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JP2011171131A - 浴室用鏡の支持構造及びこれを備えた浴室用鏡ユニット - Google Patents

浴室用鏡の支持構造及びこれを備えた浴室用鏡ユニット Download PDF

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JP2011171131A JP2010034326A JP2010034326A JP2011171131A JP 2011171131 A JP2011171131 A JP 2011171131A JP 2010034326 A JP2010034326 A JP 2010034326A JP 2010034326 A JP2010034326 A JP 2010034326A JP 2011171131 A JP2011171131 A JP 2011171131A
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Abstract

【課題】各LED光源からの光が浴室内に照射された際に光の濃淡を生じさせることなく円滑な間接照明を行うことができる浴室用鏡の支持構造を提供する。
【解決手段】浴室用鏡2の上端又は下端を把持する把持部212を備えた浴室用鏡支持フレーム21により浴室1の壁面14に対し浴室用鏡2を支持する。LED光源が浴室用鏡2の裏面側にてその幅方向に複数並設されたLED光源基板31と、LED光源基板31を収容するケーシング32とを備えるLEDユニット3を、各浴室用鏡支持フレーム21に支持する。ケーシング32の筒状部材34の他側端344、前側端345及び後側端346の内部空間37側面に設けた拡散層と、筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面から内方へ入り込んだ位置で保持したLED光源基板31とで、各LED光源33から発する光によって生じる光の濃淡を緩和して浴室1内に照射させる緩和手段42を構成している。
【選択図】図5

Description

本発明は、浴室の壁面に設置される浴室用鏡を支持するための支持構造及びこれを備えた浴室用鏡ユニットに関し、特に、浴室用鏡の外方向きに光を照射するLED光源を備えたものに係る。
従来より、この種浴室用鏡の支持構造としては、浴室用鏡の上下に配置され、かつその浴室用鏡の上端及び下端をそれぞれ個別に把持する把持部を備えた上下一対の浴室用鏡支持フレームによって、浴室の壁面に対し浴室用鏡を支持するようにしたものが知られている(例えば、特許文献1参照)。
この各浴室用鏡支持フレームには、浴室内に光を照射する光源を収容した箱体の上下両端が支持されている。また、前記光源としては、箱体内にその左右両側面に沿ってそれぞれ収容された蛍光灯が適用されている。更に、前記箱体は、前記各蛍光灯からの光を浴室用鏡の上下方向での外方向きつまり上方及び下方に向けて照射するように反射させる反射板を内部に備えているとともに、上下両面に半透明乳白色の板材を備えている。そして、前記各蛍光灯からの光を反射板によりそれぞれ反射させて前記板材を介して浴室用鏡の上方及び下方に向けて浴室内に照射することで、円滑な間接照明を行えるように構成されている。
特開2005−228654号公報
ところが、前記従来の浴室用鏡の支持構造では、浴室用鏡と壁面との間に箱体が介在し、この箱体内に光源としての蛍光灯が収容されているため、箱体によって、浴室用鏡と壁面との間に非常に大きなスペースを要して壁面からの浴室用鏡の突出量が増大し、浴室内で圧迫感が生じてしまう。
しかも、光源としての蛍光灯は、消費電力が大きい上に寿命も短いため、近年の省エネルギー化を図ることができず、交換サイクルも短いものとなる。
そこで、コンパクトで消費電力が小さく、かつ寿命も長いLED光源を光源として適用することが考えられる。その場合、単一のLED光源では十分な照度が確保できないため、浴室用鏡の幅方向に間隔を隔てて複数のLED光源を並設する必要がある。一例としては、LED光源が前記浴室用鏡の裏面側において当該浴室用鏡の幅方向に距離を隔てて複数並設されたLED光源基板と、このLED光源基板を収容するケーシングとを備えるLEDユニットを、前記浴室用鏡支持フレームに支持することで、浴室用鏡と壁面との間のスペースを小さくして浴室内での圧迫感を緩和し、かつ省エネルギー化を図りかつ交換サイクルを長くすることが考えられる。
しかしながら、前記提案のものでは、各LED光源からの光が浴室用鏡の上方及び下方に向けて浴室内に照射されると、各LED光源から発する光によって、浴室用鏡の幅方向で光の濃淡が生じてしまい、円滑な間接照明を行うことができない。
本発明は、かかる点に鑑みてなされたものであり、その目的とするところは、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に光の濃淡を生じさせることなく円滑な間接照明を行うことができる浴室用鏡の支持構造と、これを備えた浴室用鏡ユニットを提供することにある。
前記目的を達成するため、本発明では、浴室に設置される浴室用鏡の上下に配置され、その浴室用鏡の上端又は下端を把持する把持部を備えた上下一対の浴室用鏡支持フレームにより、前記浴室の壁面に対し支持するようにした浴室用鏡の支持構造を前提とする。更に、LED光源が前記浴室用鏡の裏面側において当該浴室用鏡の幅方向に距離を隔てて複数並設されたLED光源基板と、このLED光源基板を収容するケーシングとを備えるLEDユニットを、前記各浴室用鏡支持フレームのうちの少なくとも一方の浴室用鏡支持フレームに支持する。そして、前記ケーシングに、前記各LED光源から発する光によって生じる光の濃淡を緩和して前記浴室内に照射させる緩和手段を設ける構成としたものである。
