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JP2005538669A - 車両の車両シャーシの状態を監視する方法及び装置 - Google Patents

車両の車両シャーシの状態を監視する方法及び装置 Download PDF

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Abstract

本発明は、車両、特に軌条車両の車両シャーシの状態を監視する方法に関する。この場合、車両シャーシに対する物理量(3)が、センサ(21,22)によって測定される。これらの測定され場合によっては評価された値(6)が、処理装置(24)によってモデル化された値(7)と比較される。この場合、これらのモデル化された値は、特別な値から算出される。原因が、この処理装置による比較(8)からランクに分類される。評価が、この分類に基づいて実行される。本発明は、この方法を実施する装置に関する。

Description

本発明は、車両の車両シャーシの状態を監視する方法及び装置に関する。本発明は、−限定しないものの−軌条車両の使用に適する。
軌条車両及び特に軌条車両の車両シャーシの監視コストは、運転コストの大きな部分を占める。軌条車両の車両シャーシの磨耗しているか又は老化の進行している要素を組み込まれた状態で評価することは従来では一般に不可能であるので、検査措置及び維持修理措置が、通常一定の間隔で実施される。これらの措置は、車両シャーシの少なくとも一部の取り外しにつながる。この場合、途中で発生する車両シャーシの要素の破損又は状態の劣化がまだ危険な状態に至らないように、監視間隔が短く選択されている。このことは、車両シャーシの要素の状態がまだ劣化していないときでも、作業の大部分が前倒しされて実施されるか又は該当する車両シャーシの要素の大部分が交換されることになる。
軌条車両の車両シャーシの個々の要素を監視する多数の方法及び装置が公知である。
多数の公知の解決手段は、タイヤ又はフランジの存在に関する。このようなシステムは、要素の緩やかに変化する状態に関する情報を提供するのではなくて車両シャーシのシステムの瞬間の信頼性を評価する。
別の公知の解決手段は、車両シャーシ内の運転中に発生する振動又は瞬間移動の測定に限定され、評価時に所定の限界値である許容振幅や基準スペクトルの違反だけを考慮する。したがってここでも、「良」−「否」の区別だけがなされる。
幾つかの解決手段の場合、センサが、特に重要とみなされる要素に対して取り付けられる。このセンサは、車両シャーシの要素を適切に監視する。したがって、車両シャーシの異なる場所に対する測定には、相関がない。残存寿命が、これらの測定値から予測されない。
本発明の課題は、従来の技術の説明した欠点を排除すること、特に車両の車両シャーシの状態を監視する方法及び装置を提供することにある。この方法及びこの装置は、磨耗又は老化する車両シャーシの要素の状態を連続して監視することを可能にし、信頼性の高い評価を常に可能にする。この評価は、状態に関する調査体系及び維持補修体系の根拠を形成する。この場合、監視システムの調査コスト及びこの監視システムの運転サイクルコスト又は寿命サイクルコストを可能な限り低く保持するため、大きい値が車両シャーシ当たりのセンサの最小必要数に仕様決定される。
この課題は、本発明により、請求項1の特徴に記載の車両の車両シャーシの状態を監視する方法及び請求項10の特徴に記載の車両の車両シャーシの状態を監視する装置によって解決される。
この場合、本発明により、車両シャーシに対する物理量が、センサによって測定される。次いで、これらの測定され場合によっては評価された値が、第1処理装置によってモデル化された値と比較される。この場合、これらのモデル化された値は、例えば測定される値を使用して特別な値から算出される。処理装置、例えば第1処理装置によるこの比較から、場合によっては起こりうる偏差の原因がランクに分類される。引き続き、評価がこの分類に基づいて実行される。
これによって、磨耗又は老化する車両シャーシの要素の状態を監視すること、及び信頼性の高い評価を常に可能にすることが簡単に可能である。このとき、この評価は、調査体系及び維持補修体系の根拠を形成する。
