質量%〜90質量%含有される。サポニン類は、葛花抽出物中に、好ましくは1質量%以上、より好ましくは2質量%〜50質量%含有される。
(エネルギー利用効率向上剤)
本発明のエネルギー利用効率向上剤は、葛花処理物からなる。本発明においては、葛花処理物は1種のみを用いてもよく、2種以上を併用してもよい。本発明のエネルギー利用効果向上剤は、摂取したカロリーの消費割合を向上、すなわち糖質または脂質の代謝を向上させ得る。
一般的に、運動能力を向上させるためには、例えば瞬発力や持久力の向上が必要とされる。運動時におけるエネルギーの消費過程では、まず糖質の代謝が起こり、その後に脂質の代謝が始まる。したがって、瞬発力を向上させるためには、糖質を効率よく代謝させることが必要であり、持久力を向上させるためには、脂質を効率よく代謝させることが必要となる。本発明のエネルギー利用効率向上剤は、優れた糖質代謝促進作用および脂質代謝促進作用を有するため、運動能力を向上し得、これによって筋力増強作用も期待できる。したがって、運動能力向上剤、ダイエット効果向上剤、特に運動前または運動時摂取用のエネルギー代謝向上剤などとして利用し得る。
運動能力向上作用を効率よく発現させるためには、本発明のエネルギー利用効率向上剤を、運動前に摂取することが望ましい。
本発明のエネルギー利用効率向上剤の摂取量は、特に制限されない。葛花粉末を用いる場合、成人一日あたりにおけるエネルギー利用効率向上剤の摂取量は、好ましくは0.1g以上であり、好ましくは30g以下、より好ましくは10g以下である。葛花抽出物を用いる場合、成人一日あたりにおけるエネルギー利用効率向上剤の摂取量(乾燥質量)は、好ましくは10mg以上であり、好ましくは3000mg以下、より好ましくは1000mg以下である。
本発明のエネルギー利用効率向上剤は、そのまま摂取することが好ましい。しかし、本発明のエネルギー利用効率向上剤は、食品原料、医薬品原料、賦形剤、増量剤、結合剤、増粘剤、乳化剤、着色料、香料、調味料(以下、「食品原料など」という場合がある)、糖質代謝促進成分、脂質代謝促進成分などと混合し、食品、医薬品などの形態で摂取することもできる。
このような食品に添加可能な食品原料としては、例えば、ローヤルゼリー、プロポリス、ビタミン類(A、C、D、E、K、葉酸、パントテン酸、ビオチン、これらの誘導体など)、ミネラル(鉄、マグネシウム、カルシウム、亜鉛、セレンなど)、α−リポ酸、キチン・キトサン、レシチン、ポリフェノール(フラボノイド類、これらの誘導体など)、カロテノイド(リコピン、アスタキサンチン、ゼアキサンチン、ルテインなど)、キサンチン誘導体(カフェインなど)、脂肪酸、タンパク質(コラーゲン、エラスチンなど)、ムコ多糖類(ヒアルロン酸、コンドロイチン、デルマタン、ヘパラン、ヘパリン、ケタラン、これらの塩など)、アミノ糖(グルコサミン、アセチルグルコサミン、ガラクトサミン、アセチルガラクトサミン、ノイラミン酸、アセチルノイラミン酸、ヘキソサミン、それらの塩など)、オリゴ糖(イソマルトオリゴ糖、環状オリゴ糖など)、リン脂質およびその誘導体(スフィンゴミエリン、セラミドなど)、含硫化合物(アリイン、セパエン、タウリン、グルタチオン、メチルスルホニルメタンなど)、糖アルコール、リグナン類(セサミンなど)、これらを含有する動植物抽出物、根菜類(ウコン、ショウガなど)、麦若葉末などのイネ科植物の緑葉、ケールなどのアブラナ科植物の緑葉などが挙げられる。調味料としては、糖液、糖アルコールなどの甘味料が挙げられる。
さらに、植物発酵ジュース、野菜ジュース(例えば、人参ジュース)、植物抽出物、果汁などに本発明のエネルギー利用効率向上剤を添加して、飲料形態として利用することも可能である。このような形態にすれば、嗜好性を良くすることが可能であるだけでなく、機能性または栄養価の高い飲料とすることもできる。