この特定事項により、浴室の壁面に対し浴室用鏡を支持する上下の各浴室用鏡支持フレームのうちの少なくとも一方の浴室用鏡支持フレームに、LED光源基板をケーシングに収容したLEDユニットが支持されていることにより、浴室用鏡と壁面との間のスペースがLED光源基板をケーシングに収容したLEDユニットによって小さくなり、壁面からの浴室用鏡の突出量を抑えて浴室内での圧迫感を緩和させている。しかも、光源としてLED光源を適用することで、光源の省エネルギー化を図れるとともに、光源の交換サイクルを長くしている。
その場合、前記一方の浴室用鏡支持フレームに支持したLEDユニットのケーシングに、各LED光源から発する光によって生じる光の濃淡を緩和して浴室内に照射させる緩和手段が設けられているので、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に光の濃淡を生じさせることはなく、円滑な間接照明を行うことが可能となる。
また、前記ケーシングが、光の濃淡を緩和する拡散層を少なくとも外方面に備えていることが好ましい。この場合には、ケーシングの少なくとも外方面に拡散層を設けるだけで、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に生じる光の濃淡が緩和され、拡散層によって緩和手段を簡単に構成することができる。
また、前記ケーシングが、外方面から内方へ入り込んだ位置で前記LED光源基板を保持していることが好ましい。この場合には、ケーシングの外方面から内方へ入り込んだ位置でLED光源基板を保持しておけば、各LED光源からの光が浴室内に照射されるまでの距離を稼いで光の濃淡が生じ難くなり、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に生じる光の濃淡が緩和されて、LED光源基板の保持位置をケーシングの外方面から内方へ入り込んだ位置とすることによって緩和手段を簡単に構成することができる。
また、前記ケーシングが、押出成形により成形され、かつ前記LED光源基板を内部に収容する筒状部材と、この筒状部材の両端部を閉塞するキャップとを備えていることが好ましい。
この場合には、ケーシングを押出成形により成形された筒状部材とキャップとによって簡単に構成することができる上、内部にLED光源基板を収容した筒状部材の両端部をキャップによって閉塞してケーシングの防水性を効果的に図ることができる。しかも、ケーシングの防水性が高められることにより、LED光源基板に並設される複数のLED光源として防水性のLED光源を必ずしも設ける必要がなくなり、LED光源の選択肢を広げてコストの低廉化を図ることができる。
また、前記筒状部材の両端部のキャップのうちの少なくとも一方に、一端が前記筒状部材の外部空間に開口する管の他端が接続されていてもよい。
この場合には、筒状部材の内部空間と外部空間とが管を介して空気流通可能に連通し、ケーシング内外の温度差により発生する差圧が吸収される。このため、ケーシング内外での差圧による経時的なひび割れなどの破損を防止してケーシングの耐水性を図ることができる。しかも、ケーシング内外の温度差により発生する水滴も管を介した空気の流通により円滑に消滅させることができる。
更に、前記浴室用鏡の上側に設置されるLEDユニットは、前記ケーシング上面の壁面側から前記把持部側に向かって下り勾配になっているとともに、その下端縁が前記把持部上縁に対してほぼ一致するか少し高くなるように支持されていることが好ましい。
この場合には、浴室用鏡の上側に設置されるLEDユニットの上面に付着した水滴は、壁面側から把持部側に向かって下り勾配となるケーシング上面の傾斜に従って下端縁から把持部上縁にスムーズに導かれる。これにより、浴室用鏡の上側に設置されるLEDユニットから上方に照射される光が水滴によって偏光されることがなく、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に光の濃淡を生じさせずにより円滑な間接照明を行うことができる。しかも、LEDユニットの下端縁が把持部上縁に対してほぼ一致するか少し高くなっているので、把持部上縁に導かれた水滴が把持部上縁に堰き止められることなくその把持部上面を伝って流れ落ち、LEDユニットの上面及び浴室用鏡支持フレームの上面での水滴の滞留を効果的に防止することができる。
また、本発明に係る浴室用鏡ユニットは、前述した浴室用鏡の支持構造を備えるものである。この場合には、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に光の濃淡を生じさせることなく円滑な間接照明を行える浴室用鏡ユニットを提供することが可能となる。
以上、要するに、少なくとも一方の浴室用鏡支持フレームに支持したLEDユニットのケーシングに、各LED光源から発する光によって生じる光の濃淡を緩和して浴室内に照射させる緩和手段を設けることで、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に光の濃淡を生じさせることなく円滑な間接照明を行うことができる。
また、前述した浴室用鏡の支持構造を備える浴室用鏡ユニットとすることで、前述の如く円滑な間接照明を行うことができる浴室用鏡ユニットを提供することができる。
