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JP2005103058A - 鏡付き化粧棚 - Google Patents

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JP2005103058A JP2003341991A JP2003341991A JP2005103058A JP 2005103058 A JP2005103058 A JP 2005103058A JP 2003341991 A JP2003341991 A JP 2003341991A JP 2003341991 A JP2003341991 A JP 2003341991A JP 2005103058 A JP2005103058 A JP 2005103058A
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Toshihiro Hata
俊博 秦
Hidetoshi Tsuji
秀敏 辻
Tadatomo Inoue
忠智 井上
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Toto Ltd
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Abstract

【課題】 鏡の下方に設置された化粧棚に発光機能を持たせることにより、棚上に置かれた物を照らすだけでなく、インテリアとしての価値を向上し、被写体の鏡写りを改善することを可能とする。
【解決手段】 本発明では、鏡2下部に形成された凹部15に光源51を収容し、光源51に近接し光を導光させる透明なポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂を棚板6として用いた。棚板6の下面は白色インクのスクリーン印刷を施すことによって反射層6dを設けることにより、棚板6の上面、左右小口面、光源51に相対した前面側小口面を発光させる。特に前面側小口面は光源51からの強い光が直接出光しないようサンドブラスト処理などによる粗面処理を施し光を散乱させ和らげる。
【選択図】 図1



Description

本発明は、洗面所や浴室に設けられる鏡付きの化粧棚に係り、特に発光機能を持たせ、棚板上に置かれた物を照らし視認性を高めるばかりでなく、インテリア性の向上、被写体の鏡写りの改善に好適な化粧棚に関する発明である。
洗顔、化粧やひげを剃る目的で、洗面所には洗面化粧台又は化粧棚が設けられ、さらに浴室には化粧棚が設けられている。これらの機器に要求される機能としては、首や顎下を照らし、影を作らないことが要求されている。ここで、洗面化粧台には鏡の周囲に照明が設けられているものの、化粧棚にはそのような機能を設けたものはなく、専ら、室内の照明に頼っているのが現状である。その結果、首や顎下が暗く、影ができることがあり、初期の目的を果すのが難しい。
この化粧棚は、木材、樹脂、ガラスなどを材料として用いた棚板とこの棚板を支持し壁面に固定する支持部材から構成されており、同時に化粧鏡が併用される。
一方、洗面化粧台においては、発光機能を持った板材を用いているものがある。そこで、化粧棚において棚板を発光させることにより化粧棚の有する欠点を解消することが考えられる(例えば、特許文献1参照)。
このような場合、利用者の方に向いた棚板の小口面から漏れた光が利用者の目に入り、眩しく不快感を生じるといった問題があった。特に化粧棚の場合は、化粧棚の設置される高さから、特に背の低い子供や車椅子などを利用される方にとって、光源からの強い光が棚板の小口面から漏れた光により不快感を生じやすい。
また、光源を利用者の方に向いた小口側に配置した場合、光源部を不透光部材で覆う必要があり、棚発光面に発光する面と非発光面が生じるため棚板の上に置かれた全ての物を均一に照らすことができない。
また、発光機能を持った板材を用いた他の例として、リビングルームや書斎などに設置される収納棚で、棚板の左右両端を支持する支柱部材に光源を配置し棚板を面発光させているものもある(例えば、特許文献2参照。)。
このような場合、光源からの強い光が小口面から漏れるのは抑えられるものの、棚板上面に発光する面と非発光面が生じる、もしくは光源を覆う部分を棚板以外として設けた場合、棚板として有効に活用できる面積が減少する、又は棚板の面積を確保しようとすると、器具全体の幅が増すといった問題があった。
また、鏡写りを改善するための例として、化粧棚を用いずに洗面化粧台の鏡の上部、左右の3方に照明を配置したものもある。(例えば、特許文献3参照。)
このような場合、鏡を利用する際、視野に入りやすい左右の照明からの光により眩しさを感じ、不快感を生じるといった問題があった。