本発明のエネルギー利用効率向上剤と上記食品原料などとの混合比は、特に制限されない。例えば、上記食品原料などは、本発明のエネルギー利用効率向上剤100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上、さらに好ましくは50質量部以上とするのがよく、好ましくは2000質量部以下、より好ましくは1000質量部以下、さらに好ましくは500質量部以下とするのがよい。
さらに、上記糖質代謝促進成分および上記脂質代謝促進成分の少なくとも1種の成分を添加すれば、相乗的なエネルギー利用効率向上効果を得ることができる。その結果、例えば、さらなる持久力の向上効果、抗疲労効果、およびダイエット効果向上効果が期待できる。
糖質代謝促進成分としては、例えば、チアミン類(例えばビタミンB)、ピリドキシン類、アミノ酸(イソロイシン、ロイシン、バリン、セリン、プロリン、グリシン、アラニン、スレオニンなど)、クエン酸、リンゴ酸、モリブデン、リン、イオウ、クロム、カリウム、マンガン、カプサイシノイド、甘藷茎葉に含まれるトリカフェオイルキナ酸、ジカフェオイルキナ酸およびこれらの誘導体などの成分自体;これらの成分を含有する原料;さらに、同様の作用を有するレイシ、黒酢、大豆、菊芋、ビール酵母などが挙げられる。
脂質代謝促進成分としては、リボフラビン類、茶カテキン類、異性化リノール酸、カフェイン、カプサイシン、カルニチン、コエンザイムQ10、大豆ペプチド、分岐アミノ酸、ホスファチジルコリン、アリルスルフィド化合物、フォルスコリン、ベルゲニン、ケルセチン、アスチルビン、ヒドロキシクエン酸、およびこれらの塩などが挙げられる。これらの脂質代謝促進成分を含有する植物抽出物、例えば、茶、コレウスフォコリ、アカショウマ、黄杞、大豆、唐辛子、ソバ、ニンニク、タマネギ、コーヒーなどの抽出物を、脂質代謝促進成分として用いることも可能である。
上記糖質代謝促進成分および上記脂質代謝促進成分は、いずれか一方の成分のみを用いてもよく、糖質代謝促進成分および脂質代謝促進成分の両方を用いてもよい。さらに、それぞれ2種類以上を用いてもよい。
本発明のエネルギー利用効率向上剤と上記糖質代謝促進成分および上記脂質代謝促進成分との混合比は、特に制限されない。例えば、上記糖質代謝促進成分および上記脂質代謝促進成分は、本発明のエネルギー利用効率向上剤100質量部に対して、好ましくは1質量部以上、より好ましくは5質量部以上とするのがよく、好ましくは50質量部以下、より好ましくは30質量部以下とするのがよい。
本発明のエネルギー利用効率向上剤を食品または医薬品の形態で用いる場合、用途に応じて、顆粒、錠剤、カプセル剤(ハードカプセル、ソフトカプセルなど)、丸剤、粉末状、液状、ティーバッグ状、飴状などの形態に加工される。このように加工されたエネルギー利用効率向上剤は、そのまま食してもよく、あるいは水、湯、牛乳などに溶いて飲んでもよい。粉末などをティーバッグの形態で提供すれば、湯などに浸漬して得られる抽出液を飲料として利用し得る。
また、本発明のエネルギー利用向上剤は、糖質代謝促進剤または脂質代謝促進剤としても好適に用いられる。このような糖質代謝促進剤および脂質代謝促進剤も、上述のような食品または医薬品の形態で用いられ得る。
さらに、本発明のエネルギー利用効率向上剤は、優れた糖質代謝促進作用を有するため、抗糖尿剤としても利用し得る。
以下に実施例を挙げて本発明を説明するが、本発明がこの実施例により制限されないことはいうまでもない。
(実施例1:糖質代謝促進作用の検証)
葛花抽出物(イソフラボン類を10質量%およびサポニンを1質量%含有;株式会社太田胃散製)を用いて、以下の方法により糖質代謝促進作用を検証した。
10週齢のddy系マウス(株式会社日本チャールズリバー製)6匹に、基本飼料(MF飼料;オリエンタル酵母工業株式会社製)を与えて1週間馴化した。次いで、16時間絶食させた後、尾静脈より採血し血清を得、血糖値を小型血糖測定機(グルテストエースGT−1640;株式会社三和化学研究所製)で測定した。次いで、血糖値の平均値がほぼ均一になるように3匹ずつ2群に分けた。そして、1群のマウスには、葛花抽出物100mgを含む水0.1mLをゾンデで強制経口投与し(試験群1とする)、残りの1群のマウスには、水0.1mLのみをゾンデで強制経口投与した(対照群1とする)。