本発明の第1の実施の形態に係る浴室用鏡の支持構造を用いた浴室の平面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る浴室用鏡の支持構造により浴室用鏡が設置された壁面を正対する方向から見た浴室の壁面図である。 図2の浴室用鏡及び浴室用鏡支持フレーム並びにLEDユニットの正面図である。 図2の浴室用鏡及び浴室用鏡支持フレーム並びにLEDユニットの右側面図である。 図2のA−A線における断面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る浴室用鏡支持フレームの斜視図である。 図6の浴室用鏡支持フレームの端部付近を拡大して示す斜視図である。 図6の縦断右側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るLEDユニットの斜視図である。 図9のLEDユニットの端部付近を拡大して示す斜視図である。 本発明の第1の実施の形態に係るLEDユニットの縦断右側面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る右側のキャップの縦断正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る左側のキャップの縦断正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係るLEDユニットの右端部付近の縦断正面図である。 本発明の第1の実施の形態に係る浴室用鏡支持フレームにLEDユニットを支持した状態を示す斜視図である。 図15の浴室用鏡支持フレーム及びLEDユニットの端部付近を拡大して示す斜視図である。 図15の浴室用鏡支持フレーム及びLEDユニットの右側面図である。 図15の縦断右側面図である。 図15の浴室用鏡支持フレームをLEDユニットと共に壁面に取り付けた状態を示す斜視図である。 図19の下側浴室用鏡支持フレームの把持部により浴室用鏡を把持した状態を示す斜視図である。 図20の縦断右側面図である。 図20の上側浴室用鏡支持フレームの把持部により浴室用鏡を把持した状態を示す斜視図である。 図22の縦断右側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る浴室用鏡及び浴室用鏡支持フレーム並びにLEDユニットの縦断右側面図である。 本発明の第2の実施の形態に係る上側の浴室用鏡支持フレーム並びにLEDユニット付近の縦断右側面図である。
以下添付図面を参照しながら、本発明の実施の形態について説明し、本発明の理解に供する。なお、以下の実施の形態は、本発明を具体化した一例であって、本発明の技術的範囲を限定する性格のものではない。
図1及び図2において、1は本発明の第1の実施の形態に係る浴室用鏡の支持構造を備えた浴室用鏡ユニットXが適用される浴室であって、この浴室1の床パン11は略矩形状に形成されている。前記浴室1の一側面(図1及び図2では左側の面)には出入口12が設けられ、残る3面は壁面13〜15により仕切られている。前記出入口12側の床パン11上には洗い場16が構成されているとともに、前記出入口12と対面する壁面13側(図1及び図2では右側)の床パン11上には浴槽17が設置されている。また、前記出入口12から浴室1内に入って浴槽17と正対した際に左手側(図1では上側)となる壁面14には左右方向つまり幅方向に長い略矩形状の浴室用鏡2が設置されている一方、右手側(図1では下側)となる壁面15にはタオル掛け18が据え付けられている。
また、図3及び図4に示すように、前記浴室用鏡ユニットXは、浴室用鏡2の上下に配置された上下一対の浴室用鏡支持フレーム21,21により当該浴室用鏡2を壁面14に対し支持している。具体的には、図5〜図8に示すように、浴室用鏡支持フレーム21(同一構成となるので、浴室用鏡2の上側の浴室用鏡支持フレーム21についてのみ説明する)は、前記浴室用鏡2の裏面を支持するように鉛直方向へ延びる裏面支持板211と、この裏面支持板211の上端に一体的に設けられ、前記浴室用鏡2の上下方向での外端縁を幅方向全域で把持する把持部212と、前記裏面支持板211の下端より壁面14側(図7では右側)に向かって略水平に延び、後述するLEDユニット3を支持するユニット支持板213と、このユニット支持板213の延出端より下方に延び、前記壁面14に対し止着されるビス214を挿入するためのビス孔215を有するフランジ片216とを備えている。このフランジ片216のビス孔215は、上下方向に長い長孔形状に形成され、フランジ片216の幅方向所定間隔おき(例えば330mmおき)に複数設けられている。なお、浴室用鏡支持フレーム21を浴室用鏡2の下側の浴室用鏡支持フレーム21として用いる場合は、下側の浴室用鏡支持フレーム21を上側の浴室用鏡支持フレーム21に対し上下方向に反転させた状態で用いる。
そして、図9及び図10に示すように、前記浴室用鏡支持フレーム21のユニット支持板213には、そのユニット支持板213に沿って浴室用鏡2の幅方向へ延びるLEDユニット3が支持されている。このLEDユニット3は、LED光源基板31と、このLED光源基板31を収容する合成樹脂製の半透明乳白色のケーシング32とを備えている。前記LED光源基板31は、前記浴室用鏡2の幅方向(図5では紙面手前奥方向)に延びる基板本体311と、この基板本体311の外周囲を包囲するように筒状に形成された軟質アクリル製の透明ケース312と、前記基板本体311の長手方向(浴室用鏡2の幅方向)に所定距離(例えば30mm)を隔てて複数並設されたLED光源33,33,…と、前記透明ケース312の両端部を水密状に閉止するエンドキャップ313,313と、このエンドキャップ313,313のうちの一方から導出され、各LED光源に対し電源を供給する電源線314(図14参照)とを備えている。このLED光源基板31は、前記ケーシング32の幅方向(図9では左右方向)よりも若干短い長さに設定されている。また、前記ケーシング32は、押出成形により成形され、かつ前記LED光源基板31を内部空間37に収容する断面略矩形枠状の筒状部材34と、この筒状部材34の両端部を閉塞するキャップ35,36とを備えている。前記筒状部材34及び各キャップ35,36は、図5に示すように、その前後方向(図5では左右方向)の幅がユニット支持板213の延出方向となる前後方向の幅と略一致し、上下方向に長い形状を呈している。