また、その他の例として鏡の周りを照明枠で囲み、この中に鏡の各辺に対応させて1個ずつの電球を配置したものもある。(例えば、特許文献4参照。)
このような場合、照明が配置された前面部分を特に明るくするだけのもので、鏡を利用する際、視野に入りやすい左右の照明からの光により眩しさを感じてしまい、また上部照明により生じた首や顎下の影を消すための下部照明は、首や顎下をうまく照らす影を緩和することができないといった問題があった。
特開2003−151337号公報(第5頁、第2図) 特開平6−154043号公報(第3頁、第1図、第2図) 特開平6−28912号公報(第5頁、第1図) 特開昭60−27761号公報(第155頁、第3図)
本発明は、上記問題を解決するためになされたもので、本発明の課題は、鏡下方に設置される化粧棚に発光機能を持たせることにより鏡写りを良くし、さらに鏡利用者もしくは化粧棚の前に立って作業する人が、化粧棚からの光で眩しさを感じることなく鏡を利用でき、また化粧棚の上に置かれた物を略均一に照らすことのできる化粧棚を提供するものである。
上記目的を達成するために請求項1記載の発明によれば、箱形状で、表面に鏡を設けると共に下部に凹部を設け、該凹部に光源を有する鏡部と、底面を光反射層とし、しかもその側面の一面側を前記鏡部の光源に臨ませ、前記底面以外の面を光の発光面とするとした棚板と、前記棚板の、光源と相対する前面側小口面まで支持し載置する棚板受け金具とにより鏡付き化粧棚を構成し、前記棚板の前面側小口面に光遮蔽部を設けた。
これにより、光源を鏡部に収納したので、棚板上面には非発光部がなく、棚面全体に渡って略均一に発光させることができる。また、鏡の下方に設置した化粧棚を発光させることにより、従来の非発光の化粧棚では実現できなかった鏡下方の突出した平面から鏡利用者を照らすことができ、鏡上方の壁や天井面に設置された照明により鏡利用者の顎や首下に生じる陰を緩和することを可能とした。また、棚板の上に置かれたものの視認性を向上できる他、デザイン面でも棚板や支持部材の形状、素材感など以外にインテリアとしての装飾的効果である照明を利用した視覚的な快適さを付加することを可能とした。
また、本発明の好適な実施形態として、請求項2記載の発明では、光遮蔽部が前記棚板の前面側小口面に施したサンドブラスト処理面とした。
これにより、鏡付き化粧棚において、光源51からの強い光が第2出光面6cbから直接出光されることなく散乱されるので、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことができる。
また、本発明の好適な実施形態として、請求項3記載の発明でば、光遮蔽部を前記棚板の光源と相対する前面側小口面全体を覆う前記棚板受け金具の凸部とした。
これにより、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことができる。
また、本発明の好適な実施形態として、請求項4記載の発明では、光遮蔽部が、前記棚板の光源と相対する前面側小口面の半分近くまで覆った前記棚板受け金具の凸部と、該金具に覆われていない前面小口部分を曲面形状とした棚板とした。
これにより、小口面から漏れる光を支持部で完全に遮断することなくエッジ部分の曲面によって、粗面加工よりも光が確実に拡散されるので、鏡利用者は眩しさを感じることなく快適に鏡を利用できることを可能とした。
また、本発明の好適な実施形態として、請求項5記載の発明によれば、前面側小口面近傍の裏面側に凹部を設けた前記棚板と、該凹部に嵌まり込み、しかも前記棚板内を通過すると共に前面側へ到達する光を遮断する凸部を設けた前記棚板受け金具であり、前記棚板は光源からの光が凸部以外を通過して直接棚板の前面側小口面に至る部分を曲面にした。
これにより、棚板の前面側小口面に到達する光量が減少し、さらに一部到達した光が拡散され、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。また、棚板に対する棚板受け金具7の飛び出しが無いので、美観を高めることができ、棚板受け金具7の飛び出しが無い分、棚板の前出を延ばすことができ、棚板として有効に活用できる面積を増すことを可能とした。
また、本発明の好適な実施形態として、請求項6記載の発明によれば、光遮蔽部を前記棚板の前面側小口面に設けた光遮蔽材とした。
これにより、粗面加工よりも確実に、また曲面形状を加工を要しない分安価に作成でき、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。また、棚板6の下面と入光面以外の小口面が発光面となることにより、化粧棚のインテリアとしての装飾的効果をさらに高めることを可能とした。