車両シャーシ当たりのセンサの最小の使用数量が、本発明の解決手段によって可能である。その結果、監視システムの調査コスト及びこの監視システムの運転サイクルコスト又は寿命サイクルコストが、可能な限り低く保持され得る。
従来の技術に比べて本発明の解決手段は、最小数量のセンサの信号に起因して車両、特に軌条車両に施された車両シャーシの異なる要素の状態の包括的な評価及びこの状態の将来の発生の予測を可能にする。したがって、監視措置の状態に関連した立案が可能になる。この立案は、一定の期限を伴う監視体系によって生じる過剰な又は早期にとられる多くの措置を省略できる。
これらの物理量は、車両シャーシの要素の状態に対するフィードバックを可能にする任意の適切な値である。好ましくは速度,加速度及び/又は力が、物理量として測定される。
特に処理装置は、車両のモデルを有する。このモデルは、車両のパラメータを確認してこの車両の状態のシミュレート的な予測を連続して作成する。これに加えて又はこの代わりに、処理装置は、車両の要素の1つ又は多数の破損発生モデル又は老化モデルを有する。この処理装置は、これらのモデルによって危険な状態に到達するまでの又は監視措置が必要になるまでの残存寿命を算出又は更新する。
好ましくは、測定された値とモデル化された値とが、場合によっては評価後に相関を用いて比較される。これに対して、例えば適切な相関方法又は相関アルゴリズムが使用される。情報が、これらの相関方法又は相関アルゴリズムを用いて処理すべき異なる値から導き出され得る。
特に分類が、適切な電子処理装置を用いて、例えばコンピュータを用いて実行される。この場合、車両内部の原因か又は外部の原因かどうかの分類が好ましい。さらに好ましくは、車両内部のどの場所の原因かによる分類が実行される。
モデル化された値は、基本的には任意の方法で算出できる。すなわち、例えば対応する表が設けられ例えば記憶され得る。モデル化された値が、これらの表によって算出され得る。しかしながら好ましくは、これらのモデル化された値は、対応する計算アルゴリズムを使用して算定される。
さらに本発明は、車両の車両シャーシの状態を監視する装置に関する。この装置は、特に本発明の方法を使用するために適する。本発明によれば、この装置は、車両シャーシに対する物理量を測定する1つ又は多数のセンサを有する。さらにこの装置は、モデル化された値を算定する処理装置,測定され場合によっては評価された値をモデル化された値と比較する処理装置,この比較の結果として分類する処理装置及び評価手段を有する。この場合、独立した処理装置を設けてもよい。しかし、全部の機能を単一の処理装置によって任意に処理してもよい。
本発明の方法の上述した利点及びその他の実施の形態をこの装置によって同様に実施することができる。その結果、ここでは上述した構成だけを説明する。
特に処理装置は、車両シャーシのモデルを有する。このモデルは、シャーシのパラメータを確認してこれらのパラメータを用いて車両シャーシの状態のシミュレート的な予測を連続して作成する。これに加えて又はこの代わりに、この処理装置は、車両シャーシの要素の破損発生モデル又は老化モデルを有する。危険な状態に到達するまでの又は監視措置が必要になるまでの残存寿命が、これらのモデルによって算出又は更新され得る。
本発明の装置のその他の好適な別の実施の形態の場合、上位に配置された車両の監視システムに対するインターフェースが、処理装置に接続されていることが提唱されている。実際の走行状態、例えば走行速度に関するデータが、このインターフェースを通じて処理装置に供給される。同様に、処理装置の情報が、インターフェースを通じて適切な記憶装置に対して送信されそこに記憶され得る。同様に、処理装置のこのような情報が、運転者若しくはドライバ又は外部の監視センタに対して送信され得る。
特に評価手段が、車両内部の信号化装置及びこれに加えて又はこの代わりに車両から監視センタにデータを送信する装置を含む車両外部の可動な又は固定の監視センタ内の信号化装置であることが提唱されている。
本発明のその他の好適な構成は、従属請求項及び後続する好適な実施の形態の説明に記載されている。この実施の形態は、添付した図面に関連する。