また、図11に示すように、前記筒状部材34の上下方向一側の一側端343(図11では下端)には、前記浴室用鏡支持フレーム21のユニット支持板213に載置される脚部341が一体的に突設されている。前記筒状部材34には、その一側端343の内部空間37側面(図11では上面)に沿って前記LED光源基板31が収容され、この収納されたLED光源基板31の上下方向他側(図11では上方)への移動を規制する前後一対の突起342,342が突設されている。この各突起342は、前記LED光源基板31を筒状部材34の一側端343の内部空間37側面に沿って収容した状態で当該LED光源基板31の上下方向他側への若干量の移動が許容されるようにLED光源基板31に対し上下方向に1mm程度の余裕を持って設けられている。そして、LED光源基板31を筒状部材34の内部空間37に収容する場合には、各突起342により仕切られた内部空間37に対し筒状部材34の幅方向他端部(例えば右端部)からLED光源基板31が各突起342に対し余裕を持って挿通されて収容される。
また、図12及び図13に示すように、前記キャップ35,36は、前記筒状部材34の幅方向端部より内部空間37に嵌挿される嵌挿部351,361と、前記筒状部材34の外形形状と略一致する外形形状を呈し、その筒状部材34の幅方向端面に当接するキャップ本体352,362とからなる。前記嵌挿部351,361には、前記筒状部材34の両端部をキャップ35,36により閉塞した際に前記各突起342との干渉を回避する干渉回避用凹部351a,361aが設けられている。また、前記キャップ本体352,362は、前記筒状部材34の内部空間37の上下方向一側をその幅方向端面に沿って塞ぐ一側部分352a,362aと、前記筒状部材34の内部空間37の上下方向他側をその幅方向端面より幅方向外方へ膨出した位置で塞ぐ他側部分352b,362bとからなる。更に、図14に示すように、前記キャップ本体352,362の一側部分352a,362aには、可撓性を有する合成樹脂製の管38の他端を装着可能とする装着部353,363が設けられている。この装着部353,363は、前記管38の他端を内周側及び外周側において保持する環状の保持溝状に形成されている。そして、前記管38の他端は、右側のキャップ36(キャップ本体362の一側部分362a)の装着部363に装着され、その装着部363の中心において開口する開口孔363aを介して筒状部材34の内部空間37と連通している。この管38の一端は、図3に示すように、浴室用鏡2の裏面側に対向する壁面14に開口させた開口部141を介して前記筒状部材34の外部空間に開口するように浴室1外に導出されている。この管38と開口部141の周縁との間は、パッキン142によりシールされている。また、前記管38の内部には、前記電源線314が挿通され、各LED光源33に対し浴室1外から電源線314を介して電源が供給されるようにしている。この場合、図15に示すように、前記浴室用鏡支持フレーム21の把持部212及び裏面支持板211の他側端部(上端部)における幅方向両端部は、筒状部材34をキャップ35,36と共に浴室用鏡2の裏面側から覆うように、幅方向外方へ膨出する他側部分352b,362bの膨出量に合わせて膨出している。
そして、図16〜図18に示すように、前記ケーシング32は、前記浴室用鏡支持フレーム21のユニット支持板213に支持されている。具体的には、前記浴室用鏡支持フレーム21のユニット支持板213に筒状部材34の脚部341が載置された状態で、前記裏面支持板211の反把持部212側端(図18では下端)においてその幅方向所定間隔おき(例えば330mmおき)に開口する複数のビス孔217を介して挿通されるビス39が筒状部材34と脚部341との間に螺着されることによって、ケーシング32が浴室用鏡支持フレーム21のユニット支持板213に支持される。このビス孔217及びビス39は、前記各ビス214及び各ビス孔215の位置とそれぞれ対応している。この場合、前記ケーシング32を浴室用鏡支持フレーム21のユニット支持板213に支持することによって、筒状部材34の一側端343の内部空間37側面(図18では上面)に沿って収容されたLED光源基板31は、筒状部材34の外方面としての上下方向他側の他側端344の反内部空間37側面(図18では上面)から内方へ入り込んだ位置で保持されることになる。
また、図15に示すように、前記浴室用鏡支持フレーム21の裏面支持板211の浴室用鏡2側面の上下方向外端部(上側の浴室用鏡支持フレーム21では上端部)には、発泡ゴムよりなるシート材41が接着されている。このシート材41は、前記各ビス214,39の位置とそれぞれ対応するように、前記浴室用鏡支持フレーム21の幅方向に距離を隔てて複数設けられ、浴室用鏡2の裏面を裏面支持板211に対し弾性的に接触させている。
そして、図17及び図18に示すように、前記筒状部材34(ケーシング32)は、前記各LED光源33から発する光によって生じる浴室用鏡2の幅方向での光の濃淡を緩和して前記浴室1内に照射させる緩和手段42を備えている。具体的には、前記筒状部材34(ケーシング32)の外方面としての上下方向他側の他側端344の内部空間37側面(図18では下面)、並びに筒状部材34の前後の前側端345及び後側端346の内部空間37側面は、前記各LED光源33から発する光を乱反射させることによって浴室用鏡2の幅方向での光の濃淡を緩和する拡散層を備え、これらの拡散層と、筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面から内方(図17及び図18では下方)へ入り込んだ位置で保持されたLED光源基板31とによって、前記緩和手段42を構成している。