また、本発明の好適な実施形態として、請求項7記載の発明によれば、光遮蔽部が、前記棚板の前面側小口面の上下方向の一部に設けた光遮蔽材と、該金具に覆われていない前面小口部分を曲面形状とした棚板とした。
これにより、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。また、棚板6の上面を同一部材で形成できるため、棚板表面に段差や凹凸等がなく使い勝手を高めることを可能とした。
請求項8では、箱形状で、表面に鏡を設けると共に下部に凹部を設け、該凹部に光源を有する鏡部と、底面を光反射層とし、しかもその側面の一面側を前記鏡部の光源に臨ませ、前記底面以外の面を光の発光面とするとした棚板と、前記棚板の、光源と相対する前面側小口面まで支持し載置する棚板受け金具とにより鏡付き化粧棚を構成し、前記棚板受け金具の先端に凸部を設け、前記棚板の光源と相対する前面側小口面全体を覆った。
これにより、小口面に到達する光の一部が支持部に設けた凸部で遮断されるので、小口面に到達する光量が減少し小口面の眩しさを和らげることができる。さらに、光源からの光が凸部以外を通過して小口面に至る部分を曲面としたので、ここから放射される光は拡散され、鏡利用者は眩しさを感じることはない。また、前面小口面から支持部の飛び出しが無いので美観を高めることができ、支持部の飛び出しがない分、棚板の前出を延ばすことができ、棚板として有効に活用できる面積を増すことを可能とした。
これにより、光源を鏡部に収納したので、棚板上面には非発光部がなく、棚面全体に渡って略均一に発光させることができる。また、鏡の下方に設置した化粧棚を発光させることにより、従来の非発光の化粧棚では実現できなかった鏡下方の突出した平面から鏡利用者を照らすことができ、鏡上方の壁や天井面に設置された照明により鏡利用者の顎や首下に生じる陰を緩和することを可能とした。また、棚板の上に置かれたものの視認性を向上できる他、デザイン面でも棚板や支持部材の形状、素材感など以外にインテリアとしての装飾的効果である照明を利用した視覚的な快適さを付加することを可能とした。
本発明によれば、鏡下方に設けた化粧棚を発光させることにより、棚板の上に置かれた物の視認性が向上するだけでなく、インテリアとしての装飾的効果を付与するという効果がある。また、鏡下方から被写体を照らし、鏡上方の壁や天井面に設置された照明により鏡利用者の顎や首下に生じる陰を緩和するといった効果もあり、棚板の小口面から漏れる光を遮断もしくは減光・拡散し和らげてやることにより、鏡利用者特に背の低い子供や車椅子などを利用した、目線高さが低い人でも眩しさを感じずに不快感なく利用できるという効果がある。
以下、本発明の一実施の形態を図面に基づき詳細に説明する。
(第1の実施の形態)図1は鏡付き化粧棚の斜視図であり、図2は図1の鏡、鏡前面板を取り外した状態での一部分解斜視図、図3は化粧棚近辺の拡大断面図である。
本実施形態の鏡付き化粧棚1は、表面に鏡を設け、下部内に光源を設けた鏡部と、光源51からの光を導光する棚板6と、棚板6を載置するための断面が略L字形状をなしたアルミニウムや真鍮などの金属製の棚板受け金具7とから構成されている。
前記鏡部は、鋼板製のベース板8の前面切起こし部に固定された鏡止め金具上20、鏡止め金具下21にて、鏡2の上・下各2箇所を保持している。鏡止め金具上20は上下方向に可動し、これにより鏡2の取り付け・取り替えを行うことができる。
さらに、ベース板8は、器具取付ネジ11を介して取付壁40に固定されており、ベース板8の上端折返し部には、鏡止め金具上20を覆い隠すように、断面が略L字形状のアルミニウム製鏡上枠3が鏡上枠取付ネジ10を介し固定されている。
また、ベース板8の左右両端折返し部には断面が略L字形状のアルミニウム製鏡側枠4が鏡側枠取付ネジ13を介し固定されており、ベース板8、鏡上枠3、鏡側枠4とで箱形状の鏡部を構成している。
また、鏡2の裏面のベース板8内には、いわゆる電子安定器と称される放電安定器を備える点灯装置30と、電源端子台31とが収容されている。
光源51は、円筒形状(棒形状)の熱陰極蛍光ランプであり、その長手両端は、夫々ランプソケット50に取り外し可能に支持されており、該ソケット50はランプソケット固定金具22を介して、鏡下部に形成されたベース板8内凹部15に、ランプソケット固定金具取付ネジ14により固定・収容されている。点灯装置30と電源端子台31、点灯装置30とランプソケット50は絶縁被服電線(図示せず)を介して接続されており、商用交流電源を電源端子台31に入力すると、光源51が点灯する。
光源51に近接して配置され、光源51からの光を導光する棚板6と、棚板6を載置するための断面が略L字形状をなしたアルミニウムや真鍮などの金属製の棚板受け金具7が配置されている。棚板受け金具7は棚板受け金具取付ネジ12を介して取付壁40に固定されている。棚板6と棚板受け金具7は接着剤または両面テープなどで接合されている。