本発明の方法は、場合によっては存在する能動要素を含む軌条車両の車両シャーシのモデル1に関し並びに測定された異なる値3及び上位に配置された監視システムによって提供された値4から情報を導き出すための相関方法又は相関アルゴリズム2に関する。したがって、常にセンサーのデータ及び車両の車両状態に基づいて車両の状態が、ブロック5内でシミュレート的に予測され、これらの予測がブロック7内に出力される。
これらの予測からのブロック6内で確認された実際の状態の偏差が、ブロック8内で早期に識別され、引き起こした要素が、ブロック9内でモデル1を使用して確認され、ブロック10内でこれらの要素の状態を究明するか又はその原因を類別する。確認された引き起こした要素の残存寿命が、偏差発生又は破損発生のモデル11と共同でブロック12内で算出される。引き続き、代表する運転制限をブロック14内で実行するかどうか、及び、いつどのような監視措置をとる必要があるかどうかがブロック13内で決定される。これらの監視措置は、ブロック15内に示されている。
本発明の装置は、好適な構成では軌条車両の車両シャーシ内の適切な位置に取り付けられた多数のセンサ21,22を有する。これらのセンサ21,22は、車両シャーシ内の能動要素23の場合によっては組み込まれた構成要素でもよい。
さらに装置は、センサ21,22に接続されている電子処理装置24を有する。この電子処理装置24は、
−車両シャーシのモデル1を含む装置25を有し、この場合、車両シャーシのパラメータが、モデル1によって連続して確認され、車両シャーシの状態のシミュレート的な予測5が作成され、
−装置26を有し、車両シャーシの要素の破損発生モデル又は老化モデル11を含み、これによって危険な状態に到達するまでの又は監視措置が必要になるまでの残存寿命12を算出又は更新する。
1つの好適な構成では、本発明の装置は、軌条車両の上位に配置された監視システム27に対する接続端子をさらに有する。実際の走行状態4、例えば走行速度に関するデータが、監視システム27によって本発明の装置に提供されるか、又は、情報が、この監視システム27によってこの監視システム27用に設けられている記憶装置28内に記憶され、そしてドライバ29又は外部の監視センタ30に対して出力され得る。
状態の評価及び状態予測に使用されるモデル1は、特に車両シャーシの能動要素23用の組み込まれた制御概念16の構成要素でもよい。算出された残存寿命及びとるべき措置の可能性に関する決定も、この車両シャーシの範囲内でブロック13から実行される。
この場合、センサ21は、ボギー台車に対して配置されている振動センサである一方で、センサ22は軌条車両の駆動部23に対して配置されている力センサである。
本発明の別の実施の形態の場合、別のセンサを車両の別の適した位置に対して設けてもよいことは自明である。これらのセンサは、車両の特定の要素の状態に関する信頼性の高い情報を可能にする。
本発明の軌条車両用の方法の好適な実施形の概略図である。 本発明の装置の別の好適な実施形の概略図である。
符号の説明
1 車両シャーシのソフトウェア技術モデル
2 相関方法又は相関アルゴリズム
3 センサによって測定される物理量
4 車両の監視システムによって提供された情報
5 車両シャーシの状態を予測するシミュレーション
6 車両シャーシの実際の状態のデータ技術的な記述
7 シミュレーションによって作成された車両シャーシの状態の予測
8 車両シャーシの予測した状態と実際の状態との間の偏差の識別
9 この偏差を引き起こした車両シャーシの要素の確認
10 この偏差を引き起こした車両シャーシの要素の究明
11 車両シャーシの要素の偏差発生又は老化発生及び/若しくは破損発生のモデル
12 該当する車両シャーシの要素の残存寿命
13 算出された残存寿命及びとるべき措置の可能性による決定
14 運転制限
15 必要な監視措置
21 車両シャーシ内に取り付けられたセンサ
22 車両シャーシの能動要素内に取り付けられたセンサ
23 車両シャーシ内の能動要素
24 電子処理装置
25 車両シャーシのソフトウェア技術モデル
26 車両シャーシの要素の偏差発生又は老化発生及び/若しくは破損発生のモデル
27 車両の監視システム
28 監視システムに接続されている又は監視システムに組み込まれている情報記憶装置29 運転者又はドライバ用の情報装置、例えばディスプレイ
30 監視センタに対する情報の送信装置