また、前記浴室用鏡2の上側に設置されるLEDユニット3の筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面(上面)は、その反内部空間37側面の壁面14側となる後側から前記把持部212側となる前側に向かって下り勾配になっているとともに、その下端縁(前端縁)が前記把持部212の上縁に対してほぼ一致するように前記上側の浴室用鏡支持フレーム21に対し支持されている。そして、前記浴室用鏡2の上側に設置されるLEDユニット3の筒状部材34両端における各キャップ35,36の他側部分352b,362bの他側端30の上面も、その上面の後側から前側に向かって下り勾配になっているとともに、その上面の下端縁が前記把持部212の上縁に対してほぼ一致している。また、前記浴室用鏡2の下側に設置されるLEDユニット3の筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面(下面)は、その他側端344の反内部空間37側面の前側から後側に向かって下り勾配になっているとともに、当該他側端344の反内部空間37側面の上端縁が把持部212の上縁に対してほぼ一致するように前記下側の浴室用鏡支持フレーム21に対し支持されている。そして、前記浴室用鏡2の下側に設置されるLEDユニット3の筒状部材34両端における各キャップ35,36の他側部分352b,362bの他側端30の下面も、その他側端30の下面の前側から後側に向かって下り勾配になっているとともに、当該他側端30の下面の上端縁が把持部212の上縁に対してほぼ一致している。
更に、前記浴室用鏡2の左右両側部には、図3及び図4に示すように、断面略L字状の側面カバー43,43が取り付けられている。この各側面カバー43は、上側及び下側の浴室用鏡支持フレーム21同士の間つまり上下の筒状部材34の幅方向両端の各キャップ35,36の他側部分352b,362b同士の上下間、つまり左側の各キャップ35,35の他側部分352b,352b同士の上下間及び右側の各キャップ36,36の他側部分362b,362b同士の上下間を浴室用鏡2と壁面14との間に亘ってそれぞれ個別に水密状に塞ぐ側面カバー本体43aと、この各カバー本体43aの壁面14側端より壁面14に沿って折曲され、複数のビス44により壁面14に対し止着されるフランジ片43bとを備えている。
次に、浴室用鏡2を浴室1の壁面14に設置する手順を図19〜図23に基づいて説明する。
まず、図19に示すように、LEDユニット3がユニット支持板213に支持された上側及び下側の浴室用鏡支持フレーム21,21を、浴室用鏡2の上下に対応する壁面14の対応位置にそれぞれビス孔215を介して挿通されたビス214により支持する。このとき、各ビス214は、上下方向に長いビス孔215内においてLEDユニット3及び浴室用鏡支持フレーム21の自重により上側位置に位置した状態で止着されることになるが、上側の浴室用鏡支持フレーム21ではビス孔215内での各ビス214の上下方向へのスライド移動許容範囲内で前記上側の浴室用鏡支持フレーム21を自重に抗して上方にスライド移動させて当該ビス孔215の下側位置に位置付けておく。
次いで、浴室用鏡2の左右両側部に対応する壁面14の対応位置に左右の側面カバー43(図19では右のもののみ示す)を各ビス44により止着する。このとき、各側面カバー43は、下側の筒状部材34の幅方向両端の各キャップ35,36の他側部分352b,362bの一側端(図19では上端)に側面カバー本体43aの下端が当接している一方、上側の筒状部材34の幅方向両端の各キャップ35,36の他側部分352b,362bの一側端(図19では下端)と側面カバー本体43aの上端との間にビス孔215の上下長さ分の隙間が存在している。
その後、図20及び図21に示すように、浴室用鏡2の下端を下側の浴室用鏡支持フレーム21の把持部212に差し込んで把持させる。このとき、浴室用鏡2は、その裏面が各側面カバー43の側面カバー本体43aの浴室1側端に接しており、上側の浴室用鏡支持フレーム21の把持部212と浴室用鏡2の上端との間にビス孔215の上下長さ分の隙間が存在している。また、浴室用鏡2をその裏面中央付近と壁面14との間に塗布したシリコン又はウレタンコーキング材により壁面14に対し安定して接着するようにしてもよい。
しかる後、図22及び図23に示すように、上側の浴室用鏡支持フレーム21をビス孔215の上下長さ分だけ下方へスライド移動させ、把持部212に浴室用鏡2の上端を差し込んで把持する。このとき、上側の筒状部材34の幅方向両端の各キャップ35,36の他側部分352b,362bの一側端と側面カバー本体43aの上端とが当接し、各ビス214がビス孔215内において上側位置に位置付けられる。
したがって、本実施の形態では、浴室1の壁面14に対し浴室用鏡2を支持する上下の各浴室用鏡支持フレーム21に、LED光源基板31をケーシング32に収容したLEDユニット3が支持されていることにより、浴室用鏡2と壁面14との間のスペースがLED光源基板31をケーシング32に収容したLEDユニット3によって小さくなり、壁面14からの浴室用鏡2の突出量を抑えて浴室1内での圧迫感を緩和させている。しかも、光源としてLED光源33を適用することで、光源の省エネルギー化を図れるとともに、光源の交換サイクルを長くしている。