また、鏡下部と棚板6との隙間を覆い隠すようにアルミニウム製鏡前面板5が配置されている。鏡前面板5は鏡下端又はベース板などに着脱可能に固定されており(図示せず)、鏡前面板5を取り外すことによって、鏡2を取り外すことなく光源51を交換する事ができる。
棚板6は、透明のポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂板を長方形の板状に加工したものでる。棚板受け金具7と接する下面全体に白色インクのスクリーン印刷を施すことによって光反射層6dを設けている。ここで、光反射層6dは下面全体に均一に形成してもよく、また散乱用のドットパターンを形成してもよい。さらにその下側に、白色ポリエステル等からなる反射シートを配置したり、棚板受け金具7上面7aに白色インクの塗装を施す方が、反射効率の点でより望ましい。
棚板6の側面のうち一つの側面(以下、入光面6aという)には、光源51が近接して沿うように配されており、棚板6内を導光し上面(以下、第1出光面6bという)から出光する。
これにより、棚板6の上に置かれたものを照らすばかりでなく、鏡の下方から鏡利用者の首や顎下を照らすことができ、鏡上方の壁や天井に設置された照明により生じる影を緩和することができる。
棚板受け金具7は棚板6の下面全体を保持しており、棚板6の光源51に相対する前面側小口面(以下、第2出光面6cbという)をサンドブラスト処理等の粗面加工を施し、光源51からの光を散乱させてから前方へ出光させる。
これにより、前面側小口面(第2出光面6c)にサンドブラスト処理を施したことにより、鏡付き化粧棚において、光源51からの強い光が第2出光面6cから直接出光されることなく散乱されるので、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。
本実施形態では棚板受け金具7は棚板6の下面全体を保持したが、棚板上に置かれる物が保持できる強度が保てれば、棚板6の下面全体を保持する必要はない。
また、本実施例では第2出光面6bを粗面加工を施したが、単一の凸状の曲面或いは複数の連なった曲面とし、光源51からの光を拡散させることによって和らげてもよい。
(第2の実施形態)
図4は第2の実施形態の鏡付き化粧棚近辺の拡大側面図である。第2の実施形態は、基本的には第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号をつけてその説明を省略し、以下第1の実施形態とは異なる点を説明する。第2の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、棚板受け金具7の前面先端に凸部7bを設け、該凸部7bにより棚板6の第2出光面6cを完全に覆い、該第2出光面6cから前方へ出光する光を遮断する点である。
これにより、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。
また、光源51に対向する凸部7bの面7cにより反射された光が、棚板6内を再度導光し第2出光面から出光することにより、第1出光面6bの輝度むらを低減することができる。また、凸部7bの面7cに高反射率の白色塗装などを施す方が、反射効率の点でより望ましい。
(第3の実施形態)
図5は本発明の第3の実施形態の鏡付き化粧棚部近辺の拡大側面図である。第3の実施形態は、基本的には第2の実施形態と同じであるので、第2の実施形態と同じ構成については、同じ符号をつけてその説明を省略し、以下第2の実施形態とは異なる点を説明する。第3の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、棚板受け金具7の前面に凸部7bが、棚板6の第2出光面6bの一部を覆い光源51からの光を遮断することにより第2出光面6cに到達する光量を減少させる点である。また凸部7b以外を通過し、第2出光面6cに至る部分を含む第2出光面6cのエッジ部分を曲面形状とし、光を拡散させ前方へ出光させる。
これにより、第2出光面6cに到達する光量が減少し、さらに一部到達した光源51からの光も曲面で拡散され和らげられ、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。
(第4の実施形態)