Claims (14)

  1. 車両、特に軌条車両の状態を監視する方法において、
    −車両シャーシに対する物理量(3)が、センサ(21,22)によって測定され、
    −測定され場合によっては評価された値(6)が、処理装置(24)によってモデル化された値(7)と比較され、この場合、これらのモデル化された値が、特別な値から算出され、
    −原因のランクが、処理装置(24)によってこの比較(8)から分類され、
    −評価が、この分類に基づいて実行される方法。
  2. 速度,加速度及び/又は力が、物理量(3)として測定されることを特徴とする請求項1に記載の方法。
  3. 処理装置(24)は、
    −車両のモデル(1,25)を有し、この場合、このモデル(1,25)は、この車両のパラメータを連続して確認し、この車両の状態のシミュレート的な予測が、このモデル(1,25)によって連続して作成され、
    及び/又は
    −車両の要素の破損発生モデル又は老化モデル(9)を有し、危険な状態に到達するまでの又は監視措置が必要になるまでの残存期間(10)がこのモデル(9)によって算出及び/又は更新されることを特徴とする請求項1又は2に記載の方法。
  4. 測定された値(6)とモデル化された値(7)とが、場合によっては評価後に相関(2)を用いて比較(8)されることを特徴とする請求項1〜3のいずれか1項に記載の方法。
  5. 分類は、電子処理装置(24)、特にコンピュータによって実行されることを特徴とする請求項1〜4のいずれか1項に記載の方法。
  6. 分類は、車両内部の原因か又は外部の原因かどうかを実行することを特徴とする請求項1〜5のいずれか1項に記載の方法。
  7. 分類は、車両内部のどの場所の原因かを実行することを特徴とする請求項1〜6のいずれか1項に記載の方法。
  8. モデル化された値が、算定されることを特徴とする請求項1〜7のいずれか1項に記載の方法。
  9. −車両シャーシに対する物理量を測定する1つ又は多数のセンサ(21,22),
    −モデル化された値を算定する処理装置(24),
    −測定され場合によっては評価された値をモデル化された値と比較する処理装置(24),
    −この比較結果を分類する処理装置(24),
    −評価手段を有する請求項1〜8のいずれか1項に記載の車両の車両シャーシの状態を監視する、特に方法を使用する装置。
  10. 処理装置(24)は、
    −車両のモデル(1,25)を有し、この場合、このモデル(1,25)は、この車両のパラメータを連続して確認し、この車両の状態のシミュレート的な予測が、このモデル(1,25)によって連続して作成され、
    及び/又は
    −車両の要素の破損発生モデル又は老化モデル(11,26)を有し、危険な状態に到達するまでの又は監視措置が必要になるまでの残存期間(12)がこのモデル(9)によって算出及び/又は更新されることを特徴とする請求項9に記載の装置。
  11. 上位に配置された車両の監視システム(27)に対するインターフェースが、処理装置(24)に接続されていて、実際の走行状態(4)、特に走行速度に関するデータが、このインターフェースを通じて処理装置に供給されるか、又は、処理装置の情報が記憶され得、そして運転者若しくはドライバ(29)又は外部の監視センタ(30)に対して送信され得ることを特徴とする請求項9又は10に記載の装置。
  12. 少なくとも1つのセンサ(21,22)は、振動センサ,加速度センサ,衝撃センサ,音響センサ,音波センサ,渦電流センサ,磁場センサ,温度センサ,動力センサ,回転センサ,変位センサ,レーダー・ドップラーセンサ又は超音波センサであることを特徴とする請求項9〜11のいずれか1項に記載の装置。
  13. 少なくとも1つのセンサ(21,22)は、
    −一対の車輪、特に車輪,車輪軸又は車輪軸受、
    −ボギー台車のシャーシ又は車両シャーシ、
    −一次ばね、特にばね,ダンパ又は車輪ガイド、
    −二次ばね、特にばね,ダンパ、特にローリングダンパ又はバッファ、
    −連結器、
    −駆動部、特に走行モータ,歯車装置,連結部又は駆動懸架部
    −ブレーキ、特にブレーキ板,ブレーキシリンダ,ブレーキライニング,ブレーキシュー,ブレーキロッド又はブレーキクラスプに配置されていることを特徴とする請求項9〜12のいずれか1項に記載の装置。
  14. 評価手段は、車両内部の信号化装置(29)及び/又は車両から監視センタにデータを送信する装置(30)を含む車両外部の可動な又は固定の監視センタ内の信号化装置であることを特徴とする請求項9〜13のいずれか1項に記載の装置。
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