その場合、前記各浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3のケーシング32における筒状部材34の他側端344並びに前側端345及び後側端346の内部空間37側面に、各LED光源33から発する光を乱反射させる拡散層を設け、これらの拡散層と、筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面から内方へ入り込んだ位置で保持されたLED光源基板31とによって、各LED光源33から発する光によって生じる浴室用鏡2の幅方向での光の濃淡を緩和して浴室1内に照射させる緩和手段42が構成されている。このため、各LED光源33からの光が筒状部材34の他側端344並びに前側端345及び後側端346の内部空間37側面の拡散層により乱反射されて光の濃淡が緩和される上、筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面から内方へ入り込んだ位置で保持したLED光源基板31の各LED光源33からの光が浴室1内に照射されるまでの距離を稼いで光の濃淡が生じ難くなる。これにより、各LED光源33からの光が浴室1内に照射された際に浴室用鏡2の幅方向での光の濃淡を生じさせることはなく、円滑な間接照明を行うことができる。
しかも、筒状部材34の他側端344並びに前側端345及び後側端346の内部空間37側面に拡散層を設け、かつLED光源基板31を筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面から内方へ入り込んだ一側端343で保持すれば、各LED光源33からの光が浴室1内に照射された際に生じる浴室用鏡2の幅方向での光の濃淡が緩和されることから、拡散層と保持位置を特定したLED光源基板31とによって緩和手段42を簡単に構成することができる。
また、ケーシング32が、押出成形により成形され、かつLED光源基板31を内部に収容する断面略矩形枠状の筒状部材34と、この筒状部材34の両端部を閉塞する左右のキャップ35,36とを備えているので、ケーシング32を押出成形により成形された筒状部材34と左右のキャップ35,36とによって簡単に構成することができる。その上、内部にLED光源基板31を収容した筒状部材34の両端部が各キャップ35,36によって閉塞してケーシング32の防水性を効果的に図ることができる。
しかも、ケーシング32の防水性が高められることにより、LED光源基板31に並設される複数のLED光源33として防水性のLED光源33を必ずしも設ける必要がなくなり、LED光源33の選択肢を広げてコストの低廉化を図ることができる。
また、筒状部材34の両端部のキャップ35,36のうちの右側のキャップ36の装着部363に他端が装着されて開口孔363aを介して筒状部材34の内部空間37と連通する管38の一端が、浴室用鏡2の裏面側に対向する壁面14の開口部141を介して浴室1外に導出されて筒状部材34の外部空間に開口しているので、ケーシング32内外の温度差つまり筒状部材34の内部空間37と外部空間との温度差により発生する差圧が吸収される。このため、筒状部材34の内部空間37と外部空間との間での差圧による経時的なひび割れなどの破損を防止して筒状部材34の耐水性を図ることができる。しかも、筒状部材34の内部空間37と外部空間との温度差により発生する水滴も管38を介した空気の流通により円滑に消滅させることができる。更に、前記管38の内部に電源線314が挿通され、この電源線314によって各LED光源33に対し浴室1外から電源が供給されるので、筒状部材34の内部空間37と外部空間とを連通させるための管38が、電源線314を挿通させるための管38として利用され、管38の共用化を図ることができる。
更に、上側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3の筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面(上面)は、その他側端344の反内部空間37側面の壁面14側となる後側から前記把持部212側となる前側に向かって下り勾配になっているとともに、その他側端344の反内部空間37側面の下端縁が前記把持部212の上縁に対してほぼ一致している。このため、上側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3の上面に付着する水滴は、壁面14側から把持部212側に向かって下り勾配となる他側端344の反内部空間37側面の傾斜に従って下端縁から把持部212の上縁にスムーズに導かれる。これにより、上側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3から上方に照射される光が水滴によって偏光されることがなく、その光が浴室1内に照射された際に光の濃淡を生じさせずにより円滑な間接照明を行うことができる。
しかも、前記LEDユニット3の筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面(上面)の下端縁及び各キャップ35,36の他側部分352b,362bの他側端30の上面の下端縁が、把持部212の上縁に対してほぼ一致しているので、把持部212の上縁に導かれた水滴が把持部212の上縁に堰き止められることなくその把持部212の上面を伝って流れ落ち、上側の浴室用鏡支持フレーム21及びこれに支持されたLEDユニット3の上面での水滴の滞留を効果的に防止することができる。
加えて、下側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3の筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面(下面)は、その他側端344の反内部空間37側面の把持部212側となる前側から壁面14側となる後側に向かって下り勾配になっている。このため、下側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3の下面に付着する水滴は、筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面の反内部空間37側面が把持部212側から壁面14側に向かって下り勾配となっているために傾斜に従って下端縁から壁面14にスムーズに導かれる。これにより、下側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3から下方に照射される光が水滴によって偏光されることがなく、その光が浴室1内に照射された際に光の濃淡を生じさせずにより円滑な間接照明を行うことができる。