図6は本発明の鏡付き化粧棚近辺の拡大側面図である。本実施形態は、基本的には第3の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号をつけてその説明を省略し、以下第3の実施形態とは異なる点を説明する。第4の実施形態が第3の実施形態と異なる点は、光源51からの光が棚板受け金具7前面の凸部7b以外を通過し、第2出光面6cに至る部分を含む第2出光面6cの前面を乳白色のポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂製の遮蔽板9で遮蔽し、光源51からの光を減光・拡散させてから前方へ出光させる点である。
これにより、曲面形状よりも確実に光を減光・拡散でき、また第2出光面6cのエッジ部分に曲面形状を加工を要しないので棚板6を安価に作成でき、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。
(第5の実施形態)
図7は本発明の鏡付き化粧棚部近辺の拡大側面図である。第5の実施形態は、基本的には第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号をつけてその説明を省略し、以下第1の実施形態とは異なる点を説明する。第5の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、棚板6の第2出光面6c近傍の裏面側に凹部を設け、凹部に嵌まり込むよう棚板受け金具上面7aに、凸部7bを設け、光源51からの光を一部遮断することにより第2出光面6cに到達する光量を減少させる点である。また、光源51からの光が凸部7b以外を通過し第2出光面6bに到達する部分を含む第2出光面6bのエッジ部分を曲面形状とし、光を拡散させ前方へ出光させる。
これにより、第2出光面6cに到達する光量が減少し、さらに一部到達した光が拡散され、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。また、第1出光面から棚板受け金具7の飛び出しが無いので、美観を高めることができ、棚板受け金具7の飛び出しが無い分、棚板6の前出を延ばすことができ、棚板として有効に活用できる面積を増すことを可能とした。
また、本実施形態では、光源51からの光が凸部7b以外を通過し第2出光面6cに達する部分を含む第2出光面6cのエッジ部分を曲面形状としたが、光源51からの光が凸部7b以外を通過し第2出光面6cに至る部分の前面を乳白色のポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂製の遮蔽板9で遮蔽し、光源51からの光を減光・拡散させて光を和らげてもよい。
(第6の実施形態)
図8は本発明の鏡付き化粧棚部近辺の拡大側面図である。第6の実施形態は、基本的には第1の実施形態と同じであるので、第1の実施形態と同じ構成については、同じ符号をつけてその説明を省略し、以下第1の実施形態とは異なる構成を説明する。第6の実施形態が第1の実施形態と異なる点は、棚板6の第2出光面6cを乳白色のポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂製の遮蔽板9で遮蔽し、光源51からの光を減光・拡散させてから前方へ出光させる点である。
また、棚板6と遮蔽板9との接合は、接着剤、両面テープなどで行うものとし、透明性が高く光を透過しやすいものの方が、遮蔽板9が非発光部となることなく発光する点でより望ましい。
これにより、粗面加工よりも確実に、また曲面形状を加工を要しない分安価に作成でき、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。また、棚板6の下面と入光面以外の小口面が発光面となることにより、化粧棚のインテリアとしての装飾的効果をさらに高めることを可能とした。
(第7の実施形態)
図9は本発明の鏡付き化粧棚部近辺の拡大側面図である。第7の実施形態は、基本的には第6の実施形態と同じであるので、第6の実施形態と同じ構成については、同じ符号をつけてその説明を省略し、以下第6の実施形態とは異なる構成を説明する。第7の実施形態が第6の実施形態と異なる点は、棚板6の第2出光面6cの一部を乳白色のポリメチルメタクリレート(PMMA)樹脂製の遮蔽板9で遮蔽し、遮蔽板9以外を通過し第2出光面6b到達する部分を含む第2出光面6cのエッジ部分を曲面形状とし、光を減光・拡散させてから前方へ出光させる点である。
これにより、鏡利用者や化粧棚の前で作業する人への眩しさを防ぐことを可能とした。また、棚板6の上面を同一部材で形成できるため、棚表面に段差や凹凸等がなく使い勝手を高めることを可能とした。また、本実施形態では、第1出光面の前面に遮蔽板9を設けたが、第2出光面6bの一部に凹溝を設け、凹溝に収まるよう遮蔽板9を配置した方が、第2出光面6bに凹凸が生じないため、美観などの点でより望ましい。
上記した第4、第6、第7の実施形態において、遮蔽板を乳白のポリメチルメタクリレート(PMMA)としたが、減光・拡散性を有する他樹脂を用いてもよい。