投与1時間後に、試験群1および対照群1のマウスに、150mg/mLのショ糖水溶液をショ糖1.5g/kgとなるようにゾンデで強制経口投与した。
ショ糖投与30分後、各群のマウスに自由水泳による運動をさせ、運動開始直前および運動開始後10分における血糖値を上記と同様の方法で測定し、運動開始直前における血糖値を100%としたときの割合(%)を求めた。結果を表1に示す。表1の値は、各群の平均値を示す。
Figure 2006290875
表1に示すように、試験群1のマウスと対照群1のマウスとを比較すると、葛花抽出物を用いた試験群1では、運動前よりも、血糖値が約25%減少していた。このことから、葛花抽出物の摂取により糖質の代謝が促進され、運動によって消費されていることがわかる。したがって、葛花抽出物を摂取することによって、糖質代謝が促進され、これにより、例えば運動時における瞬発力も向上し得ることがわかる。さらに、優れた糖質代謝促進効果があることより、抗糖尿剤としても利用し得ることがわかる。
(実施例2:脂質代謝促進作用の検証)
上記実施例1で用いた葛花抽出物を用いて、以下の方法により脂質代謝促進作用を検証した。
13週齢の雄性SDラットより副睾丸脂肪組織を採取し、脂肪組織0.5gを1mLのM199培地に懸濁し、脂肪が分解することによって生じる遊離グリセロール量を、グリセロール測定キット(商品名:Fキットグリセロール;日本ロシュ株式会社製)を用いて測定した(測定値Aとする)。
次いで、培地上清を除去し、葛花抽出物が1000μg/mLとなるように調製したM199培地に置換し、37℃で3時間培養した(試験群2とする)。
置換した培地を、葛花抽出物を含まないM199培地としたこと以外は、試験群2と同様に培養した(対照群2とする)。
培養後、再度遊離グリセロール量を測定した(測定値Bとする)。次いで、測定値AおよびBから、以下の式(I)を用いて、葛花抽出物によって脂肪が分解して生じた遊離グリセロール量を求めた。その際、対照群2の遊離グリセロール量の平均値を100%とした。結果を表2に示す。
Figure 2006290875
Figure 2006290875
表2に示すように、試験群2は対照群2と比較して、遊離グリセロール量が約25%上昇していた。遊離グリセロールは、脂肪の分解によって生じるので、葛花抽出物は、優れた脂質代謝促進作用を有することがわかる。すなわち、この作用により、例えば運動時における持久力も向上し得ることがわかる。
以上の結果から、本発明のエネルギー利用効率向上剤は、優れた糖質代謝促進作用および脂質代謝促進作用を有することがわかる。したがって、運動能力の一種である瞬発力、持久力などが向上し、運動能力向上効果を発揮し得ることがわかる。
さらに、これらの作用により、摂取したカロリーを効率よくエネルギーに変換させ得るため、運動時によりエネルギーを消費することができ、ダイエット効果向上効果も期待し得ることがわかる。
本発明のエネルギー利用効率向上剤は、優れた糖質代謝促進作用ならびに脂質代謝促進作用を有するため、糖質代謝促進剤または脂質代謝促進剤としても利用し得る。さらに、本発明のエネルギー利用効率向上剤は、優れた糖質代謝促進作用を有するため、抗糖尿剤としても利用し得る。したがって、食品、医薬品などとして有用である。

Claims (3)

  1. 葛花処理物からなる、エネルギー利用効率向上剤。
  2. 糖質代謝促進剤である、請求項1に記載のエネルギー利用効率向上剤。
  3. 脂質代謝促進剤である、請求項1に記載のエネルギー利用効率向上剤。
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