そして、このような浴室用鏡2の支持構造を備えた浴室用鏡ユニットXが用いられているので、各LED光源33からの光が浴室1内に照射された際に光の濃淡を生じさせることなく円滑な間接照明を行うことができる浴室用鏡ユニットXを提供することができる。
次に、本発明の第2の実施の形態を図24及び図25に基づいて説明する。
この第2の実施の形態では、ケーシングの構成を変更している。なお、ケーシングを除くその他の構成は、前記第1の実施の形態の場合と同じであり、同一部分については同じ符号を付してその詳細な説明は省略する。
すなわち、図24及び図25に示すように、ケーシング51は、上下方向一側(上側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3では下方)向きに開口する断面略コ字状のコ字状部材52と、このコ字状部材52の幅方向両端部を閉塞するキャップ35,36とを備えている。前記コ字状部材52は、その開口に対し上下方向一側から嵌挿される断面略矩形状のスペーサ53により閉塞されて閉断面形状をなし、このスペーサ53及び左右のキャップ36,36によってコ字状部材52の内部に水密状の内部空間54を形成している。前記スペーサ53の上下方向他側の他側面(図25では上面)にはLED光源基板31が接着により保持され、これによって、LED光源基板31は、コ字状部材52の内部空間54に水密状に収容されるとともに、コ字状部材52の外方面としての上下方向他側の他側端521の反内部空間54側面(図25では上面)から内方へ入り込んだ位置で保持されることになる。
そして、前記コ字状部材52(ケーシング51)は、各LED光源33から発する光によって生じる光の濃淡を緩和して前記浴室1内に照射させる緩和手段55を備えている。具体的には、前記コ字状部材52の他側端521の内部空間54側面(図25では下面)、並びにコ字状部材52の前後の前側端522及び後側端523の内部空間54側面は、各LED光源33から発する光を乱反射させることによって浴室用鏡2の幅方向での光の濃淡を緩和する拡散層を備え、これらの拡散層と、コ字状部材52の他側端521の反内部空間54側面から内方へ入り込んだ位置で保持されたLED光源基板31とによって、前記緩和手段55を構成している。
また、前記コ字状部材52の他側端521は、その他側端521の反内部空間54側面の壁面14側となる後側から前記把持部212側となる前側に向かって下り勾配になっているとともに、その他側端521の反内部空間54側面の下端縁(前端縁)が前記把持部212の上縁に対してほぼ一致するように前記浴室用鏡支持フレーム21に対し支持されている。前記コ字状部材52は、前記浴室用鏡支持フレーム21に対し接着材又は両面テープにより接着されて支持されている。また、下側の浴室用鏡支持フレーム21に支持したLEDユニット3のコ字状部材52の他側端521の反内部空間54側面(下面)は、その他側端344の反内部空間54側面の把持部212側となる前側から壁面14側となる後側に向かって下り勾配になっているとともに、その反内部空間54側面の上端縁が把持部212の上縁に対してほぼ一致している。なお、コ字状部材52を浴室用鏡支持フレーム21に対し接着材又は両面テープにより接着したが、LED光源基板の上下方向他側(図25では上方)への移動を規制する前後一対の突起をコ字状部材に突設することで、LED光源基板の接着材又は両面テープによる接着を不要にしてもよい。
この場合、本実施の形態では、前記第1の実施の形態と同様の作用・効果が得られることに加え、スペーサ53の外方面にLED光源基板31が接着により保持されていることにより、LED光源基板31を保持したスペーサ53をコ字状部材52の開口に嵌挿させれば、LED光源基板31をコ字状部材52の内部空間54に簡単に収容することができる。
なお、本発明は、前記各実施の形態に限定されるものではなく、その他種々の変形例を包含している。例えば、前記各実施の形態では、浴室1の壁面14に一枚の浴室用鏡2を設置したが、浴室用鏡の幅方向一側又は他側に、SUS(Stainless Used Steel)又はアクリルなどの平板よりなる化粧板が連設されていてもよい。この場合、化粧板は、浴室用鏡と同一の上下方向寸法でかつ同一の前後方向の厚さに設定する必要があり、浴室用鏡の幅方向他側端又は一側端に対し一体的に接合される。
また、前記各実施の形態では、上側及び下側の浴室用鏡支持フレーム21,21の双方のユニット支持板213に、LEDユニット3を支持したが、上側及び下側の浴室用鏡支持フレームのうちの一方の浴室用鏡支持フレームのユニット支持板にのみLEDユニットが支持されていてもよい。この場合には、前記一方の浴室用鏡支持フレームに保持されたLEDユニットからの光のみが浴室内に照射される。
また、前記各実施の形態では、左右のキャップ35,36のうちの右側のキャップ36の装着部363にのみ管38の他端を装着し、その装着部363の中心に開口する開口孔363aを介して筒状部材34の内部空間37と外部空間とを連通させたが、左側のキャップの装着部の中心に開口孔を開口させておき、その装着部にも管の他端を装着させて筒状部材の内部空間と外部空間とを左右両側から連通させるようにしてもよい。この場合には、筒状部材の内部空間と外部空間との温度差により発生する差圧が迅速に吸収され、差圧による経時的なひび割れなどの破損を防止して筒状部材の耐水性をより図ることが可能となる上、筒状部材の内部空間と外部空間との温度差により発生する水滴もより円滑に消滅させることが可能となる。