また、上記した第2、第3、第4、第5の実施形態において、棚板受け金具7の一部により凸部7bを設けたが、光遮断することが可能な金属や樹脂製の別部材を用いてもよい。
また、上述した実施の形態では、棚板6の表面に透明もしくは透過性のあるハードコーティングを施し表面硬度をあげる、或いは棚板自身に透明な硝子を用いる、或いは導光板として用いる棚板6の上側にさらに透過性があり表面硬度の高い別の樹脂や硝子などを設けると、棚板表面に硬い物をぶつけたり、物を落としたりした場合に生じるキズを防止できるなどの点でより望ましい。
また、上述した実施の形態では、棚板6を透明のポリメチルメタクリレート(PMMA)板を加工して作成したが、射出成形などによって作成してもよい。
また、上述した実施の形態では、光源51を熱陰極蛍光ランプとしたが、ランプ寿命が長くメンテナンス回数を減らすことができる点で、冷陰極蛍光ランプ、或いは専用の点灯装置を用い複数個のLED(発光ダイオード)を列設した方が望ましい。
本発明の活用例として、トイレや洗面所や浴室などで鏡の下方に設置される化粧棚の他、洗面化粧台の収納棚、商品陳列棚などがあげられる。
本発明の鏡付き化粧棚の概略構成を示す斜視図である。 図1の鏡、鏡前面板を取り外した状態での一部分解斜視図である。 本発明の第1の実施形態の化粧棚近辺の拡大断面図である。 本発明の第2の実施形態の化粧棚近辺の拡大側面図である。 本発明の第3の実施形態の化粧棚近辺の拡大側面図である。 本発明の第4の実施形態の化粧棚近辺の拡大側面図である。 本発明の第5の実施形態の化粧棚近辺の拡大側面図である。 本発明の第6の実施形態の化粧棚近辺の拡大側面図である。 本発明の第7の実施形態の化粧棚近辺の拡大側面図である。
符号の説明
1…鏡付き化粧棚
2…鏡
3…鏡上枠
4…鏡側枠
5…鏡前面板
6…棚板
6a…棚板入光面
6b…棚板出光面
6c…棚板前面側小口面
6d…光反射層
7…棚板受け金具
7a…棚板受け金具上面
7b…棚板受け金具凸部
7c…棚板受け金具凸部
8…ベース板
9…遮蔽板
10…鏡上枠取付ネジ
11…器具取付ネジ
12…棚板受け金具取付ネジ
13…鏡側枠取付ネジ
14…ランプソケット固定金具取付ネジ
15…凹部
20…鏡止め金具上
21…鏡止め金具下
22…ランプソケット固定金具
30…点灯装置
31…電源端子台
40…取付壁
50…ランプソケット
51…光源



Claims (8)

  1. 箱形状で、表面に鏡を設けると共に下部に凹部を設け、該凹部に光源を有する鏡部と、底面を光反射層とし、しかもその側面の一面側を前記鏡部の光源に臨ませ、前記底面以外の面を光の発光面とした棚板と、前記棚板の、光源と相対する前面側小口面まで支持し載置する棚板受け金具とにより鏡付き化粧棚を構成し、前記棚板の前面側小口面若しくはその近傍に光遮蔽部を設けたことを特徴とする鏡付き化粧棚。
  2. 前記請求項1記載の光遮蔽部が、前記棚板の前面側小口面に施したサンドブラスト処理面であることを特徴とする請求項1記載の鏡付き化粧棚。
  3. 前記請求項1記載の光遮蔽部が、前記棚板の光源と相対する前面側小口面全体を覆う前記棚板受け金具の凸部であることを特徴とする鏡付き化粧棚。
  4. 前記請求項1記載の光遮蔽部が、前記棚板の光源と相対する前面側小口面の半分近くまで覆った前記棚板受け金具の凸部と、該金具に覆われていない前面小口部分を曲面形状とした棚板としたことを特徴とする化粧棚。
  5. 前記請求項1記載の光遮蔽部が、前面側小口面近傍の裏面側に凹部を設けた前記棚板と、該凹部に嵌まり込み、しかも前記棚板内を通過すると共に前面側へ到達する光を遮断する凸部を設けた前記棚板受け金具であり、前記棚板は光源からの光が凸部以外を通過して直接棚板の前面側小口面に至る部分を曲面にしたことを特徴とする鏡付き化粧棚。
  6. 前記請求項1記載の光遮蔽部が、前記棚板の前面側小口面に設けた光遮蔽材であることを特徴とする鏡付き化粧棚。
  7. 前記請求項1記載の光遮蔽部が、前記棚板の前面側小口面の上下方向の一部に設けた光遮蔽材と、該金具に覆われていない前面小口部分を曲面形状とした棚板であることを特徴とする請求項1記載の鏡付き化粧棚。
  8. 箱形状で、表面に鏡を設けると共に下部に凹部を設け、該凹部に光源を有する鏡部と、底面を光反射層とし、しかもその側面の一面側を前記鏡部の光源に臨ませ、前記底面以外の面を光の発光面とした棚板と、前記棚板の、光源と相対する前面側小口面まで支持し載置する棚板受け金具とにより鏡付き化粧棚を構成し、前記棚板受け金具の先端に凸部を設け、前記棚板の光源と相対する前面側小口面全体を覆ったことを特徴とする鏡付き化粧棚。


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