また、前記各実施の形態では、筒状部材34の他側端344、前側端345及び後側端346の内部空間37側面又はコ字状部材52の他側端521、前側端522及び後側端523の内部空間54側面にそれぞれ拡散層を設けたが、筒状部材又はコ字状部材の各側端のうちの少なくとも上下方向他側の他側端(外方端)の内部空間側面に拡散層が設けられていればよい。この場合、拡散層は、筒状部材又はコ字状部材の他側端(外方端)の反内部空間側面に設けられていてもよい。
また、前記各実施の形態では、筒状部材34の他側端344、前側端345及び後側端346の内部空間37側面又はコ字状部材52の他側端521、前側端522及び後側端523の内部空間54側面にそれぞれ設けた拡散層と、筒状部材34の他側端344の反内部空間37側面又はコ字状部材52の他側端521の反内部空間54側面から内方へ入り込んだ位置で保持されたLED光源基板31とによって、前記緩和手段42,55を構成したが、拡散層と保持位置を内方に特定したLED光源基板とのいずれか一方のみによって緩和手段が構成されていてもよい。
また、前記各実施の形態では、上側の浴室用鏡支持フレーム21に対しLEDユニット3の筒状部材34又はコ字状部材52を、その他側端344の反内部空間37側面又は他側端521の反内部空間54側面を後側から前側に向かって下り勾配とし、その下端縁(前端縁)を把持部212の上縁に対してほぼ一致させるように支持したが、上側の浴室用鏡支持フレームに対し筒状部材又はコ字状部材がその他側端の反内部空間側面(外方面)の下端縁を把持部の上縁に対して少し高くするように支持されていてもよい。この場合には、上側の浴室用鏡支持フレームに支持したLEDユニットの上面に付着した水滴は、壁面側から把持部側に向かって下り勾配となる筒状部材又はコ字状部材の他側端の反内部空間側面(外方面)の傾斜に従って下端縁から把持部の上縁に速やかに落下し、LEDユニットの上面での水滴の滞留をより効果的に防止することが可能となる。
更に、前記各実施の形態では、上側及び下側の浴室用鏡支持フレーム21,21のユニット支持板213にそのユニット支持板213に沿って浴室用鏡2の幅方向へ延びるLEDユニット3,3をそれぞれ保持したが、上側及び下側の浴室用鏡支持フレームに、浴室用鏡の左右両側端部のうちの少なくとも一方の端部において前記各浴室用鏡支持フレーム同士の間を上下方向に延びるLEDユニットが保持されていてもよい。この場合にも、前記各浴室用鏡支持フレームに支持したLEDユニットのケーシングにおける筒状部材又はコ字状部材の外方面となる左右方向他側の他側端の内部空間側面(左側面又は右側面)並びに前側端及び後側端の内部空間側面に、各LED光源から発する光を乱反射させる拡散層を設けたり、筒状部材又はコ字状部材の他側端の反内部空間側面(外方面)から内方へ入り込んだ位置でLED光源基板を保持したりすることによって、各LED光源から発する光によって生じる浴室用鏡の幅方向での光の濃淡を緩和して浴室内に照射させる緩和手段が構成される。これにより、各LED光源からの光が浴室内に照射された際に浴室用鏡の上下方向での光の濃淡を生じさせることはなく、円滑な間接照明を行うことが可能となる。
1 浴室
14 壁面
2 浴室用鏡
21 浴室用鏡支持フレーム
212 把持部
3 LEDユニット
31 LED光源基板
32 ケーシング
33 LED光源
34 筒状部材
344 他側端の内部空間側面(外方面)
35,36 キャップ
38 管
42 緩和手段
51 ケーシング
521 他側端の内部空間側面(外方面)
55 緩和手段
X 浴室用鏡ユニット

Claims (7)

  1. 浴室に設置される浴室用鏡の上下に配置され、その浴室用鏡の上端又は下端を把持する把持部を備えた上下一対の浴室用鏡支持フレームにより、前記浴室の壁面に対し支持するようにした浴室用鏡の支持構造であって、
    LED光源が前記浴室用鏡の裏面側において当該浴室用鏡の幅方向に距離を隔てて複数並設されたLED光源基板と、このLED光源基板を収容するケーシングとを備えるLEDユニットが、前記各浴室用鏡支持フレームのうちの少なくとも一方の浴室用鏡支持フレームに支持されていて、
    前記ケーシングが、前記各LED光源から発する光によって生じる光の濃淡を緩和して前記浴室内に照射させる緩和手段を備えていることを特徴とする浴室用鏡の支持構造。
  2. 前記ケーシングが、光の濃淡を緩和する拡散層を少なくとも外方面に備えている請求項1に記載の浴室用鏡の支持構造。
  3. 前記ケーシングが、外方面から内方へ入り込んだ位置で前記LED光源基板を保持している請求項1又は請求項2に記載の浴室用鏡の支持構造。
  4. 前記ケーシングが、押出成形により成形され、かつ前記LED光源基板を内部に収容する筒状部材と、この筒状部材の両端部を閉塞するキャップとを備えている請求項1〜請求項3のいずれか1つに記載の浴室用鏡の支持構造。
  5. 前記筒状部材の両端部のキャップのうちの少なくとも一方には、一端が前記筒状部材の外部空間に開口する管の他端が接続されている請求項4に記載の浴室用鏡の支持構造。
  6. 前記浴室用鏡の上側に設置されるLEDユニットは、前記ケーシング上面の壁面側から前記把持部側に向かって下り勾配になっているとともに、その下端縁が前記把持部上縁に対してほぼ一致するか少し高くなるように支持されている請求項1〜請求項5のいずれか1つに記載の浴室用鏡の支持構造。
  7. 前記請求項1〜請求項7のいずれか1つに記載の浴室用鏡の支持構造を備えている浴室用鏡ユニット。
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